JP3237021B2 - ブロー成形中空体の固着構造 - Google Patents

ブロー成形中空体の固着構造

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  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電機器や家具のハウ
ジングパネル、空調ダクトやコンソールボックスその他
の自動車部品、キャリングケースなどを構成するブロー
成形された熱可塑性樹脂中空体の壁面に、ネジ部材によ
りポケット、ブラケット、スティ、バンドなどの他部材
を固着するブロー成形中空体の固着構造に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来から、プラスチック中空体の壁面
に、ネジにより他部材を固着する構造としては、図10
に示すように、中空体aの壁面にネジ孔bを形成して、
このネジ孔bにネジcをねじ込んで他部材dを固着する
ものが一般的である。また、中空体aの壁面に、中空部
方向にくぼむタッピングねじ凹部eを形成し、このタッ
ピングねじ凹部eにタッピングネジfをねじ込んで他部
材dを固着する構造のものは、実開平2−121222
号公報に記載されているものなどが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のよう
に、中空体の壁面にネジ孔を形成してネジをねじ込む固
着構造では、中空体の壁厚分にネジが支持されるのみで
あるから、その構成自体の固着強度が低いのが欠点であ
る。また、前記公報に記載されているように、中空体の
壁面に中空部方向にくぼむタッピングネジ凹部を形成し
て、このタッピングネジ凹部にタッピングネジをねじ込
んで他部材を固着する構造のものでは、ネジの支持部分
十分大きく取れるので、固着強度の向上を図ることが
可能である。しかしながら、ブロー成形された熱可塑性
樹脂中空体にあっては、ブロー成形時にタッピングネジ
凹部を構成する樹脂が伸長する過程で、図11にgで示
すように、壁面と凹部との連接部位の肉厚が薄くなるの
で、タッピングネジ凹部自体の強度が十分でない場合が
多く、その結果、ネジによる固着強度が高くならないと
いう問題がある。
【0004】本発明は、上記従来の欠点および問題点を
解消することを目的とするものであり、ブロー成形され
た熱可塑性樹脂中空体であっても、ネジ部材による固着
強度の十分高いブロー成形中空体の固着構造を提供する
ものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため次のように構成した。すなわち、ブロー成形
された熱可塑性樹脂中空体の壁面に、ネジ部材を用いて
他部材を固着する構造において、ブロー成形時に壁面を
中空部方向にくぼませたうえそのくぼませた部分を互い
に溶着して中実状厚肉部を形成し、この中実状厚肉部に
ネジ部材をねじ込んで他部材を固着するブロー成形中空
体の固着構造としたものである。
【0006】
【作用】本発明に係るブロー成形された熱可塑性樹脂中
空体の固着構造によれば、ブロー成形時に壁面を中空部
方向にくぼませたうえ、そのくぼませた部分を互いに溶
着して中実状厚肉部を形成するので、ブロー成形時に上
記くぼませた部分の肉厚が一旦薄くなっても、溶着によ
り十分厚い中実状厚肉部が形成される。そして、この中
実状厚肉部にネジ部材がねじ込まれるので、ネジ部材を
ねじ込む中実状厚肉部自体の強度が高いうえ、ネジ部材
の支持強度も高く、したがって、ネジ部材により他部材
が高い固着強度のもとに固着される。
【0007】
【実施例】図1ないし図5には本発明の一実施例が示さ
れている。図1において、1は熱可塑性樹脂中空体であ
り、この熱可塑性樹脂中空体1は熱可塑性樹脂をブロー
成形されたものである。2は一方の壁面、3は他方の壁
面、4は中空部である。上記熱可塑性樹脂中空体1にお
いて、一方の壁面2には、他方の壁面3に達して溶着さ
れた中実状厚肉部5が形成されており、一方の壁面2に
は、他部材6が上記中実状厚肉部5にねじ込まれたネジ
部材7によって固着されている。
【0008】前記熱可塑性樹脂中空体1は、図2ないし
図5に示すように、ブロー成形により成形される。図2
ないし図5において、8,9は一対の分割金型であり、
一方の分割金型9には棒状または板状のスライド型10
が備えられている。11は熱可塑性樹脂が溶融したパリ
スンである。次に熱可塑性樹脂中空体1のブロー成形工
程を説明する。図2に示すように、開かれた一対の分割
金型8,9間に、パリスン11が配置される。この状態
では、スライド型10は分割金型9に後退している。次
いで、図3に示すように、先ずスライド型10を進出さ
せて、パリスン11の一方の壁面を構成する部分を中空
部方向にくぼませ、さらにパリスン11の他方の壁面を
構成する部分まで到達させて溶着する。12はその溶着
部である。上記の状態において、図4に示すように、ス
ライド型10を後退させて、一方の分割金型9から少し
だけ突出した状態としたうえ、図5に示すように、パリ
スン11内に圧力流体を導入してブローすれば、パリス
ン11のくぼませた部分13の対向壁が互いに溶着され
中実状肉厚部5が形成される。14はその溶着面を示
す。中実状肉厚部5は、一方の壁面2から、他方の壁面
3にわたるものであり、長いネジ部材7を固着するのに
適している。また、一方の壁面2には中実状厚肉部5の
溶着面14に対応して凹部15が形成される。この凹部
15は、ネジ部材7をねじ込む際の位置決め案内となる
ものである。なお、この凹部15は必ずしも形成しなく
てもよい。
【0009】図6ないし図8には、本発明に係る他の実
施例が示されている。この実施例のものは、図1ないし
図5に示した実施例の中空体1と中実状厚肉部5の構成
を除いて同構成である。したがって、図1ないし図5に
示すものと同構成部分は、同一符号で示している。この
実施例では、図6に示すように、一方の壁面2に形成さ
れる中実状厚肉部5aは、中空部4内に膨出するが、他
方の壁面3には達していないものである。したがって、
この実施例に係るものは、中実状厚肉部5a比較的短
く、比較的短いネジ部材7aにより他部材6を固着する
のに適している。図6に示す構成のものは、図7および
図8に示すようにブロー成形される。すなわち、図7に
示すように、開かれた一対の分割金型8,9間には、パ
リスン11が配置され、スライド型10を鎖線で示すよ
うに少し進出させてくぼませた部分13aを形成する。
次いで、図7に示すように、スライド型10を後退させ
て、一方の分割金型9から少しだけ突出した状態とした
うえ、パリスン11内に圧力流体を導入してブローすれ
ば、パリスン11のくぼませた部分13aの対向壁は互
いに溶着され中実状肉厚部5aが形成される。14は
その溶着面を示す。一方の壁面2には中実状厚肉部5a
の溶着面14に対応して凹部15が形成される。この凹
部15は、ネジ部材7aをねじ込む際の位置決め案内と
なるものである。なお、この実施例においても、上記凹
部15は必ずしも形成しなくてもよい。
【0010】ブロー成形される熱可塑性樹脂中空体1
は、多くはポリエチレン、ポリプロピレンのような汎用
熱可塑性プラスチックなどで構成されるが、ABS、ポ
リアミド、スチレン変性ポリフェニレンオキサイド、ポ
リカーボネートのような硬質熱可塑性プラスチックも用
いられる。
【0011】熱可塑性樹脂中空体1は、電機機器や家具
のハウジングパネル、空調ダクトやコンソールボックス
その他の自動車部品、キャリングケースなどを構成する
ものである。ネジ部材7,7aにより固着される他部材
6は、例えば、ポケット、ブラケット、スティ、バンド
などである。図9には熱可塑性樹脂中空体1からなるパ
ネル16にブラケット17を固着したものが例示されて
いる。ネジ部材7,7aは、セルフタッピングネジ、木
ネジなどのほか、先端にネジ部分を有するフックなどの
各種取付部材である。
【0012】
【発明の効果】本発明によれば、ブロー成形された熱可
塑性樹脂中空体であっても、ネジ部材による固着強度の
十分高いブロー成形中空体の固着構造を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る熱可塑性樹脂中空体の一部の断面
図である。
【図2】熱可塑性樹脂中空体のブロー成形工程で一対の
分割金型間にパリスンを配置した態様を示す一部の断面
図である。
【図3】図2の次工程を示す一部の断面図である。
【図4】図3の次工程を示す一部の断面図である。
【図5】図4の次工程を示す一部の断面図である。
【図6】本発明の他の実施例に係る熱可塑性樹脂中空体
の一部の断面図である。
【図7】図6の熱可塑性樹脂中空体のブロー成形工程で
一対の分割金型間にパリスンを配置した態様を示す一部
の断面図である。
【図8】図7の次工程を示す一部の断面図である。
【図9】本発明に係る熱可塑性樹脂中空体のパネルにブ
ラケットを固着したものを示す斜視図である。
【図10】従来例の一つを示す一部の断面図である。
【図11】従来例の他の一つを示す一部の断面図であ
る。
【符号の説明】
1 熱可塑性樹脂中空体 2 一方の壁面 3 他方の壁面 4 中空部 5,5a 中実状厚肉部 6 他部材 7,7a ネジ部材 8,9 一対の分割金型 10 スライド型 11 パリスン 12 溶着部 13,13a くぼませた部分 14 溶着面 15 凹部 16 パネル 17 ブラケット

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブロー成形された熱可塑性樹脂中空体の
    壁面に、ネジ部材を用いて他部材を固着する構造におい
    て、ブロー成形時に壁面を中空部方向にくぼませたうえ
    そのくぼませた部分を互いに溶着して中実状厚肉部を形
    成し、この中実状厚肉部にネジ部材をねじ込んで他部材
    を固着することを特徴とするブロー成形中空体の固着構
    造。
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JP6643782B2 (ja) * 2016-05-31 2020-02-12 キョーラク株式会社 樹脂成形体に被取付部材を取り付ける方法
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