JP3236215U - 仕切部材およびブランク - Google Patents

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Abstract

Figure 0003236215000001
【課題】圧縮強度の低下を抑制することができる仕切部材を提供する。
【解決手段】1枚のシート材を折り曲げて形成される仕切部材は、流れ方向(第1方向)に並べられ、段方向(第2方向)に延びる谷折線L1を介して連設された2つの本体板10を備え、2つの本体板10には、流れ方向に延びる山折線L2と切目線L3とが、段方向に等間隔で交互に、且つ谷折線L1を挟んで隣接するように形成され、各々の本体板10には、谷折線L1で谷折りされ、山折線L2で山折りされ、切目線L3で分離される複数の区画板11が区画されており、山折線L2で山折りされた複数組の区画板11は、それぞれ、縦方向に延在した谷折線L1から横方向に延設され、互いに重なり合って仕切壁を形成する。
【選択図】図2

Description

本考案は、箱体の内部空間を区画する仕切部材およびブランクに関する。
段ボールを材料とし、箱体の内部空間を区画する仕切壁を備えた仕切が知られている(特許文献1)。仕切壁は、一本罫等を介して3つの仕切板を連設し、両側の仕切板を中央の仕切板に折り重ねて構成されている。中央の仕切板には、上下方向に噛合溝が切り込まれている。2つの仕切壁の噛合溝を相互に噛み合わせることで、仕切が十字を成すように組み立てられる。
実用新案登録第3234146号公報
仕切をセットした箱体は、積み重ねられた状態で、輸送されたり店頭に展示されたりする場合がある。この場合、仕切にも圧縮荷重がかかるため、仕切が所定の圧縮強度を有する必要があった。しかしながら、上記した仕切では、仕切壁に噛合溝が上下方向に切り込まれることで仕切壁の圧縮強度が低下し、必要な圧縮強度を担保することが難しかった。
本考案は、上記事情を考慮し、圧縮強度の低下を抑制することができる仕切部材およびブランクを提供する。
本考案は、1枚のシート材を折り曲げて形成される仕切部材であって、第1方向に並べられ、第1方向に直交する第2方向に延びる谷折線を介して連設された2つの本体板を備え、2つの前記本体板には、第1方向に延びる山折線と切目線とが、第2方向に等間隔で交互に、且つ前記谷折線を挟んで隣接するように形成され、各々の前記本体板には、前記谷折線で谷折りされ、前記山折線で山折りされ、前記切目線で分離される複数の区画板が区画されており、前記山折線で山折りされた複数組の前記区画板は、それぞれ、縦方向に延在した前記谷折線から横方向に延設され、互いに重なり合って仕切壁を形成する。
この場合、前記谷折線と前記切目線とで区画された2つの前記区画板は、縦方向に延在した前記谷折線から横方向に延設され、互いに重なり合って積層壁を形成してもよい。
また、他の考案は、1枚のシート材を折り曲げて形成される仕切部材であって、第1方向に並べられ、第1方向に直交する第2方向に延びる2本の谷折線を介して連設された3つの本体板を備え、3つの前記本体板には、第1方向に延びる山折線と切目線とが、第2方向に等間隔で交互に、且つ前記谷折線を挟んで隣接するように形成され、各々の前記本体板には、前記谷折線で谷折りされ、前記山折線で山折りされ、前記切目線で分離される複数の区画板が区画されており、3つの前記本体板は、中央本体板と、前記中央本体板の第1方向の一方に連設された第1本体板と、前記中央本体板の第1方向の他方に連設された第2本体板と、を有し、前記中央本体板は、複数の前記区画板として、前記山折線を介して連設された一対の中央区画板と、一対の前記中央区画板の第2方向の一方に前記切目線を挟んで隣接した第1中央区画板と、一対の前記中央区画板の第2方向の他方に前記切目線を挟んで隣接した第2中央区画板と、を有し、前記第1本体板は、複数の前記区画板として、前記山折線を介して連設され、且つ第2方向の一方の前記中央区画板と前記第1中央区画板とに前記谷折線を介して連設された一対の第1区画板と、第2方向の他方の前記中央区画板に前記谷折線を介して連設され、且つ第2方向の他方の前記第1区画板に前記切目線を挟んで隣接した第1側方区画板と、を有し、前記第2本体板は、複数の前記区画板として、前記山折線を介して連設され、且つ第2方向の他方の前記中央区画板と前記第2中央区画板とに前記谷折線を介して連設された一対の第2区画板と、第2方向の一方の前記中央区画板に前記谷折線を介して連設され、且つ第2方向の一方の前記第2区画板に前記切目線を挟んで隣接した第2側方区画板と、を有し、前記山折線で山折りされた一対の前記中央区画板は、前記谷折線を縦方向に延在させた姿勢で互いに重なり合って中央仕切壁を形成し、前記山折線で山折りされた一対の前記第1区画板は、互いに重なり合って前記中央仕切壁の第1方向の一端から横方向に延びる第1仕切壁を形成し、前記第1中央区画板と前記第1側方区画板とは、互いに重なり合って前記中央仕切壁の第1方向の一端から横方向に延びる第1積層壁を形成し、前記山折線で山折りされた一対の前記第2区画板は、互いに重なり合って前記中央仕切壁の第1方向の他端から横方向に延びる第2仕切壁を形成し、前記第2中央区画板と前記第2側方区画板とは、互いに重なり合って前記中央仕切壁の第1方向の他端から横方向に延びる第2積層壁を形成する。
また、他の考案は、1枚のシート材を折り曲げて形成される仕切部材であって、第1方向に並べられ、第1方向に直交する第2方向に延びる2本の谷折線を介して連設された3つの本体板を備え、3つの前記本体板には、第1方向に延びる山折線と切目線とが、第2方向に等間隔で交互に、且つ前記谷折線を挟んで隣接するように形成され、各々の前記本体板には、前記谷折線で谷折りされ、前記山折線で山折りされ、前記切目線で分離される複数の区画板が区画されており、3つの前記本体板は、中央本体板と、前記中央本体板の第1方向の一方に連設された第1本体板と、前記中央本体板の第1方向の他方に連設された第2本体板と、を有し、前記中央本体板は、複数の前記区画板として、前記山折線を介して連設された一対の第1区画板と、前記山折線を介して連設され、且つ第2方向に延びた第2の切目線を挟んで一対の前記第1区画板の第1方向の他方に隣接した一対の第2区画板と、第2方向の他方の前記第1区画板および前記第2区画板に前記切目線を挟んで隣接した中央区画板と、を有し、前記第1本体板は、複数の前記区画板として、前記山折線を介して連設され、且つ第2方向の他方の前記第1区画板と前記中央区画板とに前記谷折線を介して連設された一対の第3区画板と、第2方向の一方の前記第1区画板に前記谷折線を介して連設され、且つ第2方向の一方の前記第3区画板に前記切目線を挟んで隣接した第1側方区画板と、を有し、前記第2本体板は、複数の前記区画板として、前記山折線を介して連設され、且つ第2方向の他方の前記第2区画板と前記中央区画板とに前記谷折線を介して連設された一対の第4区画板と、第2方向の一方の前記第2区画板に前記谷折線を介して連設され、且つ第2方向の一方の前記第4区画板に前記切目線を挟んで隣接した第2側方区画板と、を有し、前記第1側方区画板と前記第2側方区画板とは、前記谷折線を縦方向に延在させた姿勢で前記中央区画板に重なり合って中央積層壁を形成し、前記山折線で山折りされた一対の前記第1区画板は、互いに重なり合って前記中央積層壁の第1方向の一端から横方向に延びる第1仕切壁を形成し、前記山折線で山折りされた一対の前記第2区画板は、互いに重なり合って前記中央積層壁の第1方向の他端から横方向に延びる第2仕切壁を形成し、前記山折線で山折りされた一対の前記第3区画板は、互いに重なり合って前記中央積層壁の第1方向の一端から横方向に延びる第3仕切壁を形成し、前記山折線で山折りされた一対の前記第4区画板は、互いに重なり合って前記中央積層壁の第1方向の他端から横方向に延びる第4仕切壁を形成する。
この場合、第1方向の両端に前記区画板が連設されていない各々の前記区画板の側端には、第2の谷折線を介して側片が連設されてもよい。
本考案のブランクは、上記のいずれかに記載の仕切部材を形成する。
本考案によれば、仕切部材の圧縮強度の低下を抑制することができる。
本考案の第1実施形態に係る仕切部材をトレイに収容した状態示す斜視図である。 本考案の第1実施形態に係る仕切部材のブランクを示す平面図である。 本考案の第1実施形態に係る仕切部材の組立手順(1)を説明する斜視図である。 本考案の第1実施形態に係る仕切部材の組立手順(2)を説明する斜視図である。 本考案の第1実施形態に係る仕切部材を示す斜視図である。 本考案の第1実施形態の変形例に係る仕切部材のブランクを示す平面図である。 本考案の第1実施形態の他の変形例に係る仕切部材のブランクを示す平面図である。 本考案の第2実施形態に係る仕切部材をトレイに収容した状態を示す斜視図である。 本考案の第2実施形態に係る仕切部材のブランクを示す平面図である。 本考案の第2実施形態に係る仕切部材の組立手順(1)を説明する斜視図である。 本考案の第2実施形態に係る仕切部材の組立手順(2)を説明する斜視図である。 本考案の第2実施形態に係る仕切部材を示す斜視図である。 本考案の第3実施形態に係る仕切部材をトレイに収容した状態を示す斜視図である。 本考案の第3実施形態に係る仕切部材のブランクを示す平面図である。 本考案の第3実施形態に係る仕切部材の組立手順(1)を説明する斜視図である。 本考案の第3実施形態に係る仕切部材の組立手順(2)を説明する斜視図である。 本考案の第3実施形態に係る仕切部材を示す斜視図である。 本考案の第1実施形態の変形例に係る仕切部材をトレイに収容した状態を示す斜視図である。 本考案の第1実施形態の変形例に係る仕切部材のブランクを示す平面図である。
以下、添付の図面を参照しつつ、本考案の実施形態について説明する。なお、図面に示すFr、Rr、L、R、U、Dは、前、後、左、右、上、下を示している。前後方向、左右方向および上下方向は互いに直交している。本明細書では方向や位置を示す用語を用いるが、それらの用語は説明の便宜のために用いるものであって、本考案の技術的範囲を限定するものではない。また、方向や位置を示す用語は、仕切部材を組み立てた状態での方向や位置を基準にしている。
[第1実施形態]
図1および図2を参照して、第1実施形態に係る仕切部材1について説明する。図1は仕切部材1をトレイ5に収容した状態示す斜視図である。図2は仕切部材1のブランク1Aを示す平面図である。
図1に示すように、仕切部材1は、トレイ5の内部空間S1を区画するものである。箱体の一例としてのトレイ5は、例えば、四角形状の底壁5Aの周縁に壁体5Bを立設させて上面を開放した段ボール製の容器である。仕切部材1は、例えば、十字状(X字状)に形成され、トレイ5の各々の対角を結ぶように底壁5A上に配置され、内部空間S1を4つの仕切空間S2に区画している。各々の仕切空間S2には、複数の商品(図示せず)が収容される。トレイ5は、仕切部材1および商品を収容した状態で複数段に積み重ねられ、輸送されたり店頭に展示されたりする。仕切部材1はトレイ5の壁体5Bよりも高く形成されており、仕切部材1の上部はトレイ5の上面開口から上方に突出している。このため、上段のトレイ5(の底壁5A)は、下段のトレイ5に収容された仕切部材1の上端に支持される。
[仕切部材のブランク]
仕切部材1は、図2に示す1枚のブランク1Aを適宜折り曲げて形成される。ブランク1Aは、1枚の紙製の段ボールシート(シート材)を抜型等で打ち抜いて形成されている。段ボールシートは、例えば、波状の中しん9Aに表ライナ9Bと裏ライナ9C(図1も参照)とを貼り合せた両面段ボールシートである。なお、図2は、表ライナ9B側を示している。本明細書では、段ボールシートの中しん9Aと平行な方向を「段方向」と呼び、段方向に直交する方向を「流れ方向」と呼ぶこととする。図面に示す「X」は「段方向」を示し、「Y」は「流れ方向」を示している。なお、トレイ5のブランクの図示およびその説明は省略する。
図2に示すように、ブランク1Aは、全体としては流れ方向を長辺とする長方形状に形成されている。ブランク1Aは、流れ方向(第1方向)に並べられた2つの本体板10を備えている。2つの本体板10は、段方向(第2方向)に延びる谷折線L1を介して連設されている。谷折線L1は、ブランク1Aの流れ方向の中央に形成され、2つの本体板10は、同一の大きさとなる長方形状に形成されている。
なお、谷折線L1は、段ボールシートを裏ライナ9C側から厚み方向に潰した汎用罫線である。汎用罫線は、裏ライナ9Cを内側に向けるように段ボールシートを折り曲げる(谷折り(または正折り)する)機能を有している。谷折線L1は、汎用罫線に限らず、例えば、汎用罫線上に複数の切目を所定間隔に形成したリード罫等、段ボールシートを谷折りすることができる構造であればよい。
2つの本体板10には、流れ方向(第1方向)に延びる山折線L2と切目線L3とが、段方向(第2方向)に等間隔で交互に、且つ谷折線L1を挟んで隣接するように形成されている。つまり、2つの本体板10には、山折線L2と切目線L3とが千鳥状に配置されている。一方(図2で右方)の本体板10には、2つの切目線L3と1つの山折線L2とが交互に形成され、他方(図2で左方)の本体板10には、2つの山折線L2と1つの切目線L3とが交互に形成されている。一方の本体板10に形成された山折線L2は、谷折線L1を挟んで他方の本体板10に形成された切目線L3に隣接し、一方の本体板10に形成された切目線L3は、谷折線L1を挟んで他方の本体板10に形成された山折線L2に隣接している。谷折線L1を挟んで隣接する山折線L2と切目線L3とは、同一直線上に形成されている。
なお、山折線L2は、表ライナ9Bを残し、段ボールシートを裏ライナ9C側から厚み方向に切断した半切り線である。半切り線は、表ライナ9Bを内側に向けるように段ボールシートを折り曲げる(山折り(または逆折り)する)機能を有している。山折線L2は、半切り線に限らず、例えば、段ボールシートを表ライナ9B側から厚み方向に潰した逆罫線等、段ボールシートを山折りすることができる構造であればよい。また、切目線L3は、段ボールシートを厚み方向に完全に切断したものである。なお、本明細書では、段ボールシートの表裏は、便宜的な概念であるため、逆になっていてもよく、例えば、谷折線L1が逆罫線で、山折線L2が裏ライナ9Cを残した半切り線であってもよい(図示せず)。
各々の本体板10には、山折線L2と切目線L3とによって4つの区画板11が四等分に区画されている。つまり、2つの本体板10には、8つの区画板11が4行2列の格子状に整列して配置されている。各々の本体板10において、区画板11は、谷折線L1と山折線L2と切目線L3のうち少なくとも2つに囲まれた長方形状の領域である。
詳細には、流れ方向の一方(図2で右方)の本体板10は、山折線L2を介して連設された一対の区画板11(以下、「第1区画板11A」と呼ぶ。)と、一対の第1区画板11Aの段方向の一方(図2で上方)に切目線L3を挟んで隣接した区画板11(以下、「第1半区画板11D」と呼ぶ。)と、一対の第1区画板11Aの段方向の他方(図2で下方)に切目線L3を挟んで隣接した区画板11(以下、「第2半区画板11E」と呼ぶ。)と、を有している。第1半区画板11Dと第2半区画板11Eとは、谷折線L1と切目線L3(のみ)で区画されている。
また、流れ方向の他方(図2で左方)の本体板10は、山折線L2を介して連設された一対の区画板11(以下、「第2区画板11B」と呼ぶ。)と、山折線L2を介して連設され、段方向の他方の第2区画板11Bに切目線L3を挟んで隣接した一対の区画板11(以下、「第3区画板11C」と呼ぶ。)と、を有している。一対の第2区画板11Bは、段方向の一方の第1区画板11Aと第1半区画板11Dとに谷折線L1を介して連設されている。一対の第3区画板11Cは、段方向の他方の第1区画板11Aと第2半区画板11Eとに谷折線L1を介して連設されている。
なお、本明細書において、第1~第3区画板11A~11Cおよび第1~第2半区画板11D,11Eに共通する説明では、単に「区画板11」と呼ぶ。
[仕切部材の組立]
次に、図1、図3ないし図5を参照して、仕切部材1の組立作業(手順)について説明する。図3および図4は仕切部材1の組立手順を説明する斜視図である。図5は仕切部材1を示す斜視図である。
仕切部材1は、作業者の手作業によって、複数の区画板11が、谷折線L1で谷折りされ、山折線L2で山折りされ、切目線L3で分離されることで、形成される。以下、組立手順の具体的な一例を示す。
図3に示すように、作業者は、一対の第1区画板11Aを山折線L2に沿って山折りする(折り返す)。ブランク1Aは、段方向に半分になるように折り返され、表ライナ9Bを向き合わせ、谷折線L1を縦方向(上下方向)に延在させている。山折線L2で山折りされた一対の第1区画板11Aは、縦方向に延在した谷折線L1から横方向に延設され、互いに重なり合って第1仕切壁12Aを形成する。また、第1半区画板11Dと第2半区画板11Eとは、相互に重なり、第1仕切壁12Aの下側に配置されている。第1半区画板11Dと第2半区画板11Eとは、縦方向に延在した谷折線L1から横方向に延設され、互いに重なり合って積層壁13を形成する。また、一対の第2区画板11Bは、一対の第3区画板11Cに重なり合っている。
続いて、図4に示すように、作業者は、一対の第2区画板11Bと一対の第3区画板11Cとを谷折線L1に沿って谷折りする(図3に示す太矢印も参照)。すなわち、作業者は、第1仕切壁12A等に対し、一対の第2区画板11Bと一対の第3区画板11Cとを互いに離間させるように開く。一対の第2区画板11Bおよび一対の第3区画板11Cは、一対の第1区画板11A等に対して略直角を成すように開かれる。
次に、図5に示すように、作業者は、一方の第2区画板11Bと一方の第3区画板11Cとを、他方の第2区画板11Bと他方の第3区画板11Cとに重なるように、山折線L2に沿って山折りする(折り返す)(図4に示す太矢印も参照)。山折線L2で山折りされた一対の第2区画板11Bおよび一対の第3区画板11Cは、それぞれ、縦方向に延在した谷折線L1から横方向に延設され、互いに重なり合って第2仕切壁12Bおよび第3仕切壁12Cを形成する。積層壁13(第1~第2半区画板11D,11E)は、第1仕切壁12Aに対して切目線L3で分断されているため、第2~第3区画板11B,11Cの折り返しに伴って、上下反転されながら第1仕切壁12Aの反対側に移動する。
なお、本明細書において、第1~第3仕切壁12A~12Cに共通する説明では、単に「仕切壁12」と呼ぶ。
以上によって、仕切部材1が完成する。図5に示すように、第1仕切壁12Aと積層壁13とは、略同一直線上に配置され、第2仕切壁12Bと第3仕切壁12Cとは、第1仕切壁12A等に対して略直交する方向において、略同一直線上に配置されている。つまり、仕切部材1は、平面から見て略十字状(X字状)に形成されている。換言すれば、3つの仕切壁12と1つの積層壁13とは、縦方向に延在した谷折線L1を中心に集め、谷折線L1から放射状に延設されている。また、第1仕切壁12Aの折目(山折線L2)は上方に向けられ、第2~第3仕切壁12B,12Cの折目(山折線L2)は下方に向けられている。なお、仕切部材1の上下は特に定められていないため、第1仕切壁12Aの折目が下方に向けられ、第2~第3仕切壁12B,12Cの折目が上方に向けられてもよい。
図1に示すように、作業者は、完成した仕切部材1をトレイ5の底壁5A上に配置し、内部空間S1を4つの仕切空間S2に区画する。仕切部材1は、例えば、3つの仕切壁12と積層壁13との外端(側端)を、トレイ5の四角部に向けた姿勢で配置される。4つの仕切空間S2は、平面から見て略三角形状に形成される。なお、仕切部材1は、3つの仕切壁12と積層壁13との外端を、トレイ5の壁体5Bの中間に向けた姿勢で配置し、各仕切空間S2が略四角形状になるようにしてもよい(図示せず)。
以上説明した第1実施形態に係る仕切部材1では、複数の区画板11が、適宜、谷折線L1で谷折りされ、山折線L2で山折りされ、切目線L3で分離されることで、二重壁構造と成る複数の仕切壁12が形成されていた(図5参照)。また、各仕切壁12は、縦方向に延在させた谷折線L1から横方向に延設されていた(図5参照)。この構成によれば、各仕切壁12が切目線L3を横方向(前後方向、左右方向)に延在させた二重壁構造となるため、切目線L3を縦方向(上下方向)に入れた場合に比べ、仕切部材1の圧縮強度の低下を抑制することができる。これにより、仕切部材1に必要な圧縮強度をもたせることができ、仕切部材1をセットしたトレイ5を安定して積み重ねることができる。また、仕切部材1は、放射状に配置された複数の仕切壁12を谷折線L1で連続させた一連の構造体であるため、仮に分離された仕切壁を組み合わせて仕切部材を構成する場合に比べて、仕切部材1の圧縮強度を向上させることができる。さらに、仕切部材1は1枚のブランク1A(段ボールシート)で構成されているため、2つ以上のブランクを組み合わせる場合に比べ、仕切部材1の組立工数を簡素化することができる。
また、第1実施形態に係る仕切部材1では、谷折線L1のみで他の区画板11と接続された区画板11同士が、互いに重なり合って積層壁13を形成していた(図5参照)。この構成によれば、仕切壁12と同様に、積層壁13が切目線L3を横方向に延在させた二重壁構造となるため、仕切部材1の圧縮強度の低下を抑制することができる。
なお、第1実施形態に係る仕切部材1では、第1半区画板11Dと第2半区画板11Eとが重ね合わされて積層壁13を形成したが、本考案はこれに限定されない。例えば、第1半区画板11Dと第2半区画板11Eとを重ね合わせず(積層壁13を形成せず)、第1半区画板11Dと第2半区画板11Eと(谷折線L1と切目線L3で区画された2つの区画板11)が、それぞれ単独で内部空間S1を区画する仕切りとして利用されてもよい。つまり、第1半区画板11Dと第2半区画板11Eとの間に仕切空間S2が形成されてもよい(図示せず)。
また、第1実施形態に係る仕切部材1では、各々の本体板10に4つの区画板11(全体で8つの区画板11)が形成されていたが、本考案はこれに限定されない。各々の本体板10には、3つ以上の区画板11(全体で6つ以上)が形成されていればよい。例えば、図6に示すように、各々の本体板10に3つの区画板11が形成されてもよいし、図7に示すように、各々の本体板10に5つの区画板11が形成されてもよい。図6に示す仕切部材1では、2つの仕切壁12と1つの積層壁13とが中央の谷折線L1から放射状に延設され、図7に示す仕切部材1では、4つの仕切壁12と1つの積層壁13とが中央の谷折線L1から放射状に延設される(図示せず)。
[第2実施形態]
次に、図8および図9を参照して、第2実施形態に係る仕切部材2(ブランク2A)について説明する。図8は仕切部材2をトレイ5に収容した状態を示す斜視図である。図9は仕切部材2のブランク2Aを示す平面図である。なお、以下の説明では、第1実施形態に係る仕切部材1と同一の構成には同一の符号を付し、仕切部材1と同一または対応する説明は省略する。
図8に示すように、第2実施形態に係る仕切部材2は、中央の区画板21の両端から横方向(放射状)に延設される複数の区画板21を有している。
[仕切部材のブランク]
仕切部材2は、図9に示す1枚のブランク2A(紙製の段ボールシート)を適宜折り曲げて形成される。図9に示すように、ブランク2Aは、流れ方向に並べられ、段方向に延びる2本の谷折線L1を介して連設された3つの本体板20を備えている。流れ方向の中央の本体板20(以下、「中央本体板20A」と呼ぶ。)は、流れ方向の両側の2つの本体板20よりも1つ分の区画板21だけ段方向に長い長方形状に形成されている。中央本体板20Aの流れ方向の一方(図9で右方)に連設された本体板20(以下、「第1本体板20B」と呼ぶ。)と、中央本体板20Aの流れ方向の他方(図9で左方)に連設された本体板20(以下、「第2本体板20C」と呼ぶ。)とは、互いに段方向にずれている。なお、本明細書において、中央本体板20Aおよび第1~第2本体板20B,20Cに共通する説明では、単に「本体板20」と呼ぶ。
3つの本体板20には、流れ方向に延びる山折線L2と切目線L3とが、段方向に等間隔で交互に、且つ谷折線L1を挟んで隣接するように形成されている。中央本体板20Aには、2つの切目線L3と1つの山折線L2とが交互に形成され、4つの区画板21が四等分に区画されている。第1~第2本体板20B,20Cには、1つの山折線L2と1つの切目線L3とが形成され、3つの区画板21が三等分に区画されている。
詳細には、中央本体板20Aは、複数の区画板21として、一対の中央区画板21Aと、第1中央区画板21Dと、第2中央区画板21Eと、を有している。一対の中央区画板21Aは、山折線L2を介して連設されている。第1中央区画板21Dは、一対の中央区画板21Aの段方向の一方(図9で上方)に切目線L3を挟んで隣接し、第2中央区画板21Eは、一対の中央区画板21Aの段方向の他方(図9で下方)に切目線L3を挟んで隣接している。
第1本体板20Bは、複数の区画板21として、一対の第1区画板21Bと、第1側方区画板21Fと、を有している。一対の第1区画板21Bは、山折線L2を介して連設され、且つ段方向の一方の中央区画板21Aと第1中央区画板21Dとに谷折線L1を介して連設されている。第1側方区画板21Fは、段方向の他方の中央区画板21Aに谷折線L1を介して連設され、且つ段方向の他方の第1区画板21Bに切目線L3を挟んで隣接している。
第2本体板20Cは、複数の区画板21として、一対の第2区画板21Cと、第2側方区画板21Gと、を有している。一対の第2区画板21Cは、山折線L2を介して連設され、且つ段方向の他方の中央区画板21Aと第2中央区画板21Eとに谷折線L1を介して連設されている。第2側方区画板21Gは、段方向の一方の中央区画板21Aに谷折線L1を介して連設され、且つ段方向の一方の第2区画板21Cに切目線L3を挟んで隣接している。
なお、本明細書において、中央区画板21A、第1~第2中央区画板21D,21E、第1~第2区画板21B,21Cおよび第1~第2側方区画板21F,21Gに共通する説明では、単に「区画板21」と呼ぶ。
[仕切部材の組立]
次に、図8、図10ないし図12を参照して、仕切部材2の組立作業(手順)について説明する。図10および図11は仕切部材2の組立手順を説明する斜視図である。図12は仕切部材2を示す斜視図である。
仕切部材2は、基本的には、第1実施形態に係る仕切部材1と同様に、作業者の手作業によって、複数の区画板21が、谷折線L1で谷折りされ、山折線L2で山折りされ、切目線L3で分離されることで、形成される。以下、組立手順の具体的な一例を示す。
図10に示すように、作業者は、一対の中央区画板21Aを山折線L2に沿って山折りする(折り返す)。ブランク2Aは、段方向に半分になるように折り返され、表ライナ9Bを向き合わせ、谷折線L1を縦方向に延在させている。山折線L2で山折りされた一対の中央区画板21Aは、谷折線L1を縦方向に延在させた姿勢で互いに重なり合って中央仕切壁22Aを形成する。また、第1中央区画板21Dと第2中央区画板21Eとは、相互に重なり、中央仕切壁22Aの下側に配置されている。また、第1側方区画板21Fは、隣接する第1区画板21Bに重なり、第2側方区画板21Gは、隣接する第2区画板21Cに重なっている。
続いて、図11に示すように、作業者は、第1中央区画板21Dと第1側方区画板21Fとを谷折線L1に沿って谷折りし、互いに離間させるように略直角に開く(図10に示す太矢印も参照)。また、作業者は、第2中央区画板21Eと第2側方区画板21Gとを谷折線L1に沿って谷折りし、互いに離間させるように略直角に開く(図10に示す太矢印も参照)。
次に、図12に示すように、作業者は、一方の第1区画板21Bを、他方の第1区画板21Bに重なるように、山折線L2に沿って山折りする(折り返す)(図11に示す太矢印も参照)。山折線L2で山折りされた一対の第1区画板21Bは、互いに重なり合って中央仕切壁22Aの流れ方向の一端(谷折線L1)から横方向に延びる第1仕切壁22Bを形成する。また、第1中央区画板21Dは、第1区画板21Bの折り返しに伴って、上下反転されながら第1側方区画板21Fに重なる。第1中央区画板21Dと第1側方区画板21Fとは、互いに重なり合って中央仕切壁22Aの流れ方向の一端から横方向に延びる第1積層壁23Aを形成する。上記と同様に、作業者は、一方の第2区画板21Cを、他方の第2区画板21Cに重なるように、山折線L2に沿って山折りする(折り返す)(図11に示す太矢印も参照)。山折線L2で山折りされた一対の第2区画板21Cは、互いに重なり合って中央仕切壁22Aの流れ方向の他端(谷折線L1)から横方向に延びる第2仕切壁22Cを形成する。また、第2中央区画板21Eと第2側方区画板21Gとは、互いに重なり合って中央仕切壁22Aの流れ方向の他端から横方向に延びる第2積層壁23Bを形成する。
なお、本明細書において、中央仕切壁22A、第1~第2仕切壁22B,22Cに共通する説明では、単に「仕切壁22」と呼び、第1~第2積層壁23A,23Bに共通する説明では、単に「積層壁23」と呼ぶ。
以上によって、仕切部材2が完成する。第1仕切壁22Bと第1積層壁23Aとは、中央仕切壁22Aの一端(谷折線L1)から放射状に延設され、第2仕切壁22Cと第2積層壁23Bとは、中央仕切壁22Aの他端(谷折線L1)から放射状に延設されている。中央仕切壁22Aの折目(山折線L2)は上方に向けられ、第1~第2仕切壁22B,22Cの折目(山折線L2)は下方に向けられている。なお、仕切部材2の上下は特に定められていないため、中央仕切壁22Aの折目が下方に向けられ、第1~第2仕切壁22B,22Cの折目が上方に向けられてもよい。
作業者は、各仕切壁22と各積層壁23との角度を変えながら、完成した仕切部材2をトレイ5の底壁5A上に配置し、内部空間S1を4つの仕切空間S2に区画する(図8参照)。仕切部材2は、例えば、中央仕切壁22Aを底壁5Aの略中央に配置し、第1~第2仕切壁22B,22Cと第1~第2積層壁23A,23Bとの外端(側端)を、トレイ5の四角部に向けた姿勢で配置される。第1仕切壁22Bと第1積層壁23Aとの間の仕切空間S2と、第2仕切壁22Cと第2積層壁23Bとの間の仕切空間S2とは、平面から見て略三角形状に形成され、中央仕切壁22A等で区画された仕切空間S2は平面から見て略台形状に形成される。なお、仕切部材2は、第1~第2仕切壁22B,22Cと第1~第2積層壁23A,23Bとの外端を、トレイ5の壁体5Bの中間に向けた姿勢で配置し、各仕切空間S2が略四角形状になるようにしてもよい(図示せず)。
以上説明した第2実施形態に係る仕切部材2では、各仕切壁22と各積層壁23とが中央仕切壁22Aの両端から放射状に延設されていた。これにより、トレイ5の内部空間S1に、第1実施形態に係る仕切部材1とは異なる区画範囲(仕切空間S2)を構成することができる。また、第2実施形態に係る仕切部材2は、中央仕切壁22Aの両端に複数の仕切壁22と複数の積層壁23を谷折線L1で連続させた一連の構造体であった。これにより、仕切部材2の圧縮強度の低下を抑制することができる等、第1実施形態に係る仕切部材1と同様の効果を得ることができる。
なお、第2実施形態に係る仕切部材2では、中央仕切壁22Aが第1~第2仕切壁22B,22Cや第1~第2積層壁23A,23Bと同一となる横方向の長さに形成されていたが、本考案はこれに限定されない。中央仕切壁22Aの横方向の長さ(中央区画板21Aの流れ方向の長さ)は、他の仕切壁22等の横方向の長さ(他の区画板21の流れ方向の長さ)よりも長くてもよいし、短くてもよい(図示せず)。また、第1~第2仕切壁22B,22Cと第1~第2積層壁23A,23Bとの横方向の長さも、互いに異なっていてもよい(図示せず)。
また、第2実施形態に係る仕切部材2では、第1中央区画板21Dと第1側方区画板21Fとが重ね合わされて第1積層壁23Aを形成し、第2中央区画板21Eと第2側方区画板21Gとが重ね合わされて第2積層壁23Bを形成したが、これに限らず、これらの区画板21が、それぞれ単独で内部空間S1を区画する仕切りとして利用されてもよい(図示せず)。
[第3実施形態]
次に、図13および図14を参照して、第3実施形態に係る仕切部材3(ブランク3A)について説明する。図13は仕切部材3をトレイ5に収容した状態を示す斜視図である。図14は仕切部材3のブランク3Aを示す平面図である。なお、以下の説明では、第1または第2実施形態に係る仕切部材1,2と同一の構成には同一の符号を付し、仕切部材1,2と同一または対応する説明は省略する。
図13に示すように、第3実施形態に係る仕切部材3は、第2実施形態に係る仕切部材2と概ね同様となる外観を有している。
[仕切部材のブランク]
仕切部材3は、図14に示す1枚のブランク3A(紙製の段ボールシート)を適宜折り曲げて形成される。図14に示すように、ブランク3Aは、流れ方向に並べられ、段方向に延びる2本の谷折線L1を介して連設された3つの本体板30を備えている。流れ方向の中央の本体板30(以下、「中央本体板30A」と呼ぶ。)は、流れ方向の両側の2つの本体板30に比べ、流れ方向の幅が略2倍となる長方形状に形成されている。中央本体板30Aの流れ方向の一方(図14で右方)に連設された本体板30(以下、「第1本体板30B」と呼ぶ。)と、中央本体板30Aの流れ方向の他方(図14で左方)に連設された本体板30(以下、「第2本体板30C」と呼ぶ。)とは、同一となる長方形状に形成されている。なお、本明細書において、中央本体板30Aおよび第1~第2本体板30B,30Cに共通する説明では、単に「本体板30」と呼ぶ。
3つの本体板30には、流れ方向に延びる山折線L2と切目線L3とが、段方向に等間隔で交互に、且つ谷折線L1を挟んで隣接するように形成されている。中央本体板30Aには、1つの切目線L3と1つの山折線L2とが形成されている。第1~第2本体板30B,30Cには、1つの切目線L3と1つの山折線L2とが形成され、3つの区画板31が三等分に区画されている。
中央本体板30Aは、複数の区画板31として、一対の第1区画板31Aと、一対の第2区画板31Bと、中央区画板31Eと、を有している。一対の第1区画板31Aおよび一対の第2区画板31Bは、それぞれ、山折線L2を介して連設されている。一対の第2区画板31Bは、段方向に延びた第2の切目線L4を挟んで一対の第1区画板31Aの流れ方向の他方に隣接している。中央区画板31Eは、段方向の他方の第1区画板31Aおよび第2区画板31Bに切目線L3を挟んで隣接している。
第1本体板30Bは、複数の区画板31として、一対の第3区画板31Cと、第1側方区画板31Fと、を有している。一対の第3区画板31Cは、山折線L2を介して連設され、且つ段方向の他方の第1区画板31Aと中央区画板31Eとに谷折線L1を介して連設されている。第1側方区画板31Fは、段方向の一方の第1区画板31Aに谷折線L1を介して連設され、且つ段方向の一方の第3区画板31Cに切目線L3を挟んで隣接している。
第2本体板30Cは、複数の区画板31として、一対の第4区画板31Dと、第2側方区画板31Gと、を有している。一対の第4区画板31Dは、山折線L2を介して連設され、且つ段方向の他方の第2区画板31Bと中央区画板31Eとに谷折線L1を介して連設されている。第2側方区画板31Gは、段方向の一方の第2区画板31Bに谷折線L1を介して連設され、且つ段方向の一方の第4区画板31Dに切目線L3を挟んで隣接している。
なお、本明細書において、第1~第4区画板31A~31D、中央区画板31Eおよび第1~第2側方区画板31F、31Gに共通する説明では、単に「区画板31」と呼ぶ。
[仕切部材の組立]
次に、図13、図15ないし図17を参照して、仕切部材3の組立作業(手順)について説明する。図15および図16は仕切部材3の組立手順を説明する斜視図である。図17は仕切部材3を示す斜視図である。
仕切部材3は、基本的には、第1~第2実施形態に係る仕切部材1,2と同様に、作業者の手作業によって、複数の区画板31が、谷折線L1で谷折りされ、山折線L2で山折りされ、切目線L3で分離されることで、形成される。以下、組立手順の具体的な一例を示す。
図15に示すように、作業者は、一対の第3区画板31Cと一対の第4区画板31Dとを山折線L2に沿って山折りする(折り返す)。ブランク3Aは、段方向に折り返され、表ライナ9Bを向き合わせ、谷折線L1を縦方向に延在させている。山折線L2で山折りされた一対の第3区画板31Cと一対の第4区画板31Dは、それぞれ、縦方向に延在した谷折線L1から横方向に延設され、互いに重なり合って第3仕切壁32Cと第4仕切壁32Dとを形成する。また、第1区画板31Aと第2区画板31Bとは、中央区画板31Eに重なっている。
続いて、図16に示すように、作業者は、一対の第1区画板31Aを谷折線L1に沿って谷折りし、中央区画板31Eから離間させるように略直角に開く(図15に示す太矢印も参照)。また、作業者は、一対の第2区画板31Bを谷折線L1に沿って谷折りし、中央区画板31Eから離間させるように略直角に開く(図15に示す太矢印も参照)。
次に、図17に示すように、作業者は、一方の第1区画板31Aを、他方の第1区画板31Aに重なるように、山折線L2に沿って山折りする(折り返す)(図16に示す太矢印も参照)。山折線L2で山折りされた一対の第1区画板31Aは、互いに重なり合って第1仕切壁32Aを形成する。また、第1側方区画板31Fは、第1区画板31Aの折り返しに伴って、上下反転されながら中央区画板31Eに重なる。上記と同様に、作業者は、一方の第2区画板31Bを、他方の第2区画板31Bに重なるように、山折線L2に沿って山折りする(折り返す)(図16に示す太矢印も参照)。山折線L2で山折りされた一対の第2区画板31Bは、互いに重なり合って第2仕切壁32Bを形成する。また、第2側方区画板31Gは、第2区画板31Bの折り返しに伴って、上下反転されながら中央区画板31Eに重なる。第1側方区画板31Fと第2側方区画板31Gとは、谷折線L1を縦方向に延在させた姿勢で中央区画板31Eに重なり合って中央積層壁33を形成する。なお、第1側方区画板31Fと第2側方区画板31Gとの先端同士は突き合わされている。
なお、本明細書において、第1~第4仕切壁32A~32Dに共通する説明では、単に「仕切壁32」と呼ぶ。
以上によって、仕切部材3が完成する。第1仕切壁32Aと第3仕切壁32Cとは、中央積層壁33の一端(谷折線L1)から横方向(放射状)に延設され、第2仕切壁32Bと第4仕切壁32Dとは、中央積層壁33の他端(谷折線L1)から横方向(放射状)に延設されている。第3~第4仕切壁32C,32Dの折目(山折線L2)は上方に向けられ、第1~第2仕切壁32A,32Bの折目(山折線L2)は下方に向けられている。なお、仕切部材3の上下は特に定められていないため、第3~第4仕切壁32C,32Dの折目が下方に向けられ、第1~第2仕切壁32A,32Bの折目が上方に向けられてもよい。
作業者は、各仕切壁32の角度を変えながら完成した仕切部材3をトレイ5の底壁5A上に配置し、内部空間S1を4つの仕切空間S2に区画する(図3参照)。
以上説明した第3実施形態に係る仕切部材3によれば、トレイ5の内部空間S1に、第2実施形態に係る仕切部材2と同様となる区画範囲(仕切空間S2)を構成することができる。また、第3実施形態に係る仕切部材3は、中央積層壁33の両端に複数の仕切壁32を谷折線L1で連続させた一連の構造体であった。これにより、仕切部材3の圧縮強度の低下を抑制することができる等、第1実施形態に係る仕切部材1と同様の効果を得ることができる。
なお、第3実施形態に係る仕切部材3では、中央積層壁33が第1~第4仕切壁32A~32Dよりも横方向に長く(2倍)形成されていたが、本考案はこれに限定されない。中央積層壁33の横方向の長さ(中央区画板31E、第1側方区画板31Fおよび第2側方区画板31Gの流れ方向の長さ)は、第1~第4仕切壁32A~32Dの横方向の長さ(区画板31の流れ方向の長さ)よりも短くてもよいし、同一であってもよい(図示せず)。また、第1~第4仕切壁32A~32Dの横方向の長さが、互いに異なっていてもよい(図示せず)。また、中央積層壁33を形成した第1側方区画板31Fと第2側方区画板31Gとの先端同士が突き合わされていたが、当該先端同士が離れていてもよい(図示せず)。
また、第3実施形態に係る仕切部材3では、第1側方区画板31Fと第2側方区画板31Gとが、中央区画板31Eに重ね合わされて中央積層壁33を形成したが、これに限らず、第1側方区画板31Fと第2側方区画板31Gとが、中央区画板31Eに重ね合わされず、それぞれ単独で内部空間S1を区画する仕切りとして利用されてもよい(図示せず)。
[変形例]
図18および図19に示すように、第1実施形態の変形例に係る仕切部材1(ブランク1B)として、各々の区画板11の流れ方向の外端(側端)に、第2の谷折線L5(例えば汎用罫線)を介して側片40が連設されてもよい。段方向に隣接する側片40同士は、第3の切目線L6によって分離されている(図19参照)。図18に示すように、完成した仕切部材1をトレイ5の内部空間S1にセットする際、各々の側片40は、第2の谷折線L5で谷折りされる。各々の側片40は、仕切部材1を内部空間S1にセットした状態で壁体5Bの内面に面接触する。これにより、内部空間S1にセットされた仕切部材1を確りと移動規制することができる。なお、上記では、側片40を第1実施形態に係る仕切部材1に適用した例を説明したが、これに限らず、側片40を第2実施形態に係る仕切部材2に適用してもよい。この場合、側片40は、流れ方向の両端に区画板21が連設されていない各々の区画板21、つまり、一対の中央区画板21Aを除いた他の区画板21の側端に連設される(図示せず)。
なお、第1~第3実施形態(変形例を含む。以下同じ。)に係る仕切部材1~3は、紙製の両面段ボールシートで形成されていたが、本考案はこれに限定されない。仕切部材1~3は、片面段ボール、複両面段ボール、複々両面段ボール等で形成されてもよいし、厚紙や樹脂製の板(シート)等で形成されていてもよい。また、仕切部材1~3の各部の寸法(幅、奥行き、高さ)や形状、段ボールシートの厚みや中しん9Aが延びる方向等は自由に変更してもよい。
また、第1~第3実施形態に係る仕切部材1~3は、トレイ5の壁体5Bよりも高く形成されていたが、これに限らず、壁体5Bと同一の高さであってもよいし、壁体5Bよりも低く形成されてもよい。また、第1~第3実施形態に係る仕切部材1~3は、箱体の一例としてのトレイ5に収容されていたが、これに限らず、箱体の他の例として、例えば、A式の包装箱等であってもよい(図示せず)。
なお、上記実施形態の説明は、本考案に係る仕切部材およびブランクにおける一態様を示すものであって、本考案の技術範囲は、上記実施形態に限定されるものではない。本考案の技術範囲は、上記実施形態に限定されるものではない。本考案は技術的思想の趣旨を逸脱しない範囲において様々に変更、置換、変形されてもよく、実用新案登録請求の範囲は技術的思想の範囲内に含まれ得る全ての実施態様を含んでいる。
1,2,3 仕切部材
1A,1B,2A,3A ブランク
10,20,30 本体板
11,21,31 区画板
12,22,32 仕切壁
13,23 積層壁
20A,30A 中央本体板
20B,30B 第1本体板
20C,30C 第2本体板
21A,31E 中央区画板
21B,31A 第1区画板
21C,31B 第2区画板
21D 第1中央区画板
21E 第2中央区画板
21F,31F 第1側方区画板
21G,31G 第2側方区画板
22A 中央仕切壁
22B,32A 第1仕切壁
22C,32B 第2仕切壁
23A 第1積層壁
23B 第2積層壁
31C 第3区画板
31D 第4区画板
32C 第3仕切壁
32D 第4仕切壁
33 中央積層壁
40 側片
L1 谷折線
L2 山折線
L3 切目線
L4 第2の切目線
L5 第2の谷折線

Claims (6)

  1. 1枚のシート材を折り曲げて形成される仕切部材(1)であって、
    第1方向に並べられ、第1方向に直交する第2方向に延びる谷折線(L1)を介して連設された2つの本体板(10)を備え、
    2つの前記本体板には、第1方向に延びる山折線(L2)と切目線(L3)とが、第2方向に等間隔で交互に、且つ前記谷折線を挟んで隣接するように形成され、
    各々の前記本体板には、前記谷折線で谷折りされ、前記山折線で山折りされ、前記切目線で分離される複数の区画板(11)が区画されており、
    前記山折線で山折りされた複数組の前記区画板は、それぞれ、縦方向に延在した前記谷折線から横方向に延設され、互いに重なり合って仕切壁(12)を形成することを特徴とする仕切部材。
  2. 前記谷折線と前記切目線とで区画された2つの前記区画板は、縦方向に延在した前記谷折線から横方向に延設され、互いに重なり合って積層壁(13)を形成することを特徴とする請求項1に記載の仕切部材。
  3. 1枚のシート材を折り曲げて形成される仕切部材(2)であって、
    第1方向に並べられ、第1方向に直交する第2方向に延びる2本の谷折線(L1)を介して連設された3つの本体板(20)を備え、
    3つの前記本体板には、第1方向に延びる山折線(L2)と切目線(L3)とが、第2方向に等間隔で交互に、且つ前記谷折線を挟んで隣接するように形成され、
    各々の前記本体板には、前記谷折線で谷折りされ、前記山折線で山折りされ、前記切目線で分離される複数の区画板(21)が区画されており、
    3つの前記本体板は、
    中央本体板(20A)と、
    前記中央本体板の第1方向の一方に連設された第1本体板(20B)と、
    前記中央本体板の第1方向の他方に連設された第2本体板(20C)と、を有し、
    前記中央本体板は、複数の前記区画板として、
    前記山折線を介して連設された一対の中央区画板(21A)と、
    一対の前記中央区画板の第2方向の一方に前記切目線を挟んで隣接した第1中央区画板(21D)と、
    一対の前記中央区画板の第2方向の他方に前記切目線を挟んで隣接した第2中央区画板(21E)と、を有し、
    前記第1本体板は、複数の前記区画板として、
    前記山折線を介して連設され、且つ第2方向の一方の前記中央区画板と前記第1中央区画板とに前記谷折線を介して連設された一対の第1区画板(21B)と、
    第2方向の他方の前記中央区画板に前記谷折線を介して連設され、且つ第2方向の他方の前記第1区画板に前記切目線を挟んで隣接した第1側方区画板(21F)と、を有し、
    前記第2本体板は、複数の前記区画板として、
    前記山折線を介して連設され、且つ第2方向の他方の前記中央区画板と前記第2中央区画板とに前記谷折線を介して連設された一対の第2区画板(21C)と、
    第2方向の一方の前記中央区画板に前記谷折線を介して連設され、且つ第2方向の一方の前記第2区画板に前記切目線を挟んで隣接した第2側方区画板(21G)と、を有し、
    前記山折線で山折りされた一対の前記中央区画板は、前記谷折線を縦方向に延在させた姿勢で互いに重なり合って中央仕切壁(22A)を形成し、
    前記山折線で山折りされた一対の前記第1区画板は、互いに重なり合って前記中央仕切壁の第1方向の一端から横方向に延びる第1仕切壁(22B)を形成し、
    前記第1中央区画板と前記第1側方区画板とは、互いに重なり合って前記中央仕切壁の第1方向の一端から横方向に延びる第1積層壁(23A)を形成し、
    前記山折線で山折りされた一対の前記第2区画板は、互いに重なり合って前記中央仕切壁の第1方向の他端から横方向に延びる第2仕切壁(22C)を形成し、
    前記第2中央区画板と前記第2側方区画板とは、互いに重なり合って前記中央仕切壁の第1方向の他端から横方向に延びる第2積層壁(23B)を形成することを特徴とする仕切部材。
  4. 1枚のシート材を折り曲げて形成される仕切部材(3)であって、
    第1方向に並べられ、第1方向に直交する第2方向に延びる2本の谷折線(L1)を介して連設された3つの本体板(30)を備え、
    3つの前記本体板には、第1方向に延びる山折線(L2)と切目線(L3)とが、第2方向に等間隔で交互に、且つ前記谷折線を挟んで隣接するように形成され、
    各々の前記本体板には、前記谷折線で谷折りされ、前記山折線で山折りされ、前記切目線で分離される複数の区画板(31)が区画されており、
    3つの前記本体板は、
    中央本体板(30A)と、
    前記中央本体板の第1方向の一方に連設された第1本体板(30B)と、
    前記中央本体板の第1方向の他方に連設された第2本体板(30C)と、を有し、
    前記中央本体板は、複数の前記区画板として、
    前記山折線を介して連設された一対の第1区画板(31A)と、
    前記山折線を介して連設され、且つ第2方向に延びた第2の切目線(L4)を挟んで一対の前記第1区画板の第1方向の他方に隣接した一対の第2区画板(31B)と、
    第2方向の他方の前記第1区画板および前記第2区画板に前記切目線を挟んで隣接した中央区画板(31E)と、を有し、
    前記第1本体板は、複数の前記区画板として、
    前記山折線を介して連設され、且つ第2方向の他方の前記第1区画板と前記中央区画板とに前記谷折線を介して連設された一対の第3区画板(31C)と、
    第2方向の一方の前記第1区画板に前記谷折線を介して連設され、且つ第2方向の一方の前記第3区画板に前記切目線を挟んで隣接した第1側方区画板(31F)と、を有し、
    前記第2本体板は、複数の前記区画板として、
    前記山折線を介して連設され、且つ第2方向の他方の前記第2区画板と前記中央区画板とに前記谷折線を介して連設された一対の第4区画板(31D)と、
    第2方向の一方の前記第2区画板に前記谷折線を介して連設され、且つ第2方向の一方の前記第4区画板に前記切目線を挟んで隣接した第2側方区画板(31G)と、を有し、
    前記第1側方区画板と前記第2側方区画板とは、前記谷折線を縦方向に延在させた姿勢で前記中央区画板に重なり合って中央積層壁(33)を形成し、
    前記山折線で山折りされた一対の前記第1区画板は、互いに重なり合って前記中央積層壁の第1方向の一端から横方向に延びる第1仕切壁(32A)を形成し、
    前記山折線で山折りされた一対の前記第2区画板は、互いに重なり合って前記中央積層壁の第1方向の他端から横方向に延びる第2仕切壁(32B)を形成し、
    前記山折線で山折りされた一対の前記第3区画板は、互いに重なり合って前記中央積層壁の第1方向の一端から横方向に延びる第3仕切壁(32C)を形成し、
    前記山折線で山折りされた一対の前記第4区画板は、互いに重なり合って前記中央積層壁の第1方向の他端から横方向に延びる第4仕切壁(32D)を形成することを特徴とする仕切部材。
  5. 第1方向の両端に前記区画板が連設されていない各々の前記区画板の側端には、第2の谷折線(L5)を介して側片(40)が連設されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の仕切部材。
  6. 請求項1ないし5のいずれか1項に記載の仕切部材を形成することを特徴とするブランク。
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