JP3236677B2 - 熱硬化性粉体塗料用組成物 - Google Patents

熱硬化性粉体塗料用組成物

Info

Publication number
JP3236677B2
JP3236677B2 JP29003992A JP29003992A JP3236677B2 JP 3236677 B2 JP3236677 B2 JP 3236677B2 JP 29003992 A JP29003992 A JP 29003992A JP 29003992 A JP29003992 A JP 29003992A JP 3236677 B2 JP3236677 B2 JP 3236677B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
softening point
acrylic copolymer
low
parts
powder coating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP29003992A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05230404A (ja
Inventor
英一郎 宮崎
泰作 加納
誠 西森
高良 関戸
真志 関
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Chemicals Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsui Chemicals Inc filed Critical Mitsui Chemicals Inc
Priority to JP29003992A priority Critical patent/JP3236677B2/ja
Publication of JPH05230404A publication Critical patent/JPH05230404A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3236677B2 publication Critical patent/JP3236677B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Epoxy Resins (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は低温硬化性および貯蔵安
定性に優れるとともに、塗膜の平滑性、鮮映性等の仕上
がり外観、および耐溶剤性の良好な熱硬化性粉体塗料用
組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、塗料焼き付け時の有機溶剤排出や
作業環境の問題から溶剤を含まず、かつ非危険物であ
り、また省資源が特長である粉体塗料が広い分野で使用
されている。
【0003】上記の粉体塗料としては、従来ビスフェノ
ールAを主体とするエポキシ樹脂粉体塗料およびポリエ
ステル樹脂粉体塗料が実用に供せられているが、耐候性
や近年問題視されてきた酸性雨に対する抵抗性が劣るた
め屋外用途には問題があった。
【0004】その欠点を克服した粉体塗料として本発明
者らはさきにアクリル系粉体塗料(特公昭48−386
17(英国特許第1312098号に対応))を提案し
た。
【0005】しかしながら、この粉体塗料は単一の共重
合体からなる系であるため、耐ブロッキング性などの貯
蔵安定性を保持するためには、共重合体の軟化点を高く
する必要があった。このため塗料焼付け時に共重合体の
十分な溶融状態を得るためには160℃以上の高温に保
つ必要を招いた。それ故、本発明の目的とする低温硬化
性、特に現在用いられている溶剤型アクリル−メラミン
系塗料の焼付け温度である140℃のような低温硬化に
適合する材料ではなく、かつ焼付け時の塗料の流動性が
十分でないために、仕上り塗膜の平滑性が劣り、要求外
観を満足するものではなかった。
【0006】また、特開昭52−77137により、
(A)グリシジル(メタ)アクリレート15〜50重量
%、アクリル酸またはメタクリル酸のアルキルエステル
30〜85重量%を主体とし、二次転移点(以下Tgと
略称する)が0〜60℃で、数平均分子量が1,000
〜5,000の共重合体30〜70重量%と、(B)グ
リシジル(メタ)アクリレート3〜25重量%、アクリ
ル酸またはメタクリル酸のアルキルエステル30〜87
重量%、スチレンまたは核置換スチレン10〜30重量
%を主体とし、Tgが30〜100℃で、数平均分子量
が10,000〜70,000の共重合体70〜30重
量%、とからなるアクリル系重合体混合物100重量部
と特定の脂肪族二塩基酸3〜55重量部からなる熱硬化
性粉体塗料用樹脂組成物が開示されている。
【0007】更に、最近に至り、特開平3−11145
6(米国特許第4988767号に対応)により、
(a)樹脂固形分重量を基準として1〜25重量%の、
−20〜30℃のTgを有する第一のアクリルポリマー
などの酸基含有ポリマー、(b)樹脂固形分重量を基準
として40〜75重量%の、40〜100℃のTgを有
する第二の酸基含有ポリマー、および(c)(a)およ
び(b)中の酸基と反応して架橋生成物を形成し得るβ
−ヒドロキシアルキルアミド、ポリエポキシなどの硬化
剤、を含有する熱硬化性粉体塗料組成物が開示されてい
る。
【0008】両者はTgの異なる共重合体を混合使用す
ることを開示しているけれども、前者においてはTgが
大きく異なる共重合体の採用は示されておらず、単に塗
膜の密着力、およびデュポン衝撃等で示される機械的強
度に優れ、また後者においては凝集現象に関連する貯蔵
安定性およびGardner衝撃試験結果等が示されて
いるに過ぎない。また、混合使用に関する充分な開示は
なく、本発明の目的とする低温硬化性、特に現在用いら
れている溶剤型アクリル−メラミン系塗料の焼付け温度
である140℃のような低温硬化条件に適合する材料を
提供するものではなかった。
【0009】すなわち、前者は200℃程度の高温焼き
付け条件を必要とし、後者においても硬化反応機構の相
違による180℃程度の焼き付け条件を採用せざるを得
ないものであった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、低温
硬化性、特に高温貯蔵後における低温焼き付け時のフロ
ー特性で評価される低温硬化性に優れ、前記した従来技
術における塗膜の機械的性質を維持し、平滑性等の塗膜
外観および光沢等の塗膜性質に優れた熱硬化性粉体塗料
用組成物を提供することにある。
【0011】更に本発明の他の目的は、塗膜表面の耐溶
剤性を改善することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記した本発明の目的
は、(a)エポキシ基を有する単量体とその他共重合可
能な単量体からなり、エポキシ当量が250〜1,00
0g/eq、軟化点が90〜160℃、数平均分子量が
2,500ないし10,000に満たない高軟化点アク
リル系共重合体、(b)エポキシ基を有する単量体とそ
の他共重合可能な単量体からなり、エポキシ当量が20
0〜600g/eq、軟化点が30〜70℃、数平均分
子量が500〜2,000である低軟化点アクリル系共
重合体、および(c)多価カルボン酸を含んでなり、高
軟化点アクリル系共重合体(a)と低軟化点アクリル系
共重合体(b)との軟化点の温度差が60〜120℃で
あり、重量比で(a)/(b)=95/5〜60/40
で、かつ(a)と(b)のエポキシ基の合計と(c)の
酸基の当量比が0.5:1〜1:0.5である熱硬化性
粉体塗料用組成物の提供によって達成される。
【0013】上記した本発明の組成物は、高軟化点アク
リル系共重合体(a)と低軟化点アクリル系共重合体
(b)との軟化点の温度差を60〜120℃に制御した
点において特に特徴的であり、またこれらの数値を更に
制御することによって上記の目的達成度を更に高めるこ
とができる。
【0014】本発明の目的は、前記組成物に、リン酸エ
ステル化合物および/または亜リン酸エステル化合物
(d)を、高軟化点アクリル系共重合体(a)と低軟化
点アクリル系共重合体(b)の合計100重量部に対
し、0.01〜1重量部含有させることによって、より
高度に達成することができる。
【0015】本発明の熱硬化性粉体塗料用組成物を用い
2コート1ベイク方式で形成される塗膜は目視外観、耐
溶剤性に優れ、低温硬化性、貯蔵安定性に優れている。
【0016】本発明において、高軟化点アクリル系共重
合体(a)に用いるエポキシ基を有する単量体として
は、例えば、グリシジルメタクリレート、グリシジルア
クリレート、メチルグリシジルメタクリレート、メチル
グリシジルアクリレート、アクリルグリシジルエーテル
等が挙げられ、これらを1種以上用いることができる。
【0017】その他の共重合可能な単量体としては、メ
チル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレー
ト、プロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メ
タ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、
tert−ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘ
キシル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アク
リレート、トリデシル(メタ)アクリレート、シクロヘ
キシル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリ
レート、フェニル(メタ)アクリレート、ヒドロキシエ
チル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メ
タ)アクリレート、ヒドロキシブチル(メタ)アクリレ
ート、1,4−ブタンジオールモノ(メタ)アクリレー
ト、アクリル酸、メタクリル酸、或いはマレイン酸、無
水マレイン酸、イタコン酸およびそれらのモノエステル
化物、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジ
エチルアミノエチル(メタ)アクリレート等のアクリル
酸およびメタクリル酸のエステル類が挙げられる。
【0018】なお、上記の化合物において、例えば、メ
チル(メタ)アクリレートとは、メチルメタアクリレー
トおよびまたはメチルアクリレートを意味する。
【0019】その他の共重合可能な単量体としては、例
えば、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエ
ン、アクリロニトリル、メタアクリロニトリル、酢酸ビ
ニル、プロピオン酸ビニル、アクリルアミド、メタアク
リルアミド、メチロールアクリルアミド、メチロールメ
タクリルアミド、塩化ビニル、エチレン、プロピレン、
4 〜C20のα−オレフィン等が挙げられる。
【0020】エポキシ基を有する単量体は、高軟化点ア
クリル系共重合体(a)のエポキシ当量が250〜1,
000g/eqになるように使用量を限定するのが適当
である。より好ましいエポキシ当量としては、300〜
500g/eqの範囲である。エポキシ当量が1,00
0g/eqを越えて大きい場合は、塗料焼き付け時の低
温硬化性が充分でなく、硬化性が不足し耐溶剤性が劣
る。また、エポキシ当量が250g/eq未満の場合
は、塗膜の表面が平滑とならず好ましい塗膜外観を得る
ことができない。
【0021】なお、上記のエポキシ当量とは、エポキシ
基の1当量当たりの樹脂の重量g数で表される。単位は
g/eqである。
【0022】本発明において高軟化点アクリル共重合体
(a)は、粉体塗料の貯蔵安定性の向上に主に寄与し、
低軟化点アクリル系共重合体(b)は低温焼付け時にお
ける硬化性および粉体塗料の流動性向上に主に寄与する
ものである。
【0023】更に、従来の粉体塗料では得られない低温
硬化性、貯蔵安定性、塗膜外観および耐溶剤性を発現さ
せるためには、高軟化点アクリル系共重合体(a)およ
び低軟化点アクリル系共重合体(b)の特性値を制御
し、かつ後述のように高軟化点アクリル系共重合体
(a)と低軟化点アクリル系共重合体(b)との相互の
使用量および特性値をそれぞれ限定する必要がある。
【0024】高軟化点アクリル系共重合体(a)の軟化
点は90〜160℃の範囲が適当である。軟化点が90
℃未満の場合は塗料の貯蔵安定性が劣り実用に適さな
い。また、160℃を越えると、塗料焼き付け時におけ
る塗料の流動性が低下し得られる塗膜の平滑性が劣り良
好な外観品質とはならない。
【0025】なお、アクリル系共重合体の軟化点は環球
法(JIS K 2531)により得ることができる。
【0026】また、高軟化点アクリル系共重合体(a)
のTgは70〜120℃の範囲が適当である。Tgが7
0℃未満の場合は塗料の貯蔵安定性が劣り実用に適さな
い。また、120℃を越えると、塗料焼き付け時におけ
る塗料の流動性が低下し、得られる塗膜の平滑性が劣
り、良好な外観品質とはならない。
【0027】なお、アクリル系共重合体のTgはFox
の式により得ることができる。
【0028】高軟化点アクリル系共重合体(a)の数平
均分子量は、2,500〜10,000の範囲内が適当
であり、より好ましくは2,800〜9,600の範囲
である。数平均分子量が2,500未満の場合は塗料の
貯蔵安定性が劣り実用に適さない。また、10,000
を越えると、塗料焼き付け時における塗料の流動性が低
下し、得られる塗膜の平滑性が劣り、良好な外観品質と
はならない。
【0029】なお、アクリル系共重合体の数平均分子量
はGPCを用いポリスチレンを標準として測定したもの
である。
【0030】高軟化点アクリル系共重合体(a)は常法
により製造することができ、溶液重合法、懸濁重合法、
塊状重合法、乳化重合法等の公知の何れかの重合法にて
も製造することができる。
【0031】本発明において、低軟化点アクリル系共重
合体(b)に用いるエポキシ基を有する単量体として
は、高軟化点アクリル系共重合体(a)で例示した単量
体が挙げられ、これらを1種以上用いることができる。
【0032】その他の共重合可能な単量体も高軟化点ア
クリル系共重合体(a)で例示したもの全てを用いるこ
とができる。
【0033】エポキシ基を有する単量体は、低軟化点ア
クリル系共重合体(b)のエポキシ当量が200〜60
0g/eqになるように使用量を限定するのが適当であ
る。より好ましいエポキシ当量としては、250〜45
0g/eqである。エポキシ当量が600g/eqを越
えて大きい場合は、塗料焼き付け時の低温硬化性が達成
されず、硬化性が不足し耐溶剤性が劣る。また、エポキ
シ当量が200g/eq未満の場合は、塗膜の表面が平
滑とならず好ましい塗膜外観を得ることができない。
【0034】低軟化点アクリル系共重合体(b)の軟化
点は、30〜70℃が適当である。軟化点が30℃未満
の場合は塗料の貯蔵安定性が劣り実用に適さない。ま
た、70℃を越えると、塗料焼き付け時における塗料の
流動性が低下し得られる塗膜の平滑性が劣り良好な外観
品質とはならない。
【0035】また、低軟化点アクリル系共重合体(b)
のTgは−30〜40℃の範囲が適当である。更に好ま
しいTg範囲は、−20〜20℃である。Tgが−30
℃未満の場合は塗料の貯蔵安定性が劣り実用に適さな
い。また、40℃を越えると、塗料焼き付け時における
塗料の流動性が低下し、得られる塗膜の平滑性が劣り良
好な外観品質とはならない。
【0036】更に、低軟化点アクリル系共重合体(b)
の数平均分子量は、500〜2,000が適当であり、
好ましくは800〜2,000の範囲である。数平均分
子量が500未満の場合は塗料の貯蔵安定性および耐候
性が劣り実用に適さない。また、2,000を越える
と、塗料焼き付け時における塗料の流動性が低下し得ら
れる塗膜の平滑性が劣り良好な外観品質とはならない。
更に好ましい数平均分子量としては、1,000〜2,
000である。
【0037】高軟化点アクリル系共重合体(a)と低軟
化点アクリル系共重合体(b)との軟化点の温度差は6
0〜120℃であり、好ましくは64〜110℃の範囲
である。軟化点の温度差が60℃に満たない場合におい
て、重合体(a)および(b)の何れも比較的低い軟化
点を有する場合は、塗料を調製した際ブロッキングを起
し貯蔵安定性が劣り、一方比較的高い軟化点を有する場
合は、従来のアクリル粉体塗料と同様に塗料焼き付け時
の流動性が悪く、塗膜外観が劣る。また、120℃を越
える場合は、共重合体(b)のみが溶融し、次いで硬化
するため共重合体(a)が十分に溶融硬化することなく
反応が完結し、塗膜外観が劣ることとなる。
【0038】上記した軟化点の温度差は、高軟化点アク
リル系共重合体(a)と低軟化点アクリル系共重合体
(b)とのTgの温度差が70〜125℃であると表現
することもできる。このような表現における高軟化点ア
クリル系共重合体(a)のTgは一般的には70〜12
0℃の範囲であり、低軟化点アクリル系共重合体(b)
のTgは一般的には−30〜40℃の範囲である。
【0039】低軟化点アクリル系共重合体(b)は、高
軟化点アクリル系共重合体(a)と同様に常法により合
成することができる。
【0040】高軟化点アクリル系共重合体(a)と低軟
化点アクリル系共重合体(b)の配合比率は重量比で
(a)/(b)=95/5〜60/40となるようにす
るのが適当である。配合比率で高軟化点アクリル系共重
合体(a)の比率が95を越えると従来のアクリル粉体
塗料と同様に塗膜外観が劣る。また低軟化点アクリル系
共重合体(b)の比率が40を越えると塗膜が柔らか
く、所定の硬度に達しないためキズ等がつき安くなり実
用に適さない。
【0041】本発明に使用される多価カルボン酸(c)
は、高軟化点アクリル系共重合体(a)と低軟化点アク
リル系共重合体(b)に含有されるエポキシ基と反応さ
せるための硬化剤成分である。
【0042】多価カルボン酸としては、脂肪族二塩基酸
では、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライ
ン酸、セバシン酸、ウンデカン2酸、ドデカン2酸、ト
リデカン2酸、テトラデカン2酸、ペンタデカン2酸、
ヘキサデカン2酸、オクタデカン2酸、アイコサン2
酸、ドコサン2酸、テトラコサン2酸等が例示され、ま
た芳香族多価カルボン酸としては、イソフタル酸、トリ
メリット酸等、更にまた脂環式二塩基酸としては、ヘキ
サヒドロフタル酸、テトラヒドロフタル酸等が例示され
る。上記した二塩基酸の他に、カルボキシル基を有する
ポリエステル樹脂の使用も可能である。
【0043】多価カルボン酸(c)の使用量は、高軟化
点アクリル系共重合体(a)と低軟化点アクリル系共重
合体(b)のエポキシ基の合計と酸基の当量比で0.
5:1〜1:0.5にするのが適当である。この範囲外
では塗膜の耐溶剤性が劣る。
【0044】本発明に用いるリン酸エステル化合物およ
び亜リン酸エステル化合物(d)はエポキシ基と酸基の
硬化反応の硬化触媒として用いられる。
【0045】リン酸エステル化合物としては、トリメチ
ルホスフェート、トリエチルホスフェート、トリn−ブ
チルホスフェート、トリス(ブトキシエチル)ホスフェ
ート、トリス(2−エチルヘキシル)ホスフェート、
(RO)3 P=O[R=ラウリル、セチル、ステアリ
ル、オレイル]、トリス(2−クロロエチル)ホスフェ
ート、トリス(2−ジクロロプロピル)ホスフェート、
トリフェニルホスフェート、ブチルピロホスフェート、
トリクレジルホスフェート、トリキシレニルホスフェー
ト、オクチルジフェニルホスフェート、クレジルジフェ
ニルホスフェート、キシレニルジホスフェート、モノブ
チルホスフェート、ジブチルホスフェート、ジ−2−エ
チルヘキシルホスフェート、モノイソデシルホスフェー
ト、アンモニウムエチルアシッドホスフェート、2−エ
チルヘキシルアシッドホスフェート塩等が挙げられる。
【0046】亜リン酸エステル化合物としては、トリメ
チルホスファイト、トリエチルホスファイト、トリn−
ブチルホスファイト、トリス(2−エチルヘキシル)ホ
スファイト、トリイソオクチルホスファイト、トリデシ
ルホスファイト、トリイソデシルホスファイト、トリス
(トリデシル)ホスファイト、トリオレイルホスファイ
ト、トリステアリルホスファイト、トリフェニルホスフ
ァイト、トリス(ノニルフェニル)ホスファイト、トリ
ス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト、
フェニルジイソオクチルホスファイト、フェニルジイソ
デシルホスファイト、ジフェニルモノ(2−エチルヘキ
シル)ホスファイト、ジフェニルイソオクチルホスファ
イト、ジフェニルモノデシルホスファイト、ジフェニル
モノイソデシルホスファイト、ジフェニルモノ(トリデ
シル)ホスファイト、ビス(ノニルフェニル)ジノニル
フェニルホスファイト、テトラフェニルジプロピレング
リコールジホスファイト、ポリ(ジプロピレングリコー
ル)フェニルホスファイト、ジイソデシルペンタエリス
リトールジホスファイト、ビス(トリデシル)ペンタエ
リスリトールジホスファイト、ジステアリルペンタエリ
スリトールジホスファイト、ビス(ノニルフェニル)ペ
ンタエリスリトールジホスファイト、テトラフェニルテ
トラ(トリデシル)ペンタエリスリトールテトラホスフ
ァイト、テトラ(トリデシル)−4,4’−イソプロピ
リデンジフェニルホスファイト、トリラウリルトリチオ
ホスファイト、ジメチルハイドロジエンホスファイト、
ジブチルハイドロジエンホスファイト、ジ(2−エチル
ヘキシル)ハイドロジエンホスファイト、ジラウリルハ
イドロジエンホスファイト、ジオレイルハイドロジエン
ホスファイト、ジフェニルハイドロジエンホスファイト
が挙げられる。
【0047】リン酸エステル化合物、亜リン酸エステル
化合物とも例示した化合物を1種以上用いることがで
き、リン酸エステル化合物と亜リン酸エステル化合物を
併用することもできる。
【0048】リン酸エステル化合物および亜リン酸エス
テル化合物(d)の使用量は、高軟化点アクリル系共重
合体(a)と低軟化点アクリル系共重合体(b)の合計
100重量部に対し0.01〜1重量部が適性である。
高軟化点アクリル系共重合体(a)と低軟化点アクリル
系共重合体(b)の合計100重量部に対し0.01重
量部未満では、120℃焼き付けにおける硬化性が劣
り、低温硬化性が発現できない。また1重量部を越える
と塗料の貯蔵安定性が劣る。
【0049】本発明の熱硬化性粉体塗料用組成物にはエ
ポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド等の合成樹
脂、或いは繊維素誘導体のような各種樹脂を本発明の目
的を損なわない程度に配合してもよく、その他に顔料、
流動調整剤、ブロッキング防止剤、紫外線吸収剤、ベン
ゾイン、帯電防止剤、酸化防止剤等の通常用いられてい
る塗料添加剤を配合してもよい。
【0050】またクリヤーコートとして使用する場合に
少量の顔料を配合し、完全に隠蔽性の発現しない程度に
着色してもよい。
【0051】粉体塗料を製造するには周知のいずれの方
法も採用することができるが、通常上記の高軟化点アク
リル系共重合体(a)と低軟化点アクリル系共重合体
(b)を所定の比率で配合し、更に多価カルボン酸
(c)を必要によりリン酸エステル化合物および/また
は亜リン酸エステル化合物(d)を所定の比率になるよ
うに配合すればよい。
【0052】リン酸エステル化合物および/または亜リ
ン酸エステル化合物(d)を用いる場合の好ましい配合
方法としては、高軟化点アクリル系共重合体(a)およ
び/または低軟化点アクリル系共重合体(b)の溶剤を
除去する際に、所定量のリン酸エステル化合物および/
または亜リン酸エステル化合物(d)を配合し、溶剤を
除去する方法が挙げられる。
【0053】以上に示した配合物は、加熱ロール、エク
ストルーダーなどの溶融混練機により、充分溶融混合
し、冷却後粉砕して粉体塗料とする方法がとられる。
【0054】また、塗装方法としては、静電塗装法、流
動浸漬法等の塗装方法によって被塗物に塗装し、これを
100〜150℃の焼き付け炉、より一般的には140
℃程度で焼き付けを行い、かくして塗膜を得ることがで
きる。
【0055】本発明の熱硬化性粉体塗料用組成物は、自
動車用上塗り塗料として用いることができ、その場合現
在用いられている2コート1ベイクシステムに適合する
ことができる。
【0056】以下、本発明を、更に具体的に説明するた
めに実施例および比較例をあげて説明するが、本発明は
これらの実施例に限定されるものではない。説明中
「部」および「%」はことわりのない限り重量によるも
のである。
【0057】参考例1 (アクリル系共重合体 a−1〜a−9の製造)攪拌
機、温度計、還流コンデンサーおよび窒素導入管を備え
た4ッ口フラスコにキシレン66.7部を仕込み、還流
温度まで昇温した。ここで表−1に示す単量体と重合開
始剤としてN,N’−アゾビスイソブチロニトリルを5
時間に渡り滴下して、更にその後100℃で5時間保持
した。得られた重合溶液から溶剤を除去することによ
り、高軟化点アクリル系共重合体(a−1)〜(a−
9)を得た。 (アクリル系共重合体 b−1〜b−9の製造)参考例
1と同様の方法により表−2に示す単量体からなる低軟
化点アクリル系共重合体(b−1)〜(b−9)を得
た。
【0058】参考例2 (ベースコート塗料の調整) 2−1 メタリックベースコート塗料の調整 参考例1と同様のフラスコにキシロール80部、n−ブ
タノール20部を仕込み100℃に昇温した。ここにス
チレン10部、メチルメタクリレート10部、ブチルア
クリレート30部、イソブチルアクリレート35部、2
−ヒドロキシエチルメタクリレート12部、メタクリル
酸3部およびN,N’−アゾビスイソブチロニトリルよ
りなる原料を5時間にわたり滴下して、その後も同温度
で5時間保持してアクリル樹脂を得た。
【0059】このアクリル樹脂180部、ユーバン20
SE−60(ブチル化メラミン樹脂、三井東圧化学株式
会社製、商品名、固形分60%)37.5部、アルミペ
ースト7160N(東洋アルミニウム社製、商品名)1
6.8部を攪拌機にて攪拌混合した。
【0060】2−2 ソリッドカラーコート塗料の調整 ソリッドカラーコート塗料を下記のように配合した。 参考例1で製造したアクリル系共重合体(a−2) 562部 参考例1で製造したアクリル系共重合体(b−2) 188部 ドデカン2酸 250部 酸化チタン CR−930(石原産業社製、商品名) 250部 上記配合物を熱ロール90℃の条件下で溶融混練し、冷
却後、粉砕機にて微粉砕し、150メッシュの篩を通過
した区分を集め、ソリッドカラーコート塗料を得た。
【0061】参考例3 (クリヤーコート塗料の調整)クリヤーコート塗料を表
3に示す割合で配合し、参考例2に示したソリッドカラ
ーコート塗料の調製と同様の手法にてクリヤーコート塗
料を得た。
【0062】実施例1 アクリル系共重合体(a−1)とアクリル系共重合体
(b−3)およびドデカン2酸を表3に示す割合に配合
し、参考例3に示す手法でクリヤーコート塗料を調整し
た。
【0063】参考例2−1で調整したメタリックベース
コート塗料を、自動車車体用鋼板にカチオン電着塗料を
塗布、焼き付けした被塗物にエアースプレーにて塗装
後、3分間セッティングし、上記クリヤーコート塗料を
静電スプレーにて60〜70μの膜厚になるよう塗装し
た後、10分間セッティングし、140℃で30分間加
熱しテスト板を得た。
【0064】塗膜の性能評価は表4に示す。
【0065】実施例2〜5,比較例1〜10 実施例1と同様に表3に示す割合で塗料を調整し、同様
の方法でテスト板を得た。塗膜の性能評価は表4に示
す。
【0066】実施例6 参考例2−2で調整したソリッドカラーコート塗料を実
施例1と同様の被塗物に静電塗装し、クリヤーコート塗
料としては実施例1と同様の塗料を用い、同温度で焼き
付けを行いテスト板を得た。塗膜の性能評価は表4に示
す。
【0067】比較例11 参考例1と同様のフラスコにキシレン66.7部を仕込
み、還流温度まで昇温した。ここにスチレン15部、メ
チルメタクリレート62.5部、ブチルアクリレート1
2部、アクリル酸10.5部およびN,N’−アゾビス
イソブチロニトリル5部よりなる原料を5時間に渡り滴
下して、更にその後は100℃で5時間保持した。得ら
れた重合溶液から溶剤を除去することによりカルボキシ
ル基を有する高軟化点アクリル系共重合体を得た。
【0068】なお酸価は76KOHmg/g、数平均分
子量4,000、軟化点93℃、Tgは70℃であっ
た。
【0069】同様のフラスコにキシレン66.7部を仕
込み、還流温度まで昇温した。ここにスチレン15部、
メチルメタクリレート37部、ブチルアクリレート3
7.5部、アクリル酸10.5部およびN,N’−アゾ
ビスイソブチロニトリル5部よりなる原料を5時間にわ
たり滴下して、更にその後は100℃で5時間保持し
た。得られた重合溶液から溶剤を除去することによりカ
ルボキシル基を有する低軟化点アクリル系共重合体を得
た。
【0070】なお酸価は76KOHmg/g、数平均分
子量4,100、軟化点58℃、Tgは25℃であっ
た。
【0071】同様のフラスコに1.6ヘキサンジオール
118部、ドデカン2酸460部、ジブチルチンオキサ
イド0.58部、キシレン145部を仕込み、還流温度
まで昇温した。その後、徐々に昇温し水を除去してエス
テル化反応を進行させた。酸価が165になったところ
で、溶剤を除去することによりカルボキシル基を有する
ポリエステル樹脂を得た。
【0072】なお酸価は208KOHmg/g、数平均
分子量は980であった。
【0073】同様のフラスコにジメチルアジペート93
4.2部、ジメチルグルタレート103.8部、ジエタ
ノールアミン1512部、ナトリウムメトキシド4.7
部を仕込み、約100℃まで昇温した。その後、徐々に
昇温しメタノールを留出させ反応を進行させた。更にナ
トリウムメトキシド1.2部を追加し昇温した。メタノ
ールの留出量が335部になったところで溶剤を除去
し、冷却後アセトン2000mlを添加したところ生成
物であるヒドロキシアルキルアミドが沈殿した。濾過後
洗浄し目的物を得た。
【0074】得られたカルボキシル基を有する高軟化点
アクリル系共重合体51部、カルボキシル基を有する低
軟化点アクリル系共重合体20部、ポリエステル樹脂1
2.7部、ヒドロキシアルキルアミド16部を配合し、
参考例3と同様の手法にて塗料を調整した。さらに実施
例1と同様の被塗物に静電塗装し、同温度で焼き付けを
行いテスト板を得た。塗膜の性能評価は表4に示す。 1)目視外観 塗膜外観、特に平滑性の優れているものを◎、僅かに凹
凸のあるものを○、平滑性の劣るものを×とした。 2)光沢 光沢計での測定(60°グロス)値で表した。 3)耐溶剤性 キシロールを含浸させたガーゼで、塗膜表面を往復50
回擦ったのち観察を行った。痕跡のないものを◎、僅か
に痕跡のあるものを○、痕跡のついているものを×とし
た。 4)貯蔵安定性 粉体塗料を40℃で3日間貯蔵したのち10mmΦ、
0.3gのペレット状粉体塗料を調製し、プレート上に
貼着したのち垂直状態に保ち、140℃で30分間焼き
付けした際のペレットのたれの状態を測定してフロー特
性を評価した。フロー性の良好なものを◎、劣るものを
×とした。 5)耐酸性テスト 10vol%濃度の硫酸を塗膜表面に滴下し、室温にて
1日放置した後、拭き取り観察した。その結果、比較例
11は酸による損傷の痕跡が認められたが他の実施例お
よび比較例の全てに損傷の痕跡は認められなかった。
【0075】また、重合体の諸物性は次の方法により測
定した。 1)軟化点温度 環球法(JIS K 2531)による。 2)ガラス転移温度 モノマー組成に基き、FOXの式により求める。 3)数平均分子量 GPCによりポリスチレンを標準にして測定した。
【0076】
【表1】
【0077】
【表2】
【0078】
【表3】
【0079】
【表4】 参考例4 アクリル系共重合体 a−10〜a−19の製造 攪拌機、温度計、還流コンデンサーおよび窒素導入管を
備えた4ッ口フラスコにキシレン66.7部を仕込み、
還流温度まで昇温した。ここで表1に示す単量体と重合
開始剤としてN,N’−アゾビスイソブチロニトリルを
5時間にわたり滴下して、更にその後100℃で5時間
保持した。得られた重合溶液に表5に示すリン酸エステ
ル化合物および/または亜リン酸エステル化合物を加
え、溶剤を除去することにより高軟化点アクリル系共重
合体(a−10)〜(a−19)を得た。
【0080】アクリル系共重合体 b−10〜b−20
の製造 参考例4と同様の方法により表−6に示す単量体からな
る低軟化点アクリル系共重合体(b−10)〜(b−2
0)を得た。
【0081】参考例5 ソリッドカラーコート塗料の調整 ソリッドカラーコート塗料を下記のように配合した。 参考例4で製造したアクリル系共重合体(a−11) 563部 参考例4で製造したアクリル系共重合体(b−11) 188部 ドデカン2酸 249部 酸化チタン CR−930(石原産業社製) 250部 上記の配合で熱ロール、90℃の条件下で溶融混練して
冷却後、粉砕機にて微粉砕し、150メッシュの篩を通
過した区分を集めソリッドカラーコート塗料を得た。
【0082】実施例7 アクリル系共重合体(a−10)とアクリル系共重合体
(b−12)およびドデカン2酸を表7に示す割合に配
合し、参考例3に示す手法でクリヤーコート塗料を調整
した。
【0083】参考例2−1で調整したメタリックベース
コート塗料を、自動車車体用鋼板にカチオン電着塗料を
塗布、焼き付けした被塗物にエアースプレーにて塗装後
3分間のセッティング後、上記クリヤーコート塗料を静
電スプレーにて60〜70μの膜厚になるよう塗装後、
10分間のセッティング後、120℃で30分間加熱し
テスト板を得た。塗膜の性能評価は表8に示す。 実施例8〜11,比較例12〜23 実施例1と同様に表7に示す割合で塗料を調整し、同様
の方法でテスト板を得た。塗膜の性能評価は表8に示
す。 実施例12 参考例5−2で調整したソリッドカラーコート塗料を実
施例1と同様の被塗物に静電塗装し、実施例7と同様の
塗料をクリヤーコート塗料として用い、同温度で焼き付
けを行いテスト板を得た。塗膜の性能評価は表8に示
す。
【0084】
【表5】
【0085】
【表6】
【0086】
【表7】
【0087】
【表8】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 関戸 高良 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三 井東圧化学株式会社内 (72)発明者 関 真志 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三 井東圧化学株式会社内 (56)参考文献 特開 昭52−69936(JP,A) 特開 昭52−77137(JP,A) 特開 昭56−143263(JP,A) 特開 昭51−42730(JP,A) 特開 昭57−83564(JP,A) 特開 昭61−111380(JP,A) 特開 昭56−11967(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C09D 5/46

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)エポキシ基を有する単量体とその
    他共重合可能な単量体からなり、エポキシ当量が250
    〜1,000g/eq、軟化点が90〜160℃、数平
    均分子量が2,500ないし10,000に満たない高
    軟化点アクリル系共重合体、 (b)エポキシ基を有する単量体とその他共重合可能な
    単量体からなり、エポキシ当量が200〜600g/e
    q、軟化点が30〜70℃、数平均分子量が500〜
    2,000である低軟化点アクリル系共重合体および (c)多価カルボン酸を含んでなり、高軟化点アクリル
    系共重合体(a)と低軟化点アクリル系共重合体(b)
    との軟化点の温度差が60〜120℃であり、重量比で
    (a)/(b)=95/5〜60/40で、かつ(a)
    と(b)のエポキシ基の合計と(c)の酸基の当量比が
    0.5:1〜1:0.5である熱硬化性粉体塗料用組成
    物。
  2. 【請求項2】 高軟化点アクリル系共重合体(a)と低
    軟化点アクリル系共重合体(b)との軟化点の温度差が
    64〜110℃である請求項1記載の熱硬化性粉体塗料
    用組成物。
  3. 【請求項3】 高軟化点アクリル系共重合体(a)のエ
    ポキシ当量が300〜500g/eqで低軟化点アクリ
    ル系共重合体(b)のエポキシ当量が200〜600g
    /eqである請求項1記載の熱硬化性粉体塗料用組成
    物。
  4. 【請求項4】 高軟化点アクリル系共重合体(a)の数
    平均分子量が2,800〜9,600であり、低軟化点
    アクリル系共重合体(b)の数平均分子量が800〜
    1,800である請求項1記載の熱硬化性粉体塗料用組
    成物。
  5. 【請求項5】 高軟化点アクリル系共重合体(a)と低
    軟化点アクリル系共重合体(b)とのガラス転移点の温
    度差が70〜125℃である請求項1記載の熱硬化性粉
    体塗料用組成物。
  6. 【請求項6】 高軟化点アクリル系共重合体(a)のガ
    ラス転移点が70〜120℃であり、低軟化点アクリル
    系共重合体(b)のガラス転移点が−30〜40℃であ
    る請求項1記載の熱硬化性粉体塗料用組成物。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6記載の何れかの熱硬化性粉
    体塗料用組成物に、リン酸エステル化合物および/また
    は亜リン酸エステル化合物(d)を、高軟化点アクリル
    系共重合体(a)と低軟化点アクリル系共重合体(b)
    の合計100重量部に対し、0.01〜1重量部含有し
    てなる熱硬化性粉体塗料用組成物。
JP29003992A 1991-11-27 1992-10-28 熱硬化性粉体塗料用組成物 Expired - Lifetime JP3236677B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29003992A JP3236677B2 (ja) 1991-11-27 1992-10-28 熱硬化性粉体塗料用組成物

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31202591 1991-11-27
JP3-345872 1991-12-27
JP34587291 1991-12-27
JP3-312025 1991-12-27
JP29003992A JP3236677B2 (ja) 1991-11-27 1992-10-28 熱硬化性粉体塗料用組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05230404A JPH05230404A (ja) 1993-09-07
JP3236677B2 true JP3236677B2 (ja) 2001-12-10

Family

ID=27337554

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29003992A Expired - Lifetime JP3236677B2 (ja) 1991-11-27 1992-10-28 熱硬化性粉体塗料用組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3236677B2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5407707A (en) * 1993-11-01 1995-04-18 Ppg Industries, Inc. Powder coating composition based on epoxy containing polymers and polyacid curing agents
JP3904095B2 (ja) * 1995-12-21 2007-04-11 大日本インキ化学工業株式会社 粉体塗料用組成物及びその塗装法
US6335304B1 (en) * 1999-11-09 2002-01-01 King Industries, Inc Metal salts of phosphoric acid esters as cross linking catalysts
JP2008208228A (ja) * 2007-02-27 2008-09-11 Kansai Paint Co Ltd 塗料組成物及び塗膜形成方法
JP4829837B2 (ja) * 2007-04-27 2011-12-07 関西ペイント株式会社 複層塗膜形成方法
US9834634B2 (en) * 2014-02-27 2017-12-05 Akzo Nobel Coatings International, B.V. Acrylic resins and powder coating compositions and powder coated substrates including the same
JP7009241B2 (ja) * 2017-02-17 2022-01-25 三洋化成工業株式会社 粉体塗料組成物
WO2023162563A1 (ja) * 2022-02-22 2023-08-31 Dic株式会社 粉体塗料用樹脂組成物、粉体塗料、該粉体塗料の塗膜を有する物品

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05230404A (ja) 1993-09-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5756221A (en) Coating method
US8299163B2 (en) Water-based paint compositions and multilayer coating film-forming method
KR960005429B1 (ko) 열경화성 분체 도료용 조성물
US6844072B2 (en) Powdered thermosetting composition for coatings
EP0880565B1 (en) Coating compositions with flow modifiers and the flow modifiers and multilayered coatings
US5824424A (en) Cationic electrodepositable coating composition and coating method using the same
US6313224B1 (en) Coating of film-forming resin and functional flow control copolymer
CA1340144C (en) Coatings
JPH07224146A (ja) 硬化性樹脂組成物、塗料組成物および塗膜形成方法
JP2846819B2 (ja) 粉体塗料組成物
JP3236677B2 (ja) 熱硬化性粉体塗料用組成物
EP0468293B1 (en) Metallic water borne base coat composition based on acrylic latex resins using a water reducible resin for aluminium storage and a hectorite clay for rheology control
JPH0459878A (ja) 粉体塗料組成物
US6403715B2 (en) Powder coating of epoxy resin and COOH- and ester-terminated anhydride
JP3505284B2 (ja) 熱硬化性粉体塗料、それを用いた塗装方法及び塗装された物
US6448345B1 (en) Powder coating of epoxy resin, non-cyclic polyanhydride, and aliphatic non-cyclic anhydride or dibasic acid
JP2545562B2 (ja) 塗料用組成物
JP2000281758A (ja) 硬化性樹脂組成物
JPH0347304B2 (ja)
JPH0971706A (ja) 硬化性樹脂組成物、塗料組成物および塗膜形成方法
JPS61113666A (ja) 粉体塗料用組成物
JPH0975837A (ja) 複層塗膜形成方法
JPH08176477A (ja) 電着塗料組成物及び高耐候性電着塗膜の形成方法
JPH09137083A (ja) 熱硬化性粉体塗料組成物
JPS63274799A (ja) 塗装方法

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080928

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090928

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100928

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100928

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110928

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120928

Year of fee payment: 11