JP2019000799A - 触媒装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】電力効率の低下及びノイズの発生を抑制して小型化が図られる触媒装置を提供すること。【解決手段】触媒装置1は、ガス流路100に設けられる。触媒装置1は、触媒担体10、被加熱体20、保持部30、コイル40を備える。触媒担体10は触媒を担持している。被加熱体20は触媒担体10に接するように設けられている。コイル40は、被加熱体20に誘導電流を生じさせるように構成されている。保持部30は、触媒担体10、被加熱体20及びコイル40を内部に保持するとともに、ガス流路100に接続されて触媒担体10の内部にガスを流通させるように構成されている。コイル40は、中空状をなすとともに内部に冷媒が流通可能に構成されている。【選択図】図1
Description
本発明は、触媒装置に関する。
ガスの浄化システムとして触媒が担持された担体を備えた触媒装置が使用されている。例えば、特許文献1には、内燃機関の排気流路に、触媒を担持させたセラミック製のモノリス担体と、当該モノリス担体に設けられた通電部と、モノリス担体の外周に設けられた加熱コイルとを備えた排気浄化用の触媒装置が搭載された構成が開示されている。そして、加熱コイルに通電することにより、通電部に誘導電流を流して発熱させ、触媒を早期昇温して活性化させることを可能としている。
特許文献1に開示の構成では、上記コイルは排気流路内に設けられているため、排気流路を流通するガスがコイルに直接接触することとなる。そのため、コイルの耐腐食性や耐熱性を高める必要がある。しかしながら、コイルの形成材料を電気抵抗の低い銅などから耐腐食性や耐熱性を有する材料に替えると、これに伴って、コイルの電気抵抗が上昇して、コイルへの印加によってコイルに生じるジュール熱量が過剰となって、コイルが破損したり、電力効率が低下するという問題も生じる。
本発明は、かかる背景に鑑みてなされたもので、コイルの破損及び電力効率の低下が防止される触媒装置を提供しようとするものである。
本発明の一態様は、ガス流路に設けられる触媒装置(1)であって、
触媒が担持された触媒担体(10)と、
上記触媒担体に接するように設けられた被加熱体(20、24)と、
上記被加熱体に誘導電流を生じさせるように構成されたコイル(40)と、
上記触媒担体、上記被加熱体及び上記コイルを内部に保持するとともに、上記ガス流路に接続されて上記触媒担体の内部にガスを流通させるように構成された保持部(30)とを備え、
上記コイルは、中空状をなすとともに、内部に冷媒が流通可能に構成されている、触媒装置にある。
触媒が担持された触媒担体(10)と、
上記触媒担体に接するように設けられた被加熱体(20、24)と、
上記被加熱体に誘導電流を生じさせるように構成されたコイル(40)と、
上記触媒担体、上記被加熱体及び上記コイルを内部に保持するとともに、上記ガス流路に接続されて上記触媒担体の内部にガスを流通させるように構成された保持部(30)とを備え、
上記コイルは、中空状をなすとともに、内部に冷媒が流通可能に構成されている、触媒装置にある。
上記触媒装置においては、ガス流路に接続された保持部内に設けられたコイルの内部に冷媒が流通可能となっている。そのため、コイルへの印加に伴ってコイルが発熱しても、コイルの内部を流通する冷媒によって、コイルを冷却することができ、コイルの破損を防止できる。さらに、コイルへの印加によってコイルに発生したジュール損失やヒステリシス損失にともなう発熱エネルギーを、コイル内部を流通する冷媒により回収することが可能となる。その結果、装置全体として電力効率を向上することができる。
以上のごとく、本発明によれば、コイルの破損及び電力効率の低下の防止が図られる触媒装置を提供することができる。
なお、特許請求の範囲及び課題を解決する手段に記載した括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであり、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(実施形態1)
上記触媒装置の実施形態について、図1〜図6を用いて説明する。
本実施形態の触媒装置1は、図1、図2に示すように、ガス流路100に設けられる。触媒装置1は、触媒担体10、被加熱体20、保持部30、コイル40を備える。
触媒担体10は触媒を担持している。
被加熱体20は触媒担体10に接するように設けられている。
コイル40は、被加熱体20に誘導電流を生じさせるように構成されている。
保持部30は、触媒担体10、被加熱体20及びコイル40を内部に保持するとともに、ガス流路100に接続されて触媒担体10の内部にガスを流通させるように構成されている。
コイル40は、中空状をなすとともに内部に冷媒が流通可能に構成されている。
上記触媒装置の実施形態について、図1〜図6を用いて説明する。
本実施形態の触媒装置1は、図1、図2に示すように、ガス流路100に設けられる。触媒装置1は、触媒担体10、被加熱体20、保持部30、コイル40を備える。
触媒担体10は触媒を担持している。
被加熱体20は触媒担体10に接するように設けられている。
コイル40は、被加熱体20に誘導電流を生じさせるように構成されている。
保持部30は、触媒担体10、被加熱体20及びコイル40を内部に保持するとともに、ガス流路100に接続されて触媒担体10の内部にガスを流通させるように構成されている。
コイル40は、中空状をなすとともに内部に冷媒が流通可能に構成されている。
以下、本実施形態の触媒装置1について、詳述する。
本実施形態の触媒装置1は、排気を浄化する浄化システムとして内燃機関に搭載されている。図2に示すように、触媒装置1は、保持部30内に触媒担体10、被加熱体20及びコイル40とが保持されてなる。保持部30は軸心Y0を中心とする管状を成しており、図示しない内燃機関の排気流路を形成するガス流路100に接続されている。軸方向の一端にガス流路100に接続されてガスが流入するガス導入部31を備え、軸方向の他端にガス流路100に接続されてガスを排出するガス排出部32と備え、ガス導入部31とガス排出部32との間に触媒担体10及び被加熱体20が位置している。これにより、触媒装置1において、ガス導入部31からガスを流入させ、触媒担体10内を流通させてガス排出部32から当該ガスを排出するように構成されている。当該ガスの流れる方向を流れ方向Xとする。
本実施形態の触媒装置1は、排気を浄化する浄化システムとして内燃機関に搭載されている。図2に示すように、触媒装置1は、保持部30内に触媒担体10、被加熱体20及びコイル40とが保持されてなる。保持部30は軸心Y0を中心とする管状を成しており、図示しない内燃機関の排気流路を形成するガス流路100に接続されている。軸方向の一端にガス流路100に接続されてガスが流入するガス導入部31を備え、軸方向の他端にガス流路100に接続されてガスを排出するガス排出部32と備え、ガス導入部31とガス排出部32との間に触媒担体10及び被加熱体20が位置している。これにより、触媒装置1において、ガス導入部31からガスを流入させ、触媒担体10内を流通させてガス排出部32から当該ガスを排出するように構成されている。当該ガスの流れる方向を流れ方向Xとする。
本実施形態では、触媒担体10は第1触媒担体13と第2触媒担体14とを含む。そして、第1触媒担体13は、第2触媒担体14よりも流れ方向Xの上流に設けられる。第1触媒担体13と第2触媒担体14とは互いに流れ方向Xに離隔しており、両者の間に空間部15が形成されている。そして、本実施形態では、被加熱体20は第1触媒担体13に接している。
第1触媒担体13と第2触媒担体14とは、同一の組成を有しており、いずれもモノリス担体であって、三元触媒などの所定の触媒を担持している。本実施形態では、流れ方向Xにおける長さが、第1触媒担体13の方が第2触媒担体14よりも短くなっている。なお、本実施形態では、触媒担体10の流れ方向Xの中央位置X0は、第1触媒担体13の流れ方向Xの上流側の面13aと、第2触媒担体14の流れ方向Xの下流側の面14bとの流れ方向Xにおける中央の位置を示す。第1触媒担体13及び第2触媒担体14の外形は、保持部30の内周に沿ってガスの流れ方向Xに延びる円柱状を成している。特に限定されないが本例では、保持部30の内径は100mmである。第1触媒担体13及び第2触媒担体14は、ハニカム構造を有しており、図4に示すように、流れ方向Xにガスを流通可能な複数の細孔11を有している。本実施形態では、細孔11の断面形状は、一辺の長さが2mmの正方形となっている。
被加熱体20は導体からなり、後述のコイル40から生じる磁束により、電磁誘導によって誘導電流が生じる。被加熱体20の材質としては、例えば、SC45Cなどの機械構造用炭素鋼や、SUS430などのフェライト系ステンレス鋼などを採用することができる。本実施形態では、被加熱体20の形状は中実の棒状である。被加熱体20の長手方向に直交する断面の形状、すなわち、横断面形状は、正方形、長方形等の多角形としたり、円形、楕円形などとすることができる。本実施形態では、図4に示すように、被加熱体20の横断面形状は、触媒担体10の細孔11の開口部の形状に沿った正方形である。
そして、本実施形態では、図4に示すように、被加熱体20の横断面形状は、該断面の中心から該断面の外周までの最短距離d1が、コイル40に通電される交流電流の周波数に基づいて規定される浸透深さよりも大きくなるように形成されている。浸透深さd(m)は電流が表面電流の1/eになる深さであって、電気抵抗率(Ωm)をρ、周波数(Hrz)をf、透磁率(H/m)をμとしたとき、下記の式1により導き出すことができる。
例えば、自動車用非接触給電で使用される周波数85Hzでは、上記式1に基づいて、SC45C製の被加熱体20の浸透深さdは0.08mm、SUS430製の被加熱体20の浸透深さdは0.06mmと算出できる。そして、本実施形態では、図4に示す被加熱体20における最短距離d1は、1.0mmとしており、上記浸透深さよりも十分大きい。
本実施形態では、図1、図2に示すように、被加熱体20は、触媒担体10におけるガスの流れ方向Xの中央位置X0よりも、流れ方向上流側に位置している。そして、被加熱体20の長手方向が、ガスの流れ方向Xに平行となっている。さらに、被加熱体20の少なくとも一部が第1触媒担体13の内部に位置している。なお、本実施形態では、被加熱体20は、端面13aから各被加熱体20の長手方向の長さ分、第1触媒担体13に埋まった状態となっている。
また、本実施形態では、図3に示すように、複数の被加熱体20は、第1触媒担体13の端面13aにおける軸心Y0を中心とする第1仮想円201に沿って等間隔に配置された第1被加熱体21と、該第1仮想円201よりも半径が小さい第2仮想円202に沿って等間隔に配置された第2被加熱体22とを含む。そして、図3に示す第1仮想円201は、図2に示すガス導入部31の内径よりも小さくなっている。これにより、被加熱体20は、第1触媒担体13の端面13aのうち、流れ方向Xにおいてガス導入部31の内腔部分と対向する範囲内に位置している。
図2に示すように、触媒担体10の流れ方向上流側にはコイル40が配設されている。コイル40は軸心Y0を中心に巻回されている。本実施形態では、コイル40は、第1触媒担体13の端面13aに当接している。コイル40は、ガス流路100を流通するガスに対する耐腐食性や耐熱性の高い材料からなり、例えば、SUSなどのステンレス鋼からなる。コイル40は保持部30の外部に設けられた制御部45を介してバッテリ46に接続されている。制御部45はバッテリ46から出力される直流電流を所定周波数の交流電流に変換するスイッチング回路を有している。そして、制御部45を通じて交流電流をコイル40に通電すると、図5に示すように、コイル40の周囲に磁束Pが生じる。なお、コイル40には交流電流が通電されるため、磁束Pの向きは通電された交流電流の周波数に応じて反転することとなる。本実施形態では、コイル40から発生した磁束Pのうち、被加熱体20を通る磁束Pは被加熱体20の長手方向と実質的に平行となっている。なお、「実質的に平行」とは、厳密に平行な場合だけでなく、厳密には平行ではないが平行な場合と同等な作用効果を奏する場合を含むことをいう。
図2、図3に示すように、コイル40は中空部40aを有して中空状をなすとともに、中空部40aに冷媒が流通可能に構成されている。コイル40は図示しない冷媒供給路に接続されて、中空部40aに冷媒が供給されるように構成されている。
(確認試験1)
本実施形態の触媒装置1において、コイル40に周波数170kHz、150Armsの交流電流を流したときの被加熱体20の温度変化を観察した。図6に示すように、コイル40への通電をオンにした時点0から温度が上昇しており、比較的低い周波数の交流電流で比較的早期に被加熱体20を加熱できることが確認できた。
本実施形態の触媒装置1において、コイル40に周波数170kHz、150Armsの交流電流を流したときの被加熱体20の温度変化を観察した。図6に示すように、コイル40への通電をオンにした時点0から温度が上昇しており、比較的低い周波数の交流電流で比較的早期に被加熱体20を加熱できることが確認できた。
次に、本実施形態の触媒装置1における作用効果について、詳述する。
触媒装置1においては、ガス流路100に接続された保持部30内に設けられたコイル40の内部に冷媒が流通可能となっている。そのため、コイル40への印加に伴ってコイル40が発熱しても、コイル40の内部を流通する冷媒によって、コイル40を冷却することができ、コイル40の破損を防止できる。さらに、コイル40への印加によってコイル40に発生したジュール損失やヒステリシス損失にともなう発熱エネルギーを、コイル40の内部を流通する冷媒により回収することが可能となる。その結果、装置全体として電力効率を向上することができる。
触媒装置1においては、ガス流路100に接続された保持部30内に設けられたコイル40の内部に冷媒が流通可能となっている。そのため、コイル40への印加に伴ってコイル40が発熱しても、コイル40の内部を流通する冷媒によって、コイル40を冷却することができ、コイル40の破損を防止できる。さらに、コイル40への印加によってコイル40に発生したジュール損失やヒステリシス損失にともなう発熱エネルギーを、コイル40の内部を流通する冷媒により回収することが可能となる。その結果、装置全体として電力効率を向上することができる。
また、本実施形態では、被加熱体20は、触媒担体10におけるガスの流れ方向Xの中央位置X0よりも、流れ方向上流側に位置している。これにより、被加熱体20に生じる熱により、触媒担体10における流れ方向Xの上流側の部分が加熱されやすくなる。そのため、触媒装置1においてガスが流入する側に近い位置の触媒担体10に担持された触媒を早期に活性化できるため、触媒担体10における触媒反応を促進することができる。また、被加熱体20から生じる熱により流れ方向上流に位置する触媒担体10の触媒反応を促進することにより、当該触媒反応によって生じた反応熱によって流れ方向下流の触媒担体10を加熱して、流れ方向下流の触媒担体10における触媒反応を促進することができる。そのため、被加熱体20を流れ方向Xの中央位置X0よりも下流側に設ける必要がないことから、被加熱体20及びコイル40を比較的小さくすることができる。その結果、消費電力の低減、装置の軽量化、小型化及び材料費の低減が見込める。さらに、コイル40が触媒担体10の流れ方向上流側の端面13aに対向する位置に設けられている。これにより、コイル40から生じた磁束が被加熱体20を通って、被加熱体20が発熱しやすくなっている。その結果、触媒担体10を効率的に昇温することができる。
さらに、本実施形態では、被加熱体20の少なくとも一部が第1触媒担体13の内部に位置している。これにより、被加熱体20と触媒担体10との接触面積が十分確保されるため、被加熱体20に生じる熱によって触媒担体10を効率的に昇温させることができる。なお、本実施形態では、被加熱体20は、端面13aから各被加熱体20の長手方向の長さ分、第1触媒担体13に埋まった状態としたが、これに替えて、被加熱体20の一部が第1触媒担体13の内部に位置しているとともに、他の部分が第1触媒担体13の両端面13a、13bの少なくとも一方から突出していてもよい。また、被加熱体20の両端部が第1触媒担体13の両端面13a、13bよりも第1触媒担体13の内側に位置して、被加熱体20の全体が第1触媒担体13の内部に位置していてもよい。
また、本実施形態では、被加熱体20は棒状をなすとともに、被加熱体20の長手方向が、コイル40から発生して被加熱体20を通る磁束Pの向きに平行となっている。これにより、当該磁束Pによって、被加熱体20に誘導電流が生じやすくなっている。そのため、被加熱部体20にジュール損失が生じて被加熱体20が発熱しやすくなり、触媒担体10を昇温させやすくなっている。また、被加熱体20が磁性体からなる場合にはジュール損失に加えてヒステリシス損失も発生するため、被加熱体20がさらに発熱しやすくなる。
また、本実施形態の触媒装置1では、被加熱体20は棒状であることから薄膜状である場合に比べて表皮厚さが大きいため、低周波電流をコイル40に印加することにより被加熱体20に誘導電流を効率的に生じさせて、被加熱体20を早期に発熱させることができる。その結果、スイッチング回路におけるスイッチング損失を低減して電力効率の低下を抑制することができるとともに、スイッチング回路から発生するノイズを低減して周囲の電子部品へのノイズの影響を低減することができる。また、コイル40に大電流を印加する必要もないため、触媒装置1の小型化を図ることができる。
また、本実施形態では、被加熱体20の長手方向に直交する断面の形状は、該断面の中心20aから該断面の外周までの最短距離d1が、コイル40に通電される交流電流の周波数に基づいて規定される浸透深さよりも大きくなるように形成されている。これにより、コイル40に印加する交流電流の周波数を小さくしつつ、被加熱体20に効率的に誘導電流を発生させて、被加熱体20を早期に昇温させることができる。その結果、スイッチング回路におけるスイッチング損失及びスイッチングノイズを一層低減することができるとともに、消費電力を一層低減することができる。また、触媒装置1の小型化にも一層寄与する。
さらに、本実施形態では、被加熱体20における上記最短距離d1は上記浸透深さよりも10倍以上も大きい値としている。これにより、上述の如く、被加熱体20を早期に昇温させることができることに加え、被加熱体20の熱容量を比較的大きくすることができるため、被加熱体20が昇温した状態を維持しやすくなり、触媒担体10をより長く安定して加熱させることができる。
また、本実施形態では、触媒担体10は、第1触媒担体13と第2触媒担体14とからなり、第1触媒担体13は、第2触媒担体14よりも流れ方向Xの上流に設けられるとともに、第1触媒担体13と第2触媒担体14との間に空間部15が形成されている。これにより、被加熱体20に生じた熱及び第1触媒担体13で生じた熱が空間部15により、第2触媒担体14に伝わることが抑制される。これにより、第1触媒担体13を一層早期に昇温することができる。なお、本実施形態では、触媒担体10は、第1触媒担体13と第2触媒担体14との2つの部材からなることとしたが、これに替えて、触媒担体10が単一の部材からなることとしてもよい。この場合にも、第1触媒担体13と第2触媒担体14とからなることによる作用効果を除いて、本実施形態と同等の作用効果を奏する。なお、触媒担体10は3以上の触媒担体からなることとしてもよい。
以上のごとく、本実施形態によれば、コイル40の破損及び電力効率の低下の防止が図られる触媒装置1を提供することができる。
(実施形態2)
本実施形態では、図7、図8に示すように、コイル40は第1コイル41と、第2コイル42とを含む。第1コイル41は、第1触媒担体13の流れ方向上流側の端面13aに対向する位置に設けられている。第2コイル42は、空間部15に設けられている。そして、第1コイル41と第2コイル42とは接続部41b、42bを制御部45を介して並列接続されており、制御部45により、個別に給電状態の制御が可能となっている。第1コイル41は第1中空部41aを有して中空状に形成されており、図示しない冷媒供給路に接続されて第1中空部41aに冷媒が供給されるように構成されている。同様に第2コイル42も第2中空部42aを有して中空状に形成されており、図示しない冷媒供給路に接続されて第2中空部42aに冷媒が供給されるように構成されている。なお、本実施形態において、実施形態1と同等の構成には実施形態1と同一の符号を付してその説明を省略する。
本実施形態では、図7、図8に示すように、コイル40は第1コイル41と、第2コイル42とを含む。第1コイル41は、第1触媒担体13の流れ方向上流側の端面13aに対向する位置に設けられている。第2コイル42は、空間部15に設けられている。そして、第1コイル41と第2コイル42とは接続部41b、42bを制御部45を介して並列接続されており、制御部45により、個別に給電状態の制御が可能となっている。第1コイル41は第1中空部41aを有して中空状に形成されており、図示しない冷媒供給路に接続されて第1中空部41aに冷媒が供給されるように構成されている。同様に第2コイル42も第2中空部42aを有して中空状に形成されており、図示しない冷媒供給路に接続されて第2中空部42aに冷媒が供給されるように構成されている。なお、本実施形態において、実施形態1と同等の構成には実施形態1と同一の符号を付してその説明を省略する。
図9に示すように第1コイル41は、略円状に巻回されており、図示しないが第2コイル42も同様に略円状に巻回されており、両者の巻回方向は同じ向きとなっている。図8に示すように、第1コイル41は、第1触媒担体13の流れ方向上流側の端面13aに当接している。また、第2コイル42は、第1触媒担体13の流れ方向下流側の端面13bと、第2触媒担体14の流れ方向上流側の端面14aとの両方に当接している。なお、本実施形態では、被加熱体20は第1触媒担体13の流れ方向下流側の端面13bに露出していない。これにより、第2コイル42と被加熱体20とが電気的に接続されることが防止されている。図10に示すように、第1コイル41と第2コイル42とは同一方向に巻回されているため、両者に生じる磁束も同一方向となっている。
本実施形態の触媒装置1によれば、第1コイル41と第2コイル42とが備えられるため、被加熱体20により効率的に磁束を通すことができ、被加熱体20をより早期に加熱することができる。その結果、触媒担体10をより効率よく昇温させることができる。さらに、第1コイル41と第2コイル42とは並列接続されているため、制御部45により、第1コイル41及び第2コイル42の通電状態を個別に制御できる。これにより、被加熱体20の発熱量を抑制したい場合に第1コイル41及び第2コイル42のいずれか一方への通電を停止したり、第1触媒担体13を積極的に昇温したい場合に第1コイル41のみに集中的に交流電流を印加したりするように制御することができる。なお、本実施形態においても、実施形態1と同等の作用効果を奏する。
(確認試験2)
実施形態1の触媒装置1と本実施形態の触媒装置1とにおいて、コイル40に周波数170kHz、150Armsの交流電流を流したときの被加熱体20の温度変化を観察して比較した。図11に示すように、実施形態2では、実施形態1に比べて温度上昇が早く、同じ投与電力でより早期に被加熱体20を加熱できることが確認できた。
実施形態1の触媒装置1と本実施形態の触媒装置1とにおいて、コイル40に周波数170kHz、150Armsの交流電流を流したときの被加熱体20の温度変化を観察して比較した。図11に示すように、実施形態2では、実施形態1に比べて温度上昇が早く、同じ投与電力でより早期に被加熱体20を加熱できることが確認できた。
また、コイル40に周波数170kHz、150Armsの交流電流を流した時の磁束密度ベクトルについて、実施形態1の場合と、実施形態2の場合とを比較した。図12(b)に示すように、実施形態2において、被加熱体20における流れ方向下流側の領域にも磁束が集中していることが確認できた。さらに、図12(a)に示す実施形態1の場合に比べて、図12(b)に示す実施形態2の方が被加熱体20における磁束密度が大きくなっていることが確認できた。
また、コイル40に周波数170kHz、150Armsの交流電流を流したときの被加熱体20の温度変化について、実施形態1の場合と、実施形態2の場合とを比較した。図13(a)に示す実施形態1の場合の第1触媒担体13における温度分布に対して、図13(b)に示す実施形態2の場合の第1触媒担体12における温度分布では、高温領域が広くなっていることが確認できた。
(実施形態3)
本実施形態では、実施形態2の触媒装置1では、第1コイル41と第2コイル42とが、並列接続されていたが、本実施形態では、図14に示すように、第1コイル41と第2コイル42とが直列接続されている。なお、本実施形態において、実施形態1と同等の構成には実施形態1と同一の符号を付してその説明を省略する。
本実施形態では、実施形態2の触媒装置1では、第1コイル41と第2コイル42とが、並列接続されていたが、本実施形態では、図14に示すように、第1コイル41と第2コイル42とが直列接続されている。なお、本実施形態において、実施形態1と同等の構成には実施形態1と同一の符号を付してその説明を省略する。
図14に示すように、第1コイル41と第2コイル42とは、コイル接続部43によって接続されて、コイル複合体44を形成している。コイル複合体44により、第1コイル41と第2コイル42とは、互いに直列接続されている。そして、第1コイル41の第1中空部41aと第2コイルの第2中空部42aとがコイル接続部43の中空部43aを介して互いに流通可能なように接続されている。第1触媒担体13には、流れ方向Xに平行に形成された切り欠き部13cを有する。コイル接続部43は、切り欠き部13cに設けられて、流れ方向Xに沿って延びている。そして、コイル複合体44は、制御部45と接続するための一対の接続端子44aを備える。接続端子44aは保持部30から外方に突出して保持部30の外側に露出している。
本実施形態の触媒装置1では、保持部30の内側に位置するコイル接続部43により、第1コイル41と第2コイル42とが直列接続されている。そのため、当該第1コイル41及び第2コイル42と制御部45とを接続する接続端子44aは図14、図15に示すように一対あれば良い。一方、図8、図9に示す実施形態2では接続端子41b、42bが二対設けられている。従って、本実施形態では、実施形態2の場合に比べて接続端子の数を減らすことができる。また、図16に示すように、本実施形態においても、被加熱体20に磁束を通して誘導電流を発生させることができ、実施形態2の場合と同等の作用効果を奏する。
(実施形態4)
本実施形態では、図17に示すように、触媒装置10は単一の部材からなり、触媒担体10の流れ方向上流の端面12aには流れ方向下流に向けてスリット状に窪んでいるとともに、図17、図18に示すように、保持部30の中心軸Y0を軸心とする円筒状をなす凹部16が形成されている。凹部16の底部には、触媒担体10の流れ方向下流の端面12bまで貫通形成された貫通孔17が形成されている。なお、本実施形態において、実施形態1と同等の構成には実施形態1と同一の符号を付してその説明を省略する。
本実施形態では、図17に示すように、触媒装置10は単一の部材からなり、触媒担体10の流れ方向上流の端面12aには流れ方向下流に向けてスリット状に窪んでいるとともに、図17、図18に示すように、保持部30の中心軸Y0を軸心とする円筒状をなす凹部16が形成されている。凹部16の底部には、触媒担体10の流れ方向下流の端面12bまで貫通形成された貫通孔17が形成されている。なお、本実施形態において、実施形態1と同等の構成には実施形態1と同一の符号を付してその説明を省略する。
図17、図18に示すように、凹部16には、コイル40が設けられている。コイル40は、流れ方向Xに平行な軸心Y0を軸心とし巻回されて円筒状をなしており、凹部16に配設されている。そして、コイル40の一端41aは触媒担体10の流れ方向上流側の端面12aから引き出されて制御部45に接続されており、コイル40の他端41bは、貫通孔17を通じて触媒担体10の流れ方向下流側の端面12bから引き出されて制御部45に接続されている。また、触媒担体10には端面12bから流れ方向上流に向けて温度センサ18が挿入されており、温度センサ18によって触媒担体10の触媒床温度の検出が可能となっている。
図18に示すように、第1被加熱体21は、触媒担体10においてコイル40の巻回径方向の外側に位置しており、第2加熱体22は、触媒担体10においてコイル40の巻回径方向の内側に位置している。図19に示すように、コイル40に通電するとコイル40から生じた磁束Pが第1被加熱体21及び第2被加熱体22を通る。これにより、第1被加熱体21及び第2被加熱体22が発熱して、触媒担体10を昇温させることができる。
図19に示すように、第1被加熱体21は、コイル40の巻回径方向外側に設けられるため、コイル40の巻回径方向外側を流れる磁束を触媒担体10の昇温に利用することができ、触媒担体10を効率的に昇温することができる。また、第2被加熱体22は保持部30の軸心Y0に近い位置にあるため、比較的ガスの流速が早い位置に配置されることから、第2被加熱体22から生じる熱によって触媒反応を効率的に促進することができる。
(確認試験3)
本実施形態の触媒装置1において、コイル40に周波数170kHzの交流電流を流したときの被加熱体20の温度変化と、温度センサ18により検出した触媒床温度の変化を観察した。図20に示すように、コイル40に通電を開始した直後から被加熱体20が早期に昇温し、遅れて触媒床温度も昇温することが確認できた。
本実施形態の触媒装置1において、コイル40に周波数170kHzの交流電流を流したときの被加熱体20の温度変化と、温度センサ18により検出した触媒床温度の変化を観察した。図20に示すように、コイル40に通電を開始した直後から被加熱体20が早期に昇温し、遅れて触媒床温度も昇温することが確認できた。
また、本実施形態の触媒装置1について、コイル40に周波数170kHz、150Armsの交流電流を流した時の磁束密度ベクトルと温度分布を観察した。図21(a)に示すように、第1被加熱体21及び第2被加熱体22の両方に磁束が集中していることが確認できた。さらに、図21(b)に示すように、第1被加熱体21及び第2被加熱体22が昇温して、周囲の触媒担体10が昇温しており、特に、第2被加熱体22の内側において、高温領域が広がっていることが確認できた。
本実施形態の触媒装置1における触媒担体10の温度制御について、図22、図23を参照して説明する。
まず、図22に示すステップS1において、内燃機関の運転が開始されて、制御部45がIG−ONの信号を検出する。その後、ステップS2において、制御部45が、温度センサ18により検出された触媒床温度が予め記憶された閾値Tccよりも小さいか否かを判定する。当該閾値Tccは図示しない閾値記憶部に記憶されている。閾値Tccは触媒担体10に担持された触媒が活性化する温度である触媒活性化温度等に基づいて適宜決定することができる。本実施形態では閾値Tccは300℃としている。
まず、図22に示すステップS1において、内燃機関の運転が開始されて、制御部45がIG−ONの信号を検出する。その後、ステップS2において、制御部45が、温度センサ18により検出された触媒床温度が予め記憶された閾値Tccよりも小さいか否かを判定する。当該閾値Tccは図示しない閾値記憶部に記憶されている。閾値Tccは触媒担体10に担持された触媒が活性化する温度である触媒活性化温度等に基づいて適宜決定することができる。本実施形態では閾値Tccは300℃としている。
次に、図22に示すステップS2において、触媒床温度がTccよりも小さくないと判定された場合は、ステップS2のNoに進み、この制御フローを終了する。
一方、図22に示すステップS2において、触媒床温度がTccよりも小さいと判定された場合は、ステップS2のYesに進み、ステップS3において、制御部45がコイル40に通電する。これにより、図19に示すように、コイル40から磁束が発生して被加熱体20が発熱し、触媒担体10が昇温されることとなる。
その後、図22に示すステップS4において、温度センサ18により検出された触媒床温度が予め記憶された閾値Tccよりも大きいか否かを判定する。ステップS4において、触媒床温度が予め記憶された閾値Tccよりも大きくないと判定された場合は、再度ステップS4に戻る。一方、ステップS4において、触媒床温度が予め記憶された閾値Tccよりも大きいと判定された場合は、ステップS4のYesに進み、ステップS5において、コイル40への通電を停止する。そして、この制御フローを終了する。
この制御フローにおける、被加熱体20と触媒担体10の温度変化の例を、図23を参照して説明する。図23に示すように、まず、ステップS1、S2の時点では被加熱体20も触媒担体10も比較的温度が低い状態である。その後、ステップS3において、被加熱体20が昇温し、遅れて触媒担体10が昇温する。そして、ステップS5において、触媒担体10の触媒床温度が閾値Tccを超えたときにコイル40への通電が終了し、被加熱体20の温度が徐々に低下する。一方、触媒担体10は触媒床温度が上昇したことにより活性化されて、触媒反応が促進される。そして、コイル40への通電が終了した後も、触媒反応の進行に伴って生じる反応熱により、触媒担体10が加熱されることとなる。そのため、図23に示すように、被加熱体20の温度は、コイル40への通電終了後に緩やかに低下した後、触媒担体10の昇温に伴って上昇する。
以上のように、本実施形態の触媒装置1では、上記制御により触媒担体10の触媒床温度が早期に閾値Tccを上回るようにできるため、触媒反応を効率よく行わせることができる。
なお、本実施形態では、図18に示すように、触媒担体10においてコイル40の巻回径方向の外側に第1被加熱体21を配置し、コイル40の巻回径方向の内側に第2加熱体22を配置したが、これに替えて、触媒担体10においてコイル40の巻回径方向の内側及び外側のいずれか一方に被加熱体を設けて、他方に被加熱体を設けないこととしてもよい。この場合も、コイル40から生じた磁束が当該被加熱体を通ることにより、当該被加熱体が発熱して触媒担体10を昇温することができる。なお、被加熱体は被加熱体はコイル40の巻回径方向の内側に設けることが好ましい。この場合は、当該被加熱体が比較的ガスの流速が早い位置に配置されることとなるため、触媒反応を効率的に促進することができる。
(実施形態5)
本実施形態は、図17に示す実施形態4の構成の変形形態であって、図24に示すように、触媒担体10が、第1触媒担体13と第2触媒担体14とを備え、第1触媒担体13と第2触媒担体14との間に空間部15が形成されている。そして、貫通孔17は第1触媒担体13の端面13bまで貫通しており、コイル40の他端41bは空間部15から、保持部30の径方向外側に引き出されて制御部45に接続されている。また、温度センサ18は、第2触媒装置14の流れ方向下流側の端面14bから第2触媒装置14の中央付近まで挿入されている。
本実施形態は、図17に示す実施形態4の構成の変形形態であって、図24に示すように、触媒担体10が、第1触媒担体13と第2触媒担体14とを備え、第1触媒担体13と第2触媒担体14との間に空間部15が形成されている。そして、貫通孔17は第1触媒担体13の端面13bまで貫通しており、コイル40の他端41bは空間部15から、保持部30の径方向外側に引き出されて制御部45に接続されている。また、温度センサ18は、第2触媒装置14の流れ方向下流側の端面14bから第2触媒装置14の中央付近まで挿入されている。
さらに、図24に示すように、第1触媒担体13における流れ方向Xの上流側の端面13a及び下流側の端面13bの少なくとも一方に、コイル40から生じた磁束Pを被加熱体20に誘導する磁束誘導体51、52を配置することができ、本実施形態では、第1触媒担体13の流れ方向Xの両端面13a、13bに磁束誘導体51、52を配置している。磁束誘導体51、52は導体からなり、周囲の空間よりも透磁率が高い材料からなる。本実施形態では、図24、図25に示すように、第1触媒担体13の流れ方向Xの上流側の端面13aに載置され磁束誘導体51は棒状を成しており、その長手方向が第1触媒担体13の径方向に平行となっている。そして、磁束誘導体51は、図25に示すように、流れ方向Xから見て、被加熱体20と重なるように配置されている。なお、図示しないが、磁束誘導体52も第1触媒担体13の流れ方向Xの下流側の面13bにおいて同様に載置されている。なお、本実施形態において、実施形態4と同等の構成には同一の符号を付してその説明を省略する。
本実施形態の触媒装置1によれば、図26に示すように、磁束誘導体51、52が上述のように配置されることにより、コイル40から生じる磁束のうち、被加熱体20の加熱に利用されていなかった磁束が、磁束誘導体51、52を通って第1被加熱体21及び第2被加熱体22に到達して第1被加熱体21及び第2被加熱体22の加熱に利用されやすくなる。これにより、第1被加熱体21及び第2被加熱体22が早期に発熱して第1触媒担体13を早期に昇温することができる。また、磁束誘導体51、52は導体からなるため、コイル40から生じる磁束が磁束誘導体51、52を通ることにより、磁束誘導体51、52にも誘導電流が生じて発熱することとなる。その結果、磁束誘導体51、52の発熱によっても第1触媒担体13が加熱されて、第1触媒担体13が昇温されることとなる。なお、本実施形態においても、実施形態4と同等の作用効果を奏する。
(確認試験4)
また、本実施形態5の触媒装置1と実施形態4の触媒装置1とにおいて、コイル40に周波数170kHz、150Armsの交流電流を流したときの被加熱体20の温度変化を観察して比較した。図27に示すように、実施形態5では、実施形態4に比べて温度上昇が早く、同じ投与電力でもより早期に被加熱体20を加熱できることが確認できた。
また、本実施形態5の触媒装置1と実施形態4の触媒装置1とにおいて、コイル40に周波数170kHz、150Armsの交流電流を流したときの被加熱体20の温度変化を観察して比較した。図27に示すように、実施形態5では、実施形態4に比べて温度上昇が早く、同じ投与電力でもより早期に被加熱体20を加熱できることが確認できた。
(実施形態6)
本実施形態では、図28に示すように、コイル40が、保持部30の内側において第1触媒担体13よりも流れ方向上流側に設けられている。コイル40は保持部30の軸心Y0を中心として巻回されている。そして、コイル40は、交流電源47に接続されている。そして、コイル40の一端41a及び他端41bは、図示しない内燃機関のエンジン冷却水が流通する冷媒流路60に接続されており、コイル40の中空部40aにエンジン冷却水Qが流通可能に構成されている。冷媒流路60には、コイル40の中空部40aへのエンジン冷却水Qの供給を制御する制御弁61が設けられている。コイル40の一端41aは冷媒流路60における制御弁61の上流側に接続され、コイル40の他端41bは冷媒流路60における制御弁61の下流側に接続されている。
本実施形態では、図28に示すように、コイル40が、保持部30の内側において第1触媒担体13よりも流れ方向上流側に設けられている。コイル40は保持部30の軸心Y0を中心として巻回されている。そして、コイル40は、交流電源47に接続されている。そして、コイル40の一端41a及び他端41bは、図示しない内燃機関のエンジン冷却水が流通する冷媒流路60に接続されており、コイル40の中空部40aにエンジン冷却水Qが流通可能に構成されている。冷媒流路60には、コイル40の中空部40aへのエンジン冷却水Qの供給を制御する制御弁61が設けられている。コイル40の一端41aは冷媒流路60における制御弁61の上流側に接続され、コイル40の他端41bは冷媒流路60における制御弁61の下流側に接続されている。
図28に示すように、制御弁61が閉塞状態のときには、冷媒流路60を流通するエンジン冷却水Qがコイル40の中空部40aへの供給が行われる。一方、図29に示すように、制御弁61が開放状態のときには、冷媒流路60を流通するエンジン冷却水Qがコイル40の中空部40aへの供給が停止される。
本実施形態の触媒装置1では、以下のように制御することができる。
まず、第1の制御モードは、触媒担体10の昇温を行う触媒暖機と、エンジン冷却水の昇温を行う冷却水暖機の両方が必要な状態での制御モードであって、例えば、内燃機関の始動時など、エンジン冷却水の温度が低い状態で実施される。第1の制御モードでは、交流電源47からコイル40に交流電流を印加する。これにより、被加熱体20に誘導電流を生じさせて第1触媒担体13を昇温させる。これとともに、図28に示すように、冷却流路60に備えられた制御弁61を閉塞状態にして、コイル40の中空部40aにエンジン冷却水Qを供給する。これにより、コイル40への交流電流の印加により発生したジュール熱と、ガス流路100からガス導入部31を介して保持部30の内側を流通するガスの熱を、中空部40aを流通するエンジン冷却水Qに伝達させる。これにより、エンジン冷却水を昇温させる。
まず、第1の制御モードは、触媒担体10の昇温を行う触媒暖機と、エンジン冷却水の昇温を行う冷却水暖機の両方が必要な状態での制御モードであって、例えば、内燃機関の始動時など、エンジン冷却水の温度が低い状態で実施される。第1の制御モードでは、交流電源47からコイル40に交流電流を印加する。これにより、被加熱体20に誘導電流を生じさせて第1触媒担体13を昇温させる。これとともに、図28に示すように、冷却流路60に備えられた制御弁61を閉塞状態にして、コイル40の中空部40aにエンジン冷却水Qを供給する。これにより、コイル40への交流電流の印加により発生したジュール熱と、ガス流路100からガス導入部31を介して保持部30の内側を流通するガスの熱を、中空部40aを流通するエンジン冷却水Qに伝達させる。これにより、エンジン冷却水を昇温させる。
次に、第2の制御モードは、触媒暖機が不要であるが、冷却水暖機が必要な状態での制御モードであって、例えば、内燃機関の始動後、触媒担体10が適度に昇温された状態での制御モードである。第2の制御モードでは、交流電源47からコイル40への交流電流の印加を停止する。これにより、被加熱体20による第1触媒担体13の昇温を停止する。これとともに、図28に示すように、冷却流路60に備えられた制御弁61を閉塞状態にして、コイル40の中空部40aにエンジン冷却水Qを供給する。これにより、保持部30の内側を流通するガスの熱を、中空部40aを流通するエンジン冷却水Qに伝達させて、エンジン冷却水を昇温させる。
次に、第3の制御モードは、触媒暖機及び冷却水暖機の両方が不要な状態での制御モードであって、例えば、触媒担体10及びエンジン冷却水の両方が適度に昇温された状態での制御モードである。第3の制御モードでは、交流電源47からコイル40への交流電流の印加を停止する。これにより、被加熱体20による第1触媒担体13の昇温を停止する。これとともに、図29に示すように、冷却流路60に備えられた制御弁61を開放状態にして、コイル40の中空部40aへのエンジン冷却水Qの供給を停止する。これにより、エンジン冷却水Qはコイル40の中空部40aを介さずに冷媒流路60を流通し、エンジン冷却水の昇温は行われないこととなる。
次に、第4の制御モードは、触媒担体10が過剰に高温の状態となって触媒担体10の冷却が必要な触媒冷却が必要な状態での制御モードである。第4の制御モードでは、交流電源47からコイル40への交流電流の印加を停止するとともに、図28に示すように、冷却流路60に備えられた制御弁61を閉塞状態にして、コイル40の中空部40aにエンジン冷却水Qを供給する。これにより、中空部40aを流通するエンジン冷却水Qにより、触媒担体10の熱をエンジン冷却水Qに伝達させて触媒担体10の冷却を図る。なお、エンジン冷却水Qに伝達された触媒担体10の熱は内燃機関に備えられた図示しないラジエーターにより排出したり、車両暖房の熱源として利用することができる。
本実施形態の触媒装置1によれば、さらに、コイル40に冷媒を供給するための冷媒供給路60を備え、冷媒供給路60にはコイル40への冷媒供給量を制御するため制御弁61が設けられている。これにより、コイル40が排ガスの熱を回収するための排熱回収機として機能させることができる。そのため、排熱回収機を別部材として用意する必要がないため、装置の小型化に寄与できる。さらに、コイル40で生じるジュール熱も回収できるため、ハイブリッド車等における電気モーターのみを使って走行するEVモード時等の排ガスが生じない条件でも熱エネルギーの回収が可能となる。
また、従来のハイブリッド車等においては、エンジン始動からエンジン冷却水が所定温度に到達するまでの所定期間はEVモードに移行しないようにしている。一方、本実施形態の触媒装置1によれば、上記第1の制御モード及び第2の制御モードによってエンジン冷却水を昇温して早期に上記所定温度に到達させることができるため、早期にEVモードに移行可能となる。その結果、燃費改善を図ることができる。なお、本実施形態においても、実施形態1と同等の作用効果を奏する。
(確認試験5)
本実施形態の触媒装置1における熱回収性能について、確認試験を行った。試験条件は、排ガス温度500℃、排ガス流量15g/s、冷却水量2.9L/min、コイル通電量251.65Armsとし、排ガスからの熱授受量を、実施形態6の触媒装置1と比較形態の触媒装置1とにおいて計測した。比較形態では、コイル40を有さず、その他の構成は実施形態6と同一とした。図30に示すように、比較形態では排ガスからの熱授受量は0.48kWであったのに対して、実施形態5では1.52kwであり、その差分は1.04kwであった。これにより、実施形態5において、コイル40により、当該差分の熱エネルギーが回収されたことが確認できた。
本実施形態の触媒装置1における熱回収性能について、確認試験を行った。試験条件は、排ガス温度500℃、排ガス流量15g/s、冷却水量2.9L/min、コイル通電量251.65Armsとし、排ガスからの熱授受量を、実施形態6の触媒装置1と比較形態の触媒装置1とにおいて計測した。比較形態では、コイル40を有さず、その他の構成は実施形態6と同一とした。図30に示すように、比較形態では排ガスからの熱授受量は0.48kWであったのに対して、実施形態5では1.52kwであり、その差分は1.04kwであった。これにより、実施形態5において、コイル40により、当該差分の熱エネルギーが回収されたことが確認できた。
(実施形態7)
実施形態6では、図28に示すようにコイル40を第1触媒担体13の流れ方向上流側に配置したが、本実施形態ではこれに替えて、図31に示すように、コイル40を空間部15に配置している。なお、本実施形態において、実施形態6と同等の構成には同一の符号を付してその説明を省略する。
実施形態6では、図28に示すようにコイル40を第1触媒担体13の流れ方向上流側に配置したが、本実施形態ではこれに替えて、図31に示すように、コイル40を空間部15に配置している。なお、本実施形態において、実施形態6と同等の構成には同一の符号を付してその説明を省略する。
本実施形態の触媒装置1においても実施形態6と同等の作用効果を奏する。さらに、コイル40が第1触媒担体13の流れ方向下流の直後に位置しているため、第1触媒担体13で生じた排ガスと触媒との反応熱をコイル40の中空部40aを流通するエンジン冷却水によって回収することができる。これにより、コイル40による熱回収機能が一層向上する。
(実施形態8)
本実施形態では、図28に示す実施形態6におけるコイル40に替えて、図32に示すように、流れ方向Xに垂直な方向から見て、同一線上に位置するとともに、図33に示すように、流れ方向Xから見て、保持部30の軸心Y0を中心とする渦巻き状に巻回されたコイル40を備えている。その他の構成は実施形態6と同等であって、かかる構成については同一の符号を付してその説明を省略する。
本実施形態では、図28に示す実施形態6におけるコイル40に替えて、図32に示すように、流れ方向Xに垂直な方向から見て、同一線上に位置するとともに、図33に示すように、流れ方向Xから見て、保持部30の軸心Y0を中心とする渦巻き状に巻回されたコイル40を備えている。その他の構成は実施形態6と同等であって、かかる構成については同一の符号を付してその説明を省略する。
本実施形態の触媒装置1においても実施形態6と同等の作用効果を奏する。さらに、コイル40が上述の如く巻回されているために薄型となることから、触媒装置1の小型化に寄与する。
(実施形態9)
本実施形態は、図2に示す実施形態1の変形形態であって、実施形態1における被加熱体20に替えて、図34に示す被加熱体24を有する。被加熱体24は、第1被加熱体25と第2被加熱体26とを含む。第1被加熱体25は実施形態1における第1被加熱体21と同様の位置に配設され、第2被加熱体26は実施形態1における第2被加熱体22と同様の位置に配設されている。なお、本実施形態において、実施形態1と同等の構成には同一の符号を付してその説明を省略する。
本実施形態は、図2に示す実施形態1の変形形態であって、実施形態1における被加熱体20に替えて、図34に示す被加熱体24を有する。被加熱体24は、第1被加熱体25と第2被加熱体26とを含む。第1被加熱体25は実施形態1における第1被加熱体21と同様の位置に配設され、第2被加熱体26は実施形態1における第2被加熱体22と同様の位置に配設されている。なお、本実施形態において、実施形態1と同等の構成には同一の符号を付してその説明を省略する。
図35に示すように、本実施形態では、第1被加熱体25の細孔11は流れ方向Xに直交する断面において、正六角形を成している。第1被加熱体25は、中空部25aを有する筒状に形成されており、その長手方向が流れ方向Xと平行になるように配設されている。流れ方向Xに直交する断面において、第1被加熱体25の外径d3は、第1触媒担体13における細孔11の内径、すなわち、細孔11の中心軸Cを通る対角線の長さd2よりも大きく、本実施形態では、第1被加熱体25の外径d3を20mm、細孔11の対角線の長さd2を2mmとしている。
そして、図35、図36に示すように、第1被加熱体25の内周面25bには触媒層18が設けられている。触媒層18は触媒担体20に担持された触媒と同一材料からなる。触媒層18は蒸着により第1被加熱体25の内周面25bの全域に薄膜状に形成されている。触媒層18の厚さt1は、特に限定されずに5〜20μmとすることができ、本実施形態では10μmとしている。図36に示すように、触媒層18の厚さt1は流れ方向Xにおいて略一定となっている。触媒層18の厚さt1が過剰に大きい場合は、内周面25bから剥離したり、中空部25aが閉塞したりするおそれが有るため好ましくない。なお、本実施形態では、図35、図36において、説明の都合上、触媒層18は第1被加熱体25の外径及び内径に比べて、実際の厚さよりも大きく図示している。なお、第2被加熱体26も第1被加熱体25と同等の構成を有しており、第2被加熱体26の内周面26aには触媒層18が形成されている。
本実施形態の触媒装置1によれば、第1被加熱体25お及び第2被加熱体26は、流れ方向Xに沿って延びる筒状を成している。これにより、実施形態1の場合のように、被加熱体20が中実である場合に比べて、第1被加熱体25及び第2被加熱体26と第1触媒担体13との接触面積を減らすことなく、第1被加熱体25及び第2被加熱体26の熱容量を小さくすることができる。その結果、第1被加熱体25及び第2被加熱体26を正気に昇温して、第1触媒担体13の早期昇温が可能となる。
また、本実施形態では、第1被加熱体25お及び第2被加熱体26の内側に触媒層18が形成されて触媒が担持されているとともに、ガスが流通可能な中空部25a、26aが形成されている。これにより、第1被加熱体25及び第2被加熱体26から生じる熱により、触媒層18を形成する触媒を早期に昇温して活性化することができる。なお、第1被加熱体25及び第2被加熱体26の中空部25a、26aの中央部を通過するガスが触媒層18と接触せずに通過することにより触媒層18で浄化されない場合でも、かかるガスが第2触媒担体14において触媒と接触することにより浄化されることとなる。
(確認試験6)
本実施形態の触媒装置1における被加熱体20の昇温速度についての確認試験を行った。当該試験では、試験対象として、被加熱体が中空部を有しないものを比較例とし、被加熱体が直径4mmの中空部を有するものを試験例1、被加熱体が直径8mmの中空部を有するものを試験例2、被加熱体が直径16mmの中空部を有するものを試験例3とした。なお、試験例3は実施形態9の構成を有し、比較例及び試験例1、2においても被加熱体の構成を除いて実施形態9の構成と同等の構成を有する。試験条件は、コイル40に170Hz、150Armsの交流電流を印加して、被加熱体が初期温度25℃から350℃に昇温されるのに要した時間を検出し昇温速度を算出した。
本実施形態の触媒装置1における被加熱体20の昇温速度についての確認試験を行った。当該試験では、試験対象として、被加熱体が中空部を有しないものを比較例とし、被加熱体が直径4mmの中空部を有するものを試験例1、被加熱体が直径8mmの中空部を有するものを試験例2、被加熱体が直径16mmの中空部を有するものを試験例3とした。なお、試験例3は実施形態9の構成を有し、比較例及び試験例1、2においても被加熱体の構成を除いて実施形態9の構成と同等の構成を有する。試験条件は、コイル40に170Hz、150Armsの交流電流を印加して、被加熱体が初期温度25℃から350℃に昇温されるのに要した時間を検出し昇温速度を算出した。
図37に示すように、比較例に比べて、試験例1〜3はいずれも被加熱体の昇温速度が向上していた。そして、試験例3では、昇温速度は比較例に比べて42%上昇しており、十分に早期に昇温できることが確認できた。試験例1〜3のように、被加熱体に中空部を設けることにより被加熱体の熱容量を低減させることが、被加熱体の昇温速度の向上に有効であることが確認できた。
本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の実施形態に適用することが可能である。例えば、実施形態1において、触媒装置1が接続されるガス流路を、内燃機関の排気流路に替えて、他のガス流路に接続することとしてもよい。他のガス流路に接続する場合は、当該ガス流路を流通するガスの種類に応じて、触媒担体に担持される触媒の種類を変更することができる。
1 触媒装置
10、13、14 触媒担体
15 空間部
16 凹部
20、21、22、24、25、26 被加熱体
30 保持部
40、41、42、43、44 コイル
51、52 磁束誘導体
60 冷媒供給路
61 制御弁
10、13、14 触媒担体
15 空間部
16 凹部
20、21、22、24、25、26 被加熱体
30 保持部
40、41、42、43、44 コイル
51、52 磁束誘導体
60 冷媒供給路
61 制御弁
Claims (9)
- ガス流路に設けられる触媒装置(1)であって、
触媒が担持された触媒担体(10)と、
上記触媒担体に接するように設けられた被加熱体(20、24)と、
上記被加熱体に誘導電流を生じさせるように構成されたコイル(40)と、
上記触媒担体、上記被加熱体及び上記コイルを内部に保持するとともに、上記ガス流路に接続されて上記触媒担体の内部にガスを流通させるように構成された保持部(30)とを備え、
上記コイルは、中空状をなすとともに内部に冷媒が流通可能に構成されている、触媒装置。 - 上記被加熱体は、上記触媒担体における上記ガスの流れ方向(X)の中央位置(X0)よりも、流れ方向上流側に位置しており、
上記コイルは一つまたは複数備えられるとともに、少なくとも一つの上記コイルが上記触媒担体の上記流れ方向上流側の端面に対向する位置に設けられている、請求項1に記載の触媒装置。 - 上記被加熱体の少なくとも一部は、上記触媒担体の内部に位置している、請求項2に記載の触媒装置。
- 上記被加熱体は棒状をなすとともに、上記被加熱体の長手方向が、上記コイルから発生して上記被加熱体を通る磁束の向きに平行となっている、請求項1〜3のいずれか一項に記載の触媒装置。
- 上記触媒担体は、第1触媒担体(13、25)と第2触媒担体(14、26)とを有し、
該第1触媒担体は、上記第2触媒担体よりも上記流れ方向の上流に設けられるとともに、上記第1触媒担体と上記第2触媒担体との間に空間部(15)が形成されており、
上記被加熱体は、上記第1触媒担体に接するように設けられており、
上記コイルは、上記第1触媒担体の上記流れ方向上流側の端面に対向する位置に設けられた第1コイル(41)と、上記空間部に設けられた第2コイル(42)とを含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載の触媒装置。 - 少なくとも1つの上記コイルは、上記流れ方向に平行な軸線を中心に巻回されてなり、
上記触媒担体は上記少なくとも一つのコイルが配置される凹部(16)を有し、
上記被加熱体は、上記触媒担体において、上記コイルの巻回径方向の内側及び外側の少なくとも一方に設けられている、請求項1〜5のいずれか一項に記載の触媒装置。 - 上記被加熱体(25、26)は、上記流れ方向に沿って延びる筒状を成している、請求項1〜6のいずれか一項に記載の触媒装置。
- 上記被加熱体の内側には触媒が担持されているとともに、ガスが流通可能な中空部(25a、26a)が形成されている、請求項7に記載の触媒装置。
- 上記コイルには上記冷媒を供給するための冷媒供給路(60)が接続されており、該冷媒供給路には上記コイルへの冷媒供給量を制御するための制御弁(61)が設けられている、請求項1〜8のいずれか一項に記載の触媒装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2017117150A JP2019000799A (ja) | 2017-06-14 | 2017-06-14 | 触媒装置 |
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JP2020143649A (ja) * | 2019-03-08 | 2020-09-10 | トヨタ自動車株式会社 | 内燃機関 |
-
2017
- 2017-06-14 JP JP2017117150A patent/JP2019000799A/ja active Pending
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