JP3233426B2 - 発泡緩衝体及びその製造方法 - Google Patents

発泡緩衝体及びその製造方法

Info

Publication number
JP3233426B2
JP3233426B2 JP35989791A JP35989791A JP3233426B2 JP 3233426 B2 JP3233426 B2 JP 3233426B2 JP 35989791 A JP35989791 A JP 35989791A JP 35989791 A JP35989791 A JP 35989791A JP 3233426 B2 JP3233426 B2 JP 3233426B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
water
porous cellulose
beads
oil
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP35989791A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05177724A (ja
Inventor
直一 迫田
隆介 河村
憲介 谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Polyurethane Industry Co Ltd
Rengo Co Ltd
Original Assignee
Nippon Polyurethane Industry Co Ltd
Rengo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Polyurethane Industry Co Ltd, Rengo Co Ltd filed Critical Nippon Polyurethane Industry Co Ltd
Priority to JP35989791A priority Critical patent/JP3233426B2/ja
Publication of JPH05177724A publication Critical patent/JPH05177724A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3233426B2 publication Critical patent/JP3233426B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W90/00Enabling technologies or technologies with a potential or indirect contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
    • Y02W90/10Bio-packaging, e.g. packing containers made from renewable resources or bio-plastics

Landscapes

  • Buffer Packaging (AREA)
  • Molding Of Porous Articles (AREA)
  • Biological Depolymerization Polymers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主に包装材、輸送用緩
衝材及び車両用バンパー等に代表される衝撃緩和材に関
する。
【0002】
【従来の技術】発泡性合成樹脂容器、包装材、及び輸送
用緩衝材として、ポリスチレン樹脂、ポリエチレン樹
脂、ポリプロピレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ABS
樹脂、ポリウレタン樹脂等の発泡体によって、緩衝作用
のあるものが大量に使用されてきた。例えば、発泡ポリ
スチレンでは、揮発性の液体を発泡剤として混入させた
ポリスチレン樹脂を90〜110℃の温度で予備発泡さ
せ、一次発泡ポリスチレンビーズを得る。この場合、揮
発性液体としては、ポリスチレン樹脂を殆ど溶かさず、
しかもその沸点がポリスチレン樹脂の軟化点か、それ以
下のものを使用し、プロパン、ブタン、ペンタン、ヘキ
サン、ヘプタン等の炭化水素、アルコール類、エステル
類、エーテル類、ケトン類、ハロゲン化炭化水素等が用
いられている。続いて、この一次発泡ポリスチレンビー
ズを型にいれて、直接蒸気を吹き込むか、穴の開いたシ
ェルモードに入れて加熱するかまたは、高周波で加熱す
るかして、二次発泡させるとともに、発泡ポリスチレン
ビーズをたがいに熱融着させて成形する。この場合の温
度は、100〜130℃である。発泡倍率は、一次発泡
で10〜30倍(容積)、二次発泡で20〜60倍(容
積)とされている。
【0003】発泡性合成樹脂容器、包装材、及び輸送用
緩衝材として、ポリスチレン樹脂、ポリエチレン樹脂、
ポリプロピレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ABS樹
脂、ポリウレタン樹脂等の発泡体によって、緩衝作用の
あるものが大量に使用されてきた。しかし、これらは使
用後廃棄される場合に、焼却法に於いては、燃焼時に著
しい黒煙を排出すること、燃焼熱が10,000キロカ
ロリーに及ぶために焼却炉を早期に破損させることとい
う欠点がある。埋立地に廃棄処分する場合には、該発泡
性合成樹脂容器、包装材は、腐敗することなくいつまで
も原形のまま野晒しになるため、公害の指弾の的となっ
ている。
【0004】このため、澱粉やセルロース等の天然ポリ
マーのように土壌や水中の微生物によって分解、資化さ
れ、自然界の物質循環系に組み込まれ、環境を汚染しな
い地球環境に優しい包装材、輸送用緩衝材を供給するこ
とが緊急の課題とされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、上記従来の課題を解決することであり、更
に詳しくは澱粉やセルロースの如き生分解性を有する材
料から、即ち自然環境の中で微生物によって分解され資
化され得る自然環境に優しい材料から、緩衝材を新たに
開発することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この課題は多孔質セルロ
ースビーズを、疎水性樹脂で表面コーティングした後、
水発泡性ポリイソシアネート樹脂で接着・固結すること
により解決される。
【0007】
【発明の作用】本発明に於いては生分解性を有するセル
ロースから成る多孔質セルロースビーズを特に使用し、
これを水発泡性のポリイソシアネート樹脂という特定さ
れた接着剤を特に選択使用し、この特定された接着剤
で、上記多孔質セルロースビーズを接着・固結すること
をその基本原則としている。そしてこのような組合わせ
により、更に詳しくは、微生物による分解性を有する特
定された接着剤を使用し、且つ同様な分解性を有する多
孔質セルロースビーズを使用するため、微生物によりほ
ぼ完全に分解され、自然環境中において微生物により資
化されて、地球環境に優しい緩衝材が収得出来る。しか
も多孔質セルロースビーズを使用しているため、優れた
緩衝作用を有するに至るものである。
【0008】そして更に次の様な優れた効果が発揮され
る。即ち従来の二次発泡による発泡ポリスチレンビーズ
間の如く熱融着によるのでなく、ポリイソシアネート樹
脂で固結する。このように発泡粒を接着成形するので、
放置時間を二次発泡に制約されることなく長くすること
が出来る。また、成形に際しては、高温蒸気を使用しな
いので耐圧性の必要がなく、且つ加熱・冷却サイクルの
装備を必要としない。
【0009】本発明に於いて使用する多孔質セルロース
ビーズは、例えば特願平1−311429号(特開平3
−170501号)、及び特願平2−59452号(特
開平3−259934号)に記載のものを代表例として
例示出来、通常直径約1〜5mm程度好ましくは3〜5
mm程度のものが使用される。
【0010】本発明に於いて使用される接着剤としては
水発泡性ポリイソシアネート樹脂が使用される。
【0011】本発明に使用される水発泡性ポリイソシア
ネート樹脂は、分子中に2個以上のイソシアネート基を
含有する有機ポリイソシアネート化合物及び/又はその
イソシアネート基末端プレポリマーとジアルコキシレー
トモノアルキルアミン、トリアルコキシレートモノアル
キルジアミン、ジアルコキシレートモノアルキルアミド
及びトリアルコキシレートモノアルキルアミドアミンに
代表されるポリオキシアルキレン付加高級脂肪族アミン
誘導体の1種又は2種以上との反応から得られる。
【0012】該樹脂用の有機ポリイソシアネート化合物
の例としては、官能基数が2以上のトリレンジイソシア
ネート、キシリレンジイソシアネート、ナフチレンジイ
ソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、ポ
リメチレンポリフェニルポリイソシアネート、ビフェニ
レンジイソシアネート、ジフェニルエーテルジイソシア
ネート、トリジンジイソシアネート、ヘキサメチレンジ
イソシアネート、イソホロンジイソシアネート等が挙げ
られ、またこれらのイソシアネート誘導体及びこれら類
似の化合物の単独又は2種以上の混合物が挙げられる。
【0013】又、イソシアネート基末端プレポリマー
は、有機ポリイソシアネート化合物と活性水素を有する
ポリオールとの反応から得られる。活性水素を有するポ
リオールとしては、1分子中に少なくとも2個以上の水
酸基を有するポリオール類は全て使用できるが、代表的
なものとしてはポリエステルポリオール、ポリエーテル
ポリオール、エポキシポリオール等であり、又これらの
ポリオールの2種以上の組み合わせにより使用すること
も出来る。
【0014】ポリエステルポリオールとしては、例え
ば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリ
エチレングリコール1,2−プロピレングリコール、ト
リメチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、
テトラメチレングリコール、ヘキサメチレングリコー
ル、デカメチレングリコール、グリセリン、トリメチロ
ールプロパン、ペンタエリスリトール、ソルビトール等
の少なくとも2個以上のヒドロキシル基を有する化合物
の1種又は2種以上と、マロン酸、マレイン酸、コハク
酸、アジピン酸、酒石酸、セバシン酸、シュウ酸、フタ
ール酸、テレフタール酸、アゼライン酸、トリメリット
酸等の少なくとも2個以上のカルボキシル基を有する化
合物の1種又は2種以上を使用し、従来の方法によって
製造することが出来る。又カプロラクトン、バレロラク
トン等で代表されるラクトン類を有するモノマーを開環
重合させたラクトン系ポリエステルポリオールも包含さ
れる。
【0015】ポリエーテルポリオールとしては、例えば
エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチ
レングリコール、1,2−プロピレングリコール、トリ
メチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、テ
トラメチレングリコール、グリセリン、ソルビトール、
シュークロース、ビスフェノールA、ペンタエリスリト
ール等の活性水素を少なくとも2個有する化合物の1種
又は2種以上を、ポリオール出発物質として、炭素数2
以上のエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブ
チレンオキサイド、スチレンオキサイド等のアルキレン
オキサイド、エピクロルヒドリン等のモノマーの1種又
は2種以上を従来の方法により付加重合することによっ
て製造される。
【0016】又、これらの活性水素を有するポリオール
には、一般式R3O(R4O)nH(R3:アルキル基、
4:アルキレン基)で示される分子量250〜400
0のアルコキシポリアルキレングリコールも包含され
る。
【0017】本発明に使用されるポリオキシアルキレン
付加高級脂肪族アミン誘導体は、化学式(1)、
(2)、(3)及び(4)で示される。
【0018】
【化1】
【0019】
【化2】
【0020】
【化3】
【0021】
【化4】
【0022】但し式中のR、R1、R2、X1、X2
1、Y2、Y3、Z1、Z2及びnは以下の通り。
【0023】R :平均炭素数8〜40の直鎖又は分岐
のアルキル基又はヒドロキシアルキル基(但し、アルケ
ニル基、ヒドロキシアルケニル基、フェニル基及び炭素
鎖中にエーテル結合を有するものも含まれる)
【0024】R1:水素又はメチル基(但し、水素とメ
チル基がランダムあるいはブロック状に組み合わせた形
で導入されても良い)
【0025】R2:平均炭素数7〜39の直鎖又は分岐
のアルキル基又はヒドロキシアルキル基(但し、アルケ
ニル基、ヒドロキシアルケニル基、フェニル基及び炭素
鎖中にエーテル結合を有するものも含まれる)
【0026】X1、X2、Y1、Y2、Y5、Z1、Z2:1
〜350の整数
【0027】n :2又は3の整数である。
【0028】この化学式(1)〜(4)のRおよび化学
式(5)
【0029】
【化5】
【0030】の脂肪酸残基としては、植物性及び動物性
の天然脂肪酸残基である。植物性の天然脂肪酸残基とし
ては、例えば、とうもろこし油、綿実油、落花生油、菜
種油、ごま油、大豆油、サフラワー油、椰子油、バーム
油、バーム核油等から得られ、動物性のものとしては、
豚油、牛脂油、鰯油、にしん油、いか油、鰯鯨油、鯨油
等から得られる。
【0031】これらの動植物油からの脂肪酸の残基は単
独あるいは2種以上を混合して用いても良い。
【0032】添加剤としては、次の如きのものが使用で
きる。例えば、触媒、整泡剤、必要により難燃剤、粘度
調整剤等を挙げることが出来る。
【0033】触媒としては、ジメチルエタノールアミ
ン、トリエチレンジアミン、テトラメチルプロパンジア
ミン、テトラメチルヘキサメチレンジアミン、ジメチル
シクロヘキシルアミン等の3級アミン類、スタナスオク
トエート、ジブチルチンジラウレート等の有機錫化合物
の他、有機ポリイソシアネート化合物と水との硬化性を
促進する上で有効と言われているアルコキシレート脂肪
族第4級アンモニウム塩化合物が挙げられる。
【0034】整泡剤としては、各種のシロキサン−ポリ
アルキレンオキサイドブロック共重合体が挙げられ、そ
の選択は配合処方によって決定される。難燃剤として
は、トリスクロロエチルフォスフェート、トリスクロロ
プロピルフォスフェート、トリクルジルフォスフェー
ト、塩素化パラフィン等が挙げられる。
【0035】本発明に使用される水発泡性ポリイソシア
ネート樹脂は、比較的低粘度の親水性のポリイソシアネ
ート樹脂組成物である。このために、本発明の樹脂組成
物では粘度調整剤を特に必要としないが、場合によって
は添加配合しても良い。しかし、酢酸エステル類やケト
ン類等の低沸点の有機溶剤は、作業環境の低下や引火の
危険性がある等の面から好ましくない。アルキレンカー
ボネート類やフタル酸エステル類等は沸点・引火点が高
く、粘度調整剤としては好ましい。
【0036】本発明に使用される水発泡性ポリイソシア
ネート樹脂からは、いろいろの特性を有する発泡体が得
られる。即ち、有機ポリイソシアネート化合物の種類を
変えたり、本発明中の化合物であるポリオキシアルキレ
ン付加高級脂肪族アミン誘導体で、この有機ポリイソシ
アネート化合物を直接変性するか、あるいは予め汎用の
ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオール等の
プレポリマー製造用の変性剤の種類、及びポリオキシア
ルキレン付加高級脂肪族アミン誘導体の構造やその分子
量を変化させることにより、弾性を有する軟質の発泡体
から、剛性を有する硬質の発泡体まで、その発泡倍率も
数倍から数十倍まで任意に調整できるため、緩衝材料の
用途に見合った特性をもたせることが可能である。
【0037】更に、得られた水発泡性ポリイソシアネー
ト樹脂は、変性剤の種類、変性度、有機ポリイソシアネ
ート化合物の種類等により分解性の程度の差は見られる
ものの、土壌埋設法による生物分解性試験では数カ月で
5割以上の重量変化がみられ、本発明の水発泡性ポリイ
ソシアネート樹脂自体優れた生物崩壊性を有することが
確認された。
【0038】この水発泡性ポリイソシアネート樹脂は、
上記で若干のべた通り土壌や水中の微生物によって分
解、資化され、自然界の物質循環系に組み込まれて、地
球環境を汚染しない。これらは使用後廃棄される場合
に、埋立地に廃棄処分する場合には、微生物によって分
解、資化され、自然界の物質循環系に組み込まれて、腐
敗するので原形のまま野晒しになることはない。
【0039】本発明に於いて、多孔質セルロースビーズ
を接着・固結するに際しては、予め該ビーズを疎水性樹
脂で表面コーティングする。このコーティングにより多
孔質セルロースビーズの水分変化に伴う伸長、収縮等の
寸法不安定を防止し、接着・固結後の寸法安定性を確保
することが出来る。
【0040】この際使用する疎水性樹脂としてはポリス
チレン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、
ポリ塩化ビニル樹脂、ABS樹脂、ポリウレタン樹脂等
が使用できるが、ポリスチレン樹脂が最も使用し易い。
コーティングするに際しては上記疎水性樹脂を適宜な溶
媒に溶解し、通常10〜20重量%程度の濃度の溶液と
して、上記セルロースビーズ表面に、所定の乾燥厚みと
なるように、塗布、スプレー等適宜な手段によりコーテ
ィングする。形成するコーティング層の厚みは乾燥厚み
で通常5〜20μm好ましくは8〜12μm程度であ
る。最も好ましいポリスチレンを例にとってみると、例
えばポリスチレン樹脂の10〜20重量%トルエン溶液
を発泡ビーズに対して5〜100重量%噴霧して乾燥す
る。
【0041】本発明に於いて、多孔質セルロースビーズ
を接着・固結する手段自体は特に限定されず、上記接着
剤で上記ビーズを接着・固結出来る手段であれば良い。
代表的な手段を例示すれば、予め疎水性樹脂処理された
上記ビーズ表面に接着剤乃至その溶剤溶液を塗布し、型
に流し込んで成形と同時に接着する手段を例示出来る。
接着剤の使用量は通常上記ビーズ100重量部に対し5
〜500好ましくは50〜150重量部程度である。
【0042】本発明緩衝材は、通常10%圧縮歪1Kgf
/cm2程度の強度と見かけ密度0.15g/cm3程度の
多孔性とを有し、このため、緩衝材としてそのまま有効
に使用出来る。
【0043】本発明の発泡緩衝材は、接着・固結して成
形体とした後では、良好な機械的強度、例えば静的圧縮
強度、動的圧縮特性、セット性を示す。使用後、焼却さ
れる場合には、紙や木材に近い燃焼状態を示し、廃棄さ
れた場合には、水の吸収・脱着と微生物による資化作用
とが相俟って、強度の劣化、形の崩壊を来すため、従来
の合成樹脂製品のように自然環境を損なうことがなく、
地球環境に優しい包装材、輸送用緩衝材ということが出
来る。
【0044】
【実施例】以下に実施例を示して本発明を説明するが、
以下の例に於いて部とあるは重量部を示す。
【0045】
【実施例1】多孔質セルロースビーズは特開平3−17
0501号の実施例1のものを使用し、ポリスチレン1
0重量%トルエン溶液を10重量%噴霧して、乾燥して
乾燥厚み10μmとした。その見かけの密度は0.20
±0.05g/cm3であった。接着剤としては、平均分子
量1000のポリプロピレングリコール1モルに、2モ
ルのMDIを反応させて残存イソシアネート基NCO%
5.6のウレタンプレポリマーを使用した。
【0046】10部の多孔質セルロースビーズに接着剤
15部を混合し、型に流し込んで3部の水を注入する。
105℃乾燥後見かけ密度0.20g/cm3の発泡緩衝体
を得た。該緩衝体の緩衝特性を表1に示す。該緩衝体を
小型家庭用の焼却炉で燃焼した際の挙動を観察すると、
燃焼時の黒煙の発生は少なく、むしろ紙や木材を燃焼す
るときの燃焼状態を示した。屋外に放置した状態の観察
では、注水と乾燥の繰り返しで容易に収縮・変形・崩壊
を来すことが認められた。また、ASTM−G−21−
70のかび抵抗性試験によれば、2週間で顕著な菌の増
殖が見られた。
【0047】
【実施例2】多孔質セルロースビーズは実施例1と同じ
ものを使用した。接着剤としては、平均分子量1000
のアジピン酸とアルキレングリコールとのポリエステル
にMDIを反応させたNCO%5.4のウレタンプレポ
リマーを使用した。多孔質発泡ビーズ10部に接着剤1
0部を混合し、型に流し込んで5部の水を注入する。1
05℃乾燥後見かけ密度0.25g/cm3の発泡緩衝体を
得た。該緩衝体を、ASTM−G−21−70のかび抵
抗性試験によれば、2週間で顕著な菌の増殖が見られ、
4週間で亀裂・変形を来たし崩壊するのが認められた。
【0048】
【実施例3】多孔質セルロースビーズおよび接着剤は実
施例1と同じものを使用した。10部の多孔質セルロー
スビーズに接着剤15部を混合し、型に流し込んで5部
の水を注入する。105℃乾燥後見かけ密度0.15g/
cm3の発泡緩衝体を得た。該緩衝体を小型家庭用の焼
却炉で燃焼すると、燃焼時の黒煙の発生は少なく、むし
ろ紙や木材を燃焼するときの燃焼状態を示した。屋外に
放置した状態の観察では、注水と乾燥の繰り返しで容易
に崩壊を来すことが認められた。また、ASTM−G−
21−70のかび抵抗性試験によれば、2週間で顕著な
菌の増殖が見られた。
【0049】
【表1】
【0050】但し表1に於ける機械的強度は静的圧縮応
力とセット性(厚さ減)とを測定したものであり、厚さ
減はJIS Z 1536のポリスチレンフォーム包装
用緩衝材に準じて、50%圧縮後の試料片の厚さから算
出した。
【0051】
【発明の効果】本発明緩衝体は、セルロース系材質と水
発泡性ポリイソシアネートから成るため、微生物により
容易に分解され、廃棄後も何等の問題がない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 谷 憲介 神奈川県横浜市戸塚区秋葉町440番地 日本ポリウレタン工業株式会社 技術研 究所内 (56)参考文献 特開 昭48−102171(JP,A) 特開 平5−57804(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 6/20 B29C 44/00 - 44/60 B65D 81/107 C08J 9/00 C08J 9/16 - 9/24

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多孔質セルロースビーズを疎水性樹脂で表
    面コーティングした後、水発泡性ポリイソシアネート樹
    脂で接着・固結せしめた発泡緩衝体。
  2. 【請求項2】上記多孔質セルロースビーズの直径が約1
    〜5mmである請求項1に記載の発泡緩衝体。
  3. 【請求項3】多孔質セルロースビーズを疎水性樹脂で表
    面コーティングした後、水発泡性ポリイソシアネート樹
    脂で接着・固結することを特徴とする発泡緩衝体の製造
    方法。
JP35989791A 1991-12-26 1991-12-26 発泡緩衝体及びその製造方法 Expired - Fee Related JP3233426B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35989791A JP3233426B2 (ja) 1991-12-26 1991-12-26 発泡緩衝体及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35989791A JP3233426B2 (ja) 1991-12-26 1991-12-26 発泡緩衝体及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05177724A JPH05177724A (ja) 1993-07-20
JP3233426B2 true JP3233426B2 (ja) 2001-11-26

Family

ID=18466854

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP35989791A Expired - Fee Related JP3233426B2 (ja) 1991-12-26 1991-12-26 発泡緩衝体及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3233426B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5681868A (en) * 1995-11-03 1997-10-28 Norton Performance Plastics Corporation Adherence of automotive body and trim parts
GB201117296D0 (en) * 2011-10-07 2011-11-16 Neotherix Ltd Sampling device

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05177724A (ja) 1993-07-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN1810877B (zh) 发泡性聚乳酸树脂粒子、聚乳酸发泡粒子及聚乳酸发泡粒子成形体
JPH11158244A (ja) 連続気泡硬質フォームの製造法、これにより得られる連続気泡硬質フォーム、およびその使用法
US5314927A (en) Polyester foamed articles and method for producing the same
US5234965A (en) Process for the production of polyurethane foams
US2995530A (en) Polyurethane composition containing an nu, nu'-bis (hydroxy-alkyl) piperazine and preparation of same
US4302272A (en) Process for heat sealing polyurethane foam
JPH11166062A (ja) 発泡剤含有エマルジョン、独立気泡および連続気泡の硬質ポリウレタンフォームの製造法、およびポリエステルアルコールの使用
JPS5820967B2 (ja) ポリウレタンフオ−ムの製造法
JP3233426B2 (ja) 発泡緩衝体及びその製造方法
US3138562A (en) Cellular polyurethane plastics
US4717611A (en) Void-free molded polyurethane articles with surface attachment strips
JPH09505846A (ja) 非イオンテンシドによって改変されたポリウレタンフォーム
WO2004013215A1 (en) Water absorbent flexible polyurethane foam
US4558073A (en) Composition for the production of polyurethane foam materials having improved form stability
JP3177531B2 (ja) 生物崩壊性緩衝材料及びその製法
JP2002020526A (ja) 樹脂発泡性粒子
US2888413A (en) Preparation of flexible elastomeric cellular polyurethane materials
JP3321736B2 (ja) リグノセルロース系発泡体の製造方法
JP3197349B2 (ja) 微生物分解性ポリウレタン緩衝材
JPH05200889A (ja) 発泡緩衝体及びその製造方法
JP4293489B2 (ja) 生分解を有する発泡成形物の製造方法
JP3802681B2 (ja) 生分解性を有する発泡性樹脂組成物
JP2002179832A (ja) 発泡粒子および成形体
JP2007138097A (ja) ポリ乳酸系樹脂組成物
JP4053881B2 (ja) ポリウレタンフォーム製造用活性剤

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees