JP3232413U - 包装箱用スペーサー - Google Patents
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Abstract
【課題】異なる方向への物品の移動も規制でき、構造的にも十分な強度を有するとともに、低廉なコストで製造可能な包装箱用スペーサーを提供する。【解決手段】底板11と、底板11の少なくとも一の辺部に連接された側板12と、側板12の側辺部に連接された一対の支板13a、13bを備え、側板12は底板11との連接部101から立ち上げられ、一対の支板13a、13bは側板12との連接部102から底板11上において互いに交差する方向に折り曲げられるとともに、それらの交差部16において互いに係合している。【選択図】図1
Description
本考案は、包装箱内において収納された物品と包装箱の空隙や、物品同士の空隙に設置され、包装箱内において物品が移動しないようにするための包装箱用スペーサーに関する。
従来、包装箱内に収納される物品と包装箱との間に生じる空隙や物品同士の空隙を埋め、物品が包装箱内において移動することなく安定させるために、厚紙等を角柱状や筒状の立体形状に形成したスペーサーが用いられている(特許文献1)。また、シート状の部材を中央で折り曲げ略V字状に形成したスペーサーも知られている(特許文献2、3)。
これら従来のスペーサーは、物品の一方向への移動を規制することを想定しており、一方向への強度は有しているが、異なる方向から力を加えられると構造的に変形しやすいなどの問題があった。例えば、図2、3のように物品が二列に積層され、そのうちの一方の列の物品の数が少ない場合、かかる空隙で従来のスペーサーを用いると、物品の縦方向の動きは規制できるものの、多い列の物品が横方向へ移動することを適切に防ぐことができない場合があった。
また、角柱状や筒状のスペーサーは、角柱状や筒状で囲まれた中央部分が空間となるため、包装箱を持った時に当該部分が押されて包装箱が凹むおそれがあった。
また、角柱状や筒状の立体形状に形成されたスペーサーは、組み立ての際に接着の工程が入るため製造工程が増え、また、材料として使用される資材の量が多くなるため、コスト高となっていた。
また、略V字状のスペーサーは、物品と直に接する部分がシートの辺部にあたるため、物品にシートの辺部が擦れて表面にキズが付くおそれもあった。
そこで本考案は、従来の包装箱用スペーサーのかかる欠点を克服し、異なる方向への物品の移動も規制でき、構造的にも十分な強度を有するとともに、低廉なコストで製造可能な包装箱用スペーサーの提供を課題とするものである。
本考案は、上記課題を解決するものであり、底板(11)と、該底板(11)の少なくとも一の辺部に連接された側板(12)と、該側板(12)の側辺部に連接された一対の支板(13a、13b)を備え、該側板(12)は前記底板(11)との連接部(101)から立ち上げられ、一対の前記支板(13a、13b)は前記側板(12)との連接部(102)から前記底板(11)上において互いに交差する方向に折り曲げられるとともに、それらの交差部(16)において互いに係合している包装箱用スペーサーである。
また、本考案は、前記底板(11)の対向する2つの辺部には2つの側板(12a、12b)が連接され、該側板(12a、12b)の一方の側辺部であって、前記底板(11)の同じ辺部に連続する側辺部には、一対の支板(13a、13b)が連接されていることを特徴とする包装箱用スペーサーである。
また、本考案は、前記底板(11)の対向する2つの辺部には2つの側板(12a、12b)が連接され、該側板(12a、12b)の一方の側辺部であって、前記底板(11)の同じ辺部に連続する側辺部には、一対の第一支板(131a、131b)が連接され、該第一支板(131a、131b)の先端にはさらに一対の第二支板(132a、132b)が連接され、前記第一支板(131a、131b)は、底板(11)上において互いに交差する方向に前記側板(12)との連接部(102)から折り曲げられるとともに、前記第二支板(132a、132b)は、前記底板(11)上において互いに再交差する方向に前記第一支板(131a、131b)との連接部(103)から折り返されていることを特徴とする包装箱用スペーサーである。
また、本考案は、前記底板(11)の対向する2つの辺部には2つの側板(12a、12b)が連接され、該側板(12a、12b)の一方の側辺部であって、前記底板(11)の同じ辺部に連続する側辺部には、一対の支板(13a、13b)が連接され、前記側板(12a、12b)の支板(13a、13b)が連接されていない側辺部にはそれぞれ舌片(18a、18b)が連接され、さらに、前記底板(11)の一の辺部には仕切り板(17)が連接され、該舌片(18a、18b)は前記底板(11)の辺部に沿うように前記側板(12)との連接部(104)において内側へ折り曲げられ、該仕切り板(17)は前記底板(11)より垂下するように前記底板(11)との連接部(105)において折り曲げられていることを特徴とする包装箱用スペーサーである。
また、本考案は、前記底板(11)の対向する2つの辺部には2つの側板(12a、12b)が連接され、該側板(12a、12b)の一方の側辺部であって、前記底板(11)の同じ辺部に連続する側辺部には、一対の支板(13a、13b)が連接され、さらに、前記底板(11)の一の辺部には仕切り板(17)が連接され、該仕切り板(17)には前記底板(11)内に凸出するように形成された切断線(172)により前記底板(11)から切離可能なフラップ(171)が一体に形成され、前記仕切り板(17)は前記底板(11)より垂下するように前記底板(11)との連接部(105)において折り曲げられるとともに、前記フラップ(171)が前記底板(11)から立ち上げられていることを特徴とする包装箱用スペーサーである。
さらに、本考案は、前記底板(11)の対向する2つの辺部には2つの側板(12a、12b)が連接され、該側板(12a、12b)の一方の側辺部であって、前記底板(11)の同じ辺部に連続する側辺部には、一対の支板(13a、13b)が連接され、前記底板(11)の一の辺部には仕切り板(17)が連接され、さらに、該仕切り板(17)の一部にはフラップ(173)が切断線(174)により仕切り板(17)から切離可能に形成され、前記仕切り板(17)は前記底板(11)より垂下するように前記底板(11)との連接部(105)において下方へ折り曲げられるとともに、前記フラップ(173)は前記底板(11)との連接部(106)において前記底板(11)から立ち上げられていることを特徴とする包装箱用スペーサーである。
本考案にかかる包装箱用スペーサーは、底板、側板、および一対の交差する支板により、上下方向のみならず、水平方向の物品の移動も規制することができる。
また、本考案にかかる包装箱用スペーサーは、一対の支板が底板のほぼ中央で交差していることにより包装箱が内部より適切に支持され、これにより、包装箱用スペーサーの中央にあたる部分を上下から挟むようにして包装箱を保持しても、包装箱が凹むことを防ぐことができる。
また、本考案にかかる包装箱用スペーサーは、底板と、側板および一対の支板で形成される三角構造により優れた強度を備える。
また、本考案にかかる包装箱用スペーサーで、底板の対向する2つの辺部に2つの側板が連接され、該側板の一方の側辺部には一対の支板が連接されているものは、左右両側の物品の動きを規制することができる。
また、本考案にかかる包装箱用スペーサーで、第一支板の先端にさらに一対の第二支板が連接されたものは、第一支板と第二支板により2つの交差部が形成され、強度をさらに向上することができる。
また、本考案にかかる包装箱用スペーサーで、仕切り板および舌片を備えたものは、舌片が物品の横方向への移動を規制することができ、仕切り板は物品同士が互いに擦れ合うことによる物品表面のキズを防ぐことができる。
また、本考案にかかる包装箱用スペーサーで、仕切り板およびフラップを備えたものは、フラップが物品の横方向への移動を規制することができ、仕切り板は物品同士が互いに擦れ合うことによる物品表面のキズを防ぐことができる。
さらに、本考案にかかる包装箱用スペーサーは、組み立て時に接着工程が不要であり、材料として使用される資材も節約することができるため、製造コストを抑えることができる。
以下、本考案の包装箱用スペーサーの実施態様を、図面に基づいて具体的に説明する。なお、本考案はこれら実施態様に何ら制約されるものではない。
図1(a)は、本考案に係る包装箱用スペーサー1の第一実施態様の展開図である。図に示すように、組み立て前の包装箱用スペーサー1は、1枚の台紙から打ち抜き形成され、底板11と、該底板11の一辺に連接された側板12と、該側板12の両側辺に連接された一対の支板13a、13bを備える。
より詳しくは、本実施態様の底板11は、包装箱用スペーサー1が載置される物品2の天面21と略同一の形状、寸法に形成されており、側板12は底板11と同じ横幅に形成され、底板11の一辺と連接部101において折り曲げ可能に連接されている。なお、本実施態様の底板11は、物品2の天面21と略同一の矩形に形成されているが、天面21内に収まれば略同一の形状、寸法のものに限定されない。ただし、包装箱用スペーサー1の設置時の安定性や、物品2の横方向からの移動を確実に規制するためには、天面21と略同一の形状、寸法に形成することが好ましい。
側板12は、組み立て時の高さが、包装箱用スペーサー1が設置される包装箱3の空隙と略同一の高さになるように形成されている。また、支板13a、13bは、それぞれ側板12の両側辺から互いに反対方向へ突出するように長手帯状に形成され、連接部102において折り曲げ可能に連接されている。かかる支板13a、13bの組み立て時の高さも、包装箱用スペーサー1が設置される包装箱3の空隙と略同一の高さになるように形成されている。
支板13a、13bには、組み立て時において互いに係合するように、それぞれ切り込み14が形成されている。かかる切り込み14は、組み立てた状態で上側となる支板13aの下辺と、組み立てた状態で下側となる支板13bの上辺にそれぞれ形成されており、組み立て時にはそれらの切り込み14部分が互いに噛み合うことで係合する。より詳しくは、切り込み14は支板13aの下辺から上辺へ、また、支板13bの上辺から下辺へ向けて所定の長さで形成されているが、支板13aの下辺と支板13bの上辺から一定の長さでその切り込み幅がやや広く形成されることにより、切り込み14同士の係合を容易としている。
また、本実施態様の支板13a、13bには、先端上部を斜めに切り落とした切り欠き15が形成されている。このように、切り欠き15を形成することにより、使用時に包装箱3の蓋部32の差込片33と干渉することを防ぐことができ、好ましい。
図1(b)、(c)、(d)は、それぞれ、第一実施態様の包装箱用スペーサー1を組み立てた状態における平面図、正面図、右側面図である。各図に示すように、組み立てた状態の包装箱用スペーサー1は、側板12が連接部101において底板11より垂直に立ち上げられ、支板13a、13bは、ともに連接部102において底板11の対角111方向に折り曲げられ、底板11のほぼ中央において互いに交差して交差部16を形成している。支板13a、13bは、それらの下辺もしくは上辺に形成された切り込み14が互いに噛み合うことにより、側板12と同じ高さを維持しつつ係合している。
図1(b)に示すように、側板12と支板13a、13bは、平面視で「又」の字状に組み立てられている。なお、本実施態様では、支板13a、13bの先端は対角111までは届かず、その手前で途切れるように形成されているが、かかる支板13a、13bの先端が対角111まで届くように形成してもよい。
図2は、第一実施態様の包装箱用スペーサー1の一使用例を表す斜視図、図3は、図2から包装箱3を省略して表した斜視図である。本実施態様では、複数の物品2a、2bが包装箱3に二列に収納されており、それらのうち、図で左側の列には物品2bが4つ積層され、右側の列には物品2aが3つ積層されている。そして、物品2aが積層された列では物品2aがひとつだけ欠損した形となっており、かかる欠損部分に生じた空隙に包装箱用スペーサー1が配置される。なお、本考案の包装箱用スペーサー1が用いられる物品2aは、一列で収納されていてもよく、あるいはまた、三列以上の複数列で収納されていても構わない。
図2、3に示すように、包装箱用スペーサー1は、最上段の物品2aの天面21上に載置されている。本使用例の包装箱用スペーサー1は、側板12が包装箱3の開口部から見て奥側(背面35側)になる向きで配置されている。そして、側板12、支板13a、13bの高さは、いずれも収納された物品2aの天面21と包装箱3の天面31との空隙の高さと略同一になるように形成されているため、物品2aの上下方向の動き、すなわち、天面31側への移動を規制することを防ぐことができる。
また、本実施態様の包装箱用スペーサー1は、側板12と支板13aの連接部102部分が最上部の物品2bの側面22に当接するため、最上段の物品2bの水平方向の動き、すなわち、物品2a側への移動を規制することができる。なお、本使用例では、物品2bと当接する部分は連接部102部分のみとなっているが、連接部102と当接しないその他の物品2bの側面部は、それぞれ、包装箱3の蓋部32、側面34、背面35のいずれかと接しているか、あるいは近接しているため、最上段の物品2bが連接部102との当接部分を支点に回動するおそれもない。
また、本考案の包装箱用スペーサー1は、支板13aおよび支板13bが底板11のほぼ中央で交差しているため、空隙の中央部分においても包装箱3の天面31は支板13a、13bにより適切に支持される。かかる構造により、空隙の中央部分に相当する部分を上下から挟むように包装箱3を保持しても、包装箱3の天面31が凹むことを防ぐことができる。
さらに、本実施態様の包装箱用スペーサー1は、支板13a、13bの先端は対角111から間隔を空けるように形成されているため、図2の向きで設置した場合でも、蓋部32の先端に設けられたフラップ33と支板13a、13bとが干渉するおそれがない。
なお、本使用例においては、側板12が包装箱3の開口部から見て奥側になるように包装箱用スペーサー1が配置されているが、包装箱用スペーサー1の配置される向きはこれに限らない。例えば、図2、3の状態から左へ90度回転させた状態で設置し、側板12が物品2bの側面22に面接する形にすれば、物品2bは側板12の全面で押さえられることになり、より確実に物品2bの移動を防ぐことが出来る。
また、その他にも、図2、3の状態から右へ90度回転させた状態や、あるいは180度回転させた状態で設置してもよい。なお、このように向きを変えて設置する場合、包装箱3のフラップ33との干渉を避けるためにも、包装箱用スペーサー1を包装箱3の開口部からフラップ33の長さ分だけ奥側へセットバックするように形成してもよい。具体的には、左へ90度回転させた状態の場合は、底板11と側板12の横幅を物品2aの奥行きよりも短くして、設置時に包装箱用スペーサー1と手前の蓋部33との間にフラップ33の長さ分の隙間が空くようにしてもよい。
以上の通り、本考案の包装箱用スペーサー1は、底板11と、底板11と連接する側板12、さらに側板12に連接する支板13a、13bが交差する構造により、物品2aの上下方向の動きのみならず、隣接する物品2bの水平方向の動きも規制することができる。
特に、支板13a、13bは、底板11に連接する側板12に対し連接部102においてV字に折り曲げられることによりその部分に強度を備え、さらに、交差部16において互いに係合していることで、側板12および支板13a、13bにより三角形のトラス構造を形成し、その強度がさらに増している。
図4(a)は、本考案の包装箱用スペーサーの第二実施態様の展開図、図4(b)は組み立てた状態の平面図である。各図に示すように、本実施態様では、底板11の対向する2つの辺に対してそれぞれ側板12a、12bが連接されている。それらの側板12a、12bの一方の側辺部であって、底板11の同じ辺部に連続する側辺部には、一対の支板13a、13bが同一方向に突出するように連接部102において折り曲げ可能に連接されている。
支板13a、13bには、組み立て時において互いに係合するように、支板13aの上辺と、支板13bの下辺に、それぞれ切り込み14が形成されている。さらに、支板13a、13bの先端は、上部が斜めに切り落とした切り欠き15が形成されている。
図4(b)に示すように、組み立てた状態の第二実施態様の包装箱用スペーサー1は、側板12a、12bがそれぞれ連接部101において底板11より垂直に立ち上げられ、支板13a、13bは、ともに連接部102において底板11の対角111方向に折り曲げられ、底板11のほぼ中央の交差部16において互いに交差している。
第二実施態様の包装箱用スペーサー1は、側板12が2箇所となるため、例えば、図2、3の物品2aのさらに右側に4つの物品2bが積層されて物品2が三列となった場合、側板12a、12bが左右両側の物品2bの側面にそれぞれ対向するように真中の列の物品2a上に設置すれば、左右両側の物品2bの動きを規制することができる。
図5(a)は、本考案の包装箱用スペーサーの第三実施態様の展開図、図5(b)は組み立てた状態の平面図である。第三実施態様と図4の第二実施態様と異なる点として、本実施態様では、側板12a、12bに一対の第一支板131a、131bが連接され、それらの先端に、さらに一対の第二支板132a、132bが連接部103において折り曲げ可能に連接されている。そして、第一支板131a、131bおよび第二支板132a、132bには、互いに係合可能となるようにそれぞれ切り込み141、142が形成されている。
図5(b)に示すように、組み立てた状態の第三実施態様の包装箱用スペーサー1は、側板12a、12bがそれぞれ連接部101において底板11より垂直に立ち上げられ、第一支板131aは対向する側板12b方向へ、第一支板131bは対向する側板12a方向にともに連接部102において折り曲げられ、交差部161において互いに交差している。さらに、第二支板132aは側板12a方向へ、第二支板132bは側板12b方向へと、それぞれ連接部103において折り戻され、2つ目の交差部162において再交差している。そして、第二支板132a、132bもまた、交差部162において互いに係合している。
このように、第一支板131a、131bの先にさらに第二支板132a、132bを連接し、第一支板131a、131bを交差させるとともに、第二支板132a、132bを再交差させることにより、2つの交差部161、162が形成され、これにより構造的な強度をさらに向上することができる。
図6(a)は、本考案の包装箱用スペーサーの第四実施態様の展開図、図6(b)は組み立てた状態の平面図、図6(c)は同正面図である。第四実施態様と図4の第二実施態様と異なる点として、第四実施態様では、支板13a、13bが連接された側とは反対側の側板12a、12bの側辺部に、一対の舌片18a、18bが連接部104において折り曲げ可能に連接されている。舌片18a、18bも、側板12a、12bと同様、組み立て時の高さが包装箱3の空隙と略同一の高さになるように形成されている。さらに、舌片18a、18bが形成されている側の底板11の辺部には、仕切り板17が連接部105において折り曲げ可能に連接されている。仕切り板17は、その形状や寸法について特に制限はないが、包装箱用スペーサー1が設置される物品2aが積層された状態で、それらの一側面をカバーできる形状であることが好ましい。
図6(b)、(c)に示すように、組み立てた状態の本実施態様の包装箱用スペーサー1は、舌片18a、18bが底板11の辺部に沿うように連接部104において内側へ折り返されている。さらに、仕切り板17は、底板11より垂下するように連接部105において下方へ折り曲げられている。
第四実施態様の包装箱用スペーサー1は、図2、3のように二列の物品2a、2bに対して使用する際、仕切り板17および舌片18a、18bが、隣接する物品2bの側面22に対向するように設置される。かかる向きで使用することにより、舌片18a、18bが最上段の物品2bの側面22に面接して横方向への移動を確実に規制することができる。さらに、仕切り板17は、二段目以下の物品2bと、物品2aの隙間に挿し込まれ、これにより、物品2aと物品2bが互いに擦れ合うなどして物品の表面にキズが付くことを防ぐことができる。
図7(a)は、本考案の包装箱用スペーサーの第五実施態様の展開図、図7(b)は組み立てた状態の平面図、図7(c)は同正面図である。第五実施態様と第四実施態様の異なる点として、第五実施態様では舌片18a、18bを備えない一方、底板11の辺部に連接されている仕切り板17から底板11内に凸出するようにフラップ171が一体に形成されている。かかるフラップ171は、連接部105から底板11内に凸出するように形成された切断線172により、底板11から切離可能となっている。
図7(b)、(c)に示すように、組み立てた状態の本実施態様の包装箱用スペーサー1は、フラップ片171が仕切り板17と一体に形成されているため、仕切り板17を連接部105において下方へ折り曲げて垂下させると、自ずとフラップ171が底板11から垂直に立ち上げられる。フラップ171が立ち上げられるのに伴い、底板11には、フラップ171のあった場所に開口部191が形成される。
第五実施態様の包装箱用スペーサー1は、図2、3のように二列の物品2a、2bに対して使用する際、仕切り板17およびフラップ171が隣接する物品2bの側面22に対向するように設置される。かかる向きで使用することにより、フラップ171が最上段の物品2bの側面22に面接して横方向への移動を確実に規制することができる。さらに、仕切り板17は、二段目以下の物品2bと、物品2aの隙間に挿し込まれ、これにより、物品2aと物品2bが互いに擦れ合うなどして物品の表面にキズが付くことを防ぐことができる。
図8(a)は、本考案の包装箱用スペーサーの第六実施態様の展開図、図8(b)は組み立てた状態の平面図、図8(c)は同正面図である。第六実施態様と第五実施態様の異なる点として、第六実施態様では、底板11の辺部に連接されている仕切り板17の一部にフラップ173が形成されている。フラップ173は、連接部106において底板11と折り曲げ可能に連接され、連接部106の両端より凹状に形成された切断線174により、仕切り板17から切離可能となっている。
図8(b)、(c)に示すように、組み立てた状態の第六実施態様の包装箱用スペーサー1は、仕切り板17が、底板11より垂下するように連接部105において下方へ折り曲げられるとともに、フラップ173は、連接部106において底板11から垂直に立ち上げられている。フラップ173が立ち上げられるのに伴い、仕切り板17には、フラップ173のあった場所に開口部192が形成される。
第六実施態様の包装箱用スペーサー1は、図2、3のように二列の物品2a、2bに対して使用する際、仕切り板17およびフラップ173が隣接する物品2bの側面22に対向するように設置される。かかる向きで使用することにより、フラップ173で最上段の物品2bの側面22に面接して横方向への移動を確実に規制することができる。さらに、仕切り板17は、二段目以下の物品2bと、物品2aの隙間に挿し込まれ、これにより、物品2aと物品2bが移動中などに互いに擦れ合うなどして物品の表面にキズが付くことを防ぐことができる。
本考案の包装箱用スペーサーの材質については、一般的な包装箱のスペーサーに使用される素材であれば特に限定はされないが、ある程度の剛性を備えた紙、合成樹脂などが好ましい。具体的には、和紙、上質紙、中質紙、コート紙、ボール紙、カード紙、コートボール紙、コートカード紙、アルミや合成樹脂に蒸着させたアルミ等を表面被覆した蒸着紙等の紙類や、ポリプロピレン、ポリエチレンテフレタート(PET)などの透明合成樹脂や不透明合成樹脂等の合成樹脂類を適宜用いることができる。
1 … … 包装箱用スペーサー
2a … … 物品
2b … … 物品
3 … … 包装箱
11 … … 底板
12 … … 側板
12a … … 側板
12b … … 側板
13a … … 支板
13b … … 支板
14 … … 切り込み
15 … … 切り欠き
16 … … 交差部
17 … … 仕切り板
18a … … 舌片
18b … … 舌片
21 … … 天面
22 … … 側面
31 … … 天面
32 … … 蓋部
33 … … 差込片
34 … … 側面
35 … … 背面
101 … … 連接部
102 … … 連接部
103 … … 連接部
104 … … 連接部
105 … … 連接部
106 … … 連接部
111 … … 対角
131a … … 第一支板
131b … … 第一支板
132a … … 第二支板
132b … … 第二支板
161 … … 交差部
162 … … 交差部
171 … … フラップ
172 … … 切断線
173 … … フラップ
174 … … 切断線
191 … … 開口部
192 … … 開口部
2a … … 物品
2b … … 物品
3 … … 包装箱
11 … … 底板
12 … … 側板
12a … … 側板
12b … … 側板
13a … … 支板
13b … … 支板
14 … … 切り込み
15 … … 切り欠き
16 … … 交差部
17 … … 仕切り板
18a … … 舌片
18b … … 舌片
21 … … 天面
22 … … 側面
31 … … 天面
32 … … 蓋部
33 … … 差込片
34 … … 側面
35 … … 背面
101 … … 連接部
102 … … 連接部
103 … … 連接部
104 … … 連接部
105 … … 連接部
106 … … 連接部
111 … … 対角
131a … … 第一支板
131b … … 第一支板
132a … … 第二支板
132b … … 第二支板
161 … … 交差部
162 … … 交差部
171 … … フラップ
172 … … 切断線
173 … … フラップ
174 … … 切断線
191 … … 開口部
192 … … 開口部
Claims (6)
- 底板(11)と、該底板(11)の少なくとも一の辺部に連接された側板(12)と、該側板(12)の側辺部に連接された一対の支板(13a、13b)を備え、該側板(12)は前記底板(11)との連接部(101)から立ち上げられ、一対の前記支板(13a、13b)は前記側板(12)との連接部(102)から前記底板(11)上において互いに交差する方向に折り曲げられるとともに、それらの交差部(16)において互いに係合している包装箱用スペーサー。
- 前記底板(11)の対向する2つの辺部には2つの側板(12a、12b)が連接され、該側板(12a、12b)の一方の側辺部であって、前記底板(11)の同じ辺部に連続する2つの側辺部には、一対の支板(13a、13b)が連接されていることを特徴とする請求項1に記載の包装箱用スペーサー。
- 前記底板(11)の対向する2つの辺部には2つの側板(12a、12b)が連接され、該側板(12a、12b)の一方の側辺部であって、前記底板(11)の同じ辺部に連続する側辺部には、一対の第一支板(131a、131b)が連接され、該第一支板(131a、131b)の先端にはさらに一対の第二支板(132a、132b)が連接され、前記第一支板(131a、131b)は、底板(11)上において互いに交差する方向に前記側板(12)との連接部(102)から折り曲げられるとともに、前記第二支板(132a、132b)は、前記底板(11)上において互いに再交差する方向に前記第一支板(131a、131b)との連接部(103)から折り戻されていることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の包装箱用スペーサー。
- 前記底板(11)の対向する2つの辺部には2つの側板(12a、12b)が連接され、該側板(12a、12b)の一方の側辺部であって、前記底板(11)の同じ辺部に連続する側辺部には、一対の支板(13a、13b)が連接され、前記側板(12)の支板(13a、13b)が連接されていない2つの側辺部にはそれぞれ舌片(18a、18b)が連接され、さらに、前記底板(11)の一の辺部には仕切り板(17)が連接され、該舌片(18a、18b)は前記底板(11)の辺部に沿うように前記側板(12)との連接部(104)において内側へ折り返され、該仕切り板(17)は前記底板(11)より垂下するように前記底板(11)との連接部(105)において折り曲げられていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の包装箱用スペーサー。
- 前記底板(11)の対向する2つの辺部には2つの側板(12a、12b)が連接され、該側板(12a、12b)の一方の側辺部であって、前記底板(11)の同じ辺部に連続する側辺部には、一対の支板(13a、13b)が連接され、さらに、前記底板(11)の一の辺部には仕切り板(17)が連接され、該仕切り板(17)には前記底板(11)内に凸出するように形成された切断線(172)により前記底板(11)から切離可能なフラップ(171)が一体に形成され、前記仕切り板(17)は前記底板(11)より垂下するように前記底板(11)との連接部(105)において折り曲げられるとともに、前記フラップ(171)が前記底板(11)から立ち上げられていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の包装箱用スペーサー。
- 前記底板(11)の対向する2つの辺部には2つの側板(12a、12b)が連接され、該側板(12a、12b)の一方の側辺部であって、前記底板(11)の同じ辺部に連続する側辺部には、一対の支板(13a、13b)が連接され、前記底板(11)の一の辺部には仕切り板(17)が連接され、さらに、該仕切り板(17)の一部にはフラップ(173)が切断線(174)により仕切り板(17)から切離可能に形成され、前記仕切り板(17)は前記底板(11)より垂下するように前記底板(11)との連接部(105)において下方へ折り曲げられるとともに、前記フラップ(173)は前記底板(11)との連接部(106)において前記底板(11)から立ち上げられていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の包装箱用スペーサー。
Priority Applications (1)
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JP2021001172U JP3232413U (ja) | 2021-03-31 | 2021-03-31 | 包装箱用スペーサー |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2021001172U JP3232413U (ja) | 2021-03-31 | 2021-03-31 | 包装箱用スペーサー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3232413U true JP3232413U (ja) | 2021-06-10 |
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ID=76218070
Family Applications (1)
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JP2021001172U Active JP3232413U (ja) | 2021-03-31 | 2021-03-31 | 包装箱用スペーサー |
Country Status (1)
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JP (1) | JP3232413U (ja) |
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2021
- 2021-03-31 JP JP2021001172U patent/JP3232413U/ja active Active
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