JP3238100U - 水素発生容器 - Google Patents

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啓介 岩崎
博志 泉田
雅喜 中山
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Abstract

【課題】容器内に備えられた水素発生体を容易に容器と分別可能な水素発生容器を提供する。【解決手段】本考案の水素発生容器1は、金属缶、樹脂ボトル、ガラス瓶、紙パック及びラミネートパウチからなる群から選択される一種又は二種以上の容器であって、前記容器は開口と、前記開口を塞ぐ蓋10を備え、前記蓋10には、水素発生剤を含む水素発生体40の一部が接続されており、前記水素発生体40は容器に収容される内容物に接触可能で且つ前記開口を挿通可能な形状を備えることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本考案は、水素発生容器に関し、特に食品や飲料用の水素発生容器に関する。
近年、人体に有害なヒドロキシラジカルに分子状水素が選択的に反応して無害化するという報告や、分子状水素が食品等の鮮度保持に効果を奏するという報告がなされており、分子状水素を含んだ食品や化粧品が種々販売されている。特に金属缶や樹脂ボトル等の容器に分子状水素を含んだ飲料を充填する方法がよく用いられてきたが、分子状水素は樹脂を容易に透過し、金属容器であっても噛合部等から時間経過と共に抜けてしまうため、消費者の手に渡る頃には容器中に分子状水素が殆ど残っていないという問題も生じる。
こうした背景から、水素発生剤を含むスティック状の水素発生体を、容器内に投入する方法が提案されている(例えば特許文献1)。
特開2007-167696号公報
しかしながら、上記文献記載の技術は、消費者が容器内の内容物(特に飲料)を消費した後に、水素発生体を取り出して分別する場合には、水素発生体が濡れていて容器内壁に張り付き、取り出しにくいという問題がある。一般に水素発生体に含まれる水素発生剤は、マグネシウムやアルミニウム、カルシウム等の金属成分が主流であり、これらは樹脂と混錬されていることが一般的である。また、上記文献の技術ではセラミックスも利用している。容器が樹脂製であっても金属製であっても、リサイクルのためには、容器と異種材料を含む水素発生体とは分別しなければならないが、上述の通り、水素発生体が壁面に張り付いて取り出しにくいと、消費者は面倒に感じてしまい、分別しないまま廃棄し、容器のリサイクルが出来なくなるおそれがある。
そこで本考案は、容器内に備えられた水素発生体を容易に容器と分別可能な水素発生容器を提供することを目的とする。
本考案の水素発生容器は、金属缶、樹脂ボトル、ガラス瓶、紙パック及びラミネートパウチからなる群から選択される一種又は二種以上の容器であって、前記容器は開口と、前記開口を塞ぐ蓋を備え、前記蓋には、水素発生剤を含む水素発生体の一部が接続されており、前記水素発生体は容器に収容される内容物に接触可能で且つ前記開口を挿通可能な形状を備えることを特徴とする。
本考案の水素発生容器が上記構成であることで、容器に収容される内容物に水素発生剤を含む水素発生体が接触して、内容物に分子状水素が供給される。内容物が食品である場合には、食品の鮮度保持にも効果を備える。また、蓋に水素発生体が接続されており、この水素発生体は開口を挿通可能な形状であるため、蓋に接続された水素発生体を消費者が開口から引き抜くことで、容器から容易に水素発生体が取り出される。これにより、容器内に備えられた水素発生体を容易に容器と分別可能となる。
実施形態に係る水素発生容器の一例を示す模式的な斜視図である。
実施形態に係る水素発生容器の一例を示す模式的な斜視図である。
図2の水素発生容器の蓋を拡大した模式的な斜視図である。
実施形態に係る水素発生容器の一例を示す模式的な斜視図である。
以下、本考案の実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。以下実施形態の説明は、例示に過ぎず、本考案の用途を制限するものではない。なお、説明の簡便化のため、実質的に同一の機能を有する構成要素は同一の符号で示す。
本考案の水素発生容器は、金属缶、樹脂ボトル、ガラス瓶、紙パック及びラミネートパウチからなる群から選択される一種又は二種以上の容器であって、前記容器は開口と、前記開口を塞ぐ蓋とを備え、前記蓋には、水素発生剤を含む水素発生体の一部が接続されており、前記水素発生体は容器に収容される内容物に接触可能で且つ前記開口を挿通可能な形状を備えることを特徴とする。
水素発生体は、水素発生剤を樹脂に分散した立体状の構成体、水素発生剤を収容した袋及び水素発生剤を含有するシートの少なくともいずれかであってもよい。
前記容器は、前記蓋に、プルタブと、前記プルタブと蓋とを接続するリベットと、前記プルタブと接続されて飲み口を塞ぎ且つ前記プルタブを引いたときに前記蓋から一部が切り離されて前記飲み口を開放するスコア部と、前記スコア部によって塞がれる飲み口と、を備える金属缶であり、前記飲み口近傍で且つ前記蓋の内表面に、前記水素発生体の一部が接続されていることが好ましい。
前記水素発生体の一部が、前記リベットの裏側、前記スコア部の裏側及び前記蓋の裏面のうち前記スコア部の外周端の少なくともいずれかに接続されており、前記水素発生体は前記飲み口を挿通可能な形状を備えることが好ましい。
水素発生剤は、水素化マグネシウムであることが好ましい。
以下、各構成について図を参照して詳述する。
1つの実施態様として図1に例示する様に、水素発生容器1は、金属缶、樹脂ボトル、ガラス瓶、紙パック及びラミネートパウチからなる群から選択される一種又は二種以上の容器であって、前記容器は開口と、前記開口を塞ぐ蓋10とを備え、前記蓋10には、水素発生剤を含む水素発生体40の一部が接続されており、前記水素発生体40は容器に収容される内容物に接触可能で且つ前記開口を挿通可能な形状を備えることを特徴とする。
<容器>
本考案において容器とは、金属缶、樹脂ボトル、ガラス瓶、紙パック及びラミネートパウチからなる群から選択される一種又は二種以上の容器である。ここでいう容器は、飲料のみならず、缶詰等の食品を収容するもの、医薬品や化粧品を収容する容器も含まれる。また、容器には開口と、この開口を塞ぐ蓋と、を備える。
また、容器の具体的な形状は特に限定されず、公知の形状のスチール缶やアルミ缶などの金属缶、ペットボトルをはじめとする樹脂ボトル、ガラス瓶(コップ状の容器を含む)、紙製の直方体状(例えばブリックタイプの紙パック)や4面体状の紙パック(例えばテトラタイプの紙パック)、レトルト食品等を収容するラミネートパウチ、頂点が切妻屋根型に加工された箱型の紙パック(例えばゲーブルトップタイプの紙パック)が挙げられる。
より好ましくは、蓋と底付き円筒状の缶胴との2ピースで構成される金属缶や、蓋と円筒状の缶胴と底部の3ピースで構成される金属缶を用いると、容器内への飲料等の内容物の充填後に分子状水素が容器外に漏れ出にくいため好ましい。この場合の開口とは、円筒状の缶胴によって形成された開口をいい、蓋によって開口が塞がれるものである。
また蓋としては、プルタブを備えた蓋及びキャップの少なくともいずれかであることが好ましい。例えば、金属缶にはプルタブ式の飲み口を備える公知の蓋を備えることが好ましく、具体的にプルタブ式の蓋とは、蓋には、プルタブ、プルタブと蓋とを接続するリベット、プルタブと接続されて飲み口を塞ぎ且つプルタブを引いたときに蓋から一部が切り離されて飲み口を開放するスコア部、スコア部によって塞がれる飲み口と、を備えるものであることが好ましい。また、プルタブとリベットとスコア部は、蓋から一体に取り外し可能であることが好ましい。例えば、スコア部とプルタブとがリベットとによって蓋に一体に接続されており、プルタブをつまんで強く揺らすことで蓋のリベットと接続している部分が金属疲労によって切断されて、スコア部とプルタブとリベットとが一体になって蓋から取り除かれる構造とすることが好ましい。なお、本考案において飲み口とは、消費者が口をつけて容器内の内容物を摂取するための穴のみならず、他の容器等に移し替えるための注ぎ口も含まれる。また、例えば樹脂ボトルには、蓋やキャップを備えていてもよい。こうした蓋としては、カップ状の樹脂ボトルにヒートシール蓋を備えたもの、キャップとしては、公知のスクリューキャップが好適に挙げられる。また、例えば紙パックには、ストローによって突き刺し開封可能な蓋や、公知のスクリューキャップを備えていてもよい。
本考案の水素発生容器は、後述される水素発生体の一部が蓋に接続されている。特に、水素発生体は、蓋の内表面(裏面や裏側、内側とも呼ぶ)に接続されていることが好ましい。例えば図1及び図2にプルタブを備えた蓋を有する金属缶を例示し、図4にはスクリューキャップを取り付け可能な樹脂ボトルを例示する。
(水素発生体)
本考案において水素発生体とは、容器に収容される内容物に接触可能で且つ前記開口を挿通可能な形状を備え、水素発生剤を含むものである。開口を挿通可能であれば、水素発生体の形状は特に限定されず、例えば、水素発生剤を樹脂に分散した立体状の構成体、水素発生剤を収容した袋及び水素発生剤を含有するシートの少なくともいずれかであることが好ましい。特に、水素発生体は、球状、立方体形状、直方体形状、シート状、スティック状、長尺の不定形状、及びこれらを組み合わせた任意の形状から、自由に選択することができる。また、水素発生体の大きさも、開口を挿通可能であればよく、例えば1立方センチメートル以上125立方センチメートル以下のものを用いることができる。例えば図1にはスティック状(丸棒状)の水素発生体の一例を示しており、図2にはシート状(リボン状)の水素発生体の一例を示している。スティック状の水素発生体を用いる場合には、水素発生量と開口を挿通する観点から、短手方向の長さ(径)が5mm以上20mm以下、長手方向の長さが10mm以上400mm以下の水素発生体であることが好ましい。シート状の水素発生体を備える場合には、水素発生量と開口を挿通する観点から、短手方向の長さが5mm以上20mm以下、厚さが10μm以上5mm以下、長手方向の長さが10mm以上400mm以下の水素発生体であることが好ましい。
また、開口を塞ぐ蓋に、更に飲み口を備えている場合には、水素発生体はこの飲み口を挿通可能であることが好ましい。例えば、スティック状の水素発生体を備える場合には、水素発生量と飲み口を挿通する観点から、短手方向の長さ(径)が2mm以上15mm以下、長手方向の長さが10mm以上400mm以下の水素発生体であることが好ましい。シート状の水素発生体を備える場合には、水素発生量と飲み口を挿通する観点から、短手方向の長さが2mm以上15mm以下、厚さが10μ以上5mm以下、長手方向の長さが10mm以上400mm以下の水素発生体であることが好ましい。
水素発生体を構成する材料は、水素発生剤が含まれていれば特に限定されず、樹脂、セラミックス、金属及び不織布の少なくともいずれかを用いることができる。また樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、スチロール樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミド樹脂、ウレタン樹脂、フッ素樹脂、変性フッ素樹脂、エポキシ樹脂、デンプン、セルロース、ナイロン、ポリエチレングリコール及びポリエチレンオキサイドの少なくとも1種を用いることができる。水素発生体は、水素発生剤を含んでおり、容器に充填された飲料等の内容物に対して分子状水素が供給される。特に、こうした樹脂は可撓性を備えているものを採用することが好ましい。
水素発生体は、水素発生剤を含んでおり、容器に充填された飲料等の内容物に対して水素が供給される。
(水素発生剤)
水素発生剤は、水素発生体に含まれており、容器に充填された飲料等の内容物に対して分子状水素を供給するものである。水素発生剤の形状は特に限定されず、例えば、粉末状、ペレット状及び鱗片状の少なくともいずれかであることが好ましい。また、水素発生剤の大きさも限定されず、水素発生体に含まれるサイズであればよい。水素発生剤は、水素を発生する成分であれば特に限定されず、容器に収容した内容物に含まれる水分と反応して分子状水素を発生するものを好適に用いることができる。こうした水素発生剤としては、水素化マグネシウム、水素化カルシウム、水素化バリウム、水素化ベリリウム、水素化ストロンチウム、水素化リチウム、水素化ナトリウム、水素化ホウ素ナトリウム、水素化リチウムナトリウム、水素化ケイ素、マグネシウム、アルミニウム、マグネシウム合金及びアルミニウム合金等が挙げられるが、特に、水素発生量が多い水素化マグネシウムを用いることが好ましい。
こうした水素発生剤は、樹脂と混錬して成型されて水素発生体を構成することが好ましい。より具体的には、樹脂中に1~10重量%の割合で水素発生剤を分散して含んでおり、水素発生体を構成していることが好ましい。また、水素発生体から、水素発生剤を構成する成分が容器に充填された内容物に溶出してしまわない様に、水素発生剤が直接水素発生体の表面に露出していないことが好ましい。
例えば図1や図4に示す水素発生容器の一態様においては、スティック状の水素発生体40,44は、樹脂中に1~10重量%の割合で水素発生剤が混錬された長尺円柱状のコアを有し、その表面には樹脂の被膜を備えて、コアに含まれる水素発生剤が外側に露出しない構造となっていることが好ましい。また、例えば図2に示す別の水素発生容器の一態様においては、シート状の水素発生体42は、樹脂中に1~10重量%の割合で水素発生剤が混錬されたシート状のコアを有し、その表面には樹脂の被膜を備えて、コアに含まれる水素発生剤が外側に露出しない構造となっていることが好ましい。この様な場合、水素発生体42は、気体や湿気を通すが液体は通さない透湿防水フィルムをその表面に用いてもよい。これにより、分子状水素を容器中に供給するが、水素発生剤を構成する成分が溶出しない様にすることができる。
水素発生体の表面に設ける樹脂の皮膜に用いることができる樹脂には特に限定されないが、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、スチロール樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミド樹脂、ウレタン樹脂、フッ素樹脂、変性フッ素樹脂、エポキシ樹脂、デンプン、セルロース、ナイロン、ポリエチレングリコール及びポリエチレンオキサイドの少なくとも1種を用いることができる。
(蓋と水素発生体の接続)
本考案において、水素発生体の一部が蓋に接続されている。蓋と水素発生体とを接続する方法は特に限定されず、蓋の内表面(裏面とも呼び、容器の内容物と対向する側の面である)に係着、圧着及び接着等の任意の方法により蓋と水素発生体とを接続することができる。
特に容器としては、蓋に、プルタブ、プルタブと蓋とを接続するリベット、プルタブと接続されて飲み口を塞ぎ且つプルタブを引いたときに蓋から一部が切り離されて飲み口を開放するスコア部、スコア部によって塞がれる飲み口と、を備える金属缶を用いることが好ましく、この金属缶の飲み口近傍で且つ蓋の内表面に、水素発生体の一部が接続されていることが好ましい。さらに、この水素発生体の一部が、リベットの裏側、スコア部の裏側及び蓋の裏面のうちスコア部の外周端の少なくともいずれかに接続されており、水素発生体は前記飲み口を挿通可能な形状を備えることが好ましい。なお、本考案においてスコア部とは、金属缶の蓋の一部であって、開封のための溝によって輪郭が形成されており、開封前には飲み口を塞いでいて、開封後には飲み口を開放する開口片をいう。
例えば、図1や図2に、プルタブとリベットとスコア部を備えた蓋と、円筒状の缶胴との2ピースで構成される金属缶であり、スコア部の裏面に水素発生体40,42が接着されている水素発生容器の例を示す。また、図4に、樹脂ボトルであり、容器22の飲み口部を構成する開口12にはキャップ14を付け外し可能となっていて、キャップ14の裏側に、スティック状の水素発生体44の一部が接着されている水素発生容器の例を示す。なお、図4においては水素発生体44には紐52を備え、紐52によってキャップ14と水素発生体44が接続されている。
このように、水素発生体には蓋と接続するための紐を備えていてもよい。紐によって水素発生体が蓋の内表面に接続されて固定されていることで、蓋に接続された紐を引き上げることで、容易に水素発生体を容器から引き出すことができる。こうした紐の種類は特に限定されず、公知の綿、セルロース繊維、樹脂繊維、金属繊維、カーボン繊維、不織布の撚り紐及び金属線からなる群から選択される一種又は二種以上の紐を採用することができる。また、紐の長さは限定されず、例えば1mm以上10cm以下の任意の長さの紐を用いることができる。
またこの他にも、金属缶の蓋裏、金属缶の蓋に備えられたプルタブの裏、樹脂容器や紙パックのキャップの裏に、紐を接続してもよい。蓋を構成する材料の嵌合部があれば、この嵌合部に紐の一端を挟着すればよく、蓋の内表面に凸部があれば、紐の一端を巻装すればよく、容器の構造によって適宜接続方法を選択することができる。
また、水素発生体に紐を接続する方法も特に限定されず、水素発生体が水素発生剤を樹脂に分散した立体状の構成体の場合には、この構成体に紐を巻装してもよいし、樹脂成型による構成体であれば、樹脂成型の際に紐の一端を接触させて紐の一端を樹脂中に取り込む様にして一体に成形してもよいし、樹脂成型において紐を通す穴を設けて、これに紐の一端を通して結ぶ様に構成してもよい。また、水素発生体がシート状の場合には、シートに紐を通す穴を設けて、これに紐の一端を通して結ぶ様に構成してもよい。
以上、本考案の水素発生容器について、各構成要件を詳述した。以下に、本考案の水素発生容器として好適な実施態様を示す。
(第一の実施態様)
図1に示すように、本考案の水素発生容器の第一の実施態様において、水素発生容器1は、蓋10と缶胴20の2ピースにより構成される金属缶と呼ばれる容器である。缶胴20の開口は蓋10と嵌合又は巻締めして塞がれている。さらに蓋には、プルタブ、リベット、スコア部を備えており、スコア部が解放されて飲み口60が開口となる様に構成されている。容器内の空間には水素発生剤を含むスティック状の水素発生体40を備え、水素発生体40は、蓋10のスコア部裏面に、水素発生体40が備える紐50によって接続されている。水素発生体40は、樹脂中に水素発生剤が分散された円柱スティック状の形状を備えており、内容物が液体の場合には、水素発生体40の少なくとも一部が内容物に浸漬する様になっている。また、水素発生体40は、缶胴20の開口だけでなく、飲み口60としての開口にも挿通可能な形状となっている。
容器の缶胴20には飲料等の内容物30が充填可能となっており、水素発生体40に含まれる水素発生剤から発生した分子状水素が内容物30に供給される様になっている。すなわち、容器内に内容物30が充填されると共に、水素発生体40が封入され、消費者が開封するまで内容物30に水素が供給され続ける様になっている。これにより、内容物30が食品である場合には酸化による鮮度劣化が抑えられて鮮度が保持されると共に、所定の水素量を含んだ状態で消費者に届けることができる。
また、スコア部の裏面に紐50を介して水素発生体40が接続されており、蓋からプルタブを取り外すとスコア部も一緒に取り外される様に構成されている。すなわち、蓋からプルタブを取り外すことで蓋からスコア部も抜けて、スコア部と紐で繋がった水素発生体40も開口を通じて引き出される。このとき、水素発生体40は飲み口60を挿通可能な形状であることで、容易に容器から水素発生体40が取り除かれる。すなわち、容器と水素発生体を分別することができる。
(第二の実施態様)
図2に示すように、本考案の水素発生容器の第二の実施態様において、水素発生容器2は、蓋10と缶胴20の2ピースにより構成される金属缶と呼ばれる容器である。缶胴20の開口は蓋10と嵌合又は巻締めして塞がれている。さらに蓋には、図3に示す様に、プルタブ62、リベット66、スコア部64を備えており、プルタブ62を引くことでスコア部64が解放されて飲み口60が開口可能になっている。容器内の空間には水素発生剤を含むシート状の水素発生体42を備え、水素発生体42の一部(一端)は、蓋10の裏面の飲み口60近傍に接続されている。水素発生体42は、樹脂中に水素発生剤が分散されたシート状の形状を備えており、内容物が液体の場合には、水素発生体42の少なくとも一部が内容物に浸漬する様になっている。また、水素発生体42は、缶胴20の開口だけでなく、飲み口60も挿通可能な形状となっている。
容器の缶胴20には飲料等の内容物30が充填可能となっており、水素発生体42に含まれる水素発生剤から発生した分子状水素が内容物30に供給される様になっている。すなわち、容器内に内容物30が充填されると共に、水素発生体42が封入され、消費者が開封するまで内容物30に水素が供給され続ける様になっている。これにより、内容物30が食品である場合には酸化による鮮度劣化が抑えられて鮮度が保持されると共に、所定の水素量を含んだ状態で消費者に届けることができる。
また、水素発生体42の一部は、蓋10の裏面の飲み口60近傍に接続されている。飲み口60に指を入れるなどして、水素発生体42の一部に触れることができるようになっている。すなわち、飲み口60に指を入れて水素発生体42の一部をつまんで蓋から引き剥がし、引っ張りだすことができるようになる。このとき、水素発生体42は飲み口60を挿通可能な形状であることで、容易に容器から水素発生体42が取り除かれる。すなわち、容器と水素発生体を分別することができる。
また、水素発生体42を可撓性を備える樹脂シートとする場合、水素発生体42の端部を飲み口60の内のスコア部と重なる領域にはみ出してもよい。すなわち、図3に示す様に、水素発生体42の一部を、蓋10の飲み口60近傍の裏面に接続し、且つその先端を飲み口60にはみ出す様にして設置することもできる。ここで可撓性を備えるシート状の水素発生体42は一部をスコア部64の外周端には接続しておき、水素発生体42をスコア部64とは接続しないことで、プルタブ62を引いてスコア部64の一部を破断させて飲み口60を開放したときに、飲み口60に水素発生体42の一部が飛び出す様に構成することもできる。これにより、より消費者が水素発生体42を引き抜きやすくなる。
(第三の実施態様)
図4に示すように、本考案の水素発生容器の第三の実施態様において、水素発生容器3は、容器本体22と、容器本体22に形成された開口としての飲み口部を構成する開口12に取り付け可能な蓋14の2ピースにより構成される樹脂ボトルと呼ばれる容器である。なお、蓋14はキャップとも呼称される。
容器内の空間には水素発生剤を含む円柱スティック状の水素発生体44を備え、水素発生体44の一部(一端)は、水素発生体44が備える紐52によって蓋14に接続されている。水素発生体44は、樹脂中に水素発生剤が分散された円柱スティック状の形状を備えており、内容物が液体の場合には、水素発生体44の少なくとも一部が内容物に浸漬する様になっている。また、水素発生体44は、飲み口60としての開口を挿通可能な形状となっている。
容器本体22には飲料等の内容物30が充填可能となっており、水素発生体44に含まれる水素発生剤から発生した分子状水素が内容物30に供給される様になっている。すなわち、容器内に内容物30が充填されると共に、水素発生体44が封入され、消費者が開封するまで内容物30に水素が供給され続ける様になっている。これにより、内容物30が食品である場合には酸化による鮮度劣化が抑えられて鮮度が保持されると共に、所定の水素量を含んだ状態で消費者に届けることができる。
また、蓋14の内側に紐52を介して水素発生体44が接続されており、蓋14を取り外すと紐52で繋がった水素発生体44も開口を通じて引き出される。このとき、水素発生体44は飲み口となる開口12を挿通可能な形状であることで、容易に容器から水素発生体40が取り除かれる。すなわち、容器と水素発生体を分別することができる。
上記構成により、容器内に備えられた水素発生体を容易に容器と分別可能となる。
上述の実施形態は本考案の一例示であって、本考案はこれらの例に限定されない。また、上述の実施形態の一例示に、公知技術や慣用技術を組み合わせたり、一部を置換したりすることもできる。更に、当業者であれば容易に思いつく改変考案も本考案に含まれる。
1,2,3 水素発生容器
10、14 蓋
12 開口
20 缶胴
22 容器本体
30 内容物
40,42,44 水素発生体
50,52 紐
60 飲み口
62 プルタブ
64 スコア部
66 リベット

Claims (5)

  1. 金属缶、樹脂ボトル、ガラス瓶、紙パック及びラミネートパウチからなる群から選択される一種又は二種以上の容器であって、前記容器は開口と、前記開口を塞ぐ蓋を備え、前記蓋には、水素発生剤を含む水素発生体の一部が接続されており、前記水素発生体は容器に収容される内容物に接触可能で且つ前記開口を挿通可能な形状を備えることを特徴とする、水素発生容器。
  2. 前記水素発生体は、前記水素発生剤を樹脂に分散した立体状の構成体、前記水素発生剤を収容した袋及び水素発生剤を含有するシートの少なくともいずれかであることを特徴とする、請求項1記載の水素発生容器。
  3. 前記容器は、前記蓋に、プルタブと、前記プルタブと蓋とを接続するリベットと、前記プルタブと接続されて飲み口を塞ぎ且つ前記プルタブを引いたときに前記蓋から一部が切り離されて前記飲み口を開放するスコア部と、前記スコア部によって塞がれる飲み口と、を備える金属缶であり、
    前記飲み口近傍で且つ前記蓋の内表面に、前記水素発生体の一部が接続されていることを特徴とする、請求項1又は2記載の水素発生容器。
  4. 前記水素発生体の一部が、前記リベットの裏側、前記スコア部の裏側及び前記蓋の裏面のうち前記スコア部の外周端の少なくともいずれかに接続されており、前記水素発生体は前記飲み口を挿通可能な形状を備えることを特徴とする、請求項3記載の水素発生容器。
  5. 水素発生剤は、水素化マグネシウムであることを特徴とする、請求項1記載の水素発生容器。
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