JP3231740B2 - トップドロス掻き寄せ装置及びこの掻き寄せ装置を備えた亜鉛分離回収装置 - Google Patents
トップドロス掻き寄せ装置及びこの掻き寄せ装置を備えた亜鉛分離回収装置Info
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- JP3231740B2 JP3231740B2 JP16482199A JP16482199A JP3231740B2 JP 3231740 B2 JP3231740 B2 JP 3231740B2 JP 16482199 A JP16482199 A JP 16482199A JP 16482199 A JP16482199 A JP 16482199A JP 3231740 B2 JP3231740 B2 JP 3231740B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、連続溶融亜鉛設備
等におけるに溶融亜鉛めっき浴で生成されたトップドロ
スを、溶融亜鉛めっき槽内の所定位置まで掻き寄せる装
置、及び、この掻き寄せ装置で掻き寄せたトップドロス
から亜鉛を分離して回収する装置に関するものである。
等におけるに溶融亜鉛めっき浴で生成されたトップドロ
スを、溶融亜鉛めっき槽内の所定位置まで掻き寄せる装
置、及び、この掻き寄せ装置で掻き寄せたトップドロス
から亜鉛を分離して回収する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、鋼帯の表裏面に、連続的に溶融
亜鉛めっきを行う時、鋼帯の表裏面に付着する亜鉛量を
所定値に制御するため、ガスワイピングを行っている
が、その影響で溶融亜鉛めっき浴の表面にトップドロス
と呼ばれる酸化亜鉛と溶融亜鉛の溶融混合物が生成す
る。
亜鉛めっきを行う時、鋼帯の表裏面に付着する亜鉛量を
所定値に制御するため、ガスワイピングを行っている
が、その影響で溶融亜鉛めっき浴の表面にトップドロス
と呼ばれる酸化亜鉛と溶融亜鉛の溶融混合物が生成す
る。
【0003】従って、表面品質の優れためっき鋼板を製
造するためには、溶融亜鉛めっき浴の表面に生成された
トップドロスを定期的に除去する必要があり、例えば特
開昭61−37956号,特開平5−302158号,
特開平9−143653号,特開平5−302157号
等が提案されている。
造するためには、溶融亜鉛めっき浴の表面に生成された
トップドロスを定期的に除去する必要があり、例えば特
開昭61−37956号,特開平5−302158号,
特開平9−143653号,特開平5−302157号
等が提案されている。
【0004】このうち、特開昭61−37956号は、
噴流ノズルにより溶融亜鉛めっき槽の一端側に集められ
たトップドロスを、ドロス掻き寄せ装置によって更に隅
部に集め、この隅部に集めたトップドロスを、ドロス汲
み上げ装置で汲み上げてドロス回収ケトルに回収するも
のである。
噴流ノズルにより溶融亜鉛めっき槽の一端側に集められ
たトップドロスを、ドロス掻き寄せ装置によって更に隅
部に集め、この隅部に集めたトップドロスを、ドロス汲
み上げ装置で汲み上げてドロス回収ケトルに回収するも
のである。
【0005】また、特開平5−302158号は、溶融
亜鉛めっき槽の幅方向に延びるアームを溶融亜鉛めっき
槽の長さ方向に沿って移動させ、アームに取付けたドロ
ス掻き寄せ網によって浮遊するトップドロスを一箇所に
掻き寄せるものである。
亜鉛めっき槽の幅方向に延びるアームを溶融亜鉛めっき
槽の長さ方向に沿って移動させ、アームに取付けたドロ
ス掻き寄せ網によって浮遊するトップドロスを一箇所に
掻き寄せるものである。
【0006】また、特開平9−143653号は、不活
性ガスを噴射させることで浮遊するトップドロスを案内
ガイドに沿って一箇所に誘導し、この誘導してきたトッ
プドロスを汲み上げ、トップドロス中の溶融亜鉛のみを
分離回収して、残りは排出するものである。
性ガスを噴射させることで浮遊するトップドロスを案内
ガイドに沿って一箇所に誘導し、この誘導してきたトッ
プドロスを汲み上げ、トップドロス中の溶融亜鉛のみを
分離回収して、残りは排出するものである。
【0007】また、特開平5−302157号は、溶融
亜鉛めっき槽の幅方向に沿って移動が可能なロボット本
体に取付けたアームを、溶融亜鉛めっき槽の長さ方向に
延ばし、アームの先端に取付けられたドロス捕集網によ
って浮遊するトップドロスを掻き寄せて捕集するもので
ある。
亜鉛めっき槽の幅方向に沿って移動が可能なロボット本
体に取付けたアームを、溶融亜鉛めっき槽の長さ方向に
延ばし、アームの先端に取付けられたドロス捕集網によ
って浮遊するトップドロスを掻き寄せて捕集するもので
ある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た特開昭61−37956号は、可動部が溶融亜鉛めっ
き浴に浸漬する等のため、設備の保守が困難である。ま
た、溶融亜鉛も含めて系外へ排出するので、めっき金属
の歩留りが悪い。
た特開昭61−37956号は、可動部が溶融亜鉛めっ
き浴に浸漬する等のため、設備の保守が困難である。ま
た、溶融亜鉛も含めて系外へ排出するので、めっき金属
の歩留りが悪い。
【0009】また、特開平5−302158号は、トッ
プドロスを掻き寄せるために網を用いているので、網目
から微細ドロスが抜けてしまったり、網目にドロスが詰
まって固まってしまうなどの問題がある。網目にドロス
が詰まって固まった場合、網のメンテナンスに手間がか
かる。
プドロスを掻き寄せるために網を用いているので、網目
から微細ドロスが抜けてしまったり、網目にドロスが詰
まって固まってしまうなどの問題がある。網目にドロス
が詰まって固まった場合、網のメンテナンスに手間がか
かる。
【0010】また、特開平9−143653号は、不活
性ガスのランニングコストが高い上、この不活性ガスに
よってトップドロスの表面が固化してしまう。そして、
表面が固化すると、移送ができなくなる。
性ガスのランニングコストが高い上、この不活性ガスに
よってトップドロスの表面が固化してしまう。そして、
表面が固化すると、移送ができなくなる。
【0011】また、特開平5−302157号は、アー
ムの稼動範囲が狭い上、高さ方向にスペースが必要であ
り、また、多関節の精密機械であるので、故障が発生し
易く、稼動部におけるメンテナンスの頻度が多くなる。
ムの稼動範囲が狭い上、高さ方向にスペースが必要であ
り、また、多関節の精密機械であるので、故障が発生し
易く、稼動部におけるメンテナンスの頻度が多くなる。
【0012】加えて、上記した特開昭61−37956
号,特開平5−302158号,特開平9−14365
3号,特開平5−302157号は、いずれも、溶融亜
鉛めっき浴から引き出される鋼帯近傍等の非常に狭い部
分の浮遊ドロスを効率よく除去することができず、鋼帯
表面へドロスが付着するという問題がある。
号,特開平5−302158号,特開平9−14365
3号,特開平5−302157号は、いずれも、溶融亜
鉛めっき浴から引き出される鋼帯近傍等の非常に狭い部
分の浮遊ドロスを効率よく除去することができず、鋼帯
表面へドロスが付着するという問題がある。
【0013】すなわち、上記した特開昭61−3795
6号,特開平5−302158号,特開平9−1436
53号,特開平5−302157号は、いずれも、実際
に使用した場合には満足できる結果が得られず、従来
は、人手による汲み出しを行っているのが実状である。
しかし、この人手による作業は、高熱、危険、重筋を伴
ういわゆる3K作業であり、また、この作業は熟練を必
要とするので、作業の良否がめっき品質に影響を与える
という問題があった。
6号,特開平5−302158号,特開平9−1436
53号,特開平5−302157号は、いずれも、実際
に使用した場合には満足できる結果が得られず、従来
は、人手による汲み出しを行っているのが実状である。
しかし、この人手による作業は、高熱、危険、重筋を伴
ういわゆる3K作業であり、また、この作業は熟練を必
要とするので、作業の良否がめっき品質に影響を与える
という問題があった。
【0014】本発明は、上記した従来の問題点に鑑みて
なされたものであり、溶融亜鉛めっき浴から引き出され
る鋼帯近傍等の非常に狭い部分であっても、溶融亜鉛め
っき浴の表面に浮遊するトップドロスを効率良く掻き寄
せて鋼帯表面へのドロス付着を効果的に防止することが
できる装置、及び、この装置を用いて掻き寄せたトップ
ドロスから歩留まり良くめっき金属を回収できる装置を
提供することを目的としている。
なされたものであり、溶融亜鉛めっき浴から引き出され
る鋼帯近傍等の非常に狭い部分であっても、溶融亜鉛め
っき浴の表面に浮遊するトップドロスを効率良く掻き寄
せて鋼帯表面へのドロス付着を効果的に防止することが
できる装置、及び、この装置を用いて掻き寄せたトップ
ドロスから歩留まり良くめっき金属を回収できる装置を
提供することを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明のトップドロス掻き寄せ装置は、浴面と
平行にその先端側が延出状に配置されたアームを、この
アームの先端に取り付けられた掻き寄せ板の下端部が、
掻き寄せ板昇降機構によって浴面内に若干挿入されるよ
うな状態で、アーム移動機構によって溶融亜鉛めっき槽
の幅又は長さ方向に前記平行状態を維持したまま移動さ
せることとしている。そして、このようにすることで、
浴面上に浮遊するトップドロスは溶融亜鉛めっき浴上の
一箇所に掻き寄せられる。
ために、本発明のトップドロス掻き寄せ装置は、浴面と
平行にその先端側が延出状に配置されたアームを、この
アームの先端に取り付けられた掻き寄せ板の下端部が、
掻き寄せ板昇降機構によって浴面内に若干挿入されるよ
うな状態で、アーム移動機構によって溶融亜鉛めっき槽
の幅又は長さ方向に前記平行状態を維持したまま移動さ
せることとしている。そして、このようにすることで、
浴面上に浮遊するトップドロスは溶融亜鉛めっき浴上の
一箇所に掻き寄せられる。
【0016】また、本発明の亜鉛分離回収装置は、上記
した本発明のトップドロス掻き寄せ装置におけるトップ
ドロスの掻き寄せ位置に、移送ポンプの吸い込み口を配
置し、移送ポンプによって移送されてきたトップドロス
の内の溶融亜鉛のみを亜鉛分離回収装置によって分離し
て回収することとしている。そして、このようにするこ
とで、溶融亜鉛めっき浴上の一箇所に掻き寄せられたト
ップドロスの内の溶融亜鉛のみを分離して回収できる。
した本発明のトップドロス掻き寄せ装置におけるトップ
ドロスの掻き寄せ位置に、移送ポンプの吸い込み口を配
置し、移送ポンプによって移送されてきたトップドロス
の内の溶融亜鉛のみを亜鉛分離回収装置によって分離し
て回収することとしている。そして、このようにするこ
とで、溶融亜鉛めっき浴上の一箇所に掻き寄せられたト
ップドロスの内の溶融亜鉛のみを分離して回収できる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明のトップドロス掻き寄せ装
置は、溶融亜鉛めっき浴の表面に浮遊するトップドロス
を掻き寄せる装置であって、浴面と平行にその先端側が
延出状に配置されたアームと、このアームを溶融亜鉛め
っき槽の幅又は長さ方向に前記平行状態を維持したまま
移動させるアーム移動機構と、前記アームの先端に取り
付けられた掻き寄せ板と、この掻き寄せ板の下端部が浴
面内に若干挿入されるように掻き寄せ板を昇降させる掻
き寄せ板昇降機構を備えたものである。
置は、溶融亜鉛めっき浴の表面に浮遊するトップドロス
を掻き寄せる装置であって、浴面と平行にその先端側が
延出状に配置されたアームと、このアームを溶融亜鉛め
っき槽の幅又は長さ方向に前記平行状態を維持したまま
移動させるアーム移動機構と、前記アームの先端に取り
付けられた掻き寄せ板と、この掻き寄せ板の下端部が浴
面内に若干挿入されるように掻き寄せ板を昇降させる掻
き寄せ板昇降機構を備えたものである。
【0018】本発明のトップドロス掻き寄せ装置では、
アーム移動機構を作動させてアームの先端側を溶融亜鉛
めっき浴上の所定位置まで移動させた後、掻き寄せ板昇
降機構を作動させて掻き寄せ板の下端部を浴面内に若干
挿入させる。その後、アーム移動機構を作動させてアー
ムを元の位置まで復帰させる。この一連の動作によって
浴面上に浮遊するトップドロスは溶融亜鉛めっき浴上の
一箇所に掻き寄せられる。
アーム移動機構を作動させてアームの先端側を溶融亜鉛
めっき浴上の所定位置まで移動させた後、掻き寄せ板昇
降機構を作動させて掻き寄せ板の下端部を浴面内に若干
挿入させる。その後、アーム移動機構を作動させてアー
ムを元の位置まで復帰させる。この一連の動作によって
浴面上に浮遊するトップドロスは溶融亜鉛めっき浴上の
一箇所に掻き寄せられる。
【0019】また、本発明の亜鉛分離回収装置は、上記
した本発明のトップドロス掻き寄せ装置と、この掻き寄
せ装置におけるトップドロスの掻き寄せ位置に吸い込み
口を配置した移送ポンプと、この移送ポンプによって移
送されてきたトップドロスの内の溶融亜鉛のみを分離し
て回収する亜鉛分離回収装置を備えたものである。
した本発明のトップドロス掻き寄せ装置と、この掻き寄
せ装置におけるトップドロスの掻き寄せ位置に吸い込み
口を配置した移送ポンプと、この移送ポンプによって移
送されてきたトップドロスの内の溶融亜鉛のみを分離し
て回収する亜鉛分離回収装置を備えたものである。
【0020】本発明の亜鉛分離回収装置では、上記した
本発明のトップドロス掻き寄せ装置によって溶融亜鉛め
っき浴上の一箇所に掻き寄せられたトップドロスを、移
送ポンプによって亜鉛分離回収装置まで移送し、この亜
鉛分離回収装置でトップドロスの内の溶融亜鉛のみを分
離して回収する。
本発明のトップドロス掻き寄せ装置によって溶融亜鉛め
っき浴上の一箇所に掻き寄せられたトップドロスを、移
送ポンプによって亜鉛分離回収装置まで移送し、この亜
鉛分離回収装置でトップドロスの内の溶融亜鉛のみを分
離して回収する。
【0021】
【実施例】以下、本発明を図1〜図6に示す一実施例に
基づいて説明する。図1は本発明のトップドロス掻き寄
せ装置の概略構成図、図2は本発明のトップドロス掻き
寄せ装置を備えた本発明の亜鉛分離回収装置の概略構成
図、図3はアーム移動機構の概略説明図、図4はアーム
の先端に取り付けられた掻き寄せ板の概略説明図で、
(a)は正面図、(b)は側面図、図5は掻き寄せ板昇
降機構の概略構成図、図6は本発明のトップドロス掻き
寄せ装置によってトップドロスを一箇所に掻き寄せる際
の説明図である。
基づいて説明する。図1は本発明のトップドロス掻き寄
せ装置の概略構成図、図2は本発明のトップドロス掻き
寄せ装置を備えた本発明の亜鉛分離回収装置の概略構成
図、図3はアーム移動機構の概略説明図、図4はアーム
の先端に取り付けられた掻き寄せ板の概略説明図で、
(a)は正面図、(b)は側面図、図5は掻き寄せ板昇
降機構の概略構成図、図6は本発明のトップドロス掻き
寄せ装置によってトップドロスを一箇所に掻き寄せる際
の説明図である。
【0022】図1〜図6において、1は所定の長さを有
するアームであり、例えば溶融亜鉛めっき槽2の幅方向
に、溶融亜鉛めっき槽2内の溶融亜鉛めっき浴3の浴面
と平行となるように、その先端側が延出状に配置されて
いる。
するアームであり、例えば溶融亜鉛めっき槽2の幅方向
に、溶融亜鉛めっき槽2内の溶融亜鉛めっき浴3の浴面
と平行となるように、その先端側が延出状に配置されて
いる。
【0023】4は前記アーム1を例えば支持台11によ
って溶融亜鉛めっき槽2内の溶融亜鉛めっき浴3の浴面
と平行な状態を維持したまま、アーム1を溶融亜鉛めっ
き槽2の幅方向に、例えば2000mm移動させるアー
ム移動機構である。
って溶融亜鉛めっき槽2内の溶融亜鉛めっき浴3の浴面
と平行な状態を維持したまま、アーム1を溶融亜鉛めっ
き槽2の幅方向に、例えば2000mm移動させるアー
ム移動機構である。
【0024】このアーム移動機構4は、本実施例では図
1及び図3に示すように、例えばインバータモータ5の
出力軸の正逆回転をチェーン6を介してスプロケット7
に伝え、このスプロケット7と同軸のスプロケット8
に、テンション用スプロケット9a,9bを介してチェ
ーン10を張架させ、このチェーン10の両端をアーム
1に取り付けることで、インバータモータ5の出力軸の
正逆回転により、溶融亜鉛めっき浴3に波を立たせない
為に、例えば100〜500mm/秒の移動速度でアー
ム1を移動させるものを示している。
1及び図3に示すように、例えばインバータモータ5の
出力軸の正逆回転をチェーン6を介してスプロケット7
に伝え、このスプロケット7と同軸のスプロケット8
に、テンション用スプロケット9a,9bを介してチェ
ーン10を張架させ、このチェーン10の両端をアーム
1に取り付けることで、インバータモータ5の出力軸の
正逆回転により、溶融亜鉛めっき浴3に波を立たせない
為に、例えば100〜500mm/秒の移動速度でアー
ム1を移動させるものを示している。
【0025】12は前記アーム1の先端に取り付けられ
た、例えば全幅が200mmの掻き寄せ板であり、本実
施例では、図4に示したように、掻き寄せ板12の上端
部をアーム1の先端に枢支状に取り付け、下端側を上下
揺動が可能なようにしたものを示している。
た、例えば全幅が200mmの掻き寄せ板であり、本実
施例では、図4に示したように、掻き寄せ板12の上端
部をアーム1の先端に枢支状に取り付け、下端側を上下
揺動が可能なようにしたものを示している。
【0026】13は前記掻き寄せ板12の下端部を、溶
融亜鉛めっき浴3内に例えば数mm〜十数mmだけ挿入
するように、例えば掻き寄せ板12の下端側を上下揺動
させる掻き寄せ板昇降機構であり、本実施例では、図4
及び図5に示したように、掻き寄せ板12の上端に連結
ロッド14の一方端を枢支し、この連結ロッド14の他
方端をエアーシリンダ15のロッドに取り付けたものを
示している。
融亜鉛めっき浴3内に例えば数mm〜十数mmだけ挿入
するように、例えば掻き寄せ板12の下端側を上下揺動
させる掻き寄せ板昇降機構であり、本実施例では、図4
及び図5に示したように、掻き寄せ板12の上端に連結
ロッド14の一方端を枢支し、この連結ロッド14の他
方端をエアーシリンダ15のロッドに取り付けたものを
示している。
【0027】16は、図2に示したように、連続亜鉛め
っき設備における鋼板19の立ち上がり部における鋼板
19の表裏面側に位置するトップドロス20を掻き寄せ
るべく夫々設置した、上記した構成の本発明のトップド
ロス掻き寄せ装置における、トップドロス20の掻き寄
せ位置に吸い込み口17を配置した移送ポンプであり、
この移送ポンプ16によって移送されてきたトップドロ
ス20は亜鉛分離回収装置18に送られ、ここで溶融亜
鉛がトップドロス20から分離されて回収される。
っき設備における鋼板19の立ち上がり部における鋼板
19の表裏面側に位置するトップドロス20を掻き寄せ
るべく夫々設置した、上記した構成の本発明のトップド
ロス掻き寄せ装置における、トップドロス20の掻き寄
せ位置に吸い込み口17を配置した移送ポンプであり、
この移送ポンプ16によって移送されてきたトップドロ
ス20は亜鉛分離回収装置18に送られ、ここで溶融亜
鉛がトップドロス20から分離されて回収される。
【0028】本発明のトップドロス掻き寄せ装置及び、
この掻き寄せ装置を備えた本発明の亜鉛分離回収装置は
上記したような構成であり、図4に想像線で示したよう
に、掻き寄せ板12の下端側を上昇させた状態でインバ
ータモータ5を例えば正転させ、アーム1の先端側を溶
融亜鉛めっき浴3上の所定位置まで移動させる。次に、
エアーシリンダ15のロッドを突出させて、掻き寄せ板
12の下端側を降下させて溶融亜鉛めっき浴3内に数m
m〜十数mm挿入させる。
この掻き寄せ装置を備えた本発明の亜鉛分離回収装置は
上記したような構成であり、図4に想像線で示したよう
に、掻き寄せ板12の下端側を上昇させた状態でインバ
ータモータ5を例えば正転させ、アーム1の先端側を溶
融亜鉛めっき浴3上の所定位置まで移動させる。次に、
エアーシリンダ15のロッドを突出させて、掻き寄せ板
12の下端側を降下させて溶融亜鉛めっき浴3内に数m
m〜十数mm挿入させる。
【0029】その後、インバータモータ5を例えば逆転
させてアーム1を所定の位置まで移動させる。この一連
の動作によって溶融亜鉛めっき浴3上に浮遊するトップ
ドロス20は溶融亜鉛めっき浴3上の一箇所に掻き寄せ
られる。以上の操作を複数回繰り返す。
させてアーム1を所定の位置まで移動させる。この一連
の動作によって溶融亜鉛めっき浴3上に浮遊するトップ
ドロス20は溶融亜鉛めっき浴3上の一箇所に掻き寄せ
られる。以上の操作を複数回繰り返す。
【0030】この一箇所に掻き寄せ、吸い込み口17に
掻き入れられたトップドロス20は、移送ポンプ16に
よって亜鉛分離回収装置18まで移送され、この亜鉛分
離回収装置18でトップドロス20の内の溶融亜鉛のみ
を分離して回収する。
掻き入れられたトップドロス20は、移送ポンプ16に
よって亜鉛分離回収装置18まで移送され、この亜鉛分
離回収装置18でトップドロス20の内の溶融亜鉛のみ
を分離して回収する。
【0031】ちなみに、上記した本発明装置を用いた場
合と、作業者による人為的作業と、特開平5−3021
58号(比較例1)、特開平5−302157号(比較
例2)、特開平9−143653号(比較例3)に開示
されたものを用いた場合の効果を比較した。
合と、作業者による人為的作業と、特開平5−3021
58号(比較例1)、特開平5−302157号(比較
例2)、特開平9−143653号(比較例3)に開示
されたものを用いた場合の効果を比較した。
【0032】その結果を下記表1に示すが、本発明装置
を用いた場合、作業性、効率、回収率等良好な結果が得
られていることが判る。
を用いた場合、作業性、効率、回収率等良好な結果が得
られていることが判る。
【0033】
【表1】
【0034】本実施例では、アーム移動機構4としてチ
ェーンとスプロケットを使用したものを示したが、アー
ム1を往復移動できるものであれば、ラックとピニオン
を用いたもの、2個のローラでアーム1を挟み、これら
ローラによる摩擦を利用するもの、エアー又は油圧シリ
ンダを使用するものであっても良い。また、アーム移動
機構4の駆動源として本実施例では、移動速度の調整が
可能なインバータモータ5を用いたものを示したが、他
の駆動源を使用しても良いことは言うまでもない。
ェーンとスプロケットを使用したものを示したが、アー
ム1を往復移動できるものであれば、ラックとピニオン
を用いたもの、2個のローラでアーム1を挟み、これら
ローラによる摩擦を利用するもの、エアー又は油圧シリ
ンダを使用するものであっても良い。また、アーム移動
機構4の駆動源として本実施例では、移動速度の調整が
可能なインバータモータ5を用いたものを示したが、他
の駆動源を使用しても良いことは言うまでもない。
【0035】また、本実施例では、掻き寄せ板昇降機構
13として掻き寄せ板12の昇降速度を微妙に調整でき
るエアーシリンダ15を使用したものを示したが、電動
やばね式のものを使用したものでも良い。また、本実施
例では、掻き寄せ板12の下端部を溶融亜鉛めっき浴3
内に挿入するための昇降を、上端部を中心とした回動に
よって行うものを示したが、上下方向にスライドするも
のでも良い。
13として掻き寄せ板12の昇降速度を微妙に調整でき
るエアーシリンダ15を使用したものを示したが、電動
やばね式のものを使用したものでも良い。また、本実施
例では、掻き寄せ板12の下端部を溶融亜鉛めっき浴3
内に挿入するための昇降を、上端部を中心とした回動に
よって行うものを示したが、上下方向にスライドするも
のでも良い。
【0036】また、本実施例では、連続亜鉛めっき設備
における鋼板19の立ち上がり部における鋼板19の表
裏面側に位置するトップドロス20を掻き寄せるべく、
アームを溶融亜鉛めっき槽の幅方向に移動させるよう
に、本発明のトップドロス掻き寄せ装置を設置したもの
を示したが、アームを溶融亜鉛めっき槽の長さ方向に移
動させるように、本発明のトップドロス掻き寄せ装置を
設置しても良い。
における鋼板19の立ち上がり部における鋼板19の表
裏面側に位置するトップドロス20を掻き寄せるべく、
アームを溶融亜鉛めっき槽の幅方向に移動させるよう
に、本発明のトップドロス掻き寄せ装置を設置したもの
を示したが、アームを溶融亜鉛めっき槽の長さ方向に移
動させるように、本発明のトップドロス掻き寄せ装置を
設置しても良い。
【0037】また、本実施例では、立ち上がり部の鋼板
19の幅を考慮して、アーム1の移動量を2000mm
とし、また、溶融亜鉛めっき浴3の浴面に波を立たせな
いように移動速度を100〜500mm/秒とし、ま
た、製品に悪影響を及ぼす範囲のみのトップドロスを掻
き寄せるために、掻き寄せ板12の幅を200mmとし
たものを示したが、これらの移動量、移動速度、幅は適
宜変更しても良いことは言うまでもない。
19の幅を考慮して、アーム1の移動量を2000mm
とし、また、溶融亜鉛めっき浴3の浴面に波を立たせな
いように移動速度を100〜500mm/秒とし、ま
た、製品に悪影響を及ぼす範囲のみのトップドロスを掻
き寄せるために、掻き寄せ板12の幅を200mmとし
たものを示したが、これらの移動量、移動速度、幅は適
宜変更しても良いことは言うまでもない。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、溶融亜
鉛めっき浴から引き出される鋼帯近傍等の非常に狭い部
分であっても、溶融亜鉛めっき浴の表面に浮遊するトッ
プドロスを効率良く掻き寄せることができる。従って、
鋼帯表面へのドロス付着を効果的に防止することができ
る。また、掻き寄せたトップドロスから歩留まり良くめ
っき金属を回収することができる。
鉛めっき浴から引き出される鋼帯近傍等の非常に狭い部
分であっても、溶融亜鉛めっき浴の表面に浮遊するトッ
プドロスを効率良く掻き寄せることができる。従って、
鋼帯表面へのドロス付着を効果的に防止することができ
る。また、掻き寄せたトップドロスから歩留まり良くめ
っき金属を回収することができる。
【図1】本発明のトップドロス掻き寄せ装置の概略構成
図である。
図である。
【図2】本発明のトップドロス掻き寄せ装置を備えた本
発明の亜鉛分離回収装置の概略構成図である。
発明の亜鉛分離回収装置の概略構成図である。
【図3】アーム移動機構の概略説明図である。
【図4】アームの先端に取り付けられた掻き寄せ板の概
略説明図で、(a)は正面図、(b)は側面図である。
略説明図で、(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図5】掻き寄せ板昇降機構の概略構成図である。
【図6】本発明のトップドロス掻き寄せ装置によってト
ップドロスを一箇所に掻き寄せる際の説明図である。
ップドロスを一箇所に掻き寄せる際の説明図である。
1 アーム 2 溶融亜鉛めっき槽 3 溶融亜鉛めっき浴 4 アーム移動機構 12 掻き寄せ板 13 掻き寄せ板昇降機構 16 移送ポンプ 17 吸い込み口 18 亜鉛分離回収装置 20 トップドロス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (73)特許権者 000002118 住友金属工業株式会社 大阪府大阪市中央区北浜4丁目5番33号 (72)発明者 村上 直彦 広島県福山市鋼管町1 日本鋼管株式会 社福山製鉄所内 (72)発明者 穴吹 善範 岡山県倉敷市水島川崎通1 川崎製鉄株 式会社水島製鉄所内 (72)発明者 宮本 俊彦 兵庫県加古川市金沢町1 株式会社神戸 製鋼所加古川製鉄所内 (72)発明者 菅澤 公夫 大阪府大阪市中央区北浜4丁目5番33号 住友金属工業株式会社内 (72)発明者 出口 聡 大阪府大阪市中央区北浜4丁目5番33号 住友金属工業株式会社内 (72)発明者 小池 利明 茨城県鹿嶋市大字光3番地 住友金属工 業株式会社鹿島製鉄所内 (56)参考文献 特開 平5−239604(JP,A) 実開 平4−4051(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C23C 2/00 - 2/40
Claims (2)
- 【請求項1】 溶融亜鉛めっき浴の表面に浮遊するトッ
プドロスを掻き寄せる装置であって、浴面と平行にその
先端側が延出状に配置されたアームと、このアームを溶
融亜鉛めっき槽の幅又は長さ方向に前記平行状態を維持
したまま移動させるアーム移動機構と、前記アームの先
端に取り付けられた掻き寄せ板と、この掻き寄せ板の下
端部が浴面内に若干挿入されるように掻き寄せ板を昇降
させる掻き寄せ板昇降機構を備えたことを特徴とするト
ップドロス掻き寄せ装置。 - 【請求項2】 請求項1記載のトップドロス掻き寄せ装
置と、この掻き寄せ装置におけるトップドロスの掻き寄
せ位置に吸い込み口を配置した移送ポンプと、この移送
ポンプによって移送されてきたトップドロスの内の溶融
亜鉛のみを分離して回収する亜鉛分離回収装置を備えた
ことを特徴とする亜鉛分離回収装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16482199A JP3231740B2 (ja) | 1999-06-11 | 1999-06-11 | トップドロス掻き寄せ装置及びこの掻き寄せ装置を備えた亜鉛分離回収装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16482199A JP3231740B2 (ja) | 1999-06-11 | 1999-06-11 | トップドロス掻き寄せ装置及びこの掻き寄せ装置を備えた亜鉛分離回収装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000355748A JP2000355748A (ja) | 2000-12-26 |
JP3231740B2 true JP3231740B2 (ja) | 2001-11-26 |
Family
ID=15800567
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16482199A Expired - Fee Related JP3231740B2 (ja) | 1999-06-11 | 1999-06-11 | トップドロス掻き寄せ装置及びこの掻き寄せ装置を備えた亜鉛分離回収装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3231740B2 (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR100823587B1 (ko) * | 2001-12-24 | 2008-04-21 | 주식회사 포스코 | 산세라인의 스트립 침적 방지장치 |
DE102006030914A1 (de) * | 2006-06-29 | 2008-01-03 | Salzgitter Flachstahl Gmbh | Verfahren und Vorrichtung zum kontinuierlichen Feuerverzinken von Stahlband |
KR100932234B1 (ko) * | 2008-01-22 | 2009-12-16 | (주)알루텍 | 알루미늄 드로스 제거장치 |
KR101650462B1 (ko) * | 2014-12-26 | 2016-08-23 | 주식회사 포스코 | 도금포트의 상부 드로스 제거장치 |
KR101707320B1 (ko) * | 2015-07-14 | 2017-02-15 | 현대제철 주식회사 | 드로스 발생 저감장치 |
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CN116445985B (zh) * | 2023-03-29 | 2023-10-27 | 扬州新达再生资源科技有限公司 | 镀锌槽浮渣高回收率再生节能锌粉制备工艺 |
CN117089795B (zh) * | 2023-09-25 | 2024-02-06 | 山东力强钢板有限公司 | 一种热镀锌板刮锌渣装置及热镀锌板 |
-
1999
- 1999-06-11 JP JP16482199A patent/JP3231740B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP2000355748A (ja) | 2000-12-26 |
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