JPH08305969A

JPH08305969A - 盗難防止用タグ

Info

Publication number: JPH08305969A
Application number: JP14104495A
Authority: JP
Inventors: Katsumi Kodama; 克巳小玉; Masahiro Tanaka; 正浩田中
Original assignee: Sigma Inc
Current assignee: Sigma Inc
Priority date: 1995-04-28
Filing date: 1995-04-28
Publication date: 1996-11-22

Abstract

(57)【要約】【目的】本発明は、薄型で衣類等の商品に取り付けたま
まの状態でも嵩張ることなく陳列もしくは収納すること
ができ、かつ安価な盗難防止用タグを提供することを目
的とする。【構成】薄型ケースとタック部とからなり、薄型ケース
内にピン式固定手段が隠蔽され、ピン式固定手段は、タ
ック部をケースに嵌挿することで、ケース内の薄型で平
板状のクランパーにピンがクランプされることで構成さ
れ、所定の解除器具を使ってこれを解除することができ
る盗難防止用ピン式固定タグ。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、衣類等の盗難防止に用
いるタグに関し、特にその固定手段と解除機構の改良に
関する。

【０００２】

【従来の技術】従来技術として、特告平２−４５１９４
公報に記載されるような衣類等を挟み込んでピンで固定
する手段があるが、これは図面を見てもわかるようにハ
ウジング構造体と把持ロックが高さを帯びているため、
衣類等に固定したまま商品を陳列もしくは収納しようと
すると嵩張ってしまうと考えられ、一端が結合された２
本のアームによる弾性ばさみ状であるため、厚めの衣類
への固定が衣類の端部に限定されたり、タグのヒール部
分等が衣類等を陳列もしくは収納する際に衣類より外側
へ飛び出てしまい邪魔になる等の欠点があげられる。ま
た、固定手段として利用されるタックはハウジング構造
体と一体構造になっている為、ピンが破損した場合には
片方のアーム全体もしくはタグ全体をとりかえなくては
ならない。さらに、監視帯域内で自動的に検出される装
置がハウジング内に常時備えられているので、タグ自体
の価格が高価になってしまう。また、他の手段では、タ
ック部とケースとが分離している従来技術もあるが、こ
れらはいずれも解除時においてピンを挿入した側とは反
対側より解除操作を行なう為、衣類からの取り外し時に
衣類を傷めたり、取り外しに手間取ってしまう。以上の
ような欠点があげられる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】そこで本発明が解決し
ようとする課題は上記欠点を解決し、薄型で衣類等の商
品に取り付けたままの状態でも、嵩張ることなく陳列も
しくは収納することができ、衣類を傷めたりすることが
なく、かつ着脱が簡単で安価な盗難防止用タグを提供し
ようとするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明は盗難防止用タグ
１であって、弾発的な薄板状で成形されたクランパー９
に備えられるクランプ径８にピン１８をクランプするピ
ン式固定手段を有する。ピン式固定手段は外部からその
固定方法及び解除機構がわからないように一体のケース
２内に隠蔽されており、ケース２の頭部４には、挿入穴
７をが設けられ、ピン１８を衣類等を通して挿入穴７に
挿入することでタック部３がケース２に挿着され、盗難
防止用タグ１が衣類に固定される。これを解除するに
は、クランパー９に向かってケース２の先端に設けられ
た開口１０に、先端が二股に形成された専用の解除器具
２０を挿入し解除器具２０の先端をクランパー９の先端
に押圧すると、アーム１３、１４が左右に押し広げら
れ、それに伴ってクランプ径８及び切り込み１６が広が
りピン１８の固定を解除する。

【０００５】

【作用】本発明は、上記手段を講じたので、これを使用
するときは衣類等の商品を陳列もしくは収納する際に邪
魔にならない位置へ、タック部３とケース２との間に衣
類を挟んで固定する。この固定を解除し、衣類から盗難
防止用タグ１を取り外すことは、専用の解除器具２０に
よって、店員等、商品販売側の関係者のみが行なうこと
ができる。ケース２に固定方法が隠蔽されていることで
関係者以外の人には固定方法及び解除方法がわからず、
衣類から盗難防止用タグ１を取り外し、店外に無断で持
ち出すなどの万引行為を防止する。このとき、ケース２
内に共振回路等、定められた検知区域内で自動的に異常
を検出できる装置を備えていない場合は、犯罪者等を威
嚇する為の盗難防止用のダミータグとして利用するもの
である。

【０００６】

【実施例】以下、図面において本発明の説明を行う。

【０００７】実施例１図１は、本発明で採用される盗難防止用タグ１の断面図
であり、盗難防止用タグ１は樹脂で成形された薄型のケ
ース２とタック部３とからなり、ケース２は、頭部４と
胴部５の部位があり、頭部４にはピン１８を挿入する挿
入穴７が設けられ、挿入穴７の中心とクランプ径８の中
心が重なってクランパー９が位置するように、ケース２
内に薄板状のクランパー９が把持されている。ケース２
の先端には、ケース２内に把持されたクランパー９に向
かってピン式固定手段を解除する為の開口１０が設けら
れ、開口１０の先端形状は専用の解除器具２０の先端形
状に合わせ、開口１０内には、他の器具による挿入解除
を防ぐよう任意の突起１１が設けられている。また、図
２において、ケース２内のクランパー９は弾発的な薄板
により成形され、先端が左右に別れた２本のアーム１
３、１４が形成されており、挿入穴７よりも小さいクラ
ンプ径８と解除時にクランパー９が破壊されることを防
止する為の丸孔１５が設けられ、クランプ径８と丸孔１
５を直線で結ぶように、アーム１３、１４間の中心より
切り込み１６が設けられている。また、図３において、
タック部３は、樹脂等で成形されたヘッド１７とヘッド
１７の中心から下垂する位置に垂設された溝付のピン１
８とからなる。また、ピン式固定手段は、ケース２の挿
入穴７にタック部３のピン１８を挿入させて、クランプ
径８にピン１８をクランプすることで完了する。また、
図４において、解除器具２０は、先端が二股に形成され
開口１０内に設けられた任意の形状の突起１１を凹部２
０ａが介してクランパー９のアーム１３、１４間に挿入
することが可能であり、先端は、アーム１３、１４間の
幅よりも広い幅を備えているので、ピン式固定手段を解
除する際には、解除器具２０を開口１０よりクランパー
９のアーム１３、１４間に押し入れ押圧すると、解除器
具２０の先端の幅分、アーム１３、１４間が広がり、そ
れに伴い、クランプ径８及び切り込み１６が広がりピン
１８の固定が解除される。

【０００８】使用例本発明の盗難防止用タグ１は、衣類等を店頭で販売する
際に万引等の盗難防止として使用するものであって、商
品を陳列もしくは収納する際に盗難防止用タグ１を邪魔
にならない位置へ固定する。この時、ピン式固定手段と
してタック部３のピン１８を衣類等に貫通させ、ケース
２の挿入穴７から挿入させると、ピン１８はクランパー
９のクランプ径８において固定される。また、これを解
除するには、ケース２の先端に設けられた開口１０に解
除器具２０を挿入し、アーム１３、１４を左右に押し広
げるようにすることで解除する。さらに、盗難防止用タ
グ１を取り付けられた商品は、店内のレジにおいて代金
決済が行なわれた際に、店員等、販売側の関係者によっ
て専用の解除器具２０が使用された場合に限り、盗難防
止用タグ１が商品から取り外されるものであって、取り
外された盗難防止用タグ１は、繰り返し他の商品に取り
付けられ、再使用される。

【０００９】実施例２図５は本発明で採用される盗難防止用タグ２１の実施例
２を示す断面図であり、上記実施例１の盗難防止用タグ
１の構造に加えて、実施例２は、ケース２２の胴部２５
に保持部２１２が設けられ、共振回路等、特定の電波等
に共振する装置を保持し、店舗の出入口等には、共振回
路等を共振させる電波等を発する機器を取り付けること
で、無断で商品を店外へ持ちだされる等の万引行為を検
出するものである。

【００１０】実施例３図６は、本発明で採用される盗難防止用タグ３１の実施
例３を示す断面図であり、上記実施例１及び実施例２の
構造に加えて、実施例３は、ケース３２の頭部３４に円
盤状の丸い凹所３６が設けられ、凹所３６の中央に挿入
穴３７が設けられている。また、図７において、タック
部３３はヘッド３１７と溝付のピン３１８とからなり、
ヘッド３１７の上部は平坦に形成され、下部は中央のピ
ン３１８に向かって丸い緩やかな凸所３１９が形成され
るものである。

【００１１】

【発明の効果】このようにして、タグを取り付けた商品
は一般的に、自動的に異常を検出できる装置が備えられ
たものであるとして認識されているため、無断で商品を
店外に持ちだそうとするなどの万引行為を防止すること
ができるものであるが、実施例１におけるような実際に
異常検出装置を備えていない盗難防止用タグ１は万引者
等を威嚇して万引行為を防止するダミータグとしての効
果があり、共振回路等を備えていない分、低価格で盗難
防止用のタグ１として利用できる。また、従来の固定方
法とは違ってピン１８をクランプする為のクランパー９
は押し出し、曲げ加工等の必要が一切なく、素材の薄板
のままで使用できるので、従来に比べ非常に薄い構造の
盗難防止用タグ１が成形できるため、商品に盗難防止用
タグ１を取り付けて陳列もしくは収納する際にも嵩張ら
ず、邪魔にならないと同時に薄型であるため、重量も軽
量化しやすく、衣類に取り付けた際に自重で型くずれし
にくいという効果があげられる。また、実施例２におけ
るような、保持部２１２に実際に共振回路等を備えた盗
難防止用タグ２１では、実施例１の効果に加えて店舗出
入口等で万引行為を検出することができるという効果が
あげられる。また、実施例３における盗難防止用タグ３
１は、頭部に凹所３６が設けられ、タック部３３のヘッ
ド３１７に凸所３１９を形成してあることから、タック
部３３をケース３２に装着した際に、ケース３２の表面
より出っ張る部分が非常に少ないので、実施例１にも増
して薄型になり、ケース３２とタック部３３のヘッド３
１７が接触する部分へ、鋭利な物の先端をこじいれられ
ることを防止し、盗難防止用タグ３１が破壊されにくく
なるという効果があげられる。さらに、解除時において
は、実施例１、実施例２及び実施例３において、開口１
０内に突起１１が設けられているので、万引者等が無断
で盗難防止用タグ１を取り外そうとした場合、専用の解
除器具２０にみられるような凹部２０ａによって突起１
１を介する特殊なものでないかぎり、例えばドライバー
等の先端を開口１０に挿入したとしても、突起１１にぶ
つかって奥まで挿入できず解除することができないし、
また、破壊されにくい。以上のような効果があげられ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例１の盗難防止用タグを示す断面
図である。

【図２】本発明のクランパーを示す平面図である。

【図３】本発明の実施例１のタック部を示す正面図であ
る。

【図４】本発明の使用例１を示す一部断面平面図であ
る。

【図５】本発明の実施例２を示す断面図である。

【図６】本発明の実施例３を示す断面図である。

【図７】本発明の実施例３のタック部を示す断面図であ
る。

【符号の説明】

１・・・盗難防止用タグ２・・・ケース３・・・タック部４・・・頭部５・・・胴部７・・・挿入穴８・・・クランプ径９・・・クランパー１０・・・開口１１・・・突起１３・・・アーム１４・・・アーム１５・・・丸孔１６・・・切り込み１７・・・ヘッド１８・・・ピン２０・・・解除器具２０ａ・・凹部

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】衣類等に取り付ける為のピン式固定手段を
有し、該手段を隠蔽する一体のケースとケースに挿入す
るタック部とからなる再使用可能な盗難防止用タグであ
って；前記ケースは、樹脂成形による薄型ケースで、頭
部及び胴部を有し、頭部には挿入穴が設けられ、ピン式
固定手段として、挿入穴の深さの中央にクランプ径が位
置するように、薄板状のクランパーを把持し、該クラン
パーに向かってケース先端にピン式固定手段を解除する
為の解除器具を挿入する開口を設け、開口内には専用の
解除器具以外の挿入を拒むよう任意の突起が設けられる
ことを特徴とする盗難防止用タグ。
【請求項２】ケースの胴部には防犯用の共振回路等を保
持することのできる保持部が設けられ、該保持部に、共
振回路等、定められた検知区域内で自動的に異常を検出
できる装置を備えられることを特徴とする特許請求の範
囲第１項記載の盗難防止用タグ。
【請求項３】前記開口が薄板状のクランパーに対して水
平に設けられたことを特徴とする特許請求の範囲第１及
び第２項記載の盗難防止用タグ。
【請求項４】ケースの頭部には丸い凹所が設けられ、該
凹所の中央に、挿入穴が設けられ、樹脂等の成形による
ヘッドと、該ヘッドに垂設されたピンとからなるタック
部を前記凹所よりケースに嵌挿することを特徴とする特
許請求の範囲第１、第２及び第３項記載の盗難防止用タ
グ。