JP3237003B2 - 炭素多孔体及びその製造方法 - Google Patents

炭素多孔体及びその製造方法

Info

Publication number
JP3237003B2
JP3237003B2 JP21100492A JP21100492A JP3237003B2 JP 3237003 B2 JP3237003 B2 JP 3237003B2 JP 21100492 A JP21100492 A JP 21100492A JP 21100492 A JP21100492 A JP 21100492A JP 3237003 B2 JP3237003 B2 JP 3237003B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
resin foam
present
bulk density
polycarbodiimide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP21100492A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0632677A (ja
Inventor
一夫 斉藤
敦 萩原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nisshinbo Holdings Inc
Original Assignee
Nisshinbo Holdings Inc
Nisshinbo Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nisshinbo Holdings Inc, Nisshinbo Industries Inc filed Critical Nisshinbo Holdings Inc
Priority to JP21100492A priority Critical patent/JP3237003B2/ja
Publication of JPH0632677A publication Critical patent/JPH0632677A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3237003B2 publication Critical patent/JP3237003B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B38/00Porous mortars, concrete, artificial stone or ceramic ware; Preparation thereof
    • C04B38/0022Porous mortars, concrete, artificial stone or ceramic ware; Preparation thereof obtained by a chemical conversion or reaction other than those relating to the setting or hardening of cement-like material or to the formation of a sol or a gel, e.g. by carbonising or pyrolysing preformed cellular materials based on polymers, organo-metallic or organo-silicon precursors

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Ceramic Engineering (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Dispersion Chemistry (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Carbon And Carbon Compounds (AREA)
  • Ceramic Products (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、炭素多孔体及びその製
造方法に関するものであり、更に詳しくは、高い強度を
有する炭素多孔体と、当該炭素多孔体を極めて容易に製
造することのできる方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、炭素多孔体を製造する方法と
して、メラミン、ウレタン、フェノール等の樹脂発泡体
を焼成する方法が知られていたが、これらの方法では、
一般に樹脂発泡体においてはそれを焼成した際の炭化収
率が低いために、焼成することにより、出発物質である
樹脂発泡体が極めて大きな容積収縮を起こしてしまい、
強度を出すことができないという欠点があった。
【0003】このため、樹脂発泡体をそのまま焼成する
上記従来方法の欠点を改良することを目的とし、ウレタ
ンフォーム等の樹脂発泡体に、フラン樹脂等の樹脂を含
侵させ、この樹脂の含侵した発泡体を焼成することから
なる炭素多孔体の製造方法が提案されている(特公昭5
3−7538号公報参照)。
【発明が解決しようとする課題】
【0004】しかしながら、上記公報記載の方法によっ
ても、焼成して得られる炭素多孔体は、その強度が胞弱
で実際の使用に耐えることができず、焼成収縮率が大き
いばかりか、焼成後の寸法精度がわるいという欠点を有
していた。
【0005】本発明の目的は、上記欠点を克服し、連続
気孔を有し、且つ、高強度の炭素多孔体を提供すること
にある。又、本発明の他の目的は、連続気孔を有し、且
つ、高強度の炭素多孔体を簡便に製造することのできる
方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】上記目的を達成するために本発明が採用し
た炭素多孔体の構成は、連続気孔を有すると共にポリカ
ルボジイミド樹脂が含侵したメラミン樹脂発泡体、ウレ
タン樹脂発泡体、フェノール樹脂発泡体等の樹脂発泡体
を、炭化してなることを特徴とするものであり、又、そ
の製造方法の構成は、連続気孔を有するメラミン樹脂発
泡体、ウレタン樹脂発泡体、フェノール樹脂発泡体等の
樹脂発泡体に、ポリカルボジイミド樹脂を含侵させた
後、炭化することを特徴とするものである。
【0007】即ち、本発明の発明者らは、上記目的を達
成するため鋭意研究した結果、ポリカルボジイミド樹脂
が焼成後の収縮率も小さく、且つ、強度の高いことに着
目し、連続気孔を有する樹脂発泡体にポリカルボジイミ
ド樹脂を含侵させた後に焼成することにより、高い強度
を有する炭素多孔体が簡便に得られることを知得し、本
発明を完成させた。
【0008】以下に本発明を詳細に説明する。
【0009】本発明に用いる樹脂発泡体を構成する樹脂
としては、ウレタン樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹
脂、ポリ塩化ビニール樹脂、フェノール樹脂等を挙げる
ことができる。尚、これらの樹脂は例示であって、本発
明では、副反応を起こすことなく、焼成した後に炭化す
るか、或いは消失してしまうものであれば、いずれも使
用することができる。
【0010】本発明に用いる樹脂発泡体は、上記樹脂を
適宜の方法で発泡させて得られる連続気孔を有するもの
である。ここでいう連続気孔とは、樹脂を発泡させる際
に生成した気泡の壁が、高度の膨張により或いは機械的
な加工により破られ、外部の大気と連通したものを意味
する。ほとんどの樹脂発泡体は、この連続気孔と共に独
立気泡を含んでいるが、本発明に用いる樹脂発泡体につ
いては、連続気孔を、連続気孔率でおおむね30%以上
有するものを使用することが好ましい。
【0011】本発明に用いる樹脂発泡体における連続気
孔率が30%を大きく下回る場合は、後述するポリカル
ボジイミドを通常の方法で含侵させることが困難とな
り、好ましくない。
【0012】また、本発明において使用されるポリカル
ボジイミド樹脂それ自体は、既知のもの或いは既知のも
のと同様にして製造することができるものであって〔米
国特許第2,941,966号明細書;特公昭47−3
3297号公報;J.Org.Chem.,28,20
69−2075(1963);Chemical Re
view,1981,Vol.81,No4,619−
621等参照〕、例えば、有機ジイソシアネートの脱二
酸化炭素を伴う縮合反応により容易に製造することがで
きる。このポリカルボジイミドに使われる有機ジイソシ
アネートは、脂肪族系、脂環式系、芳香族系、芳香−脂
肪族系等いずれのタイプのものであってもよく、これら
は単独で用いても、又、2種類以上組み合わせて用いて
共重合体としてもよい。
【0013】而して、本発明の方法において使用される
ポリカルボジイミド樹脂には、式 −R−N=C=N− (式中、Rは有機ジイソシアネート残基を表す。ここで
有機ジイソシアネート残基とは、有機ジイソシアネート
分子から2つのイソシアネート基(NCO)を除いた残
りの部分をいう。)で示される少なくとも1種の繰り返
し単位からなる単独共重合体又は、共重合体が包含され
る。
【0014】上記式における有機ジイソシアネート残基
Rとしては、数あるものの中でも芳香族ジイソシアネー
ト残基が好適である。このようなポリカルボジイミド樹
脂の具体例としては、次のようなものを挙げることがで
きる。
【化1】
【0015】上記各式において、重合度nは、10−1
0,000の範囲内、好ましくは50−5、000の範
囲である。尚、前記のポリカルボジイミド樹脂の端末
は、モノイソシアネート等を用いて封止されていてもよ
い。
【0016】而して、本発明炭素多孔体を製造するに
は、まず、樹脂発泡体に、例えば溶媒を用いて溶液とし
たポリカルボジイミド樹脂を含侵させる。この溶媒とし
ては、テトラクロロエチレン、トリクロロエチレン、テ
トラヒドロフラン、ジオキサン、モノクロロベンゼン、
ジクロロベンゼン、ジメチルホルムアミド、ジメチルア
セトアミド、N−メチル−2−ピロリドン、ジメチルス
ルフォキシド等を使用することができる。
【0017】次いで、ポリカルボジイミド樹脂溶液を含
侵して得た複合多孔体を加熱処理して溶媒除去を行い、
ポリカルボジイミド樹脂が含侵した複合多孔体とする。
【0018】次に、得られたポリカルボジイミド樹脂が
含侵した複合多孔体を焼成し、炭化する。この焼成・炭
化は、不活性ガス中或いは真空中で行うことができる。
焼成温度について特に制限はないが、3500℃以下、
好ましくは3000℃以下で行うものとする。
【発明の効果】
【0019】本発明の炭素多孔体は、連続気孔を有する
と共にポリカルボジイミド樹脂が含侵した樹脂発泡体
を、炭化してなるものであり、原料となった樹脂発泡体
の形状を忠実に保ち、且つ、高い強度を有しており、し
かも加工性に優れ、板状や円筒状等の様々な形状の炭素
多孔体に加工することができる。
【0020】又、本発明の炭素多孔体の製造方法は、連
続気孔を有する樹脂発泡体に、ポリカルボジイミド樹脂
を含侵させた後、炭化するものであり、極めて簡便に上
記本発明の炭素多孔体を製造することができる。
【0021】
【実施例】以下、実施例により、本発明を具体的に説明
する。
【0022】実施例1 2,4−トリレンジイソシアネート/2,6−トリレン
ジイソシアネート(80/20)の混合物54gを、テ
トラクロロエチレン500ml中で、カルボジイミド化
触媒(1−フェニル−3−メチルホスフォレンオキサイ
ド)0.12gと共に、120℃で4時間反応させ、ポ
リカルボジイミド樹脂溶液を得た。
【0023】嵩密度0.011g/cm3のメラミン樹
脂発泡体に、上記ポリカルボジイミド樹脂溶液を含侵さ
せることにより、以下に示す嵩密度を有する4種類の複
合多孔体を得た。 試料番号1 嵩密度:0.41g/cm3 試料番号2 嵩密度:0.72g/cm3 試料番号3 嵩密度:0.95g/cm3 試料番号4 嵩密度:0.97g/cm3
【0024】上記複合多孔体を空気中で120℃、24
時間放置し、その後、窒素ガス雰囲気中で30℃/hr
で1000℃まで焼成し、本発明の炭素多孔体とし、得
られた各炭素多孔体の嵩密度、気孔率、曲げ強度につい
て測定した。結果を表1に示す。
【0025】実施例2 実施例1で作成したポリカルボジイミド溶液を用い、嵩
密度0.015g/cm3のウレタンフォームに含侵さ
せることにより、以下に示す嵩密度を有する2種類の複
合多孔体を得た。 試料番号1 嵩密度:0.50g/cm3 試料番号2 嵩密度:0.89g/cm3
【0026】この複合多孔体を実施例1と同様の方法で
焼成し、本発明の炭素多孔体とし、得られた各炭素多孔
体の嵩密度、気孔率、曲げ強度について測定した。結果
を表1に示す。
【0027】比較例1 嵩密度0.011g/cm3のメラミン樹脂発泡体にフ
ラン樹脂を含侵させることにより、以下に示す嵩密度を
有する3種類の複合多孔体を得た。 試料番号1 嵩密度:0.28g/cm3 試料番号2 嵩密度:0.63g/cm3 試料番号1 嵩密度:0.65g/cm3
【0028】この複合多孔体を実施例1と同様の方法で
焼成し、本発明の炭素多孔体とし、得られた各炭素多孔
体の嵩密度、気孔率、曲げ強度について測定した。結果
を表1に示す。
【0029】比較例2 嵩密度0.011g/cm3のメラミン樹脂発泡体にフ
ェノール樹脂を含侵させることにより、以下に示す嵩密
度を有する3種類の複合多孔体を得た。 試料番号1 嵩密度:0.72g/cm3 試料番号2 嵩密度:0.85g/cm3 試料番号1 嵩密度:0.89g/cm3
【0030】この複合多孔体を実施例1と同様の方法で
焼成し、本発明の炭素多孔体とし、得られた各炭素多孔
体の嵩密度、気孔率、曲げ強度について測定した。結果
を表1に示す。
【0031】
【表1】
【0032】上記表1の結果を図1及び図2にまとめ
た。これらの図から明らかなように、同様の嵩密度或い
は気孔率を有する炭素多孔体同士を比較すれば、ポリカ
ルボジイミド樹脂を含侵させて焼成・炭化した本発明炭
素多孔体の方が、高い強度を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明炭素多孔体及び比較例の炭素多孔体につ
き、嵩密度と強度との関係を示すグラフである。
【図2】本発明炭素多孔体及び比較例の炭素多孔体につ
き、気孔率と強度との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
○ 実施例1 □ 実施例2 △ 比較例1 ◇ 比較例2 内側の数字は各々の試料番号を表わす。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C04B 38/00 - 38/10

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続気孔を有すると共にポリカルボジイ
    ミド樹脂が含侵したメラミン樹脂発泡体、ウレタン樹脂
    発泡体、フェノール樹脂発泡体等の樹脂発泡体を、炭化
    してなることを特徴とする炭素多孔体。
  2. 【請求項2】 連続気孔を有するメラミン樹脂発泡体、
    ウレタン樹脂発泡体、フェノール樹脂発泡体等の樹脂発
    泡体に、ポリカルボジイミド樹脂を含侵させた後、炭化
    することを特徴とする炭素多孔体の製造方法。
JP21100492A 1992-07-14 1992-07-14 炭素多孔体及びその製造方法 Expired - Lifetime JP3237003B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21100492A JP3237003B2 (ja) 1992-07-14 1992-07-14 炭素多孔体及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21100492A JP3237003B2 (ja) 1992-07-14 1992-07-14 炭素多孔体及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0632677A JPH0632677A (ja) 1994-02-08
JP3237003B2 true JP3237003B2 (ja) 2001-12-10

Family

ID=16598735

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21100492A Expired - Lifetime JP3237003B2 (ja) 1992-07-14 1992-07-14 炭素多孔体及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3237003B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4677122B2 (ja) * 2001-05-08 2011-04-27 株式会社イノアックコーポレーション 炭素化フォームおよびその製造方法
WO2009157404A1 (ja) * 2008-06-23 2009-12-30 株式会社トクヤマ 多孔質炭素材およびその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0632677A (ja) 1994-02-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6287375B1 (en) Pitch based foam with particulate
GB1361741A (en) Process for producing a porous carbon electrode
EP1219578B1 (en) Silicon/silicon carbide composite and process for manufacturing the same
JP2725705B2 (ja) 燃料電池用セルセパレーター
US6251819B1 (en) Silicon carbide foam with high specific surface area and improved mechanical properties
JP3237003B2 (ja) 炭素多孔体及びその製造方法
JP2735151B2 (ja) 繊維強化炭化ケイ素複合セラミックス成形体の製造方法
US5180529A (en) Process for producing a thin carbon plate
EP0298676A2 (en) Silicon carbide sintered body and method of producing the same
EP0443524B1 (en) High-density vitreous carbon material and process for producing the same
KR100287332B1 (ko) 플라즈마 에칭용 전극판 및 지그
EP0409144B1 (en) Speaker diaphragm and process for producing the same
JPH0421508A (ja) グラファイトフィルムの製造方法
JPH0632679A (ja) 活性化炭素多孔体及びその製造方法
JP3215978B2 (ja) ガラス状炭素被覆体の製造方法
KR100476713B1 (ko) 기공형 고분자재료를 이용한 활성탄소의 제조방법
JP2981023B2 (ja) 多孔性炭素繊維、その製造方法、多孔性黒鉛繊維の製造方法および多孔性炭素繊維の処理方法
US5665636A (en) Suscepter and process for production thereof
JPS59146917A (ja) 炭素多孔体の製造方法
EP0803485B1 (en) Process for production of silicon carbide shaped material
KR20210146932A (ko) 다공성 탄소 재료를 제조하는 방법 및 이 방법에 의해 획득 가능한 다공성 탄소 재료
JPS62162611A (ja) 炭素多孔体の製造方法
JP2003112910A (ja) カーボン成形体の親水化方法
JP2733675B2 (ja) セラミツク組成物およびその製造方法、成形助剤
JPS6259508A (ja) 炭素質薄板の製造方法