JP3231469U - 標板段積装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】段積みした標板が1体ずつ取り出せなくなることを防止することができる標板段積装置を提供すること。【解決手段】標板段積装置EAは、標板WKを保持する保持機構10と、保持機構10を移動させる移動機構20とを備え、標板WKは、外縁の位置を揃えた状態で一方の面WK1側に他の標板WKの他方の面WK3を当接させて段積みした際、一方の面WK1に形成された凸部WK2と他方の面WK3に形成された凹部WK4とが相互に嵌り込む形状とされ、移動機構20は、標板WKの凸部WK2と他の標板WKの凹部WK4とが相互に嵌り込まないように複数の標板WKを段積みする。【選択図】図1
Description
本考案は、標板段積装置に関する。
一方の面に凸部が形成され、他方の面に凹部が形成された標板を段積みする標板段積装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載された標板載置装置1(標板段積装置)では、凸部と凹部とが重なるように標板P(標板)を段積みするため、標板同士で凸部と凹部とが嵌り合って互いに係止してしまう。このため、本明細書の図1(D)に示すように、標板Pを取り出す際に、複数の標板Pが重なったまま取り出され、標板Pを1体ずつ取り出せなくなるという不都合が発生する。
本考案の目的は、段積みした標板が1体ずつ取り出せなくなることを防止することができる標板段積装置を提供することにある。
本考案は、請求項に記載した構成を採用した。
本考案によれば、標板の凸部と他の標板の凹部とが相互に嵌り込まないように複数の標板を段積みするので、段積みした標板が1体ずつ取り外せなくなることを防止することができる。
以下、本考案の一実施形態を図面に基づいて説明する。
なお、本実施形態におけるX軸、Y軸、Z軸は、それぞれが直交する関係にあり、X軸およびY軸は、所定平面内の軸とし、Z軸は、前記所定平面に直交する軸とする。さらに、本実施形態では、Y軸と平行な図1の手前方向から観た場合を基準とし、方向を示した場合、「上」がZ軸の矢印方向で「下」がその逆方向、「左」がX軸の矢印方向で「右」がその逆方向、「前」がY軸の矢印方向で「後」がその逆方向とする。
なお、本実施形態におけるX軸、Y軸、Z軸は、それぞれが直交する関係にあり、X軸およびY軸は、所定平面内の軸とし、Z軸は、前記所定平面に直交する軸とする。さらに、本実施形態では、Y軸と平行な図1の手前方向から観た場合を基準とし、方向を示した場合、「上」がZ軸の矢印方向で「下」がその逆方向、「左」がX軸の矢印方向で「右」がその逆方向、「前」がY軸の矢印方向で「後」がその逆方向とする。
本考案の標板段積装置EAは、標板WKを保持する保持機構10と、保持機構10を移動させる移動機構20と、標板WKの凸部WK2を検知するカメラや投影機等の撮像機構や、光学センサや超音波センサ等の各種センサ等で構成された検知機構30とを備え、標板WKを搬入する搬入機構40と、標板WKを支持する支持機構50の近傍に配置されている。
標板WKは、外縁の位置を揃えた状態で一方の面WK1側に他の標板WKの他方の面WK3を当接させて段積みした際、一方の面WK1に形成された凸部WK2と他方の面WK3に形成された凹部WK4とが相互に嵌り込む形状となっている。
標板WKは、外縁の位置を揃えた状態で一方の面WK1側に他の標板WKの他方の面WK3を当接させて段積みした際、一方の面WK1に形成された凸部WK2と他方の面WK3に形成された凹部WK4とが相互に嵌り込む形状となっている。
保持機構10は、減圧ポンプや真空エジェクタ等の図示しない減圧機構によって吸着保持が可能な保持面11Aを有する吸着部材11を備えている。
移動機構20は、駆動機器としてのリニアモータ21と、リニアモータ21のスライダ21Aに支持され、出力軸22Aで吸着部材11を支持する駆動機器としての直動モータ22とを備えている。本実施形態の移動機構20は、検知機構30の検知結果を基にして、標板WKの凸部WK2と他の標板WKの凹部WK4とが相互に嵌り込まないように標板WKを段積みするようになっている。
搬入機構40は、標板WKを搬送するベルトコンベアやローラコンベア等のコンベア41を備えている。
以上の標板段積装置EAの動作を説明する。
先ず、図1(A)中実線で示す初期位置に各部材が配置された標板段積装置EAに対し、当該標板段積装置EAの使用者(以下、単に「使用者」という)が、図示しない操作パネルやパーソナルコンピュータ等の操作機構を介して自動運転開始の信号を入力する。次いで、搬入機構40がコンベア41を駆動し、標板WKを搬入して当該標板WKが吸着部材11の下方の所定位置に到達すると、コンベア41の駆動を停止する。その後、移動機構20が直動モータ22を駆動し、図1(A)中二点鎖線で示すように、吸着部材11を下降させて保持面11Aを標板WKの上面に当接させた後、保持機構10が図示しない減圧機構を駆動し、当該保持面11Aでの標板WKの吸着保持を開始する。次に、移動機構20がリニアモータ21および直動モータ22を駆動し、吸着部材11で保持した標板WKを支持機構50上に載置した後、保持機構10が図示しない減圧機構の駆動を停止し、保持面11Aでの標板WKの吸着保持を解除する。そして、移動機構20がリニアモータ21および直動モータ22を駆動し、標板WKから吸着部材11を離間させた後、コンベア41によって搬入される他の標板WKに対して上記と同様の動作を行い、支持機構50上に載置されている標板WK上に他の標板WKを段積みする。この際、移動機構20は、検知機構30の検知結果を基にして、図1(A)に示すように、標板WKの凸部WK2と他の標板WKの凹部WK4とが相互に嵌り込まないように標板WKを段積みする。
先ず、図1(A)中実線で示す初期位置に各部材が配置された標板段積装置EAに対し、当該標板段積装置EAの使用者(以下、単に「使用者」という)が、図示しない操作パネルやパーソナルコンピュータ等の操作機構を介して自動運転開始の信号を入力する。次いで、搬入機構40がコンベア41を駆動し、標板WKを搬入して当該標板WKが吸着部材11の下方の所定位置に到達すると、コンベア41の駆動を停止する。その後、移動機構20が直動モータ22を駆動し、図1(A)中二点鎖線で示すように、吸着部材11を下降させて保持面11Aを標板WKの上面に当接させた後、保持機構10が図示しない減圧機構を駆動し、当該保持面11Aでの標板WKの吸着保持を開始する。次に、移動機構20がリニアモータ21および直動モータ22を駆動し、吸着部材11で保持した標板WKを支持機構50上に載置した後、保持機構10が図示しない減圧機構の駆動を停止し、保持面11Aでの標板WKの吸着保持を解除する。そして、移動機構20がリニアモータ21および直動モータ22を駆動し、標板WKから吸着部材11を離間させた後、コンベア41によって搬入される他の標板WKに対して上記と同様の動作を行い、支持機構50上に載置されている標板WK上に他の標板WKを段積みする。この際、移動機構20は、検知機構30の検知結果を基にして、図1(A)に示すように、標板WKの凸部WK2と他の標板WKの凹部WK4とが相互に嵌り込まないように標板WKを段積みする。
以上のような実施形態によれば、標板WKの凸部WK2と他の標板WKの凹部WK4とが相互に嵌り込まないように複数の標板WKを段積みするので、段積みした標板WKが1体ずつ取り外せなくなることを防止することができる。
以上のように、本考案を実施するための最良の構成、方法等は、前記記載で開示されているが、本考案は、これに限定されるものではない。すなわち、本考案は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、かつ説明されているが、本考案の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。また、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本考案の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本考案を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本考案に含まれる。
例えば、保持機構や支持機構は、メカチャックやチャックシリンダ等の把持機構、クーロン力、接着剤(接着シート、接着テープ)、粘着剤(粘着シート、粘着テープ)、磁力、ベルヌーイ吸着、吸引吸着、駆動機器等で標板WKを保持(支持)する構成を採用してもよい。
移動機構20は、図1(B)に示すように、支持機構50をスライダ23Aで支持する駆動機器としてのリニアモータ23を採用し、リニアモータ23で支持機構50を左右方向に移動させ、標板WKの凸部WK2と他の標板WKの凹部WK4とが相互に嵌り込まないように複数の標板WKを段積みしてもよいし、例えば、直動モータ22の出力軸22Aで駆動機器としての回動モータを支持し、当該回動モータの出力軸で吸着部材11を支持したり、駆動機器としての回動モータの出力軸で支持機構50を支持したりして、吸着部材11や支持機構50を回転させることで、図1(C)に示すように、上方から見下ろした平面視で標板WKを回転させ、標板WKの凸部WK2と他の標板WKの凹部WK4とが相互に嵌り込まないように複数の標板WKを段積みしてもよいし、左右方向に位置をずらした標板WKと、回転させた標板WKとを混在させて段積みしてもよいし、多関節ロボット等の駆動機器で標板WKを上下反転して吸着部材11に保持させ、標板WKを1段おきに上下反転して段積みしてもよいし、多関節ロボット等の駆動機器で標板WKの凸部WK2と他の標板WKの凹部WK4とが相互に嵌り込まないように複数の標板WKを段積みしてもよいし、検知機構30の検知結果を基にすることなく、例えば、標板WKを所定の距離移動させたり、所定の角度回転させたりして、標板WKの凸部WK2と他の標板WKの凹部WK4とが相互に嵌り込まないように複数の標板WKを段積みしてもよい。
検知機構30は、標板WKの凸部WK2を検知してもよいし、標板WKの凹部WK4を検知してもよいし、標板WKの凸部WK2および凹部WK4を検知してもよいし、本考案の標板段積装置EAに備わっていてもよいし、備わっていなくてもよい。
搬入機構40は、コンベア41に代えてまたは併用して、多関節ロボット等の駆動機器で標板WKを搬入してもよいし、本考案の標板段積装置EAに備わっていてもよいし、備わっていなくてもよく、備わっていない場合、他の装置で標板WKを搬入すればよい。
支持機構50は、本考案の標板段積装置EAに備わっていてもよいし、備わっていなくてもよい。
標板WKは、例えば、自動車や自動二輪車に取り付けられる自動車登録番号標や車両番号標等の所謂ナンバープレートや、企業や商店等の看板、道路のガードレール、食品等のトレイ、物品を収容する容器等何でもよい。
本考案における機構および工程は、それら機構および工程について説明した動作、機能または工程を果たすことができる限りなんら限定されることはなく、まして、前記実施形態で示した単なる一実施形態の構成物や工程に全く限定されることはない。例えば、保持機構は、標板を保持可能なものであればどのようなものでもよく、出願当初の技術常識に照らし合わせてその技術範囲内のものであればなんら限定されることはない(その他の機構および工程も同じ)。
標板WKの材質、種別、形状等は、特に限定されることはない。例えば、標板WKは、円形、楕円形、三角形や四角形等の多角形、その他の形状であってもよい。
前記実施形態における駆動機器は、回動モータ、直動モータ、リニアモータ、単軸ロボット、2軸または3軸以上の関節を備えた多関節ロボット等の電動機器、エアシリンダ、油圧シリンダ、ロッドレスシリンダおよびロータリシリンダ等のアクチュエータ等を採用することができる上、それらを直接的又は間接的に組み合せたものを採用することもできる。
EA…標板段積装置
10…保持機構
20…移動機構
30…検知機構
WK…標板
WK1…一方の面
WK2…凸部
WK3…他方の面
WK4…凹部
10…保持機構
20…移動機構
30…検知機構
WK…標板
WK1…一方の面
WK2…凸部
WK3…他方の面
WK4…凹部
Claims (2)
- 標板を保持する保持機構と、
前記保持機構を移動させる移動機構とを備え、
前記標板は、外縁の位置を揃えた状態で一方の面側に他の標板の他方の面を当接させて段積みした際、前記一方の面に形成された凸部と前記他方の面に形成された凹部とが相互に嵌り込む形状とされ、
前記移動機構は、前記標板の前記凸部と他の標板の前記凹部とが相互に嵌り込まないように複数の前記標板を段積みすることを特徴とする標板段積装置。 - 前記標板の前記凸部および前記凹部の少なくとも一方を検知する検知機構を備え、
前記移動機構は、前記検知機構の検知結果を基にして、前記標板の前記凸部と他の標板の前記凹部とが相互に嵌り込まないように複数の前記標板を段積みすることを特徴とする請求項1に記載の標板段積装置。
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JP2021000221U JP3231469U (ja) | 2021-01-25 | 2021-01-25 | 標板段積装置 |
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