JP3231857U - マッサージ用ベッド - Google Patents

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昌弘 常盤
昌弘 常盤
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Abstract

【課題】リクライニングチェアーとしての機能を備えるマッサージベッドを提供する。【解決手段】マッサージ用ベッドは、人体の下半身側に配置されるベッド本体部10と、ベッド本体部の一端側にリクライニング動作可能に配置され、人体の上半身側に配置される背もたれ部20と、背もたれ部をベッド本体部に対して所定のリクライニング位置に傾動させる背もたれ部駆動機構と、を備える。【選択図】図1

Description

本考案は、マッサージ用ベッドに関する。
一般にマッサージ、治療院、整体院において、施術者は被施術者をマッサージベッドに横たわってもらい施術する。その後、被施術者を別室に配置したリクライニングシートに座ってもらい、手、足裏、背中のマッサージをすることがある。マッサージ等に使用されるベッドについて様々なものが提案されている。
特許文献1には、ベッド本体の長さ方向一側部に回動固定機構を介して傾動可能な背もたれ部を構成し、この背もたれ部の両側にはそれぞれ回動固定機構を介して前方へ回動する肘掛け部を設けた肘掛け付きベッドが記載されている。
また、特許文献2には、基体と、前記基体の上面の第1領域に固定された固定部と前記基体の上面の第2領域に傾斜可能に設けられた可動部とを有する段ボール製の床板と、互いに平行な第1端縁および第2端縁を有し、傾斜した前記可動部を支持する段ボール製の支持板部材とを備え、前記固定部と前記可動部との境界には、前記可動部を回動させるための回動軸部が設けられており、前記可動部が傾斜した状態では、前記支持板部材が前記可動部の傾斜方向とは反対の方向に傾斜して配置されて、前記第1端縁が前記第2領域に当接されるとともに、前記第2端縁が前記可動部の下面に当接される、ベッドが記載されている。
実全昭61−021357号公報 特開2017−121420号公報
しかしながら、施術者や被施術者にとって、マッサージベッドでの施術後、別室のリクライニングチェアーに移動することは煩雑である。また、治療院側にとっても、マッサージベッドとリクライニングチェアーの双方を準備して個別に設置する場所を準備する必要があり費用がかかる。
本考案は上述した課題に鑑みてなされたものであり、リクライニングチェアーとしての機能を備えるマッサージベッドを提供することを目的とする。
前記課題を解決する請求項1に記載の考案は、人体の下半身側に配置されるベッド本体部と、前記ベッド本体部の一端側にリクライニング動作可能に配置され、前記人体の上半身側に配置される背もたれ部と、前記背もたれ部を前記ベッド本体部に対して所定の角度をなすリクライニング位置に傾動させる背もたれ部駆動機構と、を備えることを特徴とするマッサージ用ベッドである。
同じく請求項2に記載の考案は、請求項1に記載のマッサージ用ベッドにおいて、前記ベッド本体部の両側端部には、前記背もたれ部がリクライニング位置に傾動したとき、この背もたれ部の傾動に伴って持ち上がるアームレスト部を備えることを特徴とする。
同じく請求項3に記載の考案は、請求項1に記載のマッサージ用ベッドにおいて、前記背もたれ部の端部であって前記ベッド本体部と反対側の端部には、頭部を保持するヘッドレスト部が配置され、前記ヘッドレスト部は、前記ヘッドレスト部の前記背もたれ部に対する角度位置を独自に設定するヘッドレスト駆動機構を備えることを特徴とする。
同じく請求項4に記載の考案は、請求項1に記載のマッサージ用ベッドにおいて、前記背もたれ部駆動機構は、前記ベッド本体部の裏面側に設けられたアクチュエータと、前記アクチュエータに接続され、前記背もたれ部に向いた直線に沿って駆動される移動部材と、前記移動部材に設置されると共に、前記背もたれ部の裏面側に固定され、前記移動部材の移動位置に基づいて前記背もたれ部の角度位置を設定するアーム部と、を備えることを特徴とする。
同じく請求項5に記載の考案は、請求項4に記載のマッサージ用ベッドにおいて、前記アクチュエータを、前記アクチュエータから離間した箇所において操作する遠隔操作部を備えることを特徴とする。
同じく請求項6に記載の考案は、請求項3に記載のマッサージ用ベッドにおいて、前記ヘッドレスト駆動機構は、手動で操作され所定の位置に設定されるハンドルと、前記ハンドルが設定された位置に基づいて前記ヘッドレスト部の前記背もたれ部との角度位置を変更するリンク機構と、を備えることを特徴とする。
同じく請求項7に記載の考案は、請求項4に記載のマッサージ用ベッドにおいて、前記アクチュエータは電動アクチュエータであることを特徴とする。
本考案に係るマッサージ用ベッドによれば、通常のマッサージのために使用できると共に、背もたれ部を自由に傾斜した状態とできるリクライニングチェアーとして使用することができ、マッサージ用ベッドの他にリクライニングチェアーを準備する必要がなくなる。
即ち、請求項1に記載の考案によれば、マッサージ用ベッドにおいて、背もたれ部はベッド本体に対して傾斜していないマッサージ用の状態と、背もたれ部駆動機構により所定のリクライニング位置に傾動したリクライニングシートとして使用できる状態とに設定できる。このため、マッサージベッドとリクライニングチェアーの双方を準備したり、双方を設置するための場所を準備したりする必要がない。
また、請求項2に記載の考案によれば、ベッド本体部の両側端部には、背もたれ部が傾動されたとき、背もたれ部の傾動に伴って持ち上がるアームレスト部を備えるから、マッサージ用ベッドをリクライニングチェアーとして使用する状態では、着座者が両腕をアームレストに置きてリラックスすることができる。また、このアームレストは、背もたれ部が傾動しないマッサージ用ベッドの状態としたときにはベッド本体部と同一の高さに収納されるため、マッサージの邪魔にならない。
また、請求項3に記載の考案によれば、マッサージ用ベッドのベッド本体部にはヘッドレスト部が備えられ、このヘッドレスト部は、ヘッドレスト駆動機構により背もたれ部に対する角度位置を独自に設定できる。このため、ヘッドレスト部で着座した被施術者の頭部を所望の角度位置で保持できる。
また、請求項4に記載の考案によれば、背もたれ部駆動機構はベッド本体部の裏面側に設けられたアクチュエータと、アクチュエータに接続され背もたれ部に向いた直線に沿って駆動される移動部材と、移動部材に設置されると共に前記背もたれ部の裏面側に固定され、移動部材の移動位置に基づいて前記背もたれ部の角度位置を設定するアーム部と、を備える。このため、アクチュエータの動作により、移動部材及びアーム部が移動して背もたれ部が傾動してリクライニング位置に移動される。よって、手動の操作によることなく、背もたれ部の角度をアクチュエータの駆動により容易にリクライニング位置にしたり収納したりすることができる。
また、請求項5に記載の考案によれば、遠隔操作部によりアクチュエータから離間した箇所から操作することができる。よって、背もたれ部の角度を施術者の手元に配置した遠隔操作部の操作で簡単に変更できる。
更に、請求項6に記載の考案によれば、ヘッドレスト部のヘッドレスト駆動機構は、手動で操作され所定の位置に設定されるハンドルと、ハンドルが設定された位置に基づいてヘッドレスト部の背もたれ部との角度位置を変更するリンク機構と、で構成される。よって、手動でのハンドルの操作でリンク機構を介してヘッドレスト部の背もたれ部との角度位置を所望の状態に変更できる。
そして、請求項7に記載の考案によれば、アクチュエータは電動アクチュエータである。よって、マッサージ用ベッドに電力を供給するだけで背もたれ部の角度変更を行うことができ、手軽に使用できる。
本考案の実施形態に係るマッサージ用ベッドをマッサージ用として使用する状態を示す斜視図である。 同マッサージ用ベッドをリクライニングチェアーとして使用する状態を示す斜視図である。 同マッサージ用ベッドの背もたれ部を傾斜させ始めた状態におけるフレームの状態を示す斜視図である。 同マッサージ用ベッドの背もたれ部を傾斜させ終えた状態におけるフレームの状態を示す斜視図である。 同マッサージ用ベッドにおけるフレームの状態を示すものであり、(a)は背もたれ部を傾斜させない状態におけるは平面図、(b)は背もたれ部を傾斜させない状態を示す(a)中のA−A線に相当する端面図、(c)は背もたれ部を傾斜させた状態を示す(a)中のA−A線に相当する端面図である。 同マッサージ用ベッドにおいてアームレストの昇降させる場合のフレームの状態を示すものであり、(a)はアームレストを上昇させていない状態を示す図5(a)中のB−B線に相当する端面図、(B)はアームレストを上昇させた状態を示す図5(a)中のB−B線に相当する端面図である。 同マッサージ用ベッドのヘッドレスト部の背面を示す斜視図である。 同マッサージ用ベッドのヘッドレスト部のヘッドレスト駆動機構を示すものであり、(a)は傾斜前、(b)は傾斜後における模式図である。
本考案を実施するための形態に係るマッサージ用ベッドを図面に基づいて説明する。
<マッサージ用ベッドの外観>
まず、本実施形態に係るマッサージ用ベッドの外観について説明する。図1は本考案の実施形態に係るマッサージ用ベッドをマッサージ用として使用する状態を示す斜視図、図2は同マッサージ用ベッドをリクライニングチェアーとして使用する状態を示す斜視図である。
本実施形態に係るマッサージ用ベッド100は、図1に示すように、ベッド本体部10と、背もたれ部20とを備えて構成されている。ベッド本体部10は被施術者の下半身側に配置される。また、背もたれ部20はベッド本体部10の一端側にリクライニング動作可能に配置され、被施術者の上半身側に配置される。
マッサージ用ベッド100は、ベッド本体部10の両側部にアームレスト部30L、30Rを備える。アームレスト部30L、30Rは着座した被施術者が腕を載置することができる。更に、マッサージ用ベッド100は、背もたれ部20の端部であってベッド本体部10と反対側には、ヘッドレスト部40を備える。ヘッドレスト部40は、着座した被施術者が頭部を載置することができる。なお、符号に付した「L」「R」は被施術者から見た「左」「右」に対応している(以下の符号において同じ)。
マッサージ用ベッド100は、4本の脚部71、72、73、74を備えた基台70にクッション材を充填し表皮を被せたフレーム200(図1、図2には表れていない:図3〜図6を参照)を配置して構成されている。尚、図1では、マッサージ用ベッド100の足側にはマッサージ時における足置台50が配置され、ベッド本体部10及び足置台50には足用クッション61が、ヘッドレスト部40には頭用クッション62が配置されている。更に、基台70には物置棚75が配置されている。
更に、図2には、マッサージ用ベッド100をリクライニングシートとして使用する際に配置されるリクライニング足置台80が記載され、リクライニング足置台80には、リクライニング足用クッション81が配置されている。
本実施形態に係るマッサージ用ベッド100は、図1に示した「マッサージ用ベッドとして使用する状態」、即ち、背もたれ部20を倒し、ベッド本体部10と背もたれ部20とを略同一面となるように倒し、且つ、アームレスト部30L、30Rをベッド本体部10と略同一面に収納した状態から、図2に示した「リクライニングチェアーとして使用する状態」、即ち、背もたれ部20を起こし、且つ、アームレスト部30L、30Rを上昇させた状態にすることができる。この動作はフレーム200を変形させることにより実現する。
<フレームの構造>
次にマッサージ用ベッド100の内部に配置されたフレーム200について説明する。
図3は同マッサージ用ベッドの背もたれ部を傾斜させ始めた状態におけるフレームの状態を示す斜視図、図4は同マッサージ用ベッドの背もたれ部を傾斜させ終えた状態におけるフレームの状態を示す斜視図、図5は同マッサージ用ベッドにおけるフレームの状態を示すものであり、(a)は背もたれ部を傾斜させない状態におけるは平面図、(b)は背もたれ部を傾斜させない状態を示す(a)中のA−A線に相当する端面図、(c)は背もたれ部を傾斜させた状態を示す(a)中のA−A線に相当する端面図である。
図3、図4、及び図5(a)に示すように、フレーム200は、ベッド本体部10に内蔵される本体部フレーム210と、背もたれ部20に内蔵される背もたれ部フレーム220と、アームレスト部30L、30Rに内蔵されるアームレスト上側部フレーム230L、230R及びアームレスト立ち上り部フレーム240L,240Rと、から構成される。
本体部フレーム210、背もたれ部フレーム220、アームレスト上側部フレーム230L、230R、及びアームレスト立ち上り部フレーム240L、240Rは、適宜寸法に切断した鋼製角パイプを溶接して形成される。また、本体部フレーム210、背もたれ部フレーム220、アームレスト上側部フレーム230L、230R、アームレスト立ち上り部フレーム240L、240Rは、蝶番251L、251R、252L、252R,253L,253R、254L、254Rで接合され、所定の箇所で折り曲げが可能に組み立てられる。
本体部フレーム210は、幅方向(人の横たわる方向と直角:図5(a)において上下方向、以下同じ)に沿って配置される3本の横フレーム211、212、213と、縦方向(横方向と直角:図4(a)において幅方向、以下同じ)に沿って配置される縦フレーム214L、214Rとを所定の箇所で溶接して接合して枠状に形成される。
また、本体部フレーム210には、アームレスト立ち上り部フレーム240L、240Rを取り付けるための横取付用フレーム215L,215Rと、縦取付用フレーム216R、216Lとが溶接固定されている。
背もたれ部フレーム220は、幅方向に沿って配置される3本の横フレーム221、222,223と、縦方向に沿って配置される縦フレーム224L,224Rとを所定箇所で溶接して全体矩形枠状に形成される。
また、縦フレーム224L、224Rには、幅方向外方に向けて、アームレスト上側部フレーム230L、230Rを取り付けけるための突出フレーム225L,225Rが溶接固定されている。
更に、本体部フレーム210の横フレーム213と背もたれ部フレーム220の横フレーム221とは、2つの蝶番253L、253Rで接続され、本体部フレーム210と背もたれ部フレーム220とは屈曲自在である。
アームレスト上側部フレーム230Lは、横フレーム231L、232L及び縦フレーム233LL、233LRを所定の箇所で溶接して矩形枠状に形成される。同様に、アームレスト上側部フレーム230Rは、横フレーム231R、232R及び縦フレーム233RL、233RRを所定の箇所で溶接して矩形枠状に形成される。
アームレスト立ち上り部フレーム240Lは、横フレーム241L、242L及び縦フレーム243LL、243LRを所定の箇所で溶接して矩形枠状に形成される。同様に、アームレスト立ち上り部フレーム240Rは、横フレーム241R、242R及び縦フレーム243RL、243RRを所定の箇所で溶接して矩形枠状に形成される。
本実施形態において、アームレスト上側部フレーム230Lの横フレーム232Lと、本体部フレーム210の横取付用フレーム215Lとは、蝶番254Lで接合されている。同様に、アームレスト上側部フレーム230Rの232Rと、本体部フレーム210の横取付用フレーム215Rとは、蝶番254Rで接合されている。
また、アームレスト上側部フレーム230Lの横フレーム231Lと、アームレスト立ち上り部フレーム240Lの横フレーム242Lとは、蝶番252Lで接合されている。
同様に、アームレスト上側部フレーム230Rの横フレーム231Rと、アームレスト立ち上り部フレーム240Rの横フレーム242Rとは、蝶番252Rで接合されている。
更に、アームレスト立ち上り部フレーム240Lの横フレーム241Lと、本体部フレーム210の横取付用フレーム215Lとは、蝶番251Lで接合されている。同様に、アームレスト立ち上り部フレーム240Rの横フレーム241Rと、本体部フレーム210の横取付用フレーム215Rとは、蝶番251Rで接合されている。
<背もたれ部駆動機構>
フレーム200の下側には、背もたれ部駆動機構270が配置されている。背もたれ部駆動機構270は、背もたれ部フレーム220を本体部フレーム210に対して傾動させるリクライニング動作を行う。また、背もたれ部フレーム220の傾動と共に、アームレスト上側部フレーム230L、230R、アームレスト立ち上り部フレーム240L、240Rが持ち上がる。
背もたれ部駆動機構270は、移動部材であるピストン部材272を進退動させるアクチュエータである電動アクチュエータ271を備える。
本マッサージ用ベッド100では、図5(b)、(c)に示すように、背もたれ部フレーム220の横フレーム222にはアーム部材262が固定されている。このアーム部材262は、五角形の2枚の鋼板で形成され、アーム部材262に一端が溶接固定され、他端がピストン部材272の先端に回動可能に接続されている。ピストン部材272の移動により、背もたれ部フレーム220の横フレーム222を移動させ、背もたれ部フレーム220を本体部フレーム210に対して傾動させる。
尚、図5(a)に示すように、電動アクチュエータ271は、本体部フレーム210の横フレーム212に取付ステー261を介して取り付けられ、電動モータ273を備える。この電動モータ273には、遠隔操作部274が接続されている。遠隔操作部274は遠隔操作部274を離間した箇所から、背もたれ部20を上昇、下降、停止させる操作ができる、このため、遠隔操作部274を施術者等が手元で操作することで背もたれ部駆動機構270を駆動操作し、マッサージ用ベッド100を「マッサージ用ベッドとして使用する状態」と「リクライニングチェアーとして使用する状態」とのいずれかの状態に設定にできる。
次に、背もたれ部駆動機構270の動作について説明する。本実施形態に係るマッサージ用ベッド100において、図5(b)に示す状態(「マッサージ用ベッドとして使用する状態」)から、背もたれ部駆動機構270を駆動して電動アクチュエータ271からピストン部材272を押し出す場合について説明する。
まず電動アクチュエータ271を駆動すると、図5(b)に示すように、ピストン部材272がアーム部材262を押し出し(図5(b)中矢印a)、その結果、背もたれ部フレーム220は本体部フレーム210に対して蝶番253L、253Rを軸として回動する(図5(b)中矢印b)。電動アクチュエータ271を停止すると、背もたれ部フレーム220は本体部フレーム210に対して所定の角度を保つ。これにより、マッサージ用ベッド100は、「リクライニングチェアーとして使用する状態」になる。
一方、図5(b)に示す「リクライニングチェアーとして使用する状態」から、遠隔操作部274を操作して電動アクチュエータ271を逆方向に駆動する。これにより、電動アクチュエータ271が逆方向に動作し、ピストン部材272はアーム部材262を引き寄せ(図5(c)中矢印c)、その結果、背もたれ部フレーム220は本体部フレーム210に対して蝶番253L、253Rを軸として回動し(図5(c)中矢印d)、本体部フレーム210に対して同じ平面上に位置する。これにより、マッサージ用ベッド100は、「マッサージ用ベッドとして使用する状態」に戻る。なお、背もたれ部駆動機構270としては、上述した機構の他、歯車機構、ベルト機構、油圧機構等他の機構を用いることができる。
<アームレスト部>
本実施形態に係るマッサージ用ベッド100では、上述した背もたれ部20の動作に連動して左右のアームレスト部30L、30Rが昇降動作する。図6は同マッサージ用ベッドにおいてアームレストの昇降させる場合のフレームの状態を示すものであり、(a)はアームレストを上昇させていない状態を示す図5(a)中のB−B線に相当する端面図、(B)はアームレストを上昇させた状態を示す図5(a)中のB−B線に相当する端面図である。
図6(a)では、左側のアームレスト部30L内のアームレスト上側部フレーム230Lの動作を示している。右側のアームレスト部30R内のアームレスト上側部フレーム230Rの同様の動作をする。
背もたれ部駆動機構270により、背もたれ部フレーム220が図6(a)に示した状態から図3、図4及び図6(b)に示した状態に回動すると、アームレスト上側部フレーム230Lの縦フレーム233LLが移動し(図6(b)中矢印e)、この動作に伴いアームレスト立ち上り部フレーム240Lが蝶番251Lを中心として起き上がる(図6(b)中矢印f)。
これにより、背もたれ部20の回動に連動してアームレスト部30L、30Rが上昇してアームレスト部30L、30Rは使用可能状態になる。
<ヘッドレスト部>
次にヘッドレスト部40について説明する。上述のように背もたれ部20には、背もたれ部20に対する角度位置を独自に設定するヘッドレスト部40が配置されている。図7は同マッサージ用ベッドのヘッドレスト部の背面図、図8は同マッサージ用ベッドのヘッドレスト部のヘッドレスト駆動機構を示すものであり、(a)は傾斜前、(b)は傾斜後における模式図である。
ヘッドレスト部40は背もたれ部20にヘッドレスト駆動機構400により傾動可能に取り付けられている。なお、ヘッドレスト部40は、略中央部に被施術者がうつ伏せ状態になったとき口鼻部を入れる開口41が形成されている。
ヘッドレスト駆動機構400は、図7及び図8に示すように、フレーム401、2本のリブ402、2本のレバー403、2本のピラー404、1本のシャフト405、及び1本のハンドル406を備える。また、ピラー404には、シャフト405が移動する長穴407が開設されている。これらのフレーム401、リブ402、レバー403、ピラー404、シャフト405はハンドル406の動きをフレーム401に伝えるリンク機構を構成している。
フレーム401は、ヘッドレスト部40に固定されている。また、2本のリブ402は、フレーム401に固着されている。2本のレバー403は、それぞれ上端部がリブ402に軸410で回転自在に保持され、下端部が軸409でシャフト405に回転自在に保持されている。
ピラー404は、上端を軸409でリブ402に保持され、下端に形成した長穴407内にシャフト405が配置され、ピラー404は上下方向にスライド可能である。本例では、レバー403とハンドル406とは所定角度を持って固着されており、ハンドル406を手動で回転させると、403が軸408を中心として回動する。
次にヘッドレスト駆動機構400の動作について説明する。図8(a)の状態、即ちヘッドレスト部40が背もたれ部20に対して所定の角度を持つ状態から、ハンドル406を手動で回動させる場合について説明する。
この場合、ハンドル406を時計方向に回転させると、レバー403が時計方向に回転し、このレバー403の回転によりリブ402が反時計方向に回転する。これにより、リブ402と共にフレーム401が反時計方向に回転し、更に、ピラー404が長穴407に沿って下がり、長穴407内におけるシャフト405の位置が相対的に上昇する。
これらの動作により、フレーム401、即ちヘッドレスト部40を反時計方向に傾動させることができる。ハンドル406を逆方向に回動すると、他の部材も逆方向に移動して、フレーム401、即ちヘッドレスト部40が時計方向に傾動させることができる。なお、ヘッドレスト駆動機構400として上記の構成以外の構成、例えば異なるリンク機構、歯車機構等を使用することができる。
以上のように本実施形態に係るマッサージ用ベッド100によれば、マッサージ用ベッドにおいて、背もたれ部はベッド本体に対して傾斜していないマッサージ用の状態と、背もたれ部駆動機構により所定のリクライニング位置に傾動したリクライニングシートとして使用できる状態とに設定できる。このため、マッサージベッドとリクライニングチェアーの双方を準備したり、双方を設置するための場所を準備したりする必要がない。
また本実施形態に係るマッサージ用ベッド100によれば、ベッド本体部10の両側端部には、背もたれ部20が傾動されたとき、背もたれ部の傾動に伴って持ち上がるアームレスト部30L、30Rを備えるから、マッサージ用ベッド100をリクライニングチェアーとして使用する状態では、着座した被施術者が両腕をアームレスト部30L、30Rに置いてリラックスすることができる。また、このアームレスト部30L、30Rは、背もたれ部20を傾動させマッサージ用ベッドの状態としたときにはベッド本体部10と同一の高さに収納されるため、マッサージの邪魔にならない。
また、本実施形態に係るマッサージ用ベッド100によれば、マッサージ用ベッドのベッド本体部10にはヘッドレスト部40が備えられ、このヘッドレスト部40は、ヘッドレスト駆動機構400により背もたれ部20に対する角度位置を独自に設定できる。このため、ヘッドレスト部で着座した被施術者の頭部を所望の角度位置で保持できる。
また、本実施形態に係るマッサージ用ベッド100によれば、背もたれ部駆動機構270はベッド本体部10の裏面側に設けられた電動アクチュエータ271と、電動アクチュエータ271に接続された移動部材であるピストン部材272と、ピストン部材272に設置されると共に背もたれ部20の裏面側に固定され、ピストン部材272の移動位置に基づいて背もたれ部20の角度位置を設定するアーム部材262と、を備える。このため、背もたれ部20は電動アクチュエータ271の動作により、背もたれ部20が傾動してリクライニング位置に移動される。よって、手動の操作によることなく、背もたれ部20の角度を電動アクチュエータ271の駆動により容易にリクライニング位置にしたり収納したりすることができる。また背もたれ部駆動機構270は電動であるので、特別の設備を準備することなく簡単に設置できる。
また、本実施形態に係るマッサージ用ベッド100によれば、遠隔操作部274により電動アクチュエータ271から離間した箇所から操作することができる。よって、背もたれ部20の角度を施術者の手元に配置した遠隔操作部274の操作で簡単に変更できる。
また、本実施形態に係るマッサージ用ベッド100によれば、ヘッドレスト部40のヘッドレスト駆動機構400は、手動で操作され所定の位置に設定されるハンドル406と、ハンドル406が設定された位置に基づいてヘッドレスト部の背もたれ部との角度位置を変更するリンク機構と、で構成される。よって、手動でのハンドル406の操作でリンク機構を介してヘッドレスト部40の背もたれ部20との角度位置を所望の状態に変更できる。
本考案に係るマッサージ用ベッドは、リクライニングチェアーとしての機能を備え、マッサージベッドとリクライニングチェアーの双方を準備したり、双方を設置する場所を準備したりする必要がなくなり、費用がかからないので、産業上で利用可能である。
10:ベッド本体部
20:背もたれ部
30L、30R:アームレスト部
40:ヘッドレスト部
41:開口
50:足置台
61:足用クッション
62:頭用クッション
70:基台
71、72、73、74:脚部
75:物置棚
80:リクライニング足置台
81:リクライニング足用クッション
100:マッサージ用ベッド
200:フレーム
210:本体部フレーム
211、212、213:横フレーム
214L、214R:縦フレーム
215L、215R:横取付用フレーム
216L、216R:縦取付用フレーム
220:背もたれ部フレーム
221、222、223:横フレーム
224L、224R:縦フレーム
225L、225R:突出フレーム
230L、230R:アームレスト上側部フレーム
231L、231R:横フレーム
232L、232R:横フレーム
233LL、233LR:縦フレーム
233RL、233RR:縦フレーム
240L、240R:アームレスト立ち上り部フレーム
241L、241R:横フレーム
242L、242R:横フレーム
243LL、243LR:縦フレーム
243RL、243RR:縦フレーム
251L、251R:蝶番
252L、252R:蝶番
253L、253R:蝶番
254L、254R:蝶番
261:取付ステー
262:アーム部材
270:背もたれ部駆動機構
271:電動アクチュエータ(アクチュエータ)
272:ピストン部材(移動部材)
273:電動モータ
274:遠隔操作部
400:ヘッドレスト駆動機構
401:フレーム
402:リブ(リンク機構)
403:レバー
404:ピラー(リンク機構)
405:シャフト(リンク機構)
406:ハンドル(リンク機構)
407:長穴(リンク機構)
408、409、410:軸(リンク機構)
更に、請求項6に記載の考案によれば、ヘッドレスト部のヘッドレスト駆動機構は、手動で操作され所定の位置に設定されるハンドルと、前記ハンドルの回動操作に基づいて前記ヘッドレスト部の前記背もたれ部との角度位置を変更するリンク機構とで構成される。よって、手動でのハンドルの操作でリンク機構を介してヘッドレスト部の背もたれ部との角度位置を所望の状態に変更できる。

Claims (7)

  1. 人体の下半身側に配置されるベッド本体部と、
    前記ベッド本体部の一端側にリクライニング動作可能に配置され、前記人体の上半身側に配置される背もたれ部と、
    前記背もたれ部を前記ベッド本体部に対して所定の角度をなすリクライニング位置に傾動させる背もたれ部駆動機構と、
    を備えることを特徴とするマッサージ用ベッド。
  2. 前記ベッド本体部の両側端部には、前記背もたれ部がリクライニング位置に傾動したとき、この背もたれ部の傾動に伴って持ち上がるアームレスト部を備えることを特徴とする請求項1に記載のマッサージ用ベッド。
  3. 前記背もたれ部の端部であって前記ベッド本体部と反対側の端部には、頭部を保持するヘッドレスト部が配置され、
    前記ヘッドレスト部は、前記ヘッドレスト部の前記背もたれ部に対する角度位置を独自に設定するヘッドレスト駆動機構を備えることを特徴とする請求項1に記載のマッサージ用ベッド。
  4. 前記背もたれ部駆動機構は、
    前記ベッド本体部の裏面側に設けられたアクチュエータと、
    前記アクチュエータに接続され、前記背もたれ部に向いた直線に沿って駆動される移動部材と、
    前記移動部材に設置されると共に、前記背もたれ部の裏面側に固定され、前記移動部材の移動位置に基づいて前記背もたれ部の角度位置を設定するアーム部と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載のマッサージ用ベッド。
  5. 前記アクチュエータを、前記アクチュエータから離間した箇所において操作する遠隔操作部を備えることを特徴とする請求項4に記載のマッサージ用ベッド。
  6. 前記ヘッドレスト駆動機構は、
    手動で操作され所定の位置に設定されるハンドルと、前記操作アーム部が設定された位置に基づいて前記ヘッドレスト部の前記背もたれ部との角度位置を変更するリンク機構と、
    を備えることを特徴とする請求項3に記載のマッサージ用ベッド。
  7. 前記アクチュエータは電動アクチュエータであることを特徴とする請求項4に記載のマッサージ用ベッド。
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