JP3232615B2 - インバータ装置 - Google Patents
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Description
れる直列多重型あるいは並列多重型インバータ装置に関
するものである。
路の構成を示す。図13において、20および21は平
滑コンデンサ、22〜25、33〜36および44〜4
7はゲートターンオフサイリスタ(以下、GTOと呼
ぶ)、26〜31、37〜42および48〜53はダイ
オード、32、43および54はインバータ出力端子で
ある。
0および21の電圧をそれぞれEとし、かつ平滑コンデ
ンサ20および21の相互接続点すなわち中性点の電位
を零電位とすると、例えばGTO22〜25のオン・オ
フ状態と出力端子32の電圧Vuの関係は図14のよう
になることが知られている。この関係は、図13および
図14より容易に理解することができる。他の出力端子
43および54の電圧についても、同様である。
インバータ回路は、GTO22〜25、33〜36およ
び44〜47のオン・オフ状態に応じて、出力電圧が−
E、0、Eの3値をとるので、3レベルインバータ回路
とも呼ばれている。また、ダイオード26、27、3
7、38、48および49によって中性点電圧がクラン
プされることから、中性点クランプ型インバータ回路と
も呼ばれている。
の出力電圧をパルス幅変調制御により制御する方式とし
て、例えば図15に示すものがあった。この制御方式
は、IEEE−PESC’88 Conference
Record 1255頁〜1262頁に記載の論文
A nobel approach to theg
eneration and optimizatio
n of three−level PWM wave
forms に示されている。
出力電圧制御動作を図13〜図15を参照しながら説明
する。まず、出力端子32から出力されるU相出力電圧
Vuの指令として2種類の正弦波信号Sa およびSb
が与えられ、3角波信号Scとそれぞれ比較される。こ
こで、正弦波信号Sa の振幅に関係したパラメータK
はU相出力電圧Vuの指令の振幅に比例する。すなわ
ち、出力電圧Vuの指令の振幅が大きくなるほど、パラ
メータKの値は大きくなる。一方、正弦波信号Sb は
次のようにして与えられる。図において、パラメータH
の値は一定で、かつ3角波信号Sc のp−p値を越え
ないように設定される。このとき、正弦波信号Sb と
正弦波信号Sa との関係は1式で示される。すなわ
ち、正弦波信号Sb は正弦波信号Sa から1式による
演算によって求めることができる。
以下のようにして行われる。すなわち、正弦波信号Sb
の振幅が3角波信号Sc の振幅より大きい場合はGT
O22をオンとし小さい場合はオフする。同様に、正弦
波信号Sa の振幅が3角波信号Sc の振幅より大きい
場合はGTO23をオンとし小さい場合はオフする。ま
た、GTO24のスイッチングはGTO22と逆にす
る。すなわち、GTO24はGTO22がオンのときオ
フ、GTO22がオフのときオンとする。同様に、GT
O25のスイッチングはGTO23と逆にする。その結
果、図14の関係から、図15(a)の最下段に示され
たように正弦波信号Sa 、Sb に応じてパルス幅変調
制御されたU相出力電圧Vuが出力される。
は、図15(b)に示したように、正弦波信号Sa お
よび正弦波信号Sb の振幅が出力電圧指令の振幅に比
例して大きくなり、出力電圧の基本波成分も大きくな
る。
るV相およびW相の出力電圧Vv、Vwについても同様
にそれぞれ電圧指令に応じた2種類の正弦波信号と3角
波信号Sc とが比較されパルス幅変調制御される。こ
の結果、図13に示された直列多重型インバータ回路か
らパルス幅変調制御された3相の交流電圧が出力され
る。
では、上述したように各相毎に2種類の正弦波信号を用
いて出力電圧のパルス幅変調制御を行っているが、図1
5からわかるように出力電圧指令の振幅が大きくなる
と、出力電圧が零となる区間が短くなり、正(E)また
は負(−E)となる区間が長くなる。このため、出力電
圧の振幅が大きくなると、正または負の2値の電圧を出
力する通常の2レベルインバータと比較して、直列多重
型インバータの特徴である出力電圧の高調波成分低減効
果が失われるという問題があった。
問題点を解消するためになされたもので、出力電圧の振
幅が大きい場合にも高調波成分の少ない交流出力を得る
ためのインバータ装置を提供することを目的としてい
る。上記の目的は、出力電圧指令ベクトルの振幅および
位相に基づいてこの出力電圧指令ベクトルに近接し、か
つ少なくとも零電圧ベクトルもしくは中性点電圧ベクト
ルを含む3つの出力電圧ベクトルを選択し、所定期間に
おけるこれら3つの電圧ベクトルの持続時間および選択
順序を制御することにより達成される。
の出力電圧ベクトルは、直列多重型あるいは並列多重型
インバータが出力可能な電圧ベクトルの中から、この出
力電圧ベクトルに近接する3つの電圧ベクトルを選択
し、かつ所定期間におけるこれら3つの電圧ベクトルの
持続時間を制御することにより出力することが可能であ
る。さらに、上記の3つの電圧ベクトルの選択順序を制
御することにより、出力電圧の振幅が大きい場合にも、
出力電圧に含まれる高調波成分を低減することが可能で
ある。
はこの発明の第1の実施例の構成を示す回路図である。
図において、1は直列多重型インバータ回路、2はこの
直列多重型インバータ回路を制御するマイクロコンピュ
ータ、3〜8はD/Aコンバータ、9は3角波信号発生
回路、10〜15は比較器、16は電圧ベクトル選択回
路、17はスイッチング信号発生回路、18は出力電圧
指令ベクトル発生回路である。直列多重型インバータ回
路1において、19は直流電源であり、平滑コンデンサ
20および21など他の構成要素は従来装置における直
列多重型インバータ回路のものと同一のものである。
可能な電圧ベクトルについて説明する。図14に示した
ように、直列多重型インバータ回路1は出力端子32、
43および54から出力される各相(U,V,Wとす
る)の電圧Vu、VvおよびVwがそれぞれ正、0、負
の3値をとり得ることから、3×3×3=27個の電圧
ベクトルを出力できる。ここで、例えばVu=E、Vv
=0、Vw=−Eとなる電圧ベクトルを(1,0,−
1)と表現すると、2つの電圧ベクトル(−1,0,
0)と(0,1,1)とは同一の線間電圧を出力するこ
とがわかる。したがって、同一の線間電圧を出力する電
圧ベクトルの数を1つと数えると、出力可能な電圧ベク
トルの数は19個となる。
1が出力可能な電圧ベクトルを図示すると図2が得られ
る。図において、24個の正3角形の頂点が出力電圧ベ
クトルである。ここで、(−1,−1,−1)、(0,
0,0)および(1,1,1)の3つの電圧ベクトル
は、線間電圧が零となるので零電圧ベクトルと呼ぶ。ま
た、例えば(0,−1,−1)と(1,0,0)は同じ
線間電圧を出力するが、充放電される平滑コンデンサが
異なる。すなわち、(0,−1,−1)の電圧ベクトル
を出力するときは、図1においてGTO23、24、3
5、36、46、47がオンし、平滑コンデンサ21が
充放電される。一方、(1,0,0)の電圧ベクトルを
出力するときは、GTO22、23、34、35、4
5、46がオンし、平滑コンデンサ22が充放電され
る。したがって、これらの電圧ベクトルを出力する場合
は、平滑コンデンサ21および22の相互接続点である
中性点の電位が変化する。そこで、これらの電圧ベクト
ルをここでは中性点電圧ベクトルと呼ぶことにする。図
2中黒丸で示したように、中性点電圧ベクトルはこれら
2つの電圧ベクトル以外に10個存在する。
式について説明する。まず、図3に示したように、出力
電圧指令ベクトルV* がV4■[=(0,−1,−1)
または(1,0,0)]、V6■[=(0,0,−1)
または(1,1,0)]およびV46[=(1,0,−
1)]を頂点とする正3角形3の内部にある場合は、以
下に述べるように、これら3つの電圧ベクトルを選択す
ることにより出力電圧の制御が行われる。
kで、反時計方向にωの周波数で回転すると仮定する。
すると、ある所定時間Tにおける出力電圧指令ベクトル
V*の先端が描く円弧軌跡の長さと、上記の3つの電圧
ベクトルを用いて出力された合成ベクトルが描く軌跡の
長さとが等しくなることから2式が得られる。
46■ はそれぞれ、電圧ベクトルV4■、V6■およびV
46の持続時間である。さらに、便宜上図3において、原
点からV4■(またはV6■)までの長さを0.577
(より正確には1を3の平方根で除した値)とした。次
に、これら3つの電圧ベクトルの持続時間の総和が所定
期間Tに等しいことから、3式が得られる。
クトルの持続時間を求めると4式が得られる。
正3角形1、2および4の内部に存在する場合にも、そ
のときの出力電圧指令ベクトルV* の存在する正3角形
の頂点の3つの電圧ベクトルを利用して出力電圧のパル
ス幅変調制御が行われる。図4に電圧指令ベクトルV*
がそれぞれ正3角形の内部に存在するための条件と、選
択される3つの電圧ベクトルの持続時間を示す。
相θが0〜π/3の範囲にある場合のパルス幅変調方式
について説明したが、位相θが0〜π/3ずつ変化する
毎に選択する3つの電圧を変化させれば、位相θがπ/
3〜2πの範囲にあっても同様に出力電圧を制御でき
る。以上の方法によって出力電圧指令ベクトルV* に応
じてパルス幅変調制御された3相交流出力電圧を得るこ
とができる。ここで、出力電圧の振幅および周波数はそ
れぞれ出力電圧指令ベクトルV* の振幅kおよび周波数
ωに応じて制御できることは明かである。
いて、図5〜図7を参照しながら説明する。まず、出力
電圧指令ベクトルV* の振幅が小さくて零電圧ベクトル
を頂点の1つとする正3角形の内部に含まれる場合に
は、図5に示した矢印にそって3つの電圧ベクトルを選
択する。例えば、出力電圧指令ベクトルV* の位相θが
0〜π/3の範囲にある場合は、所定時間Tの間に、V
0→V4■→V6■→V0→V4■→V6■→V0 の順に3つ
のベクトルV0 、V4■およびV6■を選択する。そし
て、出力電圧指令ベクトルV* の位相θが増加してπ/
3〜2π/3の範囲に移ると、所定時間Tの間にV0→
V2■→V6■→V0→V2■→V6■→V0 の順に3つの
電圧ベクトルV0 、V2■およびV6■を選択する。この
ような順序で3つの電圧ベクトルを選択すると、出力電
圧指令ベクトルV* の位相θがπ/3を境にして変化し
ても、電圧ベクトルV4■とV2■が入れ替るだけで残り
の2つの電圧ベクトルは変化しない。しかも、図4から
わかるように、位相θ=π/3の付近では電圧ベクトル
V4■とV2■の持続時間はほとんど零である。
圧ベクトルを零電圧ベクトルが第1番目となるように選
択すると、出力電圧指令ベクトルV* の位相θがπ/3
毎に変化する際の出力電圧の変化を最低限に抑えること
ができる。すなわち、このような順序で電圧ベクトルを
選択すると出力電圧指令ベクトルV* が図5の実線で囲
まれた正6角形の内部に存在する場合、波形歪が極めて
少ない交流出力電圧が得られる。
大きく中性点電圧ベクトルV4■を頂点の1つとする正
3角形の内部に含まれる場合には、図6に示した矢印に
そって3つの電圧ベクトルを選択する。例えば、出力電
圧指令ベクトルV* が電圧ベクトルV4■、V4 および
V46を頂点とする正3角形の内部に存在する場合は、所
定時間Tの間にV4■→V4→V46→V4■→V46→V4→
V4■の順に3つの電圧ベクトルV4■、V4 およびV46
を選択する。そして、出力電圧指令ベクトルV* の位相
θが増加して電圧ベクトルV4■、V6■およびV46を頂
点とする正3角形の内部に移ると、所定時間Tの間にV
4■→V6■→V46→V4■→V46→V6■→V4■の順に
3つの電圧ベクトルV4 、V6■およびV46を選択す
る。すると、電圧ベクトルV4 とV6■が入れ替るだけ
で残りの2つの電圧ベクトルは同じである。
圧ベクトルを中性点電圧ベクトルが第1番目となるよう
に選択すると、出力電圧指令ベクトルV* が図6の実線
で囲まれた正6角形の内部に存在する場合、波形歪が極
めて少ない交流出力電圧が得られる。
が増加して図6の実線で囲まれた正6角形に含まれなく
なった場合は、図7に実線で囲ったような中性点電圧ベ
クトルV6■を中心とする正6角形について同様の方法
で電圧ベクトルを選択する。
式は零電圧ベクトルあるいは中性点電圧ベクトルを中心
とする正6角形を1つのまとまりとみなし、それぞれの
正6角形に含まれる電圧ベクトルを利用して出力電圧の
パルス幅変調制御を行う際に出力電圧の波形歪が最小と
なるように、所定時間における3つの電圧ベクトルのう
ち零電圧ベクトルあるいは中性点電圧ベクトルが第1番
目となるように電圧ベクトルを選択するものである。
回路18の詳細な構成を図8に示す。図において、60
はA/Dコンバータ、62はROM(リードオンリメモ
リ)、63はV/Fコンバータ、64はカウンタであ
る。
作を図1および図8をも参照しながら説明する。まず、
アナログ量である周波数指令fを、A/Dコンバータ6
0に入力してディジタル量に変換した後、V/Fパター
ンが記憶されたROM62に入力すると、出力電圧指令
ベクトルV* の振幅kのディジタル値がROM62から
出力される。一方、アナログ量である周波数指令fをV
/Fコンバータ63に入力して周波数が周波数指令fの
振幅に比例したパルス列に変換した後カウンタ64に入
力すると周波数指令fの時間積分が行われ、出力電圧指
令ベクトルV*の位相θのディジタル値として出力され
る。このような出力電圧指令ベクトルの発生方法は、汎
用インバータなどを用いて誘導電動機をV/F一定制御
する場合によく使用されている。
幅kおよび位相θをマイクロコンピュータ2に入力する
と、図9に示すフローチャートにしたがってマイクロコ
ンピュータ2の内部で演算が行われ、パルス幅変調制御
に必要な制御信号が出力される。まず、入力された位相
θに応じて出力電圧指令ベクトルV* がどのπ/3区間
に存在するかの判定が行われ、区間信号Ss が演算され
る。すなわち、区間信号Ss は例えば0〜5の6つの値
をとる。
幅kおよび位相θに応じて、図4に示された領域の判定
が行われ、領域信号Sr が演算される。このとき領域の
判定に使用される位相は区間信号Ss が変化する毎にリ
セットされるので、0〜π/3の値をとる。さらに、図
4に示された持続時間および上述した選択順序にしたが
って、6つの制御信号S1〜S6が演算される。例えば、
電圧ベクトルをV0→V4■→V6■→V0→V4■→V6■
→V0 の順に選択する場合は、5式にしたがって制御信
号S1〜S6が演算される。
Sr および制御信号S1〜S6がマイクロコンピュータ2
から出力される。
力された制御信号S1〜S6はそれぞれD/Aコンバータ
3〜8に入力されアナログ信号に変換された後、比較器
10〜15に入力される。そして比較器10〜15によ
って、これらの制御信号S1〜S6と3角波信号発生回路
9から出力された3角波信号Sc との振幅がそれぞれ比
較され、図10に示したような2値信号S1c〜S6cが出
力される。図10からわかるように、2値信号S1c〜S
6cによって選択すべき電圧ベクトルの選択順序と持続時
間が決定される。すなわち、3角波信号Sc の半周期に
相当する所定時間Tの間に、2値信号S1c〜S6cはそれ
ぞれローレベルからハイレベルへと1回ずつレベルが変
化するので、これらの信号のうち1つが変化する毎に選
択する電圧ベクトルが変更される。また選択された電圧
ベクトルの持続時間は隣あった2つの2値信号の一方が
ローレベルからハイレベルに変化してから、他方の信号
がローレベルからハイレベルに変化するまでの時間とな
る。
クロコンピュータ2から出力された区間信号Ss および
領域信号Sr を電圧ベクトル選択回路16に入力する
と、選択すべき電圧ベクトルに対応した選択信号Sv が
出力される。すなわち、2値信号S1c〜S6cより選択す
べき3つの電圧ベクトルの選択順序と持続時間が決定さ
れ、区間信号Ss および領域信号Sr によって図2に示
された27個の電圧ベクトルのうちどの3つの電圧ベク
トルを選択するかが決定される。したがって、具体的に
は電圧ベクトル選択回路16として、これらの2値信号
S1c〜S6c、区間信号Ss および領域信号Sr に対応し
て、出力電圧ベクトルに対応した選択信号Sv の値がテ
ーブルとして書込まれたROMが用いられる。このと
き、零電圧ベクトルを出力するためには3つ、1つの中
性点電圧ベクトルを出力するためには2つの電圧ベクト
ルが存在するが、いずれの電圧ベクトルを選択するか
は、例えば所定時間TにおけるGTOのスイッチング回
数が最小となるように決定される。なお、電圧ベクトル
は27個あるので選択信号Sv のビット長は5となる。
グ信号発生回路17に入力すると、直列多重型インバー
タ回路1中のGTO22〜25、33〜36および44
〜47のオン・オフ信号が出力される。ここで、電圧ベ
クトルに対応してどのGTOをオン・オフさせるかは図
14から明らかなので、スイッチング信号発生回路17
はロジック回路あるいはROMを利用して容易に構成で
きる。したがって、スイッチング信号発生回路17の詳
細な回路構成およびその動作については、説明を省略す
る。
GTO22〜25、33〜36および44〜47のスイ
ッチングが行われ、出力電圧指令ベクトルV* に応じて
パルス幅変調制御された3相の交流出力電圧が出力端子
32、43および54から出力される。
を図面によって説明する。まず、この発明の第2の実施
例の構成を図11によって説明する。図において、65
はスイッチング信号発生回路、70は並列多重型インバ
ータ回路である。その他の構成要素は上述した第1の実
施例におけるものと同一のものである。並列多重型イン
バータ回路70において、71および72は直流電源、
73は直列接続された直流電源71および72に並列接
続された平滑コンデンサ、74および75はインバータ
回路、76〜78は中間タップ付リアクトル、79〜8
1は出力端子である。ここで、インバータ回路74およ
び75は、中間タップ付リアクトル76〜78を介して
出力が並列接続されることから、70は並列多重型イン
バータ回路と呼ばれる。インバータ回路74において、
82〜87はGTO、88〜93はダイオードである。
インバータ回路75において、94〜99はGTO、1
00〜105はダイオードである。
もにEとし、これらの相互接続点の電位を零電位とする
と、例えばGTO82、83、94および95のオン・
オフ状態と出力端子79の電圧Vuとの関係は図12の
ようになることが知られている。他の出力端子80およ
び81の電圧VvおよびVwについても同様である。図
12から、第1の実施例における直列多重型インバータ
回路1と同様に、並列多重型インバータ回路70も、−
E,0,Eの3値の電圧を出力することができる。この
場合も、上述した第1の実施例における直列多重型イン
バータ回路1と同様に、出力電圧Vu、VvおよびVw
の値が全て等しくなる電圧ベクトルを零電圧ベクトル、
1つの相の電圧が零で残りの2相の電圧がともに正
(E)または負(−E)となる電圧ベクトルを中性点電
圧ベクトルと呼ぶものとする。すると、第1の実施例と
同じパルス幅変調方式によって、並列多重型インバータ
回路70の出力電圧Vu、VvおよびVwを出力電圧指
令ベクトルに応じて制御することができる。
出力される電圧ベクトルの関係が直列多重型インバータ
回路1と異なるので、スイッチング信号発生回路65の
構成が直列多重型インバータ回路1の場合と異なること
を除けば、この第2の実施例の動作は上述した第1の実
施例の動作と同様であるので、詳細な動作説明は省略す
る。
第2の実施例においては、インバータ回路のスイッチン
グ素子としてGTOを用いた場合について説明したが、
バイポーラトランジスタ、IGBT、MOSFET、S
Iトランジスタなどの自己消弧素子を用いてもよい。
第2の実施例においては、制御信号S1〜S6、区間信号
Ss および領域信号Sr をマイクロコンピュータを用い
て演算する場合について説明したが、ロジック回路やR
OMを利用してハードウェアにより演算することも可能
である。
び第2の実施例においては、制御信号S1〜S6と3角波
信号Sc の振幅比較は、アナログ回路によって行う場合
について説明したが、ディジタルコンパレータを用いて
ディジタル回路によって行ってもよい。このときは、マ
イクロコンピュータと比較器の間のD/Aコンバータが
不要になる。
電圧指令ベクトルの振幅および位相に基づいて出力電圧
指令ベクトルに近接し、かつ少なくとも零電圧ベクトル
もしくは中性点電圧ベクトルを含む3つの電圧ベクトル
を選択するとともに、所定期間において前記3つの出力
電圧ベクトルの選択順序が零電圧ベクトルもしくは中性
点電圧ベクトルが第1番目および最後となる電圧ベクト
ル順序を組み合わせて出力電圧を制御するので、極めて
高調波成分の少ない交流電圧を出力できる直列多重型あ
るいは並列多重型インバータ装置が得られるという効果
がある。
ある。
ンバータの出力電圧のベクトル図である。
図である。
て選択される3つの電圧ベクトルの持続時間を示す説明
図である。
圧ベクトルの選択順序を示す説明図である。
圧ベクトルの選択順序を示す説明図である。
圧ベクトルの選択順序を示す説明図である。
ベクトル発生回路の詳細を示すブロック図である。
ピュータの演算内容を示すフローチャートである。
ル選択回路の動作説明図である。
回路図である。
インバータ回路の出力電圧とGTOのオン・オフ状態と
の関係を示す説明図である。
す回路図である。
とGTOのオン・オフ状態との関係を示す説明図であ
る。
方式の原理説明図である。
回路 19 直流電源 20、21 平滑コンデンサ 22〜25、33〜36 ゲートターンオフサイリス
タ 44〜47 ゲートターンオフサイリス
タ 26、27、28〜31 ダイオード 37〜42、48〜53 ダイオード 32、43、54 出力端子 65 スイッチング信号発生回路 70 並列多重型インバータ回路 71、72 直流電源 73 平滑コンデンサ 74、75 インバータ回路 76〜78 中間タップ付リアクトル 79〜81 出力端子 82〜87、94〜99 ゲートターンオフサイリス
タ 88〜93、100〜105ダイオード
Claims (2)
- 【請求項1】 直流電源および直流回路のリップル電流
を吸収するための平滑コンデンサにより構成され中性点
出力を有する直流回路と、第1ないし第4の4つのスイ
ッチング素子が直列接続されて前記直流回路の端子に接
続され、かつ前記第2および第3のスイッチング素子の
相互接続点がインバータ出力端子に接続され、また前記
第1および第2のスイッチング素子の相互接続点と前記
第3および第4のスイッチング素子の相互接続点とはそ
れぞれ前記直流回路の中性点とダイオードを介して接続
されることにより構成され、パルス幅変調制御により出
力電圧が制御される直列多重型インバータ装置におい
て、出力電圧指令ベクトルの振幅および位相に基づいて
前記出力電圧指令ベクトルに近接し、かつ少なくとも零
電圧ベクトルもしくは中性点電圧ベクトルを含む3つの
電圧ベクトルを選択するとともに、所定期間において前
記3つの電圧ベクトルの選択順序が前記零電圧ベクトル
もしくは前記中性点電圧ベクトルが第1番目および最後
となる電圧ベクトル順序を組み合わせて出力電圧を制御
することを特徴とするインバータ装置。 - 【請求項2】 直流電源と、直流リアクトルを介して並
列接続されたインバータにより構成され、パルス幅変調
制御により出力電圧が制御される並列多重型インバータ
装置において、出力電圧指令ベクトルの振幅および位相
に基づいて前記出力電圧指令ベクトルに近接し、かつ少
なくとも零電圧ベクトルもしくは中性点電圧ベクトルを
含む3つの電圧ベクトルを選択するとともに、所定期間
において前記3つの電圧ベクトルの選択順序が前記零電
圧ベクトルもしくは前記中性点電圧ベクトルが第1番目
および最後となる電圧ベクトル順序を組み合わせて出力
電圧を制御することを特徴とするインバータ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01505292A JP3232615B2 (ja) | 1992-01-30 | 1992-01-30 | インバータ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01505292A JP3232615B2 (ja) | 1992-01-30 | 1992-01-30 | インバータ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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