JP5540149B2 - 口腔用たばこ製品のパッケージおよび口腔用たばこ製品 - Google Patents

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Description

本発明は、唾液を介してたばこ成分を吸収する口腔用たばこ製品のパッケージ、および口腔用たばこ製品に関する。
飛行機や電車内等、場所を選ばずに吸引できるたばこ製品として、処理されたたばこ微粒体を口腔や鼻腔などに入れて香味を楽しみつつたばこ成分を粘膜から直接吸収するスナッフ(SNUFF)がある。
また、近年では、扱い易さや使用感を向上させるために、たばこ粉粒体を不織布などの包材で包装したパウチ形態として口腔に含ませるスヌース(SNUS)が注目されている(例えば、特許文献1を参照)。ユーザ(使用者、消費者)は、口腔内に入れたたばこ包装体(一般に、パウチと称呼されている)を上唇と歯茎の間に挟むことで、その香味を楽しみつつ、唾液に抽出されたたばこ成分を歯茎から体内に吸収する。
特開2011−4号公報 国際公開第2008/148702号パンフレット
しかしながら、スヌースは、製品の使用形態に適した水分量(水分含有量)の領域が比較的多い高含水状態(通常、水分量が30〜60%程度)であるために粘着質で流動性が悪く、この水分量領域でパウチを生産するためにはたばこ刻を押し固めるなどの前処理工程が必要となるうえ、たばこ刻が押し固められることで使用感が損なわれるといった問題がある。
また、水分量が比較的少ない低含水状態で製造したパウチの表面に加水し、所望の水分量まで調整して出荷する方法も用いられるが、製品が流通する流通過程においてたばこ成分の染み出しによってパウチが着色され、外観品質が損なわれることが懸念される。さらに、高含水状態のスヌースにつき品質を維持したまま流通させるには、冷蔵庫などの低温保管設備をその流通経路に配置する必要があり、たばこ製品の流通コストの増大に繋がるといった別の問題も起こり得る。
そのため、製造工程での扱いが容易で低温流通も不要な低含水状態でスヌースを製造したものをそのまま消費者に提供することも行われるが、この場合には香味の立ち上がりや使用感が劣ってしまうのが実情である。
本発明は、上記した問題に鑑みてなされてものであって、その目的は、口腔用たばこ製品に関し、製造時や流通時での取り扱いが容易な低含水状態によるたばこ包装体(パウチ)の製造を前提としても、ユーザへの提供時において外観、使用感、香味の立ち上がりなどといった口腔用たばこ製品の品質を損なうことを抑制できる技術を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明は、たばこ原料からなるたばこ粉粒体およびそれを包み込む包材からなり、ユーザの口腔内におかれた際に唾液を通じて前記たばこ粉粒体のたばこ成分をユーザに吸収させるたばこ包装体を収容するパッケージであって、その内部に、前記たばこ包装体に供給するための液体が貯留されている液貯留部を備える。
また、本発明は、上記パッケージと、たばこ包装体(パウチ)を備えた口腔用たばこ製品の側面として捉えることができる。すなわち、本発明に係る口腔用たばこ製品は、たばこ原料からなるたばこ粉粒体およびそれを包み込む包材からなり、ユーザの口腔内におかれた際に唾液を通じて前記たばこ粉粒体のたばこ成分をユーザに吸収させるたばこ包装体と、前記たばこ包装体を収容するパッケージと、前記パッケージの内部に設けられ、前記たばこ包装体に供給するための液体が貯留されている液貯留部と、を備える。
上記構成に係るパッケージにおいては、パッケージの内部にたばこ包装体の収容空間とは別に、独立して液貯留部が設けられている。この液貯留部は、不透水性材料を用いて構成されている。そして、液貯留部には、水、あるいは、水などの溶媒に香料やその他の添加剤を添加して溶かした溶液(以下、香料液という)などが所定の量だけ貯留されている。液貯留部に貯留しておく液体の貯留量は、例えばたばこ包装体(たばこ粉粒体)の水分量を目標値(例えば、30〜60%程度)に調整するために必要な量として定めておくとよい。
本発明によれば、ユーザは、パッケージの内部に収容されているたばこ包装体を取り出す際に、事前に、液貯留部を押し潰すなどして、その内部に貯留しておいた液体をたばこ包装体(たばこ粉粒体)に供給し、浸透させることができる。従って、この構成によれば、ユーザがたばこ粉粒体(スヌース)を口に含んで香味を楽しむのに際して、手軽にその水分量を増やすことができる。
従って、たばこ包装体の製造時においてはこれを低含水状態として製造できるのでその生産効率を高めることができ、かつ、低含水状態であるが故に包材へのたばこ成分の染み出しを抑制することで、見た目の印象が悪くなることを回避できる。更には、製造時においてたばこ粉粒体を特段、押し固める処理を行う必要も無いので、ユーザが口に含んだ際における使用感が悪化することも回避できる。
そして、たばこ粉粒体は低含水状態のまま出荷し、流通させることができるので、保冷設備をその流通経路に配備する必要が無く、口腔用たばこ製品の流通コストを低く抑えることができる。
そして、上記のごとく低含水状態のたばこ包装体が収容された口腔用たばこ製品がユーザに提供された場合、ユーザは、上記のとおり液貯留部に貯留しておいた液体をたばこ包装体(たばこ粉粒体)に浸透させ、その水分量を容易に増やした上で口に含ませることができる。すなわち、たばこ包装体を低含水状態から高含水状態に変化させた上で、たばこ粉粒体から抽出されるたばこ成分を摂取することができる。その結果、香味の立ち上り時間が短縮されるので、ユーザの満足度を高めることができる。
また、本発明に係るパッケージは、ユーザによる前記液貯留部の開封を補助するための開封補助部を更に有していてもよい。このようにすることで、ユーザはより一層簡単に液貯留部を開封し、その内部に貯留されている液体をたばこ包装体(たばこ粉粒体)に注ぐことができる。よって、ユーザにとって、使い勝手の良いパッケージを提供することができる。
また、本発明に係るパッケージは、前記液体貯留部を複数個備えていてもよい。このように、液体貯留部を複数独立して設けておくことにより、ユーザは、たばこ粉粒体に供給する液体(水、香料液等)の量を調整することができる。
これにより、ユーザがたばこ包装体(たばこ粉粒体)の水分量を調整する際の自由度が増し、たばこ粉粒体から香味が立ち上る時間を好みに応じて調整することができる。
また、上記のように、パッケージに液体貯留部を複数個備える場合、各液体貯留部にそれぞれ対応する複数の前記開封補助部が設けられているとよい。このようにすれば、ユーザがいずれの液体貯留部を開封する場合においても、その開封作業が容易となる。
また、パッケージに液体貯留部を複数個備える場合、複数の前記液体貯留部のうち少なくとも一つには水が貯留されており、残りのうちの少なくとも一つには香料を溶媒に溶かした香料液が貯留されていてもよい。
これによれば、ユーザは、水が貯留されている液体貯留部を開封するのか、香料液が貯留されている液体貯留部を開封するのか、あるいは、双方を開封するのかなど、ユーザの好みやそのときの気分によって、開封する対象を自由に選択することができる。
例えば、水が貯留されている液体貯留部を開封すれば、たばこ包装体(たばこ粉粒体)の水分量のみを増やすことができるし、香料液が貯留されている液体貯留部を開封すれば、たばこ包装体の水分量を増やすことができることに加え、たばこ粉粒体の香味もアレンジすることができる。
以上のように、本発明によれば、たばこ包装体(たばこ粉粒体)水分量および香味の双方を、ユーザはその嗜好に応じてきめ細かく調整することが可能である。従って、本発明によれば、ユーザにとって非常に満足度の高い口腔用たばこ製品を提供することができるので、口腔用たばこ製品の商品価値を高めることが可能となる。
なお、本発明における課題を解決するための手段は、可能な限り組み合わせて採用することができる。
本発明によれば、口腔用たばこ製品に関し、製造時や流通時における取り扱いが容易な低含水状態でのたばこ包装体の製造を前提としても、ユーザへの提供時において外観、使用感、香味の立ち上がりなどといった口腔用たばこ製品の品質を損なうことを抑制できる。
口腔用たばこ製品に係る第1のパッケージを模式的に示す概略構成図である。 口腔用たばこ製品の製造工程を例示するブロック図である。 液体貯留部に貯留されていた水をパウチに浸透させる方法を説明する説明図である。 口腔用たばこ製品に係る第2のパッケージを模式的に示す概略構成図である。 口腔用たばこ製品に係る第3のパッケージを模式的に示す概略構成図である。 口腔用たばこ製品に係る第4のパッケージを模式的に示す概略構成図である。 口腔用たばこ製品に係る第5のパッケージを模式的に示す概略構成図である。 口腔用たばこ製品に係る第6のパッケージを模式的に示す概略構成図である。 口腔用たばこ製品に係る第7のパッケージを模式的に示す概略構成図である。 ブリスタータイプのパッケージを示す斜視図である。 口腔用たばこ製品に係る第8のパッケージの斜視図である。 口腔用たばこ製品に係る第8のパッケージの分解斜視図である。 第8のパッケージの初期状態における容器本体とキャップ部材の平面的な相対位置関係を示す図である。
以下、本発明に係る口腔用たばこ製品、およびそれに適用されるパッケージについて図面を参照して説明する。
<実施例1>
図1は、実施例1に係る口腔用たばこ製品のパッケージの断面形状を模式的に示す概略構成図である。
口腔用たばこ製品1は、パウチP(たばこ包装体)と、このパウチPを収容する開閉可能なパッケージ2Aと、を備える。
パウチPは、たばこ原料を裁刻又は粉砕した後、処理して得た例えば粒径数mm以下の刻、即ち、たばこ粉粒体であるスヌース(SNUS)を不織布シートなどの包材で包装したものであり、例えば縦20〜40mm、横10〜20mm程度の大きさを有する。但し、パウチPの形状や大きさは特定のものに限定されず、種々のものを採用することができる。
パウチP内のスヌースは例えば12〜15%程度の水分量に調整されている。このパウチPは、パッケージ2Aから取り出されてユーザの口腔内に置かれ、粘膜を介してユーザに吸収される。具体的には、パウチPは上唇と歯茎の間に挟まれ、スヌースから唾液中に抽出されたたばこ成分が歯茎から体内へ吸収される。
パッケージ2Aは、所謂ブリスター型の樹脂製容器であり、容器本体21、容器本体21の内部を開閉可能な開封シール(カバー)22を備え、その内部にはパウチPの収容空間23や後述する水貯留部(貯留部)などが形成される。
容器本体21は、パウチPを収容するトレイ状に形成された凹部であって、上方が開放された開口部を有しており、開封シール22が容器本体21の開口部を塞いでいる。容器本体21は、通常、真空形成されたプラスチックで作製されるが、金属、紙およびこれらを組み合わせたものなどのあらゆる好適な材料で作製することができる。
開封シール22は、容器本体21の上部開口部に貼り付けられる事でパッケージ2Aの内部を密封状態に維持しておき、ユーザによって剥離されることでパッケージ2Aの内部空間を外部に向けて開放する。
図1に示す構成例では、容器本体21の底壁21aに対向するように側壁21bから延びる隔壁21cが設けられており、これら底壁21a、側壁21b、隔壁21cによって画定される閉空間によって液体貯留部24が形成されている。この液体貯留部24には不透水性材料を用いて構成され、その内部に所定の液体が貯留されるようになっている。本実施例では、パッケージ2Aの製造時に所定量の水が液体貯留部24に充填される。本実施例では、液体貯留部24を形成する不透水性材料として、例えばポリ塩化ビニル、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタラート(非晶性含む)、生分解性ポリマなどを好適に用いることができる。
隔壁21cは、その一部に他の部分(以下、一般部ともいう)よりも厚みを薄くすることで一般部よりも開裂し易い開裂部25を有する。図1の例では、開裂部25は隔壁21cにおける中央部付近に設けられている。
一方、容器本体21における底壁21aにおける中央部付近には、上方に向けて先端が尖った開裂用突起26が設けられている。この開裂用突起26は、液体貯留部24の下方、すなわち液体貯留部24を挟んで開裂部25に相対する位置に配置されている。図1から明らかなように、初期状態において開裂用突起26の先端部と開裂部25は離反している。
図示のように、容器本体21における隔壁21cには、一又は複数のパウチPが載置される。本実施例では、一のパウチPが隔壁21c上に載置されるようになっている。このようにして、本実施例におけるパッケージ2Aの内部空間は、上下に分かれた2層構造となっており、図1の例では、容器本体21の底部側に液体貯留部24が形成され、その上部に隔壁21cを挟んでパウチPの収容空間(以下、パウチ収容空間という)23が形成される。
なお、隔壁21cにおける一般部は、上記したようにパウチPを載置しても大きく撓んだり、過度に変形しない程度の剛性を有するように設計されている。また、本実施例において容器本体21は、その底壁21aの形状を略矩形形状としているが、その他の形状、例えば円形状や多角形状などであってもよく、特定の形状に限定されない。
また、パッケージ2Aのパウチ収容空間23を開閉する開閉シール22は、ユーザに提供されるまでは、パウチ収容空間23を概ね密封しておき、ユーザがパウチPを外部に取り出す際には容易にパウチ収容空間23を開放することができる蓋部材であれば種々の構成を採用することができる。
開封シール22の粘着材は、何度でも貼ったり剥がしたりすることの可能な再剥離タイプであってもよいし、このような再剥離ができない一般タイプであってもよい。本実施例では、パウチ収容空間23に単一のパウチPを収容しているため一般タイプを採用しているが、再剥離タイプの開封シール22を採用してもよい。また、パウチ収容空間23に複数のパウチPを収容する場合には、再剥離タイプの開封シール22を採用するのが好ましい。
次に、口腔用たばこ製品1の製造工程の一例を、図2に基づいて説明する。図2は、口腔用たばこ製品1の製造工程を例示するブロック図である。
図2に示されるように、口腔用たばこ製品1は、粉砕工程S1、ブレンド工程S2、包装工程S3を経て製造される。なお、下記の口腔用たばこ製品1の製造工程はあくまでも例示的なものであり、それらに限定されるものではない。
先ず、粉砕工程S1では、ラミナと中骨とが粉砕器で2mm以下のたばこ粉粒体にそれぞれ粉砕され、これらたばこ粉粒体は分級器に入れられて所定のサイズに分級される。その後、分級後のたばこ粉粒体は、例えばそれぞれ50%ずつの重量部割合になるよう計量され、ブレンド工程S2に移る。
ブレンド工程S2にて、計量後のたばこ粉粒体は第1バッファサイロ(図示せず)に移送され、この第1バッファサイロ内にて所定期間蔵置される。この後、第1バッファサイロ内のたばこ粉粒体は加熱殺菌、冷却処理を経てブレンダ処理される。このブレンダ処理にて、たばこ粉粒体は混合されながら、これらに対して香料が添加される。
具体的には、たばこ粉粒体に先ず水を加え、その水分量が所定値になるように調整された後、たばこ粉粒体は加熱されて熱処理および殺菌処理を受ける。その後、たばこ粉粒体は循環冷却水により冷却され、たばこ粉粒体に対して、炭酸カリウム、塩化ナトリウムなどが混ぜ合わされた後、香料として例えばミントが添加され、次の包装工程S3に移る。このブレンド工程S2ではたばこ粉粒体の水分量は12〜15%のいわゆる低含水状態に調整される。なお、これらは例示であって、炭酸カリウムや塩化ナトリウムなどを加熱の前に混ぜ合わせるなど、また、必要に応じて加熱後に保湿剤となるグリセリンを混ぜるなど、ブレンド工程S2には適宜の変更を加えることができる。
包装工程S3では、第2バッファサイロ(図示せず)内にてブレンド工程S2がなされた後のたばこ粉粒体を含む混合物が所定期間蔵置される。
蔵置後の混合物は、不織布シートにより0.3gずつピロー包装され、この時点で、上述のパウチPが製造される。具体的には、このパウチPは、短辺約12mm、長辺約25mmの長方形状をなす。また、一つのパウチPに包装されるたばこ粉粒体は、概ね0.2〜0.5gの範囲で適宜設定される。但し、パウチPの形状、大きさ、一個当たりの重量は適宜の設計変更が可能である。
この後、液体貯留部24に所定量の水が注入された状態のパッケージ2A内にパウチPが収容され、そして、パッケージ2Aの開口部が開封シール22により塞がれることで、図1に示される口腔用たばこ製品1が製造される。
ここで、パウチP(スヌース)がユーザの口に置かれる際における水分量(水分含有量)の適した範囲は、30〜60%程度と比較的高い。このように、スヌースを嗜む際における水分量が高含水状態であるのは、水分量が比較的少ない低含水状態では、スヌースのたばこ成分がユーザの唾液に抽出されるまでに時間が長くかかることに因るものである。従って、香味の立ち上りが過度に遅くなることを防ぐ観点からは、パッケージ2AからパウチPを取り出す時点でその水分量が高含水状態になっていることが好ましい。
しかしながら、パウチPの製造工程、例えばブレンド工程S2において、その水分量を高含水状態とすると、スヌースの流動性が悪化するためその包装効率が低下し、パウチPの生産効率が低下する原因となる。また、高含水状態でスヌースを不織布で包装しやすくするためには、スヌースを押し固めるなどの前処理工程が必要となって手間が掛かる上、たばこ粉粒体が押し固められることでユーザによる使用感が損なわれる原因となる。
上記のような不都合を回避するために、水分量が比較的少ない低含水状態でパウチPを製造しておき、その後、パウチPの表面に加水して、ユーザがスヌースの香味を楽しむのに適した所望の水分量まで調整して出荷する方法も考えられる。しかし、この場合には、口腔用たばこ製品1が流通する流通過程においてたばこ成分の染み出しによってパウチPが着色され、外観品質が損なわれる原因となる。更に、上記のような高含水状態におけるパウチPをその品質を維持したまま流通させるには、冷蔵庫などの保冷設備をその流通経路に配置する必要があり、流通コストの増大に繋がり易い。
そのため、製造工程での扱いが容易であり、保冷設備も不要な低含水状態で製造したパウチP(スヌース)をそのままユーザに提供することも多く、この場合には香味の立ち上りが悪くなったり、使用感が悪化するという課題があった。
これに対して、本実施例におけるパッケージ2Aは、低含水状態として製造されたパウチPをパウチ収容空間23に収容しておき、パウチPの水分量を調整するための水を液体貯留部24に密封しておく。そして、ユーザはスヌースの香味を楽しむ際に液体貯留部24を破り、これに貯留しておいた水をパウチPに浸透させることによって、パウチP(スヌース)を高含水状態にすることを可能にした。
ユーザは、パウチPをパッケージ2Aから取り出す際、開封シール22を剥がす前に、以下の動作を行うことによって液体貯留部24を開封し、これに貯留されている水をパウチPに浸透させる。
すなわち、図3に示すように、ユーザは例えば親指と人指し指によってパッケージ2Aを上下に挟み、容器本体21の底部および開封シール22に適度な力を加えることで、これらを撓ませる。このようにパッケージ2Aが変形することで、離間していた開裂用突起26と開裂部25が互いに接近する。その結果、開裂部25に開裂用突起26が衝突して開裂部25が開裂する。これにより、液体貯留部24に貯留されていた水が放出されて、その水がパウチP(スヌース)に浸透する。
液体貯留部24には、パウチPの水分量を30〜60%に調整するのに適した所定量の水が予め調量されて貯留されており、例えば0.1〜1.0g程度の水が貯留されている。従って、液体貯留部24から放出された水がパウチPに添加されることで、パウチPが低含水状態から高含水状態へと変化する。なお、液体貯留部24の貯留液量(水量)は、パウチPの製造時における水分量の設定値、およびパウチPに含まれるたばこ粉粒体の質量などに基づいて算出することができる。
パウチPが高含水状態となった後、ユーザは、開封シール22を剥離してパッケージ2Aを開封し、取り出したパウチPを上唇と歯茎の間に挟み込むことで、たばこ成分を吸収しつつ、その香味を楽しむ。
その際、ユーザの口に投入された時点でパウチPは高含水状態であるため、スヌースのたばこ成分が唾液中に抽出されるのに長い時間を要することがなく、香味の立ち上りを適度に早めることができる。なお、使用後のパウチPは、再びパッケージ2Aに収容して廃棄することができる。
以上のように、本実施例に係るパッケージ2Aおよびこれを用いた口腔用たばこ製品1によれば、パウチPの製造時においてはこれを低含水状態として製造できるのでその生産効率を高めることができ、かつ、低含水状態であるが故にたばこ成分の不織布への染み出しが起こりにくく、ユーザに提供された際にパウチPの外観に関する印象が悪くなることを防止できる。そして、製造時においてスヌースを押し固める必要も生じないので、ユーザが使用する際の使用感が悪化することも回避できる。
更に、口腔用たばこ製品1として出荷された後の流通過程においても、パウチPは低含水状態に維持されるので、低温保管設備をその流通経路に配備する必要が無く、流通コストを低く抑えることができる。
そして、口腔用たばこ製品1がユーザの使用に供される際には、ユーザによって液体貯留部24の水がパウチPに添加され、低含水状態から高含水状態へと変化するので、香味の立ち上りが優れ、ユーザの満足度を高めることができる。
以上より、本発明によれば、口腔用たばこ製品1に関し、製造時や流通時における取り扱いが容易な低含水状態でのパウチP(スヌース)の製造を前提とするものの、ユーザへの提供時において外観、使用感、香味の立ち上り、といった口腔用たばこ製品1の品質を向上させることが可能である。従って、従来、パウチP(スヌース)の水分量を少なくすることに起因することで顕在化していた香味の立ち上りや使用感に関する問題と、パウチPの水分量を多くすることで顕在化していた製造効率、外観、コスト面に関する問題のすべてを包括的に解消することが可能となる。
なお、図1に示した構成例では、液体貯留部24とパウチ収容空間23とを隔てる隔壁21cにおける開裂部25を、一般部に比べて膜厚を薄くしているが、これに代えて、あるいは併用して、他の部位に比べて破断性の優れた材料を用いるようにしてもよい。また、本実施例では、開裂部25に衝突することでこれを開裂する開裂用突起26と、開裂部25が本発明において液体貯留部の開封を補助する開封補助部に対応する。
本実施例における液体貯留部24は容器本体21と一体的に形成している態様を例示的に説明したが、上記した不透水材料を用いた容器本体21を別途作成し、パッケージ2Aの内部(実施例1では、容器本体21の底部)に配置してもよい。
また、パッケージ2Aにおいては、開裂用突起26を複数個設けてもよく、その場合、隔壁21cにおいて各開裂用突起26が対向する位置のそれぞれに開裂部25を形成してもよいし、例えば隔壁21cの全領域を開裂部25によって構成してもよい。
また、本実施例におけるパッケージ2Aには、そのパウチ収容空間23にパウチPを一つ収容しているが、複数のパウチPを収容するようにしてもよい。その場合、液体貯留部24に貯留する水の貯留量を、各々のパウチPが適切な水分量となるようにパウチPの収容個数に応じて調節するとよい。
また、液体貯留部24に貯留する液体として、上記構成例では水を採用しているが、溶媒に香料やその他の添加剤を添加して溶かした溶液(以下、香料液という)であってもよい。香料としては、メンソール、ミント、バニラ、アプリコット、紅茶、ココア、リコリス、蜂蜜等を単体又は複数組み合わせて使用することができる。ここで、溶媒としては水、アルコール、グリセリン、プロピレングリコール等を使用することが可能である。これによれば、ユーザがスヌースを使用する直前に香料液がパウチPを形成する不織布やスヌースに浸透するため、新鮮な香気をユーザに提供することができる。
以下、本実施形態に係る口腔用たばこ製品1のパッケージのバリエーションを説明する。
<実施例2>
図4は、口腔用たばこ製品に係る第2のパッケージ2Bの断面形状を模式的に示す概略構成図である。本実施例におけるパッケージ2Bは、図1に示したパッケージ2Aに比べて、その構造をより簡易なものとした例である。パッケージ2Bでは、開裂部25および開裂用突起26が設けられていない点で実施例1に係るパッケージ2Aと相違する。
ここで、ユーザが、液体貯留部24に貯留されている水又は香料液をパウチPに浸透させる際には、実施例1と同様、パッケージ2Bの上下を指で挟みこみ、指先に力を加える。以下、このようなユーザによる動作を「パッケージ押し潰し動作」と称呼する。
これにより、容器本体21の底部および開封シール22越しに液体貯留部24が押し潰される結果、液体貯留部24を形成する隔壁21cが破断する。その結果、液体貯留部24に貯留されていた水又は香料液がパウチPに添加され、これに浸透させることができる。
なお、本実施例に関しては、開裂用突起26の設置を省略する関係上、ユーザによって液体貯留部24に加えられる押圧力によって液体貯留部24が破断するように、その膜厚や、強度などを予め調整しておくとよい。
<実施例3>
次に、実施例3に係る第3のパッケージ2Cを説明する。図5は、口腔用たばこ製品に係る第3のパッケージ2Cの断面形状を模式的に示す概略構成図である。このパッケージ2Cでは、容器本体21の底部側にパウチ収容空間23が形成され、その上部に液体貯留部24が形成されている。
具体的には、液体貯留部24は、開封シール22の裏側に一体的に形成されている。また、開封シール22の裏側には開裂用突起26が設けられており、その先端部は下方に向かって形成されている。そして、液体貯留部24とパウチ収容空間23とを隔てる隔壁21cのうち、開裂用突起26と対向する位置に、他の部位よりも膜厚が薄く形成され、あるいは他の部位よりも破断し易い(破断性の優れた)開裂部25が形成されている。
このように構成されるパッケージ2Cにおいても、実施例1に係るパッケージ2Aと同様、ユーザによるパッケージ押し潰し動作によって、開裂用突起26が開裂部25に衝突することでこれが破断する。その結果、液体貯留部24に貯留されていた水又は香料液がパウチPに添加され、パウチPの水分量を増加させることができるので、スヌースの使用感や香味の立ち上りが優れたものとなる。
<実施例4>
次に、実施例4に係る第4のパッケージ2Dを説明する。図6は、口腔用たばこ製品に係る第4のパッケージ2Dの断面形状を模式的に示す概略構成図である。パッケージ2Dにおける液体貯留部24は不透水材料を用いて形成された袋状容器であり、開封シール22の裏面に一体形成されている。
本実施例におけるパッケージ2Dにおいても、実施例3に係るパッケージ2Cと同様、容器本体21の底部側にパウチ収容空間23が形成され、その上部に液体貯留部24が形成されている。
液体貯留部24とパウチ収容空間23の間には、開裂用突起26が形成される突起形成シート27が配置されている。この突起形成シート27は、その基端側が容器本体21の上端開口縁部の近傍から延びており、その先端側が側壁21bとの間に隙間を設けるようにして自由端を形成している。そして、図示のように突起形成シート27の上面(液体貯留部24に面する方の面)には、液体貯留部24に向かって尖った開裂用突起26が設置されている。
このような突起形成シート27がパウチPの上に載置されることで、液体貯留部24との間に所定の隙間を挟んで開裂用突起26が配置されている。
また、液体貯留部24を形成する隔璧21cのうち、開裂用突起26と相対する部位には、他の部位に比べて破断性の優れている開裂部25Aが形成されている。
上記構成のパッケージ2Dにおいても、ユーザは、パウチPをパッケージ2Aから取り出す前に上述したパッケージ押し潰し動作を行う。そうすると、上述までの実施例と同様に、開裂用突起26が開裂部25Aに接近する。その結果、開裂部25Aが開裂することで液体貯留部24が開封され、内部の液体が放出される。
ここで、突起形成シート27の先端とケース本体21における側壁21bとの間には隙間が設けられているため、液体貯留部24から放出された水又は香料液は、上記隙間を通じてパウチPに供給される。その結果、パウチPの水分量が増えるので、スヌースにおける香味の立ち上がりを向上させることができる。
<実施例5>
次に、実施例5に係る第5のパッケージ2Eを説明する。図7は、口腔用たばこ製品に係る第5のパッケージ2Eの断面形状を模式的に示す概略構成図である。このパッケージ2Eでは、実施例3に係るパッケージ2Cと同様、容器本体21の底部側にパウチPを収容するパウチ収容空間23が形成され、その上部に液体貯留部24が形成されている。
本実施例におけるパッケージ2Eでは、液体貯留部24の開封を補助する開封補助部として、隔壁21cに噛み合わせシール部28が設けられている。
図7には、噛み合わせシール部28の部分拡大図を併せて示している。図示のように、噛み合わせシール部28は、互いに噛み合う第1噛み合わせ片281、第2噛み合わせ片282を有するシール構造である。より詳細には、第1噛み合わせ片281および第2噛み合わせ片282の先端側には凸部と、凹部が各々一つずつ形成されており、第1噛み合わせ片281側の凸部と凹部が、第2噛み合わせ片282側の凹部と凸部にそれぞれ係合され、かつ、これらが互いに接着されていることで、液体貯留部24の内部とパウチ収容空間23が液密に遮断されている。
第1噛み合わせ片281および第2噛み合わせ片282はある程度の剛性を有しており、ユーザがパッケージ押し潰し動作を行うと、第1噛み合わせ片281および第2噛み合わせ片282に捻転力が作用する。その結果、第1噛み合わせ片281および第2噛み合わせ片282の接着が切れ、かつ、凸部と凹部の機械的噛み合いが解除されることによって、液体貯留部24が開封される。これにより、液体貯留部24の内部に貯留されていた水又は香料液をパウチPに浸透させることができる。
<実施例6>
次に、実施例6に係る第6のパッケージ2Fを説明する。図8は、口腔用たばこ製品に係る第6のパッケージ2Fの断面形状を模式的に示す概略構成図である。このパッケージ2Fでは、液体貯留部24の一部に注水穴29が開口しており、この注水穴29が封止シール30によって液密に塞がれている。図示の例では、液体貯留部24は、パウチPが収容されるパウチ収容空間23の上方に配置されるので、注水穴29を液体貯留部24の下部に設けるようにしている。
また、封止シール30には、引き紐31の基端が接続されている。そして、引き紐31の先端側は、容器本体21の上端開口縁部と開封シール22との間に挟まれる態様でパッケージ2Fの外部に露出している。
ユーザは、パウチPをパッケージ2Fから取り出す際に、予め引き紐31を引っ張ることで、これに接続されている封止シール30を液体貯留部24から引き剥がす。そうすると、注水穴29が開放されるので、液体貯留部24の内部に貯留されている水又は香料液をパウチPに添加することができ、パウチPの水分量を増加させることができる。
なお、本実施例では、封止シール30および引き紐31が本発明における開封補助部に対応する。封止シール30は、例えば粘着シールを好適に用いることができるが、注水穴29を液密に封止できれば種々のものを採用することができる。また、注水穴29を形成する位置は適宜変更することができる。
<実施例7>
次に、実施例7に係る第7のパッケージ2Gを説明する。図9は、口腔用たばこ製品に係る第7のパッケージ2Gの断面形状を模式的に示す概略構成図である。このパッケージ2Gは、容器本体21内に複数の液体貯留部24が設けられている点で上述までの各実施例と相違する。その他の点、例えば液体貯留部24の一部を形成する隔壁21cに開裂部25を形成する点や、開裂部25を開裂するための開裂用突起26を設ける点などは、実施例3に係るパッケージ2Cと同様である。但し、本実施例の特徴点である液体貯留部24を複数設けるとの技術的思想は、上述までの何れの実施例に係る構成にも適用することが可能である。
図示の例では、パッケージ2Gは2つの液体貯留部24を備えている。これら各液体貯留部24には、それぞれ所定量の水が予め調量されて貯留されている。このように、パッケージ2Gによれば、パウチPを調湿するための水を溜めておく液体貯留部24を複数個設けているので、ユーザは、液体貯留部24を破断させる数(開封する液体貯留部24の数)を適宜変更することができる。これによれば、ユーザはパウチPに添加する水の添加量を調節することができるので、スヌースを摂取する際に香味が立ち上る時間を調整することができる。
例えば、ユーザが、香味の緩やかな立ち上りを好む場合には液体貯留部24を1つだけ押し潰すとよい。これによれば、パウチP(スヌース)の水分量が適度に増えることによって、香味の立ち上り時間を程よく早めることができる。
一方、ユーザが香味の急激な立ち上りを好む場合、2つの液体貯留部24を押し潰し、双方に貯留されている水をパウチPに添加するとよい。そうすることで、パウチP(スヌース)の水分量をより多くすることができるので、香味の立ち上り時間も、前者に比べて短くすることができる。
以上のように、本実施例に係るパッケージ2Gによれば、ユーザの嗜好に合わせてパウチP(スヌース)の調湿が可能となる。
なお、3つ以上の液体貯留部24をパッケージ2Gに収容してもよいのは勿論であり、ユーザは、パウチP(スヌース)の調湿に使用する液体貯留部24の数を好みに応じて選択する自由度が増す。
ここで、本実施例の変形例について図9を参照して説明する。本変形例では、複数の液体貯留部24のうち少なくとも一つには水が貯留されており、残りのうちの少なくとも一つには香料液が貯留されている。
図9では2つの液体貯留部24が設けられているので、本変形例では、いずれか一方に水を充填し、他方に香料液を充填する。
この構成によれば、ユーザは、その好みや気分次第で、いずれの液体貯留部24を押し潰すかを選択することが可能である。つまり、パウチP(スヌース)を調湿するに当たり、単に水を添加するのか、香料液を添加するのかを自由に選択することができる。従って、ユーザは、パウチP(スヌース)を調湿するだけでなく、その香味を好みに応じてアレンジすることができるようになる。
なお、上記のようにパッケージ2Gの内部に複数の液体貯留部24を設ける場合には、液体貯留部24毎に、対応する開封補助部を備えるとよい。
図9の例では、各液体貯留部24に対応して、その開封を保持するための開裂用突起26が設けられている。そして、液体貯留部24の一部を構成する隔壁21cにおいて各開裂用突起26に相対する位置には、開裂用突起26と協働して液体貯留部24の開封を補助するための開裂部25が形成されている。
なお、液体貯留部24の開封を補助する開封補助部としては、開裂用突起26や開裂部25の代わりに、実施例5で説明した噛み合わせシール部28を採用してもよいし、また、実施例6で説明した封止シール30と引き紐31との組み合わせを採用してもよい。
[パッケージの種類]
ここで、図1〜図9に示したブリスタータイプのパッケージは、パウチPを収容するパウチ収容空間23を形成するトレイ(凹部)、すなわち容器本体21が1つだけ設けられているが、図10に示すように、パッケージ2は複数の容器本体21(凹部)を備えてもよい。言うまでも無く、このようなパッケージ2の形態は上述した何れの実施例で説明したパッケージにも好適に適用できる。
また、本発明の口腔用たばこ製品に係るパッケージ2は、ブリスタータイプに限らず、例えばピロー(枕)タイプや缶タイプのように、種々の形態を採用することができる。
<実施例8>
次に、実施例8に係る第8のパッケージ2Hを説明する。図11は、口腔用たばこ製品に係る第8のパッケージ2Hの斜視図である。また、図12は、第8のパッケージ2Hの分解斜視図である。
パッケージ2Hは、いわゆる缶タイプのパッケージであり、有底円筒形状を有する容器本体40および、キャップ部材41を備え、これらによってパッケージ2Gの外形が画定されている。
キャップ部材41の内径は、容器本体40の外径よりも僅かに大きく設計されている。そして、キャップ部材41は、容器本体40に対して相対的に回転可能に装着することができ、キャップ部材41が容器本体40に嵌められることで容器本体40の上方開口部が覆われた状態となる。
容器本体40の内部には、パウチPを収容するパウチ収容空間43と、水又は香料液を貯留する液体貯留部44が互いに独立して設けられている。液体貯留部44は、既述の液体貯留部24と同様に不透水性材料を用いて形成されており、液密性を有する。ここで、パウチ収容空間43および液体貯留部44の各機能は、上述までの実施例に係るパウチ収容空間23および液体貯留部24と同様である。
一方、キャップ部材41は、その天井内壁面から突設される開裂用突起46を備えている。この開裂用突起46は、上述した開裂用突起26と同様、液体貯留部44の開封を補助する開封補助部として機能する。図示の例では、開裂用突起46は、キャップ部材41の内周面から突出しており、先が尖った先端部がキャップ部材41の内周方向に向けられている。
図13は、パッケージ2Hの初期状態における容器本体40とキャップ部材41の平面的な相対位置関係を示す図である。この初期状態は、例えば、口腔用たばこ製品1の出荷時における状態、すなわちユーザに提供される前の状態である。
図示のように、初期状態では、開裂用突起46は、容器本体40におけるパウチ収容空間43に臨む様な配置となっている。
ユーザは、パッケージ2HからパウチPを取り出す前に、キャップ部材41を図中矢印方向に捻ることによって、キャップ部材41および容器本体40を相対回転させる。そうすると、図13から明らかなように、開裂用突起46が液体貯留部44に接近し、これらが衝突することで液体貯留部44が開裂する。その結果、液体貯留部44に貯留されている水又は香料液がパウチPに供給される。
その後、ユーザはキャップ部材41を容器本体40から取り外し、調湿後のパウチPを容器本体40から取り出し、これを口に含ませることでスヌースの香味を味わうことができる。その際、パウチP(スヌース)は高含水状態となっているため、香味の立ち上りが優れており、これによってユーザの満足度を向上させることができる。
なお、本実施例のパッケージ2Hにおいても、その内部に複数の液体貯留部44を備えてもよい。
また、液体貯留部44のうち、ユーザがキャップ部材41を容器本体40に対して相対回転させた際に開裂用突起46が衝突する部位には、他の部位に比べて破断しやすい開裂部を形成してもよい。
また、パッケージ2Hにおけるキャップ部材41および容器本体40は、例えば食品用包装材料として一般に使用されている樹脂材料などを好適に用いることができる。更に、パッケージの内部2Hには、不活性ガスを充填しておいてもよい。この不活性ガスの充填は、本実施例に係るパッケージに限らず、上述した何れの実施例に係るパッケージにおいても適用できる。
また、本実施例のパッケージ2Hでは、図13に示す初期状態において、キャップ部材41をそのまま上方、すなわち容器本体40と離反する方向に引っ張っても持ち上げることができないようにして、かつ、容器本体40およびキャップ部材41を互いに相対回転させてからでないと、容器本体40からキャップ部材41を外せない構造としてもよい。そうすることで、パッケージ2Hが開封される際には、液体貯留部44に貯留されていた液体が既にパウチP(スヌース)に供給されていることになるので、都合がよい。
また、容器本体40およびキャップ部材41は、初期状態での相対位置を保持する仮止め部材を介して互いに仮固定されてもよい。これによれば、製品の流通過程に受ける振動や衝撃などによって、意に反してキャップ部材41が容器本体40に対して回転し、開裂用突起46によって液体貯留部44から内部の液体が放出されることを防止できる。
以上、本発明の好適な実施形態を説明したが、本発明に係る口腔用たばこ製品および、それに適用するパッケージはこれらに限らず、可能な限りこれらの組み合わせを含むことができる。また、上述までの実施形態において、本発明の本旨を逸脱しない範囲内において種々の変更を加え得るのは勿論である。
P・・・パウチ
1・・・口腔用たばこ製品
2A、2B、2C、2D、2E、2F、2G、2H・・・パッケージ
21・・・容器本体
22・・・開封シール
23・・・パウチ収容空間
24・・・液体貯留部
25・・・開裂部
26・・・開裂用突起

Claims (5)

  1. たばこ原料からなるたばこ粉粒体およびそれを包み込む包材からなり、ユーザの口腔内におかれた際に唾液を通じて前記たばこ粉粒体のたばこ成分をユーザに吸収させるたばこ包装体を収容するパッケージであって、
    その内部に、前記たばこ包装体に供給するための液体が貯留されている液貯留部を備える、
    口腔用たばこ製品のパッケージ。
  2. 前記パッケージは、ユーザによる前記液貯留部の開封を補助するための開封補助部を更に有する、請求項1に記載の口腔用たばこ製品のパッケージ。
  3. 前記パッケージは、前記液体貯留部を複数個有する、請求項1又は2に記載の口腔用たばこ製品のパッケージ。
  4. 複数の前記液体貯留部のうち少なくとも一つには水が貯留されており、残りのうちの少なくとも一つには香料を溶媒に溶かした香料液が貯留されている、請求項3に記載の口腔用たばこ製品のパッケージ。
  5. たばこ原料からなるたばこ粉粒体およびそれを包み込む包材からなり、ユーザの口腔内におかれた際に唾液を通じて前記たばこ粉粒体のたばこ成分をユーザに吸収させるたばこ包装体と、
    前記たばこ包装体を収容するパッケージと、
    前記パッケージの内部に設けられ、前記たばこ包装体に供給するための液体が貯留されている液貯留部と、
    を備える、
    口腔用たばこ製品。
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