JP3722863B2 - 磁気浮上列車の集電装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
この発明は、磁気浮上列車の集電装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図16は従来の磁気浮上列車の構成を示す断面図である。これと同様な構成は、例えば特開平4−26302号公報に示されている。図17は図16の側壁側から見た要部を示す断面図、図18は図17の要部を示す側面図である。図16〜図18において、1は車体、2は車体1を支える台車、3は列車が走行する軌道、4は軌道3の両側に形成された側壁である。5は各側壁4の台車2と対向する面に沿って設けられた推進コイル、6aは各側壁4の台車2と対向する側に配置された第1の浮上コイル、6bは第1の浮上コイル6aの下側に配置され互いにヌルフラックス結線された第2の浮上コイルである。7a、7b、7c、7dは第1の浮上コイル6aと対向するように台車2の両側に配置された集電用超電導コイルで、列車の進行方向に沿って4個が配設されている。
【0003】
8は推進コイル5と対向するように台車2の両側に配置された浮上推進用超電導コイルで、列車の進行方向に沿って集電用超電導コイル7a〜7d両側にそれぞれ1個配設されている。9は集電用超電導コイル7a〜7d及び浮上推進用超電導コイル8とを収容するクライオスタット(低温維持容器)で、液体ヘリウムのような極低温冷媒が封入されている。10は取付足11を介して台車2に取り付けられクライオスタット9を補強する金属製の平板状の補強部材で、所定の位置に切欠部10aが設けられている。
【0004】
12a〜12lは第2の浮上コイル6bと対向するように台車2の両側に配置され集電用超電導コイル7a〜7dの軌道3側に配置された集電コイルで、各集電用超電導コイル7a〜7dと対応して3相(U相、V相及びW相)で1組の集電コイル12a〜12c、12d〜12f、12g〜12i、12j〜12lが隣設して4組設けられている。即ち、集電用超電導コイル7aと対応して3相の集電コイル12a、12b及び12cが配設され、又集電用超電導コイル7bと対応して3相の集電コイル12d、12e及び12fが、集電用超電導コイル7cと対応して3相の集電コイル12g、12h及び12iが、集電用超電導コイル7dと対応して3相の集電コイル12j、12k及び12lがそれぞれ配設されている。
【0005】
13は取付足14を介して台車2に取り付けられた金属製の平板状の取付部材である。15は集電コイル12a〜12lの台車2と対向する側に取り付けられたCFRP(カーボン繊維強化プラスチック)製のコイル取付板、16は集電コイル12a〜12lの側壁4と対向する側に貼り付けられたFRP製のコイル保護板で、集電コイル12a〜12lの前面を閉塞している。集電コイル12a〜12l、コイル取付板15及びコイル保護板16は樹脂で一体にされ、これにCFRP製の冷却ダクト17を取り付け、取付足18を介して取付部材13に固定されている。尚、コイル取付板15、コイル保護板16及び冷却ダクト17はCFRP製であるため、集電コイル12a〜12lに流れる電流に起因する自己発熱の熱を外部へ放熱しやすくしている。
【0006】
図19は磁気浮上列車の誘導集電システムを示すブロック図である。図19において、19は集電コイル12に接続されたPWMコンバータ、20はPWMコンバータ19に接続された蓄電池、21はPWMコンバータ19に接続されたインバータ、22はインバータ21に接続された負荷である。
【0007】
次に動作について説明する。図16〜図19において、あらかじめ、液体ヘリウムのような極低温冷媒に浸漬された集電用超電導コイル7及び浮上推進用超電導コイル8が、超電導状態を維持するようにされている。ここで、推進コイル5に3相交流電流が通電されると、推進コイル5に対向した浮上推進超電導コイル8と推進コイル5との間の吸引力及び反発力によって、推進力が発生し磁気浮上列車が走行する。
【0008】
このとき、台車2側の集電用超電導コイル7a〜7dから発生する磁束は、第1の浮上コイル6aと鎖交する。この鎖交磁束は列車の移動に伴って変化し、この変化によって第1の浮上コイル6aに交流電流が誘起される。又、第1の浮上コイル6aと互いに逆方向に電流が流れ逆方向の磁界を発生するようにヌルフラックス結線された第2の浮上コイル6bに、第1の浮上コイル6aとは逆向きの交流電流が誘起され、第2の浮上コイル6bから交流磁界が発生する。この交流磁界によって第2の浮上コイル6bから発生する磁束は、第2の浮上コイル6bと対向して配置された集電コイル12に鎖交する。この鎖交磁束が変化することによって、集電コイル12a〜12lに誘起電圧Vpが発生する。
【0009】
そして、誘起電圧VpはPWMコンバータ19に入力され、これによって、PWMコンバータ19が、力率が「1」となるように制御された電流を集電コイル12a〜12lに流し、交流電力を直流電力に変換する。こうして得られた直流電力は、蓄電池20に充電されるとともに、インバータ21によって安定化した交流に変換され、負荷22に供給される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
従来の磁気浮上列車の集電装置は以上のように構成されているので、第1の浮上コイル6aに誘起される交流電流の作る磁束が、クライオスタット9と鎖交することによって、クライオスタット9に渦電流が発生する。この渦電流と集電用超電導コイル7a〜7d及び浮上推進用超電導コイル8の作る直流磁場とによって、クライオスタット9に電磁力が発生する。この電磁力が加振力となってクライオスタット9が振動する。一方、クライオスタット9の補強部材10に切欠部10aが設けられているので、補強部材10の上下方向の高さが低くなるため、補強部材10の剛性が低くなっている。したがって、上記の振動を補強部材10で抑制することが困難となり、集電用超電導コイル7a〜7d及び浮上推進用超電導コイル8とクライオスタット9との間に摩擦による発熱が増加し、さらに、この熱によって液体ヘリウムの蒸発量が増加するという問題点があった。
【0011】
又、第2の浮上コイル6bからの交流磁界によって、集電コイル12a〜12lと対向する取付部材13に渦電流が発生するため、集電電力が低下するという問題点があった。
【0012】
この発明は上記のような問題点を解決するためになされたもので、クライオスタットの補強部材の剛性を向上して、クライオスタットの振動を抑制し、クライオスタットの振動に起因する集電用超電導コイル及び浮上推進用超電導コイルとクライオスタットとの間の摩擦による発熱の増加を抑制できる磁気浮上列車の集電装置を得ることを目的とする。
【0013】
又、集電コイルと対向する取付部材における渦電流を低減できる磁気浮上列車の集電装置を得ることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明に係る磁気浮上列車の集電装置は、列車の台車上に配置されクライオスタットに収容された集電用超電導コイルと、集電用超電導コイルと対向して地上の軌道側壁に配置された第1の浮上コイルと、第1の浮上コイルと上下方向に配置され互いにヌルフラックス結線された第2の浮上コイルと、第2の浮上コイルと対向して列車の移動方向に沿って3相の各相コイルが台車上に配置された集電コイルとを備えた磁気浮上列車の集電装置において、クライオスタットと集電コイルとを台車に取り付けた金属製の平板状の支持部材に取り付けたものである。
【0015】
請求項2の発明に係る磁気浮上列車の集電装置は、請求項1において、支持部材をクライオスタットを取り付けた第1の取付部材と集電コイルを取り付けた第2の取付部材とで構成し、各取付部材の端部の断面をL字状に形成して突き合わせて固着するようにしたものである。
【0016】
請求項3の発明に係る磁気浮上列車の集電装置は、請求項1又は請求項2において、支持部材の集電コイルの各相コイルと対向する位置に配置され第2の浮上コイルからの交流磁界により発生する渦電流の電路が集電コイルの各相コイルのピッチの3倍のところに形成されるように窓を設けたものである。
【0017】
請求項4の発明に係る磁気浮上列車の集電装置は、請求項3において、支持部材を軌道に対して平行な窓の周縁部の1箇所を切り離して電気絶縁部材で連結したものである。
【0018】
請求項5の発明に係る磁気浮上列車の集電装置は、請求項3又は請求項4において、支持部材の窓を電気絶縁部材で閉塞したものである。
【0019】
請求項6の発明に係る磁気浮上列車の集電装置は、列車の台車上に配置されクライオスタットに収容された集電用超電導コイルと、集電用超電導コイルと対向して地上の軌道側壁に配置された第1の浮上コイルと、第1の浮上コイルと上下方向に配置され互いにヌルフラックス結線された第2の浮上コイルと、第2の浮上コイルと対向して列車の移動方向に沿って3相の各相コイルが台車上に配置された集電コイルとを備えた磁気浮上列車の集電装置において、台車に取り付けた支持部材をクライオスタットを取り付ける金属製の平板状の第1の取付部材と集電コイルを取り付ける電気絶縁材料からなる平板状の第2の取付部材とで構成し、各取付部材の端部の断面をL字状に形成して突き合わせて固着するようにしたものである。
【0020】
【作用】
この発明の請求項1における磁気浮上列車の集電装置は、クライオスタットと集電コイルとを台車に取り付けた金属製の平板状の支持部材に取り付けたので、支持部材の上下方向の高さが大きくなるため、支持部材の剛性が向上しクライオスタットの振動を抑制する。
【0021】
この発明の請求項2における磁気浮上列車の集電装置は、請求項1において、支持部材をクライオスタットを取り付けた第1の取付部材と集電コイルを取り付けた第2の取付部材とで構成し、各取付部材の端部の断面をL字状に形成して突き合わせて固着するようにしたので、支持部材の上下方向の高さが大きくなるため、支持部材の剛性が向上しクライオスタットの振動を抑制する。又、第1の取付部材と第2の取付部材とを別々に製作できるので、製作時の歪を少なくでき製作が容易になる。
【0022】
この発明の請求項3における磁気浮上列車の集電装置は、請求項1又は請求項2において、支持部材の集電コイルの各相コイルと対向する位置に配置され第2の浮上コイルからの交流磁界により発生する渦電流の電路が集電コイルの各相コイルピッチの3倍のところに形成されるように窓を設けたので、支持部材の剛性をもたせ、さらに、支持部材の集電コイルと対向する位置に鎖交する磁束の総和が零に近くなるように渦電流の電路を限定し渦電流を低減する。
【0023】
この発明の請求項4における磁気浮上列車の集電装置は、請求項3において、支持部材を軌道に対して平行な窓の各周縁部の1箇所を切り離して電気絶縁部材で連結したので、支持部材の剛性をもたせ、さらに、支持部材の窓の周縁部に沿って流れる渦電流の電路を断って渦電流を低減する。
【0024】
この発明の請求項5における磁気浮上列車の集電装置は、請求項3又は請求項4において、支持部材の窓を電気絶縁部材で閉塞したので、支持部材の上下方向の高さが大きくなるため、支持部材の剛性が向上しクライオスタットの振動を抑制する。さらに、支持部材の窓の周縁部に流れる渦電流を低減する。
【0025】
この発明の請求項6における磁気浮上列車の集電装置は、台車に取り付けた支持部材をクライオスタットを取り付ける金属製の平板状の第1の取付部材と集電コイルを取り付ける電気絶縁材料からなる平板状の第2の取付部材とで構成し、各取付部材の端部の断面をL字状に形成して突き合わせて固着するようにしたので、支持部材の上下方向の高さが高くなるため、支持部材の剛性が向上しクライオスタットの振動を抑制する。又、第1の取付部材と第2の取付部材とを別々に製作できるので、製作時の歪を少なくでき製作が容易になる。さらに、第2の取付部材に渦電流の発生を防止する。
【0026】
【実施例】
実施例1.
以下、この発明の実施例1を図について説明する。図1は実施例1における磁気浮上列車の構成を示す断面図である。図2は図1の側壁側から見た要部を示す断面図、図3は図1の要部を示す側面図である。図1〜図3において、1〜6、7a〜7d、8、9、12a〜12l、15〜17は従来のものと同様であるので説明を省略する。23は取付足24を介して台車2に取り付けられた金属製の平板状の支持部材である。尚、支持部材23のクライオスタット9と対向する面には、クライオスタット9が固定され、集電コイル12a〜12lと対向する面には、集電コイル12a〜12lと一体化されたコイル取付板15が、取付足25を介して支持部材23に固定される。
【0027】
以上のように構成された磁気浮上列車の集電装置の支持部材23においては、クライオスタット9と集電コイル12a〜12lとを取り付けるようにしているので、支持部材23の上下方向の高さが大きくなるため、支持部材23の剛性が向上しクライオスタット9の振動を抑制する。したがって、クライオスタット9と集電用超電導コイル7a〜7d及び浮上推進用超電導コイル8との摩擦発熱を低減し、液体ヘリウムの蒸発量の増加を抑制することができる。
【0028】
実施例2.
図4はこの発明の実施例2における磁気浮上列車の構成を示す断面図、図5は図4の要部を示す側面図である。図4及び図5において、1〜6、7a〜7d、8、9、12a〜12l、15〜17は従来のものと同様であるので説明を省略する。
【0029】
26aは取付足24を介して台車2に取り付けられた金属製の平板状の第1の取付部材で、所定の位置に切欠部26cを設け、さらに、切欠部26cの端部の断面をL字状に形成している。尚、第1の取付部材26aのクライオスタット9と対向する面には、クライオスタット9が固定される。26bは取付足24を介して台車2に取り付けられた金属製の平板状の第2の取付部材で、第1の取付部材26aの切欠部26cの端部の断面と突き合わせるように断面をL字状に形成している。尚、第2の取付部材26bの集電コイル12a〜12lと対向する面には、集電コイル12a〜12lと一体化されたコイル取付板15が、取付足25を介して第2の取付部材26bに固定される。第1の取付部材26aと第2の取付部材26bとは、端部の断面をL字状に形成したところを互いに突き合わせて、図示されないボルトなどの固着手段で固着することによって、支持部材26を形成する。
【0030】
以上のように構成された磁気浮上列車の集電装置の支持部材26においては、第1の取付部材26aと第2の取付部材26bとの端部の断面をL字状に形成して突き合わせて、この突き合わせ部をボルトで固着しているので、支持部材26としての上下方向の高さが大きくなるため、支持部材26の剛性が向上しクライオスタット9の振動を抑制する。したがって、クライオスタット9と集電用超電導コイル7及び浮上推進用超電導コイル8との摩擦発熱を低減し、液体ヘリウムの蒸発量の増加を抑制することができる。
【0031】
実施例3.
又、実施例2では、支持部材26を金属製の第1の取付部材26aと金属製の第2の取付部材26bとで構成したものについて説明したが、図6に示すように支持部材27を第1の取付部材26aと同じ形状を有する金属製の第1の取付部材27aと、第2の取付部材26bと同じ形状を有する電気絶縁材料からなる第2の取付部材27bとで構成したものを用いてもよい。このように構成することによって、支持部材27としての上下方向の高さが大きくなるため、支持部材27の剛性が向上し、実施例2と同様の効果を奏する。又、第2の取付部材27bには、第2の浮上コイル6bからの交流磁界によって渦電流が流れないので、渦電流損失の発生を防止し集電電力を増加することができる。
尚、集電電力と渦電流損失との関係を以下に説明する。
P=N(E・I・cosφ−R・I2)・η・・・・・(1)
【0032】
式(1)において、Pは集電電力、Nは集電コイルの個数、Eは集電コイルの誘起電圧、Iは集電コイルの電流、cosφは力率、Rは金属導体の抵抗値、ηはPWMコンバータの変換効率である。又、渦電流損失はRI2であり、渦電流損失RI2が大きくなると、集電電力Pは小さくなる。反対に、渦電流損失RI2を低減させると、集電電力Pを増加させることができる。
【0033】
実施例4.
図7はこの発明の実施例4の要部を示す側面図、図8は図7のVIII−VIII線から見た断面図である。図7及び図8において、2、7a〜7d、9、12a〜12l、15〜17、24及び25は実施例1のものと同様であるので説明を省略する。
【0034】
28は取付足24を介して台車に取り付けられた金属製の平板状の支持部材で、上下にそれぞれ窓28a、28b、28c、28d、28e、28f、28g、28hが設けられている。3相の各相のコイルを構成する集電コイル12a、12b、12cと対向する面には窓28a、28bを設け、集電コイル12d、12e、12fと対向する面には窓28c、28dを、集電コイル12g、12h、12iと対向する面には窓28e、28fを、集電コイル12j、12k、12lと対向する面には窓28g、28hをそれぞれ設けている。そして、各窓28a、28c、28e、28g及び28b、28d、28f、28hのピッチP1は各集電コイル12a〜12lのピッチP2の3倍になっている。
【0035】
尚、支持部材28のクライオスタット9と対向する面には、クライオスタット9が固定され、集電コイル12a〜12lと対向する面には、集電コイル12a〜12lと一体化されたコイル取付板15が、取付足25を介して支持部材28に固定される。
【0036】
以上のように構成された磁気浮上列車の集電装置において、集電コイル12a〜12lに3相交流電流が流れると、例えば、集電コイル12aに流れる電流IUの作る磁束ΦUと、集電コイル12bに流れる電流IVの作る磁束ΦVと、集電コイル12cに流れる電流IWの作る磁束ΦWの和が、支持部材28の窓28a、28bに鎖交する。この鎖交磁束の大きさによって、図9に示すような渦電流I1、I2が発生する。
図10は電流IU、IV、IW及び磁束ΦU、ΦV、ΦWの位相の関係を示すベクトル図を示しており、磁束ΦU、ΦV、ΦWのベクトル和は零に近くなる。このため、渦電流I1、I2の電路が集電コイル12a〜12lの各相コイルのピッチP2の3倍のところに形成されるように窓28a〜28hを設けた支持部材28においては、渦電流が低減され集電電力を増加することができる。
【0037】
又、支持部材28にはクライオスタット9と集電コイル12とが取り付けられるので、支持部材28の上下方向の高さが大きくなるため、支持部材28の剛性が向上し、実施例1と同様の効果を奏する。
【0038】
実施例5.
図11はこの発明の実施例5の支持部材を示す側面図である。図11において、29は支持部材で、上記実施例2における図4及び図5に示されている支持部材26と同様のものである。即ち、29aは第1の取付部材26aと同じ形状を有する金属製の平板状の第1の取付部材で、所定の位置に切欠部29cを設け、さらに切欠部29cの端部の断面をL字状に形成している。又、29bは第2の取付部材26bと同じ形状を有する金属製の平板状の第2の取付部材で、第1の取付部材29aの切欠部29cの端部の断面と突き合わせるように断面をL字状に形成している。そして、端部の断面をL字状に形成したところを互いに突き合わせて、ボルトで固着しているので、支持部材29として上下方向の高さが大きくなるため、支持部材29の剛性が向上し、実施例2と同様の効果を奏する。
【0039】
又、第2の取付部材29bには、窓29d〜29kを設けている。即ち、各窓29d、29f、29h、29j及び29e、29g、29i、29kのピッチP1は各集電コイル12a〜12lのピッチの3倍になっている。このため、第2の浮上コイル6bからの交流磁界によって、集電コイル12a〜12lと対向する支持部材29に渦電流が発生し、この渦電流の電路が集電コイル12a〜12lの3相の各相コイルピッチの3倍のところに形成されるように窓29d〜29kを設けた支持部材29においては、渦電流が低減され集電電力を増加することができる。
【0040】
実施例6.
図12はこの発明の実施例6の支持部材を示す側面図である。図12において、30は支持部材で、上記実施例4における図7及び図8に示されている支持部材28と同様のものである。即ち、30a〜30hは支持部材28の窓28a〜28hと同じ形状を有する窓で、集電コイル12の3相の各相コイル12a〜12lと対向した位置に設けられている。31a、31bは電気絶縁部材で、窓30a〜30hの軌道3に対して平行な各周縁部の1箇所を切り離して接着剤などの固着手段で連結されている。このため、各窓30a〜30hの周縁部に沿って流れる渦電流の電路を断つので、渦電流が低減され集電電力を増加することができる。
【0041】
又、支持部材30にはクライオスタット9と集電コイル12a〜12lとが取り付けられるようにしているので、支持部材30の上下方向の高さが大きくなるため、支持部材30の剛性が向上し、実施例1と同様の効果を奏する。
【0042】
実施例7.
図13はこの発明の実施例7の支持部材を示す側面図である。図13において、31は支持部材で、上記実施例2における図4及び図5に示されている支持部材26と同様のものである。即ち、31aは第1の取付部材26aと同じ形状を有する金属性の平板状の第1の取付部材で、所定の位置に切欠部31cを設け、さらに切欠部31cの端部の断面をL字状に形成している。又、31bは第2の取付部材26bと同じ形状を有する金属製の平板状の第2の取付部材で、第1の取付部材31aの切欠部31cの端部の断面と突き合わせるように断面をL字状に形成している。そして、端部の断面をL字状に形成したところを互いに突き合わせて、ボルトで固着しているので、支持部材31として上下方向の高さが大きくなるため、支持部材31の剛性が向上し、実施例2と同様の効果を奏する。
【0043】
又、31d〜31kは上記実施例5の窓29d〜29kと同じ形状を有する窓で、集電コイル12a〜12lと対向した位置に設けられている。32a、32bは電気絶縁部材で、窓31d〜31kの軌道3に対して平行な各周縁部の1箇所を切り離して接着剤などの固着手段で連結されている。このため、各窓31d〜31kの周縁部に沿って流れる渦電流の電路を断つので、渦電流が低減され集電電力を増加することができる。
【0044】
実施例8.
図14はこの発明の実施例8の支持部材を示す側面図である。図14において、33は支持部材で、上記実施例4における図7及び図8に示されている支持部材28と同様のものである。即ち、33a〜33hは支持部材28の窓28a〜28hと同じ形状を有する窓で、集電コイル12a〜12lと対向した位置に設けられている。34a、34bは電気絶縁部材で、窓33a、33c、33e、33g及び33b、33d、33f、33hを閉塞し、図示されないボルトで支持部材33に固着されている。窓33a、33c、33e、33g及び33b、33d、33f、33hは電気絶縁部材34a、34bで閉塞されているので、支持部材33の剛性がさらに高くなるため、実施例1と同様の効果を奏する。又、窓33a〜33hを設けているので、支持部材33においては、渦電流が低減されるため実施例4と同様の効果を奏する。
【0045】
実施例9.
図15はこの発明の実施例9の支持部材を示す側面図である。図15において、35は支持部材で、上記実施例5における図11に示されている支持部材29と同様のものである。即ち、35aは支持部材29の第1の取付部材29aと同じ形状を有する第1の取付部材、35bは第2の取付部材29bと同じ形状を有する第2の取付部材、35cは切欠部29cと同じ形状を有する切欠部である。又、35d〜35kは支持部材29の窓29d〜29kと同じ形状を有する窓で、集電コイル12a〜12lと対向した位置に設けられている。
【0046】
36a、36bは電気絶縁部材で、窓35d、35f、35h、35j及び35e、35g、35i、35kを閉塞し、図示されないボルトで支持部材35に固着されている。窓35d、35f、35h、35j及び35e、35g、35i、35kは電気絶縁部材36a、36bまで閉塞されているので、支持部材35の剛性がさらに高くなるため、実施例2と同様の効果を奏する。又、窓35d〜35kを設けているので、支持部材35においては、渦電流が低減されるため実施例4と同様の効果を奏する。
【0047】
【発明の効果】
以上のように、この発明の請求項1によれば、磁気浮上列車の集電装置において、クライオスタットと集電コイルとを台車に取り付けた金属製の平板状の支持部材に取り付けたので、支持部材の上下方向の高さが大きくなるため、支持部材の剛性が向上しクライオスタットの振動を抑制する。したがって、クライオスタットと集電コイル及び浮上推進用超電導コイルとの摩擦発熱を低減し、液体ヘリウムの蒸発量を低減することができる。
【0048】
又、この発明の請求項2によれば、請求項1において、支持部材をクライオスタットを取り付けた第1の取付部材と集電コイルを取り付けた第2の取付部材とで構成し、各取付部材の端部の断面をL字状に形成して突き合わせて固着するようにしたので、支持部材の上下方向の高さが大きくなるため、支持部材の剛性が向上しクライオスタットの振動を抑制する。したがって、クライオスタットと集電コイル及び浮上推進用超電導コイルとの摩擦発熱を低減し、液体ヘリウムの蒸発量を低減することができる。又、第1の取付部材と第2の取付部材とを別々に製作できるので、製作時の歪を少なくでき製作が容易になる。
【0049】
又、この発明の請求項3によれば、請求項1又は請求項2において、支持部材の集電コイルの各相コイルと対向する位置に配置され第2の浮上コイルからの交流磁界により発生する渦電流の電路が集電コイルの各相コイルピッチの3倍のところに形成されるように窓を設けたので、支持部材の剛性をもたせ、さらに支持部材の集電コイルと対向する位置に鎖交する磁束の総和が零に近くなるように渦電流の電路を限定し渦電流を低減する。したがって、クライオスタットと集電コイル及び浮上推進用超電導コイルとの摩擦発熱を低減し、液体ヘリウムの蒸発量を低減することができ、さらに集電電力を増加することができる。
【0050】
又、この発明の請求項4によれば、請求項3において、支持部材を軌道に対して平行な窓の各周縁部の1箇所を切り離して電気絶縁部材で連結したので、支持部材の剛性をもたせ、さらに支持部材の窓の周縁部に沿って流れる渦電流の電路を断ち渦電流を低減する。したがって、クライオスタットと集電コイル及び浮上推進用超電導コイルとの摩擦発熱を低減し、液体ヘリウムの蒸発量を低減することができ、さらに集電電力を増加することができる。
【0051】
さらに、この発明の請求項5によれば、請求項3又は請求項4において、支持部材の窓を電気絶縁部材で閉塞したので、支持部材の上下方向の高さが大きくなるため、支持部材の剛性が向上しクライオスタットの振動を抑制し、さらに支持部材の窓の周縁部に流れる渦電流を低減する。したがって、クライオスタットと集電コイル及び浮上推進用超電導コイルとの摩擦発熱を低減し、液体ヘリウムの蒸発量を低減することができ、さらに集電電力を増加することができる。
【0052】
そして、この発明の請求項6によれば、磁気浮上列車の集電装置において、台車に取り付けた支持部材をクライオスタットを取り付ける金属製の平板状の第1の取付部材と集電コイルを取り付ける電気絶縁材料からなる平板状の第2の取付部材とで構成し、各取付部材の端部の断面をL字状に形成して突き合わせるようにしたので、支持部材の上下方向の高さが大きくなるため、支持部材の剛性が向上しクライオスタットの振動を抑制する。したがって、クライオスタットと集電コイル及び浮上推進用超電導コイルとの摩擦発熱を低減し、液体ヘリウムの蒸発量を低減することができる。又、第1の取付部材と第2の取付部材とを別々に製作できるので、製作時の歪を少なくでき製作が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例1における磁気浮上列車の構成を示す断面図である。
【図2】 図1の側壁側から見た要部を示す断面図である。
【図3】 図1の要部を示す側面図である。
【図4】 この発明の実施例2における磁気浮上列車の構成を示す断面図である。
【図5】 図4の要部を示す側面図である。
【図6】 この発明の実施例3における支持部材を示す側面図である。
【図7】 この発明の実施例4の要部を示す側面図である。
【図8】 図7のVIII−VIII線から見た断面図である。
【図9】 この発明の実施例4の要部を示す説明図である。
【図10】 この発明の実施例4の集電コイルの電流及び磁束と位相の関係を示すベクトル図である。
【図11】 この発明の実施例5の支持部材を示す側面図である。
【図12】 この発明の実施例6の支持部材を示す側面図である。
【図13】 この発明の実施例7の支持部材を示す側面図である。
【図14】 この発明の実施例8の支持部材を示す側面図である。
【図15】 この発明の実施例9の支持部材を示す側面図である。
【図16】 従来の磁気浮上列車の構成を示す断面図である。
【図17】 図16の側壁側から見た要部を示す断面図である。
【図18】 図17の要部を示す側面図である。
【図19】 磁気浮上列車の誘導集電システムを示すブロック図である。
【符号の説明】
6a 第1の浮上コイル、6b 第2の浮上コイル、7a〜7d 集電用超電導コイル、9 クライオスタット、12a〜12l 集電コイル、
23,26,27,28,29,30,31,33,35 支持部材、
26a,27a,29a,31a,35a 第1の取付部材、
26b,27b,29b,31b,35b 第2の取付部材、
28a〜28h,29d〜29k,30a〜30h,31d〜31k,33a〜33h,35d〜35k 窓、I1,I2 渦電流の電路、
31a,31b,32a,32b,34a,34b,36a,36b 電気絶縁部材。
Claims (6)
- 列車の台車上に配置されクライオスタットに収容された集電用超電導コイルと、この集電用超電導コイルと対向して地上の軌道側壁に配置された第1の浮上コイルと、この第1の浮上コイルと上下方向に配置され互いにヌルフラックス結線された第2の浮上コイルと、この第2の浮上コイルと対向して上記列車の移動方向に沿って3相の各相コイルが上記台車上に配置された集電コイルとを備えた磁気浮上列車の集電装置において、上記クライオスタットと上記集電コイルとを上記台車に取り付けた金属製の平板状の支持部材に取り付けたことを特徴とする磁気浮上列車の集電装置。
- 支持部材をクライオスタットを取り付けた第1の取付部材と集電コイルを取り付けた第2の取付部材とで構成し、上記各取付部材の端部の断面をL字状に形成して突き合わせて固着するようにしたことを特徴とする請求項1記載の磁気浮上列車の集電装置。
- 支持部材の集電コイルの各相コイルと対向する位置に配置され第2の浮上コイルからの交流磁界により発生する渦電流の電路が上記集電コイルの各相コイルのピッチの3倍のところに形成されるように窓を設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の磁気浮上列車の集電装置。
- 支持部材を軌道に対して平行な窓の各周縁部の1箇所を切り離して電気絶縁部材で連結したことを特徴とする請求項3記載の磁気浮上列車の集電装置。
- 支持部材の窓を電気絶縁部材で閉塞したことを特徴とする請求項3又は請求項4記載の磁気浮上列車の集電装置。
- 列車の台車上に配置されクライオスタットに収容された集電用超電導コイルと、この集電用超電導コイルと対向して地上の軌道側壁に配置された第1の浮上コイルと、この第1の浮上コイルと上下方向に配置され互いにヌルフラックス結線された第2の浮上コイルと、この第2の浮上コイルと対向して上記列車の移動方向に沿って3相の各相コイルが上記台車上に配置された集電コイルとを備えた磁気浮上列車の集電装置において、上記台車に取り付けた支持部材を上記クライオスタットを取り付ける金属製の平板状の第1の取付部材と上記集電コイルを取り付ける電気絶縁材料からなる平板状の第2の取付部材とで構成し、上記各取付部材の端部の断面をL字状に形成して突き合わせて固着するようにしたことを特徴とする磁気浮上列車の集電装置。
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Applications Claiming Priority (1)
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JPH08280102A JPH08280102A (ja) | 1996-10-22 |
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ID=13771785
Family Applications (1)
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Country Status (1)
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JP (1) | JP3722863B2 (ja) |
-
1995
- 1995-04-07 JP JP08233895A patent/JP3722863B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JPH08280102A (ja) | 1996-10-22 |
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