JP3237645B2 - 位相差‐電流変換回路 - Google Patents

位相差‐電流変換回路

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JP3237645B2 JP04952099A JP4952099A JP3237645B2 JP 3237645 B2 JP3237645 B2 JP 3237645B2 JP 04952099 A JP04952099 A JP 04952099A JP 4952099 A JP4952099 A JP 4952099A JP 3237645 B2 JP3237645 B2 JP 3237645B2
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  • Power Engineering (AREA)
  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、PLL回路等に使
用される位相差‐電流変換回路に関する。
【0002】
【従来の技術】図10は、従来の位相差‐電流変換回路
を示す回路図である。以下、この図面に基づき説明す
る。
【0003】従来の位相差‐電流変換回路は、二つの信
号の位相差に応じたディジタル信号を出力するディジタ
ル型の位相比較器50と、位相比較器50から出力され
るディジタル信号に応じたアナログ信号として電流を出
力するチャージポンプ回路54と、前記二つの信号の位
相が一致した場合に位相比較器50から出力されるディ
ジタル信号を一定の遅延時間後にリセットする遅延回路
としてのリセット回路52とを備えたものである。
【0004】位相比較器50は、ナンドゲート501〜
508,511及びインバータ509,510から構成
された、一般的なディジタル型位相比較器である。端子
Sig,Refからの入力信号の位相が一致しない場合
は、端子Up,Downの一方がHレベル、他方がLレ
ベルとなる。端子Sig,Refからの入力信号の位相
が一致した場合は、端子Up,Downの両方がまずH
レベルとなり、一定の遅延時間後にLレベルとなる。
【0005】チャージポンプ回路54は、トランジスタ
M5〜M8、電流源541,542、電子的スイッチS
W2,SW3等から構成されたカレントミラー回路であ
る。端子Up,Up1がHレベルかつ端子Down,D
own1がLレベルの場合、電子的スイッチSW2がオ
フかつ電子的スイッチSW3がオンとなるので、端子C
POUTから電流Iupが流出する。逆に、端子Up,
Up1がLレベルかつ端子Down,Down1がHレ
ベルの場合、電子的スイッチSW2がオンかつ電子的ス
イッチSW3がオフとなるので、端子CPOUTから電
流Idownが流入する。また、端子Up,Up1及び
端子Down,Down1が両方ともHレベルの場合、
電子的スイッチSW2,SW3のどちらもオンとなるの
で、電流Idown,Iupが互いに打ち消し合って、
端子CPOUTからはそれらの電流の僅かな差が出力さ
れる。逆に、端子Up,Up1及び端子Down,Do
wn1が両方ともLレベルの場合、電子的スイッチSW
2,SW3のどちらもオフとなるので、端子CPOUT
からは何も出力されない。
【0006】リセット回路52は、直列接続された2n
個のインバータ521〜52nから構成されている。従
来は、インバータ521,…の段数又はインバータ52
1,…を構成するトランジスタのサイズを調整すること
で、遅延時間を調整していた。
【0007】リセット回路52の遅延時間は、チャージ
ポンプ回路54の出力電流の立ち上がり遅延時間と同じ
時間に設定する。このとき、位相比較器50の端子Si
g,Refからの入力信号が同位相となるPLLのロッ
ク状態においても、チャージポンプ回路54が端子Si
g,Refからの入力信号のごく僅かな位相差に反応し
て、その位相差に比例した電流を出力するようになる。
これにより、一般に不感帯と呼ばれる位相差に出力電流
が比例しない状態を、回避することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】次に、従来技術の問題
点について説明する。
【0009】第一の問題点は、次のとおりである。PL
Lロック時において、チャージポンプ出力段のトランジ
スタに流れる電流は、予め設定した電流値に達してから
オフする特性が要求される。しかし、動作条件の変化や
製造時の条件のバラツキなどにより、この特性を保つこ
とができなかった。このことは、ノイズ特性の劣化の原
因になっていた。
【0010】第一の問題点が生じる理由について説明す
る。リセット回路の遅延時間は、インバータを構成する
PMOSトランジスタ及びNMOSトランジスタのゲー
ト容量と、その前段インバータのPMOSトランジスタ
のオン抵抗とで決まる。これに対し、チャージポンプ回
路の電流立ち上がり遅延時間は、カレントミラー回路の
基準電流値とカレントミラー回路を構成するトランジス
タのゲート容量とで決まる。つまり、リセット回路とチ
ャージポンプ回路とで電流立ち上がり遅延時間が生ずる
原理が異なるため、電源電圧、周囲温度、製造条件等が
変化すると、リセット回路の遅延時間とチャージポンプ
回路の電流立ち上がり遅延時間とがそれぞれ独立に変動
する。そのため、PLLロック時にチャージポンプ出力
段のトランジスタに流れる電流が、設定した電流値に達
してからオフする特性が保てなかったのである。
【0011】第二の問題点は、次のとおりである。リセ
ット回路で遅延素子として用いられるインバータは、1
段あたりの遅延量がチャージポンプ回路の電流立ち上が
り遅延時間に対して遥かに小さい。そのため、インバー
タの段数が何十段も必要になるので、PLLロック時に
おけるチャージポンプ出力電流の流れる時間を、最適な
長さに設定することが難しい。
【0012】第二の問題点が生じる理由について説明す
る。チャージポンプ回路で発生するノイズの抑圧効果を
大きくするために、チャージポンプ回路の出力電流を大
きく設定しようとすると、出力段のトランジスタのチャ
ネル幅Wを大きくする必要がある。これにより、トラン
ジスタのゲート容量が増えるので、チャージポンプ回路
の電流立ち上がり遅延時間が大きくなる。一方、この遅
延時間をリセット回路で発生させるには、インバータが
何十段も必要となる。しかし、このような何十段ものイ
ンバータを半導体チップ上に形成することは、スペース
が足りないので困難である。その結果、PLLロック時
におけるチャージポンプ出力電流の流れる時間を、最適
な長さに保つことが難しくなるのである。
【0013】
【発明の目的】そこで、本発明の目的は、チャージポン
プ出力段のトランジスタに流れる電流がPLLロック時
において設定値に達してからオフする特性を、半導体チ
ップ上の占有面積を増やすことなく、常に実現できる、
位相差‐電流変換回路を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の位相差‐
電流変換回路は、二つの入力信号の位相が一致しない場
合に一方が第一のレベルで他方が第二のレベルの第一及
び第二のディジタル信号を出力するとともに二つの入力
信号の位相が一致した場合に両方とも第一のレベルの第
一及び第二のディジタル信号を出力する位相比較器と、
この位相比較器から出力される第一のディジタル信号が
第一のレベルのときに限りに流出電流を出力するととも
に位相比較器から出力される第二のディジタル信号が第
一のレベルのときに限り流入電流を出力するチャージポ
ンプ回路と、二つの入力信号の位相が一致した場合に位
相比較器から出力された第一及び第二のディジタル信号
を一定の遅延時間後に第二のレベルにする遅延回路とを
備えたものである。そして、チャージポンプ回路には、
その立ち上がり遅延時間によって流出電流又は流入電流
を緩やかに出力する電流出力用トランジスタが設けられ
ている。遅延回路には、その立ち上がり遅延時間によっ
て前記一定の遅延時間を決定する遅延時間決定用トラン
ジスタが設けられている。遅延時間決定用トランジスタ
と電流出力用トランジスタとの立ち上がり遅延時間は、
同じに設定されている。
【0015】請求項1記載の位相差‐電流変換回路は、
更に次の構成を採っている。電流出力用トランジスタ
は、位相比較器から出力される第一のディジタル信号が
第一のレベルのときに限りに流出電流を出力する第一の
導電型の電流出力用トランジスタと、位相比較器から出
力される第二のディジタル信号が第一のレベルのときに
限り流入電流を出力する第二の導電型の電流出力用トラ
ンジスタとからなる。遅延時間決定用トランジスタは、
二つの入力信号の位相が一致した場合に位相比較器から
出力された第一及び第二のディジタル信号によって動作
する第一の導電型の遅延時間決定用トランジスタ及び第
二の導電型の遅延時間決定用トランジスタからなる。遅
延回路には、第一の導電型の遅延時間決定用トランジス
タで決定された遅延時間と第二の導電型の遅延時間決定
用トランジスタで決定された遅延時間とのどちらか長い
方を、当該遅延回路の遅延時間とする遅延時間決定手段
が設けられている。
【0016】チャージポンプ回路の電流出力用トランジ
スタと遅延回路の遅延時間決定用トランジスタとの立ち
上がり遅延時間が同じに設定されているので、電流出力
用トランジスタの遅延特性が電源電圧、周囲温度、製造
条件等で変化した場合も、遅延時間決定用トランジスタ
の遅延特性も同様に変化する。なぜなら、従来技術と比
較すると、電流出力用トランジスタも遅延時間決定用ト
ランジスタも同じ立ち上がり遅延時間を有するトランジ
スタであることから、チャージポンプ回路と遅延回路と
において遅延特性の変動要因が共通するからである。こ
れにより、チャージポンプ回路の出力電流が設定値に達
してオフする特性が常に保たれる。
【0017】また、第一及び第二の導電型の電流出力用
トランジスタに、導電型の差に起因して例えばしきい値
に差が生じると、立ち上がり遅延時間にも差が生じる。
このとき、第一及び第二の導電型の遅延時間決定用トラ
ンジスタにも、同様に立ち上がり遅延時間に差が生じ
る。一方、遅延時間決定手段は、第一及び第二の導電型
の遅延時間決定用トランジスタで決定された遅延時間の
うち長いほうを、遅延回路の遅延時間とする。したがっ
て、第一及び第二の導電型の電流出力用トランジスタの
どちらか一方が動作しても、遅延回路が常に遅いほうに
合わせて動作するので、チャージポンプ回路の出力電流
が設定値に達してオフする特性が常に保たれる。
【0018】電流出力用トランジスタと遅延時間決定用
トランジスタとの遅延特性の変化をより一致させるに
は、遅延時間決定用トランジスタと電流出力用トランジ
スタとを同じ半導体チップ上に形成することが好ましく
(請求項2)、更に同じ半導体チップ上に同じ構造で同
時に形成することが最も好ましい(請求項3)。
【0019】請求項4記載の位相差‐電流変換回路は、
請求項1〜3記載の位相差‐電流変換回路において、更
に次の構成を採っている。二つの入力信号の位相が一致
した場合に位相比較器から出力された第一及び第二のデ
ィジタル信号を一定の遅延時間後に第二のレベルにする
遅延回路の出力信号は、第一及び第二のディジタル信号
の両方が第二のレベルから第一のレベルに変化したとき
に一定の遅延時間後に第二のレベルから第一のレベルに
変化し、続いて第一及び第二のディジタル信号の両方が
第一のレベルから第二のレベルに変化したときに瞬時に
第二のレベルに戻るものである。
【0020】遅延回路の出力信号は、入力信号の例えば
立ち上がりのみを遅延させ立ち下がりを遅延させないこ
とにより、立ち下がりも遅延させる場合と比べ、約2倍
の周波数で位相差‐電流変換回路の動作が可能となる。
【0021】請求項5記載の位相差‐電流変換回路は、
請求項1〜4記載の位相差‐電流変換回路において、更
に次の構成を採っている。遅延時間決定用トランジスタ
にはゲート容量増加用トランジスタが付設され、遅延時
間決定用トランジスタのゲートと当該ゲート容量増加用
トランジスタのゲートとが接続され、遅延時間決定用ト
ランジスタのソースとゲート容量増加用トランジスタの
ソース及びドレインとが接続されている。
【0022】ゲート容量増加用トランジスタは、遅延時
間決定用トランジスタのソースに、ソース及びドレイン
が接続されているので、ドレイン電流が流れない。ま
た、ゲート容量増加用トランジスタは、遅延時間決定用
トランジスタのゲートに、ゲートが接続されているの
で、過渡的にゲート電流が流れる。一方、トランジスタ
の立ち上がり遅延時間は、ゲート容量(チャネル長とチ
ャネル幅との積)に比例し、定常的なドレイン電流に反
比例する。したがって、遅延時間決定用トランジスタ
は、ドレイン電流を増やすことなく、実質的にゲート容
量を調整できる。これにより、低消費電力化を図りつ
つ、所望の立ち上がり遅延時間が得られる。
【0023】請求項6記載の位相差‐電流変換回路は、
請求項1〜5記載の位相差‐電流変換回路において、更
に次の構成を採っている。遅延時間決定用トランジスタ
は、電流出力用トランジスタに対して、k>1とする
と、定常的なドレイン電流を1/k、かつ、チャネル長
とチャネル幅との積を1/kとした。
【0024】トランジスタの立ち上がり遅延時間は、ゲ
ート容量(チャネル長とチャネル幅との積)に比例し、
定常的なドレイン電流に反比例する。すなわち、定常的
なドレイン電流を1/k、かつ、チャネル長とチャネル
幅との積を1/kとしても、トランジスタの立ち上がり
遅延時間は変わらない。しかも、低消費電力化及び小型
化が図れる。
【0025】以上の構成において、第一のレベルが高電
位であり、第二のレベルが低電位であってもよく、逆に
第一のレベルが低電位であり、第二のレベルが高電位で
あってもよい(請求項7,8)。また、第一の導電型が
pチャネル型であり、第二の導電型がnチャネル型であ
るものとしてもよく、逆に第一の導電型がnチャネル型
であり、第二の導電型がpチャネル型であるものとして
もよい(請求項9,10)。
【0026】次に、異なる表現を用いてもう1度繰り返
し説明する。
【0027】(1).電源電圧、周囲温度、製造条件等
が変化した場合においても、位相比較器のリセット回路
として使用する遅延回路の遅延特性が、チャージポンプ
回路の出力電流の立ち上がり遅延特性と同じ比率で変化
する回路構成としたことを特徴とする位相差‐電流変換
回路。本発明では、PLLロック時にチャージポンプ出
力段のトランジスタに流れる電流が、電源電圧、周囲温
度、製造条件等が変化した場合でも、設定値に達してオ
フする特性が常に保たれる。
【0028】(2).(1)の位相差‐電流変換回路で
使用する位相比較器の遅延回路であり、以下の回路構成
を特徴とする。ただし、トランジスタのサイズとは、チ
ャネル長Lとチャネル幅Wとの積LWと定義する。ま
た、ミラー比とは、カレントミラー回路で使用する入力
用及び出力用トランジスタ同士のチャネル幅Wの比(チ
ャネル長L一定)と定義する。
【0029】A.図1の遅延回路に示すように、トラン
ジスタで構成したカレントミラー回路のミラー電流の遅
延を検出し、これにより遅延時間を得る回路構成。
【0030】B.図1に示すように、遅延回路のカレン
トミラー回路を構成するトランジスタM1とM2に、遅
延時間を設定するためのトランジスタM3を接続し、M
3のドレインはGNDに接続する。これにより、消費電
流を増やすことなくミラー比の大きなカレントミラー回
路と同等な遅延特性を実現する。図1の遅延回路のカレ
ントミラー回路は、電流I1とI2の比が1:n2とな
るが、ミラー電流I2の遅延時間はミラー比が1:(n
2+n3)のカレントミラー回路とほぼ同となる。
【0031】C.遅延回路とチャージポンプ回路の遅延
時間を同一に保ったまま、遅延回路の消費電流を増やす
ことなく、かつ、半導体集積回路上での実装面積を小さ
くするために、図1の回路を次に述べる構成とする。チ
ャージポンプ出力段M7とM8のカレントミラー回路の
ミラー比が1:n8であるので、遅延回路のM1、M
2、M3のミラー比を調整し、M1と(M2+M3)が
1:n8のミラー比になるように設定する。また、M1
とM7のサイズ比を1:kに設定した場合、遅延回路の
基準電流I0をチャージポンプの基準電流Icpの1/
kに設定する。
【0032】D.図1の遅延回路は、入力信号の立ち上
がりだけを遅延し、遅延した信号の立ち下がりは入力信
号と同時に立ち下がる特性とした。図1の遅延回路で
は、入力信号と入力を遅延した信号とのANDを取るこ
とで、入力信号の立ち上がりだけを遅延する特性を実現
している。また、INV2とM4により、入力がLレベ
ルに変化した時にはM4によってM1,M2,M3のゲ
ートに蓄積されている電荷を放電させ、瞬時に回路をオ
フ状態とすることで、消費電流の低減を図っている。遅
延回路は立ち下がりは遅延しない構成としたことで、立
ち下がりも遅延する場合と比べ、位相差‐電流変換回路
が約2倍の周波数で動作可能である。
【0033】E.図1において、チャージポンプの基準
電流Icpを可変した場合には、遅延回路の基準電流I
0もこれに連動させ、チャージポンプの基準電流と同じ
比率で可変する。この制御を行うことで、チャージポン
プ回路の設定電流を可変した場合でも、PLLロック時
にチャージポンプ出力段のトランジスタに流れる電流
が、設定値に達してオフする特性が保たれる。
【0034】F.図4に示すように、NMOSのミラー
回路による遅延回路とPMOSのミラー回路による遅延
回路とを同時に動作させ、遅延時間の長い方を選択して
出力することを特徴とする遅延回路。図1の位相差‐電
流変換回路の遅延回路を図4の回路に変更することで、
NMOSトランジスタとPMOSトランジスタとのスレ
ッシュホールド電圧がばらばらに変化した場合でも、P
LLロック時にチャージポンプ出力段のトランジスタに
流れる電流が設定値に達した後にオフする特性が実現で
きる。
【0035】図1中の遅延回路を図4の遅延回路と入れ
替えた場合、遅延回路とチャージポンプ回路の遅延時間
を同一に保ったまま、遅延回路の消費電流を増やすこと
なく、かつ、半導体集積回路上での実装面積を小さくす
るために、次に述べる構成とする。図1に示すチャージ
ポンプ回路のNMOSトランジスタを使用したM7とM
8のカレントミラー回路のミラー比が1:n8であるの
で、図4中のNMOS遅延回路のM9、M10、M11
のミラー比を調整して、M9と(M10+M11)のミ
ラー比が1:n8になるように設定する。図1に示すチ
ャージポンプ回路のPMOSトランジスタを使用したM
5とM6のカレントミラー回路のミラー比が1:n6で
あるので、図4中のPMOS遅延回路のM12、M1
3、M14のミラー比を調整して、M12と(M13+
M14)のミラー比が1:n6になるように設定する。
M7とM9のサイズ比を1:knに設定した場合には、
NMOS遅延回路の基準電流Inをチャージポンプの基
準電流Icpの1/knに設定する。また、M5とM1
2のサイズ比を1:kpに設定した場合には、PMOS
遅延回路の基準電流Ipをチャージポンプの基準電流I
cpの1/kpに設定する。
【0036】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る位相差‐電
流変換回路の第一実施形態を示す回路図である。以下、
この図面に基づき説明する。ただし、図10と同一部分
は同一符号を付すことにより説明を省略する。
【0037】特許請求の範囲における「電流出力用トラ
ンジスタ」はトランジスタM6,M8に相当し、同じく
「遅延時間決定用トランジスタ」はトランジスタM2に
相当 し、同じく「ゲート容量増加用トランジスタ」はト
ランジスタM3に相当する。チャージポンプ回路54
は、ごく一般的に用いられている回路構成であり、出力
段をカレントミラー回路で構成した電流出力型のチャー
ジポンプ回路である。位相比較器10は、デジタル型の
位相比較器であり、基準信号を入力する端子Ref、比
較信号を入力する端子Sig、位相比較の結果を出力す
る端子Up,Downを持つ他に、端子Up,Down
がいずれもハイ状態となった場合に遅延回路12にHレ
ベルを出力する端子INと、Hレベルの信号を受けるこ
とにより位相比較器10を初期状態に戻す端子OUTと
を有している。遅延回路12は、端子INの入力信号の
立ち上がりを遅延し、この信号を端子OUTに出力す
る。
【0038】本実施形態では、遅延回路12の遅延時間
を、チャージポンプ回路54の出力段のトランジスタM
6,M8のドレイン電流の立ち上がり遅延時間と等しく
設定することで、PLLロック時にトランジスタM6,
M8に流れる電流が、設定値に達してオフする特性を得
ている。その上で、電源電圧、周囲温度、製造条件など
が変化した場合においても、PLLロック時にチャージ
ポンプ回路54の出力段のトランジスタM6,M8に流
れる電流が設定値に達してオフする特性、が保たれるよ
うに、遅延回路12を以下に述べる構成(1)〜(5)
としたことを特徴としている。ただし、以下に使用する
トランジスタのサイズとは、チャネル長Lとチャネル幅
Wとの積LWと定義する。また、ミラー比とは、カレン
トミラー回路で使用するトランジスタ同士のチャネル幅
Wの比(チャネル長Lは一定とする。)と定義する。
【0039】(1).トランジスタで構成したカレント
ミラー回路のミラー電流の遅延を検出し、これにより遅
延時間を得る。(2).遅延回路12のカレントミラー
回路を構成するトランジスタM1,M2に、遅延時間を
設定するためのトランジスタM3を接続し、トランジス
タM3のドレインをグラウンドGNDに接続する。
【0040】また、消費電流を増やすことなく、かつ、
半導体集積回路上での占有面積を小さくするために、次
に述べる構成とした。
【0041】(3).チャージポンプ回路54の出力段
のトランジスタM7,M8のカレントミラー回路のミラ
ー比が1:n8であるので、遅延回路12のトランジス
タM1,M2,M3のミラー比を調整し、M1と(M2
+M3)とが1:n8のミラー比になるように設定す
る。(4).トランジスタM1,M7のサイズ比を1:
kに設定した場合、遅延回路12の基準電流I0をチャ
ージポンプ回路54の基準電流Icpの1/kに設定す
る。(5).遅延回路12は、入力信号の立ち上がりだ
けを遅延し、立ち下がりは入力信号と同時に立ち下がる
特性となるように構成する。
【0042】遅延回路12では、入力信号と入力を遅延
した信号との論理積をアンドゲートAND3で得ること
で、入力信号の立ち上がりだけを遅延する特性を実現し
ている。また、端子INの入力信号がLレベルに変化し
た時には、インバータINV2及びトランジスタM4に
よってトランジスタM1,M2,M3のゲートに蓄積さ
れている電荷を放電させて、瞬時にトランジスタM1,
M2をオフ状態にする。これにより、消費電流の低減を
図っている。
【0043】また、本実施形態では、チャージポンプ回
路54の基準電流Icpを電流制御回路14によって変
化させた場合には、遅延回路12の遅延時間を設定する
ミラー回路の基準電流I0もこれに連動させることによ
り、基準電流I0と設定電流Icpとを同じ比率で変化
させる構成としている。
【0044】図2は、本実施形態の位相差‐電流変換回
路における遅延回路の動作を示す波形図である。以下、
図1及び図2に基づき、遅延回路12の動作を説明す
る。
【0045】まず、端子INに時刻0でHレベルの電圧
Vinが入力されると、電流I2はトランジスタM1,
M2のドレイン−ソース間のチャネルが形成される時間
Td1だけ遅れて流れ始める。すると、インバータIN
V1の入力側の点aでの電圧Vaは、電流I2の増加に
従って徐々に低下し、遂にはスレッシュホールド電圧V
thに達する。すると、インバータINV1の出力側の
点bでの電圧VbがHレベルに変化し、これを受けるア
ンドゲートAND1の入力側の点c,bの電位がともに
Hレベルになる。そのため、遅延回路12の端子OUT
の電圧Voutが、電圧Vinの立ち上がりから時間T
d2遅れてHレベルに変化する。
【0046】次に、電圧VinがHレベルからLレベル
に変化した場合は、アンドゲートAND1の入力側の一
方(点c)がLレベルになるため、遅延回路12の端子
OUTの電圧Voutは電圧Vinと同期してLレベル
に変化する。また、電圧VinがHレベルからLレベル
に変化すると、インバータINV2の出力信号がHレベ
ルとなるため、トランジスタM4のドレイン・ソース間
がオン状態となることにより、トランジスタM1,M
2,M3のゲートに蓄積された電荷が瞬時に放電され
る。このため、遅延回路12では、Lレベルが入力され
ている期間は電流I1,I2が流れず、オフ状態となっ
ている。
【0047】以上、説明したように、遅延回路12は、
入力信号の立ち上がりのみを遅延させ、立ち下がりを遅
延させない特性を持つ。
【0048】図3は、本実施形態の位相差‐電流変換回
路の動作を示す波形図である。以下、図1及び図3に基
づき、本実施形態の位相差‐電流変換回路の動作を説明
する。
【0049】図3は、PLLがロックしたときの、図1
の位相差‐電流変換回路の動作波形を示したものであ
る。位相比較器10は、入力信号の立ち下がりエッジで
位相比較を行うデジタル型位相比較器である。位相比較
器10では、時刻0で端子Sig,Refの入力信号が
同時に立ち下がり、これにより端子Up,Downの電
圧Vup,Vdownが同時にHレベルとなるととも
に、アンドゲートAND3の出力側の端子IN(遅延回
路12の入力端子)がHレベルに変化している。
【0050】チャージポンプ回路54では、電圧Vup
がHレベルになると、電子的スイッチSW3がオンにな
り、トランジスタM5,M6のチャネルが形成される時
間Td3遅れて、トランジスタM6に電流Iupが流れ
始める。電流Iupは、設定電流n6・Icpまで増加
していく。また、電圧VdownがHレベルになると、
チャージポンプ回路54の電子的スイッチSW2がオン
になり、トランジスタM7,M8のチャネルが形成され
る時間Td3遅れて、トランジスタM8に電流Idow
nが流れ始める。電流Idownは、設定電流n8・I
cpまで増加する。チャージポンプ回路54の出力電流
Icpoutは、電流Iup,Idownの差である。
本実施形態の位相差‐電流変換回路が実際にPLL回路
中で動作する場合には、出力電流Icpoutの平均値
が0となる入力信号の位相差で、系が安定する。
【0051】遅延回路12は、端子INがHレベルに変
化すると電子的スイッチSW1がオンし、トランジスタ
M1,M2のチャネルが形成される時間Td3遅れて電
流I2が流れ始める。そして、点aの電圧Vaは、電流
I2の増加に従い徐々に低下し、遂には電圧Vaがイン
バータINV1のスレッシュホールド電圧Vthに達す
る。すると、アンドゲートAND1では、入力側の点b
での電圧VbがHレベルに変化し、入力側の点cでの電
圧VcもHレベルであるため、出力側の端子OUTでの
電圧VoutがHレベルに変化する。
【0052】遅延回路12の端子OUTがHレベルに変
化すると、これを受けて位相比較器10がリセットされ
る。すなわち、端子Up,DownはLレベルに変化
し、電子的スイッチSW2,SW3がオフとなり、チャ
ージポンプ回路54での電流Iup,Idownがオフ
となる。また、アンドゲートAND3の端子INもLレ
ベルに変化し、遅延回路12の端子OUTも同時にLレ
ベルに変化する。
【0053】このように、電圧Vup,Vdownが出
力されてから、チャージポンプ回路54の電流Iup,
Idownが設定電流n6・Icp,n8・Icpに達
するまでの時間と同じに、遅延回路12の遅延時間Td
4を設定している。これにより、チャージポンプ回路5
4の出力段のトランジスタM6,M8に流れる電流Iu
p,Idownが、設定電流n6・Icp,n8・Ic
pに達してオフする特性、を実現している。
【0054】本実施形態では、遅延回路12を上記の構
成としたことにより、電源電圧、周囲温度、製造条件等
が変化した場合でも、チャージポンプ回路54の電流立
ち上がりの遅延時間と遅延回路12の遅延時間とが同じ
比率で変化する。このため、PLLロック時にチャージ
ポンプ回路54の出力段のトランジスタに流れる電流が
設定値に達してからオフする特性、を常に保つことが可
能である。
【0055】図3に示した遅延回路12の遅延時間Td
4が、電流Iup,Idownが設定電流n6・Ic
p,n8・Icpまで達しないうちにオフされる特性で
あったとすると、PLLがロックした状態では基準電流
Icpの値を見かけ上小さく設定した場合と等価、つま
りチャージポンプ回路54の位相差‐電流変換ゲインが
低下することになる。チャージポンプ回路54の位相差
‐電流変換ゲインの低下は、PLL回路の挙動、特性な
どが理論と一致しない原因となったり、ノイズ抑圧効果
の低下によるC/Nの劣化の原因となったりする。ま
た、遅延回路12の遅延時間Td4が図3に示す時間よ
り長くなると、チャージポンプ回路54の出力に現れる
リファレンス周波数成分のパワーが遅延時間Td4に比
例して大きくなるため、PLL出力で観測されるリファ
レンス周波数成分が増加し、C/Nが劣化する原因とな
る。
【0056】図4は、本発明に係る位相差‐電流変換回
路の第二実施形態における遅延回路を示す回路図であ
る。以下、この図面に基づき説明する。
【0057】特許請求の範囲における「遅延時間決定用
トランジスタ」はトランジスタM10,13に相当し、
同じく「ゲート容量増加用トランジスタ」はトランジス
タM11,14に相当する。図1に示した遅延回路の構
成では、NMOSトランジスタ及びPMOSトランジス
タとのスレッシュホールド電圧がセンター条件から別々
に変動した場合には、PLLのロック時において電流I
up,Idownが設定値に達しないままオフする特性
となったり、電流Iup,Idownが設定値に達した
後も流れ続ける特性となったりする欠点がある。これ
は、図1の遅延回路では、遅延時間をNMOSトランジ
スタからなるカレントミラー回路だけで作っているのに
対して、チャージポンプ回路の出力段は、PMOSトラ
ンジスタからなるカレントミラー回路とNMOSトラン
ジスタからなるカレントミラー回路との組み合わせで構
成されていることに原因がある。図4に示す遅延回路
は、上記の欠点を補うために、以下の構成としたことを
特徴とする。
【0058】PMOSトランジスタからなるミラー回路
によるPMOS遅延回路20とNMOSトランジスタか
らなるミラー回路によるNMOS遅延回路22とを同時
に動作させ、遅延時間の長い方を選択することを特徴と
する遅延回路である。アンドゲートAND2により、P
MOS遅延回路20の出力信号とNMOS遅延回路22
の出力信号と端子INからの入力信号との論理積を得る
ことで、立ち上がりだけを遅延し、立ち下がりは端子I
Nの入力信号と同期して立ち下がる特性を実現してい
る。
【0059】図1中の遅延回路を図4の遅延回路と入れ
替えた場合、遅延回路とチャージポンプ回路の遅延時間
を同一に保ったまま、遅延回路の消費電流を増やすこと
なく、かつ、半導体集積回路上での占有面積を小さくす
るために、次に述べる構成とした。
【0060】図1に示すチャージポンプ回路54のNM
OSトランジスタM7,M8からなるカレントミラー回
路のミラー比が1:n8であるので、NMOS遅延回路
22のトランジスタM9,M10,M11のミラー比を
調整して、M9と(M10+M11)とのミラー比が
1:n8になるように設定する。
【0061】図1に示すチャージポンプ回路54のPM
OSトランジスタM5,M6からなるカレントミラー回
路のミラー比が1:n6であるので、PMOS遅延回路
20のトランジスタM12,M13,M14のミラー比
を調整して、M12と(M13+M14)のミラー比が
1:n6になるように設定する。
【0062】トランジスタM7,M9のサイズ比を1:
knに設定した場合には、NMOS遅延回路22の基準
電流Inをチャージポンプ回路の基準電流Icpの1/
knに設定する。また、トランジスタM5,M12のサ
イズ比を1:kpに設定した場合には、PMOS遅延回
路20の基準電流Ipをチャージポンプ回路の基準電流
Icpの1/kpに設定する。
【0063】図5は、本実施形態の位相差‐電流変換回
路における遅延回路の動作を示す波形図である。以下、
図4及び図5に基づき、遅延回路の動作を説明する。
【0064】図5は、センター条件の設計でNMOS遅
延回路22の遅延時間TdnとPMOS遅延回路20の
遅延時間Tdpとを等しく設定したが、製造条件により
NMOSトランジスタのスレッシュホールド電圧が低
く、PMOSトランジスタのスレッシュホールド電圧が
高く変化した場合の動作波形である。
【0065】まず、NMOS遅延回路22の動作を説明
する。端子INに時刻0でHレベルの電圧Vinが入力
されると、電流I4はNMOSトランジスタM9,M1
0のドレイン−ソース間のチャネルが形成される時間T
d5遅れて流れ始める。点dの電圧Vdは、電流I4の
増加に従い徐々に低下し、遂にはインバータINV4の
スレッシュホールド電圧Vthに達する。すると、イン
バータINV4の出力側の点eの電圧Veは、電圧Vi
nより時間Tdn遅れて、Hレベルに変化する。
【0066】次に、PMOS遅延回路20の動作を説明
する。端子INに時刻0でHレベルの電圧Vinが入力
されると、電流I6はPMOSトランジスタM12,M
13のドレイン−ソース間のチャネルが形成される時間
Td6遅れて流れ始める。点fの電位Vfは、電流I6
の増加に従い徐々に上昇し、遂にはインバータINV5
のスレッシュホールド電圧Vthに達する。すると、イ
ンバータINV5の出力信号はLレベルとなり、これを
入力するインバータINV6の出力側の点gの電圧Vg
が電圧Vinより時間Tdp遅れてHレベルに変化す
る。
【0067】アンドゲートAND2の出力信号は、端子
INと点eと点gとにおける電圧を入力するため、端子
INにHレベルが入力された後に点e,gのいずれもが
Hレベルになった時点で、Hレベルに変化する。つま
り、PMOSトランジスタを使用した遅延回路20の遅
延時間Tdpと、NMOSトランジスタを使用した遅延
回路22の遅延時間Tdnとのいずれか長い方が遅延時
間となる。また、端子INがLレベルに変化すると、ア
ンドゲートAND2の出力信号もLレベルに変化するた
め、遅延回路20,22の出力信号の立ち下がりは入力
信号と同期して立ち下がる。
【0068】以上の構成とした遅延回路を、図1中に示
す遅延回路と置き換えることで、NMOSトランジスタ
及びPMOSトランジスタのスレッシュホールド電圧が
それぞれ別々に変化した場合でも、PLLロック時にチ
ャージポンプ出力段のトランジスタに流れる電流が設定
値に達した後にオフする特性が実現できる。
【0069】図6は、図4の遅延回路の一実施例を示す
回路図である。以下、この図面に基づき説明する。
【0070】特許請求の範囲における「遅延時間決定用
トランジスタ」はトランジスタM18,30に相当し、
同じく「ゲート容量増加用トランジスタ」はトランジス
タM19,31に相当する。INが入力であり、OUT
が出力である。CONT端子に入力するL又はHレベル
の信号により、トランジスタM10,Q1〜Q3,R1
〜R3で構成される基準電流源回路の電流を、チャージ
ポンプ回路の電流源と同じ比率で可変し、遅延時間を2
段階に調節できる機能を備えている。また、PSはパワ
ーセーブ端子であり、回路はHレベルで動作する。遅延
時間を作り出す回路は、トランジスタM16,M18,
M19からなるカレントミラー回路と、トランジスタM
28,M30,M31からなるカレントミラー回路とで
あり、それぞれ、図4のPMOSトランジスタM12,
M13,M14と、NMOSトランジスタM9,M1
0,M11とに相当する。なお、図中の括弧書きは(L
/W)を示す。また、図6において、図1と異なる部分
にも、便宜上同一符号を付している。
【0071】図7に、図1の遅延回路を図6に示す実施
例の遅延回路に置き換え、SPICE(simulation pro
gram with integrated circuit emphasis)でシミュレ
ーションを行った結果の第一例を示す波形図である。以
下、図1及び図7に基づき説明する。
【0072】シミュレーションの条件は、VDD=3.
0V、ジャンクション温度Tj=25℃、素子の製造条
件はセンター条件である。また、図1のチャージポンプ
回路54の設定は、トランジスタM5〜M8のチャネル
長L=1.5μm、トランジスタM6,M8のチャネル
幅W=2100μm、トランジスタM5,M6及びトラ
ンジスタM7,M8のそれぞれのミラー比1:5、基準
電流Icp=1.2mAである。同図の結果は、PLL
のロックした状態を疑似的にシミュレーションしたもの
で、ここでは、PLLのロック時に相当する信号とし
て、位相比較器10の端子Sig,Refに同時刻に立
ち下がる信号を入力している。
【0073】図7では、まず、位相比較器10の端子S
ig,Refに同じタイミングで立ち下がり信号が入力
され、端子Up,Downは時間Td1遅れて同時にH
レベルとなる。端子Up,Downから入力された信号
を受けたチャージポンプ回路54では、出力段のPMO
SトランジスタM6のドレイン電流である電流Iupが
時間Tdp遅れて流れ始め、NMOSトランジスタM8
のドレイン電流である電流Idownが時間Tdn遅れ
て流れ始める。電流Iup,Idownは、チャージポ
ンプ回路54の基準電流Icpと出力段ミラー回路のゲ
ート容量とで決まる時定数により、基準電流Icpのミ
ラー比倍の電流n6・Icp,n8・Icp(n6=n
8=5)の値まで、徐々に増加していく。図7では、電
流IupはトランジスタM6のドレイン電流をモニター
しているため、図1中の電流Iupの極性と図7の電流
Iupの極性が反転している。
【0074】遅延回路12の遅延時間Td2は、電流I
up,Idownが基準電流Icpのミラー比倍の値に
達する時刻まで、端子INからの入力信号の立ち上がり
を遅延するように設定している。そのため、チャージポ
ンプ回路54の動作時の電流Iup,Idownが基準
電流Icpのミラー比倍に達した時点で、位相比較器1
0のリセット信号である端子OUTからの出力信号がH
レベルに変化し、端子Up,DownがLレベルに変化
し、電流Iup,Idownがオフとなる。
【0075】図7において、遅延回路12の遅延時間T
d2が図7で示す時間より短い場合は、電流Iup,I
downが基準電流Icpのミラー比倍まで達しないう
ちにオフされるため、PLLループがロックした状態で
は見かけ上、基準電流Icpの値を小さく設定した場合
と等価、すなわちチャージポンプ回路54の位相差‐電
流変換ゲインが低下することになる。チャージポンプ回
路54の位相差‐電流変換ゲインの低下は、PLL回路
の挙動が理論と一致しない原因となったり、ノイズ抑圧
効果の低下によるC/N劣化の原因となる。
【0076】また、遅延回路の遅延時間Td2が図7に
示す時間より長くなると、チャージポンプ出力に現れる
リファレンス周波数のパワーが時間Td2の期間に比例
して大きくなる。そのため、PLL出力で観測されるリ
ファレンス周波数成分が増加し、これもC/Nが劣化す
る原因となる。
【0077】図8は、図1の遅延回路を図6に示す実施
例の遅延回路に置き換え、SPICEでシミュレーショ
ンを行った結果の第二例を示す波形図である。以下、こ
の図面に基づき説明する。
【0078】図8は、図7に示したシミュレーションと
条件を変えている。条件は、電源電圧VDD=2.7
V、ジャンクション温度Tj=85℃、バイポーラトラ
ンジスタはセンター条件、トランジスタのスレッシュホ
ルド電圧Vtが高い条件、抵抗及び容量を+20%に設
定した。
【0079】図8では、図7に示したシミュレーション
結果から電源電圧、周囲温度、製造条件を変化させてい
るが、遅延回路の遅延時間の変化がチャージポンプ回路
の遅延時間の変化と同じ比率で変化する回路構成として
いるため、電流Iup,Idownが設定値n6・Ic
p,n8・Icpの値に達してオフされる特性が実現さ
れている。つまり、条件が変化した場合でもPLLロッ
ク時にチャージポンプ回路の電流Iup,Idownが
設定値に達してオフされる特性が保たれる。
【0080】図9は、図1の遅延回路を図6に示す実施
例の遅延回路に置き換え、SPICEでシミュレーショ
ンを行った結果の第三例を示す波形図である。以下、こ
の図面に基づき説明する。
【0081】図9は、図7に示したシミュレーションと
条件を変えている。図9では、NMOSトランジスタの
スレッシュホールド電圧を高く、PMOSトランジスタ
のスレッシュホールド電圧を低く設定した。遅延回路の
構成をPMOS遅延回路とNMOS遅延回路との長い方
を選択して出力する構成としたことにより、NMOSト
ランジスタ及びPMOSトランジスタのスレッシュホー
ルド電圧がばらばらに変化した場合でも、PLLロック
時にチャージポンプ出力段のトランジスタに流れる電流
が設定値に達した後にオフする特性が実現できているこ
とを示している。
【0082】
【発明の効果】本発明に係る位相差‐電流変換回路によ
れば、チャージポンプ回路の電流出力用トランジスタと
遅延回路の遅延時間決定用トランジスタとの立ち上がり
遅延時間が同じに設定されているので、電流出力用トラ
ンジスタの遅延特性が電源電圧、周囲温度、製造条件等
で変化した場合も、遅延時間決定用トランジスタの遅延
特性も同様に変化させることができる。これにより、チ
ャージポンプ回路の出力電流が設定値に達してオフする
特性を常に保つことができる。
【0083】しかも、電流出力用トランジスタを第一及
び第二の導電型の電流出力用トランジスタで構成し、遅
延時間決定用トランジスタを第一及び第二の導電型の電
流出力用トランジスタで構成し、第一及び第二の導電型
の遅延時間決定用トランジスタで決定された遅延時間と
のどちらか長い方を、遅延回路の遅延時間とすることに
より、第一及び第二の導電型の電流出力用トランジスタ
に立ち上がり遅延時間の差が生じても、チャージポンプ
回路の出力電流が設定値に達してオフする特性を常に保
つことができる。
【0084】請求項2記載の位相差‐電流変換回路によ
れば、遅延時間決定用トランジスタと電流出力用トラン
ジスタとが同じ半導体チップ上に形成されているので、
電流出力用トランジスタと遅延時間決定用トランジスタ
との遅延特性の変化をより一致させることができる。
【0085】請求項3記載の位相差‐電流変換回路によ
れば、遅延時間決定用トランジスタと電流出力用トラン
ジスタとが同じ半導体チップ上に同じ構造で同時に形成
されているので、電流出力用トランジスタと遅延時間決
定用トランジスタとの遅延特性の変化をより一層一致さ
せることができる。
【0086】請求項4記載の位相差‐電流変換回路によ
れば、遅延回路の出力信号が入力信号の例えば立ち上が
りのみを遅延させ立ち下がりを遅延させないので、立ち
下がりも遅延させる場合と比べ、約2倍の周波数で動作
することができる。
【0087】請求項5記載の位相差‐電流変換回路によ
れば、遅延時間決定用トランジスタのゲートとゲート
量増加用トランジスタのゲートとが接続され、遅延時間
決定用トランジスタのソースとゲート容量増加用トラン
ジスタのソース及びドレインとが接続されていることに
より、遅延時間決定用トランジスタに対して、ドレイン
電流を増やすことなく、実質的にゲート容量を調整でき
る。これにより、低消費電力化を図りつつ、所望の立ち
上がり遅延時間を得ることができる。
【0088】請求項6記載の位相差‐電流変換回路によ
れば、遅延時間決定用トランジスタを、電流出力用トラ
ンジスタに対して、定常的なドレイン電流を1/k、か
つ、チャネル長とチャネル幅との積を1/kとすること
により、遅延時間決定用トランジスタの立ち上がり遅延
時間を電流出力用トランジスタと同じにできるので、低
消費電力化及び小型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る位相差‐電流変換回路の第一実施
形態を示す回路図である。
【図2】図1の位相差‐電流変換回路における遅延回路
の動作を示す波形図である。
【図3】図1の位相差‐電流変換回路の動作を示す波形
図である。
【図4】本発明に係る位相差‐電流変換回路の第二実施
形態における遅延回路を示す回路図である。
【図5】図4の遅延回路の動作を示す波形図である。
【図6】図4の遅延回路の一実施例を示す回路図であ
る。
【図7】図6の遅延回路を含む位相差‐電流変換回路の
シミュレーション結果の第一例(チャージポンプ遅延:
typ条件)を示す波形図である。
【図8】図6の遅延回路を含む位相差‐電流変換回路の
シミュレーション結果の第二例(チャージポンプ遅延:
max条件)を示す波形図である。
【図9】図6の遅延回路を含む位相差‐電流変換回路の
シミュレーション結果の第三例(Vtn=H,Vtp=L条件)を
示す波形図である。
【図10】従来の位相差‐電流変換回路を示す回路図で
ある。
【符号の説明】
10 位相比較器 12 遅延回路 54 チャージポンプ回路 M2,M10,M13,M18,M30 トランジスタ
(遅延時間決定用トランジスタ) M3,M11,M14,M19,M31 トランジスタ
ゲート容量増加用トランジスタ) M6,M8 トランジスタ(電流出力用トランジスタ) AND2 アンドゲート(遅延時間決定手段)

Claims (18)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二つの入力信号の位相が一致しない場合
    に一方が第一のレベルで他方が第二のレベルの第一及び
    第二のディジタル信号を出力するとともに二つの入力信
    号の位相が一致した場合に両方とも第一のレベルの第一
    及び第二のディジタル信号を出力する位相比較器と、こ
    の位相比較器から出力される第一のディジタル信号が第
    一のレベルのときに限りに流出電流を出力するとともに
    当該位相比較器から出力される第二のディジタル信号が
    第一のレベルのときに限り流入電流を出力するチャージ
    ポンプ回路と、前記二つの入力信号の位相が一致した場
    合に前記位相比較器から出力された第一及び第二のディ
    ジタル信号を一定の遅延時間後に第二のレベルにする遅
    延回路とを備えた位相差‐電流変換回路において、 前記チャージポンプ回路には、その立ち上がり遅延時間
    によって前記流出電流又は流入電流を緩やかに出力する
    電流出力用トランジスタが設けられ、 前記遅延回路には、その立ち上がり遅延時間によって前
    記一定の遅延時間を決定する遅延時間決定用トランジス
    タが設けられ、 この遅延時間決定用トランジスタと前記電流出力用トラ
    ンジスタとの前記立ち上がり遅延時間が同じに設定さ
    れ、 前記電流出力用トランジスタは、前記位相比較器から出
    力される第一のディジタル信号が第一のレベルのときに
    限りに流出電流を出力する第一の導電型の電流出力用ト
    ランジスタと、前記位相比較器から出力される第二のデ
    ィジタル信号が第一のレベルのときに限り流入電流を出
    力する第二の導電型の電流出力用トランジスタとからな
    り、 前記遅延時間決定用トランジスタは、前記二つの入力信
    号の位相が一致した場合に前記位相比較器から出力され
    た第一及び第二のディジタル信号によって動作する第一
    の導電型の遅延時間決定用トランジスタ及び第二の導電
    型の遅延時間決定用トランジスタからなり、 前記遅延回路には、前記第一の導電型の遅延時間決定用
    トランジスタで決定された遅延時間と前記第二の導電型
    の遅延時間決定用トランジスタで決定された遅延時間と
    のどちらか長い方を、当該遅延回路の遅延時間とする遅
    延時間決定手段が設けられた、 ことを特徴とする位相差‐電流変換回路。
  2. 【請求項2】 前記遅延時間決定用トランジスタと前記
    電流出力用トランジスタとは、同じ半導体チップ上に形
    成された、請求項1記載の位相差‐電流変換回路。
  3. 【請求項3】 前記遅延時間決定用トランジスタと前記
    電流出力用トランジスタとは、同じ半導体チップ上に同
    じ構造で同時に形成された、請求項1記載の位相差‐電
    流変換回路。
  4. 【請求項4】 前記二つの入力信号の位相が一致した場
    合に前記位相比較器から出力された第一及び第二のディ
    ジタル信号を一定の遅延時間後に第二のレベルにする前
    記遅延回路の出力信号は、前記第一及び第二のディジタ
    ル信号の両方が第二のレベルから第一のレベルに変化し
    たときに一定の遅延時間後に第二のレベルから第一のレ
    ベルに変化し、続いて前記第一及び第二のディジタル信
    号の両方が第一のレベルから第二のレベルに変化したと
    きに瞬時に第二のレベルに戻るものである、 請求項1,2又は3記載の位相差‐電流変換回路。
  5. 【請求項5】 前記遅延時間決定用トランジスタにはゲ
    ート容量増加用トランジスタが付設され、当該遅延時間
    決定用トランジスタのゲートと当該ゲート容量増加用ト
    ランジスタのゲートとが接続され、当該遅延時間決定用
    トランジスタのソースと当該ゲート容量増加用トランジ
    スタのソース及びドレインとが接続された、 請求項1,2,3又は4記載の位相差‐電流変換回路。
  6. 【請求項6】 前記遅延時間決定用トランジスタは、前
    記電流出力用トランジスタに対して、k>1とすると、
    定常的なドレイン電流を1/k、かつ、チャネル長とチ
    ャネル幅との積を1/kとした、 請求項1,2,3,4又は5記載の位相差‐電流変換回
    路。
  7. 【請求項7】 前記第一のレベルが高電位であり、前記
    第二のレベルが低電位である、請求項1,2,3,4,
    5又は6記載の位相差‐電流変換回路。
  8. 【請求項8】 前記第一のレベルが低電位であり、前記
    第二のレベルが高電位である、請求項1,2,3,4,
    5又は6記載の位相差‐電流変換回路
  9. 【請求項9】 前記第一の導電型がpチャネル型であ
    り、前記第二の導電型がnチャネル型である、請求項1
    記載の位相差‐電流変換回路。
  10. 【請求項10】 前記第一の導電型がnチャネル型であ
    り、前記第二の導電型がpチャネル型である、請求項1
    記載の位相差‐電流変換回路。
  11. 【請求項11】 第一入力信号と第二入力信号との間の
    異なる位相に応じて出力信号を出力する位相比較器と、
    前記出力信号に応じてチャージポンプ信号を出力するチ
    ャージポンプ回路とを備えた位相差‐電流変換回路であ
    って、 前記位相比較器は、前記出力信号を受けて当該出力信号
    をリセットする遅延回路を備え、 前記チャージポンプ回路は、前記出力信号を受ける第一
    入力ノードと、前記チャージポンプ信号を出力する第一
    出力ノードとを有する第一カレントミラー回路を備え、 前記遅延回路は、前記出力信号を受ける第二入力ノード
    と、前記出力信号をリセットするためのリセット信号を
    出力する第二出力ノードとを有する第二カレントミラー
    回路を備えた、 位相差‐電流変換回路。
  12. 【請求項12】 前記遅延回路は、電源電圧、周囲温度
    及び製造条件の少なくとも一つに関して、前記チャージ
    ポンプ回路と同じ遅延特性を有する、 請求項11記載の位相差‐電流変換回路。
  13. 【請求項13】 前記第一カレントミラー回路と前記第
    二カレントミラー回路との遅延特性が等しい、 請求項11記載の位相差‐電流変換回路。
  14. 【請求項14】 第一入力信号と第二入力信号との間の
    異なる位相に応じて出力信号を出力する位相比較器と、
    前記出力信号に応じてチャージポンプ信号を出力するチ
    ャージポンプ回路とを備えた位相差‐電流変換回路であ
    って、 前記位相比較器は、前記出力信号を受けて当該出力信号
    をリセットする遅延回路を備え、 前記チャージポンプ回路は、第一カレントミラー回路と
    第二カレントミラー回路とを備え、 前記出力信号は、第一ディジタル信号及び第二ディジタ
    ル信号からなり、 前記第一カレントミラー回路は、第一電源供給ライン
    と、前記チャージポンプ信号を出力するチャージポンプ
    出力端子との間の第一電流パスを、前記第一ディジタル
    信号に応じて生成し、 前記第二カレントミラー回路は、第二電源供給ライン
    と、前記チャージポンプ信号を出力する前記チャージポ
    ンプ出力端子との間の第二電流パスを、前記第二ディジ
    タル信号に応じて生成し、 前記遅延回路は、前記出力信号をリセットするためのリ
    セット信号を前記第一及び第二ディジタル信号に応じて
    生成する第三カレントミラー回路を備えた、 位相差‐電流変換回路。
  15. 【請求項15】 第一入力信号及び第二入力信号を受け
    て、第一出力信号、第二出力信号、並びに前記第一及び
    第二出力信号から作られた第三出力信号を生成する位相
    比較器と、出力端子、第一カレントミラー回路及び第二
    カレントミラー回路を有するチャージポンプ回路と、第
    三カレントミラー回路を有する遅延回路とを備えた位相
    差‐電流変換回路であって、 前記第一カレントミラー回路は、第一電源供給ラインと
    前記出力端子との間の第一電流パスを、前記第一出力信
    号に応じて生成し、 前記第二カレントミラー回路は、第二電源供給ラインと
    前記出力端子との間の第二電流パスを、前記第二出力信
    号に応じて生成し、 前記第三カレントミラー回路は、前記第三出力信号を受
    ける入力ノードと、出力ノードとを備え、 前記遅延回路は、前記第一及び第二出力信号をリセット
    するためのリセット信号を生成するために、前記第三出
    力信号及び前記第三カレントミラー回路の前記出力ノー
    ドから出力された信号を受けるロジック・ゲートを備え
    た、 位相差‐電流変換回路。
  16. 【請求項16】 前記第三カレントミラー回路は、前記
    入力ノード 接続された第一ゲートを有するとともに前
    記入力ノードと前記第二電源ラインとの一方にソースが
    他方にドレインがそれぞれ接続された第一トランジスタ
    と、前記第一ゲートに接続された第二ゲートを有すると
    ともに前記出力ノードと前記第二電源ラインとの一方に
    ソースが他方にドレインがそれぞれ接続された第二トラ
    ンジスタと、前記第二ゲートと前記第二電源ラインとの
    間に接続されたコンデンサとを備えた、 請求項15記載の位相差‐電流変換回路。
  17. 【請求項17】 前記コンデンサは、前記入力ノードに
    接続されたゲートを有するとともに前記第二電源ライン
    にソース及びドレインが接続された第三トランジスタ
    ある、 請求項16記載の位相差‐電流変換回路。
  18. 【請求項18】 前記第一カレントミラー回路と前記第
    三カレントミラー回路とのカレントミラー比が同じであ
    る、 請求項17記載の位相差‐電流変換回路。
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