JP3232216B2 - 加工ライン用計算機システム - Google Patents
加工ライン用計算機システムInfo
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は例えば材料を熱延
加工するための熱延加工ラインを制御する加工ライン用
計算機システムに関し、特に負荷の集中を軽減させる機
能を有する加工ライン用計算機システムに関するもので
ある。
加工するための熱延加工ラインを制御する加工ライン用
計算機システムに関し、特に負荷の集中を軽減させる機
能を有する加工ライン用計算機システムに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】図15は従来の加工ライン用計算機シス
テムのブロック図である。図15において、計算機1
は、熱延加工ラインを制御するための処理を行うCPU
6を有し、処理に必要な情報を記憶した記憶装置2、処
理情報等を印字出力するプリンタ3、入出力情報等を表
示する表示装置を備えた操作装置4,5、及び熱延加工
ラインの制御に関するプロセス信号の入出力を行うプロ
セス入出力装置7と接続されている。
テムのブロック図である。図15において、計算機1
は、熱延加工ラインを制御するための処理を行うCPU
6を有し、処理に必要な情報を記憶した記憶装置2、処
理情報等を印字出力するプリンタ3、入出力情報等を表
示する表示装置を備えた操作装置4,5、及び熱延加工
ラインの制御に関するプロセス信号の入出力を行うプロ
セス入出力装置7と接続されている。
【0003】図16は従来の加工ライン用計算機システ
ムにより制御される熱延加工ラインの構成図である。図
16において、8は被圧延材11,12等を加熱する加
熱炉、9は加熱炉8で加熱された被圧延材11,12等
を粗圧延する粗圧延機、10は粗圧延された被圧延材1
1,12等を仕上げ圧延する仕上圧延機、13は仕上圧
延機10で仕上げ圧延された被圧延材11,12を差取
る差取機、14は被圧延材11,12等を搬送する搬送
テーブルを示す。
ムにより制御される熱延加工ラインの構成図である。図
16において、8は被圧延材11,12等を加熱する加
熱炉、9は加熱炉8で加熱された被圧延材11,12等
を粗圧延する粗圧延機、10は粗圧延された被圧延材1
1,12等を仕上げ圧延する仕上圧延機、13は仕上圧
延機10で仕上げ圧延された被圧延材11,12を差取
る差取機、14は被圧延材11,12等を搬送する搬送
テーブルを示す。
【0004】次に動作について説明する。図16に示す
被圧延材11,12は搬送テーブル14上に所定間隔を
置いて配置され搬送される。搬送されてきた被圧延材1
2は、まず加熱炉8により加熱され、次に粗圧延機9に
より粗圧延され、更に仕上圧延機10により仕上げ圧延
され、その後、差取機13で差取られる。次の被圧延材
11についても同じように加熱、圧延され、差取られ
る。このように被圧延材11,12が搬送テーブル14
により搬送されていく過程で、被圧延材11,12が加
熱炉8、粗圧延機9、仕上圧延機10、差取機13等を
通過した時に発生する図示しないセンサからの位置信号
や加工状態信号等を示すプロセス信号を図15に示すプ
ロセス入出力装置7で受信する。計算機1はプロセス入
出力装置7からのプロセス信号を受信し、このプロセス
信号に基づいてCPU6でデータ処理を行なって被圧延
材11,12の搬送状態や加工状態等を示すプロセス情
報を例えば操作装置4の表示装置に表示したり、プリン
タ3により印字したりする。この時、被圧延材11,1
2のサイズ、圧延スケジュール及び搬送スケジュールに
よって計算機1がCPU6を使用する量、即ちCPU負
荷率が変動する。
被圧延材11,12は搬送テーブル14上に所定間隔を
置いて配置され搬送される。搬送されてきた被圧延材1
2は、まず加熱炉8により加熱され、次に粗圧延機9に
より粗圧延され、更に仕上圧延機10により仕上げ圧延
され、その後、差取機13で差取られる。次の被圧延材
11についても同じように加熱、圧延され、差取られ
る。このように被圧延材11,12が搬送テーブル14
により搬送されていく過程で、被圧延材11,12が加
熱炉8、粗圧延機9、仕上圧延機10、差取機13等を
通過した時に発生する図示しないセンサからの位置信号
や加工状態信号等を示すプロセス信号を図15に示すプ
ロセス入出力装置7で受信する。計算機1はプロセス入
出力装置7からのプロセス信号を受信し、このプロセス
信号に基づいてCPU6でデータ処理を行なって被圧延
材11,12の搬送状態や加工状態等を示すプロセス情
報を例えば操作装置4の表示装置に表示したり、プリン
タ3により印字したりする。この時、被圧延材11,1
2のサイズ、圧延スケジュール及び搬送スケジュールに
よって計算機1がCPU6を使用する量、即ちCPU負
荷率が変動する。
【0005】通常CPU負荷率は設計段階で入出力量,
入出力の頻度,処理内容等を考慮し余裕をもって情報を
処理し制御できるように設計されている。しかし、CP
U6がデータを処理するタイミングは集中することが多
く、平均的な負荷は基準以下になるものの集中時には応
答が遅くなることがある。たとえば処理するタイミング
が集中するのは被圧延材11,12が加熱炉8から抽出
される場合や仕上圧延機10に入る前の場合であり、こ
の場合にはいくつかの処理量の多いプログラムが起動さ
れる。
入出力の頻度,処理内容等を考慮し余裕をもって情報を
処理し制御できるように設計されている。しかし、CP
U6がデータを処理するタイミングは集中することが多
く、平均的な負荷は基準以下になるものの集中時には応
答が遅くなることがある。たとえば処理するタイミング
が集中するのは被圧延材11,12が加熱炉8から抽出
される場合や仕上圧延機10に入る前の場合であり、こ
の場合にはいくつかの処理量の多いプログラムが起動さ
れる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の加工ライン用計
算機システムは以上のように構成されているので、たま
たま処理タイミングが重なり、CPU負荷が高くなった
りすることがあり、更にその時、オペレータが新たに操
作装置で入出力を要求したりすると、待たされる場合が
出てくる。又、たまたま重なるような処理タイミングで
なくてもよい、後でできる要求を計算機にかける場合も
出て、計算機に余分な負担をかける場合が生じる。即
ち、計算機内のCPUに基準値を越える負荷量をかける
場合が生じる。このように、オペレータには前もって計
算機の負荷が予測できないため、計算機の処理に過大な
期待をして処理を多く依頼する傾向にあるという課題が
あった。
算機システムは以上のように構成されているので、たま
たま処理タイミングが重なり、CPU負荷が高くなった
りすることがあり、更にその時、オペレータが新たに操
作装置で入出力を要求したりすると、待たされる場合が
出てくる。又、たまたま重なるような処理タイミングで
なくてもよい、後でできる要求を計算機にかける場合も
出て、計算機に余分な負担をかける場合が生じる。即
ち、計算機内のCPUに基準値を越える負荷量をかける
場合が生じる。このように、オペレータには前もって計
算機の負荷が予測できないため、計算機の処理に過大な
期待をして処理を多く依頼する傾向にあるという課題が
あった。
【0007】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたものであり、計算機の負荷率を予測し、こ
の負荷率が基準値を越えた場合はオペレータに警報を発
することができる加工ライン用計算機システムを得るこ
とを目的とする。
めになされたものであり、計算機の負荷率を予測し、こ
の負荷率が基準値を越えた場合はオペレータに警報を発
することができる加工ライン用計算機システムを得るこ
とを目的とする。
【0008】また、計算機の負荷率を予測し、この負荷
率が基準値を越えた場合はオペレータからの要求処理を
行うタイミングを変更して負荷率が基準値を越えないよ
うにできる加工ライン用計算機システムを得ることを目
的とする。
率が基準値を越えた場合はオペレータからの要求処理を
行うタイミングを変更して負荷率が基準値を越えないよ
うにできる加工ライン用計算機システムを得ることを目
的とする。
【0009】また、計算機の負荷率を予測し、この負荷
率が基準値を越えた場合は先行の被加工材と次行の被加
工材との抽出ピッチを大きくして負荷率が基準値を越え
ないようにできる加工ライン用計算機システムを得るこ
とを目的とする。
率が基準値を越えた場合は先行の被加工材と次行の被加
工材との抽出ピッチを大きくして負荷率が基準値を越え
ないようにできる加工ライン用計算機システムを得るこ
とを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、加工ライ
ン上の被加工材の搬送スケジュールを複数本分予測する
第1の予測手段15と、この第1の予測手段15で予測
された搬送スケジュールに対応する被加工材の加工ライ
ン上の各加工関連装置がある位置及び各時刻での計算機
1の負荷を予測する第2の予測手段16と、オペレータ
が要求する機能によって発生する計算機1の負荷を予測
する第3の予測手段17と、上記第2,第3の予測手段
16,17で予測された負荷に基づいて被加工材の注目
点が加工ライン上の各加工関連装置を通過する時刻間隔
での計算機1の負荷率を予測する第4の予測手段18
と、この第4の予測手段18で予測された負荷率が予め
定めた基準値を越えた場合はオペレータに警報を発する
ための警報信号発生手段19とを備えたことを特徴とす
るものである。
ン上の被加工材の搬送スケジュールを複数本分予測する
第1の予測手段15と、この第1の予測手段15で予測
された搬送スケジュールに対応する被加工材の加工ライ
ン上の各加工関連装置がある位置及び各時刻での計算機
1の負荷を予測する第2の予測手段16と、オペレータ
が要求する機能によって発生する計算機1の負荷を予測
する第3の予測手段17と、上記第2,第3の予測手段
16,17で予測された負荷に基づいて被加工材の注目
点が加工ライン上の各加工関連装置を通過する時刻間隔
での計算機1の負荷率を予測する第4の予測手段18
と、この第4の予測手段18で予測された負荷率が予め
定めた基準値を越えた場合はオペレータに警報を発する
ための警報信号発生手段19とを備えたことを特徴とす
るものである。
【0011】第2の発明は、加工ライン上の被加工材の
搬送スケジュールを複数本分予測する第1の予測手段1
5と、この第1の予測手段15で予測された搬送スケジ
ュールに対応する被加工材の加工ライン上の各加工関連
装置がある位置及び各時刻での計算機1の負荷を予測す
る第2の予測手段16と、オペレータが要求する機能に
よって発生する計算機1の負荷を予測する第3の予測手
段17と、上記第2,第3の予測手段16,17で予測
された負荷に基づいて被加工材の注目点が加工ライン上
の各加工関連装置を通過する時刻間隔での計算機1の負
荷率を予測する第4の予測手段18と、この第4の予測
手段18で予測された負荷率が予め定めた基準値を越え
る場合はオペレータの要求の機能が損われない範囲で要
求処理を行うタイミングを変更して計算機1の負荷率が
上記基準値を越えないようにする要求処理タイミング変
更手段20とを備えたことを特徴とするものである。
搬送スケジュールを複数本分予測する第1の予測手段1
5と、この第1の予測手段15で予測された搬送スケジ
ュールに対応する被加工材の加工ライン上の各加工関連
装置がある位置及び各時刻での計算機1の負荷を予測す
る第2の予測手段16と、オペレータが要求する機能に
よって発生する計算機1の負荷を予測する第3の予測手
段17と、上記第2,第3の予測手段16,17で予測
された負荷に基づいて被加工材の注目点が加工ライン上
の各加工関連装置を通過する時刻間隔での計算機1の負
荷率を予測する第4の予測手段18と、この第4の予測
手段18で予測された負荷率が予め定めた基準値を越え
る場合はオペレータの要求の機能が損われない範囲で要
求処理を行うタイミングを変更して計算機1の負荷率が
上記基準値を越えないようにする要求処理タイミング変
更手段20とを備えたことを特徴とするものである。
【0012】第3の発明は、加工ライン上の被加工材の
搬送スケジュールを複数本分予測する第1の予測手段1
5と、この第1の予測手段15で予測された搬送スケジ
ュールに対応する被加工材の加工ライン上の各加工関連
装置がある位置及び各時刻での計算機1の負荷を予測す
る第2の予測手段16と、オペレータが要求する機能に
よって発生する計算機1の負荷を予測する第3の予測手
段17と、上記第2,第3の予測手段16,17で予測
された負荷に基づいて被加工材の注目点が加工ライン上
の各加工関連装置を通過する時刻間隔での計算機1の負
荷率を予測する第4の予測手段18と、この第4の予測
手段18で予測された負荷率が予め定めた基準値を越え
る場合は先行の被加工材と次行の被加工材との抽出ピッ
チを大きくし計算機1の負荷率が上記基準値を越えない
ようにする抽出ピッチ拡大手段21とを備えたことを特
徴とするものである。
搬送スケジュールを複数本分予測する第1の予測手段1
5と、この第1の予測手段15で予測された搬送スケジ
ュールに対応する被加工材の加工ライン上の各加工関連
装置がある位置及び各時刻での計算機1の負荷を予測す
る第2の予測手段16と、オペレータが要求する機能に
よって発生する計算機1の負荷を予測する第3の予測手
段17と、上記第2,第3の予測手段16,17で予測
された負荷に基づいて被加工材の注目点が加工ライン上
の各加工関連装置を通過する時刻間隔での計算機1の負
荷率を予測する第4の予測手段18と、この第4の予測
手段18で予測された負荷率が予め定めた基準値を越え
る場合は先行の被加工材と次行の被加工材との抽出ピッ
チを大きくし計算機1の負荷率が上記基準値を越えない
ようにする抽出ピッチ拡大手段21とを備えたことを特
徴とするものである。
【0013】第4の発明は、上記加工関連装置としては
材料を熱延加工するための加熱炉8、仕上圧延機10等
であり、上記加工ラインとしては上記加熱炉8、仕上圧
延機10等が配置された熱延加工ラインであることを特
徴とするものである。
材料を熱延加工するための加熱炉8、仕上圧延機10等
であり、上記加工ラインとしては上記加熱炉8、仕上圧
延機10等が配置された熱延加工ラインであることを特
徴とするものである。
【0014】
実施の形態1.以下、この発明の実施の形態1を図に基
づいて説明する。図1は、この発明の加工ライン用計算
機システムのブロック図である。図1において、図15
に示す構成要素に対応するものには同一の符号を付し、
その説明を省略する。図1において、計算機1は、熱延
加工ライン上の被加工材の搬送スケジュールを複数本分
予測する第1の予測手段15と、この第1の予測手段1
5で予測された搬送スケジュールに対応する被加工材の
加工ラインの各加工関連装置がある位置及び各時刻での
計算機1(CPU6)の負荷を予測する第2の予測手段
16と、オペレータが要求する機能によって発生する計
算機1(CPU6)の負荷を予測する第3の予測手段1
7と、上記第2,第3の予測手段16,17で予測され
た負荷に基づいて被加工材の注目点が加工ライン上の各
加工関連装置を通過する時刻間隔での計算機1(CPU
6)の負荷率を予測する第4の予測手段18と、この第
4の予測手段18で予測された負荷率が予め定めた基準
値を越える場合はオペレータに警報を発するための警報
信号発生手段19とを備えている。
づいて説明する。図1は、この発明の加工ライン用計算
機システムのブロック図である。図1において、図15
に示す構成要素に対応するものには同一の符号を付し、
その説明を省略する。図1において、計算機1は、熱延
加工ライン上の被加工材の搬送スケジュールを複数本分
予測する第1の予測手段15と、この第1の予測手段1
5で予測された搬送スケジュールに対応する被加工材の
加工ラインの各加工関連装置がある位置及び各時刻での
計算機1(CPU6)の負荷を予測する第2の予測手段
16と、オペレータが要求する機能によって発生する計
算機1(CPU6)の負荷を予測する第3の予測手段1
7と、上記第2,第3の予測手段16,17で予測され
た負荷に基づいて被加工材の注目点が加工ライン上の各
加工関連装置を通過する時刻間隔での計算機1(CPU
6)の負荷率を予測する第4の予測手段18と、この第
4の予測手段18で予測された負荷率が予め定めた基準
値を越える場合はオペレータに警報を発するための警報
信号発生手段19とを備えている。
【0015】図2は本実施の形態1及び以下で説明する
実施の形態2,3の加工ライン用計算機システムにより
制御される熱延加工ラインの構成図である。図2におい
て、8は被圧延材11,12等を加熱する加熱炉、9は
加熱炉8で加熱された被圧延材11,12等を粗圧延す
る粗圧延機、10は粗圧延機9で粗圧延された被圧延材
11,12等を仕上げ圧延する仕上圧延機、13は圧延
された被圧延材11,12等を巻取る巻取機、14は被
圧延材11,12等を搬送する搬送テーブルを示す。
実施の形態2,3の加工ライン用計算機システムにより
制御される熱延加工ラインの構成図である。図2におい
て、8は被圧延材11,12等を加熱する加熱炉、9は
加熱炉8で加熱された被圧延材11,12等を粗圧延す
る粗圧延機、10は粗圧延機9で粗圧延された被圧延材
11,12等を仕上げ圧延する仕上圧延機、13は圧延
された被圧延材11,12等を巻取る巻取機、14は被
圧延材11,12等を搬送する搬送テーブルを示す。
【0016】図3は本実施の形態1及び下記実施の形態
2,3の説明に用いられる生産スケジュールのテーブル
を示す図である。図3によれば、被圧延材のナンバー、
種類、重量、厚み、幅、長さ、熱延加工で製品目標とす
る厚み、幅、温度、そして熱延加工される被圧延材の順
番が示されている。このような生産スケジュールのテー
ブルがあれば、被圧延材が加熱炉、圧延機等を通過する
速度を決めることができ、被圧延材の厚みと長さが変わ
っていくのが予測できる。
2,3の説明に用いられる生産スケジュールのテーブル
を示す図である。図3によれば、被圧延材のナンバー、
種類、重量、厚み、幅、長さ、熱延加工で製品目標とす
る厚み、幅、温度、そして熱延加工される被圧延材の順
番が示されている。このような生産スケジュールのテー
ブルがあれば、被圧延材が加熱炉、圧延機等を通過する
速度を決めることができ、被圧延材の厚みと長さが変わ
っていくのが予測できる。
【0017】図4は図3に示す生産スケジュールに基づ
いて搬送スケジュールを作成する処理を示すフローチャ
ートである。ステップS1では、図3に示す生産スケジ
ュールのデータより圧延スケジュールの作成に必要なデ
ータを編集する。即ち、図3中のXi,Mi,Hi,W
i,Li,hi,wi,ti(i=1,2,・・・,
N)を編集する。ステップS2では、ステップS1で編
集して得られた圧延スケジュールデータより搬送スケジ
ュールの作成に必要なデータ(各圧延機や搬送テーブル
の速度及び加減速率、被圧延材の各圧延機出側での板厚
及び板幅等のデータ)を編集する。ステップS3では、
ステップS2で編集されたデータと、電気側の搬送制御
用シーケンスのタイマーの変速点等より搬送スケジュー
ルを作成する。
いて搬送スケジュールを作成する処理を示すフローチャ
ートである。ステップS1では、図3に示す生産スケジ
ュールのデータより圧延スケジュールの作成に必要なデ
ータを編集する。即ち、図3中のXi,Mi,Hi,W
i,Li,hi,wi,ti(i=1,2,・・・,
N)を編集する。ステップS2では、ステップS1で編
集して得られた圧延スケジュールデータより搬送スケジ
ュールの作成に必要なデータ(各圧延機や搬送テーブル
の速度及び加減速率、被圧延材の各圧延機出側での板厚
及び板幅等のデータ)を編集する。ステップS3では、
ステップS2で編集されたデータと、電気側の搬送制御
用シーケンスのタイマーの変速点等より搬送スケジュー
ルを作成する。
【0018】図5は被圧延材の先端の熱延加工ライン上
の位置と計算機1に備えられる各処理プログラムによる
処理時間の予測との関係のテーブルを示す図である。図
5において、A1,A2,・・・,Apは被圧延材の先
端が加熱炉から抽出される位置にあるときに処理を行う
ための処理プログラムを示し、この処理プログラムA
1,A2,・・・,Apの処理量による処理時間の予測
はτA1,τA2,・・・,τApであることを示す。
B1,B2,・・・,Bqは被圧延材の先端が仕上圧延
機の入側の位置にあるときに処理を行うための処理プロ
グラムを示し、この処理プログラムB1,B2,・・
・,Bqの処理量による処理時間の予測はτB1,τB
2,・・・,τBqであることを示す。C1,C2,・
・・,Crは被圧延材の先端が巻取終了の位置にあると
きに処理を行うための処理プログラムを示し、この処理
プログラムC1,C2,・・・,Crの処理量による処
理時間の予測はτC1,τC2,・・・,τCrである
ことを示す。
の位置と計算機1に備えられる各処理プログラムによる
処理時間の予測との関係のテーブルを示す図である。図
5において、A1,A2,・・・,Apは被圧延材の先
端が加熱炉から抽出される位置にあるときに処理を行う
ための処理プログラムを示し、この処理プログラムA
1,A2,・・・,Apの処理量による処理時間の予測
はτA1,τA2,・・・,τApであることを示す。
B1,B2,・・・,Bqは被圧延材の先端が仕上圧延
機の入側の位置にあるときに処理を行うための処理プロ
グラムを示し、この処理プログラムB1,B2,・・
・,Bqの処理量による処理時間の予測はτB1,τB
2,・・・,τBqであることを示す。C1,C2,・
・・,Crは被圧延材の先端が巻取終了の位置にあると
きに処理を行うための処理プログラムを示し、この処理
プログラムC1,C2,・・・,Crの処理量による処
理時間の予測はτC1,τC2,・・・,τCrである
ことを示す。
【0019】図6の(1)は本実施の形態1及び下記実
施の形態2,3において計算機が予測する生産スケジュ
ールに基づく将来時刻に対応する搬送スケジュール、図
6の(2)は被圧延材の注目点の圧延加工ライン上の位
置に対する計算機の負荷率を示す図である。図6の
(1)において、61は当材(基準となる例えば現在搬
送スケジュールにある被圧延材)の先端の位置と時刻を
示す先端ライン、62は当材の尾端の位置と時刻を示す
尾端ライン、63は当材の次の搬送スケジュールにある
1本目の被圧延材の先端の位置と時刻を示す先端ライ
ン、64は1本目の被圧延材の尾端の位置と時刻を示す
尾端ライン、65はN本目の被圧延材の先端の位置と時
刻を示す先端ライン、66はN本目の被圧延材の尾端の
位置と時刻を示す尾端ライン、67はN+1本目の被圧
延材の先端の位置と時刻を示す先端ライン、68はN+
1本目の被圧延材の尾端の位置と時刻を示す尾端ライン
である。F’CEは加熱炉の位置、Rは粗圧延機の位
置、F1〜F6は仕上圧延機の各ローラの位置、DCは
巻取機の位置を示す。t1は1本目の被圧延材の先端が
加熱炉の位置F’CEにあるときの時刻、tnはN本目
の被圧延材の尾端が加熱炉の位置F’CEにあるときの
時刻、tn+1はN+1本目の被圧延材の先端が加熱炉
の位置F’CEにあるときの時刻を示す。L01,L0
2,L03,L04は将来に抽出される被圧延材に対す
る計算機のCPU負荷を示し、L11,L12,L13
は次の被圧延材に対する計算機のCPU負荷を示す。
施の形態2,3において計算機が予測する生産スケジュ
ールに基づく将来時刻に対応する搬送スケジュール、図
6の(2)は被圧延材の注目点の圧延加工ライン上の位
置に対する計算機の負荷率を示す図である。図6の
(1)において、61は当材(基準となる例えば現在搬
送スケジュールにある被圧延材)の先端の位置と時刻を
示す先端ライン、62は当材の尾端の位置と時刻を示す
尾端ライン、63は当材の次の搬送スケジュールにある
1本目の被圧延材の先端の位置と時刻を示す先端ライ
ン、64は1本目の被圧延材の尾端の位置と時刻を示す
尾端ライン、65はN本目の被圧延材の先端の位置と時
刻を示す先端ライン、66はN本目の被圧延材の尾端の
位置と時刻を示す尾端ライン、67はN+1本目の被圧
延材の先端の位置と時刻を示す先端ライン、68はN+
1本目の被圧延材の尾端の位置と時刻を示す尾端ライン
である。F’CEは加熱炉の位置、Rは粗圧延機の位
置、F1〜F6は仕上圧延機の各ローラの位置、DCは
巻取機の位置を示す。t1は1本目の被圧延材の先端が
加熱炉の位置F’CEにあるときの時刻、tnはN本目
の被圧延材の尾端が加熱炉の位置F’CEにあるときの
時刻、tn+1はN+1本目の被圧延材の先端が加熱炉
の位置F’CEにあるときの時刻を示す。L01,L0
2,L03,L04は将来に抽出される被圧延材に対す
る計算機のCPU負荷を示し、L11,L12,L13
は次の被圧延材に対する計算機のCPU負荷を示す。
【0020】例えばCPU負荷L01は L01=(τ
A1+τA2+・・・+τAp)/ΔTとして計算され
る。なおΔTはサンプリング時間間隔であり、τA1〜
τApは図5で説明した処理時間予測である。もし、C
PU負荷L02とCPU負荷L11の発生タイミングが
同じサンプリング時間間隔内に発生するなら、このとき
のCPU負荷は、L02+L11={(τA1+τA2
+・・・+τAp)+(τB1+τB2+・・・+τB
q)}/ΔTとして計算される。
A1+τA2+・・・+τAp)/ΔTとして計算され
る。なおΔTはサンプリング時間間隔であり、τA1〜
τApは図5で説明した処理時間予測である。もし、C
PU負荷L02とCPU負荷L11の発生タイミングが
同じサンプリング時間間隔内に発生するなら、このとき
のCPU負荷は、L02+L11={(τA1+τA2
+・・・+τAp)+(τB1+τB2+・・・+τB
q)}/ΔTとして計算される。
【0021】また、図6の(1)において、69はN本
目の被圧延材の加工された材料の長さが仕上圧延機を通
過する時間を示す。他の被圧延材についても先端ライン
と尾端ラインとの時刻軸に対する幅が圧延加工ライン上
のある位置を通過する時間を示す。70はN本目の被圧
延材のある時刻での先端から尾端までの長さを示す。他
の被圧延材についても先端ラインと尾端ラインとの位置
軸に対する幅がある時刻での長さ(材料長)を示す。
目の被圧延材の加工された材料の長さが仕上圧延機を通
過する時間を示す。他の被圧延材についても先端ライン
と尾端ラインとの時刻軸に対する幅が圧延加工ライン上
のある位置を通過する時間を示す。70はN本目の被圧
延材のある時刻での先端から尾端までの長さを示す。他
の被圧延材についても先端ラインと尾端ラインとの位置
軸に対する幅がある時刻での長さ(材料長)を示す。
【0022】図6の(2)において、71は被圧延材の
注目点の圧延加工ライン上の位置に対する被圧延材が1
本の場合の負荷率を示す。この負荷率71は被圧延材の
先端が図6の(1)に示すような位置に来ると高くなる
ことが分かる。
注目点の圧延加工ライン上の位置に対する被圧延材が1
本の場合の負荷率を示す。この負荷率71は被圧延材の
先端が図6の(1)に示すような位置に来ると高くなる
ことが分かる。
【0023】図7は図1中の計算機1の第4の予測手段
18及び警報信号発生手段19の動作を示すフローチャ
ートである。図7において、ステップS11,S12,
S13は第4の予測手段18の動作を示し、ステップS
14,S15は警報信号発生手段19の動作を示す。第
4の予測手段18は、将来のT秒(時刻)にわたってΔ
T秒毎(時刻間隔毎)にプロセス入出力装置7を通して
入って来るイベント(被圧延材の注目点である例えば先
端が圧延加工ライン上のどこに位置しているか等を示す
情報)を記憶し(ステップS11)、この記憶されたイ
ベントによって起動される処理プログラムと、この処理
プログラム(プログラム処理量)による処理時間予測と
のテーブル(図5)を索引し(ステップS12)、次
に、このテーブルに基づいてΔT秒毎のCPU処理時間
を収集しCPU6の負荷率を計算して予測する(ステッ
プS13)。警報信号発生手段19は、CPU6の負荷
率が基準値を越えるかどうかを判定し(ステップS1
4)、基準値を越える時、その時刻を記憶して操作装置
4又は5の表示装置に表示することによってオペレータ
にCPU6の負荷率が基準値を越えている警報を出す
(ステップS15)。
18及び警報信号発生手段19の動作を示すフローチャ
ートである。図7において、ステップS11,S12,
S13は第4の予測手段18の動作を示し、ステップS
14,S15は警報信号発生手段19の動作を示す。第
4の予測手段18は、将来のT秒(時刻)にわたってΔ
T秒毎(時刻間隔毎)にプロセス入出力装置7を通して
入って来るイベント(被圧延材の注目点である例えば先
端が圧延加工ライン上のどこに位置しているか等を示す
情報)を記憶し(ステップS11)、この記憶されたイ
ベントによって起動される処理プログラムと、この処理
プログラム(プログラム処理量)による処理時間予測と
のテーブル(図5)を索引し(ステップS12)、次
に、このテーブルに基づいてΔT秒毎のCPU処理時間
を収集しCPU6の負荷率を計算して予測する(ステッ
プS13)。警報信号発生手段19は、CPU6の負荷
率が基準値を越えるかどうかを判定し(ステップS1
4)、基準値を越える時、その時刻を記憶して操作装置
4又は5の表示装置に表示することによってオペレータ
にCPU6の負荷率が基準値を越えている警報を出す
(ステップS15)。
【0024】次に本実施の形態1の動作について説明す
る。図1中の計算機1において、第1の予測手段15
は、図3に示す生産スケジュールに基づき図6の(1)
に示すような搬送スケジュールを上述した図4に示すフ
ローチャートに従って複数本分予測する。即ち、その生
産スケジュールの中で被圧延材の厚み、長さ、幅等のサ
イズ情報により被圧延材を製品の目標サイズ及び目標温
度にするため、熱延加工ライン上の被圧延材の搬送スケ
ジュールが複数本分計算され、図6の(1)に示すよう
な搬送スケジュールが作成される。第2の予測手段16
は、第1の予測手段15で予測された搬送スケジュール
に対応する被圧延材の図2に示すような圧延加工ライン
上の各加工関連装置である加熱炉8、粗圧延機9、仕上
圧延機10、巻取機13がある位置及び各時刻での計算
機1のCPU6の負荷を予測する。例えば、図5に示す
ように被圧延材の先端が加熱炉8の抽出位置に到達する
ことによって起動される処理プログラムは処理プログラ
ムA1,A2,・・・,Apであり、これらの処理プロ
グラムA1,A2,・・・,Apによる処理時間の予測
は時間τA1,τA2,・・・,τApとなる。また、
被圧延材の先端が圧延機10の入側位置に到達すること
によって起動される処理プログラムは処理プログラムB
1,B2,・・・,Bqであり、これらの処理プログラ
ムB1,B2,・・・,Bqによる処理時間の予測は時
間τB1,τB2,・・・,τBqとなる。また、被圧
延材の先端が巻取機13の巻取終了位置に到達すること
によって起動される処理プログラムは処理プログラムC
1,C2,・・・,Crであり、これらの処理プログラ
ムC1,C2,・・・,Crによる処理時間の予測は時
間τC1,τC2,・・・,τCrとなる。これらの処
理時間の予測によって第2の予測手段16は計算機1の
CPU6の負荷の予測を行う。
る。図1中の計算機1において、第1の予測手段15
は、図3に示す生産スケジュールに基づき図6の(1)
に示すような搬送スケジュールを上述した図4に示すフ
ローチャートに従って複数本分予測する。即ち、その生
産スケジュールの中で被圧延材の厚み、長さ、幅等のサ
イズ情報により被圧延材を製品の目標サイズ及び目標温
度にするため、熱延加工ライン上の被圧延材の搬送スケ
ジュールが複数本分計算され、図6の(1)に示すよう
な搬送スケジュールが作成される。第2の予測手段16
は、第1の予測手段15で予測された搬送スケジュール
に対応する被圧延材の図2に示すような圧延加工ライン
上の各加工関連装置である加熱炉8、粗圧延機9、仕上
圧延機10、巻取機13がある位置及び各時刻での計算
機1のCPU6の負荷を予測する。例えば、図5に示す
ように被圧延材の先端が加熱炉8の抽出位置に到達する
ことによって起動される処理プログラムは処理プログラ
ムA1,A2,・・・,Apであり、これらの処理プロ
グラムA1,A2,・・・,Apによる処理時間の予測
は時間τA1,τA2,・・・,τApとなる。また、
被圧延材の先端が圧延機10の入側位置に到達すること
によって起動される処理プログラムは処理プログラムB
1,B2,・・・,Bqであり、これらの処理プログラ
ムB1,B2,・・・,Bqによる処理時間の予測は時
間τB1,τB2,・・・,τBqとなる。また、被圧
延材の先端が巻取機13の巻取終了位置に到達すること
によって起動される処理プログラムは処理プログラムC
1,C2,・・・,Crであり、これらの処理プログラ
ムC1,C2,・・・,Crによる処理時間の予測は時
間τC1,τC2,・・・,τCrとなる。これらの処
理時間の予測によって第2の予測手段16は計算機1の
CPU6の負荷の予測を行う。
【0025】図7のフローチャートで説明したように、
予め被圧延材の到達位置や周期毎に起動される処理プロ
グラムと、この処理プログラムがCPU6を使用する量
(処理時間)とを調べてテーブルとしたのが図5に示す
テーブルである。第4の予測手段18は、第2の予測手
段16で予測された負荷(この場合図5に示す処理時間
予測)に基づいて被圧延材の先端が熱延加工ライン上の
加熱炉8の抽出装置、粗圧延機9、仕上圧延機10の入
側位置、巻取機13の巻取終了位置を通過する時刻間隔
(図6中のΔTに相当)でのCPU6の負荷率を予測す
る。なお、オペレータが図1中の操作装置4等により入
出力要求をした場合は、オペレータが要求する機能によ
って発生するCPU6の負荷が第3の予測手段17によ
り予測され、第4の予測手段18は第3の予測手段17
で予測された負荷(処理時間予測)も加えてCPU6の
負荷率を予測する。第4の予測手段18で予測された負
荷率が予め定めた基準値を越えた場合は、警報信号発生
手段19は警報信号を発生し、この警報信号により操作
装置4又は5の表示装置に警報が表示され、オペレータ
に知らされる。なお、第4の予測手段18および警報信
号発生手段19の処理の流れについては図7のフローチ
ャートに従って上述している。
予め被圧延材の到達位置や周期毎に起動される処理プロ
グラムと、この処理プログラムがCPU6を使用する量
(処理時間)とを調べてテーブルとしたのが図5に示す
テーブルである。第4の予測手段18は、第2の予測手
段16で予測された負荷(この場合図5に示す処理時間
予測)に基づいて被圧延材の先端が熱延加工ライン上の
加熱炉8の抽出装置、粗圧延機9、仕上圧延機10の入
側位置、巻取機13の巻取終了位置を通過する時刻間隔
(図6中のΔTに相当)でのCPU6の負荷率を予測す
る。なお、オペレータが図1中の操作装置4等により入
出力要求をした場合は、オペレータが要求する機能によ
って発生するCPU6の負荷が第3の予測手段17によ
り予測され、第4の予測手段18は第3の予測手段17
で予測された負荷(処理時間予測)も加えてCPU6の
負荷率を予測する。第4の予測手段18で予測された負
荷率が予め定めた基準値を越えた場合は、警報信号発生
手段19は警報信号を発生し、この警報信号により操作
装置4又は5の表示装置に警報が表示され、オペレータ
に知らされる。なお、第4の予測手段18および警報信
号発生手段19の処理の流れについては図7のフローチ
ャートに従って上述している。
【0026】以上説明したように本実施の形態1によれ
ば、予測された計算機の負荷率が基準値を越えると、オ
ペレータにCRT表示、ランプ表示、音声等で予告の警
報を発するようにしたことにより、オペレータによる緊
急でない入出力要求の操作を妨げるとともに、オペレー
タが新たに入出力要求しても処理が待たされることを前
もって知ることができ、また、オペレータの入出力要求
により計算機の負荷率が基準値を越えて計算機の処理が
遅くなって加工の精度に悪影響を及ぼすようなことがな
くなり、安全な計算機運転が可能で、安定した加工ライ
ンの制御を行えるという効果が得られる。
ば、予測された計算機の負荷率が基準値を越えると、オ
ペレータにCRT表示、ランプ表示、音声等で予告の警
報を発するようにしたことにより、オペレータによる緊
急でない入出力要求の操作を妨げるとともに、オペレー
タが新たに入出力要求しても処理が待たされることを前
もって知ることができ、また、オペレータの入出力要求
により計算機の負荷率が基準値を越えて計算機の処理が
遅くなって加工の精度に悪影響を及ぼすようなことがな
くなり、安全な計算機運転が可能で、安定した加工ライ
ンの制御を行えるという効果が得られる。
【0027】実施の形態2.図8は、この発明の実施の
形態2に係る加工ライン用計算機システムのブロック図
である。図8において、図15に示す構成要素に対応す
るものには同一の符号を付し、その説明を省略する。図
8において、計算機1は、熱延加工ライン上の被加工材
の搬送スケジュールを複数本分予測する第1の予測手段
15と、この第1の予測手段15で予測された搬送スケ
ジュールに対応する被加工材の加工ライン上の各加工関
連装置がある位置及び各時刻での計算機1(CPU6)
の負荷を予測する第2の予測手段16と、オペレータが
要求する機能によって発生する計算機1(CPU6)の
負荷を予測する第3の予測手段17と、第2の予測手段
16で予測された負荷及び第3の予測手段17で予測さ
れた負荷に基づいて被加工材の注目点が加工ライン上の
各加工関連装置を通過する時刻間隔での計算機1(CP
U6)の負荷率を予測する第4の予測手段18と、この
第4の予測手段18で予測された負荷率が予め定めた基
準値を越えた場合はオペレータに警報を発するための警
報信号発生手段19とを備え、更に、第4の予測手段1
8で予測された負荷率が予め定めた基準値を越える場合
はオペレータの要求の機能が損われない範囲でオペレー
タの要求処理を行うタイミングを変更して負荷率が基準
値を越えないようにする要求処理タイミング変更手段2
0とを備えている。
形態2に係る加工ライン用計算機システムのブロック図
である。図8において、図15に示す構成要素に対応す
るものには同一の符号を付し、その説明を省略する。図
8において、計算機1は、熱延加工ライン上の被加工材
の搬送スケジュールを複数本分予測する第1の予測手段
15と、この第1の予測手段15で予測された搬送スケ
ジュールに対応する被加工材の加工ライン上の各加工関
連装置がある位置及び各時刻での計算機1(CPU6)
の負荷を予測する第2の予測手段16と、オペレータが
要求する機能によって発生する計算機1(CPU6)の
負荷を予測する第3の予測手段17と、第2の予測手段
16で予測された負荷及び第3の予測手段17で予測さ
れた負荷に基づいて被加工材の注目点が加工ライン上の
各加工関連装置を通過する時刻間隔での計算機1(CP
U6)の負荷率を予測する第4の予測手段18と、この
第4の予測手段18で予測された負荷率が予め定めた基
準値を越えた場合はオペレータに警報を発するための警
報信号発生手段19とを備え、更に、第4の予測手段1
8で予測された負荷率が予め定めた基準値を越える場合
はオペレータの要求の機能が損われない範囲でオペレー
タの要求処理を行うタイミングを変更して負荷率が基準
値を越えないようにする要求処理タイミング変更手段2
0とを備えている。
【0028】図9は本実施の形態2の動作を説明するた
めの図である。図9において、91,92,93,94
は各被圧延材の先端の位置と時刻を示す先端ラインを示
す。95は例えば後述する図10に示すFunctio
n Key3によって操作される場合に起動される処理
プログラムOP3と、後述する図11に示すT1,T
2,・・・,TK秒毎に起動される処理プログラムTP
1,TP2,・・・,TPKとによるCPU負荷率を示
し、96はCPU負荷率95が高くなった部分を示す。
97は予測されるCPU負荷率を示し、98はCPU負
荷率97が基準値を越える部分を示す。CPU負荷率9
7が基準値を越えると、遅らせてもよい処理プログラム
OP3,TP1,TP2,・・・,TPKによる処理を
予め定めた時間後に行うようにする。
めの図である。図9において、91,92,93,94
は各被圧延材の先端の位置と時刻を示す先端ラインを示
す。95は例えば後述する図10に示すFunctio
n Key3によって操作される場合に起動される処理
プログラムOP3と、後述する図11に示すT1,T
2,・・・,TK秒毎に起動される処理プログラムTP
1,TP2,・・・,TPKとによるCPU負荷率を示
し、96はCPU負荷率95が高くなった部分を示す。
97は予測されるCPU負荷率を示し、98はCPU負
荷率97が基準値を越える部分を示す。CPU負荷率9
7が基準値を越えると、遅らせてもよい処理プログラム
OP3,TP1,TP2,・・・,TPKによる処理を
予め定めた時間後に行うようにする。
【0029】図10は本実施の形態2においてオペレー
タ要求と処理プログラムとプログラム処理量による処理
時間予測と遅らせてもよい時間との関係のテーブルを示
す図である。図10において、Function Ke
y1〜nは図8中の操作装置4又は5のキーボードから
のオペレータ要求、OP1〜OPnはFunction
Key1〜nによりそれぞれ起動される処理プログラ
ム、τOP1〜τOPnは処理プログラムOP1〜OP
nによりそれぞれ処理されるプログラム処理量による処
理時間予測を示す。このテーブルの場合、Functi
on Key1,2,nによるオペレータ要求では遅ら
せてもよい時間は0であり、Function Key
3によるオペレータ要求では遅らせてもよい時間はλ3
τOP3である。なお、上記λ3は処理の種類に応じて
予め定められた係数である。
タ要求と処理プログラムとプログラム処理量による処理
時間予測と遅らせてもよい時間との関係のテーブルを示
す図である。図10において、Function Ke
y1〜nは図8中の操作装置4又は5のキーボードから
のオペレータ要求、OP1〜OPnはFunction
Key1〜nによりそれぞれ起動される処理プログラ
ム、τOP1〜τOPnは処理プログラムOP1〜OP
nによりそれぞれ処理されるプログラム処理量による処
理時間予測を示す。このテーブルの場合、Functi
on Key1,2,nによるオペレータ要求では遅ら
せてもよい時間は0であり、Function Key
3によるオペレータ要求では遅らせてもよい時間はλ3
τOP3である。なお、上記λ3は処理の種類に応じて
予め定められた係数である。
【0030】図11は本実施の形態2において定周期処
理と処理プログラムとプログラム処理量による処理時間
予測と遅らせてもよい時間との関係のテーブルを示す図
である。図11において、処理プログラムTP1はT1
秒毎に起動され、このプログラム処理量による処理時間
予測はτT1で、遅らせてもよい時間はαT1であるこ
とを示す。また処理プログラムTP2はT2秒毎に起動
され、このプログラム処理量による処理時間予測はτT
2で、遅らせてもよい時間はβT2であることを示す。
また、処理プログラムTPKはTK秒毎に起動され、こ
のプログラム処理量による処理時間予測はτTKで、遅
らせてもよい時間はγTKであることを示す。なお、上
記α,β,γは処理の種類に応じて予め定められた係数
を示す。
理と処理プログラムとプログラム処理量による処理時間
予測と遅らせてもよい時間との関係のテーブルを示す図
である。図11において、処理プログラムTP1はT1
秒毎に起動され、このプログラム処理量による処理時間
予測はτT1で、遅らせてもよい時間はαT1であるこ
とを示す。また処理プログラムTP2はT2秒毎に起動
され、このプログラム処理量による処理時間予測はτT
2で、遅らせてもよい時間はβT2であることを示す。
また、処理プログラムTPKはTK秒毎に起動され、こ
のプログラム処理量による処理時間予測はτTKで、遅
らせてもよい時間はγTKであることを示す。なお、上
記α,β,γは処理の種類に応じて予め定められた係数
を示す。
【0031】図12と図13は図8中の計算機1の第4
の予測手段18と警報信号発生手段19と要求処理タイ
ミング変更手段20の動作を示すフローチャートであ
る。図12において、ステップS21,S22,S23
は第4の予測手段18の動作を示し、ステップS24,
S25は警報信号発生手段19の動作を示す。また、ス
テップS26,S27は要求処理タイミング変更手段2
0の動作を示す。第4の予測手段18は将来のT秒(時
刻)にわたってΔT秒毎(時刻間隔毎)にプロセス入出
力装置7を通して入って来るイベント(被圧延材の注目
点である例えば先端が圧延加工ライン上のどこに位置し
ているか等を示す情報)を記憶し(ステップS21)、
この記憶されたイベントによって起動される処理プログ
ラムと、この処理プログラム(プログラム処理量)によ
る処理時間予測とのテーブル(図5)を索引し(ステッ
プS22)、次に、このテーブルに基づいてΔT秒毎の
CPU処理時間を収集しCPU6の負荷率を計算して予
測する(ステップS23)。警報信号発生手段19は、
CPU6の負荷率が基準値を越えるかどうかを判定し
(ステップS24)、基準値を越える時、その時刻を記
憶して操作装置4又は5の表示装置に表示することによ
ってオペレータにCPU6の負荷率が基準値を越えてい
る警報を出す(ステップS25)。次に要求処理タイミ
ング変更手段20は、CPU6の負荷率が基準値を越え
る時の時刻での被圧延材の熱延加工ライン上の位置に対
応して定周期で処理するための定周期処理プログラムの
各処理やオペレータ要求による起動プログラムの各処理
が重なる時刻を調べ(ステップS26)、定周期処理プ
ログラムの各処理の中や、オペレータ要求による起動プ
ログラムの各処理の中で、予め遅らせても良いプログラ
ム処理を図11や図10に示すようなテーブルとして持
っておいた該テーブルに従って、そのプログラム処理を
CPU6の負荷率が下がったタイミングで続けて実行す
る。
の予測手段18と警報信号発生手段19と要求処理タイ
ミング変更手段20の動作を示すフローチャートであ
る。図12において、ステップS21,S22,S23
は第4の予測手段18の動作を示し、ステップS24,
S25は警報信号発生手段19の動作を示す。また、ス
テップS26,S27は要求処理タイミング変更手段2
0の動作を示す。第4の予測手段18は将来のT秒(時
刻)にわたってΔT秒毎(時刻間隔毎)にプロセス入出
力装置7を通して入って来るイベント(被圧延材の注目
点である例えば先端が圧延加工ライン上のどこに位置し
ているか等を示す情報)を記憶し(ステップS21)、
この記憶されたイベントによって起動される処理プログ
ラムと、この処理プログラム(プログラム処理量)によ
る処理時間予測とのテーブル(図5)を索引し(ステッ
プS22)、次に、このテーブルに基づいてΔT秒毎の
CPU処理時間を収集しCPU6の負荷率を計算して予
測する(ステップS23)。警報信号発生手段19は、
CPU6の負荷率が基準値を越えるかどうかを判定し
(ステップS24)、基準値を越える時、その時刻を記
憶して操作装置4又は5の表示装置に表示することによ
ってオペレータにCPU6の負荷率が基準値を越えてい
る警報を出す(ステップS25)。次に要求処理タイミ
ング変更手段20は、CPU6の負荷率が基準値を越え
る時の時刻での被圧延材の熱延加工ライン上の位置に対
応して定周期で処理するための定周期処理プログラムの
各処理やオペレータ要求による起動プログラムの各処理
が重なる時刻を調べ(ステップS26)、定周期処理プ
ログラムの各処理の中や、オペレータ要求による起動プ
ログラムの各処理の中で、予め遅らせても良いプログラ
ム処理を図11や図10に示すようなテーブルとして持
っておいた該テーブルに従って、そのプログラム処理を
CPU6の負荷率が下がったタイミングで続けて実行す
る。
【0032】以上説明したように本実施の形態2によれ
ば、予測された計算機の負荷率が基準値を越えると、オ
ペレータの要求処理を行うタイミングを変更して計算機
の負荷率が基準値を越えないようにしたことにより、計
算機負荷を時間的に均一化でき、計算機資源として有効
に利用して安全な計算機運転を行え、また、要求処理を
受け付けるタイミングが来ればオペレータの要求処理を
行うことができ、緊急のオペレータの要求処理に対して
も、できるだけ早く対処できるという効果が得られる。
ば、予測された計算機の負荷率が基準値を越えると、オ
ペレータの要求処理を行うタイミングを変更して計算機
の負荷率が基準値を越えないようにしたことにより、計
算機負荷を時間的に均一化でき、計算機資源として有効
に利用して安全な計算機運転を行え、また、要求処理を
受け付けるタイミングが来ればオペレータの要求処理を
行うことができ、緊急のオペレータの要求処理に対して
も、できるだけ早く対処できるという効果が得られる。
【0033】実施の形態3.図14は、この発明の実施
の形態3に係る加工ライン用計算機システムのブロック
図である。図14において、図15に示す構成要素に対
応するものには同一の符号を付し、その説明を省略す
る。図14において、計算機1は、熱延加工ライン上の
被加工材の搬送スケジュールを複数本分予測する第1の
予測手段15と、この第1の予測手段15で予測された
搬送スケジュールに対応する被加工材の加工ライン上の
各加工関連装置がある位置及び各時刻での計算機1(C
PU6)の負荷を予測する第2の予測手段16と、オペ
レータが要求する機能によって発生する計算機1(CP
U6)の負荷を予測する第3の予測手段17と、第2の
予測手段16で予測された負荷及び第3の予測手段17
で予測された負荷に基づいて被加工材の注目点が加工ラ
イン上の各加工関連装置を通過する時刻間隔での計算機
1(CPU6)の負荷率を予測する第4の予測手段18
と、この第4の予測手段18で予測された負荷率が予め
定めた基準値を越えた場合はオペレータに警報を発する
ための警報信号発生手段19とを備え、更に、第4の予
測手段18で予測された負荷率が基準値を越える場合は
先行の被加工材と次行の被加工材との抽出ピッチを大き
くし負荷率が基準値を越えないようにする抽出ピッチ拡
大手段21とを備えている。また、本実施の形態3の加
工ライン用計算機システムは、先行の被加工材と次行の
被加工材との抽出ピッチを制御する抽出ピッチ制御装置
22を備えており、この抽出ピッチ制御装置22は計算
機1内の抽出ピッチ拡大手段21からの抽出ピッチ拡大
信号により抽出ピッチを拡大したりする。
の形態3に係る加工ライン用計算機システムのブロック
図である。図14において、図15に示す構成要素に対
応するものには同一の符号を付し、その説明を省略す
る。図14において、計算機1は、熱延加工ライン上の
被加工材の搬送スケジュールを複数本分予測する第1の
予測手段15と、この第1の予測手段15で予測された
搬送スケジュールに対応する被加工材の加工ライン上の
各加工関連装置がある位置及び各時刻での計算機1(C
PU6)の負荷を予測する第2の予測手段16と、オペ
レータが要求する機能によって発生する計算機1(CP
U6)の負荷を予測する第3の予測手段17と、第2の
予測手段16で予測された負荷及び第3の予測手段17
で予測された負荷に基づいて被加工材の注目点が加工ラ
イン上の各加工関連装置を通過する時刻間隔での計算機
1(CPU6)の負荷率を予測する第4の予測手段18
と、この第4の予測手段18で予測された負荷率が予め
定めた基準値を越えた場合はオペレータに警報を発する
ための警報信号発生手段19とを備え、更に、第4の予
測手段18で予測された負荷率が基準値を越える場合は
先行の被加工材と次行の被加工材との抽出ピッチを大き
くし負荷率が基準値を越えないようにする抽出ピッチ拡
大手段21とを備えている。また、本実施の形態3の加
工ライン用計算機システムは、先行の被加工材と次行の
被加工材との抽出ピッチを制御する抽出ピッチ制御装置
22を備えており、この抽出ピッチ制御装置22は計算
機1内の抽出ピッチ拡大手段21からの抽出ピッチ拡大
信号により抽出ピッチを拡大したりする。
【0034】本実施の形態3では、図14に示すように
抽出ピッチ拡大手段21及び抽出ピッチ制御装置22を
設け、図13のフローチャートのステップS27におい
て起動プログラムの中で遅らせてもいいプログラム処理
を後に延ばすのではなく、その時に抽出される予定の被
圧延材の抽出をTx秒だけ遅らせる様にしても全体的な
計算機負荷を下げることが容易にできる。たとえば図6
で時刻txに時刻tnが重なり負荷が高くしかも長時間
継続されると判断されるなら抽出を予定時間Tx秒分遅
らせる。これによってCPU負荷を下げることができ
る。つまり計算機負荷を下げることができる。
抽出ピッチ拡大手段21及び抽出ピッチ制御装置22を
設け、図13のフローチャートのステップS27におい
て起動プログラムの中で遅らせてもいいプログラム処理
を後に延ばすのではなく、その時に抽出される予定の被
圧延材の抽出をTx秒だけ遅らせる様にしても全体的な
計算機負荷を下げることが容易にできる。たとえば図6
で時刻txに時刻tnが重なり負荷が高くしかも長時間
継続されると判断されるなら抽出を予定時間Tx秒分遅
らせる。これによってCPU負荷を下げることができ
る。つまり計算機負荷を下げることができる。
【0035】通常、抽出ピッチが加熱炉側の条件と圧延
加工ライン側の条件で決められるが、この抽出ピッチに
より計算機負荷が高くなり制限値を越えることが予測さ
れるなら、抽出ピッチを長くする(大きくする)。抽出
ピッチを長くすれば、ある時間内に処理するプログラム
数は減る。その結果として計算機のCPU負荷は下が
る。
加工ライン側の条件で決められるが、この抽出ピッチに
より計算機負荷が高くなり制限値を越えることが予測さ
れるなら、抽出ピッチを長くする(大きくする)。抽出
ピッチを長くすれば、ある時間内に処理するプログラム
数は減る。その結果として計算機のCPU負荷は下が
る。
【0036】以上説明したように本実施の形態3によれ
ば、予測された計算機の負荷率が基準値を越えると、先
行の被加工材と次行の被加工材との抽出ピッチを大きく
して計算機の負荷率が基準値を越えないようにすること
により、計算機の全体的な負荷を容易に下げることがで
き、安全な計算機運転が可能で安定した圧延加工ライン
の制御を行える。
ば、予測された計算機の負荷率が基準値を越えると、先
行の被加工材と次行の被加工材との抽出ピッチを大きく
して計算機の負荷率が基準値を越えないようにすること
により、計算機の全体的な負荷を容易に下げることがで
き、安全な計算機運転が可能で安定した圧延加工ライン
の制御を行える。
【0037】
【発明の効果】以上のように第1の発明によれば、加工
ライン上の被加工材の搬送スケジュールを複数本分予測
する第1の予測手段と、この第1の予測手段で予測され
た搬送スケジュールに対応する被加工材の加工ラインの
各加工関連装置の位置及び各時刻での計算機の負荷を予
測する第2の予測手段と、オペレータが要求する機能に
よって発生する計算機の負荷を予測する第3の予測手段
と、上記第2,第3の予測手段で予測された負荷に基づ
いて被加工材の注目点が各加工関連装置を通過する時刻
間隔での計算機の負荷率を予測する第4の予測手段と、
この第4の予測手段で予測された負荷率が予め定めた基
準値を越えた場合はオペレータに警報を発するための警
報信号発生手段とを備えて構成したので、予測された計
算機の負荷率が基準値を越えると、警報を発することが
でき、これにより、オペレータによる緊急でない入出力
要求の操作を妨げるとともに、オペレータが新たに入出
力を要求しても処理が待たされることを前もって知るこ
とができ、また、オペレータの入出力要求により計算機
の負荷率が基準値を越えて計算機の処理が遅くなって加
工の精度に悪影響を及ぼすようなことがなくなり、安全
な計算機運転が可能で、安定した加工ラインの制御を行
えるという効果が得られる。
ライン上の被加工材の搬送スケジュールを複数本分予測
する第1の予測手段と、この第1の予測手段で予測され
た搬送スケジュールに対応する被加工材の加工ラインの
各加工関連装置の位置及び各時刻での計算機の負荷を予
測する第2の予測手段と、オペレータが要求する機能に
よって発生する計算機の負荷を予測する第3の予測手段
と、上記第2,第3の予測手段で予測された負荷に基づ
いて被加工材の注目点が各加工関連装置を通過する時刻
間隔での計算機の負荷率を予測する第4の予測手段と、
この第4の予測手段で予測された負荷率が予め定めた基
準値を越えた場合はオペレータに警報を発するための警
報信号発生手段とを備えて構成したので、予測された計
算機の負荷率が基準値を越えると、警報を発することが
でき、これにより、オペレータによる緊急でない入出力
要求の操作を妨げるとともに、オペレータが新たに入出
力を要求しても処理が待たされることを前もって知るこ
とができ、また、オペレータの入出力要求により計算機
の負荷率が基準値を越えて計算機の処理が遅くなって加
工の精度に悪影響を及ぼすようなことがなくなり、安全
な計算機運転が可能で、安定した加工ラインの制御を行
えるという効果が得られる。
【0038】第2の発明によれば、上記第4の予測手段
で予測された計算機の負荷率が予め定めた基準値を越え
る場合はオペレータの要求の機能が損われない範囲で要
求処理を行うタイミングを変更して計算機の負荷率が上
記基準値を越えないようにするための要求処理タイミン
グ変更手段とを備えて構成したので、予測された計算機
の負荷率が基準値を越えると、オペレータの要求処理を
行うタイミングを変更して、計算機の負荷率が基準値を
越えないようにでき、これにより、計算機負荷を時間的
に均一化でき、計算機資源として有効に利用して安全な
計算機運転を行え、また、要求処理を受け付けるタイミ
ングが来ればオペレータの要求処理を行うことができ、
緊急のオペレータの要求処理に対しても、できるだけ早
く対処できるという効果が得られる。
で予測された計算機の負荷率が予め定めた基準値を越え
る場合はオペレータの要求の機能が損われない範囲で要
求処理を行うタイミングを変更して計算機の負荷率が上
記基準値を越えないようにするための要求処理タイミン
グ変更手段とを備えて構成したので、予測された計算機
の負荷率が基準値を越えると、オペレータの要求処理を
行うタイミングを変更して、計算機の負荷率が基準値を
越えないようにでき、これにより、計算機負荷を時間的
に均一化でき、計算機資源として有効に利用して安全な
計算機運転を行え、また、要求処理を受け付けるタイミ
ングが来ればオペレータの要求処理を行うことができ、
緊急のオペレータの要求処理に対しても、できるだけ早
く対処できるという効果が得られる。
【0039】第3の発明によれば、上記第4の予測手段
で予測された計算機の負荷率が予め定めた基準値を越え
る場合は先行の被加工材と次行の被加工材との抽出ピッ
チを大きくし計算機の負荷率が上記基準値を越えないよ
うにするための抽出ピッチ拡大手段とを備えて構成した
ので、予測された計算機の負荷率が基準値を越えると、
先行の被加工材と次行の被加工材との抽出ピッチを大き
くして計算機の負荷率が基準値を越えないようにでき、
これにより計算機の全体的な負荷を容易に下げることが
でき、安全な計算機運転が可能で、安定した加工ライン
の制御を行えるという効果が得られる。
で予測された計算機の負荷率が予め定めた基準値を越え
る場合は先行の被加工材と次行の被加工材との抽出ピッ
チを大きくし計算機の負荷率が上記基準値を越えないよ
うにするための抽出ピッチ拡大手段とを備えて構成した
ので、予測された計算機の負荷率が基準値を越えると、
先行の被加工材と次行の被加工材との抽出ピッチを大き
くして計算機の負荷率が基準値を越えないようにでき、
これにより計算機の全体的な負荷を容易に下げることが
でき、安全な計算機運転が可能で、安定した加工ライン
の制御を行えるという効果が得られる。
【0040】第4の発明によれば、上記加工関連装置と
しては材料を熱延加工するための加熱炉、圧延機等であ
り、上記加工ラインとしては上記加熱炉、圧延機等が配
置された熱延加工ラインであるので、本加工ライン用計
算機システムを熱延加工ライン用計算機システムとして
用いることができ、上記第1,第2,第3の発明と同様
な効果が得られる。
しては材料を熱延加工するための加熱炉、圧延機等であ
り、上記加工ラインとしては上記加熱炉、圧延機等が配
置された熱延加工ラインであるので、本加工ライン用計
算機システムを熱延加工ライン用計算機システムとして
用いることができ、上記第1,第2,第3の発明と同様
な効果が得られる。
【図1】 この発明の実施の形態1に係る加工ライン用
計算機システムのブロック図である。
計算機システムのブロック図である。
【図2】 上記実施の形態1及び下記実施の形態2,3
の加工ライン用計算機システムにより制御される熱延加
工ラインの構成図である。
の加工ライン用計算機システムにより制御される熱延加
工ラインの構成図である。
【図3】 上記実施の形態1及び下記実施の形態2,3
の説明に用いられる生産スケジュールのテーブルを示す
図である。
の説明に用いられる生産スケジュールのテーブルを示す
図である。
【図4】 上記生産スケジュールに基づいて搬送スケジ
ュールを作成する処理を示すフローチャートである。
ュールを作成する処理を示すフローチャートである。
【図5】 上記実施の形態1及び下記実施の形態2,3
の説明に用いられる被圧延材の先端の熱延加工ライン上
の位置と計算機に備えられる各処理プログラムによる処
理時間の予測との関係のテーブルを示す図である。
の説明に用いられる被圧延材の先端の熱延加工ライン上
の位置と計算機に備えられる各処理プログラムによる処
理時間の予測との関係のテーブルを示す図である。
【図6】 上記実施の形態1及び下記実施の形態2,3
において計算機が予測する生産スケジュールに基づく将
来時刻に対応する搬送スケジュール、及び被圧延材の注
目点の圧延加工ライン上の位置に対する計算機の負荷率
を示す図である。
において計算機が予測する生産スケジュールに基づく将
来時刻に対応する搬送スケジュール、及び被圧延材の注
目点の圧延加工ライン上の位置に対する計算機の負荷率
を示す図である。
【図7】 上記実施の形態1における第4の予測手段及
び警報信号発生手段の動作を示すフローチャートであ
る。
び警報信号発生手段の動作を示すフローチャートであ
る。
【図8】 この発明の実施の形態2に係る加工ライン用
計算機システムのブロック図である。
計算機システムのブロック図である。
【図9】 上記実施の形態2の動作を説明するための図
である。
である。
【図10】 上記実施の形態2においてオペレータ要求
と処理プログラムとプログラム処理量による処理時間予
測と遅らせてもよい時間との関係のテーブルを示す図で
ある。
と処理プログラムとプログラム処理量による処理時間予
測と遅らせてもよい時間との関係のテーブルを示す図で
ある。
【図11】 上記実施の形態2において定周期処理と処
理プログラムとプログラム処理量による処理時間予測と
遅らせてもよい時間との関係のテーブルを示す図であ
る。
理プログラムとプログラム処理量による処理時間予測と
遅らせてもよい時間との関係のテーブルを示す図であ
る。
【図12】 上記実施の形態2における第4の予測手段
と警報信号発生手段と要求処理タイミング変更手段の動
作を示すフローチャートである。
と警報信号発生手段と要求処理タイミング変更手段の動
作を示すフローチャートである。
【図13】 図12のフローチャートの続きを示すフロ
ーチャートである。
ーチャートである。
【図14】 この発明の実施の形態3に係る加工ライン
用計算機システムのブロック図である。
用計算機システムのブロック図である。
【図15】 従来の加工ライン用計算機システムのブロ
ック図である。
ック図である。
【図16】 上記従来の加工ライン用計算機システムに
より制御される熱延加工ラインの構成図である。
より制御される熱延加工ラインの構成図である。
1 計算機、2 記憶装置、3 プリンタ、4,5 操
作装置、6 CPU、7 プロセス入出力装置、8 加
熱炉、9 粗圧延機、10 仕上圧延機、11,12
被圧延材、13 巻取機、14 搬送テーブル、15
第1の予測手段、16 第2の予測手段、17 第3の
予測手段、18 第4の予測手段、19 警報信号発生
手段、20 要求処理タイミング変更手段、21 抽出
ピッチ拡大手段、22 抽出ピッチ制御装置。
作装置、6 CPU、7 プロセス入出力装置、8 加
熱炉、9 粗圧延機、10 仕上圧延機、11,12
被圧延材、13 巻取機、14 搬送テーブル、15
第1の予測手段、16 第2の予測手段、17 第3の
予測手段、18 第4の予測手段、19 警報信号発生
手段、20 要求処理タイミング変更手段、21 抽出
ピッチ拡大手段、22 抽出ピッチ制御装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21B 37/00 B21B 39/00 G05B 23/02
Claims (4)
- 【請求項1】 材料を所定加工するための複数の加工関
連装置が所定間隔を置いて配置された加工ラインを制御
する計算機を備えた加工ライン用計算機システムにおい
て、上記加工ライン上の被加工材の搬送スケジュールを
複数本分予測する第1の予測手段と、この第1の予測手
段で予測された搬送スケジュールに対応する被加工材の
加工ライン上の各加工関連装置がある位置及び各時刻で
の上記計算機の負荷を予測する第2の予測手段と、オペ
レータが要求する機能によって発生する上記計算機の負
荷を予測する第3の予測手段と、上記第2の予測手段で
予測された負荷及び、上記第3の予測手段で予測された
負荷に基づいて上記被加工材の注目点が上記加工ライン
上の各加工関連装置を通過する時刻間隔での上記計算機
の負荷率を予測する第4の予測手段と、この第4の予測
手段で予測された計算機の負荷率が予め定めた基準値を
越えた場合はオペレータに警報を発するための警報信号
発生手段とを備えたことを特徴とする加工ライン用計算
機システム。 - 【請求項2】 材料を所定加工するための複数の加工関
連装置が所定間隔を置いて配置された加工ラインを制御
する計算機を備えた加工ライン用計算機システムにおい
て、上記加工ライン上の被加工材の搬送スケジュールを
複数本分予測する第1の予測手段と、この第1の予測手
段で予測された搬送スケジュールに対応する被加工材の
加工ライン上の各加工関連装置がある位置及び各時刻で
の上記計算機の負荷を予測する第2の予測手段と、オペ
レータが要求する機能によって発生する上記計算機の負
荷を予測する第3の予測手段と、上記第2の予測手段で
予測された負荷及び、上記第3の予測手段で予測された
負荷に基づいて上記被加工材の注目点が上記加工ライン
上の各加工関連装置を通過する時刻間隔での上記計算機
の負荷率を予測する第4の予測手段と、この第4の予測
手段で予測された計算機の負荷率が予め定めた基準値を
越える場合はオペレータの要求の機能が損われない範囲
でオペレータの要求処理を行うタイミングを変更して計
算機の負荷率が上記基準値を越えないようにするための
要求処理タイミング変更手段とを備えたことを特徴とす
る加工ライン用計算機システム。 - 【請求項3】 材料を所定加工するための複数の加工関
連装置が所定間隔を置いて配置された加工ラインを制御
する計算機を備えた加工ライン用計算機システムにおい
て、上記加工ライン上の被加工材の搬送スケジュールを
複数本分予測する第1の予測手段と、この第1の予測手
段で予測された搬送スケジュールに対応する被加工材の
加工ライン上の各加工関連装置がある位置及び各時刻で
の上記計算機の負荷を予測する第2の予測手段と、オペ
レータが要求する機能によって発生する上記計算機の負
荷を予測する第3の予測手段と、上記第2の予測手段で
予測された負荷及び、上記第3の予測手段で予測された
負荷に基づいて上記被加工材の注目点が上記加工ライン
上の各加工関連装置を通過する時刻間隔での上記計算機
の負荷率を予測する第4の予測手段と、この第4の予測
手段で予測された計算機の負荷率が予め定めた基準値を
越える場合は先行の被加工材と次行の被加工材との抽出
ピッチを大きくし計算機の負荷率が上記基準値を越えな
いようにするための抽出ピッチ拡大手段とを備えたこと
を特徴とする加工ライン用計算機システム。 - 【請求項4】 上記加工関連装置としては材料を熱延加
工するための加熱炉、圧延機等であり、上記加工ライン
としては上記加熱炉、圧延機等が配置された熱延加工ラ
インであることを特徴とする請求項1又は2又は3記載
の加工ライン用計算機システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17371795A JP3232216B2 (ja) | 1995-07-10 | 1995-07-10 | 加工ライン用計算機システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17371795A JP3232216B2 (ja) | 1995-07-10 | 1995-07-10 | 加工ライン用計算機システム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0924403A JPH0924403A (ja) | 1997-01-28 |
JP3232216B2 true JP3232216B2 (ja) | 2001-11-26 |
Family
ID=15965842
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17371795A Expired - Fee Related JP3232216B2 (ja) | 1995-07-10 | 1995-07-10 | 加工ライン用計算機システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3232216B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100943805B1 (ko) * | 2007-12-26 | 2010-02-24 | 현대제철 주식회사 | 압연공정 자동운전조건 표시장치 |
-
1995
- 1995-07-10 JP JP17371795A patent/JP3232216B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0924403A (ja) | 1997-01-28 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |