JP3235051U - 車載製品の取付けステー - Google Patents
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Abstract
【課題】車種を問わず車載製品を見栄え良く、安定した取り付けと容易な作業性を実現する車載製品の取付けステーを提供する。【解決手段】車載製品を設置する設置板部3、車内後端の天井面と天井内張シートとの間を差し込まれる差し込み板部1、天井内張シートに係合するシート係合板部2と、各板部を連結する連結板部4、5とから成る一枚の塑性変形可能な金属平板であって、各板部上には、折り切りスリット11、32、縦曲げスリット12、33及び開放端のある切り欠き21、31が形成され、さらに曲げ位置を誘導する切り抜きホール41、51が形成される。ユーザーが車載製品を本願ステーに取り付ける際、自由な曲げ加工により車内後部の天井端に取り付けられることを特徴とする。【選択図】図1
Description
本願考案は、ドライブレコーダー用のカメラ等の車載製品の取付けステーに関する。
車載機器であるドライブレコーダーは、防犯、自動車事故の究明、あおり運転等の対策のため広く普及してきている。ドライブレコーダーのカメラは、標準的にフロント側に設置されるが、後方の安全性の観点からリアカメラの設置も進んできている。
リアカメラを取り付ける場合、車体外部では、後部のライセンスガーニッシュやルーフエンドスポイラーのルーフエンド等の上部が採用され(例えば、特許文献1)、車体内部では、リアガラス面の上部(例えば、特許文献2)に直接貼付して取り付けることが広く採用されている。
しかし、デイラーやメーカーにおける車種専用のドライブレコーダーを採用せず、汎用のドライブレコーダーを後付けで装着する場合(リアカメラのみも含む)、適当な取付けスペースがない場合もあり、配線も複雑となる。
また、車内内部のリアガラスに直接取り付ける場合、ハッチバックやワゴン等のボディタイプでは、リアガラスが車両のリアゲートの一部となっており、車両本体とリアゲートとの間にある蛇腹管に配線を通す方法がよく採用される。
しかし、蛇腹菅の構造も車種によって一様でなく、配線を通す作業の負担は大きく、蛇腹菅内での断線等の不具合も想定される。
他方、蛇腹菅に通さない場合には、リアゲート開閉のため、配線に緩みを持たせる必要があり、見栄えも悪く、配線がラゲージルームの荷物積載時に引っ掛かるような問題も生じえる。そこで、特許文献3では、リアガラスに面する車内後部の天井端に設置する取付け器具が提案されている。
本願考案は、前記特許文献3のように天井端に設置する取付けステーであるが、取付け形状を容易に変更でき、取付け時の適合性を高めつつ、簡便な取付けを実現するステーを提案する。
本願考案に係る類似製品として、リアドライブレコーダー用マルチステーDR-16(株式会社ストリート:http://www.street-automotive.com)が市場に存在するが、より扱いやすく、取付け時の安定化の改良を施したものである。
本願の考案に係るステーは、使用前は平板であって、リアカメラ等の車載製品の取付けを欲するユーザーが、車載後部の天井端部に本願ステーを差し込み、リアカメラの位置/角度を考慮して、曲げ加工による取付けを実現する塑性変形可能な1枚の金属平板である。
前記上段、中段および下段に略長方体の板部を持ち、下段はリアカメラを設置する板部、上段は車内後方端の天井内張シートと車体天井面との間を差し込まれる板部、中段は天井内張シートに係合する板部を構成し、上段と中段及び中段と下段を連結する2つの板部とから成る。
リアカメラを取付ける場合、ユーザーが自車の車体後部天井端の状態に適合するように自由に曲げて設置するものである。
中段及び下段の板部には開放端のある切り欠きと縦/横方向の曲げスリットの列を設けて、接合面との密着性をたかめ、運転中の振動による進行方向からの揺れを緩和する。
また、前記連結する板部には曲げを誘導する切り抜きホールの列が形成され、急峻な曲げを緩和し、曲げ部位の強度劣化を抑制する。
さらに、上段と下段の板部には、凹状の折り切りスリットが形成されており、折り切ることで板部のサイズ変更を行うことができ、本願ステーの取付け時の適合性を高める。
本願ステーは、配線等の面倒さを回避して、ユーザーが車種のリア側の天井端の形態に合わせて、本願ステーの取付けが容易かつ簡便になり、走行時の振動・揺れに対しても安定な取付けを可能とする。リアカメラだけでなく種々の車載製品を車内に取り付けることができる。
以下に説明する実施形態では、リアカメラを例示するが、車載製品はこれに限定されず、例えば、スピーカー、照明器具、無線装置、ETC車載機等を挙げることができる。また、リアカメラは、ドライブレコーダー用でなく撮影した映像を他の機器に送信するカメラであってもよい(例えば、スマートホン等の携帯情報端末)。
また、各図において、寸法や位置は実際のサイズ関係を厳密に再現したものではなく、説明容易化のため簡略化している。前後左右上下方向は、本願ステーを車両に取り付けた状態における車両の前後左右上下方向を基準にする。
<概要>
<概要>
本願ステーについて図を参照しながら説明する。図5は、本願ステーに曲げ加工を施し、車両後部の天井端に差し込んだ実際の使用状態を示している。
市場に供給される本願ステーは、上段、中段および下段の3つの略長方体の板部と前記板部を連結する連結板部とからなる1枚の塑性変形可能な金属平板である(図1)。
リアカメラの取付けを欲するユーザーは、自由な曲げ加工により、自車の後部天井端に差し込こみ、リアカメラの角度や位置に適合するように成形するこができる。
図2は、曲げ加工後の姿態の例を示す。本例は基本的な一例であって、折り曲げ位置や曲げ角度等は、利用するユーザーにより自由に決めてよい。
図3の(ア)は、後記する差し込み板部1を車体の天井面8に密着するように取り付けた折り曲げ例である。図3(イ)は、差し込み板部1を天井内張シート7に密着させて取り付けた例であり、図2の斜視図に示す形態を成す。
<形状の特徴>
<形状の特徴>
本願ステーは、図1及び図3に示すように、下段の略長方体が車載製品を設置する設置板部3、上段の略長方体が車内後方端の天井面8と天井内張シート7との間に差し込まれる差し込み板部1、中段の略長方体が天井内張シート7の車内面側に係合するシート係合板部2を構成し、前記設置板部3と前記シート係合板部2の略中央で連結する略長方体の第一連結板部4と、前記差し込み板部3と前記シート係合板部2を略中央の位置で連結する略長方体の第二連結板部5とから成る1枚の塑性変形可能な金属平板である。
前記各板部上には、スリットやホールが形成され、左右対称に配置されており、折り曲げや折り切る加工の作業を誘導するものである。
<実施形態例1>
<実施形態例1>
具体的には、差し込み板部1には、凹状の第一の折り切りスリット11の横列と第一の縦曲げスリット12の縦列が形成されている。前記縦曲げスリット12は、第一連結板部4の縦辺の上方に左右に配置される。
第一の折り切りスリット11は、差し込み板部1の一部を折り切るためのスリットである。差し込み板部1は、車体後部の天井端辺に装着されたウエザーストリップ71(図3/図5)を捲って車体天井面と天井内張シートの間に差し込まれるが、サイズの適合性を考慮して折り切って変更することができる。
凹状は折り切された部位にバリが生じても、差し込み作業時に天井内張シートなどへの引っ掛かりを防止し、取付けの作業性を向上させる。なお、折り切りスリットは、折り切ることなく、折り曲げるためのスリットとしての役割も果たす。
第一の縦曲げスリット12は、図3の(ア)に示す差し込み例の場合、差し込まれたときの天井の曲面や凹凸の形状に沿うように曲げることで(図2矢印A)、天井面との密着性を高める。
下段のリアカメラの設置板部3にも、上記と同様に凹状の第二の折り切りスリット32の横列と第二の縦曲げスリット33の縦列が形成されている。カメラのサイズを考慮して、設置板部3のサイズを変更することができ、見栄えを良くし、折り切り時のバリ接触の抑止による取付け時の作業性を向上させる。
なお、上記した折り切りスリットの横列および縦曲げスリットの縦列に形成されるスリットの数は、曲げ加工の容易性や取付けステーのサイズを考慮して決めることができる。
また、シート係合板部2には、第一連結部5の縦辺の下方の左右に開放端のある第一の縦切り欠き21が形成されている。図3に示されるように第二連結板部5が前記縦切り欠き21の奥端で略垂直下方に曲げられると、シート係合板部2は、切り欠き21の奥端の曲げ位置(図3(ア)矢印C)から天井内張シートの左右水平方向に係合する。
そして、前記曲げ位置を支点として、左右水平方向のシート係合面が略垂直下の第二連結板部5と設置板部3のリアカメラが受ける走行時の振動/揺れによる力のモーメントに対抗し、リアカメラの揺れ(図2矢印B)を緩和して安定した録画を実現する。
また、設置板部3にも、開放端のある第二の縦切り欠き31が連結板部5の縦辺の左右下方向に形成されている。前記縦切り欠き31の奥端で設置板部3が水平方向に折り曲げられてリアカメラが設置される。リアカメラの重心は曲げ位置に近づき、走行時の振動/揺れによる力のモーメントを低減して、リアカメラの揺れの緩和に寄与する。また、第二の折り切りスリット32は、設置板部3のサイズの変更により、リアカメラのサイズとの適合性を高める。
なお、設置板部3へのリアカメラの取付けは、ネジ・ボルトでもよいが、粘着性のある両面テープが好適である。本願では、ネジの取付けホール等は示していないが適宜施すことは可能である。
第一及び第二連結板部4、5には、曲げ加工時の曲げ位置を誘導する切り抜かれた丸形ホール41または長方形ホール51の横列が形成されている。前記丸形ホールまたは長方形ホールの各横列は、2つのホールで構成され、横列の段数は3又は4段に形成されている。
連結板部のホールの横列に沿う曲げ幅は、切り抜かれたホールの横幅分、小さくなる。丸形ホールの場合、丸の中心の横幅は広く、丸の上方に行くに従い狭くなる。長方形ホールでは、曲げ幅は長方形ホールの横幅分、均等に小さくなる。曲げの外力が加われば、該ホールが曲げ外力による応力を分散して、急峻な曲げが緩和される。
図4の(a)、(b)、(c)は、丸形、長方形ホールまたは後記する鼓形ホールが形成された板部と、前記各ホールの中心で折り返して曲げられたときの側面の形態と天井内張シートが差し込まれた形態を示している。曲げ部位は、急峻とはならず緩やかな曲げが形成される。よって、曲げ部位の強度の劣化が抑制され、曲げ角度/位置調整による手直しが行いやすくなる。
他方、図3の(イ)に示すように天井内張シート7を差し込み板部1とシート係合板部2との間で挟み込む取付けの例では、ホール位置での曲げにより天井内張シートの厚み相当の挟み込み幅の確保が容易となる。また、曲げによる連結板部の挟み込み圧力が均一になりやすく、挟み込みが安定する。なお、横折り曲げスリット22は、天井内張シート方向に曲げて挟み込み圧力を補強する。
上記した各ホール横列におけるホールの数及び段数は、連結板部の長さ、厚み、材料の剛性や曲げ加工の容易性等を考慮して決定することができる。なお、横列の段数は、曲げ位置の最適な選択のため1以上配置するのが望ましい。また、ホールの縦幅は、特に天井内張りシートの厚みを考慮して2から5mmが好適である。
<実施形態例2>
<実施形態例2>
実施形態例2は、曲げを誘導する切り抜かれたホールの横列のホール形状が、図4(c)に示すような砂時計または小鼓のように中央がくびれた形状を特徴とする。以下、前記ホールを「鼓形」ホールと呼ぶ。実施形態例1で示した第一及び第二連結板部の丸型又は長方形ホールの横列の一部又は全部が、前記鼓形ホールであってもよい。
切り抜かれたホールが鼓形ホール9であれば、前記ホールの中央の横幅は小さく、上方及び下方では暫時大きくなる。曲げ外力は、上部および下部方向に適度に分散され、より緩やかな円弧上の曲げを形成することができる(図4(c))。
図3(イ)の天井内張りシートを挟み込む鼓形ホールの横列に沿う曲げにおいては、天井内張シート7の端部は、図4(c)に示すように丸形または長方形ホールと比べて隙間をなく詰めることができる。天井内張シートの挟み込み長さの調整が容易となり、天井内張シートの撓みが抑制され、安定した挟み込みを実現する。
<固定の補強>
<固定の補強>
本願ステーを差し込んで固定する場合、車体の天井に係合する差し込み板部1の面または天井内張シートに係合するシート係合板部2の面に、両面テープを貼付して補強することが好適である。
本考案は、車種を問わず、車両室内に種々の車載製品を容易に取り付ける用途に適する。
1 差込板部
11 第一の折り切りスリット
12 第一の縦曲げスリット
2 シート係合板部
21 第一の縦切り欠き
22 横曲げスリット
3 設置板部
31 第二の縦切り欠き
32 第二の折り切りスリット
33 第二の縦曲げスリット
4 第一連結板部
41 丸形ホール
5 第二連結板部
51 長方形ホール
6 リアカメラ
7 天井内張シート(ルーフライニング)
71 ウエザーストリップ
8 車体天井
9 鼓形ホール
W 天地を示すホール
11 第一の折り切りスリット
12 第一の縦曲げスリット
2 シート係合板部
21 第一の縦切り欠き
22 横曲げスリット
3 設置板部
31 第二の縦切り欠き
32 第二の折り切りスリット
33 第二の縦曲げスリット
4 第一連結板部
41 丸形ホール
5 第二連結板部
51 長方形ホール
6 リアカメラ
7 天井内張シート(ルーフライニング)
71 ウエザーストリップ
8 車体天井
9 鼓形ホール
W 天地を示すホール
Claims (2)
- 下段の略長方体が車載製品を設置する設置板部、上段の略長方体が車内後方端の天井面と天井内張シートとの間に差し込まれる差し込み板部、中段の略長方体が天井内張シートに係合するシート係合板部を構成し、
前記設置板部と前記シート係合板部を連結する第一連結板部と、前記差し込み板部と前記天井シート係合板部を連結する第二連結板部と、から成る1枚の塑性変形可能な金属平板であって、
前記差し込み板及び設置板部には、凹状の折り切りスリットの横列と縦曲げスリットの縦列が形成され、
前記シート係合板部と設置板部には、前記第2連結板部の縦辺方向に開放端のある縦切り欠きが形成され、さらに前記第一及び第二連結部には、曲げ位置を誘導する丸形または長方形に切り抜かれたホールの横列が1以上の段数をもって形成されていることを特徴とする車載製品の取付けステー。 - 前記切り抜かれたホールの横列の一部または全部が、鼓形ホールであることを特徴とする請求項1記載の車載製品の取付けステー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021003532U JP3235051U (ja) | 2021-09-12 | 2021-09-12 | 車載製品の取付けステー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021003532U JP3235051U (ja) | 2021-09-12 | 2021-09-12 | 車載製品の取付けステー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3235051U true JP3235051U (ja) | 2021-11-18 |
Family
ID=78507630
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2021003532U Active JP3235051U (ja) | 2021-09-12 | 2021-09-12 | 車載製品の取付けステー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3235051U (ja) |
-
2021
- 2021-09-12 JP JP2021003532U patent/JP3235051U/ja active Active
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A80 | Written request to apply exceptions to lack of novelty of invention |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A80 Effective date: 20210914 |
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R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
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