JP3237364B2 - 自動車用誘導加熱式触媒コンバータ - Google Patents
自動車用誘導加熱式触媒コンバータInfo
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Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A50/00—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE in human health protection, e.g. against extreme weather
- Y02A50/20—Air quality improvement or preservation, e.g. vehicle emission control or emission reduction by using catalytic converters
Landscapes
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジンの排気系に装
備される自動車用誘導加熱式触媒コンバータに関するも
のであり、特にエンジン始動時の温度が低い時の排気ガ
スに対処し得るようにしたものである。
備される自動車用誘導加熱式触媒コンバータに関するも
のであり、特にエンジン始動時の温度が低い時の排気ガ
スに対処し得るようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】自動車エンジン用の触媒コンバータが実
質的な触媒機能を発揮するには、触媒がその活性温度以
上に昇温されている必要がある。このため、排気ガス温
度が低いエンジンの冷間始動時においても触媒機能が速
やかに発揮されるよう、この触媒を電気ヒータ等によっ
て直接もしくは間接的に加熱する手段についての種々の
提案がなされている。
質的な触媒機能を発揮するには、触媒がその活性温度以
上に昇温されている必要がある。このため、排気ガス温
度が低いエンジンの冷間始動時においても触媒機能が速
やかに発揮されるよう、この触媒を電気ヒータ等によっ
て直接もしくは間接的に加熱する手段についての種々の
提案がなされている。
【0003】その提案の一つとして、担体を誘導加熱す
ることによって触媒を昇温させるようにした誘導加熱式
触媒コンバータがある。これは、触媒が担持されたモノ
リス触媒担体の外周に、モノリス触媒担体を誘導加熱す
るためのコイルが電気絶縁材を介して設けられた誘導加
熱式モノリス触媒を備えている。
ることによって触媒を昇温させるようにした誘導加熱式
触媒コンバータがある。これは、触媒が担持されたモノ
リス触媒担体の外周に、モノリス触媒担体を誘導加熱す
るためのコイルが電気絶縁材を介して設けられた誘導加
熱式モノリス触媒を備えている。
【0004】このモノリス触媒担体は、担体が電気抵抗
体で形成されることで、担体に誘導電流を発生させる。
このため、従来の担体自体に電流を外部から直接通ずる
方式、いわゆる直接加熱方式の場合のように触媒担体自
体に電極部を形成する必要がなく、電極部の酸化、熱的
衝撃による接触抵抗の変化などの問題点が解消される。
また、発熱量の調整においては、発振周波数やパルス
幅、パルスのデューティサイクル調整など数多くの方法
から最適な方法を用いて制御ができるという利点があ
る。
体で形成されることで、担体に誘導電流を発生させる。
このため、従来の担体自体に電流を外部から直接通ずる
方式、いわゆる直接加熱方式の場合のように触媒担体自
体に電極部を形成する必要がなく、電極部の酸化、熱的
衝撃による接触抵抗の変化などの問題点が解消される。
また、発熱量の調整においては、発振周波数やパルス
幅、パルスのデューティサイクル調整など数多くの方法
から最適な方法を用いて制御ができるという利点があ
る。
【0005】図5に従来の自動車用誘導加熱式触媒コン
バータの概略構成を示す。図5において、101は触媒
が担持されたハニカム状のモノリス触媒担体であり、コ
ンバータケース106にシール104及びクッション1
05を介して支持されている。図6はモノリス触媒担体
101の断面を示す図であり、担体101aには白金等
の触媒101bが蒸着されている。シール104は排気
ガスがモノリス触媒担体101の外側を通って吹き抜け
ることを防止するためのものであり、コンバータケース
106における排気ガス流れ方向の上流部位に設けられ
ている。クッション105は、モノリス触媒担体101
をコンバータケース106に弾性的に支持して、その振
動による損傷を防止するためのものであって、鉄製ワイ
ヤネットによって形成されており、シール104よりも
下流側に設けられる。なお、白抜き矢符は排気ガスの流
れ方向を示す。モノリス触媒担体101の外周には図7
に示すように、モノリス触媒担体101に誘導電流を流
すためのコイル103が電気絶縁及び断熱材102を介
して設けられ、さらにこのコイル103の外周には電気
絶縁及び断熱材102が設けられ、クッション105と
電気的に絶縁される。そして、このコイル103に図外
の電源装置から高周波電流を通電することで、担体10
1aに誘導電流が発生し、この担体101aが加熱され
て触媒101bが活性温度に昇温される。
バータの概略構成を示す。図5において、101は触媒
が担持されたハニカム状のモノリス触媒担体であり、コ
ンバータケース106にシール104及びクッション1
05を介して支持されている。図6はモノリス触媒担体
101の断面を示す図であり、担体101aには白金等
の触媒101bが蒸着されている。シール104は排気
ガスがモノリス触媒担体101の外側を通って吹き抜け
ることを防止するためのものであり、コンバータケース
106における排気ガス流れ方向の上流部位に設けられ
ている。クッション105は、モノリス触媒担体101
をコンバータケース106に弾性的に支持して、その振
動による損傷を防止するためのものであって、鉄製ワイ
ヤネットによって形成されており、シール104よりも
下流側に設けられる。なお、白抜き矢符は排気ガスの流
れ方向を示す。モノリス触媒担体101の外周には図7
に示すように、モノリス触媒担体101に誘導電流を流
すためのコイル103が電気絶縁及び断熱材102を介
して設けられ、さらにこのコイル103の外周には電気
絶縁及び断熱材102が設けられ、クッション105と
電気的に絶縁される。そして、このコイル103に図外
の電源装置から高周波電流を通電することで、担体10
1aに誘導電流が発生し、この担体101aが加熱され
て触媒101bが活性温度に昇温される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の誘導加熱式触媒
コンバータは、上記のように構成されているが、誘導電
流の浸透深さや表皮効果などの影響により、図8に示す
ようにモノリス触媒担体の外周部付近で大部分の誘導電
流が発生する。すなわち、この誘導電流は、モノリス触
媒担体101の断面各部に一様に流れるのではなく、式
(1)に示すように外周部に集中し、中心部へ近づくに
従って指数関数的に減少し、その位相も遅れる。この現
象は電流の表皮効果と呼ばれ、高周波電流による誘導加
熱の特徴である。
コンバータは、上記のように構成されているが、誘導電
流の浸透深さや表皮効果などの影響により、図8に示す
ようにモノリス触媒担体の外周部付近で大部分の誘導電
流が発生する。すなわち、この誘導電流は、モノリス触
媒担体101の断面各部に一様に流れるのではなく、式
(1)に示すように外周部に集中し、中心部へ近づくに
従って指数関数的に減少し、その位相も遅れる。この現
象は電流の表皮効果と呼ばれ、高周波電流による誘導加
熱の特徴である。
【0007】Ix =I0 ε-(x/p)×εj(x/p) (1) ただし Ix :表面から中心に向かってx(m) の点の電
流値(A) I0 :モノリス触媒担体の表面の電流値(A) p :電流値が表面の1/ε倍に減少する深さ(m) j :複素単位(j2 =−1) ε :自然対数の底(2.71828・・・) ここで、式(1)のpは高周波電流の浸透深さと呼ば
れ、式(2)に示すようにモノリス触媒担体を形成する
電気抵抗体の比透磁率μr や抵抗率ρ( Ω・m)、コイル
に流す高周波電流の周波数f(Hz)により定まる。
流値(A) I0 :モノリス触媒担体の表面の電流値(A) p :電流値が表面の1/ε倍に減少する深さ(m) j :複素単位(j2 =−1) ε :自然対数の底(2.71828・・・) ここで、式(1)のpは高周波電流の浸透深さと呼ば
れ、式(2)に示すようにモノリス触媒担体を形成する
電気抵抗体の比透磁率μr や抵抗率ρ( Ω・m)、コイル
に流す高周波電流の周波数f(Hz)により定まる。
【0008】 p=√(ρ×107 )/[2π√(μr f)] (2) 誘導加熱においては、表面からpの深さ(浸透深さ)の
間で、誘導加熱による全発熱の約90%が集中すること
は周知であり、誘導電流のすべてがこの部分に集中して
いると考えても差しつかえない。
間で、誘導加熱による全発熱の約90%が集中すること
は周知であり、誘導電流のすべてがこの部分に集中して
いると考えても差しつかえない。
【0009】ここで、モノリス触媒担体は磁性体である
ステンレス鋼材SUS403で形成されているが、ステ
ンレス鋼材の場合、μr =100、ρ=100μΩmm
とみなすことができ、高周波電流の周波数はf=20k
Hz としたとき、式(2)よりp=0.113mmが得
られる。また、モノリス触媒担体101の半径はr=4
2.5mmである。すなわち、モノリス触媒担体1の半
径r=42.5mmに対して、表面からp=0.113
mmの間で、誘導加熱による全発熱の約90%がなされ
る。よって、モノリス触媒担体が電気的に導通された材
料で形成されると、中心部は加熱されにくいのである。
ステンレス鋼材SUS403で形成されているが、ステ
ンレス鋼材の場合、μr =100、ρ=100μΩmm
とみなすことができ、高周波電流の周波数はf=20k
Hz としたとき、式(2)よりp=0.113mmが得
られる。また、モノリス触媒担体101の半径はr=4
2.5mmである。すなわち、モノリス触媒担体1の半
径r=42.5mmに対して、表面からp=0.113
mmの間で、誘導加熱による全発熱の約90%がなされ
る。よって、モノリス触媒担体が電気的に導通された材
料で形成されると、中心部は加熱されにくいのである。
【0010】また、誘導電流の損失によって発生した熱
が、熱伝導および輻射熱によって中心部を加熱すること
も期待されるが、触媒担体に用いられるハニカム構造
は、軸方向には伝熱されやすいが径方向には伝熱されに
くいという特性があり、中心部まで加熱することが困難
である。
が、熱伝導および輻射熱によって中心部を加熱すること
も期待されるが、触媒担体に用いられるハニカム構造
は、軸方向には伝熱されやすいが径方向には伝熱されに
くいという特性があり、中心部まで加熱することが困難
である。
【0011】ところが、実際には自動車の排気ガスがモ
ノリス触媒担体内を通過する時、中心部の方で流量が大
きく(流速大)、外周部ではほとんど流れていない状態
(流速小)である。したがって、排気ガス温度が低いエ
ンジンの冷間始動時において、触媒機能が充分に発揮さ
れていない。
ノリス触媒担体内を通過する時、中心部の方で流量が大
きく(流速大)、外周部ではほとんど流れていない状態
(流速小)である。したがって、排気ガス温度が低いエ
ンジンの冷間始動時において、触媒機能が充分に発揮さ
れていない。
【0012】本発明は、上記の問題を解決するために創
案されたものであり、触媒担体の中心部までも効果的に
誘導加熱することで触媒を活性化し、排気ガスの浄化効
果を高めることができる自動車用誘導加熱式触媒コンバ
ータを提供することを目的とする。
案されたものであり、触媒担体の中心部までも効果的に
誘導加熱することで触媒を活性化し、排気ガスの浄化効
果を高めることができる自動車用誘導加熱式触媒コンバ
ータを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本願第1発明は、触媒が
担持されたモノリス触媒担体と、モノリス触媒担体の外
周に電気絶縁材を介して設けたコイルとを備え、コイル
に通電することで前記モノリス触媒担体が誘導加熱され
る自動車用誘導加熱式触媒コンバータにおいて、前記触
媒担体の全長にわたり外径から中心にかけて切込み部を
設けたことを特徴とする。
担持されたモノリス触媒担体と、モノリス触媒担体の外
周に電気絶縁材を介して設けたコイルとを備え、コイル
に通電することで前記モノリス触媒担体が誘導加熱され
る自動車用誘導加熱式触媒コンバータにおいて、前記触
媒担体の全長にわたり外径から中心にかけて切込み部を
設けたことを特徴とする。
【0014】本願第2発明は、触媒が担持されたモノリ
ス触媒担体と、モノリス触媒担体の外周に電気絶縁材を
介して設けたコイルとを備え、コイルに通電することで
前記モノリス触媒担体が誘導加熱される自動車用誘導加
熱式触媒コンバータにおいて、前記触媒担体が2つ以上
からなり、各触媒担体が相互に絶縁されて排気ガスの流
れ方向に対して並列に配置されていることを特徴とす
る。
ス触媒担体と、モノリス触媒担体の外周に電気絶縁材を
介して設けたコイルとを備え、コイルに通電することで
前記モノリス触媒担体が誘導加熱される自動車用誘導加
熱式触媒コンバータにおいて、前記触媒担体が2つ以上
からなり、各触媒担体が相互に絶縁されて排気ガスの流
れ方向に対して並列に配置されていることを特徴とす
る。
【0015】
【作用】モノリス触媒担体に電気絶縁材を介して巻かれ
たコイルに通電することで、誘導電流がモノリス触媒担
体に発生する。このとき、本願第1発明の誘導加熱式触
媒コンバータではモノリス触媒担体の全長にわたり外径
から中心部にかけて切込み部が設けられているので、誘
導電流は切込みに沿って流れ、中心部の触媒担体におい
ても表面付近にある触媒担体と同様に加熱される。
たコイルに通電することで、誘導電流がモノリス触媒担
体に発生する。このとき、本願第1発明の誘導加熱式触
媒コンバータではモノリス触媒担体の全長にわたり外径
から中心部にかけて切込み部が設けられているので、誘
導電流は切込みに沿って流れ、中心部の触媒担体におい
ても表面付近にある触媒担体と同様に加熱される。
【0016】また、本願第2発明の誘導式触媒コンバー
タでは、2つ以上に仕切られ相互に絶縁された各触媒担
体が排気ガスの流れ方向に対して並列に配置されてモノ
リス触媒担体が構成されているので、各触媒担体に誘導
電流が発生し、中心部の触媒担体においても表面付近に
ある触媒担体と同様に加熱される。
タでは、2つ以上に仕切られ相互に絶縁された各触媒担
体が排気ガスの流れ方向に対して並列に配置されてモノ
リス触媒担体が構成されているので、各触媒担体に誘導
電流が発生し、中心部の触媒担体においても表面付近に
ある触媒担体と同様に加熱される。
【0017】
【実施例】図1に、本願第1発明の自動車用誘導加熱式
触媒コンバータにおけるモノリス触媒担体の概略構成を
示す。なお、自動車用誘導加熱式触媒コンバータにおけ
るモノリス触媒担体以外の構成については、従来と同じ
であり省略する。図1において、1はモノリス触媒担
体、2は電気絶縁及び断熱材、3はモノリス触媒担体の
全長にわたり外径から中心部にかけて設けられた切込み
部、また、図2はモノリス触媒担体の断面における誘導
電流nの流れを示すものである。
触媒コンバータにおけるモノリス触媒担体の概略構成を
示す。なお、自動車用誘導加熱式触媒コンバータにおけ
るモノリス触媒担体以外の構成については、従来と同じ
であり省略する。図1において、1はモノリス触媒担
体、2は電気絶縁及び断熱材、3はモノリス触媒担体の
全長にわたり外径から中心部にかけて設けられた切込み
部、また、図2はモノリス触媒担体の断面における誘導
電流nの流れを示すものである。
【0018】次に、図1の自動車用誘導加熱式触媒コン
バータの動作を、図2を用いて説明する。このようなモ
ノリス触媒担体1に、従来と同様に電気絶縁及び断熱材
2を介して巻かれた図外のコイルに通電することで、誘
導電流がモノリス触媒担体1に発生する。このとき、図
2に示すように、誘導電流nは切込み部3に沿って流れ
るため、モノリス触媒担体1の中心部にも表面と同じよ
うに誘導電流nを集めることができ、誘導加熱すること
ができる。これによって、流量が大きいモノリス触媒担
体1の中心部も急速に加熱され、触媒が昇温されるの
で、排気ガス温度が低いエンジンの冷間始動時におい
て、触媒機能が速やかに発揮される状態となる。
バータの動作を、図2を用いて説明する。このようなモ
ノリス触媒担体1に、従来と同様に電気絶縁及び断熱材
2を介して巻かれた図外のコイルに通電することで、誘
導電流がモノリス触媒担体1に発生する。このとき、図
2に示すように、誘導電流nは切込み部3に沿って流れ
るため、モノリス触媒担体1の中心部にも表面と同じよ
うに誘導電流nを集めることができ、誘導加熱すること
ができる。これによって、流量が大きいモノリス触媒担
体1の中心部も急速に加熱され、触媒が昇温されるの
で、排気ガス温度が低いエンジンの冷間始動時におい
て、触媒機能が速やかに発揮される状態となる。
【0019】次に、本願第2発明の実施例について、図
3を用いて説明する。図3において、1’は仕切絶縁材
4で2つ以上に仕切られたセル状触媒担体であり、この
セル状触媒担体1’を多数組み合わせることで、自動車
用誘導加熱式触媒コンバータにおけるモノリス触媒担体
を形成する。なお、セル状触媒担体1’間のすきまは、
セラミック等で塞ぎ、排気ガスを通さないようにする。
このような多数のセル状触媒担体1’の外周に、従来と
同様に電気絶縁及び断熱材2を介して巻かれた図外のコ
イルに通電することで、図4に示すように、各セル状触
媒担体1’にほぼ同じ量の誘導電流が発生するため、モ
ノリス触媒担体の中心部においても、表面と同様に誘導
加熱される。これによって、流量が大きいモノリス触媒
担体1の中心部が急速に加熱され、触媒が昇温されるの
で、排気ガス温度が低いエンジンの冷間始動時におい
て、触媒機能が速やかに発揮される状態となる。
3を用いて説明する。図3において、1’は仕切絶縁材
4で2つ以上に仕切られたセル状触媒担体であり、この
セル状触媒担体1’を多数組み合わせることで、自動車
用誘導加熱式触媒コンバータにおけるモノリス触媒担体
を形成する。なお、セル状触媒担体1’間のすきまは、
セラミック等で塞ぎ、排気ガスを通さないようにする。
このような多数のセル状触媒担体1’の外周に、従来と
同様に電気絶縁及び断熱材2を介して巻かれた図外のコ
イルに通電することで、図4に示すように、各セル状触
媒担体1’にほぼ同じ量の誘導電流が発生するため、モ
ノリス触媒担体の中心部においても、表面と同様に誘導
加熱される。これによって、流量が大きいモノリス触媒
担体1の中心部が急速に加熱され、触媒が昇温されるの
で、排気ガス温度が低いエンジンの冷間始動時におい
て、触媒機能が速やかに発揮される状態となる。
【0020】
【発明の効果】本発明の自動車用誘導加熱式触媒コンバ
ータは、モノリス触媒担体全長にわたり中心から径方向
にかけて切込み部を設けたり、相互に絶縁された多数の
セル状触媒担体で1つのモノリス触媒担体を構成される
ため、排気ガスの流量の大きいモノリス触媒担体の中心
部においても表面と同様に誘導電流が発生して誘導加熱
されやすくなり、触媒が速やかに活性温度に昇温され、
触媒機能が充分に発揮される。
ータは、モノリス触媒担体全長にわたり中心から径方向
にかけて切込み部を設けたり、相互に絶縁された多数の
セル状触媒担体で1つのモノリス触媒担体を構成される
ため、排気ガスの流量の大きいモノリス触媒担体の中心
部においても表面と同様に誘導電流が発生して誘導加熱
されやすくなり、触媒が速やかに活性温度に昇温され、
触媒機能が充分に発揮される。
【図1】本願第1発明における自動車用誘導加熱式触媒
コンバータにおけるモノリス触媒担体の概略構成を示
す。
コンバータにおけるモノリス触媒担体の概略構成を示
す。
【図2】図1の実施例における誘導電流の流れ方を示
す。
す。
【図3】本願第2発明における自動車用誘導加熱式触媒
コンバータにおけるモノリス触媒担体の概略構成を示
す。
コンバータにおけるモノリス触媒担体の概略構成を示
す。
【図4】図3の実施例における誘導電流の流れ方を示
す。
す。
【図5】自動車用誘導加熱式触媒コンバータの縦断面の
概略構成を示す。
概略構成を示す。
【図6】モノリス触媒担体の横断面の一例を示す。
【図7】自動車用誘導加熱式触媒コンバータにおけるコ
イルの巻き方を示す。
イルの巻き方を示す。
【図8】従来のモノリス触媒担体における誘導電流の流
れ方を示す。
れ方を示す。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI F01N 3/28 301 F01N 3/28 301P ZAB ZAB B01D 53/36 ZABC (56)参考文献 特開 平3−50738(JP,A) 特開 平4−290552(JP,A) 実開 平3−10023(JP,U) 実開 平3−106123(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F01N 3/20 - 3/28 B01D 53/86 B01J 35/02
Claims (2)
- 【請求項1】 触媒が担持されたモノリス触媒担体と、
モノリス触媒担体の外周に電気絶縁材を介して設けたコ
イルとを備え、コイルに通電することで前記モノリス触
媒担体が誘導加熱される自動車用誘導加熱式触媒コンバ
ータにおいて、前記触媒担体の全長にわたり外径から中
心にかけて切込み部を設けたことを特徴とする自動車用
誘導加熱式触媒コンバータ。 - 【請求項2】 触媒が担持されたモノリス触媒担体と、
モノリス触媒担体の外周に電気絶縁材を介して設けたコ
イルとを備え、コイルに通電することで前記モノリス触
媒担体が誘導加熱される自動車用誘導加熱式触媒コンバ
ータにおいて、前記触媒担体が2つ以上からなり、各触
媒担体が相互に絶縁されて排気ガスの流れ方向に対して
並列に配置されていることを特徴とする自動車用誘導加
熱式触媒コンバータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33764493A JP3237364B2 (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | 自動車用誘導加熱式触媒コンバータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33764493A JP3237364B2 (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | 自動車用誘導加熱式触媒コンバータ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07189666A JPH07189666A (ja) | 1995-07-28 |
JP3237364B2 true JP3237364B2 (ja) | 2001-12-10 |
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ID=18310606
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33764493A Expired - Fee Related JP3237364B2 (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | 自動車用誘導加熱式触媒コンバータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3237364B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11628401B2 (en) | 2021-07-28 | 2023-04-18 | Corning Incorporated | Composite structures, heater apparatus, fast light-off exhaust aftertreatment systems, and methods of manufacturing and using same |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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DE60009463T2 (de) * | 1999-11-19 | 2005-01-13 | Ngk Insulators, Ltd., Nagoya | Körper mit wabenstruktur |
JP4912379B2 (ja) * | 2008-10-15 | 2012-04-11 | 三菱電機株式会社 | 流体処理装置及びこれを備えた冷蔵庫 |
-
1993
- 1993-12-28 JP JP33764493A patent/JP3237364B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11628401B2 (en) | 2021-07-28 | 2023-04-18 | Corning Incorporated | Composite structures, heater apparatus, fast light-off exhaust aftertreatment systems, and methods of manufacturing and using same |
US12102962B2 (en) | 2021-07-28 | 2024-10-01 | Corning Incorporated | Composite structures, heater apparatus, fast light-off exhaust aftertreatment systems, and methods of manufacturing and using same |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07189666A (ja) | 1995-07-28 |
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