JP2013160197A - 電気加熱式触媒の制御システム - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、電気加熱式触媒における発熱体の劣化の促進又は破損の発生を抑制することを目的とする。
【解決手段】通電されることで発熱する発熱体によって触媒が加熱される電気加熱式触媒(EHC)の制御システムであって、EHCへの通電終了時の発熱体の代表温度に基づいて、EHCへの次回の通電を禁止する期間である通電禁止期間を設定し、EHCへの通電が終了してから該通電禁止期間が経過するまでの間は、EHCへの次回の通電を禁止する。
【選択図】図3

Description

本発明は、内燃機関の排気通路に設けられる電気加熱式触媒の制御システムに関する。
従来、内燃機関の排気通路に設けられる排気浄化触媒として、通電されることで発熱する発熱体によって触媒が加熱される電気加熱式触媒(Electrically Heated Catalyst:以下、EHCと称する場合もある)が開発されている。
また、特許文献1には、内燃機関の始動時に、EHCの温度が、EHCより下流側に設けられた下流側触媒温度に応じて決定される第1目標温度に近付くように、EHCへの通電量を制御する技術が開示されている。
特開2010−236544号公報
EHCの発熱体には電極が設けられており、該電極から電気が供給されることで発熱体が発熱する。このとき、発熱体の形状又は発熱体における電極の設置位置等に起因して、発熱体において、流れる電流の量が相対的に多い部分と少ない部分とが生じる。
発熱体において、流れる電流の量が多い部分は、その量が少ない部分に比べてより温度が上昇する。そのため、通電により発熱体が発熱する際には、発熱体全体の温度が一様に上昇するわけではなく、発熱体において、相対的に温度が高い部分と低い部分とが生じる。従って、EHCへの通電終了時には、発熱体において温度のばらつき(温度差)が発生している状態となる。
そして、発熱体における温度差が大きい状態のときに、EHCへの通電が再開されると、発熱体における相対的に温度が高い部位と低い部位との温度差がさらに増大する。その結果、発熱体にかかる熱応力が大きくなり、発熱体の劣化が促進される、或いは発熱体が破損する虞がある。
本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたものであって、EHCにおける発熱体の劣化の促進又は破損の発生を抑制することを目的とする。
本発明に係る電気加熱式触媒の制御システムは、
内燃機関の排気通路に設けられ、通電されることで発熱する発熱体によって触媒が加熱される電気加熱式触媒の制御システムであって、
前記電気加熱式触媒への通電終了時の前記発熱体の代表温度に基づいて、前記電気加熱式触媒への次回の通電を禁止する期間である通電禁止期間を設定する設定手段と、
前記電気加熱式触媒への通電が終了してから、前記設定手段によって設定された通電禁止期間が経過するまでの間は、前記電気加熱式触媒への次回の通電を禁止する通電制御手段と、
を備える。
EHCへの通電終了時の発熱体の代表温度は、その時点の発熱体における温度差の大きさと相関がある。そこで、本発明においては、設定手段が、EHCへの通電終了時の発熱体の代表温度に基づいて通電禁止期間を設定する。これにより、EHCへの通電終了時の発熱体における温度差が大きいときは、該温度差が小さいときに比べて通電禁止期間を長くすることができる。
通電禁止期間の経過中においては、発熱体における温度差が徐々に小さくなる。従って、本発明によれば、発熱体における温度差が大きい状態のときにEHCへの通電が再開されることを抑制することができる。そのため、EHCにおける発熱体の劣化の促進又は破損の発生を抑制することができる。
ここで、発熱体における、EHCへの通電時に他の部分よりも温度が上昇し難い部分、即ち他の部分よりも温度が低くなる部分の温度を代表温度とした場合、EHCへの通電終了時の発熱体の該代表温度が低いほど、その時点の発熱体における温度差は大きい。そこで、このような場合、設定手段は、EHCへの通電終了時の発熱体の代表温度が低いときは、該代表温度が高いときに比べて通電禁止期間を長くする。
また、発熱体における、EHCへの通電時に他の部分よりも温度が上昇し易い部分、即ち他の部分よりも温度が高くなる部分の温度を代表温度とした場合、EHCへの通電終了時の発熱体の該代表温度が高いほど、その時点の発熱体における温度の温度差は大きい。そこで、このような場合、設定手段は、EHCへの通電終了時の発熱体の代表温度が高いときは、該代表温度が低いときに比べて通電禁止期間を長くする。
これらによれば、EHCへの通電終了時の発熱体における温度差が大きいときは、該温度差が小さいときに比べて通電禁止期間を長くすることができる。
本発明では、EHCにおいて、発熱体を円柱状に形成するとともに、該発熱体に電気を供給する一対の電極を該発熱体を挟んで互いに対向するように該発熱体の側面に設けてもよい。EHCの構成をこのような構成とすると、一対の電極における電極間の距離は、発熱体の中心軸を通る部分で最も長くなる。そのため、EHCへの通電時において、発熱体の中心軸付近を挟んで互いに対向する電極間を流れる電流の量は、他の部分の電極間を流れる電流の量よりも少なくなる。従って、発熱体の中心軸付近は、発熱体における他の部分よりも温度が上昇し難い。
そこで、EHCの構成を上記のような構成とした場合、発熱体の代表温度を、発熱体の中心軸付近の温度としてもよい。この場合、設定手段は、EHCへの通電終了時の発熱体の代表温度が低いときは、該代表温度が高いときに比べて通電禁止期間を長くする。
また、EHCの構成を上記のような構成とした場合、発熱体の代表温度を、発熱体における、一対の電極間に位置する部分であって且つ電極間の距離が最も短い部分の温度としてもよい。この場合、設定手段は、EHCへの通電終了時の発熱体の代表温度が高いときは、該代表温度が低いときに比べて通電禁止期間を長くする。
これらによれば、EHCの構成を上記のような構成とした場合に、EHCへの通電終了時の発熱体における温度差が大きいときは、該温度差が小さいときに比べて通電禁止期間を長くすることができる。
本発明によれば、EHCにおける発熱体の劣化の促進又は破損の発生を抑制することができる。
実施例に係るEHCの概略構成を示す図である。 実施例に係る触媒担体に対する電極の配置を示す図である。 実施例に係るEHCへの通電終了時のフローを示すフローチャートである。 実施例に係る、EHCへの通電終了時の担体中心温度Tccと通電禁止期間Δtsとの関係を示す図である。 実施例に係るEHCへの通電開始時のフローを示すフローチャートである。 実施例の変形例に係る、EHCへの通電終了時の担体端部温度Tceと通電禁止期間Δtsとの関係を示す図である。
以下、本発明の具体的な実施形態について図面に基づいて説明する。本実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置等は、特に記載がない限りは発明の技術的範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
<実施例>
[EHCの概略構成]
図1は、本実施例に係るEHCの概略構成を示す図である。EHC1は、車両の駆動源として内燃機関と電動モータとを有するハイブリッドシステムを構成する内燃機関の排気管2に設けられている。ただし、本発明に係るEHCが適用される内燃機関は、必ずしもハイブリッドシステムを構成する内燃機関に限られるものではない。
EHC1は、触媒担体3、ケース4、マット5、内管6、及び電極7を備えている。触媒担体3はケース4に収容されている。触媒担体3は、円柱状に形成されており、その中心軸が排気管2の中心軸Aと同軸となるように設置されている。中心軸Aは、排気管2、触媒担体3、内管6、及びケース4で共通の中心軸である。触媒担体3には三元触媒31が担持されている。尚、触媒担体3に担持される触媒は、三元触媒に限られるものではなく、酸化触媒、吸蔵還元型NOx触媒、又は選択還元型NOx触媒であってもよい。
触媒担体3は、通電されると電気抵抗となって発熱する材料によって形成されている。触媒担体3の材料としては、SiCを例示することができる。触媒担体3は、排気の流れる方向(すなわち、中心軸Aの方向)に伸び且つ排気の流れる方向と垂直な断面がハニカム状をなす複数の通路を有している。この通路を排気が流通する。尚、中心軸Aと直交する方向の触媒担体3の断面形状は楕円形等であっても良い。
触媒担体3の側面には一対の電極7が接続されている。図2は、触媒担体3に対する電極7の配置を示す図である。図2は、触媒担体3及び電極7を軸方向と垂直に交わる方向で切断した場合の断面図である。電極7は、表面電極7a及び軸電極7bによって形成されている。表面電極7aは、触媒担体3の外周面に沿って周方向及び軸方向に延びている。また、表面電極7aは、触媒担体3の外周面に該触媒担体3を挟んで互いに対向するように設けられている。軸電極7bの一端は表面電極7aに接続されている。そして、ケース4内に形成された電極室9を通って軸電極7bの他端がケース4の外側に突出している。
電極7にはバッテリから供給電力制御部21を介して電気が供給される。電極7に電気が供給されると、触媒担体3に通電される。通電によって触媒担体3が発熱すると、触媒担体3に担持された三元触媒31が加熱され、その活性化が促進される。供給電力制御部21は、電極7への電気の供給(即ち、触媒担体3への通電)のON/OFFの切り換えや供給電力の調整を行う。供給電力制御部21は、内燃機関に併設されたECU20に電
気的に接続されており、該ECU20によってその動作が制御される。
ケース4は、金属によって形成されている。ケース4を形成する材料としては、ステンレス鋼材を例示することができる。ケース4の内壁面と触媒担体3の外周面との間にはマット5が挟み込まれている。つまり、ケース4内において、触媒担体3がマット5によって支持されている。また、マット5には内管6が挟み込まれている。内管6は、中心軸Aを中心とした管状の部材である。マット5が、内管6を挟み込むことで、該内管6によってケース4側と触媒担体3側とに分割されている。
マット5は、電気絶縁材によって形成されている。マット5を形成する材料としては、アルミナを主成分とするセラミックファイバーを例示することができる。マット5は、触媒担体3の外周面及び内管6の外周面に巻きつけられている。また、マット5は、上流側部分5aと下流側部分5bとに分割されており、該上流側部分5aと下流側部分5bとの間には空間が形成されている。マット5が、触媒担体3とケース4との間に挟み込まれていることで、触媒担体3に通電したときに、ケース4へ電気が流れることが抑制される。
内管6はステンレス鋼材によって形成されている。また、内管6の表面全体には電気絶縁層が形成されている。電気絶縁層を形成する材料としては、セラミック又はガラスを例示することができる。尚、内管6の本体をアルミナ等の電気絶縁材によって形成してもよい。また、図1に示すように、内管6の上流側端部はマット5の上流側端面から排気中に突出しており、内管6の下流側端部はマット5の下流側端面から排気中に突出している。尚、内管6は必ずしも設けられている必要はない。
ケース4及び内管6には、軸電極7bを通すために、貫通孔が開けられている。そして、ケース4内における、マット5の上流側部分5aと下流側部分5bとの間の空間によって、電極室9が形成されている。つまり、本実施例においては、マット5の上流側部分5aと下流側部分5bとの間における触媒担体3の外周面全周にわたって電極室9が形成される。尚、マット5を上流側部分5aと下流側部分5bとに分割することなく、マット5の電極7が通る部分にのみ貫通孔を空けることで、電極室となる空間を形成してもよい。
ケース4に開けられている貫通孔には、軸電極7bを支持する電極支持部材8が設けられている。この電極支持部材8は電気絶縁材によって形成されており、ケース4と電極7との間に隙間なく設けられている。
尚、本実施例においては、触媒担体3が本発明に係る発熱体に相当する。ただし、本発明に係る発熱体は触媒を担持する担体に限られるものではなく、例えば、発熱体は触媒の上流側に設置された構造体であってもよい。
[EHC通電制御]
次に、本実施例に係るEHCへの通電制御について説明する。ハイブリッドシステムにおいては、バッテリの蓄電量が所定量にまで減少した場合等のような機関始動条件が成立した時に内燃機関が始動される。そして、本実施例においては、EHC1への通電が内燃機関の始動前に実行される。これにより、内燃機関1の始動時にはEHC1の温度が三元触媒31の活性温度まで上昇した状態とすることができる。その結果、機関始動直後から排気を効果的に浄化することが可能となる。
ここで、EHC1への通電が開始された後、内燃機関の始動前に機関始動条件が不成立となること等により、内燃機関の始動前にEHC1への通電が終了される場合がある。この場合、EHC1への通電終了時には、触媒担体3において温度のばらつき(温度差)が発生している。この温度差は以下の理由により生じるものである。
上述したように、EHC1おいては、円柱状に形成された触媒担体3の側面に、触媒担体3を挟んで互いに対向するように表面電極7aが設けられている。そのため、図2に示すように、触媒担体3を挟んだ表面電極7a間の距離は、触媒担体3の中心軸を通る部分で最も長くなる。そして、表面電極7aの触媒担体3の周方向における端部に近づくほど、表面電極7a間の距離は短くなる(即ち、図2において、L1>L2が成立している)。
そのため、EHC1への通電時に表面電極7a間を流れる電流の量が、触媒担体3の中心軸を挟んで互いに対向する部分で最も少なくなり、表面電極7aの触媒担体3の周方向における端部同士が対向する部分で最も多くなる。そして、触媒担体3において、流れる電流の量が少ない部分の温度は上昇し難く、流れる電流の量が多い部分の温度は上昇し易い。従って、通電により触媒担体3が発熱する際には、触媒担体3全体の温度が一様に上昇するわけではなく、触媒担体3において、相対的に温度が高い部分と低い部分とが生じる。その結果、EHC1への通電終了時には、触媒担体3において温度差が発生している状態となる。
そして、触媒担体3における温度差が大きい状態のときに、EHC1への通電が再開されると、触媒担体3における相対的に温度が高い部位と低い部位との温度差がさらに増大する。その結果、触媒担体3にかかる熱応力が大きくなり、触媒担体3の劣化が促進される、或いは触媒担体3が破損する虞がある。
そこで、本実施例においては、EHC1への通電終了時の触媒担体3の中心軸付近の温度に基づいて、EHC1への次回の通電を禁止する期間である通電禁止期間を設定する。具体的には、EHC1への通電終了時の触媒担体3の中心軸付近の温度が低いほど通電禁止期間を長く設定する。そして、EHC1への通電が終了してから通電禁止期間が経過するまでの間は、EHC1への次回の通電を禁止する。
上述したように、EHC1への通電時に表面電極7a間における触媒担体3の中心軸を挟んで互いに対向する部分を流れる電流の量は、表面電極7a間における他の部分を流れる電流の量よりも少ない。従って、触媒担体3の中心軸付近は、触媒担体3における他の部分よりも温度が上昇し難く、触媒担体3における他の部分よりも温度が低くなる。そして、EHC1への通電終了時の触媒担体3の中心軸付近の温度が低いほど、その時点の触媒担体3における温度差は大きくなる。
従って、EHC1への通電終了時の触媒担体3の中心軸付近の温度が低いほど通電禁止期間を長く設定することで、EHC1への通電終了時の触媒担体3における温度差が大きいほど、通電禁止期間を長くすることができる。そして、通電禁止期間の経過中においては、触媒担体3における温度差が徐々に小さくなる。
そのため、本実施例に係るEHCへの通電制御によれば、触媒担体3における温度差が大きい状態のときにEHC1への通電が再開されることを抑制することができる。その結果、EHC1における触媒担体3の劣化の促進又は破損の発生を抑制することが可能となる。
[制御フロー]
以下、本実施例に係るEHCへの通電制御のフローについて図3及び5に基づいて説明する。図3は、EHCへの通電終了時のフローを示すフローチャートである。図5は、EHCへの通電開始時のフローを示すフローチャートである。これらのフローは、ECU20に予め記憶されており、ECU20によって繰り返し実行される。
図3に示すフローでは、先ずステップS101において、EHC1への通電が終了したか否かが判別される。ステップS101において否定判定された場合、本フローの実行は一旦終了される。
ステップS101において肯定判定された場合、次にステップS102の処理が実行される。ステップS102においては、EHC1への通電終了時の触媒担体3の中心軸付近の温度(以下、担体中心温度と称する)Tccが算出される。本実施例では、EHC1への通電終了前のEHC1への供給電力及び通電時間に基づいて、EHC1への通電終了時の担体中心温度Tccが算出される。EHC1への通電終了前のEHC1への供給電力及び通電時間と、EHC1への通電終了時の担体中心温度Tccとの関係は、実験等に基づいて求めることができ、マップ又は関数としてECU20に予め記憶されている。ステップS102においては、このマップ又は関数を用いてEHC1への通電終了時の担体中心温度Tccが算出される。
尚、EHC1への通電終了時の担体中心温度Tccを算出するために用いるパラメータは、EHC1への供給電力及び通電時間に限られるものではない。例えば、電極7間の抵抗値をパラメータとして、EHC1への通電終了時の担体中心温度Tccを算出してもよい。また、EHC1への通電終了時の担体中心温度Tccをセンサによって検出してもよい。
次に、ステップS103において、EHC1への通電終了時の担体中心温度Tccに基づいて通電禁止期間Δtsを設定する。図4は、本実施例に係る、EHCへの通電終了時の担体中心温度Tccと通電禁止期間Δtsとの関係を示す図である。図4に示すように、EHC1への通電終了時の担体中心温度Tccが低いほど、通電禁止期間Δtsを長くする。このような、EHC1への通電終了時の担体中心温度Tccと通電禁止期間Δtsとの関係は、実験等に基づいて定められており、マップ又は関数としてECU20に予め記憶されている。ステップS103においては、このマップ又は関数を用いて通電禁止期間Δtsが設定される。尚、通電禁止期間Δtsは、EHC1への通電終了時の担体中心温度Tccに対して必ずしも連続的に変化する必要はなく、段階的に変化してもよい。
図5に示すフローでは、先ずステップS201において、EHC1への通電開始要求があるか否かが判別される。例えば、内燃機関1の始動条件が成立することが予測される時期よりも所定時間前となったときに、EHC1への通電開始要求ありと判定してもよい。ステップS201において否定判定された場合、本フローの実行は一旦終了される。
ステップS201において肯定判定された場合、次にステップS202の処理が実行される。ステップS202においては、前回のEHC1への通電が終了してから、図3に示すフローのステップS103で設定された通電禁止期間Δtsが経過したか否かが判別される。
ステップS202において肯定判定された場合、次にステップS203において、EHC1への通電が開始される。一方、ステップS202において否定判定された場合、次にステップS204において、EHC1への通電が禁止される。この場合、次にステップS202の処理が再度実行される。
これらのフローによれば、EHC1への通電終了時の担体中心温度Tccが高いほど通電禁止期間Δtsが長く設定される。そして、EHC1への通電が終了してから通電禁止期間Δtsが経過するまではEHC1への次回の通電が禁止される。
[変形例]
上記実施例においては、EHC1への通電終了時の担体中心温度に基づいて通電禁止期間を設定した。この場合、触媒担体3の中心軸付近の温度が、本発明に係る発熱体の代表温度に相当する。ただし、EHCの構成を本実施例に係る構成とした場合、本発明に係る発熱体の代表温度に相当する温度として、触媒担体3における表面電極7aの触媒担体3の周方向の端部間に位置する部分の温度(以下、担体端部温度と称する)を用いることもできる。つまり、EHC1への通電終了時の担体端部温度に基づいて通電禁止期間を設定することもできる。
図6は、本変形例に係る、EHCへの通電終了時の担体端部温度Tceと通電禁止期間Δtsとの関係を示す図である。図6に示すように、EHC1への通電終了時の担体端部温度に基づいて通電禁止期間を設定する場合は、EHC1への通電終了時の担体端部温度Tceが高いほど、通電禁止期間Δtsを長くする。
上述したように、EHC1への通電時に表面電極7aの触媒担体3の周方向の端部間を流れる電流の量は、表面電極7a間における他の部分を流れる電流の量よりも多い。従って、触媒担体3における表面電極7aの触媒担体3の周方向の端部間に位置する部分は、触媒担体3における他の部分よりも温度が上昇し易く、触媒担体3における他の部分よりも温度が高くなる。そして、EHC1への通電終了時の担体端部温度が高いほど、その時点の触媒担体3における温度差は大きくなる。
そこで、EHC1への通電終了時の担体端部温度が高いほど、通電禁止期間を長くする。これにより、EHC1への通電終了時の触媒担体3における温度差が大きいほど、通電禁止期間を長くすることができる。
尚、本発明に係るEHCの構成は上記実施例に係る構成に限られるものではない。EHCを他の構成とした場合であっても、触媒担体の形状又は触媒担体における電極の設置位置に起因して、触媒担体において、流れる電流の量が相対的に多い部分と少ない部分とが生じる。従って、EHCへの通電終了時には、発熱体において温度差が発生している状態となる。そのため、EHCを他の構成とした場合でも本発明を適用することができる。
1・・・電気加熱式触媒(EHC)
2・・・排気管
3・・・触媒担体
7・・・電極
7a・・表面電極
7b・・軸電極
20・・ECU
21・・供給電力制御部

Claims (5)

  1. 内燃機関の排気通路に設けられ、通電されることで発熱する発熱体によって触媒が加熱される電気加熱式触媒の制御システムであって、
    前記電気加熱式触媒への通電終了時の前記発熱体の代表温度に基づいて、前記電気加熱式触媒への次回の通電を禁止する期間である通電禁止期間を設定する設定手段と、
    前記電気加熱式触媒への通電が終了してから、前記設定手段によって設定された通電禁止期間が経過するまでの間は、前記電気加熱式触媒への次回の通電を禁止する通電制御手段と、
    を備えた電気加熱式触媒の制御システム。
  2. 前記発熱体の代表温度が、前記発熱体における、前記電気加熱式触媒への通電時に他の部分よりも温度が低くなる部分の温度であって、
    前記設定手段が、前記電気加熱式触媒への通電終了時の前記発熱体の代表温度が低いときは、該代表温度が高いときに比べて通電禁止期間を長くする請求項1に記載の電気加熱式触媒の制御システム。
  3. 前記発熱体の代表温度が、前記発熱体における、前記電気加熱式触媒への通電時に他の部分よりも温度が高くなる部分の温度であって、
    前記設定手段が、前記電気加熱式触媒への通電終了時の前記発熱体の代表温度が高いときは、該代表温度が低いときに比べて通電禁止期間を長くする請求項1に記載の電気加熱式触媒の制御システム。
  4. 前記電気加熱式触媒において、前記発熱体が円柱状に形成されており、前記発熱体に電気を供給する一対の電極が前記発熱体を挟んで互いに対向するように前記発熱体の側面に設けられており、
    前記発熱体の代表温度が、前記発熱体の中心軸付近の温度であって、
    前記設定手段が、前記電気加熱式触媒への通電終了時の前記発熱体の代表温度が低いときは、該代表温度が高いときに比べて通電禁止期間を長くする請求項1に記載の電気加熱式触媒の制御システム。
  5. 前記電気加熱式触媒において、前記発熱体が円柱状に形成されており、前記発熱体に電気を供給する一対の電極が前記発熱体を挟んで互いに対向するように前記発熱体の側面に設けられており、
    前記発熱体の代表温度が、前記発熱体における、前記一対の電極間に位置する部分であって且つ電極間の距離が最も短い部分の温度であって、
    前記設定手段が、前記電気加熱式触媒への通電終了時の前記発熱体の代表温度が高いときは、該代表温度が低いときに比べて通電禁止期間を長くする請求項1に記載の電気加熱式触媒の制御システム。
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