JP3231567U - 衣服のポケット構造 - Google Patents

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敬一 大崎
敬一 大崎
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株式会社バートル
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【課題】主ポケットの内部に備えられた携帯電話用の従ポケットを外側に出すことができ、外側に出したときに、主ポケット及び従ポケットから物が飛び出すのを防ぐことができる衣服のポケット構造を提供する。【解決手段】主ポケット袋npの内部に、携帯電話を収納可能な従ポケット袋ppを設けた衣服のポケット構造が開示される。主ポケット袋npの開口opの上端に片玉縁5が縫い付けられている。従ポケット袋ppは、前面袋布10及び後面袋布11が重ねられた上側に開口moを有する袋状であり、後面袋布11は前面袋布10の上端より上方に延びており、後面袋布11の上端が開口opの上端に縫い付けられ、前面袋布10の上端を片玉縁5の下端より上に位置するように開口moが配置されている。【選択図】 図2

Description

本考案は、携帯電話用ポケットを有する衣服のポケット構造に関するものである。
ポケットの中に携帯電話を収納する衣服として、例えば特許文献1にはポケットの中に携帯電話を収容できるもう一つの携帯電話用ポケットが備えられ、その携帯電話用ポケットは出し入れできる構造となっている衣服が開示されている。また、特許文献2には、携帯電話用ポケットは防水性の素材によって構成されている衣服が開示されている。
登録実用新案第3025210号公報 登録実用新案第3192030号公報
しかし、特許文献1に示された携帯電話用ポケットは、上方が開放されており、物が飛び出して落としてしまうことがある。飛び出しを防止するため、フラップを設けることも考えられるが、フラップが嵩張り、見栄えが良くない。
そこで、本考案は、主ポケットの内部に備えられた携帯電話用の従ポケットを外側に出すことができ、従ポケットを外側に出したときに、従ポケットの中から物が飛び出すのを防ぎ、外観がよい衣服のポケット構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本考案の衣服のポケット構造は、主ポケット袋の内部に、携帯電話を収納可能な従ポケット袋を設けた衣服のポケット構造であって、
前記主ポケット袋の第1開口の上端に片玉縁が縫い付けられ、
前記従ポケット袋は前面袋布及び後面袋布が重ねられた上側に第2開口を有する袋状であり、前記後面袋布は前面袋布の上端より上方に延びており、前記後面袋布の上端が前記第1開口の上端に縫い付けられ、前記前面袋布の上端を前記片玉縁の下端より上に位置するように従ポケット袋の第2開口が配置されていることを特徴とする。
この考案によれば、従ポケット袋を出した状態でも、従ポケット袋の開口が片玉縁により塞がれて、従ポケット袋内部に収納した物が飛び出すのを防止できる。従ポケット袋のフラップを特に用意することなく、嵩張らず見栄えが良い。後面袋布を防水性布地にすることにより、汗の侵入を減らし腐食等による携帯電話の破損リスクを軽減させることができる。
本考案に係る衣服のポケット構造の実施例を示すズボンのポケットで、図1Aは正面図、図1Bは背面図である。 ズボンのポケットの説明図で、図2Aは表側の説明図、図2Bは図2Aの片玉縁布をめくった状態の説明図、図2Cはズボン裏側からポケットを見た図、図2Dは主ポケット袋のみの図、図2Eは従ポケット袋のみの図である。 ズボンのポケットの断面図で、図3Aは図2AのX−X線拡大断面図、図3Bは図3CのY−Y線拡大断面図、図3Cは携帯電話用ポケットを表に出した状態の一部破断説明図である。
以下、本考案に係る衣服のポケット構造として、ズボンのポケットに適用した例を示す。
図1ではズボン1の前身頃2と後身頃3の縫合線を含む大腿部の外側にポケット4が配置された状態を示しており、図1Aは正面図、図1Bは背面図である。ポケット4は前身頃2と後身頃3を縫合した生地に切り込みを入れて設けられた開口opを有しており、開口opの上端にある縫線12の位置に片玉縁5が縫い付けられている。
図2はズボンのポケット4の説明図で、図2Aは表側の説明図、図2Bは図2Aの片玉縁5をめくった状態の説明図、図2Cはズボン裏側からポケット4を見た図、図2Dは主ポケット袋のみの図、図2Eは従ポケット袋ppのみの図である。
ポケット4の開口opは前身頃2と後身頃3を縫合した生地に跨がって設けられ、前身頃2と後身頃3の裏側にポケット4の主たる収容域である主ポケット袋npを設けている。主ポケット袋npは、前面袋布6と後面袋布7とを一周にわたって縫合して構成されており、前面袋布6側に開口mo(請求項の「第1開口」)を設けて、ポケット4の開口opに合わせて縫合されている。図示例においては、前面袋布6側の開口moを開閉するファスナー8が設けられている。
図3はズボンのポケット4の断面図で、図3Aは図2AのX−X線拡大断面図、図3Bは図3CのY−Y線拡大断面図である。主ポケット袋npの内部には、携帯電話を収容する従ポケット袋ppが設けられている。従ポケット袋ppは、前面袋布10と後面袋布11を重ねてその上側に開口so(請求項の「第2開口」)を有する袋状である。
後面袋布11は前面袋布10の上端より上方に延びており、後面袋布11の上端がポケット4上端の縫線12の位置で縫い付けられ、吊り下げ状態となっている。縫線12の位置では前身頃2、片玉縁5、前面袋布6、ファスナー8、後面袋布11の順に配置されている。このような構造をとることにより、従ポケット袋ppは、主ポケット袋npからポケット4の開口opの外側に取り出すことが可能である。
前面袋布10の上端10aは、片玉縁5の下端5aより上に位置するように従ポケット袋ppの開口moが配置されている。従ポケット袋ppを出した状態においては、従ポケット袋ppの開口moが片玉縁5により塞がれる(図3B、3C)。このため、従ポケット袋ppに収納した物が飛び出すのを防止できる。
従ポケット袋ppの身体側である後面袋布11を防水性布地にしておけば、汗の侵入を減らし腐食等による携帯電話の破損リスクを軽減させることができる。
1 ズボン
2 前身頃
3 後身頃
4 ポケット
5 片玉縁
8 ファスナー
6、10 前面袋布
7、11 後面袋布

Claims (2)

  1. 主ポケット袋の内部に、携帯電話を収納可能な従ポケット袋を設けた衣服のポケット構造であって、
    前記主ポケット袋の第1開口の上端に片玉縁が縫い付けられ、
    前記従ポケット袋は前面袋布及び後面袋布が重ねられた上側に第2開口を有する袋状であり、前記後面袋布は前面袋布の上端より上方に延びており、前記後面袋布の上端が前記第1開口の上端に縫い付けられ、前記前面袋布の上端を前記片玉縁の下端より上に位置するように従ポケット袋の第2開口が配置されていることを特徴とする衣服のポケット構造。
  2. 請求項1の衣服のポケット構造において、前記後面袋布を防水性布地であることを特徴とする衣服のポケット構造。

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