JP3232590B2 - 酸化触媒 - Google Patents

酸化触媒

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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は炭化水素および一酸化炭
素等を低温で酸化する触媒に関する。
【0002】
【従来の技術】触媒の担体としては通常、無機質多孔体
が多く利用されている。無機質多孔体としては、チタ
ン、窒素およびジルコニア等からなる複合酸化物を用い
た例(特開平2−63552)、セラミック繊維の集合
体を用いた例(特開平1−245850)、また、アル
ミナ、シリカ、チタニアまたはアルミナ−シリカ担体を
用いた例(特開昭62−201648)、さらにはA型
ゼオライト、X型ゼオライトおよびモルデナイト系ゼオ
ライト(特開昭55−147153)や結晶性ゼオライ
ト(特開昭64−4220)を用いた例などが開示され
ている。これらは多孔体の固体酸性あるいはBET表面
積の大きさに着目したものである。しかしこれらの酸化
性能はまだ十分ではなく(性能評価目安としての炭化水
素の50%転化温度が高い)、たとえば、自動車排ガス
浄化用触媒として実用化するためにはさらに活性の高い
触媒が必要とされていた。
【0003】一方、複鎖構造型粘土鉱物に金属を担持し
た触媒は、気体や液体に対し優れた吸着能を有してお
り、従来化学反応の触媒や浄化吸着剤として利用されて
おり、酸化触媒としても有望と考えられる。しかし、
「炭化水素類の水素化処理触媒」(特開昭53−346
91)に見られるような粘土鉱物の構造を低温で強酸に
より崩し、触媒金属となるランタニド、鉄等のイオンを
担持させる担持方法では、金属イオンの担持量が少な
く、十分な触媒活性を付与することができなかった。
【0004】また、この方法では、強酸により複鎖構造
型粘土鉱物の結晶構造を崩壊させる危険性もあった。さ
らには、強酸を使用するため、製造設備や環境浄化に対
する投資の必要があり、製造コストが高いものとなって
いた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明の目的
は炭化水素や一酸化炭素の酸化触媒として高い活性を有
した酸化触媒を提供することにある。
【0006】特に、自動車等の排出ガスの浄化に適した
酸化触媒を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記目的を
達成するため鋭意研究を重ねた結果、以下に開示する複
鎖構造型粘土鉱物を担体とする酸化触媒を発明するに至
った。
【0008】〔第1発明の構成〕本第1発明の酸化触媒
は、400℃以上800℃以下の温度で少なくとも一部
が非晶質化した複鎖構造型粘土鉱物と、該複鎖構造型粘
土鉱物に担持した白金および/またはパラジウムとより
なることを特徴とする。
【0009】400℃以上800℃以下の温度で熱処理
した複鎖構造型粘土鉱物の構造は1つの結晶構造から次
の結晶構造へ移行する過渡的な構造であり、X線を用い
た構造解析によると少なくとも一部が非晶質状態と見ら
れる(以後、簡単のため非晶質状態あるいは非晶質体と
呼ぶ)。また、白金および/またはパラジウムの微粒子
は120m2 /g以上の比表面積を有する非晶質状態の
粘土鉱物の不斉面上に存在するOH基を介して分散担持
されているため原子状態に近い高度な分散状態となって
いる。
【0010】400℃未満で処理したものでは、複鎖構
造型粘土鉱物の構造が不安定で水を吸収することにより
構造が復元することから非晶質部分が存在せず、白金お
よび/またはパラジウムを高度に分散担持させることが
難しい。800℃を越える温度で処理したものでは、複
鎖構造型粘土鉱物の構造がエンスタタイト型の結晶構造
に変化し構造内のOH基が消失するため白金触媒の高分
散担持が不可能となる。
【0011】〔第2発明の構成〕本第2発明の酸化触媒
は、400℃以上800℃以下の温度で少なくとも一部
が非晶質化した複鎖構造型粘土鉱物であり、その構成元
素であるマグネシウムおよび/またはアルミニウムの少
なくとも一部が遷移金属元素により置換された粘土鉱物
と、該粘土鉱物に担持した白金および/またはパラジウ
ムとよりなることを特徴とする。
【0012】400℃以上800℃以下の温度で熱処理
した複鎖構造型粘土鉱物の構造は1つの結晶構造から次
の結晶構造へ移行する過渡的な構造であり、前記第1発
明と同様に少なくとも一部が非晶質状態となっている。
本第2発明における粘土鉱物は、非晶質状態において構
成元素であるアルミニウムやマグネシウムが他の元素と
置換されやすくなることを利用したものである。
【0013】構成元素と置換された遷移金属元素は複鎖
構造型粘土鉱物中に高度に分散しており、さらに白金お
よび/またはパラジウムの微粒子は非晶質化した粘土鉱
物の不斉面に存在するOH基を介して原子状態に近い高
分散状態で担持されている。
【0014】400℃未満では複鎖構造型粘土鉱物の構
造が非晶質化しておらず、遷移金属の置換が少ない。ま
た、800℃を越える温度では複鎖構造型粘土鉱物の構
造がエンスタタイト型の安定な結晶構造に変化し、やは
り遷移金属の置換が起きにくくなる。
【0015】
【作用】
〔第1発明の作用〕複鎖構造型粘土鉱物は1つの大きな
単一結晶ではなく、微細な結晶の集合体であり、結晶構
造が切れた部位等での不斉面が存在する。この不斉面に
は、水酸基が存在しており白金等の金属錯体が吸着しや
すい。
【0016】ところで、複鎖構造型粘土鉱物を400℃
以上800℃以下で熱処理すると粘土鉱物の結晶構造が
崩れ、次の結晶構造へ移行するための過渡的な非晶質状
態となる。この状態は元の結晶構造が崩れた状態であり
上記の不斉面が増加する。このため、不斉面に存在する
OH基は増加するとともに複鎖構造型粘土鉱物全体に広
がり高分散状態となる。
【0017】また、非晶質化した複鎖構造型粘土鉱物は
高い比表面積(120m2 /g以上)を有しているの
で、気体や液体の吸着特性に優れている。
【0018】本発明の白金および/またはパラジウムは
この状態のOH基を介して担持されているので凝集を起
こさず高分散状態となる。このため、本発明の触媒は高
い活性を有する酸化触媒となる。
【0019】〔第2発明の作用〕本第2発明では、非晶
質化した粘土鉱物中のマグネシウムやアルミニウムの結
合力を低下させて遷移金属元素と置換させた構造である
ため、置換した遷移金属元素は炭化水素や一酸化炭素等
の拡散や吸着に適した繊維間あるいはチャンネル(繊維
中に存在する断面の幅が約1〜0.6nmの繊維方向に沿
って延びたトンネル)の中の構造を潰すことなく、高分
散状態に存在しうる。
【0020】さらに、この遷移金属元素を置換した複鎖
構造型粘土鉱物を担体として白金および/またはパラジ
ウムを第1発明と同様に高分散で担持させた構造である
ため、白金および/またはパラジウムと遷移金属元素と
の間で協奏的な作用が生ずるものと推定される。すなわ
ち、遷移金属が炭化水素や一酸化炭素等を吸着し、その
近傍にある白金および/またはパラジウムがこれらを酸
化する反応が生ずる。
【0021】
【発明の効果】
〔第1発明の効果〕本発明の触媒では白金および/また
はパラジウムが高度に分散担持しており、大きな比表面
積を有する非晶質担体の吸着特性と相まって炭化水素や
一酸化炭素等を低温で酸化できる優れた活性を有する。
【0022】また、本発明の触媒は非晶質化しているた
め従来保有している水等の離脱による構造変化がなく耐
熱性に優れている。また、水等との水和反応や、アミン
類による被毒を受けにくくなっている。
【0023】従って、本発明は内燃機関等の排気ガス浄
化触媒等として使用可能である。
【0024】〔第2発明の効果〕本発明の触媒は遷移金
属が構造内に取り込まれた比表面積の大きな非晶質状態
の複鎖構造型粘土鉱物担体に白金および/またはパラジ
ウムの金属が高分散状態で担持されているので、担体、
遷移金属、および白金および/またはパラジウムが協奏
的に作用し炭化水素や一酸化炭素等を低温で酸化できる
特に優れた活性を有する。
【0025】従って、本発明は内燃機関等の排気ガス浄
化触媒等として使用可能である。
【0026】
【実施例】以下、本発明を具体例、実施例等を用いて詳
細に説明する。
【0027】(具体例1)複鎖構造型粘土鉱物としては
セピオライト、パリゴルスカイト、アタパルジャイトが
使用できる。その構成はセピオライトがSi12Mg8
30(OH2 4 ・8H2 O、アタパルジャイトおよびパ
リゴルスカイトが(MgAl)5 (SiAl)8
20(OH)2 ・8H2 Oである。
【0028】これらは含水珪酸マグネシウムを主成分と
し、その表面に反応性に富む水酸基を有する粘土鉱物で
ある。この粘土鉱物は、直径が0.05〜0.6μm程
度の繊維からなり、該繊維に平行に約1〜0.6nm程度
の長方形の断面積を持つ(チャンネル)が存在する。ま
た、350〜400m2 /gなる大きなBET比表面積
を有している。
【0029】(具体例2)高分散状態で担持された白金
および/またはパラジウムよりなる金属は金属クラスタ
ーの金属原子の数が少ない筏状構造あるいは一原子状態
で存在しており、該金属の担持量は0.1wt%以上1
0wt%以下が望ましい。0.1wt%以下の場合は触
媒作用がほとんどなくなる。10wt%以上になると金
属クラスターが粗大となり、触媒活性が低下する。ま
た、金属の担持量が多量となるためコストが増大する。
【0030】(具体例3)遷移金属としてはV,Mn,
Fe,Co,NiおよびCuが適当である。
【0031】また、これら遷移金属をイオン交換する量
としては粘土鉱物中のマグネシウムおよび/またはアル
ミニウムに対して5〜10wt%が適当である。
【0032】これより多い場合には、複鎖構造型粘土鉱
物中に存在する繊維間やチャンネル等の拡散通路や吸着
サイトが潰れるために酸化触媒としての活性は低下す
る。また、これより少ない場合には、遷移金属と白金お
よび/またはパラジウムとの協奏反応量が低下するため
酸化触媒としての活性は低下する。
【0033】(具体例4)本発明の酸化触媒の製造方法
は、複鎖構造型粘土鉱物を400℃以上800℃以下の
温度で熱処理することによって、前記粘土鉱物の構造を
変化させ少なくとも一部を非晶質化する熱処理工程と、
粘土鉱物中のマグネシウムおよび/またはアルミニウム
イオンを遷移金属イオンとイオン交換させる置換工程
と、前記イオン交換した複鎖構造型粘土鉱物に白金およ
び/またはパラジウムのイオンを作用させて白金および
/またはパラジウムを担持する担持工程とからなる。但
し、第1発明において置換工程は省略してもよい。
【0034】熱処理工程における熱処理温度は、400
℃〜800℃である。400℃未満では該粘土鉱物の構
造を十分に変化させることができない。800℃を越え
る温度では、該粘土鉱物の構造がエンスタタイト型の結
晶に変化して、金属元素の担持が困難となり、細孔も消
失するので好ましくない。細孔が消失すると、ガスの吸
着サイトやガス拡散に有効な通路が確保できなくなる。
熱処理することによって粘土鉱物の構造を非晶質化させ
マグネシウムもしくはアルミニウムと酸素との結合力を
低下させることができる。
【0035】熱処理を行なうと、まず、該粘土鉱物の構
造中のトンネル内にある沸石水や結晶水が抜ける。これ
と同時に結晶構造が変化して、結晶を構成しているMg
O層の八面体のMg−O結合力が低下し、水中において
はマグネシウムはイオン化し溶出し易い状態となる。こ
れはマグネシウムと置換しているアルミニウムについて
も同様である。
【0036】熱処理温度は非晶質化が大きくイオン交換
の最も起こりやすい600℃〜700℃が特に好適であ
る。
【0037】非晶質化した複鎖構造型粘土鉱物に遷移元
素から選ばれる少なくとも1種を粘土鉱物中のマグネシ
ウムおよび/またはアルミニウムと置換する工程では、
粘土鉱物を先ず水に分散して懸濁液を作る。この時の水
の量は10重量倍以上が好適である。これより少ないと
該粘土鉱物の懸濁状態が悪く、マグネシウムおよび/ま
たはアルミニウムと遷移金属との置換が均一になりにく
い。マグネシウムおよび/またはアルミニウムと置換す
る遷移金属は、塩の形で導入するのが好ましい。本工程
では、これらの金属塩を前記懸濁液に添加し、混合す
る。
【0038】遷移金属イオンを水中で作用させると、該
粘土鉱物の結合力の低下したマグネシウムおよび/また
はアルミニウムはイオン化し遷移金属イオンと容易にイ
オン交換できる。このように触媒活性の高い遷移金属イ
オンをマグネシウムおよび/またはアルミニウムイオン
と置換して該粘土鉱物の構造内に導入することにより、
これら遷移金属が強固にしかも高度に分散される。
【0039】また、複鎖構造型粘土鉱物を400℃から
800℃で熱処理したものは、120m2 /g以上のB
ET比表面積を有しているが、イオン置換により、比表
面積の低下は生じない。むしろ、強固で安定な構造とな
り、比表面積も増加する。
【0040】さらに、白金および/またはパラジウムよ
りなる金属を担持する担持工程では、前記工程でできた
遷移金属を置換した複鎖構造型粘土鉱物が懸濁した溶液
中に白金および/またはパラジウムの化合物あるいは該
化合物溶液を添加して白金および/またはパラジウムを
担持させる。
【0041】(実施例1)複鎖構造型粘土鉱物はトルコ
産セピオライトの粉末を使用した。このセピオライト粉
末をアルミナ製の坩堝に入れ、ニクロム炉内で400℃
から800℃の温度範囲で4.5時間保持して熱処理し
た。400℃から800℃の各所定の温度で熱処理した
セピオライトを20g分取し、白金として0.4〜10
wt%であるジニトロジアミン白金硝酸溶液中に浸せき
した。浸せき後加熱スターラ上で攪拌し均一攪拌下でヒ
ータにより110℃〜120℃の温度で過剰の水分を蒸
発させた。その後110℃の乾燥器内で余剰水分を蒸発
させた。全水分を蒸発後、ニクロム炉内で350℃で3
時間焼成し本実施例の酸化触媒を調製した。
【0042】この触媒について以下のように酸化活性試
験を行った。まず、調製した酸化触媒を150kg/cm2
圧力でプレス成形した後、カッターナイフで破砕し、6
〜10メッシュの大きさに分級した。この破砕粒を7cc
秤り取り、内径15mmの石英管に充填し、炭化水素とし
て C3 H 6 :500ppm、炭素酸化物として一酸化炭
素CO:1%のガスを用い、これらを50%転化できる
温度を調べた。その結果を表1(A1〜A11)に示し
た。
【0043】
【表1】
【0044】また、表1中には比較例として熱処理温度
が400℃未満のもの、800℃を越えるもの(R1〜
R6)、およびθ−アルミナを担体として用いたもの
(R7)の結果を表している。本実施例の触媒の50%
転化温度は400℃未満および800℃を越える温度で
作製した比較例の触媒およびアルミナを担体とした触媒
のそれより低い温度であり酸化触媒としての活性が非常
に高い。本実施例に使用した触媒はいずれも10メッシ
ュの夥粒を用いた。
【0045】(実施例2)650℃で熱処理したトルコ
産セピオライト30gとイオン交換水900ccを家庭
用ミキサに入れ10分間運転し、セピオライトをイオン
交換水中に十分に分散せしめた。分散後、遷移金属化合
物としてCo,Ni,Fe,MnおよびVの塩化物をセ
ピオライト1molに対し金属原子として3mol相当
分加え、ミキサを用いて溶解し各遷移金属化合物の溶液
を調製した。この溶液中にセピオライトを加えディスパ
で30分間攪拌することによってセピオライト中のマグ
ネシウムと各遷移金属元素をイオン交換させた。その後
吸引ろ過を数回繰り返し、塩素イオン等を十分に洗浄、
除去した。その後、100℃で15時間乾燥し、これに
実施例1と同様の方法で4wt%の白金を担持し本実施
例の酸化触媒を得た。
【0046】得られた触媒の酸化活性を実施例1と同様
の方法で求めた。結果を表2(A12〜A16)に示
す。
【0047】また、比較例として400℃未満および8
00℃を越える温度で熱処理したセピオライトを用いた
以外は本実施例と全く同様の方法で調製した触媒(R8
〜R12)を用いた。表2から明らかなように本実施例
の触媒の50%転化温度は比較例の触媒に比べて遙かに
低く、さらには実施例1の触媒に比較しても低くなって
おり、酸化触媒として特に優れた活性を有している。
【0048】
【表2】
【0049】(実施例3)トルコ産セピオライトの10
0メッシュ以下の粉末をアルミナ製のルツボに入れ、4
00〜800℃の温度範囲の所定温度で4.5時間保持
して熱処理した。熱処理後、セピオライトをアルミナ乳
鉢で100メッシュ以下の粉末に粉砕した。このセピオ
ライト粉末を20g分取し、パラジウムとして0.1〜
10wt%に相当するジニトロジアミンパラジウム硝酸
溶液中に浸漬した。浸漬した混合懸濁液を加熱スターラ
上で攪拌しながらヒータにより過剰の水を蒸発させた。
さらに、110℃の乾燥器内で乾燥した。水分を完全に
取り除いた後、ニクロム炉に350℃の温度で3時間焼
成し、本実施例の酸化触媒を調製した。
【0050】得られた触媒の酸化活性を実施例1と同様
な方法で求めた。結果を表3(A17〜A28)に示
す。
【0051】また、比較例として400℃未満および8
00℃を越える温度で熱処理したセピオライトで、本実
施例と全く同様の方法で調製した触媒(R13〜R1
8)を用いた。また、アルミナを担体とし、その他は本
実施例と同様の方法で調製した触媒(R19、R20)
を用いた。表3から明らかなように本実施例の触媒の5
0%転化温度は比較例の触媒に比べて遙かに低く、酸化
触媒として特に優れた活性を有している。
【0052】
【表3】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−59615(JP,A) 特公 昭47−38312(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01J 21/00 - 38/74 B01D 53/86 B01D 53/94

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】400℃以上800℃以下の温度で少なく
    とも一部が非晶質化した複鎖構造型粘土鉱物と、該複鎖
    構造型粘土鉱物に担持した白金および/またはパラジウ
    ムとよりなることを特徴とする酸化触媒。
  2. 【請求項2】前記白金および/またはパラジウムの担持
    量は0.1wt%以上10wt%以下である請求項1に記
    載の酸化触媒。
  3. 【請求項3】400℃以上800℃以下の温度で少なく
    とも一部が非晶質化した複合鎖構造型粘土鉱物であり、
    その構成元素であるマグネシウムおよび/またはアルミ
    ニウムの少なくとも一部が遷移金属元素により置換され
    た粘土鉱物と、該粘土鉱物に担持した白金および/また
    はパラジウムとよりなることを特徴とする酸化触媒。
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