JP3235047B2 - 画像形成機のトナー補給装置 - Google Patents

画像形成機のトナー補給装置

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JP3235047B2
JP3235047B2 JP17018796A JP17018796A JP3235047B2 JP 3235047 B2 JP3235047 B2 JP 3235047B2 JP 17018796 A JP17018796 A JP 17018796A JP 17018796 A JP17018796 A JP 17018796A JP 3235047 B2 JP3235047 B2 JP 3235047B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、静電複写機やレー
ザプリンタの如き画像形成機に装備される現像装置に、
現像剤としてのトナーを補給するための画像形成機のト
ナー補給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】静電式複写機、レーザプリンタ或いは静
電式ファクシミリ等の画像形成機においては、像担持体
上に形成された静電潜像を現像するための現像装置が配
設されている。このような現像装置は静電潜像にトナー
を施してトナー像に現像する。通常、現像の遂行に従っ
て消費されるトナーは、現像装置の所要位置に着脱自在
に装着されるトナーカートリッジから供給され、このト
ナーカートリッジ内のトナーが消尽されると、トナーカ
ートリッジが新しいトナーカートリッジに交換される。
【0003】特公平3−27906号公報及び実公平4
−32688号公報には、トナーを収容したトナーカー
トリッジが着脱自在に装着されるトナー補給装置が開示
されている。このトナー補給装置に用いるトナーカート
リッジは、トナー排出開口を備えた容器本体と、トナー
排出開口を覆う閉位置とトナー排出開口から変位せしめ
られる開位置との間を往復動自在に容器本体に装着され
たシャッタ部材と、両端部が容器本体に連結されて、シ
ャッタ部材を上記往復動方向に囲繞する柔軟な帯状シー
ル部材とを具備している。トナーカートリッジを現像装
置に装着してその内部に収容されているトナーをトナー
排出開口から排出する前の状態においては、シャッタ部
材が上記閉位置に位置せしめられ、シャッタ部材と容器
本体の間に位置するシール部材のシール部がトナー排出
開口の周縁において容器本体に剥離自在に接着せしめら
れており、このようにしてトナー排出開口がシールされ
ている。トナーカートリッジを現像装置の所要位置に装
着した後に、シャッタ部材が上記閉位置から上記開位置
に手動で往動せしめられ、このシャッタ部材の往動に付
随してシール部材のシール部が容器本体から剥離される
とともにトナー排出開口から変位せしめられてトナー排
出開口が開放され、開放されたトナー排出開口を通して
容器本体内のトナーが適宜に排出される。交換のために
トナーカートリッジを現像装置から離脱する際には、こ
れに先立ってシャッタ部材を上記開位置から上記閉位置
に手動で復動せしめて、シャッタ部材とともにその復動
に付随せしめて移動せしめられるシール部材のシール部
によってトナー排出開口を再び覆い、容器本体内の残留
トナーがトナー排出開口から落下して周囲に飛散する或
いは操作者の手等に付着するのを防止する。
【0004】上記公報に記載されたトナー補給装置にお
いては、現像装置の所要装着位置にトナーカートリッジ
を装着した後に、トナー排出開口を開放するために、手
動操作によってシャッタ部材を往動せしめることが必要
であり、そしてまた、現像装置からトナーカートリッジ
を離脱する前に、トナー排出開口を閉塞するために、シ
ャッタ部材を手動操作によって復動せしめることが必要
であり、トナーカートリッジに関する操作が煩雑であ
る。
【0005】上記不具合を解消する技術として本出願人
は、機体に配設されカートリッジ挿入位置と該カートリ
ッジ挿入位置と所定の間隔を置いて設けられたカートリ
ッジ装着位置とを備えたトナーカートリッジ受体と、ト
ナーカートリッジ受体に着脱自在に装着されるトナーカ
ートリッジとを具備し、トナーカートリッジをカートリ
ッジ挿入位置でトナーカートリッジ受体に挿入しカート
リッジ装着位置に移動可能に構成し、トナーカートリッ
ジをカートリッジ挿入位置からカートリッジ装着位置に
移動する際に上記シャッタ部材を容器本体に対して相対
的に往動せしめてトナー排出開口を開放し、トナーカー
トリッジをカートリッジ装着位置からカートリッジ挿入
位置に移動する際には上記シャッタ部材を容器本体に対
して復動せしめてトナー排出開口を閉塞するように構成
したトナー補給装置を特願平7ー80047号として提
案した。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】而して、上述したトナ
ー補給装置においては、トナーカートリッジをトナーカ
ートリッジ受体のカートリッジ挿入位置に挿入する際に
目印がないと、その挿入位置への位置付けが難しく、ま
た、トナーカートリッジをカートリッジ装着位置に移動
した際にもトナーカートリッジが確実にカートリッジ装
着位置に位置付けられたかを確認することが困難であ
る。トナーカートリッジがカートリッジ装着位置に確実
に位置付けられていない状態で使用された場合には、ト
ナーが外部に飛散するという問題がある。
【0007】本発明は上記事実に鑑みてなされたもので
あり、その主たる技術的課題は、トナーカートリッジを
トナーカートリッジ受体のカートリッジ挿入位置に挿入
する際には目視にて確認できるとともに、トナーカート
リッジがカートリッジ装着位置に位置付けられたことを
目視にて確認することができるトナー補給装置を提供す
ることである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上記主
たる技術的課題を達成するトナー補給装置として、機体
ハウジングの前壁に設けられた凹部に配設されカートリ
ッジ挿入位置と該カートリッジ挿入位置と所定の間隔を
置いて設けられたカートリッジ装着位置とを備えたトナ
ーカートリッジ受体と、トナー排出開口を備えた容器本
体を有し該トナーカートリッジ受体に着脱自在に装着さ
れるトナーカートリッジとを具備し、該トナーカートリ
ッジの該容器本体を該カートリッジ挿入位置で該トナー
カートリッジ受体に手前側から奥側に挿入し、該挿入方
向と直角な方向に該カートリッジ装着位置に移動可能に
構成した画像形成機のトナー補給装置において、該トナ
ーカートリッジ受体の上方に位置する機体ハウジングの
前壁には基準合いマークが設けられており、該トナーカ
ートリッジの該容器本体には、その上壁に該カートリッ
ジ挿入位置で該基準合いマークと対向する位置に第1の
合いマークが設けられているとともに、その前壁に該カ
ートリッジ装着位置で該基準合いマークと対向する位置
に第2の合いマークが設けられている、ことを特徴とす
る画像形成機のトナー補給装置が提供される。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明に従って構成された
画像形成機のトナー補給装置の好適な実施の形態を図示
している添付図面を参照して、更に詳細に説明する。
【0010】図1は静電複写機のトナーカートリッジ装
着部にトナーカートリッジが装着された状態を示す要部
斜視図である。図1に示す静電複写機1にはトナーカー
トリッジ装着部11が形成されている。このトナーカー
トリッジ装着部11は、機体ハウジングの前壁を構成す
るインカバー111に設けられた凹部によって構成され
ている。トナーカートリッジ装着部11には、全体を番
号2で示すトナーカートリッジ受体が配設されており、
このトナーカートリッジ受体2にトナーカートリッジ4
が着脱自在に装着される。機体ハウジングの前壁を構成
するインカバー111は適宜の合成樹脂によって構成さ
れており、トナーカートリッジ装着部11の上側、即ち
トナーカートリッジ受体2の上方の所定位置には、基準
合いマーク111a、111aが設けられている。この
基準合いマーク111a、111aはインカバー111
に一体成形されており、更に容易に目視できるように適
当な着色されている。なお、トナーカートリッジ受体2
の下方には現像ハウジング3が配設され、この現像ハウ
ジング3内には静電潜像にトナーを施してトナー像に現
像する現像作用を遂行するための、磁気ブラシ機構の如
き現像手段(図示していない)が配設されている。
【0011】次に、上記トナーカートリッジ受体2につ
いて、主に図2を参照して説明する。適宜の合成樹脂か
ら一体に成形することができるトナーカートリッジ受体
2は、実質上水平に延在する矩形上の底壁6を有する。
底壁6における静電複写機1の手前側からみて左端部
(図2において左上端部)にはトナーカートリッジ4の
挿入方向(前後方向)に延びる第1の案内部8が突設し
て一体形成されている。この第1の案内部8は、トナー
カートリッジ4に設けられる後述する被案内部を載置す
る案内面8aと、該案内面8aの静電複写機1の手前側
からみて左端から上方に立設して形成された係止面8b
とを備えている。底壁6における上記第1の案内部8よ
り中央寄りにはトナーカートリッジ4の挿入方向(前後
方向)に延びる第2の案内部10が突設して一体形成さ
れている。この第2の案内部10は、中央部に形成され
トナーカートリッジ4に設けられる後述する被案内部を
載置する案内面10aと、該案内面10aの前後端から
各々上方に立設して形成された係止面10b、10bと
を備えている。案内面10aの前後方向長さ、即ち両係
止面10b、10b間の長さは、トナーカートリッジ4
に設けられる後述する被案内部の前後方向長さより若干
長く構成されている。なお、図示の実施形態においては
案内面10aは連続して形成されたものを示したが、案
内面10aの中央部は除去されていてもよい。
【0012】トナーカートリッジ受体2を構成する底壁
6における上記第2の案内部10より中央寄りの後端部
(奥側端部)には、トナー通過開口12が形成されてい
る。底壁6におけるトナー通過開口12の左側でかつ後
端側(奥側)には上記トナーカートリッジ4に装着され
る後述するシャッタ部材の係止部を嵌合する係合凹部1
4が設けられている。この係合凹部14は後述するシャ
ッタ部材の移動を規制する規制手段として機能する。底
壁6におけるトナー通過開口12の右側には第3の案内
部を構成する案内部材16が配設されている。この案内
部材16はトナーカートリッジ4に設けられる後述する
被案内部を載置する案内面16aと、該案内面16aの
前端から上方に立設して形成された第1の係止面16b
と第2の係止面16cとを具備している。第1の係止面
16bの高さは上記第2の案内部10の手前側の係止面
10bと略同一高さに形成されており、第2の係止面1
6cの高さは第1の係止面16bの高さより高く形成さ
れている。案内部材16の下面にはトナーカートリッジ
受体2に載置されたトナーカートリッジ4を後述するカ
ートリッジ挿入位置とカートリッジ装着位置との間を移
動せしめるカートリッジ作動手段を構成する作動レバー
18が配設されている。この作動レバー18は、奥側の
端部が支持ピン20によって揺動可能に支持されてい
る。作動レバー18の中間部には作動ピン22が上方に
突出して取り付けられている。なお、案内部材16にお
ける作動レバー18が支持ピン20を支点として揺動す
るとき作動ピン22が移動する範囲には、案内溝24が
形成されている。
【0013】トナーカートリッジ受体2を構成する底壁
6の後端部(奥側端部)には、2個のトナーカートリッ
ジ押圧手段26、26が配設されている。トナーカート
リッジ押圧手段26は、図3に示すように支持部材28
と、押圧部材30と、圧縮コイルばね32とからなって
いる。支持部材28は、本体281と、該本体281の
後端に形成された後壁282と、本体281の前端に形
成された3個の係止部283とからなり、これらは合成
樹脂によって一体成形されており、本体281がトナー
カートリッジ受体2にビス284等の締結手段によって
取り付けられている。押圧部材30は、円筒状の本体3
01と、該本体301の前端に形成された前壁302
と、本体301の後端に形成されたフランジ部303と
からなっており、フランジ部303の前面が上記支持部
材28の係止部283と係合するように組み付けられ
る。なお、押圧部材30を構成する前壁302の前面に
は、その中心部に当接突起302aが設けられている。
圧縮コイルばね32は、上記支持部材28の後壁282
と押圧部材30の前壁302との間に配設され、押圧部
材30を前方に押圧する。
【0014】次に、トナーカートリッジ4について図
1、図2および図4乃至図8を参照して説明する。トナ
ーカートリッジ4は容器本体42を具備している。この
容器本体42は、上面が開口した箱状主部44と蓋部4
6とから構成されている。主部44と蓋部46とは、共
に適宜の合成樹脂から成形することができる。蓋部46
は、接着或いは溶着等の適宜の固着手段によって主部4
4の上面に固定され、主部44の上面を閉塞する。容器
本体42の上壁を構成する蓋部46の上面には、トナー
カートリッジ4をトナーカートリッジ受体2の挿入位置
に位置付けるとき上記機体ハウジングの前壁を構成する
インカバー111に設けられた基準合いマーク111
a、111aと対向する位置に第1の合いマーク46
a、46aが設けられている。また、容器本体42の主
部44を構成する前壁441の上端部前面には、トナー
カートリッジ4がトナーカートリッジ受体2の装着位置
に位置付けられたとき上記機体ハウジングの前壁を構成
するインカバー111に設けられた基準合いマーク11
1a、111aと対向する位置に第2の合いマーク44
1a、441aが設けられている。
【0015】トナーカートリッジ4を構成する主部44
の底壁48における前部50の断面形状は図5に示すよ
うに曲率半径が比較的大きい円弧形状であり、後部52
の断面形状は曲率半径が比較的小さい円弧形状52であ
る(但し、後に更に言及する如く、底壁48の後部52
には外面が円弧形状ではなくて平坦な部分も存在す
る)。トナーカートリッジ4の主部44を構成する底壁
48の下面即ち外面には、第1の被案内部54および第
2の被案内部56が形成されている。第1の被案内部5
4は、前側突条541と後側突条542と左側突条54
3と右側突条544とこれらの各突条間に配設された前
後方向補強突条545および複数個の左右方向補強突条
546を含んでいる。このように構成された第1の被案
内部54は、トナーカートリッジ4をトナーカートリッ
ジ受体2の挿入位置に位置付ける際、その左端部が上記
第1の案内部8の案内面8a上に載置され、その中間部
が上記第2の案内部10の案内面10a上に載置される
ようになっている。従って、第1の被案内部54を構成
する前側突条541の前面から後側突条542の後面ま
での寸法は、上記第2の案内部10の前後の係止面10
bと10b間の長さより若干短く構成されている。
【0016】上記第2の被案内部56は、前側突条56
1と後側突条562と左側突条563と右側突条564
とこれらの各突条間に配設された2個の前後方向補強突
条565、565および複数個の左右方向補強突条56
6を含んでいる。図示の実施形態においては、上記後側
突条562における2個の前後方向補強突条565と5
65間は除去されており、従って、2個の前後方向補強
突条565と565とによって案内溝567が構成され
ている。この案内溝567に上記カートリッジ作動手段
を構成する作動レバー18に設けられた作動ピン22が
嵌合するようになっている。このように構成された第2
の被案内部56は、トナーカートリッジ4をトナーカー
トリッジ受体2の挿入位置に位置付ける際、第1の係止
面16bの上方から上記案内溝567に上記作動ピン2
2を嵌合させつつ上記案内部材16の案内面16a上に
載置されるようになっている。
【0017】トナーカートリッジ4を構成する容器本体
42における主部46の底壁48の上記後部52には、
外面が実質上水平に延在する平坦面である口頸部86が
存在する。口頸部86の外面即ち下面は、底壁48の後
部52における円弧形状部の外面における最下部と実質
上同一平面をなすのが好適である。口頸部86の内面の
断面形状は他の部分と同様な円弧形状でよい。口頸部8
6の中央部には矩形状のトナー排出開口88が形成され
ている。口頸部86の前側(図5において左側)には実
質上水平に前方に突出する装着レール89が形成され、
口頸部86の後側(図3において右側)には実質上水平
に後方に突出する装着レール90が形成されている。
【0018】上記装着レール89および90にはシャッ
タ部材92が幅方向に移動自在に装着されている。適宜
の合成樹脂から成形することができるシャッタ部材92
は、矩形状の平板状主部94と、かかる平板状主部94
の前縁及び後縁に形成された被装着部片96および98
とを有する。被装着部片96は平板状主部94の前縁か
ら上方に延びる直立部とこの直立部の上端から後方に突
出する被装着レールとを有し、被装着部片98は平板状
主部94の後縁から上方に延びる直立部とこの直立部の
上端から前方に突出する被装着レールとを有する。な
お、主部94の後縁に形成された被装着部片98には、
後方に突出して形成された係止部920が設けられてい
る。この係止部920は、トナーカートリッジ4をトナ
ーカートリッジ受体2の挿入位置に位置付ける際、トナ
ーカートリッジ受体2に設けられた上記係合凹部14に
嵌合せしめられるようになっている。従って、係止部9
20と係合凹部14はシャッタ部材の移動を規制する規
制手段を構成している。このように構成されたシャッタ
部材92は、容器本体42の底壁48における口頸部8
6に形成されている上記装着レール89および90を平
板状主部94の前縁部および後縁部と被装着部片96お
よび98の被装着レールとの間に位置せしめることによ
って、容器本体42の幅方向に移動自在に装着される。
トナーカートリッジ4が後述するとおりにしてトナーカ
ートリッジ受体2に装着される前の状態においては、シ
ャッタ部材92は図8において2点鎖線で示す閉位置に
位置せしめられており、容器本体42の底壁48におけ
るトナー排出開口88が形成されている口頸部86を覆
っている。
【0019】上記トナー排出開口86およびシャッタ部
材92に関連せしめてシール部材100が配設されてい
る。適宜の合成樹脂フィルムから形成することができる
シール部材100は、帯状形態の両端部を連結すること
によって無端状に構成されており、シャッタ部材92の
平板状主部94をシャッタ部材92の往復動方向(図8
において左右方向)に囲繞している(換言すれば、シャ
ッタ部材92の往動方向に延在してシャッタ部材92の
平板状主部94の内面および外面並びに両側縁を取り巻
いている)。シール部材100の、容器本体42とシャ
ッタ部材92との間に位置する(従って、シャッタ部材
92の平板状主部94の内側に位置する)シール部は、
容器本体42の底壁48におけるトナー排出開口86の
周縁、即ち容器本体42の底壁48における口頸部86
の外面に、剥離自在に接着されている。シール部材10
0におけるシール部の剥離自在な接着は、例えば溶着等
の適宜の手段によって実現することができる。また、シ
ール部材100の両端部を直接的に連結して無端形態に
構成して、シャッタ部材92をシール部材100によっ
て囲繞することに代えて、所望ならば、上特公平3−2
7906号公報或いは実公平4−32688号公報に開
示されている如く、シール部材の両端部を夫々容器本体
の底壁の口頸部に連結することによって、シャッタ部材
をシール部材で囲繞するように構成することもできる。
更にまた、シール部材によってシャッタ部材を囲繞する
ことに代えて、シール部材における容器本体の底壁の口
頸部に剥離自在に接着されたシール部から折り返されて
延びる折り返し部の自由端部を単にシャッタ部材に連結
することもできる。しかしながら、後の説明から理解さ
れる如く、シール部材100によってシャッタ部材92
をその往復動方向に囲繞した形態が、シャッタ部材10
0の往復動長さと実質上同一の長さに渡ってシール部材
100も移動せしめられる故に、好都合である(シール
部材によってシャッタ部材をその往復動方向に囲繞する
ことなく、シール部材の折り返し部の自由端部を単にシ
ャッタ部材に連結した場合には、シール部材の移動長さ
はシャッタ部材の往復動長さの半分になり、従ってシー
ル部材のシール部を容器本体の底壁から剥離してトナー
排出開口を開放するためのシャッタ部材の必要往動長
さ、およびシール部材のシール部によって再びトナー排
出開口を閉じるためのシャッタ部材の必要復動長さが長
くなる)。
【0020】上記トナーカートリッジ4の容器本体42
内には第1のトナー移送機構102および第2のトナー
移送機構104が配設されている。第1のトナー移送機
構102は、上記底壁48の前部50の上方を幅方向に
実質上水平に延びる回転軸106を有する。この回転軸
106は、容器本体42の主部44における両側壁44
3および444間に回転自在に装着され、底壁48の前
部50の円弧状断面形状の曲率中心に実質上整合せしめ
て位置せしめられている。回転軸106にはその両端部
から半径方向に延びる連結アーム部112とかかる連結
アーム部112の先端間を幅方向に実質上水平に延びる
移送部114とを有する移送部材116が固定されてい
る。回転軸106の一端部は主部44の側壁444を貫
通して外部に突出せしめられており、その突出端には連
結片117が形成されている。第2のトナー移送機構1
04は、上記底壁48の後部52の上方を幅方向に実質
上水平に延びる回転軸118を有する。この回転軸11
8は、容器本体42の主部44における両側壁108及
び110間に回転自在に装着され、底壁48の後部52
の円弧状断面形状の曲率中心に実質上整合せしめて位置
せしめられている。回転軸118には一対の排出羽根1
20、螺旋羽根122および124が固定されている。
一対の排出羽根120は相互に180度の角度間隔をお
いて回転軸118から半径方向に突出する板状片であ
り、上記トナー排出開口88に整合してその上方に位置
せしめられている。螺旋羽根122は側壁108と排出
羽根120との間を延びており、螺旋羽根124は側壁
110と排出羽根120との間を延びている。螺旋羽根
122の螺旋方向と螺旋羽根124の螺旋方向とは逆に
形成されている。回転軸118の一端部は側壁108を
貫通して外部に突出せしめられており、その突出端面に
は連結片126が形成されている。トナーカートリッジ
4の容器本体42内には、更に、所要量のトナー(図示
を省略している)が充填されている。なお、トナーは側
壁110に形成されている充填開口127を通して容器
本体42内に充填することができる(図6および図
7)。トナー充填後、側壁110に閉塞部材128が接
着ないし溶着等によって固定され上記充填開口が閉じら
れる。
【0021】次に、トナーカートリッジ受体2に対する
トナーカートリッジ4の装着および離脱様式について説
明する。トナーカートリッジ受体2上にトナーカートリ
ッジ4を装着する際には、トナーカートリッジ4を構成
する蓋部46の上面に設けられた第1の合いマーク46
a、46aを機体ハウジングの前壁を構成するインカバ
ー111に設けられた基準合いマーク111a、111
aに対向させトナーカートリッジ受体2上を手前側から
奥側に挿入する。このトナーカートリッジ4を挿入する
位置がトナーカートリッジ受体2の挿入位置となる。こ
のようにトナーカートリッジ受体2の挿入位置でトナー
カートリッジ4を奥側に挿入すると、図9に示すように
トナーカートリッジ4の容器本体42の主部44を構成
する後壁442の後面が、トナーカートリッジ押圧手段
26の押圧部材30を構成する前壁302に設けられた
当接突起302aに当接し、トナーカートリッジ4を更
に挿入すると押圧部材30が圧縮コイルばね32のばね
力に抗して後退する。トナーカートリッジ4が所定の位
置まで挿入されると、トナーカートリッジ受体2に設け
られた第1の被案内部54の前側突条541がトナーカ
ートリッジ受体2に設けられた第2の案内部10の前側
係止面10bより奥側に位置せしめられ、また、第2の
被案内部56の前側突条561が第3の案内部を構成す
る案内部材16に設けられた第1の係止面16bより奥
側に位置せしめられるので、トナーカートリッジ4の手
前側が落下して第1の被案内部54が第1の案内部8の
案内面8aおよび第2の案内部10の案内面10a上に
載置され、第2の被案内部56が上記案内部材16の案
内面16a上に載置される。このとき、第2の被案内部
56に設けられた案内溝567に上記作動レバー18に
設けられた係合ピン22が嵌合する。このようにして、
第1の被案内部54および第2の被案内部56が第1の
案内部8の案内面8a、第2の案内部10の案内面10
aおよび案内部材16の案内面16a上に載置され、ト
ナーカートリッジ4を挿入する力を弱めると、トナーカ
ートリッジ4はトナーカートリッジ押圧手段26の圧縮
コイルばね32のばね力によって手前側に押され、第1
の被案内部54の前側突条541および第2の被案内部
56の前側突条561が第2の案内部10の前側係止面
10bおよび案内部材16の第1の係止面16bに当接
して位置規制され、トナーカートリッジ4が挿入位置に
位置付けられる。なお、トナーカートリッジ4トナーカ
ートリッジ受体2の挿入位置に位置付けられた状態で、
上記シャッタ部材92に設けられた係止部920がトナ
ーカートリッジ受体2に設けられた上記係合凹部14に
嵌合される。以上のように、トナーカートリッジ4をト
ナーカートリッジ受体2に挿入する際には、トナーカー
トリッジ4の容器本体42を構成する蓋部46の上面に
設けられた第1の合いマーク46a、46aを機体ハウ
ジングの前壁を構成するインカバー111に設けられた
基準合いマーク111a、111aに対向させ目視にて
確認しつつ挿入すればよいので、挿入位置を間違えるこ
となくトナーカートリッジ4を確実に挿入位置に位置付
けることができる。なお、上記第1の合いマーク46
a、46aはトナーカートリッジ4の容器本体42の上
壁を構成する蓋部46の上面に設けられているので、図
示の実施形態のようにトナーカートリッジ装着部11が
凹部によって構成されている場合でも、基準合いマーク
111a、111aとの位置合わせを容易に行うことが
できる。また、トナーカートリッジ4が挿入位置に位置
付けられるとき、トナーカートリッジ4を挿入する力を
弱めると、トナーカートリッジ4はカートリッジ押圧手
段26によって手前側に押され、第1の被案内部54の
前側突条541および第2の被案内部56の前側突条5
61が第2の案内部10の前側係止面10bおよび案内
部材16の第1の係止面16bに当接して位置規制され
るので、そのクリック感によりトナーカートリッジ4が
挿入位置に位置付けられたことを確認できる。
【0022】上述したようにトナーカートリッジ4が所
定の挿入位置に位置付けられたならば、カートリッジ作
動手段を構成する作動レバー18を支持ピン20を中心
として図2において矢印で示す方向に作動すると、作動
ピン22の作用によりトナーカートリッジ4の容器本体
42が第1の方向(手前側からみて右方)即ち上記挿入
方向と直角な方向に装着位置まで移動せしめられる。な
お、トナーカートリッジ4の容器本体42が移動する際
に、後壁442の後面がトナーカートリッジ押圧手段2
6の押圧部材30によって押圧されているが、押圧部材
30の後壁442の後面との接触は前壁302に設けら
れた当接突起302aであるため、その接触抵抗が小さ
く、トナーカートリッジ4の移動を円滑に行うことがで
きる。トナーカートリッジ4の容器本体42が上述した
とおりにして挿入位置から第1の方向に装着位置まで移
動せしめられる際、シャッタ部材92は係止部920が
トナーカートリッジ受体2に設けられた上記係合凹部1
4に嵌合してその移動が規制されているのでシャッタ部
材92は移動されることなく静止せしめられ、従って、
容器本体42に対して相対的にシャッタ部材92が往動
方向(手前側からみて左方)に図8に2点鎖線で示す閉
位置から図8に実線で示す開位置(この開位置において
はシャッタ部材92はトナー排出開口88から変位す
る)まで移動せしめられる。このように、シャッタ部材
92が容器本体42に対して相対的に往動方向に移動す
ると、図8に示すようにシャッタ部材92を囲繞してい
るシール部材100もシャッタ部材92の往動に応じて
移動せしめられて、シール部材100のシール部は口頸
部86の外面から剥離されてトナー排出開口88から変
位せしめられ、従って、トナー排出開口88が開放され
る。開放されたトナー排出開口88はトナーカートリッ
ジ受体2の底壁6に形成されているトナー通過開口12
に整合してその上方に位置し、従って、トナーカートリ
ッジ4の容器本体42に収容されているトナーがトナー
排出開口88およびトナー通過開口12を通して、トナ
ーカートリッジ受体2の下方に配設されている現像ハウ
ジング(図示していない)内に供給される。なお、トナ
ーカートリッジ4の容器本体42が挿入位置から装着位
置に位置付けられると、トナーカートリッジ4の容器本
体42を構成する前壁441の上端部前面に設けられた
第2の合いマーク441a、441aが機体ハウジング
の前壁を構成するインカバー111に設けられた基準合
いマーク111a、111aに対向するので、トナーカ
ートリッジ4の容器本体42が装着位置に位置付けられ
ことを目視にて確認することができる。また、上記第2
の合いマーク441a、441aはトナーカートリッジ
4の容器本体42を構成する前壁441の上端部前面に
設けられているので、図示の実施形態のようにトナーカ
ートリッジ装着部11が凹部によって構成されている場
合でも、基準合いマーク111a、111aとの位置合
わせを容易に行うことができる。
【0023】トナーカートリッジ4の容器本体42が上
述したとおりにして装着位置まで移動せしめられると、
第1の移送機構102の回転軸106の突出端に形成さ
れている連結片117が歯車ハウジング130(図1参
照)内の伝動歯車(図示していない)に駆動連結され、
そしてまた第2の移送機構104の回転軸118の突出
端に形成されている連結片126も歯車ハウジング13
0内の伝動歯車(図示していない)に駆動連結される。
従って、第1の移送機構102および第2の移送機構1
04が電動モータ(図示していない)によって適宜に駆
動される状態になる。第1の移送機構102は図5にお
いて反時計方向に回転駆動され、容器本体42の前部か
ら後部にトナーを移送せしめる。第2の移送機構104
は図5において時計方向に回転駆動せしめられ、その螺
旋羽根122及び124は容器本体42の後部に存在す
るトナーをトナー排出開口88に向けて幅方向に移送せ
しめ、その排出羽根120はトナー排出開口88を通し
てトナーを排出せしめる。
【0024】トナーカートリッジ4の容器本体42内に
収容されているトナーが実質上消尽されたときには、次
のとおりにしてトナーカートリッジ受体2からトナーカ
ートリッジ4を離脱せしめる。最初に、カートリッジ作
動手段を構成する作動レバー18を支持ピン20を中心
として図2において矢印と反対方向に作動すると、作動
ピン22の作用によりトナーカートリッジ4の容器本体
42はカートリッジ装着位置から第2の方向(手前側か
らみて左方)にカートリッジ挿入位置まで移動せしめら
れる。トナーカートリッジ4の容器本体42がカートリ
ッジ装着位置からカートリッジ挿入位置まで移動せしめ
られる際、シャッタ部材92は上記のようにその移動が
阻止されているので、シャッタ部材92は移動されるこ
となく静止せしめられ、従って、容器本体42に対して
相対的にシャッタ部材92が復動方向(手前側からみて
右方)に図8に実線で示す開位置から図8に2点鎖線で
示す閉位置まで移動せしめられる。このため、シャッタ
部材92がトナー排出開口88を覆うとともに、シャッ
タ部材92を囲繞しているシール部材100もシャッタ
部材92の移動に応じて移動せしめられて、シール部材
100のシール部が再び口頸部86の平坦な外面に沿っ
て延びる状態にせしめられ、従って、トナー排出開口8
8が完全ではないが再び閉じられる。このようにして、
トナーカートリッジ4の容器本体42が挿入位置に位置
付けられたならば、トナーカートリッジ4の容器本体4
2の前端面を後方に押しつつ上方に上げると、トナーカ
ートリッジ4はカートリッジ押圧手段26によって手前
側に押され、第1の被案内部54の前側突条541およ
び第2の被案内部56の前側突条561が第2の案内部
10の前側係止面10bおよび案内部材16の第1の係
止面16bを乗り越えて、手前側に押し出される。従っ
て、トナーカートリッジ4をトナーカートリッジ受体2
から容易に取り出すことができる。なお、通常はトナー
カートリッジ4の容器本体42内には若干のトナーが残
留せしめられているが、トナー排出開口88がシール部
材100のシール部およびシャッタ部材92によって閉
じられている故に、残留トナーがトナー排出開口88か
ら周囲に飛散することは充分に防止される。
【0025】
【発明の効果】本発明による画像形成機のトナー補給装
置は以上のように構成されているので、以下の作用効果
を奏する。
【0026】即ち、本発明によれば、トナーカートリッ
ジ受体の上方に位置する機体ハウジングの前壁には基準
合いマークが設けられており、トナーカートリッジの容
器本体にはその上壁にカートリッジ挿入位置で基準合い
マークと対向する位置に第1の合いマークが設けられて
いるとともに、その前壁にカートリッジ装着位置で基準
合いマークと対向する位置に第2の合いマークが設けら
れているので、トナーカートリッジをトナーカートリッ
ジ受体に挿入する際には、上記第1の合いマークを上記
基準合いマークに対向させ目視にて確認しつつ挿入すれ
ばよいので、挿入位置を間違えることなくトナーカート
リッジを確実に挿入位置に位置付けることができる。ま
た、トナーカートリッジの容器本体が挿入位置から装着
位置に位置付けられると、上記第2の合いマークが上記
基準合いマークに対向するので、トナーカートリッジの
容器本体が装着位置に位置付けられことを目視にて確認
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従って構成されたトナー補給装置を装
備した画像形成機の要部斜視図。
【図2】本発明に従って構成されたトナー補給装置にお
けるトナーカートリッジ受体およびトナーカートリッジ
を示す分解斜視図。
【図3】図2に示すトナーカートリッジ受体に装着され
たトナーカートリッジ押圧手段の断面図。
【図4】図2に示すトナーカートリッジを下方から見た
斜面図。
【図5】図2に示すトナーカートリッジの側面図。
【図6】図2に示すトナーカートッジの縦断面図。
【図7】図2に示すトナーカートリッジの横断面図。
【図8】図2に示すトナーカートリッジの容器本体に形
成されている口頸部とともに、シャッタ部材およびシー
ル部材を示す部分断面図。
【図9】図2に示すトナーカートリッジ受体のカートリ
ッジ挿入位置にトナーカートリッジを位置付けた状態を
示す説明図。
【符号の説明】
1:静電複写機 2:トナーカートリッジ受体 4:トナーカートリッジ 6:底壁 8:第1の案内部 8a:案内面 8b:係止面 10:第1の案内部 10a:案内面 10b:係止面 11:トナーカートリッジ装着部 111:インカバー 111a:基準合いマーク 12:トナー通過開口 14:係合凹部 16:案内部材(第3の案内部) 16a:案内面 16b:第1の係止面 16c:第1の係止面 18:作動レバー 26:トナーカートリッジ押圧手段 30:押圧部材 42:容器本体 44:主部 441:前壁 441a:第2の合いマーク 46:蓋部 46a:第1の合いマーク 48:底壁 50:底壁の前部 52:底壁の後部 54:第1の被案内部 56:第2の被案内部 86:口頸部 88:トナー排出開口 92:シャッタ部材 920:係止部 100:シール部材 102:第一のトナー移送機構 104:第二のトナー移送機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/08

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機体ハウジングの前壁に設けられた凹部
    に配設されカートリッジ挿入位置と該カートリッジ挿入
    位置と所定の間隔を置いて設けられたカートリッジ装着
    位置とを備えたトナーカートリッジ受体と、トナー排出
    開口を備えた容器本体を有し該トナーカートリッジ受体
    に着脱自在に装着されるトナーカートリッジとを具備
    し、該トナーカートリッジの該容器本体を該カートリッ
    ジ挿入位置で該トナーカートリッジ受体に手前側から奥
    側に挿入し、該挿入方向と直角な方向に該カートリッジ
    装着位置に移動可能に構成した画像形成機のトナー補給
    装置において、 該トナーカートリッジ受体の上方に位置する機体ハウジ
    ングの前壁には基準合いマークが設けられており、 該トナーカートリッジの該容器本体には、その上壁に
    カートリッジ挿入位置で該基準合いマークと対向する位
    置に第1の合いマークが設けられているとともに、その
    前壁に該カートリッジ装着位置で該基準合いマークと対
    向する位置に第2の合いマークが設けられている、 ことを特徴とする画像形成機のトナー補給装置。
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