JP3237969B2 - 磁気浮上列車の集電装置 - Google Patents
磁気浮上列車の集電装置Info
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Description
装置に関するものである。
号に記載された、側壁に浮上コイルを設置する方式にお
ける従来の磁気浮上列車の集電装置の概略構成を示す断
面図、図11は図10に示す車体側のコイルの位置関係
を軌道の側壁側から見た断面図、図12は図10に示す
XII −XII 線より見た車体側のコイルの取付関係を示す
断面図である。図において、1は車体、2は車体1が走
行する軌道、3は軌道2の両側に形成された側壁、4、
5はこれら両側壁3の上下にそれぞれ配設された上側浮
上コイルおよび下側浮上コイルでヌルフラックス結線さ
れている。6は上側浮上コイル4に対向させて車体上に
配置された集電用超電導コイル、7は下側浮上コイル5
に対向させて車体上に配置された誘導集電用ピックアッ
プコイルであり、一組の浮上コイル4、5に対向して三
相一組のピックアップコイル7を配設している。8は超
電導コイル6を収納するクライオスタット(低温維持容
器)、9は車体1に設けられる各ピックアップコイル7
を支える支持部材である。
に設けられた集電用超電導コイル6は、進行方向に極性
が交互になっており、超電導状態を示すようにクライオ
スタット8に収納され、液体ヘリウムのような極低温冷
媒に浸漬されている。両側壁3には浮上コイルが配置さ
れて上側浮上コイル4と下側浮上コイル5とに2分割さ
れている。そして、互いに逆方向に電流が流れ逆方向の
磁界を発生するように結線(ヌルフラックス結線)され
た状態で浮上コイルとして機能する。
に伴い、集電用超電導コイル6の磁界により、上、下側
浮上コイル4、5には交流の電流が誘起されて交流の磁
界が発生する。そして、この交流磁界を車体1上の誘導
集電用ピックアップコイル7に鎖交させると、ピックア
ップコイル7に電圧が発生する。そして、この電源を列
車内の電源とするものである。また、磁界中におかれた
上記ピックアップコイル7に電流が流れると、このピッ
クアップコイルに電磁力が発生する。
集電装置は以上のように構成されているので、誘導集電
用ピックアップコイル7に作用する電磁力を支持部材9
で支持するため、剛性の高い支持部材を設けなければな
らないという問題があった。
ためになされたもので、支持部材にかかる誘導集電用ピ
ックアップコイルの電磁力を低減できる磁気浮上列車の
集電装置を得ることを目的とする。
列車の集電装置は、車体に取付けた取付部材にピックア
ップコイルの三相分を一括して取付けた。
ルの側壁側を全面閉塞する取付部材を設け、取付部材に
ピックアップコイルの三相分を車体側に対向して取付け
た。
壁に対向する面に、ピックアップコイルを全面閉塞する
保護部材を設け、保護部材を取付部材または車体に取り
付けた。
付部材に電気的絶縁材料を用いた。
取付部材に熱良伝導材料を用いた。
車体に取付けた取付部材に誘導集電用ピックアップコイ
ルの三相分を一括して取付け、ピックアップコイルに発
生する電磁力を低減する。
壁に対向する面に、ピックアップコイルを全面閉塞する
取付部材または保護部材を設け、車両走行時の飛石等が
あたるのを防ぐ。
付部材に電気的絶縁材料を用い、浮上コイルからの交流
磁界による渦電流の発生を低減する。
取付部材に熱良伝導材料を用い、浮上コイルからの交流
磁界による渦電流に起因する発熱を放熱しやすくする。
ついて説明する。図1は磁気浮上列車の集電装置の概略
構成を示す断面図、図2は図1に示す車体側のコイルの
位置関係を軌道の側壁側から見た断面図、図3は図1に
示すIII −III 線より見た車体側のコイルの取付関係を
示す断面図である。図4は図3に示すIV−IV線より見た
車体側のコイルの取付関係を示す断面図である。図にお
いて、1〜9は従来装置と同一である。10は支持部材9
に取付けられ誘導集電用ピックアップコイル7三相分を
取付ける取付部材としてのコイル取付板である。11はピ
ックアップコイル7の側壁3に対向している面を全面閉
塞する保護部材としてのコイル保護板である。
相分をピックアップコイル7の車体1に対向する面でコ
イル取付板10に取付け、さらにコイル保護板11を貼りつ
けて一体に樹脂で含浸、硬化して形成した三相一体ピッ
クアップコイルである。なお、樹脂で含浸、硬化して一
体形成する他に、ボルト締め等による製作方法で一体形
成してもよい。
コイル取付板及びコイル保護板の取付方法の他実施例と
して図5、図6を用いて説明する。図5及び図6は図4
と同じ断面を示す断面図である。図5において、13は
上、下2個のコイル取付板であり、図4と同じようにピ
ックアップコイル7の三相分をピックアップコイル7の
車体1に対向する面でコイル取付板13に取付け、さらに
コイル保護板11を貼り付けて一体に樹脂で含浸、硬化し
て三相一体ピックアップコイル12を形成する。そして図
6において、15は車体1に設けた上、下2個のコイル取
付板であり、ピックアップコイル7の三相分をピックア
ップコイル7の上、下面に取付け、さらにコイル保護11
を貼りつけて一体に樹脂で含浸、硬化して三相一体ピッ
クアップコイル12を形成する。なお、樹脂で含浸、硬化
して一体形成する他に、ボルト締め等による製作方法で
一体形成してもよい。
電装置のコイル取付板10においては、誘導集電用ピック
アップコイル7の各相コイルに作用する位相のずれた電
磁力は、ピックアップコイルの三相分を一体にしたコイ
ル取付板10に吸収されるので、支持部材9には上記位相
のずれた電磁力がそれぞれキャンセルされた電磁力しか
作用しない。また、コイル保護板11はピックアップコイ
ル7の側壁3に対向している面を全面閉塞しているの
で、飛石等がピックアップコイル7に直接あたらない。
1に電気的絶縁材料、例えばガラス繊維強化プラスチッ
ク(GFRP)やカーボン繊維強化プラスチック(CF
RP)等を使用しているので、渦電流が低減される。
1に熱良伝導材料、例えばCFRPを使用しているの
で、ピックアップコイル7におけるジュール発熱等の熱
を外部へ放熱しやすくする。
施例を示す断面図である。図7は磁気浮上列車の集電装
置の概略構成を示す断面図、図8は図7に示すA側より
見た車体側のコイルの取付関係を示す平面図、図9は図
8に示すIX−IX線より見た車体側のコイルの取付関係を
示す断面図である。図において、1〜7は従来装置と同
一である。16は車体1に設けられた取付部材としてのコ
イル取付板である。このコイル取付板16にピックアップ
コイル7の三相分を上記ピックアップコイル7の側壁3
に対向する面で取付けている。ピックアップコイル7の
各相コイルに作用する位相のずれた電磁力は、ピックア
ップコイルの三相分を一体にしたコイル取付板16に吸収
されるので、コイル取付板16には位相のずれた電磁力が
それぞれキャンセルされた電磁力しか作用しない。
イル7の側壁3に対向している面を全面閉塞しているの
で、実施例のコイル保護板11を兼用する形となるため、
飛石等がピックアップコイル7に直接あたらない。
クアップコイル7の保護部材として、ピックアップコイ
ル7を全面閉塞するコイル保護板11を設けたものを示し
たが、飛石等がピックアップコイル7に直接あたらない
程度のメッシュを有する金網であってもよく、上記実施
例と同様の効果を奏する。
上列車の集電装置において、車体に取付けた取付部材に
誘導集電用ピックアップコイルの三相分を一括して取付
けたので、ピックアップコイルに作用する電磁力を軽減
でき、この電磁力を支持している支持部材の剛性を低減
できる効果がある。
壁に対向する面に、ピックアップコイルを全面閉塞する
取付部材または保護部材を設けたので、車両走行時の飛
石等でピックアップコイルを損傷することを防止できる
効果がある。
ので、浮上コイルからの交流磁界によるうず電流を低減
できる効果がある。
ので、取付部材に発生するうず電流に起因する発熱や、
誘導集電用ピックアップコイルに流れる電流による発熱
を外部に放散できる効果がある。
装置の概略構成を示す断面図である。
側壁側から見た断面図である。
ルの取付関係を示す断面図である。
取付関係を示す断面図である。
である。
である。
装置の概略構成を示す断面図である。
関係を示す平面図である。
取付関係を示す断面図である。
示す断面図である。
道の側壁側から見た断面図である。
コイルの取付関係を示す断面図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 第1のコイルと第2のコイルとをヌルフ
ラックス結線した浮上コイルを、地上の軌道側壁に配置
し、上記第1のコイルと車体に取付けた集電用超電導コ
イルとを対向させ、上記第2のコイルと対向し上記車体
に取付けた誘導集電用ピックアップコイルに三相交流電
圧を発生させるようにした磁気浮上列車の集電装置にお
いて、上記車体に取付けた取付部材に上記ピックアップ
コイルの三相分を一括して取付けたことを特徴とする磁
気浮上列車の集電装置。 - 【請求項2】 車体にピックアップコイルの側壁側を全
面閉塞する取付部材を設け、上記取付部材に上記ピック
アップコイルの三相分を上記車体側に対向して取付けた
ことを特徴とする請求項1記載の磁気浮上列車の集電装
置。 - 【請求項3】 ピックアップコイルの側壁側を全面閉塞
する保護部材を設け、上記保護部材を取付部材に取り付
けたことを特徴とする請求項1記載の磁気浮上列車の集
電装置。 - 【請求項4】 ピックアップコイルの側壁側を全面閉塞
する保護部材を設け、上記保護部材を車体に取り付けた
ことを特徴とする請求項1記載の磁気浮上列車の集電装
置。 - 【請求項5】 取付部材に電気的絶縁材料を用いたこと
を特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の
磁気浮上列車の集電装置。 - 【請求項6】 取付部材に熱良伝導材料を用いたことを
特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の磁
気浮上列車の集電装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20484493A JP3237969B2 (ja) | 1993-08-19 | 1993-08-19 | 磁気浮上列車の集電装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20484493A JP3237969B2 (ja) | 1993-08-19 | 1993-08-19 | 磁気浮上列車の集電装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0759203A JPH0759203A (ja) | 1995-03-03 |
JP3237969B2 true JP3237969B2 (ja) | 2001-12-10 |
Family
ID=16497334
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20484493A Expired - Lifetime JP3237969B2 (ja) | 1993-08-19 | 1993-08-19 | 磁気浮上列車の集電装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3237969B2 (ja) |
-
1993
- 1993-08-19 JP JP20484493A patent/JP3237969B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0759203A (ja) | 1995-03-03 |
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