JP3236028U - 吊り足場用吊り下げ具 - Google Patents

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大和 油原
豊 近藤
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Abstract

Figure 0003236028000001
【課題】吊り足場支持部材に取り付ける取付作業を簡単に行うことが可能な吊り足場用吊り下げ具を提供する。
【解決手段】吊り足場の上方の吊り足場支持部材に取り付けられ、吊り下げ部材の上端が連結される吊り足場用吊り下げ具1である。平坦な板状の第1平坦部11と、平坦な板状であって端辺部12aが第1平坦部11の端辺部11aに接続され、第1平坦部11と直角をなす第2平坦部12と、第1平坦部11および第2平坦部12に両端部が接続された棒状補強部材3とを備える。吊り足場支持部材に結合するための結合具が挿入される孔が設けられている吊り足場用吊り下げ具において、孔(第1孔15)が第1平坦部11と第2平坦部12の両方に設けられている。
【選択図】図1

Description

本考案は、吊り足場を吊り下げるためのチェーンやワイヤ等の吊り下げ部材を取り付けるために使用する吊り足場用吊り下げ具に関する。
従来、例えば、橋や高速道路等の建造物における高所において、その建造物の補修や点検作業を行うときには、作業を行うための足場として吊り足場が用いられている。吊り足場は、作業場所の上方に位置する吊り足場支持部材としての建造物のH形鋼などに、吊り足場用吊り下げ具とチェーンやワイヤ等の吊り下げ部材とを介して吊り下げられている。
従来の吊り足場用吊り下げ具としては、例えば非特許文献1に記載されているものがある。非特許文献1に開示された吊り足場用吊り下げ具は、平坦な板状に形成された第1平坦部および第2平坦部を有する断面L字状の鋼材と、この鋼材に設けられた棒状補強部材とを備えている。
第1平坦部と第2平坦部とは、第1平坦部の端辺部に第2平坦部の端辺部が接続され、かつ第1平坦部と第2平坦部とが直角をなすように一体に形成されている。
棒状補強部材は、第1平坦部および第2平坦部に両端部が接続された丸棒からなり、第1平坦部と第2平坦部とによって区画された空間で外側に湾曲突出する形状に形成されている。
第1平坦部と第2平坦部とのうち一方の平坦部の中央部分には、貫通孔が設けられている。この貫通孔は、吊り足場用吊り下げ具を吊り足場支持部材に結合するための結合具としてのボルトが挿入される孔である。
非特許文献1に示す吊り足場用吊り下げ具を使用して吊り足場を設置するためには、先ず、吊り足場用吊り下げ具の第1平坦部と第2平坦部とのうち、中央部分に貫通孔が形成されている一方の平坦部を、吊り足場支持部材の被取付部分に重ねる。この作業は、吊り足場用吊り下げ具の他方の平坦部が最も上に位置し、水平に延びるように行う。吊り足場支持部材の被取付部分には、ボルト挿通用の貫通孔が予め設けられている。
そして、吊り足場用吊り下げ具の貫通孔を吊り足場支持部材の貫通孔に合わせ、ボルトを吊り足場用吊り下げ具側からこれらの貫通孔に挿通させる。次に、このボルトの先端部にナットをねじ込んで締め込む。
このように吊り足場用吊り下げ具をボルトとナットとによって吊り足場支持部材に固定した後、棒状補強部材に吊り下げ部材を通し、この吊り下げ部材と吊り足場用吊り下げ具とを介して足場板を吊り足場支持部材に支持させる。
株式会社 杉孝,"デジタルカタログ"260頁,[online],[令和3年10月25日検索],インターネット <URL:https://www.sugiko.co.jp/digital-catalog/html5.html#page=261>
非特許文献1に記載された吊り足場用吊り下げ具では、吊り足場支持部材に取り付ける作業の作業性が低いという問題があった。この理由は、吊り足場用吊り下げ具の落下防止を図るために、作業者が高所で吊り足場用吊り下げ具を持ち換えることなく取付作業を行う必要があるからである。すなわち、第1平坦部と第2平坦部とのうち結合具を挿通させる貫通孔が設けられている一方の平坦部を確認し、この一方の平坦部を吊り足場支持部材に重ねることが可能な姿勢となるように吊り足場用吊り下げ具を手で持っていなければならないから取付作業の作業性が低くなる。
本考案の目的は、吊り足場支持部材に取り付ける取付作業を簡単に行うことが可能な吊り足場用吊り下げ具を提供することである。
この目的を達成するために、本考案に係る吊り足場用吊り下げ具は、吊り足場の上方に設けられる吊り足場支持部材に取り付けられ、前記吊り足場を吊り下げるための吊り下げ部材の上端が連結される吊り足場用吊り下げ具であって、平坦な板状に形成された第1平坦部と、平坦な板状に形成されてその端辺部が前記第1平坦部の端辺部に接続され、前記第1平坦部と直角をなす第2平坦部と、前記第1平坦部および前記第2平坦部に両端部が接続され、外側に湾曲突出する形状となっている棒状補強部材とを備え、前記吊り足場支持部材に結合するための結合具が挿入される孔が設けられている吊り足場用吊り下げ具において、前記孔が前記第1平坦部と前記第2平坦部の両方に設けられているものである。
本考案は、前記吊り足場用吊り下げ具において、前記孔は第1孔であり、前記第1平坦部と前記第2平坦部の両方に、前記吊り足場に関連する部材を取り付けるための第2孔が設けられていてもよい。
本考案は、前記吊り足場用吊り下げ具において、前記第1孔は、前記第1平坦部と前記第2平坦部のそれぞれの中央部又は略中央部に設けられ、前記第2孔は、前記第1平坦部と前記第2平坦部とにおける、前記第1孔よりも前記第1平坦部と前記第2平坦部との接続部分に近い箇所と、前記第1孔よりも前記接続部分から遠い箇所とのうちの何れか一方に設けられていてもよい。
本考案は、前記吊り足場用吊り下げ具において、前記第1孔は、前記第1平坦部と前記第2平坦部のそれぞれの中央部に設けられ、前記第2孔は、前記第1平坦部と前記第2平坦部とにおける、前記第1孔よりも前記第1平坦部と前記第2平坦部との接続部分に近い箇所と、前記第1孔よりも前記接続部分から遠い箇所との両方に設けられていてもよい。
本考案は、前記吊り足場用吊り下げ具において、前記近い箇所に設けられている前記第2孔には、前記吊り足場支持部材に沿って配設される線状部材が脱落することを防止するための線状部材脱落防止部材が挿入されて固定されていてもよい。
本考案は、前記吊り足場用吊り下げ具において、前記第1平坦部と前記第2平坦部とのうち、一方の平坦部は、前記第1孔に挿入された前記結合具によって前記吊り足場支持部材に取り付けられ、他方の平坦部は、前記一方の平坦部の下端に接続されて水平又は略水平に延び、前記線状部材脱落防止部材は、前記他方の平坦部に上方へ突出して設けられ、前記線状部材は、前記線状部材脱落防止部材と前記一方の平坦部との間に配設されていてもよい。
本考案は、前記吊り足場用吊り下げ具において、前記第1平坦部と前記第2平坦部とのうち、一方の平坦部は、前記第1孔に挿入された前記結合具によって前記吊り足場支持部材に取り付けられ、他方の平坦部は、前記一方の平坦部の上端に接続されて水平又は略水平に延び、前記線状部材脱落防止部材は、前記他方の平坦部に上方へ突出して設けられ、前記線状部材は、前記線状部材脱落防止部材と前記吊り足場支持部材との間に配設されていてもよい。
本考案は、前記吊り足場用吊り下げ具において、前記棒状補強部材に前記吊り下げ部材の上端が連結されていてもよい。
本考案は、前記吊り足場用吊り下げ具において、前記遠い箇所に設けられている前記第2孔には、前記吊り足場支持部材と平行又は略平行に配設される棒部材を保持するクランプを取り付けるための結合具が挿入され、前記棒部材に前記吊り下げ部材の上端が連結されていてもよい。
本考案は、前記吊り足場用吊り下げ具において、前記第1平坦部および前記第2平坦部の両方に、前記吊り足場支持部材に結合するための前記結合具であるボルトの回転を止めるためのボルト回転止め部材が設けられていてもよい。
本考案によれば、吊り足場用吊り下げ部材の落下防止を図りながら、吊り足場支持部材への取付作業を簡単に行うことが可能な吊り足場用吊り下げ具、これを言い換えると、使い勝手のよい吊り足場用吊り下げ具を提供することができる。
図1は、第1の実施の形態による吊り足場用吊り下げ具の斜視図である。 図2は、吊り足場用吊り下げ具の平面図と正面図である。 図3は、吊り足場用吊り下げ具を単体で吊り足場支持部材に取り付けた状態を示す断面図である。 図4は、単体で吊り足場支持部材に取り付けられた吊り足場用吊り下げ具を使用して吊り足場を設置した状態を示す斜視図である。 図5は、線状部材脱落防止部材とクランプとが取り付けられた吊り足場用吊り下げ具を上向きとなるように吊り足場支持部材に取り付けた状態を示す断面図である。 図6は、線状部材脱落防止部材とクランプとが取り付けられた吊り足場用吊り下げ具を吊り足場支持部材に上向きとなるように取り付けて線状部材と吊り足場を設置した状態を示す斜視図である。 図7は、線状部材脱落防止部材のみが取り付けられた吊り足場用吊り下げ具を吊り足場支持部材に取り付けた状態を示す断面図である。 図8は、線状部材脱落防止部材のみが取り付けられた吊り足場用吊り下げ具を使用して線状部材と吊り足場を設置した状態を示す斜視図である。 図9は、線状部材脱落防止部材とクランプとが取り付けられた吊り足場用吊り下げ具を下向きとなるように吊り足場支持部材に取り付けた状態を示す断面図である。 図10は、線状部材脱落防止部材とクランプとが取り付けられた吊り足場用吊り下げ具を吊り足場支持部材に下向きとなるように取り付けて線状部材と吊り足場を設置した状態を示す斜視図である。 図11は、第2の実施の形態による吊り足場用吊り下げ具の斜視図と平面図である。
(第1の実施の形態)
本考案に係る吊り足場用吊り下げ具の第1の実施の形態を図1~図10を参照して詳細に説明する。
図1に示す吊り足場用吊り下げ具1は、等辺山形鋼によって形成された本体2と、この本体2に溶接された棒状補強部材3とを備えている。この吊り足場用吊り下げ具1は、図4に示すように、吊り足場4の上方に設けられる吊り足場支持部材5に取り付けられるものである。図4に示す吊り足場用吊り下げ具1には、吊り下げ部材6の上端が連結されている。吊り下げ部材6は、図4に示す足場チェーンや、図示していないワイヤなどである。図4に示す吊り下げ部材6の下端には、吊り下げ部材6とともに吊り足場4を構成する足場板7が接続されている。
図1に示すように、吊り足場用吊り下げ具1の本体2は、平坦な板状に形成されて直角に交わる第1平坦部11および第2平坦部12を有している。以下において、吊り足場用吊り下げ具1の説明を行うにあたって方向を示す場合は、第1平坦部11と第2平坦部12とによって形成された角13が位置する側部を本体2の内側とし、角13から離れた反先端側を外側とする。また、第1平坦部11の厚み方向と直交する方向であって、第2平坦部12の厚み方向とも直交する方向を左右方向とする。
第1平坦部11と第2平坦部12とは、本体2の内側に位置する端辺部11a,12aどうしが互いに直交する状態で一体に形成されている。すなわち、第2平坦部12は、その端辺部12aが第1平坦部11の端辺部11aに接続され、第1平坦部11と直角をなしている。第1平坦部11の端辺部11aと第2平坦部12の端辺部12aとが接続される接続部分14に上述した角13が形成されている。
第1平坦部11の中央部と第2平坦部12の中央部とには、それぞれ貫通孔からなる第1孔15が穿設されている。第1孔15を設ける位置は、第1平坦部11や第2平坦部12の中央部に限定されることはなく、中央部より僅かに本体2の内側、外側、右側あるいは左側に離れた位置、すなわち略中央部であってもよい。
第1孔15には、図3に示すように、吊り足場用吊り下げ具1を吊り足場支持部材5に結合するための結合具となる第1ボルト16が挿通される。図3は、本体2の第1平坦部11が吊り足場支持部材5に重なり、第1平坦部11の第1孔15に第1ボルト16が挿通された状態で描いてある。しかし、この吊り足場用吊り下げ具1は、第2平坦部12を吊り足場支持部材5に重ねて取り付けることもできる。この場合は、第2平坦部12の第1孔15に第1ボルト16が挿通される。以下においては、第1平坦部11と第2平坦部12とのうち、吊り足場支持部材5に重ねて取り付けられる平坦部を単に一方の平坦部17といい、この一方の平坦部17から横に突出する平坦部を単に他方の平坦部18という。
図3に示す吊り足場支持部材5は、例えば、橋や高速道路等の建造物における高所を構成するH形鋼である。H形鋼の一対のフランジ5aの間に位置するウェブ5bには、第1ボルト16を挿通させるために予め貫通孔21が穿設されている。図3に示す第1ボルト16は、第1平坦部11とウェブ5bとを貫通してウェブ5bの裏側に突出している。この第1ボルト16の突出部分にナット22が螺着されることによって、吊り足場用吊り下げ具1が吊り足場支持部材5に固定される。なお、吊り足場支持部材5は、H形鋼に限定されることはなく、吊り足場4を支持できるものであればどのようなものでもよい。
この実施の形態による吊り足場用吊り下げ具1においては、図1に示すように、第1平坦部11と第2平坦部12とに第1孔15とは別に複数の第2孔23がそれぞれ設けられている。
第2孔23は、吊り足場4に関連する部材を取り付けるための孔で、図2(A),(B)に示すように、第1孔15より本体2の内側および外側であって、第1孔15を中心として本体2の左右方向に振り分けられる位置にそれぞれ設けられている。図2(A)は本体2の平面図、図2(B)は本体2の正面図である。
詳述すると、この実施の形態による第2孔23は、第1平坦部11と第2平坦部12とにおける、第1孔15よりも第1平坦部11と第2平坦部12との接続部分14に近い箇所であって左右方向の一方に位置する箇所と、第1孔15よりも接続部分14から遠い箇所であって左右方向の他方に位置する箇所との両方に設けられている。以下においては、2つの第2孔23のうち、接続部分14に近い箇所に設けられている第2孔23を「内側の第2孔23a」といい、接続部分14から遠い箇所に設けられている第2孔23を「外側の第2孔23b」という。なお、図示してはいないが、第2孔23は、第1孔15よりも接続部分14に近い箇所と、第1孔15よりも接続部分14から遠い箇所との何れか一方に設けるだけでもよい。
第2孔23を使用して本体2に取り付ける吊り足場4に関連する部材とは、例えば図5に示す線状部材脱落防止部材24とクランプ25などである。図5に示す吊り足場用吊り下げ具1は、第1平坦部11と第2平坦部12とのうち一方の平坦部17が吊り足場支持部材5に重ねられ、かつ他方の平坦部18が一方の平坦部17の下端に接続されて水平又は略水平に延びる状態で、一方の平坦部17の第1孔15に挿入された第1ボルト16によって吊り足場支持部材5に取付けられている。
これらの線状部材脱落防止部材24とクランプ25は、第1平坦部11と第2平坦部12とのうち、吊り足場支持部材5に重ねられていない他方の平坦部18に取付られる。
線状部材脱落防止部材24は、図6に示すように吊り足場支持部材5に沿って配設される線状部材26が脱落することを防止するためのものである。この線状部材26は、例えば、吊り足場4で用いる照明器具や電動工具のための電気配線や、吊り足場4で用いるエアー工具のためのエアホースなどである。
図5に示す線状部材脱落防止部材24は、第2ボルト27とロックナット28とによって構成されており、他方の平坦部18に上方へ突出して設けられている。第2ボルト27は、他方の平坦部18の内側の第2孔23に下方から挿入されている。ロックナット28は、第2ボルト27の軸部27aにねじ込まれ、他方の平坦部18を第2ボルト27の頭部27bと協働して挟んでいる。
線状部材26は、線状部材脱落防止部材24と一方の平坦部17との間に配設されている。
クランプ25は、図6に示すように吊り足場支持部材5と平行又は略平行に配設される棒部材29を保持するものである。このクランプ25は、仮設足場(図示せず)を組み立てるために用いる単クランプによって構成することができる。図5に示すクランプ25は、結合具としての第3ボルト31とナット32とによって他方の平坦部18の下面に取り付けられている。第3ボルト31は、他方の平坦部18の外側の第2孔23bに下方から挿入されている。ナット32は、クランプ25の取付板25aと第2平坦部12とを第3ボルト31の頭部31aと協働して挟んでいる。
棒部材29には、吊り下げ部材6の上端が連結される。
棒状補強部材3は、図1に示すように第1平坦部11と第2平坦部12とを本体2の外側で接続して本体2を補強する機能と、図3に示すように吊り下げ部材6の上端部が掛けられた状態で吊り足場4の荷重を受ける機能とを有している。この実施の形態による棒状補強部材3は、第1平坦部11および第2平坦部12に両端部が接続された丸棒からなり、第1平坦部11と第2平坦部12とによって区画された空間で本体2の外側に湾曲突出する形状に形成されている。棒状補強部材3の一端は、第1平坦部11における本体2の外側であって左右方向の中央部に溶接され、他端は、第2平坦部12における本体2の外側であって左右方向の中央部に溶接されている。
このように構成された吊り足場用吊り下げ具1は、線状部材脱落防止部材24やクランプ25などが取付けられていない単品の状態で吊り足場支持部材5に取り付けられる。この取付作業は、作業者が吊り足場用吊り下げ具1を手で持ち、第1平坦部11と第2平坦部12との何れか一方の平坦部17を吊り足場支持部材5に重ねて行う。このとき、第1平坦部11と第2平坦部12の両方に第1孔15が設けられており、これらの第1平坦部11と第2平坦部12のどちらでも吊り足場支持部材5に重ねることができるから、取付作業を行うにあたって作業者が吊り足場用吊り下げ具1を持ち換える必要はない。
第1平坦部11または第2平坦部12を吊り足場支持部材5に重ねた後、第1孔15と吊り足場支持部材5の貫通孔21とに第1ボルト16を挿通し、吊り足場支持部材5の裏側で第1ボルト16にナット22をねじ込む。そして、第1平坦部11と第2平坦部12とのうち、吊り足場支持部材5に重ねられていない他方の平坦部18が水平又は略水平となるように、第1ボルト16を中心にして本体2を回して所定の取付姿勢とした状態で、第1ボルト16とナット22とによって吊り足場用吊り下げ具1を吊り足場支持部材5に固定する。
ここでいう取付姿勢とは、図3および図4に示すように線状部材脱落防止部材24やクランプ25を使用しない場合は、吊り足場支持部材5に重ねられた一方の平坦部17の上端から他方の平坦部18が水平又は略水平に延びる、下向きの取付姿勢である。
このような下向きの取付姿勢で吊り足場用吊り下げ具1を吊り足場支持部材5に取り付けた後、吊り下げ部材6を棒状補強部材3と本体2との間に通して棒状補強部材3に連結し、吊り足場4を吊り足場用吊り下げ具1に支持させる。
線状部材脱落防止部材24とクランプ25とを使用する場合には、例えば図5および図6に示す取付姿勢を採ることができる。図5および図6に示す吊り足場用吊り下げ具1の取付姿勢は、吊り足場支持部材5に重ねられた一方の平坦部17の下端から他方の平坦部18が水平又は略水平に延びる、上向きの取付姿勢である。この場合、線状部材脱落防止部材24とクランプ25は、吊り足場用吊り下げ具1が吊り足場支持部材5に取り付けられた後に他方の平坦部18に取付けられる。図5および図6に示す上向きの取付姿勢を採る場合は、吊り下げ部材6を連結するためにクランプ25を使用することが望ましい。
一方、下向きの取付姿勢を採る場合は、線状部材脱落防止部材24やクランプ25を図7~図10に示すように本体2に取り付けることができる。図7~図10において、図1~図6によって説明したものと同一もしくは同等の部材については、同一符号を付し詳細な説明を適宜省略する。
図7および図8に示す吊り足場用吊り下げ具1は、棒状補強部材3に吊り下げ部材6が連結され、棒状補強部材3で吊り足場4を支持している。このため、この吊り足場用吊り下げ具1は、クランプ25を装備していない。この吊り足場用吊り下げ具1の線状部材脱落防止部材24は、吊り足場支持部材5に重ねられる一方の平坦部17の上端から水平または略水平に延びる他方の平坦部18に上方へ突出して設けられている。この線状部材脱落防止部材24は、他方の平坦部18の内側の第2孔23aに通されている。
図9および図10に示す吊り足場用吊り下げ具1は、下向きの取付姿勢を採りながら線状部材脱落防止部材24とクランプ25とを備えている。線状部材脱落防止部材24は、他方の平坦部18の内側の第2孔23aに通されて他方の平坦部18に上方へ突出して設けられている。クランプ25は、他方の平坦部18の外側の第2孔23bに挿入された第3ボルト31を使用して他方の平坦部18の上面に取付けられている。この場合、線状部材26は、線状部材脱落防止部材24と吊り足場支持部材5との間に配設される。また、この場合、クランプ25に保持された棒部材29に吊り下げ部材6が連結され、吊り足場4が棒部材29に吊り下げられて支持される。
(第1の実施の形態による効果の説明)
上述した図1~図10に示す吊り足場用吊り下げ具1においては、第1平坦部11と第2平坦部12との両方に第1孔15が設けられている。このため、吊り足場用吊り下げ具1を吊り足場支持部材5に取り付けるときに第1平坦部11と第2平坦部12とのどちらでも吊り足場支持部材5に重ねることができるから、取付作業を行うときに作業者が吊り足場用吊り下げ具1を持ち換える必要がない。したがって、この実施の形態によれば、吊り下げ部材6の落下防止を図りながら、吊り足場支持部材5への取付作業を簡単に行うことが可能な吊り足場用吊り下げ具、これを言い換えると、使い勝手のよい吊り足場用吊り下げ具を提供することができる。
図1~図10に示した吊り足場用吊り下げ具1は、第1平坦部11と第2平坦部12の両方に、吊り足場4に関連する部材を取り付けるための第2孔23が設けられている。このため、吊り足場支持部材5に重ねられていない他方の平坦部18が第1平坦部11と第2平坦部12のどちらであっても、吊り足場4に関連する部材を容易に取り付けることができる。
図1~図10に示す吊り足場用吊り下げ具1の第1孔15は、第1平坦部11と第2平坦部12のそれぞれの中央部又は略中央部に設けられている。第2孔23は、第1平坦部11と第2平坦部12とにおける、第1孔15よりも第1平坦部11と前記第2平坦部12との接続部分14に近い箇所と、第1孔15よりも接続部分14から遠い箇所との両方に設けられている。このため、2種類の吊り足場4に関連する部材を互いに干渉することを避けながら他方の平坦部18に取り付けることができるから、多機能な吊り足場用吊り下げ具を実現することができる。
なお、内側の第2孔23aと外側の第2孔23bとのうち、何れか一方のみを第1平坦部11と第2平坦部12とに設けることができる。この場合は、図示してはいないが、吊り足場4に関連する部材として大型の部材を取り付けることが可能になる。
図5~図10に示す吊り足場用吊り下げ具1において、吊り足場支持部材5に重ねられていない他方の平坦部18の内側の第2孔23aには、吊り足場支持部材5に沿って配設される線状部材26が脱落することを防止するための線状部材脱落防止部材24が挿入されて固定されている。このため、線状部材26を吊り足場4の上方で吊り足場用吊り下げ具1によって保持できるから、線状部材26を吊り足場支持部材5に沿わせて配設するにあたって、専ら線状部材26を保持する部材が不要になる。
図5および図6に示す吊り足場用吊り下げ具1においては、第1平坦部11と第2平坦部12とのうち、一方の平坦部17が、第1孔15に挿入された第1ボルト16によって吊り足場支持部材5に取り付けられ、他方の平坦部18が、一方の平坦部17の下端に接続されて水平又は略水平に延びている。線状部材脱落防止部材24は、他方の平坦部18に上方へ突出して設けられている。線状部材26は、線状部材脱落防止部材24と一方の平坦部17との間に配設されている。
このため、線状部材26が線状部材脱落防止部材24と一方の平坦部17との間の狭い空間に通されるから、吊り足場用吊り下げ具1が実質的に線状部材26を導くためのガイドになり、線状部材26を不必要に曲がることなく直線的に延びるように配設することができる。
図7~図10に示す吊り足場用吊り下げ具1においては、第1平坦部11と第2平坦部12とのうち、一方の平坦部17が、第1孔15に挿入された第1ボルト16によって吊り足場支持部材5に取り付けられ、他方の平坦部18が、一方の平坦部17の上端に接続されて水平又は略水平に延びている。線状部材脱落防止部材24は、他方の平坦部18に上方へ突出して設けられ、線状部材26は、線状部材脱落防止部材24と吊り足場支持部材5との間に配設されている。
このため、この構成を採る場合であっても、線状部材26が線状部材脱落防止部材24と吊り足場支持部材5との間の狭い空間に通されるから、吊り足場用吊り下げ具1が実質的に線状部材26を導くためのガイドになり、線状部材26を不必要に曲がることなく直線的に延びるように配設することができる。
図3、図4、図7および図8に示す吊り足場用吊り下げ具1においては、棒状補強部材3に吊り下げ部材6の上端が連結されている。このため、吊り下げ部材6を吊り足場用吊り下げ具1に直接連結することができるから、簡単に吊り足場4を設置することができる。
図5、図6、図9および図10に示す吊り足場用吊り下げ具1においては、外側の第2孔23b(第1孔15よりも接続部分14から遠い箇所に設けられた第2孔23)には、吊り足場支持部材5と平行又は略平行に配設される棒部材29を保持するクランプ25を取り付けるための第3ボルト31(結合具)が挿入されている。この吊り足場用吊り下げ具1においては、棒部材29に吊り下げ部材6の上端が連結されている。このため、吊り下げ部材6を棒部材29の長手方向の任意の位置に連結することができるから、吊り足場4を設置するうえで吊り下げ部材6の位置の自由度が高くなる。
(第2の実施の形態)
本考案に係る吊り足場用吊り下げ具は、図11(A),(B)に示すように構成することができる。図11(A)は斜視図、図11(B)は平面図である。図11(A),(B)において、図1~図4によって説明したものと同一もしくは同等の部材については、同一符号を付し詳細な説明を適宜省略する。
図11に示す吊り足場用吊り下げ具41の第1平坦部11と第2平坦部12とには、ボルト回転止め部材42がそれぞれ設けられている。このボルト回転止め部材42は、第1ボルト16の頭部16aと対向する平坦面42aを有する板状に形成されており、第1平坦部11および第2平坦部12の第1孔15と、第1平坦部11と第2平坦部12とが互いに接続される接続部分14との間に位置付けられている。
ボルト回転止め部材42の平坦面42aは、図11(B)に示すように、第1ボルト16の頭部16aに形成されている6つの側面43のうち何れか一つの側面43と平行になるとともに、この側面43と重なるように形成されている。
この実施の形態を採ることにより、第1ボルト16の頭部16aがボルト回転止め部材42に接触し、吊り足場用吊り下げ具1を第1ボルト16とナット22により吊り足場支持部材5に取り付けるときに第1ボルト16が吊り足場用吊り下げ具1に対して回転することを防ぐことができる。このため、吊り足場用吊り下げ具41を吊り足場支持部材5に取り付けるときに、作業者が第1ボルト16の軸部16bにナット22をねじ込む作業を、ボルト16が回転操作されるナット22と共に回転することを阻止しながら、簡単に行うことができるから、吊り足場支持部材5により一層簡単に取り付けることが可能な吊り足場用吊り下げ具を提供することができる。
本考案は、吊り足場を吊り下げるためのチェーンやワイヤ等の吊り下げ部材を取り付ける吊り足場用吊り下げ具として利用することができる。
1,41…吊り足場用吊り下げ具、3…棒状補強部材、4…吊り足場、5…吊り足場支持部材、6…吊り下げ部材、11…第1平坦部、11a,12a…端辺部、12…第2平坦部、15…第1孔、16…吊り足場支持部材に結合するための結合具である第1ボルト、17…一方の平坦部、18…他方の平坦部、23…第2孔、23a…近い箇所に設けられている第2孔、23b…遠い箇所に設けられている第2孔、24…吊り足場に関連する部材である線状部材脱落防止部材、25…吊り足場に関連する部材であるクランプ、26…線状部材、31…クランプを取り付けるための結合具である第3ボルト、42…ボルト回転止め部材。

Claims (10)

  1. 吊り足場の上方に設けられる吊り足場支持部材に取り付けられ、前記吊り足場を吊り下げるための吊り下げ部材の上端が連結される吊り足場用吊り下げ具であって、
    平坦な板状に形成された第1平坦部と、
    平坦な板状に形成されてその端辺部が前記第1平坦部の端辺部に接続され、前記第1平坦部と直角をなす第2平坦部と、
    前記第1平坦部および前記第2平坦部に両端部が接続され、外側に湾曲突出する形状となっている棒状補強部材とを備え、
    前記吊り足場支持部材に結合するための結合具が挿入される孔が設けられている吊り足場用吊り下げ具において、
    前記孔が前記第1平坦部と前記第2平坦部の両方に設けられていることを特徴とする吊り足場用吊り下げ具。
  2. 請求項1に記載の吊り足場用吊り下げ具において、
    前記孔は第1孔であり、
    前記第1平坦部と前記第2平坦部の両方に、前記吊り足場に関連する部材を取り付けるための第2孔が設けられていることを特徴とする吊り足場用吊り下げ具。
  3. 請求項2に記載の吊り足場用吊り下げ具において、
    前記第1孔は、前記第1平坦部と前記第2平坦部のそれぞれの中央部又は略中央部に設けられ、
    前記第2孔は、前記第1平坦部と前記第2平坦部とにおける、前記第1孔よりも前記第1平坦部と前記第2平坦部との接続部分に近い箇所と、前記第1孔よりも前記接続部分から遠い箇所とのうちの何れか一方に設けられていることを特徴とする吊り足場用吊り下げ具。
  4. 請求項2に記載の吊り足場用吊り下げ具において、
    前記第1孔は、前記第1平坦部と前記第2平坦部のそれぞれの中央部又は略中央部に設けられ、
    前記第2孔は、前記第1平坦部と前記第2平坦部とにおける、前記第1孔よりも前記第1平坦部と前記第2平坦部との接続部分に近い箇所と、前記第1孔よりも前記接続部分から遠い箇所との両方に設けられていることを特徴とする吊り足場用吊り下げ具。
  5. 請求項4に記載の吊り足場用吊り下げ具において、
    前記近い箇所に設けられている前記第2孔には、前記吊り足場支持部材に沿って配設される線状部材が脱落することを防止するための線状部材脱落防止部材が挿入されて固定されることを特徴とする吊り足場用吊り下げ具。
  6. 請求項5に記載の吊り足場用吊り下げ具において、
    前記第1平坦部と前記第2平坦部とのうち、一方の平坦部は、前記第1孔に挿入された前記結合具によって前記吊り足場支持部材に取り付けられ、他方の平坦部は、前記一方の平坦部の下端に接続されて水平又は略水平に延び、
    前記線状部材脱落防止部材は、前記他方の平坦部に上方へ突出して設けられ、
    前記線状部材は、前記線状部材脱落防止部材と前記一方の平坦部との間に配設されることを特徴とする吊り足場用吊り下げ具。
  7. 請求項5に記載の吊り足場用吊り下げ具において、
    前記第1平坦部と前記第2平坦部とのうち、一方の平坦部は、前記第1孔に挿入された前記結合具によって前記吊り足場支持部材に取り付けられ、他方の平坦部は、前記一方の平坦部の上端に接続されて水平又は略水平に延び、
    前記線状部材脱落防止部材は、前記他方の平坦部に上方へ突出して設けられ、
    前記線状部材は、前記線状部材脱落防止部材と前記吊り足場支持部材との間に配設されることを特徴とする吊り足場用吊り下げ具。
  8. 請求項1~請求項7の何れか一つに記載の吊り足場用吊り下げ具において、
    前記棒状補強部材に前記吊り下げ部材の上端が連結されることを特徴とする吊り足場用吊り下げ具。
  9. 請求項4~請求項7の何れか一つに記載の吊り足場用吊り下げ具において、
    前記遠い箇所に設けられている前記第2孔には、前記吊り足場支持部材と平行又は略平行に配設される棒部材を保持するクランプを取り付けるための結合具が挿入され、
    前記棒部材に前記吊り下げ部材の上端が連結されることを特徴とする吊り足場用吊り下げ具。
  10. 請求項1~請求項9の何れか一つに記載の吊り足場用吊り下げ具において、
    前記第1平坦部および前記第2平坦部の両方に、前記吊り足場支持部材に結合するための前記結合具であるボルトの回転を止めるためのボルト回転止め部材が設けられていることを特徴とする吊り足場用吊り下げ具。
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