JP3232415U - 調理用容器の保持具 - Google Patents
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Abstract
【課題】一人用の小型の調理用容器でも長時間使用可能で火力も調整可能な家庭用ガス焜炉やカセット式ガスボンベ焜炉で使用できる小型の調理用容器受の保持具を提供する。【解決手段】ガス焜炉の五徳に載置する小型の調理用容器受けの円筒状の保持具1で、その保持具1の開口部の一側6と他側7の周縁部3に五徳を篏合する係合溝2が形成され、周縁部3に形成された係合溝2の個数が一側6と他側7で異なるものである。係合溝2の凹部は、開口部の周縁部3から深くなるにつれ溝幅が狭くなる。【選択図】図1
Description
本考案は、ガス焜炉に載置して小型の調理用容器を受ける保持具に関するものである。
家庭用ガス焜炉は、携帯型のカセット式ガスボンベ焜炉を含め、一般に複数人を対象とした家庭用の調理用容器に適したサイズになっている。
従って、一人用の小型の調理用容器、例えば一合炊きの釜・鍋等を家庭用ガス焜炉に使用すると、そのサイズが小さすぎてガス焜炉の五徳の上に納まらず不安定となり危険である。また、ガス焜炉の熱源と調理容器が近すぎて適正な火力が伝わらず熱効率が悪いという問題が生じていた。
従って、一人用の小型の調理用容器、例えば一合炊きの釜・鍋等を家庭用ガス焜炉に使用すると、そのサイズが小さすぎてガス焜炉の五徳の上に納まらず不安定となり危険である。また、ガス焜炉の熱源と調理容器が近すぎて適正な火力が伝わらず熱効率が悪いという問題が生じていた。
このような一人前の容量の炊飯釜や料理用鍋を煮炊きする手段として、その小型のサイズに合わせた焜炉が存在する。この焜炉の熱源として主に固形燃料が使用されている。
しかし、固形燃料の熱源は、通常、小型の鍋料理等を対象として1回限りの使用であり、また、長時間の使用は困難であることからその都度調達しなければならずコストも嵩む。また、火力も一般のガス焜炉に比較して弱く、火力の強弱も調整できないという問題があった。
本考案は、一人用の小型の調理用容器でも長時間使用可能で火力も調整可能な家庭用ガス焜炉やカセット式ガスボンベ焜炉を用いて使用することができる調理用容器受の保持具を提供することを目的とする。
本考案の調理用容器の保持具は、保持具の開口部の一側と他側の周縁部に五徳を篏合する係合溝が形成され、周縁部に形成された係合溝の個数が一側と他側で異なることを特徴とする。
また、上記調理用容器の保持具に形成された係合溝は、その凹部が開口部の周縁部から深くなるにつれ溝幅が狭くなるように形成されていることを特徴とする。
本考案の保持具を、保持具の一側、又は他側のいずれか一方の開口部の周縁部に形成された係合溝にガス焜炉の五徳が篏合するように載置し、保持具の上向きとなった開口部に小型の調理用容器を収容することで、小型の調理用容器をガス焜炉上に安定して保持することができる。
以下、本考案の実施形態を添付図面1〜4に基づいて説明する。
図1は、保持具1の斜視図であって、本考案の小型の調理用容器を受ける保持具1は、その本体が上下を開口した環状の円筒体から構成される。
この保持具1は、その本体である円筒体のいずれか一方の開口部がガス焜炉10に面して載置され、上方を向いた他方の開口部に小型の調理用容器を収容して使用するものである。
この保持具1は、その本体である円筒体のいずれか一方の開口部がガス焜炉10に面して載置され、上方を向いた他方の開口部に小型の調理用容器を収容して使用するものである。
そして、前記円筒体の一側6と他側7の開口部は、一定の厚みを有する周縁部3から成る。この各周縁部3には、ガス焜炉10の五徳11を篏合するための複数の係合溝2が形成されている。
また、図2に示すように一側6と他側7の各周縁部3に形成されている複数の係合溝2は、図(b)の一側6と図(c)の他側7では異なる個数で構成されている。
これは、ガス焜炉製造業者によりガス焜炉10に使用される五徳11の数が異なる場合があるため、それに対応して一側6と他側7で異なる数の複数の係合溝2を形成したものである。尚、係合溝2の個数は、図示した個数に限定されるものでない。
これは、ガス焜炉製造業者によりガス焜炉10に使用される五徳11の数が異なる場合があるため、それに対応して一側6と他側7で異なる数の複数の係合溝2を形成したものである。尚、係合溝2の個数は、図示した個数に限定されるものでない。
図3は、係合溝2の凹部の拡大断面図である。凹部の溝幅wは、周縁部3の表面から深くなるにつれて狭くなるように形成されており、各ガス焜炉製造業者のガス焜炉10の五徳11の厚さに適応できるようにしてある。
このように本考案の保持具1は、各製造業者のガス焜炉10の五徳11の態様の違い対して適応できる構造を有しており、必要に応じて保持具本体の円筒体の天地の正逆方向を選択して使用することができるものである。
この係合溝2に五徳11が篏合するように保持具1を載置することで、保持具1をガス焜炉上に係止することができ安定性を確保している。
この係合溝2に五徳11が篏合するように保持具1を載置することで、保持具1をガス焜炉上に係止することができ安定性を確保している。
保持具本体の円筒体は、その開口部が小型の調理用容器が収容できるサイズであると共に、周縁部3に形成されている係合溝2にガス焜炉10の五徳11が篏合できるサイズを有するものである。すなわち、円筒体の開口部は、その内周9が小型の調理用容器を収容して保持できるサイズの内径を有するとともに、ガス焜炉10のバーナ12に向かって伸びる複数の五徳11の先端部を繋いで形成される円周の径よりも大きいサイズの内径を有するものである。
また、円筒体の高さは、収容した調理用容器底面部のバーナ12への近接や離隔しすぎることによる熱効率への影響を考慮して、開口部に小型の調理用容器を収容した時にその容器の底面部が、通常の調理用容器をガス焜炉10の五徳11に載置した場合に生じるバーナ12との距離と同等の距離を保持できる高さにするのが好ましい。
保持具本体の円筒体の素材は、不燃性で耐熱性・耐久性のものであれば使用できるが、熱伝導性が高く、加工も容易な非鉄金属を用いるのが好ましい。本考案では、軽くて冷めやすい特性を有しているアルミニュウムを使用している。
円筒体の周面8には、使用時の円筒体内部の保温性を高めるため空気孔などは形成されていない。
また、円筒体は、食材の入った調理用容器の重量に耐え、熱源に近接している五徳11に載置しても十分な安全性・安定性が確保できる厚みにしてある。
また、円筒体は、食材の入った調理用容器の重量に耐え、熱源に近接している五徳11に載置しても十分な安全性・安定性が確保できる厚みにしてある。
また、開口部の周縁部3の外周縁5と内周縁4は、外周縁5から内周縁4に向かって低くなるように高低差を設けてもよい。前記高低差は、小型の調理用容器のすり鉢状の底面部の形状の一部に係合するように曲線勾配を形成することで、開口部に収容される小型の調理用容器の底側面部と開口部の周縁部3との接触範囲をより広くして安定性を高めることができる。
円筒体の一側6と他側7の開口部の各周縁部3に形成されている係合溝2の凹部の深さdは、保持具1に五徳11が篏合してガス焜炉10に載置された際、ガス焜炉10の底板13と保持具開口部の周縁部3との間に間隙が生じる深さにしている。この係合溝2の凹部の深さdは、開口部に収容した容器の底面部とバーナ12との距離にも影響を及ぼすことからあまり深くする必要はない。
また、凹部の溝幅wは、周縁部3の表面から深くなるほど狭くなるように勾配を付けて形成されている。
これは、ガス焜炉製造業者によるガス焜炉10の五徳11の厚さの違いに対応したもので、いずれのガス焜炉10の五徳11にも適応できるようにしている。
これは、ガス焜炉製造業者によるガス焜炉10の五徳11の厚さの違いに対応したもので、いずれのガス焜炉10の五徳11にも適応できるようにしている。
図4は、本考案の保持具1に一合炊きの小型の炊飯釜14を収容した使用状態を示す正面図である。保持具1は、ガス焜炉10の五徳11の数に合わせ、一側6と他側7のいずれかを選択してガス焜炉上の五徳11の先端部の近傍に載置される。
一側6を上向きにしてガス焜炉10に載置したときには、他側7の周縁部3に形成された係合溝2にガス焜炉10の五徳11が篏合し、一側6の上方に向いた開口部に一合炊きの小型の炊飯釜14を収容することになる。
また、他側7を上向きにしたときは、上記の逆となり、一側6の周縁部3に形成された係合溝2にガス焜炉10の五徳11が篏合し、他側7の上方に向いた開口部に小型の炊飯釜14を収容することになる。このようにガス焜炉10の五徳11の数に合わせて保持具1の天地の正逆方向を選択的に使用することができる。
一合炊きの小型の炊飯釜14の場合、上方に向いた開口部に炊飯釜14を置くとその炊飯釜14のつば部15が開口部の周縁部3に載って収容される。
従って、炊飯釜14の場合、炊飯釜本体の最大となる径よりも保持具1の内周9の径が大きくても収容できるので、本考案の保持具1は、他の鍋等の多少のサイズの違いにも適用できるものとなっている。
従って、炊飯釜14の場合、炊飯釜本体の最大となる径よりも保持具1の内周9の径が大きくても収容できるので、本考案の保持具1は、他の鍋等の多少のサイズの違いにも適用できるものとなっている。
保持具1の開口部の周縁部3に形成された係合溝2に五徳11が篏合することで、ガス焜炉上に保持具1がしっかりと固定され、その保持具1のもう一方の開口部に小型の炊飯釜14を収容することで保持具1を介して炊飯釜14をガス焜炉10の上に安定して載置することができる。
また、五徳11の上に保持具1を載置することでガス焜炉10の底板13と保持具1との間に間隙ができ、ここからバーナに燃焼用の空気がさらに取り込まれて保持具1の円筒体内を熱気が上昇する。
保持具1の周面8には、空気孔などは形成されておらず、またその素材には、アルミニュウム等の熱伝導率の高い金属が使用されていることから保持具内部の保温性を高めて効率的に煮炊きを行うことができる。これにより熱伝導率及び熱効率が向上してガスの消費量も低減することができる。
このように本考案の保持具1は、一人前の容量の小型の炊飯釜14や料理用鍋を家庭用ガス焜炉や、カセット式ガスボンベ焜炉で安心して煮炊きすることができるばかりでなく、熱伝導率及び熱効率の向上によりガスの消費量も低減することができる。
更には、料理の作り過ぎによる廃棄の低減、また、釜めしの容器等、小型であるがゆえに家庭の燃焼器具に適応しないためほとんど使用されず、又は廃棄されている調理容器等も使用可能となり、資源の有効活用にも貢献できる。
本考案の保持具1は、単身者や個食用の一人前の容量の小型の炊飯釜や料理用鍋等を家庭用ガス焜炉や、カセット式ガスボンベ焜炉を用いて安心して煮炊きすることができるばかりでなく、熱伝導率及び熱効率の向上を図ることができ、エネルギーの消費量も低減することができる。
1 保持具
2 係合溝
3 周縁部
4 内周縁
5 外周縁
6 一側
7 他側
8 周面
9 内周
10 ガス焜炉
11 五徳
12 バーナ
13 底板
14 炊飯釜
15 つば部
w 溝幅
d 深さ
2 係合溝
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14 炊飯釜
15 つば部
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Claims (2)
- ガス焜炉の五徳に載置する小型の調理用容器受けの円筒状の保持具であって、
前記保持具の開口部の一側と他側の周縁部に五徳を篏合する係合溝が形成され、前記周縁部に形成された係合溝の個数が一側と他側で異なることを特徴とする調理用容器の保持具。 - 前記係合溝は、その凹部が前記開口部の周縁部から深くなるにつれ溝幅が狭くなるように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の調理用容器の保持具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021001185U JP3232415U (ja) | 2021-03-31 | 2021-03-31 | 調理用容器の保持具 |
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
JP2021001185U JP3232415U (ja) | 2021-03-31 | 2021-03-31 | 調理用容器の保持具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3232415U true JP3232415U (ja) | 2021-06-10 |
Family
ID=76218073
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2021001185U Active JP3232415U (ja) | 2021-03-31 | 2021-03-31 | 調理用容器の保持具 |
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JP (1) | JP3232415U (ja) |
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2021
- 2021-03-31 JP JP2021001185U patent/JP3232415U/ja active Active
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