JP3235961U - 鋼材冷却床 - Google Patents

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Abstract

Figure 0003235961000001
【課題】鋼材の搬送に必要な駆動力を抑えることで装置コストや運転コストを低減することが可能な冷却床を提供する。
【解決手段】冷却床は、いずれも鋼材2の搬送方向xに延びる複数の第1部材11および複数の第2部材12と、xz面内で第2部材12を公転変位させる駆動装置3とを備える。第2部材12は、上流第2部材121と、下流第2部材122とを含む。駆動装置3は、上流駆動部31と、下流駆動部32と、接続リンク33と、駆動源とを備える。上流駆動部31は、上流主軸31Mと、上流偏心軸31Eと、上流接続軸31Cとを含む。下流駆動部32は、下流主軸32Mと、下流主軸32Mに対し偏心して設けられ、上流偏心軸31Eとは逆位相に配置される下流偏心軸32Eと、下流主軸32Mに対し偏心して設けられ、上流接続軸31Cと同位相に配置されて接続リンク33により接続される下流接続軸32Cとを含む。
【選択図】図5

Description

本開示は、鋼材を放熱させながら搬送する冷却床に関する。
複数のストランドを備えた連続鋳造設備は、鋳造後に所定の長さに切断された鋼材を自然冷却させつつ、次工程へ搬送する冷却床(例えば、特許文献1)を備えている。
かかる冷却床は、鋼材の搬送方向に沿って並行した状態に配置される複数のレーキを備えている。レーキ上には、長尺状の多数の鋼材がレーキに対して直交し、かつ隣接する鋼材とは接触していない状態で支持されている。レーキは、位置が固定されている固定レーキと、モータ等により固定レーキに対して移動可能な可動レーキとからなる。
特許文献1における可動レーキは、搬送方向(前後方向)の駆動を担う油圧シリンダと、上下方向の駆動を担うアクチュエータとにより、上昇、前進、下降、および後退を1サイクルとして駆動される。そうすると、上昇した可動レーキに固定レーキから移載された鋼材が可動レーキと共に前方へと移動し、可動レーキの下降に伴い可動レーキから固定レーキへと鋼材が移載された後、可動レーキが初期位置へと後退することが繰り返されるので、鋼材は逐次搬送される。
固定レーキおよび可動レーキには、矩形状の横断面を呈する鋼材が配置される溝が形成されている。溝の形状やピッチ等に基づき、固定レーキと可動レーキとの間の移載時に鋼材を回転させて、鋼材の側面の向きを変化させることが可能である。鋼材が曲がるのを防ぎ、また、鋼材の側面から均等に放熱させるために、鋼材を90°ずつ回転させることが好ましい。
特開2013-181230号公報
鋼材の重量が大きいことから、多数の鋼材を支持するレーキを駆動するために多大な動力を使用する。
本開示は、鋼材の搬送に必要な駆動力を抑えることで装置コストや運転コストを低減することが可能な冷却床を提供することを目的とする。
本開示の鋼材冷却床は、鋼材が搬送される搬送方向に延び、搬送方向に対して直交する幅方向に並んで鋼材を支持可能に構成されている複数の第1部材と、搬送方向に延び、第1部材と共に幅方向に並んで配置され、鋼材を支持可能に構成されている複数の第2部材と、搬送方向および上下方向を含む面内で第2部材を公転変位させることにより、第1部材および第2部材の間で鋼材を移載可能に構成されている駆動装置と、を備える。
第2部材は、搬送方向の上流側に配置される上流第2部材と、搬送方向の下流側に配置される下流第2部材と、を含む。
駆動装置は、上流第2部材に対応する上流駆動部と、下流第2部材に対応する下流駆動部と、上流駆動部および下流駆動部を搬送方向に接続する接続リンクと、上流駆動部および下流駆動部の少なくとも一方に回転駆動力を供給する駆動源と、を備える。
上流駆動部は、幅方向に延びる上流主軸と、上流主軸に対し偏心して設けられ、上流第2部材に公転変位を与える上流偏心軸と、上流偏心軸とは異なる位相に上流主軸に対し偏心して設けられる上流接続軸と、を含む。下流駆動部は、幅方向に延び、上流主軸と同じ向きに回転される下流主軸と、下流主軸に対し偏心して設けられ、上流偏心軸とは逆位相に配置され、下流第2部材に公転変位を与える下流偏心軸と、下流主軸に対し偏心して設けられ、上流接続軸とは同位相に配置される下流接続軸と、を含む。
接続リンクは、上流接続軸と下流接続軸とを接続する。
本開示の鋼材冷却床によれば、第2部材の公転変位の位相に応じて、上流駆動部と下流駆動部との間で接続リンクを介して双方向に力が伝達されることにより、上流側および下流側の一方に位置する鋼材や第2部材等の自重が、他方に位置する鋼材や第2部材等を上昇させる動力に利用される。
ここで、鋼材の重量に加えて、上流第2部材、および上流第2部材を上流偏心軸に支持する部材を含めた上流側の総重量、あるいは、下流第2部材、および下流第2部材を下流偏心軸に支持する部材を含めた下流側の総重量が、接続リンクを介して駆動力の代わりに動力に充当される。そのため、駆動源から供給される駆動力のみにより第2部材を上昇させる場合と比べ、鋼材の搬送に必要な駆動力を大幅に節減することができる。
(a)は、本開示の実施形態に係る冷却床の平面図である。駆動装置の一部の図示は省略されている。(b)は、冷却床に鋼材が並ぶ様子の一例を示す平面図である。 (a)は、図1(b)のII矢視による側面図である。(b)は、冷却床に備わる第2部材の公転変位の軌道を示す模式図である。 図1(b)のIII矢視による側面図である。 図1(a)、(b)に示す鋼材冷却床を駆動する駆動装置の平面図である。 図4のV矢視による側面模式図である。 (a)~(e)は、冷却床の第1部材および第2部材により鋼材が搬送される過程を位相順に示す図である。 上流駆動部および下流駆動部の間の力の伝達を説明するための模式図である。 実施形態の駆動源のトルクパターンを示す模式図である。 比較例の駆動源のトルクパターンを示す模式図である。 (a)は、本開示の変形例に係る冷却床の側面図である。(b)は、変形例の駆動装置に位相に応じて要求される駆動力を示す模式図である。
以下、添付図面を参照しながら、本開示の実施形態について説明する。
〔全体構成〕
図1(a)、(b)および図2(a)に示す冷却床1は、連続鋳造ラインの一部を構成している。冷却床1は、鋳造後に所定の長さに切断された鋼材2を放熱させながら次工程へと搬送する。
冷却床1は、いずれも鋼材2が搬送される搬送方向xに延び、搬送方向xに相対変位が可能に構成されている第1部材11と第2部材12との間で鋼材2を移載しつつ、搬送方向xの下流に向けて鋼材2を逐次搬送する。各図において、鋼材2が搬送される向きを白抜きの矢印で示している。搬送方向xの上流側をxuで示し、下流側をxdで示す。
冷却床1は、複数の第1部材11と、複数の第2部材12と、第2部材12を駆動する駆動装置3と、第1部材11を支持する支持体4と、第2部材12を駆動装置3の構成要素に支持する支持フレーム5とを備えている。
搬送方向xにおける冷却床1の上流端部1Aには、上流工程から図示しない供給部により鋼材2が供給される。鋼材2は、第1部材11および第2部材12に対して直交して配置される。冷却床1の下流端部1Bまで搬送された鋼材2は、図示しない排出部により下流工程へと排出される。鋼材2は、例えば、矩形状の横断面を呈するビレットに相当する。
〔第1部材および第2部材〕
第1部材11および第2部材12の構成と、第1、第2部材11,12により鋼材2を搬送する原理を説明する。
第1部材11および第2部材12は、いずれも搬送方向xに長い長尺状に形成され、レーキとも呼ばれる。第1部材11および第2部材12は、搬送方向xに対して直交する方向である幅方向yに並べて配置されている。搬送方向x、幅方向y、および上下方向z(鉛直方向)は相互に直交している。
図1では、第1部材11と第2部材12とを区別し易いように、第2部材を太線で模式的に示している。
第1部材11および第2部材12は、冷却床1に供給される鋼材2の最大の長さに対応する幅方向yの範囲に亘り分布して配置されている。
複数の第1部材11は、支持体4に支持されていることで、上下方向zの同じ高さに水平に配置されている。本実施形態において第1部材11の位置は固定されている。
複数の第2部材12は、支持フレーム5を介して駆動装置3により上下方向zの同じ高さに水平に支持されつつ、並進的に、自転をしないで第1部材11に対して公転運動を行う。図2(b)に示すように、第2部材12の公転運動100の円形状の軌道100Aは、搬送方向xおよび上下方向zを含む面内に設定されている。公転運動100には、下流への搬送に寄与する向きの回転方向R1が与えられている。軌道100Aの直径は、鋼材2の矩形状の横断面における対角線の長さと比べて若干大きい。
軌道100Aの下端の位相が0°であり、0°の位置から上流側xuに向けて、つまり回転方向R1に位相が進むとしたとき、90°または270°のときに上下方向zにおける第1部材11および第2部材12のそれぞれの位置h1,h2が一致する。これらの位置h1,h2を基準として、第2部材12は、90°から270°の間に亘り第1部材11よりも上方に位置し、270°から90°の間に亘り第1部材11よりも下方に位置する。
第2部材12が0°のときの位置から上昇し、90°で第1部材11から第2部材12へと鋼材2が移載されると、90°から上端の180°を経て270°に至るまでの第2部材12の変位により鋼材2が下流側xdへと搬送される。そして、270°で第2部材12から第1部材11へと鋼材2が移載されると、第2部材12は鋼材2を第1部材11に残して0°の位置へと戻る。
つまり、第1部材11と第2部材12とは、交代で鋼材2を支持しながら協働して鋼材2を搬送する。そのため、第1部材11および第2部材12のいずれか一方だけでも鋼材2が安定して支持されるように、第1部材11および第2部材12はそれぞれ、鋼材2が延びている幅方向yに適宜に並べて配置されている(図1(a)、(b)および図3)。
本実施形態では、第1部材11と第2部材12とが、幅方向yにおいて交互に配置されているが、必ずしもその限りではない。
なお、第1部材11と第2部材12との相対変位により鋼材2を搬送可能であるならば、第1部材11の変位が可能に構成されていてもよい。
第1部材11および第2部材12には、搬送方向xに鋼材2を互いに非接触の状態に並べて保持するために溝が形成されていることが好ましい。
各第1部材11には、図2(a)に示すように、搬送方向xに並ぶ複数の第1溝101が形成されている。各第2部材12にも、搬送方向xに並ぶ複数の第2溝102が形成されている。第1、第2部材11,12のそれぞれの上端から下側に窪む溝101,102により、第1、第2部材11,12のいずれにも、台形状の山および三角状の谷からなる凹凸形状が与えられている。
公転運動100における90°または270°のとき、第1溝101の下端に相当する位置h1と、第2溝102の下端に相当する位置h2とが一致する。
第1部材11および第2部材12は、軌道100Aの直径に相当するピッチp(図2(a))で溝101,102が配置されている一般領域においては、第1溝101と第2溝102との間の移載に伴い、鋼材2を一定のピッチpで下流側xdへと送る。
加えて、第1部材11および第2部材12は、搬送方向xの特定の領域に与えられている溝101,102の形状やピッチに基づいて、鋼材2の移載に伴い、鋼材2を90°ずつ公転運動100と同じ向きに回転させることで鋼材2の側面の向きを変化させることが好ましい。
鋼材2の側面の向きを変化させることにより、鋼材2が曲がるのを自重により矯正するとともに、鋼材2の四方の側面を順次開放して、鋼材2の側面から均等に放熱させることができる。なお、図2(a)は、一つの鋼材2が搬送される過程を模式的に示したものであり、実際には、図1(b)に示すように、多数の鋼材2が順次下流側xdへと搬送される。
上述したように冷却床1は、第2部材12を公転変位させることで鋼材2を搬送する。ここで、xz面内の軌道100Aの下端(0°)から90°を経て上端(180°)までの間は、第2部材12を上昇させて、第1部材11から第2部材12へと移載された鋼材2を持ち上げるために動力が必要であるが、180°から270°を経て0°までの間は、鋼材2および第2部材12を自重により下降させることができる。
つまり、第2部材12を1つの駆動系により公転変位させることを想定すると、軌道100Aの上流側xu(0°~180°)の範囲のみにおいて動力が必要とされ、下流側xd(180°~0°)の範囲においては動力が必要とされない。
上記に鑑みて、第1部材11および第2部材12のうち少なくとも第2部材12が上流側xuと下流側xdとに分割して構成されることに加え、上流側xuの第2部材12と下流側xdの第2部材12とに個別に与えられる駆動部31,32により、上流側xuの第2部材12と下流側xdの第2部材12とを逆位相に公転変位させるとともに、上流駆動部31と下流駆動部32とが双方向に力を伝達可能に接続される。
後述するように、上流側xuの第2部材12は上流偏心軸31Eにより支持され、下流側xdの第2部材12は下流偏心軸32Eにより支持される。上流偏心軸31Eおよび下流偏心軸32Eもまた、逆位相に配置されており、対応する第2部材12の公転変位に伴い、搬送方向xに近接および離隔を繰り返す。
本実施形態の第2部材12は、図1(a)に示すように、冷却床1の搬送長を二等分する位置で分割されており、上流側xuに配置される上流第2部材121と、下流側xdに配置される下流第2部材122とを備えている。上流第2部材121と下流第2部材122とのそれぞれの長さは必ずしも同一でなくてもよく、相違していてもよい。
上流第2部材121と下流第2部材122とは、幅方向yにシフトして配置されるとともに、上流偏心軸31Eと下流偏心軸32Eとが搬送方向xに最も近接している状態において、上流第2部材121の下流端121Dが、下流第2部材122の上流端122Uの位置よりも下流側に位置していることが好ましい。このとき、上流第2部材121と下流第2部材122との境界部分Bには、幅方向yに並ぶ上流第2部材121と下流第2部材122とが同一の鋼材2を支持可能に配置されている。
本実施形態では、第1部材11も第2部材12と同様に上流第1部材111と下流第1部材112とに分割され、上流第2部材121および下流第2部材122と同様に配置されている。
上流第1部材111および上流第2部材121は、上流床1Uを構成している。下流第1部材112および下流第2部材122は、下流床1Dを構成している。
但し、第1部材11は、上流第1部材111と下流第1部材112とに分割されていなくてもよい。つまり、第1部材11は、単一の部材から搬送方向xに直線状に形成されていてもよい。
上流第2部材121と下流第2部材122とを特段に区別しない場合は、単に第2部材12と称する。第1部材11も同様である。
第1部材11および第2部材12のいずれも分割されているため、第1、第2部材11,12を支持する支持体4や支持フレーム5等を含めて冷却床1を上流床1Uと下流床1Dとに分けて構成することができる。そのため、冷却床1の製造、搬入等が容易となる。
〔支持フレームおよび支持体〕
支持フレーム5は、図2(a)および図3に示すように、上流第2部材121に対応する上流支持フレーム51と、下流第2部材122に対応する下流支持フレーム52とを備えている。
上流支持フレーム51は、幅方向yに並び、複数の上流第2部材121を個別に支持する複数の上流支柱511と、幅方向yに延びて複数の上流支柱511を連結する上流連結部512とを含んでいる。
下流支持フレーム52は、幅方向yに並び、複数の下流第2部材122を個別に支持する複数の下流支柱部521と、幅方向yに延びて複数の下流支柱部521を連結する下流連結部522とを含んでいる。
支持体4は、上流第1部材111に対応する上流支持体41と、下流第1部材112に対応する下流支持体42とを備えている。上流支持体41および下流支持体42はそれぞれ、一対の壁4Aと、複数の梁4Bとを含んでいる。
〔駆動装置〕
主に図2(a)、図4、および図5を参照し、駆動装置3について説明する。
駆動装置3は、上流第2部材121に対応する上流駆動部31と、下流第2部材122に対応する下流駆動部32と、上流駆動部31および下流駆動部32を搬送方向xに接続する接続リンク33と、上流駆動部31および下流駆動部32の少なくとも一方に回転駆動力を供給する駆動源34とを備えている。本実施形態の駆動源34は、上流駆動部31に回転駆動力を供給する上流モータ341と、下流駆動部32に回転駆動力を供給する下流モータ342とに相当する。
上流駆動部31および下流駆動部32は、上流側xuと下流側xdとに対称または略対称に配置されていることが好ましい。上流支持フレーム51および下流支持フレーム52、上流第2部材121および下流第2部材122についても同様である。
(上流駆動部)
上流駆動部31は、幅方向yに延びる上流主軸31Mと、上流主軸31Mに対し偏心して設けられ、上流第2部材121に公転変位を与える上流偏心軸31Eと、上流偏心軸31Eとは異なる位相に上流主軸31Mに対し偏心して設けられる上流接続軸31Cとを含んでいる。上流偏心軸31Eと上流接続軸31Cとは、位相が90°相違していることが好ましい。
本実施形態の上流駆動部31は、搬送方向xに並んで配置され、同じ向き(R1)に回転される2つの上流主軸31M(31M1,31M2)を備えている。第2の上流主軸31M2に対して上流に位置する第1の上流主軸31M1は、減速機341A(図3)を介して上流モータ341に接続されている。
第1の上流主軸31M1と第2の上流主軸31M2とを特段に区別しない場合は、単に上流主軸31Mと称する。
図3に示すように、上流主軸31Mは、その軸心を延びるシャフト310と、シャフト310同士を連結するカップリング311と、シャフト310を回転可能に支持する軸受312とを含んでいる。
上流主軸31Mには、複数の上流偏心軸31Eが幅方向yに離間して設けられている。
上流主軸31Mと上流偏心軸31Eは、これらの二軸が偏心した状態で抱締カップリング31Fを用いて共締めして偏心軸を組み立てることで、中に転がり軸受を入れることができるので、必要とするトルクを低減し、動力を低減することができる。
第1の上流主軸31M1に設けられている上流偏心軸31E、および第2の上流主軸31M2に設けられている上流偏心軸31Eのいずれも、対応する上流主軸31Mの軸心に対して軌道100Aの半径に相当する寸法だけ偏心している。
第1の上流主軸31M1および第2の上流主軸31M2にそれぞれ設けられている上流偏心軸31Eには、上流支持フレーム51を介して複数の上流第2部材121が支持されている。上流連結部512に備わる結合部512Aは、各上流偏心軸31Eに図示しない軸受を介して結合されている。
上流第2部材121は、第1の上流主軸31M1と第2の上流主軸31M2とに同位相に配置される上流偏心軸31Eに支持される。第1の上流主軸31M1と第2の上流主軸31M2とのそれぞれの同位相に配置される偏心軸31Eは、一方が0°に位置しているとき他方も0°に位置しており、両者のいずれも、対応する上流主軸31Mを中心に軌道100Aと同様の軌道100Eを同じ向き(R1)に移動する。なお、偏心軸31E同士の若干の位相のずれは許容される。
第1の上流主軸31M1の偏心軸31Eと第2の上流主軸31M2の偏心軸31Eとは、図3に示すように、搬送方向xに対して平行な第1の上流リンク31L1を介して接続することができる。
また、第1の上流主軸31M1と第2の上流主軸31M2とには、偏心軸31Eおよび接続軸31Cのいずれとも位相が異なる第3の偏心軸31EEが設けられていてもよい。第3の偏心軸31EE同士は、上流偏心軸31E同士と同様に同位相に配置され、シャフト310に第3の偏心軸31EEが設けられている幅方向yの一端側で、搬送方向xに対して平行な第2の上流リンク31L2を介して接続されている。
なお、第1の上流リンク31L1や第2の上流リンク31L2のそれぞれの数や幅方向yにおける位置は、適宜に決めることができる。
第1の上流リンク31L1および第2の上流リンク31L2の少なくとも一方を介して、第1の上流主軸31M1と第2の上流主軸31M2とが回転駆動力を伝達可能に連結される。そのため、上流モータ341から第1の上流主軸31M1に入力される回転駆動力により、上流主軸31M1,31M2のいずれも同一の回転方向R1に回転する。
上流主軸31M1,31M2のそれぞれの偏心軸31Eが、対応する上流主軸を中心に回転し、それらに支持されている上流第2部材121が上流第1部材111に対して公転変位する。
(下流駆動部)
下流駆動部32は、下流主軸32Mと、下流偏心軸32Eと、下流接続軸32Cと、第3の偏心軸32EEと、第1の下流リンク32L1と、第2の下流リンク32L2とを備えている。下流駆動部32は上流駆動部31と同様に構成されているので、下流駆動部32の詳細な構成の説明は省略する。
下流主軸32Mは、上流主軸31Mと同じ向きに回転される。
接続リンク33は、第2の上流リンク31L2に対して幅方向yの反対側で、同位相に配置される上流接続軸31Cと下流接続軸32Cとを接続している。
接続リンク33は、必ずしも幅方向yの端部に配置されている必要はない。上流接続軸31Cおよび下流接続軸32Cを対応する主軸のシャフトの軸線方向(幅方向y)の複数の任意の位置に設けることにより、搬送方向xに沿って互いに平行な複数の接続リンク33により上流駆動部31と下流駆動部32とを連結することも可能である。
下流駆動部32は、搬送方向xに並んで配置され、同じ向き(R1)に回転される2つの下流主軸32M(32M1,32M2)を備えている。第1の下流主軸32M1に対して下流に位置する第2の下流主軸32M2は、減速機を介して下流モータ342に接続されている。
第1の下流主軸32M1と第2の下流主軸32M2とを特段に区別しない場合は、単に下流主軸32Mと称する。
下流モータ342から第2の下流主軸32M2に入力される回転駆動力が第1の下流リンク32L1および第2の下流リンク32L2の少なくとも一方を介して第1の下流主軸32M1に伝達されることにより、下流主軸32M1,32M2のいずれも同一の回転方向R1に回転する。
下流駆動部32は、下流偏心軸32Eが上流偏心軸31Eに対して逆位相に配置された状態で、接続リンク33を介して上流駆動部31と双方向に力を伝達可能に接続される。
「逆位相」は、180°の位相差に相当する。上流偏心軸31Eが軌道100Eの0°の位置にあるとき、下流偏心軸32Eは軌道100Eの180°の位置にある。なお、180°に対して位相差が若干ずれていることは許容される。
上流偏心軸31Eと下流偏心軸32Eとが逆位相でそれぞれ主軸の周りの軌道100Eを移動するのに伴い、上流第2部材121と下流第2部材122とは逆位相で、第1部材11に対して軌道100Aを公転変位する。
必要に応じて、上流モータ341および下流モータ342の一方の回転の原点位置に対して他方の回転の原点位置が180°オフセットするように、図示しない制御装置によりモータ341,342を制御することができる。そうすると、上流第2部材121と下流第2部材122とを逆位相で安定して動作させることができる。
上流接続軸31Cは上流偏心軸31Eに対して位相が90°進んでおり、下流接続軸32Cは下流偏心軸32Eに対して位相が90°遅れている。そのため、上流接続軸31Cと下流接続軸32Cとが同位相に、接続リンク33により連結可能に配置されている。
図6(a)~(e)は、上流第2部材121が上流第1部材111に対して公転変位し、下流第2部材122が下流第1部材112に対して、上流第2部材121とは逆位相で公転変位することにより、鋼材2が下流側xdへ搬送される過程の一例を模式的に示している。ここでは、一部の鋼材2のみが図示されている。
図6(a)~(e)はそれぞれ、上流第2部材121の位相が0°、90°、180°、270°、360°(0°)のときの駆動装置3の状態を示している。
上流第2部材121が、図6(a)に示す0°から、90°に向けて上昇する間、下流第2部材122は180°から270°に向けて下降する。
上流第2部材121の位相が90°に至り、下流第2部材122の位相が270°に至ると、図6(b)に示すように、上流第1部材111から上流第2部材121へと鋼材2が移載されるとともに、下流第2部材122から下流第1部材112へと鋼材2(図示なし)が移載される。
図6(c)に示すように、上流第2部材121が軌道100Aの上端の180°に位置するとき、下流第2部材122は軌道100Aの下端の0°に位置する。
180°から上流第2部材121が下降に転じて270°に至り、下流第2部材122が0°から上昇に転じて90°に至ると(図6(d))、上流第2部材121から上流第1部材111へと鋼材2が移載されるとともに、下流第1部材112から下流第2部材122へと鋼材2が移載される。
このとき、上流偏心軸31Eと下流偏心軸32Eとが搬送方向xに最も近接しており、境界部分Bに位置する鋼材2(符号「b」で示す)は、上流第2部材121から、上流第2部材121と同一の高さに位置している下流第2部材122へと移載される。上流第2部材121と下流第2部材122とは、幅方向yにシフトし、「b」で示す同一の鋼材2を同一の高さで支持可能に配置されているので、当該鋼材2を上流第2部材121から下流第2部材122へと安定して受け渡すことができる。
その後、図6(e)に示すように、上流第2部材121が下端の0°に戻ると、下流第2部材122は上端の180°に戻る。
上流床1Uにより支持される鋼材2の数と、下流床1Dにより支持される鋼材2の数は、ラインの稼働状況に応じて変わる。例えば、ラインの稼働を開始した場合は、上流床1Uへの鋼材2の供給が開始されてから所定時間に亘り、下流床1Dには鋼材2が存在していない。また、ラインの稼働を停止する場合は、上流床1Uから下流床1Dへと鋼材2を渡し終えたならば、上流床1Uには鋼材2が存在していない。
〔上流駆動部と下流駆動部との間の力の伝達〕
逆位相で公転変位する第2部材121,122をそれぞれ駆動する上流駆動部31と下流駆動部32とを接続リンク33により接続することによれば、上流側xu(または下流側xd)で、鋼材2や第2部材12と、それらを支持する支持フレーム5との重量が、第2部材12に必要な変位の向きに作用する位相範囲においては、当該重量を、接続リンク33を介して下流側xd(または上流側xu)に伝達して第2部材12を駆動する動力として用いることが可能となる。
例えば、図7は、図6(b)と同様に、上流偏心軸31Eが90°に位置し、下流偏心軸32Eが270°に位置しているときの駆動装置3の状態を示している。このとき、上流第2部材121は上昇中であるのに対し、下流第2部材122は下降中である。このとき、下流側xdの重量により図7のハッチングパターンを付した矢印で示す向きに力が伝達される。
つまり、下流第2部材122、下流第2部材122に支持される鋼材2、および下流支持フレーム52の重量w2は、下流主軸32M1,32M2をそれぞれ回転方向R1に回転させるともに、接続リンク33を介して上流偏心軸31Eを下流へと引っ張り、第2の上流主軸31M2に回転方向R1の動力として与えられる。重量w2は、さらに上流リンク31L1,31L2を介して第1の上流主軸31M1にも回転方向R1の動力として与えられる。重量w2が上流主軸31M1,31M2を回転させる動力に寄与することにより、上流第2部材121の駆動に必要な動力は、駆動装置3が接続リンク33を備えていない場合と比べて減少する。
図6(d)に示すように、上流偏心軸31Eが270°に位置し、下流偏心軸32Eが90°に位置しているときは、下流第2部材122が上昇中であり、上流第2部材121が下降中である。そのため、上流第2部材121、上流第2部材121に支持される鋼材2、および上流支持フレーム51の重量w1(図示しない)は、上流主軸31M1,31M2をそれぞれ回転方向R1に回転させるともに、接続リンク33を介して下流偏心軸32Eを上流へと引っ張り、下流主軸32M1,32M2に回転方向R1の動力として与えられる。重量w1が下流主軸32M1,32M2を回転させる動力に寄与することにより、下流第2部材122の駆動に必要な動力は、駆動装置3が接続リンク33を備えていない場合と比べて減少する。
重量w1,w2によるカウンターウェイトの作用に加えて、必要に応じて駆動源(モータ341,342)からも鋼材2の搬送に必要な駆動力が供給される。
例えば、図7に示す位相のときは、上流モータ341および下流モータ342から供給される駆動力がハッチングパターンを付した矢印で示す向きに伝達される。このとき、上流リンク31L1,31L2および下流リンク32L1,32L2のいずれも、駆動力により上流側xuへと引っ張られる。接続リンク33は、駆動力により下流側xdへと引っ張られる。
図6(d)に示す位相のときは、図7とは逆に、モータ341,342から供給される駆動力により、接続リンク33が下流側xdへと引っ張られるとともに、上流リンク31L1,31L2および下流リンク32L1,32L2のいずれも上流側xuへと引っ張られる。
このように接続リンク33を介して駆動力が双方向に伝達されることから、駆動装置3は上流モータ341および下流モータ342の一方のみを備えていれば足りる。但し、上流駆動部31が上流モータ341を備え、下流駆動部32が下流モータ342を備えていることにより、駆動装置3の全体をより安定して動作させることができる。
〔本実施形態の効果〕
本実施形態の冷却床1によれば、第2部材12の公転変位の位相に応じて、上流駆動部31と下流駆動部32との間で接続リンク33を介して双方向に力が受け渡されるので、上流側xu(または下流側xd)の鋼材2や第2部材12等の自重を下流側xd(または上流側xu)の鋼材2や第2部材12等を持ち上げる動力に利用することが可能となる。そうすると、モータ341,342から供給される回転駆動力のみにより第2部材12を上昇させる場合と比べ、鋼材2の搬送に必要な駆動力を大幅に節減することができる。
鋼材2の重量だけでなく、第2部材121や支持フレーム51を含めた上流側xuの総重量、あるいは、第2部材122や支持フレーム52を含めた下流側xdの総重量が、接続リンク33を介して、駆動力の代わりに動力に充当される。上流床1Uに支持されている鋼材2の数と、下流床1Dに支持されている鋼材2の数とが異なっている場合でも、搬送に必要な駆動力を抑えて冷却床1を効率よく稼働させることができる。
本実施形態によれば、レーキを駆動するために多大な駆動力を供給する従来の冷却床のモータと比較して、出力トルクが小さい安価なモータ341,342を採用することが可能となる。そのため、冷却床1の導入や運用に要するコストを低減することができる。
図8は、上流モータ341から出力されるトルクパターンの一例を示している。下流モータ342から出力されるトルクパターンもこれとほぼ同様である。ここでは、上流床1Uに配置される鋼材2の総重量と、下流床1Dに配置される鋼材2の総重量とが同等であり、かつ、上流第2部材121および上流支持フレーム51の総重量と、下流第2部材122および下流支持フレーム52の総重量とが同等であるものとする。この例において、トルクパターンは、180°回転対称(点対称)に表れる。
0°から90°まで、鋼材2を支持していない状態で上流第2部材121が上昇する間は、下流第2部材122が鋼材2を支持している状態で自重により下降している。そのため、概ね下流側xdの鋼材2の総重量の分、下流側xdから上流側xuへ入力可能な動力が、上流側の鋼材2や第2部材121等を持ち上げるために必要な動力を上回る。したがって、軸受における摺動抵抗を考慮したとしても、下流側xdの重量w2により、上流主軸31M1,31M2を回転させる動力を十分にまかなうことができる。したがって、0°から90°まではモータ341,342に負荷が発生しない。
90°から180°まで、鋼材2を支持している状態で上流第2部材121が上昇する間は、下流第2部材122は鋼材2を支持していない状態で自重により下降している。そのため、概ね上流側xuの鋼材2の総重量の分、下流側xdから上流側xuへ入力可能な動力が、上流側の鋼材2や第2部材121等を持ち上げるために必要な動力に対して不足する。したがって、不足分に充当されるトルクがモータ341,342から出力される。
180°から270°までは、上流第2部材121と下流第2部材122とが0°から90°までに対して逆向きに挙動する。そのため、上流側xuの重量w1により、下流主軸32M1,32M2を回転させる動力を十分にまかなうことができるので、モータ341,342に負荷が発生しない。
270°から360°(0°)までは、上流第2部材121と下流第2部材122とが90°から180°までに対して逆向きに挙動する。そのため、モータ341,342から出力されるトルクが、下流側の鋼材2や第2部材122等を持ち上げるために必要な動力に対する不足分に充当される。
図9は、比較例のトルクパターンを示している。比較例に係る図示しない冷却床は、接続リンク33を備えていない。第2部材12は、上流側xuと下流側xdとに分割されておらず、2つのモータを含む単一の駆動系により駆動される。そうすると、鋼材2の搬送に必要な動力の全てがモータから供給されるので、モータには、本実施形態のモータ341,342に必要なトルクと比べて大きいトルクが要求される。
90°から180°までは、上流第2部材121が鋼材2を支持しているので、上流第2部材121が鋼材2を支持していない0°~90°と比べ、上流第2部材121を駆動するためにより大きなトルクが出力される。
図8には、上記比較例の最大トルクを二点鎖線で示している。比較例の冷却床に配置される鋼材2、それを支持する第2部材12や支持フレーム5等の総重量は、本実施形態の冷却床1の全体に配置される鋼材2、それを支持する第2部材121,122や支持フレーム51,52の総重量と同等である。
本実施形態によれば、比較例に対して、モータのトルクを例えば40%ほども低減させることができる。
〔変形例〕
図10(a)は、本開示の変形例に係る冷却床6の一部を示している。上記実施形態と同じ構成要素には同じ符号を付して説明する。
冷却床6は、冷却床1の全構成要素に加え、鋼材2を逐次上昇させて上流床1Uに供給するために階段状に形成されている供給機構61と、下流床1Dから鋼材2を押して排出する図示しないプッシャーとを備えている。
図10(b)にモータ341,342のトルクパターンの一例を示すように、最大のトルクが出力される90°~180°および270°~360°(0°)を避けて、他の位相範囲において供給機構61およびプッシャーをそれぞれ駆動すると、最大トルクを抑えて効率よく稼働させることができる。
供給機構61は、例えば0°から90°まで駆動される。このとき下流側xdの重量w2によって生じた、鋼材2を支持していない上流第2部材121を上昇させる動力の余剰分により、供給機構61が駆動される。
プッシャーは、例えば270°から360°(0°)まで駆動される。
このとき、上流側xuの重量w1によって生じた、鋼材2を支持していない下流第2部材122を上昇させる動力の余剰分により、プッシャーが駆動される。
上記以外にも、本開示の主旨を逸脱しない限り、上記実施形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更したりすることが可能である。
上流駆動部31および下流駆動部32にそれぞれ備わる主軸の数、および複数の主軸を同一方向(R1)に回転させる機構は、適宜に定めることが可能である。
例えば、上流駆動部31および下流駆動部32がそれぞれ3つの主軸を備えていてもよい。3つの主軸にそれぞれ偏心して設けられて同位相に配置される軸同士(例えば、偏心軸31E同士、第3の偏心軸31EE同士)をリンクにより連結したり、あるいは、3つの主軸にそれぞれ設けられたスプロケットをチェーンにより連結したりすることにより、3つの主軸のいずれも同一方向に回転させることができる。
偏心した軸に接続リンク33が設けられる主軸は、上流駆動部31に備わる2つ以上の主軸と、下流駆動部32に備わる2つ以上の主軸とから任意に選択することができる。
駆動装置3の駆動源34は、上流駆動部31の主軸および下流駆動部32の主軸から任意に選択される少なくとも一つに設けられていれば足りる。
〔付記〕
以上で説明した鋼材冷却床は、以下を開示する。
〔1〕鋼材冷却床(1,6)は、鋼材2が搬送される搬送方向xに延び、搬送方向xに対して直交する幅方向yに並んで鋼材2を支持可能に構成されている複数の第1部材11と、搬送方向xに延び、第1部材11と共に幅方向yに並んで配置され、鋼材2を支持可能に構成されている複数の第2部材12と、搬送方向xおよび上下方向zを含む面内で第2部材12を公転変位させることにより、第1部材11および第2部材12の間で鋼材2を移載可能に構成されている駆動装置3と、を備える。
第2部材12は、搬送方向xの上流側xuに配置される上流第2部材121と、
搬送方向xの下流側xdに配置される下流第2部材122と、を含む。
駆動装置3は、上流第2部材121に対応する上流駆動部31と、下流第2部材122に対応する下流駆動部32と、上流駆動部31および下流駆動部32を搬送方向xに接続する接続リンク33と、上流駆動部31および下流駆動部32の少なくとも一方に回転駆動力を供給する駆動源34と、を備える。
上流駆動部31は、幅方向yに延びる上流主軸31Mと、上流主軸31Mに対し偏心して設けられ、上流第2部材121に公転変位を与える上流偏心軸31Eと、上流偏心軸31Eとは異なる位相に上流主軸31Mに対し偏心して設けられる上流接続軸31Cと、を含む。
下流駆動部32は、幅方向yに延び、上流主軸31Mと同じ向き(R1)に回転される下流主軸32Mと、下流主軸32Mに対し偏心して設けられ、上流偏心軸31Eとは逆位相に配置され、下流第2部材122に公転変位を与える下流偏心軸32Eと、下流主軸32Mに対し偏心して設けられ、上流接続軸31Cとは同位相に配置されて接続リンク33により接続される下流接続軸32Cと、を含む。
〔2〕上流第2部材121は、搬送方向xに並ぶ少なくとも2つの上流主軸31M(31M1,31M2)のいずれにも設けられて同位相に配置される上流偏心軸31Eに支持される。下流第2部材122は、搬送方向xに並ぶ少なくとも2つの下流主軸32M(32M1,32M2)のいずれにも設けられて同位相に配置される下流偏心軸32Eに支持される。接続リンク33により、少なくとも1つの上流主軸31Mに設けられている上流接続軸31Cと、少なくとも1つの下流主軸32Mに設けられている下流接続軸32Cとが接続されている。
〔3〕上流駆動部31は、第1の上流主軸31Mと、搬送方向xにおいて第1の上流主軸31Mに対して下流側xdに位置する第2の上流主軸31Mと、を含む。下流駆動部32は、第1の下流主軸32Mと、搬送方向xにおいて第1の下流主軸32Mに対して下流側xdに位置する第2の下流主軸32Mと、を含む。接続リンク33は、第2の上流主軸31Mと第1の下流主軸32Mとに設けられている。
〔4〕第1の上流主軸31Mおよび第2の下流主軸32Mの少なくとも一方には、駆動源34としてのモータ(341,342)が設けられている。
〔5〕上流駆動部31は、少なくとも2つの上流主軸31M(31M1,31M2)のいずれにも偏心して設けられて同位相に配置される軸(31EE)を互いに接続する上流リンク(31L2)を含む。下流駆動部32は、少なくとも2つの下流主軸32M(32M1,32M2)のいずれにも偏心して設けられて同位相に配置される軸(32EE)を互いに接続する下流リンク(32L2)を含む。
〔6〕鋼材冷却床(1,6)は、上流第2部材121を上流偏心軸31Eに支持する上流支持フレーム51と、下流第2部材122を下流偏心軸32Eに支持する下流支持フレーム52と、を備える。上流支持フレーム51は、幅方向yに並び、複数の上流第2部材121を個別に支持する複数の上流支柱511と、幅方向yに延びて複数の上流支柱511を連結し、少なくとも2つの上流主軸31M(31M1,31M2)にそれぞれ設けられている上流偏心軸31Eに結合する上流連結部512と、を含む。下流支持フレーム52は、幅方向yに並び、複数の下流第2部材122を個別に支持する複数の下流支柱部521と、幅方向yに延びて複数の下流支柱部521を連結し、少なくとも2つの下流主軸32M(32M1,32M2)にそれぞれ設けられている下流偏心軸32Eに結合する下流連結部522と、を含む。
〔7〕上流第2部材121と下流第2部材122とは、幅方向yにシフトして配置される。上流偏心軸31Eと下流偏心軸32Eとが搬送方向xに最も近接している状態において、上流第2部材121の下流端121Dは、下流第2部材122の上流端122Uの位置よりも下流側xdに位置している。
〔8〕鋼材2は、矩形状の横断面を呈する。第1部材11には、搬送方向xに並ぶ第1溝101が形成される。第2部材12には、搬送方向xに並ぶ第2溝102が形成される。第1部材11および第2部材12は、第1溝101と第2溝102との間の鋼材2の移載に伴い鋼材2の側面の向きを変化させながら、鋼材2を下流側xdへと搬送する。
1,6 冷却床(鋼材冷却床)
1A 上流端部
1B 下流端部
1D 下流床
1U 上流床
2 鋼材
3 駆動装置
4 支持体
4A 壁
4B 梁
5 支持フレーム
11 第1部材
12 第2部材
31 上流駆動部
31C 上流接続軸
31E 上流偏心軸
31EE 第3の偏心軸
31F 抱締カップリング
31L1,31L2 上流リンク
31M,31M1,31M2 上流主軸
31M2 上流主軸
32 下流駆動部
32C 下流接続軸
32E 下流偏心軸
32EE 第3の偏心軸
32L1,32L2 下流リンク
32M,32M1,32M2 下流主軸
33 接続リンク
34 駆動源
41 上流支持体
42 下流支持体
51 上流支持フレーム
52 下流支持フレーム
61 供給機構
100 公転運動
100A,100E 軌道
101 第1溝
102 第2溝
111 上流第1部材
112 下流第1部材
121 上流第2部材
121D 下流端
122 下流第2部材
122U 上流端
310 シャフト
311 カップリング
312 軸受
341 上流モータ
341A 減速機
342 下流モータ
511 上流支柱
512 上流連結部
512A 結合部
521 下流支柱部
522 下流連結部
B 境界部分
h1,h2 位置
p ピッチ
R1 回転方向
w1,w2 重量
x 搬送方向
xd 下流側
xu 上流側
y 幅方向
z 上下方向

Claims (8)

  1. 鋼材が搬送される搬送方向に延び、前記搬送方向に対して直交する幅方向に並んで前記鋼材を支持可能に構成されている複数の第1部材と、
    前記搬送方向に延び、前記第1部材と共に前記幅方向に並んで配置され、前記鋼材を支持可能に構成されている複数の第2部材と、
    前記搬送方向および上下方向を含む面内で前記第2部材を公転変位させることにより、前記第1部材および前記第2部材の間で前記鋼材を移載可能に構成されている駆動装置と、を備え、
    前記第2部材は、
    前記搬送方向の上流側に配置される上流第2部材と、
    前記搬送方向の下流側に配置される下流第2部材と、を含み、
    前記駆動装置は、
    前記上流第2部材に対応する上流駆動部と、
    前記下流第2部材に対応する下流駆動部と、
    前記上流駆動部および前記下流駆動部を前記搬送方向に接続する接続リンクと、
    前記上流駆動部および前記下流駆動部の少なくとも一方に回転駆動力を供給する駆動源と、を備え、
    前記上流駆動部は、
    前記幅方向に延びる上流主軸と、
    前記上流主軸に対し偏心して設けられ、前記上流第2部材に公転変位を与える上流偏心軸と、
    前記上流偏心軸とは異なる位相に前記上流主軸に対し偏心して設けられる上流接続軸と、を含み、
    前記下流駆動部は、
    前記幅方向に延び、前記上流主軸と同じ向きに回転される下流主軸と、
    前記下流主軸に対し偏心して設けられ、前記上流偏心軸とは逆位相に配置され、前記下流第2部材に公転変位を与える下流偏心軸と、
    前記下流主軸に対し偏心して設けられ、前記上流接続軸とは同位相に配置されて前記接続リンクにより接続される下流接続軸と、を含み、
    前記接続リンクは、前記上流接続軸と前記下流接続軸とを接続する、
    鋼材冷却床。
  2. 前記上流第2部材は、前記搬送方向に並ぶ少なくとも2つの前記上流主軸のいずれにも設けられて同位相に配置される前記上流偏心軸に支持され、
    前記下流第2部材は、前記搬送方向に並ぶ少なくとも2つの前記下流主軸のいずれにも設けられて同位相に配置される前記下流偏心軸に支持され、
    前記接続リンクにより、少なくとも1つの前記上流主軸に設けられている前記上流接続軸と、少なくとも1つの前記下流主軸に設けられている前記下流接続軸とが接続されている、
    請求項1に記載の鋼材冷却床。
  3. 前記上流駆動部は、第1の前記上流主軸と、前記搬送方向において前記第1の上流主軸に対して下流側に位置する第2の前記上流主軸と、を含み、
    前記下流駆動部は、第1の前記下流主軸と、前記搬送方向において前記第1の下流主軸に対して下流側に位置する第2の前記下流主軸と、を含み、
    前記接続リンクは、前記第2の上流主軸と前記第1の下流主軸とに設けられている、
    請求項2に記載の鋼材冷却床。
  4. 前記第1の上流主軸および前記第2の下流主軸の少なくとも一方には、前記駆動源としてのモータが設けられている、
    請求項3に記載の鋼材冷却床。
  5. 前記上流駆動部は、少なくとも2つの前記上流主軸のいずれにも偏心して設けられて同位相に配置される軸を互いに接続する上流リンクを含み、
    前記下流駆動部は、少なくとも2つの前記下流主軸のいずれにも偏心して設けられて同位相に配置される軸を互いに接続する下流リンクを含む、
    請求項2から4のいずれか一項に記載の鋼材冷却床。
  6. 前記上流第2部材を前記上流偏心軸に支持する上流支持フレームと、
    前記下流第2部材を前記下流偏心軸に支持する下流支持フレームと、を備え、
    前記上流支持フレームは、
    前記幅方向に並び、複数の前記上流第2部材を個別に支持する複数の上流支柱と、
    前記幅方向に延びて前記複数の上流支柱を連結し、少なくとも2つの前記上流主軸にそれぞれ設けられている前記上流偏心軸に結合する上流連結部と、を含み、
    前記下流支持フレームは、
    前記幅方向に並び、複数の前記下流第2部材を個別に支持する複数の下流支柱部と、
    前記幅方向に延びて前記複数の下流支柱部を連結し、少なくとも2つの前記下流主軸にそれぞれ設けられている前記下流偏心軸に結合する下流連結部と、を含む、
    請求項2から5のいずれか一項に記載の鋼材冷却床。
  7. 前記上流第2部材と前記下流第2部材とは、前記幅方向にシフトして配置され、
    前記上流偏心軸と前記下流偏心軸とが前記搬送方向に最も近接している状態において、前記上流第2部材の下流端は、前記下流第2部材の上流端の位置よりも下流側に位置している、
    請求項1から6のいずれか一項に記載の鋼材冷却床。
  8. 前記鋼材は、矩形状の横断面を呈し、
    前記第1部材には、前記搬送方向に並ぶ第1溝が形成され、
    前記第2部材には、前記搬送方向に並ぶ第2溝が形成され、
    前記第1部材および前記第2部材は、前記第1溝と前記第2溝との間の前記鋼材の移載に伴い前記鋼材の側面の向きを変化させながら、前記鋼材を下流側へと搬送する、
    請求項1から7のいずれか一項に記載の鋼材冷却床。
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