JP3231910U - 枕補助マット - Google Patents

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泰三 坂上
泰三 坂上
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新潟センチュリー株式会社
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Abstract

【課題】高機能性の枕を気軽に試すことができ、或いは、日常的に使用することを可能にする枕補助マットを提供する。【解決手段】枕補助マットは、平板状に形成された芯材と、芯材を覆うとともに縦方向と横方向のそれぞれ複数本の縫い目によって芯材と一体に縫い合わせられた内カバー3と、内カバーを覆うとともに絹繊維からなる外カバーとからなる。芯材と内カバーは、内カバーの上面と下面を貫通する縫い目により一体に縫製される。芯材と内カバーを一体に縫製する縫い目により、横方向を2等分、4等分する位置に縦方向の5本のライン2a〜2eが形成される。【選択図】図2

Description

本考案は、枕の上に載せて使用する枕補助マットに関する。
従来、様々な素材を用いた枕が知られている。例えば、充填材に炭を用いたもの(特許文献1)、枕の高さと硬さを調整するウールシートを、軟質のウレタンフォームで形成された枕本体の上部に配置したもの(特許文献2)、三次元立体織物を複数枚積層してなるクッション材を用いたもの(特許文献3)などが知られている。
一方、近年の地球温暖化、異常気象、大気汚染など多くの問題を引き起こしてきた大量生産、大量消費、大量廃棄のシステムを見直し、環境にやさしく人にやさしい自然素材を用いた枕が再び注目を浴びつつある。そして、枕に使用される自然素材としては、例えば、羽毛、羽根、そばがら、羊毛などが知られている。また、従来の自然素材からなる枕の欠点を解消した、適度な反発力を有し形状が安定した枕も提案されている(特許文献4)。
特開平11−2065638号公報 登実第3137030号公報 国際公開WO2007/055152号パンフレット 登実第3224345号公報
しかしながら、従来の高機能性の枕は高価であり、気軽に試すことができないという問題があった。
そこで、本考案は、高機能性の枕を気軽に試すことができ、或いは、日常的に使用することを可能にする新規の物品を提供することを目的とする。
本考案者は、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、手持ちの枕の上に載せて使用する枕補助マットを提供することに想到した。
本考案の枕補助マットは、平板状に形成された芯材と、この芯材を覆うとともに縦方向と横方向のそれぞれ複数本の縫い目によって前記芯材と一体に縫い合わせられた内カバーと、この内カバーを覆うとともに絹繊維からなる外カバーとからなることを特徴とする。
また、前記芯材と前記内カバーは、前記内カバーの上面と下面を貫通する縫い目により一体に縫製されていることを特徴とする。
また、前記芯材と前記内カバーを一体に縫製する縫い目により、横方向を2等分、4等分する位置に縦方向のラインが形成されていることを特徴とする。
また、前記芯材の厚さは、10〜20mmであることを特徴とする。
また、前記内カバーは、ニット生地からなることを特徴とする。
また、前記芯材は、羊毛を50〜70%、ポリ乳酸繊維を30〜50%含むことを特徴とする。
さらに、前記内カバーは、羊毛を60〜80%、絹繊維を20〜40%含むことを特徴とする。
本考案の枕補助マットによれば、平板状に形成された芯材と、この芯材を覆うとともに縦方向と横方向のそれぞれ複数本の縫い目によって前記芯材と一体に縫い合わせられた内カバーと、この内カバーを覆うとともに絹繊維からなる外カバーとからなるため、枕の上に載置して好適に使用することができ、外カバーの絹繊維に含まれる成分が肌や髪の表面に作用して、肌や髪が艶やかになる。したがって、手持ちの枕と組わせることにより、高機能性の枕を気軽に試すことができ、或いは、日常的に使用することを可能にする。
また、前記芯材と前記内カバーは、前記内カバーの上面と下面を貫通する縫い目により一体に縫製されているため、芯材が内カバーの中でずれることなく安定し、一定の強度が維持される。
また、前記芯材と前記内カバーを一体に縫製する縫い目により、横方向を2等分、4等分する位置に縦方向のラインが形成されているため、縦方向の中央のラインに沿って枕補助マットを2つ折りにすることや、2つ折りにしたときの中央のラインに沿ってさらに4つ折りにすることが容易となり、枕補助マットをコンパクトに折りたたんで持ち運ぶことができる。
また、前記芯材の厚さは、10〜20mmであるため、枕の上に載置して使用しても枕の高さがほとんど変わらず、好適に使用することができる。
また、前記内カバーは、ニット生地からなるため、縦方向、横方向の伸縮性に優れ、枕補助マットが載置される枕の形状の変化に追従して変形することができ、使い心地が向上する。
また、前記芯材は、羊毛を50〜70%、ポリ乳酸繊維を30〜50%含むため、適度な反発力を有し、形状が安定した枕補助マットとなる。
さらに、前記内カバーは、羊毛を60〜80%、絹繊維を20〜40%含むため、羊毛とポリ乳酸繊維からなる芯材と、絹繊維からなる外カバー4と共通の材質を含むことにより、芯材との親和性、外カバーとの親和性を、ともに高めることができる。
本考案の枕補助マットの一実施形態における、芯材の上面図である。 同上、本体の上面図である。 同上、外カバーの上視図である。 同上、別の実施形における、本体の斜視図である。 同上、外カバーを被せた枕補助マットの斜視図である。
本考案の枕補助マットの実施形態について、添付した図面を参照しながら説明する。
本実施例の枕補助マットの芯材の上面を示す図1において、1は芯材であり、後述する内カバーに収容されて縫製される前の状態を示している。芯材1は、羊毛とポリ乳酸繊維からなる断熱材から構成されている。この断熱材は、住宅の壁、天井、床下などに用いられているものであり、例えば、特開2008−303597号公報に開示されている環境適応型ボード状断熱材を用いることができる。また、この断熱材としては、例えば、羊毛を50〜70%、ポリ乳酸繊維を30〜50%含み、密度が30kg/m以上のものを好適に用いることができる。なお、断熱材の密度が高いほど、芯材1が硬くなり、反発力と形状安定性も高くなる。
この断熱材を構成するポリ乳酸繊維としては、トウモロコシなどの農作物を原料として製造されたものが好適に用いられ、農産物を原料とするものを用いることによって、芯材1を、自然素材に由来する材料のみを用いたものとすることができる。また、羊毛とポリ乳酸繊維からなる断熱材により芯材1を形成することにより、適度な反発力を有し、形状が安定した枕補助マットとなる。また、断熱材を構成する羊毛は、優れた断熱性を有し、吸湿性、放湿性にも優れるため、夏は涼しく、冬は暖かく、快適に使用することができる。
また、断熱材としては、羊毛にポリ乳酸繊維を部分的に熱融着したものが好適に用いられる。羊毛とポリ乳酸繊維が部分的に熱融着されていることにより、断熱材がばらけることがなく、より確実に安定した形状が維持される。また、接着剤を用いることなく熱融着によって形状が維持されるので、接着剤に含まれる揮発性化学物質を気にする必要がなく、安心して枕補助マットを使用することができる。
さらに、断熱材としては、ホウ酸処理がなされたものが好適に用いられる。ホウ酸を含むことにより、防カビ、防虫、防腐の効果が得られる。
芯材1の形状は、好ましくは略直方体であって、好適なサイズは、例えば、縦300〜500mm、横500〜700mm、厚さ10〜30mmである。特に好ましいサイズは、縦350〜450mm、横550〜650mm、厚さ10〜20mmである。厚さが10〜20mmであることから、枕の上に載置して使用しても枕の高さがほとんど変わらず、好適に使用することができる。
つぎに、図2に本実施例の枕補助マットの本体2の上面を示す。本体2は、図1に示した芯材1を、袋状に形成された内カバー3の中に収容することで形成されている。
また、内カバー2のサイズは、芯材1を隙間なく収容できるサイズになっており、芯材1と内カバー2は、内カバー2の上面と下面を貫通する縫い目により一体に縫製されている。そして、芯材1と内カバー2を一体に縫製する縫い目により、縦方向に等間隔に5本のライン2a、2b、2c、2d、2e、横方向に不等間隔に4本のライン2f、2g、2h、2iが形成されている。このように縫製されることで、芯材1が内カバー3の中でずれることなく安定し、一定の強度が維持される。また、縫い目があることで表面積が増し、吸放湿性が増す。
また、縦方向の中央のライン2cに沿って枕補助マットを2つ折りにすることや、2つ折りにしたときの中央のライン2b、2dに沿ってさらに4つ折りにすることが容易となり、枕補助マットをコンパクトに折りたたんで持ち運ぶことができる。したがって、旅行に携行して宿泊先で使用することができ、長時間の乗り物での移動中の補助枕として使用することもできる。さらに、折りたたみができることから、補助マットが載置される枕に対して、横向きに使用することができるほか、縦向きにも使用することができ、様々な使用方法に対応することができる。
また、内カバー3は、羊毛と絹繊維からなり、例えば、羊毛を60〜80%、絹繊維を20〜40%含む。このように、羊毛とポリ乳酸繊維からなる芯材1と、後述する絹繊維からなる外カバーと共通の材質を含むことにより、芯材1との親和性、外カバーとの親和性を、ともに高めることができる。
さらに、内カバー3は、ニット生地からなる。このため、縦方向、横方向の伸縮性に優れ、枕補助マットが載置される枕の形状の変化に追従して変形することができ、使い心地が向上する。
つぎに、図3に本実施例の枕補助マットの外カバー4を示す。外カバー4は本体2を隙間なく収容できるサイズで袋状に形成され、左右いずれかの一端側から本体2を出し入れ可能に構成されている。また、外カバー4の周囲には、フリル4aが形成されており、美観に優れるほか、枕補助マットを枕に載置したときに枕に密着するようになっている。なお、本実施例ではフリル4aが形成された例を示したが、フリル4aを形成しなくてもよい。
また、外カバー4は、絹繊維からなる。絹繊維には肌や髪の保湿成分に似た成分が含まれているため、外カバー4の絹繊維に含まれる成分が肌や髪の表面に作用して、肌や髪が艶やかになる。したがって、毎日の睡眠中に肌や髪が触れることによる美顔効果と美髪効果が期待できる。さらに、絹繊維は肌触りが良いため、毎日の睡眠中に肌が触れることによるストレス解消効果と癒し効果も期待できる。
このような本実施例の枕補助マットは、枕の上に載置するだけで手持ちの枕を高機能性の枕として好適に使用することを可能にする、従来にない新規の物品であり、芯材1、内カバー3の素材を選択することにより、熱ごもりの解消、調湿、硬軟の調整、消臭、衛生上の効果、など、手持ちの枕の欠点を解消し、弱点を補うことができる。
以上のように、本実施例の枕補助マットによれば、平板状に形成された芯材1と、この芯材1を覆うとともに縦方向と横方向のそれぞれ複数本の縫い目によって前記芯材1と一体に縫い合わせられた内カバー3と、この内カバー3を覆うとともに絹繊維からなる外カバー4とからなるため、枕の上に載置して好適に使用することができるとともに、外カバー4の絹繊維に含まれる成分が肌や髪の表面に作用して、肌や髪が艶やかになる。したがって、手持ちの枕と組わせることにより、高機能性の枕を気軽に試すことができ、或いは、日常的に使用することを可能にする。
また、前記芯材1と前記内カバー3は、前記内カバー3の上面と下面を貫通する縫い目により一体に縫製されているため、芯材1が内カバー3の中でずれることなく安定し、一定の強度が維持される。
また、前記芯材1と前記内カバー3を一体に縫製する縫い目により、横方向を2等分、4等分する位置に縦方向のライン2b、2c、2dが形成されているため、縦方向の中央のライン2cに沿って枕補助マットを2つ折りにすることや、2つ折りにしたときの中央のライン2b、2dに沿ってさらに4つ折りにすることが容易となり、枕補助マットをコンパクトに折りたたんで持ち運ぶことができる。
また、前記芯材1の厚さは、10〜20mmであるため、枕の上に載置して使用しても枕の高さがほとんど変わらず、好適に使用することができる。
また、前記内カバー3は、ニット生地からなるため、縦方向、横方向の伸縮性に優れ、枕補助マットが載置される枕の形状の変化に追従して変形することができ、使い心地が向上する。
また、前記芯材1は、羊毛を50〜70%、ポリ乳酸繊維を30〜50%含むため、適度な反発力を有し、形状が安定した枕補助マットとなる。
さらに、前記内カバー3は、羊毛を60〜80%、絹繊維を20〜40%含むため、羊毛とポリ乳酸繊維からなる芯材1と、絹繊維からなる外カバー4と共通の材質を含むことにより、芯材1との親和性、外カバー4との親和性を、ともに高めることができる。
別の実施例を図4、図5の写真に示す。
図4は、本実施例における本体の斜視図を示したものである。本実施例では、芯材と内カバーを一体に縫製する縫い目の位置が実施例1と異なるが、その他の構成は実施例1と同じである。本実施例においては、5本の縦のラインは等間隔になっていないが、横方向を2等分、4等分する位置に縦方向のラインが設けられている。したがって、縦方向の中央のラインに沿って2つ折りにでき、さらに2つ折りにしたときの中央のラインに沿って4つ折りにすることができる。
図5は、本体に外カバーを被せた状態の斜視図を示すものである。本実施例では、外カバーにフリルが設けられていない点で実施例1とは異なるが、その他の構成は実施例1と同じである。本実施例においても、外カバーは絹繊維からなるため、外カバーの絹繊維に含まれる成分が肌や髪の表面に作用して、肌や髪が艶やかになる。したがって、毎日の睡眠中に肌や髪が触れることによる美顔効果と美髪効果が期待できる。
本実施例の枕補助マットの大きさは、横約600mm、縦約400mm、厚さ約15mmであり、既存の枕の上に載せて使用するのに最適なサイズとなっている。
以上、本考案の一実施形態について説明したが、本考案は本実施形態に限定されるものではなく、種々の変更実施が可能である。
1 芯材
2b、2c、2d ライン
3 内カバー
4 外カバー

Claims (7)

  1. 平板状に形成された芯材と、この芯材を覆うとともに縦方向と横方向のそれぞれ複数本の縫い目によって前記芯材と一体に縫い合わせられた内カバーと、この内カバーを覆うとともに絹繊維からなる外カバーとからなることを特徴とする枕補助マット。
  2. 前記芯材と前記内カバーは、前記内カバーの上面と下面を貫通する縫い目により一体に縫製されていることを特徴とする請求項1に記載の枕補助マット。
  3. 前記芯材と前記内カバーを一体に縫製する縫い目により、横方向を2等分、4等分する位置に縦方向のラインが形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の枕補助マット。
  4. 前記芯材の厚さは、10〜20mmであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の枕補助マット。
  5. 前記内カバーは、ニット生地からなることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の枕補助マット。
  6. 前記芯材は、羊毛を50〜70%、ポリ乳酸繊維を30〜50%含むことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の枕補助マット。
  7. 前記内カバーは、羊毛を60〜80%、絹繊維を20〜40%含むことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の枕補助マット。
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