JP3235282U - 大樋の樋先構造 - Google Patents

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秀和 後藤
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【課題】大樋の樋先に亀裂が発生しないように防止する大樋の樋先構造を提供する。【解決手段】内側に形成した流路11で溶融金属を流動させる耐火物10と、耐火物10の外側で耐火物10を支持する外枠20と、を備える大樋1の樋先構造である。大樋1の樋先は、耐火物10と外枠20との間に耐火物10を乾燥させるときに消失される発泡スチロール26が介在している。【選択図】図3

Description

本考案は、大樋の樋先構造に関するものである。
高炉には複数の出銑口が設けられており、それぞれの出銑口には大樋が接続されている。一般的に、大樋は耐火物と耐火物を支持する外枠とを備えており、耐火物の内側に形成された流路に、高炉の出銑口から出銑された溶銑を流動させ、先端の樋先から傾注樋に流下させる(特許文献1を参照)。傾注樋に流下された溶銑は次の製鋼工程に搬送させるために傾注樋からトーピードカーに供給される。
特開2013−249498号公報
ここで、大樋は高温の溶銑が流動するときに加熱される。特に大樋の樋先は開放端であることから熱膨張による変形が発生しやすい。大樋の外枠に用いられる例えば鉄の線膨張係数は略11.8×10-6/℃であり、耐火物に用いられる例えばレンガの線膨張係数は略3〜10×10-6/℃であるために、外枠と耐火物との間で熱膨張率が異なる。したがって、大樋の樋先では耐火物が外枠によって引張られたり圧縮されたりすることで耐火物に亀裂が発生してしまうという問題がある。耐火物に亀裂が発生してしまうと亀裂から溶銑が漏れてしまい、場合によっては外枠を溶損させてしまう。
本考案は、上述したような問題点に鑑みてなされたものであり、大樋の樋先に亀裂が発生しないように防止することができる大樋の樋先構造を提供することを目的とする。
本考案の大樋の樋先構造は、内側に形成した流路で溶融金属を流動させる耐火物と、前記耐火物の外側で前記耐火物を支持する外枠と、を備える大樋であって、前記大樋の樋先は、前記耐火物と前記外枠との間に前記耐火物を乾燥機で乾燥させるときに消失される介在物が介在していることを特徴とする。
本考案によれば、大樋の樋先に亀裂が発生しないように防止することができる。
本実施形態の大樋の樋先構造の一例を示す断面図である。 本実施形態の大樋の施工方法を説明するための断面図である。 本実施形態の大樋の施工方法を説明するための断面図である。
以下、本考案に係る実施形態の大樋の樋先構造について図面を参照して説明する。
図1(a)は、本実施形態の大樋1の樋先構造の一例を示す断面図である。
大樋1は、図1(a)の紙面に対して垂直な方向を長手方向とする長尺状である。大樋1は、高炉の出銑口から出銑された溶銑等の溶融金属を長手方向に沿って流動させる。
図1(a)に示すように、大樋1の樋先は、耐火物10と、外枠20と、を備える。
耐火物10は、溶銑を流動させる機能を有する。耐火物10は、断面略矩形状を上面中央の位置で下側に向かって凹状に掘り込んだような断面略U字形状である。耐火物10のうち凹状の部分が、耐火物10の内側に形成した流路11に相当する。流路11には溶銑が流動する。なお、大樋1には樋先に到達するまでの途中の位置に図示しないスラグ樋が分岐して接続され、スラグ樋には溶銑と分離されたスラグが流動する。したがって、スラグは大樋1から分岐したスラグ樋を流動するため樋先には到達しない。
耐火物10は、略1500℃以上の溶銑と接触することから高温に耐え得る材質が用いられる。また、樋先にはスラグは到達しないものの、大樋1のうちスラグ樋まではスラグが流動することから、スラグによる損傷に耐え得る材質が用いられる。耐火物10の一例として、アルミナ−炭化珪素−カーボンの材質が用いられる。なお、耐火物10を図1(a)に示すように断面略U字形状に形成するには、アルミナ−炭化珪素−カーボンを後述するように不定形状態で外枠20内に流し込み、自然乾燥させて硬化させた後に乾燥機を用いて乾燥させることで形成する。ただし、耐火物10は、上述した材質に限られず、高温およびスラグによる損傷に耐え得る材質を用いることができる。また、耐火物10は、上述した単一の材質で形成する場合に限られず、複数の材質ごとに積層させるように構成してもよい。
外枠20は、耐火物10の外側で耐火物10を支持する機能を有する。外枠20は、底壁部21と底壁部21の両端側から上側に向かって延出する一対の側壁部23a、23bとを有し、全体が断面略U字形状である。底壁部21は、耐火物10の荷重を支持する。底壁部21の内周面である底面22は、耐火物10の下面と接している。一方、一対の側壁部23a、23bは、それぞれ耐火物10を左右から覆っているものの、一対の側壁部23a、23bの内周面である内側面24と耐火物10とが接していない。具体的には、一対の側壁部23a、23bの内側面24と耐火物10との間には隙間25が設けられていることで、内側面24と耐火物10とが離れている。すなわち、本実施形態の大樋1の樋先には、外枠20の内周面のうち底面22を除く内側面24と耐火物10との間に隙間25が設けられている。隙間25は、樋先のうち溶銑の流動方向に沿った所定の範囲に亘って連続して形成されている。具体的に、隙間25は、樋先のうち溶銑の流動方向に沿った全範囲に亘って形成してもよく、一部の範囲に亘って形成してもよい。また、所定の範囲には樋先の開放端を含めることが好ましい。また、図1(a)に示すように、隙間25の幅Wの寸法は、常温時において内側面24の下端から上端まで略一定である。
なお、大樋1のうち外枠20の内側面24と耐火物10との間に隙間25が設けられているのは樋先の所定の範囲であり、大樋1の樋先以外では隙間25は設けられていない。すなわち、大樋1のうち樋先以外では、外枠20の内周面と耐火物10とが接している。
また、外枠20は、溶銑とは接触しないものの耐火物10を支持することから、耐火物10を支持し得る材質が用いられる。外枠20の一例として、鋼鉄が用いられる。ただし、外枠20は、上述した材質に限られず、耐火物10を支持し得る材質を用いることができる。また、外枠20は、底壁部21と、一対の側壁部23a、23bとを有して構成される場合のみに限られず、その他に大樋1の機能を実現させるための部位を有していてもよい。具体的に、外枠20は、強度を向上させるための複数のリブを有していてもよい。
上述したように、本実施形態の大樋1の樋先構造は、外枠20の内周面のうち底面22を除く内側面24と耐火物10との間に隙間25が設けられている。このように、耐火物10と外枠20の内側面24との間に隙間25を設けることで、耐火物10と外枠20との間で線膨張係数が異なっていて、高温の溶銑により大樋1の樋先が加熱されたとしても、外枠20の変形が耐火物10に対して影響を与えることを抑制することができる。換言すると、外枠20の内側面24と耐火物10との間に隙間25が設けられて縁切りされていることで、外枠20の変形に追従して耐火物10が変形しないようにすることができる。
図1(b)は、大樋1の樋先に溶銑が流動することで樋先が加熱されたときの樋先構造の一例を示す断面図である。
大樋1の樋先が加熱されることで、図1(b)に示すように、耐火物10は流路11の幅寸法が広がるように変形すると共に、外枠20は一対の側壁部23a、23bが互いに離れる方向に開くように変形する。このとき、耐火物10と外枠20との線膨張係数が異なることから、外枠20が耐火物10よりも変形量が大きくなる。しかしながら、外枠20の内側面24と耐火物10とが縁切りされていることにより、耐火物10には外枠20の変形による引張り応力が発生しないようにすることができる。
一方、図示は省略するが、大樋1の樋先に溶銑が流動しないときには大樋1の樋先が大気によって冷却されることで、耐火物10は流路11の幅寸法が狭くなるように変形すると共に、外枠20は一対の側壁部23a、23bが互いに近づく方向に閉じるように変形する。耐火物10と外枠20との線膨張係数が異なることから、外枠20が耐火物10よりも変形量が大きいものの、外枠20の内側面24と耐火物10とが縁切りされていることにより、耐火物10には外枠20の変形による圧縮応力が発生しないようにすることができる。
このように、外枠20の内側面24と耐火物10との間に隙間25が設けられて縁切りされていることで、大樋1の樋先が加熱されたり冷却されたりしても、外枠20の変形に追従して耐火物10が変形しないようにすることができる。したがって、大樋1の樋先の耐火物10に亀裂が発生しないように防止することができる。
次に、上述した大樋1の樋先構造を構成するための施工方法について図2および図3を参照して説明する。大樋1を長期間、使用することで耐火物10がスラグや溶銑と接触して損傷するために改修をするための施工が必要となる。この場合にはまず、改修対象となる大樋1を高炉から取り外してグランドレベル(地盤表面)に下す。
次に、図2(a)に示すように、損傷している耐火物10を全て取り除いて解体し、外枠20のみにする。
次に、図2(b)に示すように、大樋1の樋先のうち外枠20の一対の側壁部23a、23bの内側面24のそれぞれに発泡スチロール26を配置する。ただし、大樋1の樋先のうち外枠20の底面22には発泡スチロール26を配置しない。ここで、発泡スチロール26は、耐火物10を乾燥機で乾燥させるときに消失される介在物の一例に対応する。発泡スチロール26は、略板状であり、図1(a)で説明した隙間25を形成する所定の範囲に相当する大きさである。また、発泡スチロール26は、図1(a)で説明した隙間25の幅Wの寸法と略同じ厚みである。なお、発泡スチロール26は加工が容易であり、施工者は大き目の発泡スチロールを切断することで所望の大きさになるように加工することができる。また、発泡スチロール26は軽量であり、施工者は手で持ち運ぶことで発泡スチロール26を所定の位置に簡単に配置することができる。
次に、図2(c)に示すように、大樋1の外枠20内に型枠27を吊り下げるように配置する。型枠27は、略台形状であり、図1(a)で説明した耐火物10の流路11に相当する形状である。
次に、図3(a)に示すように、型枠27と外枠20の側壁部23aとの間、あるいは、型枠27と外枠20の側壁部23bとの間から、発泡スチロール26を配置させた状態のまま、外枠20内に不定形状態の耐火物10を流し込む。不定形状態の耐火物10は底面22、発泡スチロール26、型枠27によって囲まれた空間に充填される。その後、不定形状態の耐火物10を自然乾燥させて硬化させる。
次に、図3(b)に示すように、型枠27を取り外すことで、耐火物10の上面中央の位置で下側に向かって凹状の流路11が形成される。図3(b)の状態では、耐火物10と外枠20との間に発泡スチロール26が介在した状態のままである。
次に、バーナ等の乾燥機を用いて略500℃の高温で耐火物10を乾燥させる。このとき、乾燥機による熱で発泡スチロール26が気化して消失する。したがって、図3(c)に示すように、耐火物10が乾燥した大樋1の樋先には、一対の側壁部23a、23bの内側面24と耐火物10との間には隙間25が形成され、施工が終了する。このようにして施工された大樋1は、再び高炉の出銑口に接続されることで大樋1が改修される。
以上のように、本実施形態によれば、図3(b)に示すように、大樋1を改修する施工の途中段階において、大樋1の樋先では耐火物10と外枠20との間に耐火物10を乾燥機で乾燥させるときに消失される発泡スチロール26が介在している。したがって、耐火物10を乾燥させるときに発泡スチロール26が消失することから、図3(c)に示すように、大樋1の樋先では耐火物10と外枠20との間に隙間25を設けることができ、耐火物10と外枠20とを縁切りすることができる。耐火物10と外枠20とを縁切りすることで、耐火物10と外枠20との間で線膨張係数が異なっていて、高温の溶銑により大樋1の樋先が加熱されたり、加熱された後に大気によって冷却されたりしても、外枠20の変形に追従して耐火物10が変形しないようにすることができる。すなわち、耐火物10と外枠20とを縁切りすることで、大樋1の樋先の耐火物10に亀裂が発生しないように防止することができる。
また、本実施形態によれば、大樋1を改修する施工の途中段階において、大樋1の樋先では耐火物10と外枠20との間に耐火物10を乾燥機で乾燥させるときに消失される介在物として発泡スチロール26を用いている。このように、発泡スチロール26を用いることで、耐火物10と外枠20との間の隙間25を安価に形成することができる。また、発泡スチロール26を用いることで、施工者は容易に加工したり、簡単に所定の位置に配置したりすることができる。
また、本実施形態によれば、大樋1を改修する施工の途中段階において、外枠20の内周面のうち底面22を除く内側面24と耐火物10との間に発泡スチロール26が介在している。このように外枠20の底面22を除いて発泡スチロール26を配置することで、外枠20の底面22と耐火物10との間に隙間を形成しないようにすることができる。
以上、本考案を上述した実施形態により説明したが、本考案は上述した実施形態に限定されるものではなく、本考案の範囲内で変更が可能である。
上述した実施形態では、耐火物10を乾燥機で乾燥させるときに消失される介在物の一例として発泡スチロール26を用いる場合について説明したが、この場合に限られず、高温で消失されるものであればよく、例えば、発泡スチロール26以外の発泡性の合成樹脂を用いることができる。
上述した実施形態では、大樋1を改修する場合について説明したが、この場合に限られず、大樋1を新規に製造する場合であっても上述した施工方法と同様にして、外枠20と耐火物10との間に隙間25を設けることができる。
1:大樋 10:耐火物 11:流路 20:外枠 21:底壁部 22:底面 23a、23b:側壁部 24:内側面 25:隙間 26:発泡スチロール 27:型枠

Claims (3)

  1. 内側に形成した流路で溶融金属を流動させる耐火物と、前記耐火物の外側で前記耐火物を支持する外枠と、を備える大樋であって、
    前記大樋の樋先は、前記耐火物と前記外枠との間に前記耐火物を乾燥機で乾燥させるときに消失される介在物が介在していることを特徴とする大樋の樋先構造。
  2. 前記介在物は、発泡スチロールであることを特徴とする請求項1に記載の大樋の樋先構造。
  3. 前記介在物は、前記外枠の内周面のうち底面を除く内側面と前記耐火物との間に介在していることを特徴とする請求項1または2に記載の大樋の樋先構造。
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