JP3237381B2 - 盗難防止用ブザータグ - Google Patents

盗難防止用ブザータグ

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JP3237381B2 JP05733894A JP5733894A JP3237381B2 JP 3237381 B2 JP3237381 B2 JP 3237381B2 JP 05733894 A JP05733894 A JP 05733894A JP 5733894 A JP5733894 A JP 5733894A JP 3237381 B2 JP3237381 B2 JP 3237381B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、万引きによる盗難を防
止するために商品に取り付ける盗難防止用ブザータグに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、スーパーマーケットや百貨店業界
等において、万引きの増加が大きな問題になっており、
万引き率を減少させる方法について種々の試みがなされ
ているが、そのうちの一つの方法として、盗難防止用ブ
ザータグによる商品監視システムが有望視されている。
【0003】以下に従来の盗難防止用ブザータグおよび
そのシステムについて説明する。図9(A),(B)は
従来のコネクタジョイント式盗難防止用ブザータグを商
品に取り付けた状態の説明図および全体構成を示すブロ
ック図である。
【0004】図9(A),(B)において、1は商品、
16は検知導体線、17は警報装置18のハウジング、
19は盗難防止用ブザータグ、20はブザー等の警報
器、21は検知ゲート、22および23はコネクタであ
る。
【0005】以上のように構成された盗難防止用ブザー
タグおよびシステムについて、以下その構成と動作を説
明する。
【0006】まず、図9(A)に示されるように盗難防
止用ブザータグ19の警報装置18から出ている検知導
体線16は途中で切断され、その両端にコネクタ22お
よび23が付けられている。この検知導体線16の一方
を商品に引っかけて両コネクタ22,23を接続ロック
すると盗難防止用ブザータグ19が商品1に取り付けら
れる。
【0007】一方、店の出口に設置されている検知ゲー
ト21からは特定の周波数の電波が送信されている。
【0008】今、盗難防止用ブザータグ19が取り付け
られたままの商品1を店から持ち出そうとすると、図9
(B)に示すように、検知ゲート21から送信されてい
る特定周波数の電波を盗難防止用ブザータグ19に内蔵
した受信回路19aが受信し、スイッチング回路19
b、制御回路19cを通してブザー等の警報器20が警
報音を発して万引きを店の人に知らせる。さらに犯人が
盗難防止用ブザータグ19のコネクタ22,23を外す
か、あるいは検知導体線16を切断すると、図9(B)
に示す、分離検知器19d、スイッチング回路19b、
制御回路19cを通してブザー等の警報器20から警報
音を発する構成になっている。なお19eは電源回路、
19fは電源スイッチである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のコネクタジョイント式盗難防止用ブザータグは、商
品1への取り付けおよび正規購入時にレジにて商品1か
らの取り外し等の繰り返し使用の挿抜に対してコネクタ
22,23の信頼性が十分でなく、お客様が商品1を手
で触れて見ているだけでも検知導体線16のコネクタ2
2および23が接続不良を起こし、警報音を発する誤動
作が多く発生する欠点を有していた。
【0010】本発明は、上記従来の問題点を解決した誤
動作の無い盗難防止用ブザータグを提供することを目的
とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の盗難防止用ブザータグは、警報装置と、この
警報装置から引き出されたループ状の検知導体線と、こ
の検知導体線の先端部を係止する係止手段とを備え、該
警報装置は検知ゲートからの発振電波を受信する受信手
段と、この受信手段による電波の受信または該検知導体
線の切断により警報を発する警報手段と、この警報手段
の動作を制御する制御手段と、この制御手段および前記
受信手段と警報手段に電源を供給する電源手段とを有す
る構成としたものである。
【0012】
【作用】この構成によれば、前記検知導体線と前記係止
手段との間には何らの電気的接続部分が無いため、商品
への取り付け、取り外しの繰り返しによる接続不良は皆
無であり、誤動作の無い、信頼性の高い盗難防止用ブザ
ータグが実現できる。
【0013】
【実施例】
(実施例1)以下、本発明の第1の実施例について、図
1,図2および図3に従って説明する。図1(A)は本
発明の盗難防止用ブザータグを商品に取り付ける時の動
作の説明図、図1(B)は本発明の盗難防止用ブザータ
グの全体構成を示すブロック図、図2(A),(B)お
よび(C)は本発明の前記係止手段の一実施例を示し、
図3は本発明の盗難防止用ブザータグの回路図を示す。
【0014】図1(A),(B)において、1は商品、
2は金属等の導電性を有する電線に絶縁被覆を施した検
知導体線、3は警報装置5のハウジング4の内部に、そ
の軸支部が取り付けられたフック、6は警報装置5とフ
ック3および検知導体線2から構成される盗難防止用ブ
ザータグである。
【0015】検知導体線2は閉ループ状にハウジング外
に延びており、商品1の例えば把手の部分をくぐらせて
から検知導体線2のループの先端をフック3に係止す
る。この状態で、図に示す矢印の如くフック3の遊端を
押し込めば、ハウジング4内の保持手段7により強固に
保持される。
【0016】図2により係止手段11の動作をより詳細
に説明する。図2において、3aはフック3の鉤部、7
aは保持手段7の鉤部、7bは保持手段7を固定する固
定部、11はフック3と保持手段7から構成される係止
手段、14は係止された検知導体線2を解除する解除治
具である。
【0017】図2(A)は検知導体線2を係止する前の
状態を示し、図2(B)は係止された状態を示し、図2
(C)は係止された検知導体線2を解除する動作を説明
する図である。
【0018】図2(A)において、検知導体線2のルー
プの先端をフック3に係止し、フック3を上方から矢印
の如く押すと、フック3の鉤部3aは保持手段7の鉤部
7aと接触しながら下方に押し下げられる。ここで保持
手段7は弾性体からなる略U字のバネで形成されている
ため、フック3の鉤部3aが押し下げられると保持手段
7の鉤部7aは図の矢印に示す如く左方向に押される。
両方の鉤部3a,7aの先端が外れる所まで押し下げら
れると、保持手段7のバネが復元しフック3の鉤部3a
と保持手段7の鉤部7aが嵌合され、図2(B)に示す
ように検知導体線2が係止される。この状態でフック3
を上方に引っ張っても、保持手段7のバネの復元力で強
固に嵌合され容易に外れない構造となっている。
【0019】盗難防止用ブザータグ6の係止された商品
1が正規の販売によって購入された場合は、レジにおい
てその盗難防止用ブザータグ6を外す必要がある。図2
(C)に係止された検知導体線2を解除する動作を示し
ている。図2(C)において、解除治具14をハウジン
グ4の挿入口4aに挿入して矢印の方向に押すと、保持
手段7はバネで形成されているため、保持手段7の鉤部
7aの先端はフック3の鉤部3aから外れる。ひとたび
外れると、保持手段7の鉤部7aの反対側の鉤部7cが
図示の矢印の如くバネ力で左にフック3を押しているた
めフック3は上方向の矢印の如く押し上げられ、保持手
段7を解除する事ができる。
【0020】次に、図1(B)および図3にしたがって
本発明の盗難防止用ブザータグ6の構成および動作をさ
らに詳しく説明する。
【0021】図1(B)において、8は検知ゲート13
から送信される特定周波数の発振電波を受信するための
受信手段、9は前記受信手段8からの受信時または検知
導体線2の切断時に警報手段10から警報音を発する様
に制御する制御手段、12は前記警報装置5内の各部に
電源を供給する電源手段、T1およびT2は検知導体線2
を接続するためのそれぞれ第一の端子および第二の端子
である。
【0022】図3において、L1およびC1は受信手段
8の並列共振回路を構成するそれぞれコイルおよびコン
デンサ、D1は受信手段8で受信した特定周波数を検波
しその電圧を保持するためのダイオード、C2はダイオ
ードD1で検波された電圧を平滑し蓄積するコンデン
サ、Q2は電源手段12の正極の電位を警報手段10に
供給するためのスイッチングトランジスタ、Q1はQ2
のスイッチングを制御するトランジスタ、Q3およびQ
4はブザーBZを駆動する駆動用トランジスタである。
【0023】図1(B)は、検知導体線2および係止手
段11により盗難防止用ブザータグ6を商品1に装着し
た状態を示している。
【0024】今、何らかの手段によって検知導体線2が
引きちぎられるかあるいは切断されると、制御手段9が
それを検知して電源手段12の正極電圧を警報手段10
に供給し、それによって警報手段10は警報音を発して
商品の万引きを店員に知らせる事ができる。
【0025】図3でその動作を詳述する。盗難防止用ブ
ザータグ6が取り付けられた定常の状態では、電源手段
12の正極側の電圧による電流が抵抗R1からコイルL
1および検知導体線2を通って流れる。コイルL1およ
び検知導体線2の直流抵抗はほぼ零であるため、コイル
L1および検知導体線2間の電圧降下は無く、ダイオー
ドD1の正極側、トランジスタQ1のベースB1および
エミッタE1はほぼ同電位となり、これによりトランジ
スタQ1はオフ(遮断)となる。トランジスタQ1がオ
フとなるとトランジスタQ2もオフとなる。
【0026】今、第一および第二の端子T1,T2に接続
された検知導体線2が切断されると、上記電流は抵抗R
1からダイオードD1側に流れ、コンデンサC2に電気
を蓄えると同時にトランジスタQ1のベースB1に電流
を流してトランジスタQ1をオン(導通)にする。トラ
ンジスタQ1がオンになるとトランジスタQ2にベース
電流が流れてトランジスタQ2もオンとなる。
【0027】トランジスタQ2がオンになると、電源手
段12の正極側電圧はトランジスタQ2のエミッタE2
からコレクタC2を通って警報手段10に供給される。
警報手段10はブザーBZを駆動するトランジスタQ3
およびQ4から回路が構成され、回路へ電圧が供給され
るとブザーBZが警報音を発する。
【0028】また、トランジスタQ2がオンになると、
トランジスタQ2のコレクタC2から抵抗R2を通って
も電流が流れ、コンデンサC2へ電気を蓄えると同時に
トランジスタQ1のベースB1に電流を流すため、一旦
切断した検知導体線2を元の状態に戻そうと切断部分を
再び導通させてもブザーBZが鳴り続けるという自己保
持機能も持っている。
【0029】一方、図1(B)において、盗難防止用ブ
ザータグ6を付けたまま検知ゲート13を通過しようと
すると、検知ゲート13には特定周波数の発振電波が送
信されており、盗難防止用ブザータグ6の中の受信手段
8が特定周波数を受信し、制御手段9を介して警報手段
10のブザーを鳴らす構成となっている。
【0030】図3でその動作を詳述する。受信手段8の
コイルL1およびC1は特定周波数に共振する共振回路
である。特定周波数の電波を受信すると前記共振回路の
誘起電圧がダイオードD1で検波され、コンデンサC2
で平滑され電圧が蓄積される。蓄積電圧がトランジスタ
Q1のベース電位を越えるとベース電流が流れ、トラン
ジスタQ1はオンとなる。トランジスタQ1がオンにな
るとトランジスタQ2もオンになり、電源手段12の電
圧が警報手段10に供給される。電圧が警報手段10に
供給されるとブザーBZが警報を発する。同時に抵抗R
2にも電流を流し、コンデンサC2に電気を蓄えると同
時にトランジスタQ1のベースに電流を流すため、前述
と同様に、誘起電圧が消え去ってもトランジスタQ1お
よびQ2が共にオンになるような自己保持動作を行い、
警報は鳴り続けて万引きを店員に知らせる事ができるも
のである。
【0031】以上の説明から明らかなように、本実施例
による盗難防止用ブザータグ6は、取り付け、取り外し
による繰り返し使用に対して、何ら接続不良を起こす物
は無く、誤動作を皆無にする事ができた。
【0032】更に、従来例では、正規販売に於けるブザ
ータグの取り付け、取り外しに際して、必ずコネクタを
外す必要が有り、その都度、警報を解除する手段を操作
しておかねばならない手間が有ったが、本発明ではブザ
ータグ6の取り付け、取り外しでは警報は鳴らず、簡単
に取り付け取り外しができる効果も備えている。なおR
2〜R6は抵抗、D2はダイオード、C4はコンデンサ
である。
【0033】(実施例2)本発明の第2の実施例を図4
に示す。
【0034】図4は盗難防止用ブザータグを商品に係止
する手段の第二の実施例を示す。図4において、70は
検知導体線固定部30を保持する保持手段、71は前記
保持手段70を固定する固定部、72は保持手段70の
係止部、31は検知導体線固定部30の係止部、2,
4,5、および14はそれぞれ検知導体線、ハウジン
グ、警報装置および解除治具である。
【0035】図4(A)に示すように検知導体線2の先
端に検知導体線固定部30が取り付けられており、これ
を強固に固定するための保持手段70が警報装置5のハ
ウジング4の中に設けられている。
【0036】検知導体線固定部30は、たとえば樹脂な
どの成形体で形成され、その先端の係止部31が挿入挿
抜に対して十分に耐える強度の材料であれば良い。ま
た、保持手段70はバネ材で形成され、係止部31の挿
入により保持手段70は矢印の方向に押されて行く。係
止部31が係止部72まで到達すると、保持手段70の
バネが復元され、検知導体線固定部30と保持手段70
が嵌合されて図4(B)に図示の如くなる。また、警報
装置5からの検知導体線固定部30の取り外しは、図4
(B)に示すように、解除治具14により保持手段70
を矢印の方向に押し、係止部72を係止部31から外し
て検知導体線固定部30を引き抜けば良い。
【0037】以上の説明から明らかなように、検知導体
線2の取り付け、取り外しによる誤動作は全く無く、か
つ取り付け取り外しに関して実施例1と同様の効果があ
った。
【0038】(実施例3)本発明の第3の実施例を図5
および図6に示す。
【0039】図5は盗難防止用ブザータグ6を商品1に
係止する手段の第三の実施例を示す。
【0040】図6(A)は検知導体線2同士を固定手段
60により固定された状態および固定解除治具15によ
る固定手段60の解除方法を説明する説明図、図6
(B)は前記固定手段60が固定される前の状態あるい
は解除された後の状態を示す状態図である。
【0041】図5に示すように、検知導体線2を商品1
に通し、折り返した検知導体線2同士を重ね、検知導体
線2の固定手段60により警報装置5の外側で固定して
いる。
【0042】図6において60は面f1,f2およびg1
を持ち、溝部63とロック用凸部61及びロック用凹部
62を備えた検知導体線2を固定する固定手段、イおよ
びロは中心稜ハによって分割された固定手段60のそれ
ぞれ凸片および凹片、15は面F1,F2およびG1を持
つ固定手段解除治具である。
【0043】図6の固定手段60は例えば樹脂材料の成
形によって構成され、固定手段60の溝部63は被覆さ
れた検知導体線2の4本の太さよりも細い断面積に成さ
れている。また、固定手段60を凸片イと凹片ロに分割
している中心稜ハは同樹脂の薄い皮で構成されている。
さらに、凸片イにはロック用の凸部61が形成され、凹
片ロにはロック用の凹部62が形成されている。
【0044】図6(B)に示すように、検知導体線2を
4本束にして上記溝部63に置き、凸片イと凹片ロを中
心稜ハで折り返し、手で押さえてロック用凸部とロック
用凹部を嵌合する。溝部63は検知導体線4本分の太さ
よりその断面積が細く成されているため、嵌合された状
態では導体線2は強固に固定手段60で固定される。一
度ロック用凹凸部62,61が固定されると、人手では
容易にその固定を解除することができず、図6(A)に
示す固定手段解除治具15で解除しなければならない。
【0045】上記解除治具15はペンチ様の挟み付け工
具の一方の先端にF1,F2の面を有する凹形状の部材が
取り付けられ、他方の先端にはG1の面を有する棒状の
部材が取り付けられている。
【0046】上記面F1,F2,G1を固定手段60のそ
れぞれf1,f2,g1に対応した位置に当てて解除治具
15を矢印のごとく挟み込むと、固定手段60は容易に
その固定を解除することができる。
【0047】以上の説明から明らかなように、検知導体
線2の取り付け、取り外し等による誤動作は全く無く、
かつ取り付け取り外しに関して実施例1と同様の効果が
あった。
【0048】(実施例4)本発明の第4の実施例を図7
に示す。
【0049】図7は第一の検知導体線2と第二の検知導
体線2aによる盗難防止用ブザータグ回路の回路図であ
る。
【0050】図7は第1の実施例の盗難防止用ブザータ
グ回路図(図3)の一部に回路を付加したものであり、
その付加回路はトランジスタQ1のコレクタC1から第
三の端子T3の間に接続された抵抗Rと、第三の端子T3
から警報装置5のハウジング4の外に引き出され、再び
第三の端子T3に戻るループ状の絶縁被覆が成された第
二の検知導体線2aである。
【0051】図7において、第一の端子T1と第二の端
子T2の間には第一の検知導体線2がループ状に構成さ
れ、第一の検知導体線2と第二の検知導体線2aの両方
のループ状の先端を商品1の把手にくぐらせ、両ループ
の先端をフック3に係止して保持手段7で保持してい
る。
【0052】第一の検知導体線2は、実施例1の検知導
体線2と同一であり、切断によって警報を発することは
既に述べた。
【0053】第二の検知導体線2aは電気的にはトラン
ジスタQ1のコレクタC1から抵抗Rを介して延長され
ただけの浮遊の回路である。もし何らかの動作によって
第二の検知導体線2aの芯線が電源手段12の負極側
(アース側)に接続されると、つまりは第一の検知導体
線2の絶縁被覆を剥がした導体芯線に接触するとアース
側に接続されるため、スイッチングトランジスタQ2の
ベース電流が流れ、Q2はオンとなり、警報手段10に
電圧が供給されて警報音を発する。
【0054】第一および第二の検知導体線2,2aの被
覆の色や太さは同一とし、外見からはどれが第一および
第二の検知導体線2,2aかを区別できないようにして
おく。
【0055】本発明の実施例1では盗難防止用ブザータ
グが取り付けられた商品を持ち去るにあたって、検知導
体線2のハウジング4側の両端の被覆を剥ぎ、導体を短
絡して警報が鳴らないようにした後、短絡した残りの検
知導体線2を切断して商品からブザータグ6を外すこと
によって容易に不正を行うことができた。
【0056】然るに、本発明の実施例4では、第一の検
知導体線2と第二の検知導体線2aの特定ができないば
かりではなく、第一の検知導体線2は切断を検知し、第
二の検知導体線2aは第一の検知導体線2との短絡を検
知するため、これら相反事象を正確に選び不正を行うの
は殆ど不可能である。
【0057】以上のように本実施例は、相反事象を持つ
二種類の検知導体線を構成することにより、計画的な万
引きをしようとする人に対して非常に効果があった。
【0058】(実施例5)本発明の第5の実施例を図8
に示す。
【0059】図8は警報手段が動作して、警報音を発し
続けた時の解除の動作を説明するための説明図である。
【0060】図8(A)で、50は警報手段を解除する
リセット手段の一実施例、53はリセット手段の解除治
具54を挿入する挿入口である。
【0061】図8(A)で、リセット手段50を除く回
路は実施例1で説明した盗難防止用ブザータグの回路図
(図3)と同一である。
【0062】リセット手段50について図8(A)に従
って説明する。リセット手段50は、制御手段9のトラ
ンジスタQ1のベースB1とエミッタE1の間に挿入され
た例えば通常で開放状態の押しボタンスイッチで構成さ
れ、挿入口53から解除治具54を挿入して上記押しボ
タンスイッチを押してトランジスタQ1のベースB1
エミッタE1を短絡して同電位にする。即ち、コンデン
サC2の電荷を完全に放電させ、トランジスタQ1をオ
フにする。トランジスタQ1がオフになるとトランジス
タQ2もオフになり、警報手段10に電圧が供給されな
いため警報手段10は警報音を停止する。しかし、警報
が鳴った原因、即ち、検知導体線2の切断あるいは特定
周波数の発振電波の受信などの原因を取り除いておかな
ければ解除治具54を離すと再び警報音を発してしま
う。
【0063】従って、検知導体線2の切断の時は、解除
治具54を押した状態で切断の修復を行い、修復が完了
した時に解除治具54を抜き取れば良い。また、発振電
波の受信の場合は、解除治具を押したまま、電波の到来
しない場所に持って行き解除治具54を抜き取れば良
い。
【0064】解除治具54を押したまま修復作業を行う
のは不便である。これを改善した実施例が図8(B)で
ある。図8(B)において、55および56はそれぞれ
トランジスタQ1のベースおよびエミッタに接続された
端子、57は弾性を有した金属等からなる導電体で、前
記端子55および56を短絡する短絡導体線、58は短
絡導体線を挿入する挿入口である。
【0065】図8(B)の構成によって警報の解除が弾
性を有する短絡導体線57で行われるため、警報の解除
および警報が鳴った原因の修復作業も容易に行える特徴
を有する。
【0066】
【発明の効果】以上のように本発明は従来の盗難防止用
ブザータグのようにコネクタジョイント部がないため接
触不良による誤動作が皆無となった。さらに従来の盗難
防止用ブザータグでは通常の販売時においてもコネクタ
を外す時に警報が鳴り出すため、あらかじめ警報解除を
行う必要があったが、本発明では通常販売時では警報は
鳴らないため盗難防止用ブザータグの取り付け取り外し
が簡便となった。
【0067】さらに第一及び第二の検知導体線で構成し
たため、計画的に盗難をしようとする人に対しては盗難
がきわめて困難になるなどの効果の高い盗難防止用ブザ
ータグを実現するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明の盗難防止用ブザータグを商品
に取り付ける時の動作の説明用の斜視図 (B)は本発明の盗難防止用ブザータグの全体構成を示
すブロック図
【図2】(A)は本発明の盗難防止用ブザータグを商品
に係止する前の状態を説明する断面図 (B)は本発明の盗難防止用ブザータグを商品に係止さ
れた状態を説明する断面図 (C)は本発明の盗難防止用ブザータグを商品から解除
する動作を説明する断面図
【図3】本発明の盗難防止用ブザータグの回路図
【図4】(A)は本発明の盗難防止用ブザータグを商品
に係止する手段の第二の実施例を説明する断面図 (B)は本発明の盗難防止用ブザータグを商品から解除
する動作を説明する断面図
【図5】本発明の盗難防止用ブザータグを商品に係止す
る手段の第三の実施例を説明する斜視図
【図6】(A)は本発明の検知導体線同士を固定する固
定手段および固定手段の解除方法を説明する斜視図 (B)は固定手段に固定される前の状態あるいは解除さ
れた後の状態を示す斜視図
【図7】本発明の第一の検知導体線と第二の検知導体線
で構成された盗難防止用ブザータグの回路図
【図8】(A)は本発明の警報手段から発せられる警報
音を解除する動作の第一の実施例を説明する回路図 (B)は本発明の警報手段から発せられる警報音を解除
する動作の第二の実施例を説明する回路図
【図9】(A)は従来のコネクタジョイント式盗難防止
用ブザータグを商品に取り付ける動作の説明を行う斜視
図 (B)は従来のコネクタジョイント式盗難防止用ブザー
タグの全体構成を示すブロック図
【符号の説明】
1 商品 2 検知導体線 3 フック 4 警報装置のハウジング 5 警報装置 6 盗難防止用ブザータグ 7 保持手段 8 受信手段 9 制御手段 10 警報手段 11 係止手段 12 電源手段 14 解除治具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−225454(JP,A) 特開 平5−274561(JP,A) 特開 平2−253395(JP,A) 特開 平5−225455(JP,A) 特開 平2−14399(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G08B 13/00 - 15/02

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 警報装置と、この警報装置から引き出さ
    れたループ状の検知導体線と、この検知導体線の先端部
    を係止する係止手段とを備え、該警報装置は検知ゲート
    からの発振電波を受信する受信手段と、この受信手段に
    よる電波の受信または該検知導体線の切断により警報を
    発する警報手段と、この警報手段の動作を制御する制御
    手段と、この制御手段と前記受信手段と警報手段に電源
    を供給する電源手段とを有する盗難防止用ブザータグ。
  2. 【請求項2】 検知導体線は警報装置に内蔵された電源
    手段の一方に接続された第一の端子と、前記受信手段の
    一方に接続された第二の端子とをループ状に短絡した導
    体線である請求項1記載の盗難防止用ブザータグ。
  3. 【請求項3】 係止手段は、前記検知導体線をひっかけ
    るためのフックと、このフックを固定する保持手段と、
    この保持手段を解除させるための解除治具の挿入口より
    なる請求項1記載の盗難防止用ブザータグ。
  4. 【請求項4】 警報装置と、この警報装置から引き出さ
    れたループ状の検知導体線と、この検知導体線の先端に
    取り付けられた検知導体線固定部と、この検知導体線固
    定部を前記警報装置に固定する保持手段と、この保持手
    段を解除させるための解除治具の挿入口とを備え、該警
    報装置は検知ゲートからの発振電波を受信する受信手段
    と、この受信手段による電波の受信または該検知導体線
    の切断により警報を発する警報手段と、この警報手段の
    動作を制御する制御手段と、この制御手段と前記受信手
    段と警報手段とに電源を供給する電源手段から構成して
    なる盗難防止用ブザータグ。
  5. 【請求項5】 警報装置と、この警報装置から引き出さ
    れたループ状の検知導体線と、この検知導体線を商品に
    ひっかけた状態で検知導体線同士を固定する固定手段を
    備え、該警報装置は検知ゲートからの発振電波を受信す
    る受信手段と、この受信手段による電波の受信または該
    検知導体線の切断により警報を発する警報手段と、この
    該警報手段の動作を制御する制御手段と、この制御手段
    と前記受信手段と警報手段とに電源を供給する電源手段
    から構成してなる盗難防止用ブザータグ。
  6. 【請求項6】 警報装置と、この警報装置から引き出さ
    れたループ状の第一の検知導体線および第二の検知導体
    線と、これら第一及び第二の検知導体線の先端部を係止
    する係止手段とを備え、該警報装置は検知ゲートからの
    発振電波を受信する受信手段と、この受信手段による電
    波の受信または第一の検知導体線の切断または第一と第
    二の検知導体線の短絡により警報を発する警報手段と、
    この警報手段の動作を制御する制御手段と、この制御手
    段と前記受信手段と警報手段とに電源を供給する電源手
    段から構成してなる盗難防止用ブザータグ。
  7. 【請求項7】 第二の検知導体線は前記制御手段に含ま
    れるトランジスタのコレクタから抵抗を介して接続され
    た第三の端子から延長され、再び第三の端子に接続され
    るループ状の検知導体線で構成される請求項6記載の盗
    難防止用ブザータグ。
  8. 【請求項8】 制御手段は前記警報手段により発せられ
    た警報を解除するリセット手段を有すると共に、前記警
    報装置はこのリセット手段を外部から駆動する解除治具
    の挿入口を有する請求項1記載の盗難防止用ブザータ
    グ。
  9. 【請求項9】 リセット手段は、前記制御手段に含まれ
    るトランジスタQ1のベースとエミッタ間に挿入されて
    なる請求項8記載の盗難防止用ブザータグ。
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