JP3238061U - 水素発生容器 - Google Patents

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啓介 岩崎
博志 泉田
雅喜 中山
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Abstract

【課題】食品の鮮度保持にも効果を備えながら、消費者が水素発生剤を誤飲するおそれがない水素発生容器を提供する。【解決手段】本考案の水素発生容器1は、金属缶、樹脂ボトル、ガラス瓶、紙パック及びラミネートパウチからなる群から選択される一種又は二種以上の容器であって、前記容器内の空間には水素発生剤を含む水素発生体40を備え、前記水素発生体40は、前記容器の内表面と紐50によって接続されていることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本考案は、水素発生容器に関し、特に食品や飲料用の水素発生容器に関する。
近年、人体に有害なヒドロキシラジカルに分子状水素が選択的に反応して無害化するという報告や、食品等においては分子状水素が鮮度保持に寄与する、という報告がなされており、分子状水素を含んだ食品や化粧品が種々販売されている。特に金属缶や樹脂ボトル等の容器に分子状水素を含んだ飲料を充填する方法がよく用いられてきたが、分子状水素は樹脂を容易に透過し、金属容器であっても噛合部等から時間経過と共に抜けてしまうため、消費者の手に渡る頃には容器中に分子状水素が殆ど残っていないという問題も生じる。
こうした背景から、キャップやストロー等の容器の一部に水素化マグネシウム等の水素発生剤を含む構造を設ける試みがなされている(例えば特許文献1)。
特開2014-61893号公報
しかしながら、上記文献記載の容器は、消費者が容器を開封した後に飲料等の内容物に分子状水素を供給するものであり、内容物の充填から消費者の手に渡るまでの間の食品の鮮度の保持には効果が無い。仮に内容物を充填したときから水素の発生を開始する様にした場合、消費者の手に渡るまでの振動や衝撃等によって水素発生剤が内容物中に落下し、消費者が水素発生剤を誤飲するおそれがある。特に、上記文献の場合には水素発生剤はキャップの裏に設置される程度の大きさであり、キャップの裏から脱落して飲料に落下し、消費者がこれを喫食しようとすると、水素発生剤は容易に容器の飲み口から出て、消費者の口に入ってしまう。また、水素発生剤の大きさによっては、子供が誤飲すると窒息等のおそれがある。
そこで本考案は、食品の鮮度保持にも効果を備えながら、消費者が水素発生剤を誤飲するおそれがない水素発生容器を提供することを目的とする。
本考案の水素発生容器は、金属缶、樹脂ボトル、ガラス瓶、紙パック及びラミネートパウチからなる群から選択される一種又は二種以上の容器であって、前記容器内の空間には水素発生剤を含む水素発生体を備え、前記水素発生体は、前記容器の内表面と紐によって接続されていることを特徴とする。
本考案の水素発生容器が上記構成であることで、水素発生剤を含む水素発生体が容器内の空間に備えられているため、容器への内容物の充填から開封まで、水素発生剤から内容物に水素が持続的に供給される。内容物が食品である場合には、食品の鮮度保持にも効果を備える。且つ、水素発生剤を含む水素発生体が紐によって容器の内表面と接続されているので、消費者が水素発生剤を誤飲するおそれがない。
実施形態に係る水素発生容器の一例を示す模式的な斜視図である。
実施形態に係る水素発生容器の一例を示す模式的な斜視図である。
実施形態に係る水素発生容器の一例を示す模式的な斜視図である。
以下、本考案の実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。以下実施形態の説明は、例示に過ぎず、本考案の用途を制限するものではない。なお、説明の簡便化のため、実質的に同一の機能を有する構成要素は同一の符号で示す。
本考案の水素発生容器は、金属缶、樹脂ボトル、ガラス瓶、紙パック及びラミネートパウチからなる群から選択される一種又は二種以上の容器であって、前記容器内の空間には水素発生剤を含む水素発生体を備え、前記水素発生体は、前記容器の内表面と紐によって接続されていることを特徴とする。
水素発生体と紐によって接続されている容器内表面は、容器本体、蓋、プルタブ及びキャップの少なくともいずれかの内表面であることが好ましい。
水素発生体は、水素発生剤を樹脂に分散した立体状の構成体、水素発生剤を収容した袋及び水素発生剤を含有するシートの少なくともいずれかであってもよい。
紐は、綿、セルロース繊維、樹脂繊維、金属繊維、カーボン繊維、不織布の撚り紐及び金属線からなる群から選択される一種又は二種以上であることが好ましい。
水素発生剤は、水素化マグネシウムであることが好ましい。
以下、各構成について図を参照して詳述する。
1つの実施態様として図1に例示する様に、水素発生容器1は、金属缶、樹脂ボトル、ガラス瓶、紙パック及びラミネートパウチからなる群から選択される一種又は二種以上の容器であって、前記容器内の空間には水素発生剤を含む水素発生体40を備え、前記水素発生体40は、前記容器の内表面と紐50によって接続されていることを特徴とする。
<容器>
本考案において容器とは、金属缶、樹脂ボトル、ガラス瓶、紙パック及びラミネートパウチからなる群から選択される一種又は二種以上の容器である。ここでいう容器は、飲料を収容するもののみならず、缶詰等として食品を収容するものや、医薬品や化粧品を収容する容器も含まれる。
また、容器の具体的な形状は特に限定されず、公知の形状のスチール缶やアルミ缶などの金属缶、ペットボトルをはじめとする樹脂ボトル、ガラス瓶(コップ状の容器を含む)、紙製の直方体状(例えばブリックタイプの紙パック)や4面体状の紙パック(例えばテトラタイプの紙パック)、レトルト食品等を収容するラミネートパウチ、頂点が切妻屋根型に加工された箱型の紙パック(例えばゲーブルトップタイプの紙パック)が挙げられる。
より好ましくは、底付き円筒状の缶胴との2ピースで構成される金属缶や、蓋と円筒状の缶胴と底部の3ピースで構成される金属缶を用いると、容器内への飲料等の内容物の充填後に分子状水素が容器外に漏れ出にくいため好ましい。
また容器には、本体の他に、蓋、プルタブ及びキャップの少なくともいずれかを備えてもよい。例えば、金属缶には飲み口を備える公知の蓋を備えることが好ましく、こうした蓋の飲み口にはプルタブが備えられていて、必要なときに開封される機構を備えていてもよい。なお、本考案において飲み口とは、消費者が口をつけて容器内の内容物を摂取するための開口のみならず、他の容器等に移し替えるための注ぎ口も含まれる。また、例えば樹脂ボトルには、蓋やキャップを備えていてもよい。こうした蓋としては、カップ状の樹脂ボトルにヒートシール蓋を備えたもの、キャップとしては、公知のスクリューキャップが好適に挙げられる。また、例えば紙パックには、ストローによって突き刺し開封可能な蓋や、公知のスクリューキャップを備えていてもよい。
本考案の水素発生容器は、上記の容器の内表面に、後述される紐によって水素発生体が接続されている。容器の内表面とは、内容物を収容する側の表面であり、容器本体の内表面の他、上述した蓋、プルタブ及びキャップのそれぞれの内表面も含まれる。例えば図1及び図2にプルタブを備えた蓋を有する金属缶を例示し、図3にはスクリューキャップを取り付け可能な樹脂ボトルを例示する
(水素発生体)
本考案において水素発生体とは、容器内の空間に備えられていて、水素発生剤を含むものである。水素発生体の形状は特に限定されず、例えば、水素発生剤を樹脂に分散した立体状の構成体、水素発生剤を収容した袋及び水素発生剤を含有するシートの少なくともいずれかであることが好ましい。特に、水素発生体は、球状、立方体形状、直方体形状、スティック状、シート状、巾着状、平型ダブルチャンバータイプやテトラ型タイプのバッグ型、不定形状、及びこれらを組み合わせた任意の形状から、自由に選択することができる。また、水素発生体の大きさも容器に収容されればよく、例えば1立方センチメートル以上125立方センチメートル以下のものを用いることができる。例えば図1には球状の水素発生体の一例を示しており、図2には平型ダブルチャンバータイプの水素発生体の一例を示している。容器に球状の水素発生体を備える場合には、水素発生量の観点から、水素発生体の大きさは直径20mm以上30mm以下であることが好ましい。
水素発生体を構成する材料は、水素発生剤が含まれていれば特に限定されず、樹脂、セラミックス、金属及び不織布の少なくともいずれかを用いることができる。また樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、スチロール樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミド樹脂、ウレタン樹脂、フッ素樹脂、変性フッ素樹脂、エポキシ樹脂、デンプン、セルロース、ナイロン、ポリエチレングリコール及びポリエチレンオキサイドの少なくとも1種を用いることができる。水素発生体は、水素発生剤を含んでおり、容器に充填された飲料等の内容物に対して分子状水素が供給される
(水素発生剤)
水素発生剤は、水素発生体に含まれており、容器に充填された飲料等の内容物に対して分子状水素を供給するものである。水素発生剤の形状は特に限定されず、例えば、粉末状、ペレット状及び鱗片状の少なくともいずれかであることが好ましい。また、水素発生剤の大きさも限定されず、水素発生体に含まれるサイズであればよい。水素発生剤は、水素を発生する成分であれば特に限定されず、容器に収容した内容物に含まれる水分と反応して分子状水素を発生するものを好適に用いることができる。こうした水素発生剤としては、水素化マグネシウム、水素化カルシウム、水素化バリウム、水素化ベリリウム、水素化ストロンチウム、水素化リチウム、水素化ナトリウム、水素化ホウ素ナトリウム、水素化リチウムナトリウム、水素化ケイ素、マグネシウム、アルミニウム、マグネシウム合金及びアルミニウム合金等が挙げられるが、特に、水素発生量が多い水素化マグネシウムを用いることが好ましい。
こうした水素発生剤は、樹脂と混錬して成型されて水素発生体を構成することが好ましい。より具体的には、樹脂中に1~10重量%の割合で水素発生剤を分散して含んでおり、水素発生体を構成していることが好ましい。また、水素発生体から、水素発生剤を構成する成分が容器に充填された内容物に溶出してしまわない様に、水素発生剤が直接水素発生体の表面に露出していないことが好ましい。
例えば図1や図3に示す水素発生容器の一態様においては、球状の水素発生体40は、樹脂中に1~10重量%の割合で水素発生剤が分散されて混錬された球状のコアを有し、その表面には樹脂の被膜を備えて、コアに含まれる水素発生剤が外側に露出しない構造となっていることが好ましい。また、例えば図2に示す別の水素発生容器の一態様においては、平型ダブルチャンバータイプの水素発生体42中に粒状や粉体状の水素発生剤が封入され、水素発生剤が外側に露出しない構造となっていることが好ましい。この場合、水素発生体42は不織布の他、気体や湿気を通すが液体は通さない透湿防水フィルムを用いてもよい。これにより、分子状水素を容器中に供給するが、水素発生剤を構成する成分が溶出しない様にすることができる。
水素発生体の表面に設ける樹脂の皮膜に用いることができる樹脂には特に限定されないが、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、スチロール樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミド樹脂、ウレタン樹脂、フッ素樹脂、変性フッ素樹脂、エポキシ樹脂、デンプン、セルロース、ナイロン、ポリエチレングリコール及びポリエチレンオキサイドの少なくとも1種を用いることができる。
(紐)
本考案において、紐とは、水素発生体と容器の内表面とを接続するものである。
紐によって水素発生体が容器の内表面に接続されて固定されているので、消費者が誤飲するおそれがない。こうした紐の種類は特に限定されず、公知の綿、セルロース繊維、樹脂繊維、金属繊維、カーボン繊維、不織布の撚り紐及び金属線からなる群から選択される一種又は二種以上の紐を採用することができる。また、紐の長さは限定されず、例えば1mm以上10cm以下の任意の長さの紐を用いることができる。金属線としては、鋼線、ステンレス線、アルミニウム線、銀線、すず線などが挙げられる。
また、容器の内表面と紐とを接続する方法は特に限定されず、接着剤による接続、容器嵌合部への挟着、容器内表面に凸部を設けてこれへの巻装、等の任意の方法により容器内表面と水素発生体とを紐により接続することができる。例えば、図1や図2に、蓋と円筒状の缶胴との2ピースで構成される金属缶であり、蓋と缶胴との嵌合部(又は巻締部。以下同じ。)に紐の一端を挟めた状態で挟着されている水素発生容器の例を示す。また、図3には、樹脂ボトルにおいて、飲み口部と胴体とは別パーツになっていて互いに嵌合して一体化されており、飲み口と胴体との間に紐の一端が挟まれた状態で挟着されている例を示す。
またこの他にも、金属缶の蓋裏、金属缶の蓋に備えられたプルタブの裏、樹脂容器や紙パックのキャップの裏等に、紐を接続してもよい。容器を構成する材料の嵌合部があれば、この嵌合部に紐の一端を挟着すればよく、容器の内表面に凸部があれば、紐の一端を巻装すればよく、容器の構造によって適宜接続方法を選択することができる。
また、水素発生体に紐を接続する方法も特に限定されず、水素発生体が水素発生剤を樹脂に分散した立体状の構成体の場合には、この構成体に紐を巻装してもよいし、水素発生体が樹脂成型による構成体であれば、樹脂成型の際に紐の一端を接触させて紐の一端を樹脂中に取り込む様にして一体に成形してもよいし、樹脂成型において紐を通す穴を設けて、これに紐の一端を通して結ぶ様に構成してもよい。また、水素発生剤を収容した袋や、水素発生剤を含有するシートの場合には、袋やシートに紐を通す穴を設けて、これに紐の一端を通して結ぶ様に構成してもよい。
以上、本考案の水素発生容器について、各構成要件を詳述した。以下に、本考案の水素発生容器として好適な実施態様を示す
(第一の実施態様)
図1に示すように、本考案の水素発生容器の第一の実施態様において、水素発生容器1は、蓋10と缶胴20の2ピースにより構成される金属缶と呼ばれる容器である。容器内の空間には水素発生剤を含む水素発生体40を備え、水素発生体40は、容器の内表面と紐50によって接続されている。水素発生体40は、樹脂中に水素発生剤が分散された球状の形状を備えており、内容物が液体の場合には、水素発生体40の少なくとも一部が内容物に浸漬する様になっている。
容器の缶胴20により形成される収容部には飲料等の内容物30が充填可能となっており、水素発生体40に含まれる水素発生剤から発生した分子状水素が内容物30に供給される様になっている。すなわち、容器内に内容物30が充填されると共に、水素発生体40が封入され、消費者が開封するまで内容物30に分子状水素が供給され続ける様になっている。これにより、内容物30が食品である場合には酸化による鮮度劣化が抑えられて鮮度が保持されると共に、所定の水素量を含んだ状態で消費者に届けることができる。
また、蓋10と缶胴20の間は嵌合部を備えて、それぞれの部材が嵌合されて一体となっており、この嵌合部に紐50の一端が挟着されて接続されている。また紐50の他端は水素発生体40に接続されている。これにより、水素発生体40は紐50を介して容器の内表面と接続されている。
本実施態様の構成により、例え水素発生体40が飲み口等の開口よりも小さくて外に出てくることがあっても、消費者は水素発生体40を飲み込むことができない。すなわち、水素発生体40を誤飲するおそれがない。開口よりも水素発生体40が大きかったとしても、缶切り等によって蓋10を取り除かれるおそれがあるが、蓋10と缶胴20の間の嵌合部は缶胴20側に残ったままになるので、紐50は脱落しない。すなわち、容器について不測の開け方をされても、消費者が水素発生体40を誤飲するおそれがない。
上記構成により、安全に且つ分子状水素をよく含む内容物を消費者に届けることができる
(第二の実施態様)
図2に示すように、本考案の水素発生容器の第二の実施態様において、水素発生容器2は、蓋10と缶胴20の2ピースにより構成される金属缶と呼ばれる容器である。容器内の空間には水素発生剤を含む水素発生体42を備え、水素発生体42は、容器の内表面と紐50によって接続されている。水素発生体42は、不織布製の平型ダブルチャンバータイプの形状を備えており、粉状の水素発生剤を収容している。水素発生体42は、内容物が液体の場合には、内容物を水素発生体42内に取り入れて、水素発生体42の少なくとも一部が内容物に浸漬する様になっている。
容器の缶胴20により構成される収容部には飲料等の内容物30が充填可能となっており、水素発生体42に含まれる水素発生剤から発生した分子状水素が内容物30に供給される様になっている。すなわち、容器内に内容物30が充填されると共に、水素発生体42が封入され、消費者が開封するまで内容物30に分子状水素が供給され続ける様になっている。これにより、内容物30が食品である場合には酸化による鮮度劣化が抑えられて鮮度が保持されると共に、所定の水素量を含んだ状態で消費者に届けることができる。
また、蓋10と缶胴20の間は嵌合部を備えて、それぞれの部材が嵌合されて一体となっており、この嵌合部に紐50の一端が接続されている。また紐50の他端は水素発生体42に接続されている。これにより、水素発生体42は紐50を介して容器の内表面と接続されている。
本実施態様の構成により、例え水素発生体42が飲み口等の開口よりも小さくて外に出てくることがあっても、消費者は水素発生体42を飲み込むことができない。すなわち、水素発生体42を誤飲するおそれがない。飲み口よりも水素発生体42が大きかったとしても、缶切り等によって蓋10を取り除かれるおそれがあるが、蓋10と缶胴20の間の嵌合部は缶胴20側に残ったままになるので、紐50は脱落しない。すなわち、容器について不測の開け方をされても、消費者が水素発生体42を誤飲するおそれがない。
上記構成により、安全に且つ分子状水素をよく含む内容物を消費者に届けることができる
(第三の実施態様)
図3に示すように、本考案の水素発生容器の第三の実施態様において、水素発生容器3は、飲み口部12と容器本体22の2ピースにより構成される樹脂ボトルと呼ばれる容器である。容器内の空間には水素発生剤を含む水素発生体44を備え、水素発生体44は、容器の内表面と紐50によって接続されている。水素発生体44は、樹脂中に水素発生剤が分散された球状の形状を備えており、内容物が液体の場合には、水素発生体44の少なくとも一部が内容物に浸漬する様になっている。
容器本体22には飲料等の内容物30が充填可能となっており、水素発生体44に含まれる水素発生剤から発生した分子状水素が内容物30に供給される様になっている。すなわち、容器内に内容物30が充填されると共に、水素発生体44が封入され、消費者が開封するまで内容物30に分子状水素が供給され続ける様になっている。これにより、内容物30が食品である場合には酸化による鮮度劣化が抑えられて鮮度が保持されると共に、所定の水素量を含んだ状態で消費者に届けることができる。
また、飲み口部12と容器本体22の間は嵌合部を備えて、それぞれの部材が嵌合されて一体となっており、この嵌合部に紐50の一端が接続されている。また紐50の他端は水素発生体44に接続されている。これにより、水素発生体44は紐50を介して容器の内表面と接続されている。
本実施態様の構成により、例え水素発生体44が飲み口等の開口よりも小さくて外に出てくることがあっても、消費者は水素発生体44を飲み込むことができない。すなわち、水素発生体44を誤飲するおそれがない。上記構成により、安全に且つ分子状水素をよく含む内容物を消費者に届けることができる。
上述の実施形態は本考案の一例示であって、本考案はこれらの例に限定されない。また、上述の実施形態の一例示に、公知技術や慣用技術を組み合わせたり、一部を置換したりすることもできる。更に、当業者であれば容易に思いつく改変考案も本考案に含まれる。
1,2,3 水素発生容器
10 蓋
12 飲み口部
20 缶胴
22 容器本体
30 内容物
40,42,44 水素発生体

Claims (5)

  1. 金属缶、樹脂ボトル、ガラス瓶、紙パック及びラミネートパウチからなる群から選択される一種又は二種以上の容器であって、前記容器内の空間には水素発生剤を含む水素発生体を備え、前記水素発生体は、前記容器の内表面と紐によって接続されていることを特徴とする、水素発生容器。
  2. 前記水素発生体と紐によって接続されている容器内表面は、容器本体、蓋、プルタブ及びキャップの少なくともいずれかであることを特徴とする、請求項1記載の水素発生容器。
  3. 前記水素発生体は、水素発生剤を樹脂に分散した立体状の構成体、水素発生剤を収容した袋及び水素発生剤を含有するシートの少なくともいずれかであることを特徴とする、請求項1又は2記載の水素発生容器。
  4. 前記紐は、綿、セルロース繊維、樹脂繊維、金属繊維、カーボン繊維、不織布の撚り紐及び金属線からなる群から選択される一種又は二種以上であることを特徴とする、請求項1又は2記載の水素発生容器。
  5. 前記水素発生剤は、水素化マグネシウムであることを特徴とする、請求項1記載の水素発生容器。
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