JP3231057B2 - 金型用ヒータの点検装置 - Google Patents

金型用ヒータの点検装置

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JP3231057B2
JP3231057B2 JP28805891A JP28805891A JP3231057B2 JP 3231057 B2 JP3231057 B2 JP 3231057B2 JP 28805891 A JP28805891 A JP 28805891A JP 28805891 A JP28805891 A JP 28805891A JP 3231057 B2 JP3231057 B2 JP 3231057B2
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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば射出成形金型の
ホットランナーブロックやノズルに設けられたヒータを
点検するための金型用ヒータの点検装置に関する。
【0002】
【従来の技術】射出成形金型によりプラスチック成形品
を射出成形するとき、溶融樹脂は射出成形金型のホット
ランナーブロックの内部に形成したランナー部およびノ
ズルを通ってキャビティに注入される。このとき溶融樹
脂の温度低下による固化を防止するために、前記ホット
ランナーブロックとノズルはそれぞれカートリッジヒー
タとバンドヒータにより所定温度に加熱される。ホット
ランナーブロック各部の温度は熱電対により検出され、
その検出温度に基づいて前記ヒータの発熱量を調整する
ことによりホットランナーブロック各部の温度が適切に
制御される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記ヒータ
の位置や熱電対の位置は最小の消費電力でホットランナ
ーブロック各部の温度を設定値に保持できるように慎重
に設計されるが、各ヒータが発する熱はホットランナー
ブロックの各部に伝達されて相互に影響しあうため、ヒ
ータと熱電対の最適位置を予め決定することは困難であ
る。そのためにホットランナーブロックの一部が過度に
昇温してヒータが無駄な電力を消費したり、ホットラン
ナーブロックの一部が規定温度に達せずにノズルに詰ま
りが生じる等の不都合が発生する。
【0004】また新品のヒータは所定の昇温性能(例え
ば、30分で200°まで昇温)を発揮するが、使用期
間が長くなるに伴って前記昇温性能が徐々に悪化し、所
定温度まで昇温するのに要する時間が長くなる傾向があ
る。更にヒータに断線が発生するとホットランナーブロ
ックの一部が昇温不能になり、その部分で溶融樹脂の詰
まりが発生する可能性がある。
【0005】本発明は前述の事情に鑑みてなされたもの
で、上記種々の不都合を解消することにより金型の性能
を充分に発揮させ得る金型用ヒータの点検装置を提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の金型用ヒータの点検装置は、金型の所定位
置に設けたヒータに電圧を印加して該金型を加熱する加
熱手段と、前記ヒータにより加熱された金型の所定位置
の温度を検出する熱電対と、前記金型の温度を設定温度
に維持すべく前記熱電対の検出温度に基づいて前記加熱
手段を制御する制御手段と、前記金型の任意の箇所に装
着されて該金型の温度を検出する外部熱電対と、この外
部熱電対の検出温度を表示する表示手段と、を備えて成
ることを第1の特徴とする。
【0007】また本発明の金型用ヒータの点検装置は、
金型の所定位置に設けたヒータに電圧を印加して該金型
を加熱する加熱手段と、前記ヒータにより加熱された金
型の所定位置の温度を検出する熱電対と、前記金型の温
度を設定温度に維持すべく前記熱電対の検出温度に基づ
いて前記加熱手段を制御する制御手段と、前記金型の加
熱開始に伴って作動し、加熱停止に伴って作動を停止す
るタイムカウンターと、前記金型の温度が設定温度に達
したときに警報を発する警報発生手段と、を備えて成る
ことを第2の特徴とする。
【0008】また本発明の金型用ヒータの点検装置は、
金型の複数のゾーンにそれぞれ複数種類設けられたヒー
タと、これらヒータに流れる電力および電流を表示し得
る表示手段と、前記表示手段にその電力および電流が表
示されるヒータを前記ゾーン別および種類別に切り換え
る切換手段と、を備えて成ることを第3の特徴とする。
【0009】また本発明の金型用ヒータの点検装置は、
金型の複数のゾーンにそれぞれ複数種類設けられたヒー
タと、或る種類のヒータの温調をそれぞれ行うべく前記
ゾーンの番号に対応して列状に配設された複数個の温調
計と、前記列状に配設された複数個の温調計にその一側
のものから前記或る種類のヒータの温調を順次行わせる
とともに、その他側のものから他の種類のヒータの温調
を順次行わせる反転手段と、を備えて成ることを第4の
特徴とする。
【0010】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明
する。
【0011】図1〜図20は本発明の一実施例を示すも
ので、図1は射出成形金型の縦断面図、図2は図1の2
−2線断面図、図3は図2の3−3線断面図、図4はホ
ットランナーブロックの斜視図、図5は検査装置の4面
図、図6は検査装置の操作パネル面を示す図、図7〜図
8はヒータ昇温回路EC1の回路図、図9〜図15は第
1制御回路EC2の回路図、図16〜図18は第2制御
回路EC3の回路図、図19はショートコントロールボ
ックスの回路図、図20はタッチセンサの回路図であ
る。
【0012】図1に示すように、プラスチック成形品の
射出成形金型Dは取付板01に固着された固定型02
と、取付板03にサポート04を介して昇降自在に支持
され、前記固定型02に対して接離自在な可動型05を
備える。取付板01と固定型02の間にはホットランナ
ーブロック06が配設され、その上面に設けたスプルー
ブッシュ07は取付板01のロケートリング08に嵌合
するとともに、その下面に設けた7個のノズルNZ1
NZ7 は固定型02の上面に形成した凹部に嵌合する。
一方前記取付板03と可動型05に間には押出板09が
設けられ、その押出板09に植設した押出ピン010は
可動型05を貫通して金型Dのキャビティ011内に延
出する。
【0013】図2〜図4を併せて参照すると明らかなよ
うに、ホットランナーブロック06は腕状に延びる7個
のブロックBL1 〜BL7 を備え、各ブロックBL1
BL 7 の下面には前記7個のノズルNZ1 〜NZ7 がそ
れぞれ設けられる。ホットランナーブロック06の上面
中央には溶融樹脂の流入口06aが形成され、その流入
口06aは7本に枝分かれしたランナー部06b1 〜0
6b7 を介して前記7個のノズルNZ1 〜NZ7 に連通
する。各ブロックBL1 〜BL7 毎に穿設された4本の
ヒータ挿入穴には、棒状のカートリッジヒータCH1
CH4が挿抜自在に支持される。また各ノズルNZ1
NZ7 には、それぞれ3個のバンドヒータBH1 〜BH
3 が装着される。
【0014】前記7個のブロックBL1 〜BL7 は第1
ゾーン〜第4ゾーンに分割される。すなわち、第1ブロ
ックBL1 は第1ゾーンを、第2ブロックBL2 は第2
ゾーンを、第3,4,5ブロックBL3 ,BL4 ,BL
5 は第3ゾーンを、第6,7ブロックBL6 ,B7 は第
4ゾーンをそれぞれ構成する。
【0015】前記第1ゾーン〜第4ゾーンには、それら
のゾーンに対応するホットランナーブロック06の各部
分の温度を検出する4個のカートリッジヒータ用熱電対
THC1 〜THC4 と、ノズルNZ1 ,NZ2 ,N
3 ,NZ6 の温度を検出する4個のバンドヒータ用熱
電対THB1 〜THB4 が設けられる。また、ホットラ
ンナーブロック06の表面の任意の位置には、着脱自在
な2個の外部熱電対OTH 1 ,OTH2 が設けられる。
【0016】図1および図5に示すように、金型Dにコ
ード012およびコンセント013を介して接続される
検査装置Eは、4個のキャスタ014で移動自在に支持
された本体部015を備える。
【0017】図6から明らかなように、検査装置Eの本
体部015の上面に設けられた操作パネル016には、
第1ゾーンから第6ゾーンに対応可能な6個の温調計0
17 1 〜0176 、各温調計0171〜0176 毎に設
けられる前記カートリッジヒータCH1 〜CH4 とバン
ドヒータBH1 〜BH3 の昇温設定ランプ018,01
9、各温調計0171 〜0176 毎に設けられる6個の
BH・CH切り換えスイッチ0201 〜0206 、バン
ドヒータ用電力・電流表示計021、カートリッジヒー
タ用電力・電流表示計022、BH・CH反転スイッチ
023、キースイッチ024、非常停止ボタン025、
警報ブザー026、運転準備ボタン027、ゾーン切り
換えスイッチ028、3個の昇温スタートスイッチ02
1 〜0293 、3個の昇温ナンバー切り換えスイッチ
0301 〜0303 、2個の昇温タイムカウンター03
1 ,0312 、2個のタイムカウンターリセットスイ
ッチ0321 ,0322 、テスト時BH・CH切り換え
スイッチ033、ショート・ブレーカ検出切り換えスイ
ッチ034、警報ブザー停止・リセットボタン035、
テスト開始ボタン036、ブレーカ落ち検出ランプ03
7、ショート検出ランプ038が設けられる。
【0018】図5から明らかなように、検査装置Eの左
側面にはブレーカ039、タッチセンサ040、OPO
S専用コンセント041が、検査装置Eの正面には吸気
ファン042が、検査装置のE右側面には機内温コネク
タ043、外気温コネクタ044、外部温度測定コネク
タ045、シグナルタワー046が、検査装置Eの後面
には3個のカートリッジヒータ用コネクタ047、3個
のバンドヒータ用コネクタ048、カートリッジヒータ
用熱電対の3個のコネクタ049、バンドヒータ用熱電
対のコネクタ050、カートリッジヒータのアース用コ
ネクタ051、電源入力コネクタ052が設けられる。
【0019】次に、検査装置Eの機能を主として図7〜
図20の電気回路図に基づいて説明する。
【0020】検査装置Eは、以下の〜の各機能を有
する。 基本昇温機能 最適ヒータ位置検出機能 最適熱電対位置検出機能 ヒータ性能確認機能 ヒータ断線チェック機能 BH・CH反転機能 ショート検出機能 ショート箇所特定機能 ブレーカ落ち検出機能 基本昇温機能 先ず、カートリッジヒータCH1 〜CH4 とバンドヒー
タBH1 〜BH3 を昇温させるための基本昇温機能につ
いて説明する。尚、検査装置Eは最大6ゾーンを有する
が、実施例の金型Dのホットランナーブロック16のゾ
ーン数は4であるため、検査装置E側の6ゾーンのうち
の4ゾーンが使用される。
【0021】カートリッジヒータCH1 〜CH4 とバン
ドヒータBH1 〜BH3 は前記各ゾーン1〜4毎に制御
される。すなわち、図6の昇温No1〜昇温No3を用
い、3個のゾーンにおいてバンドヒータBH1 〜BH3
あるいはカートリッジヒータCH1 〜CH4 のいずれか
を昇温させることが可能である。但し、消費電力が大き
いカートリッジヒータCH1 〜CH4 を複数ゾーンで昇
温する場合には、2ゾーンが限度であり、したがって昇
温No3はバンドヒータBH1 〜BH3 専用となる。ま
た、後で詳述するように、BH・CH反転スイッチ02
3により同一ゾーンでバンドヒータBH1 〜BH3 とカ
ートリッジヒータCH1 〜CH4 を同時に昇温させるこ
とができる。以下、基本昇温機能の具体的操作を説明す
る。 (1−1) ブレーカ039(図7および図8のELB
1〜ELB9)をONした後に、キースイッチ024
(図9および図16のKEY−SW)をONする。 (1−2) タッチセンサ040と運転準備ボタン02
7を両手でそれぞれ触れると、図17および図20のI
N(運転準備ボタン027)とOUT(タッチセンサ0
40)間が導通し、トランジスタTR1,TR2がON
してコイルR43が励磁することにより、図9のリレー
R43−1が閉成する。 (1−3) 前記運転準備ボタン027(図9のPBS
−1)を押すと、コイルMS13が励磁してリレーMS
13−1が閉成し、自己保持回路が形成される。同時に
コイルR0の励磁により図8のリレーR0−1が閉成し
てライン41が接続することにより、図18のシグナル
タワーが作動可能となり、前記コイルMS13の励磁に
よりリレーMS13−3が閉成してシグナルタワーの黄
色のランプが点灯する。 (1−4) 例えば昇温No1の昇温ナンバー切り換え
スイッチ0301 を操作して第1ゾーン〜第6ゾーンか
ら所望のゾーンを選択するとともに、そのゾーンのBH
・CH切り換えスイッチ0211 をバンドヒータ側ある
いはカートリッジヒータ側に切り換えた後、昇温スター
トスイッチ0291 をONすると、ホットランナーブロ
ック06の対応するゾーンのバンドヒータBH1 〜BH
3 あるいはカートリッジヒータCH1 〜CH4 が昇温を
開始する。すなわち、昇温スタートスイッチ0291
ONすると、図11のSSW11が閉成してコイルR1
0が励磁し、リレーR10−1が閉成する。また図16
において、KEY−SW、SSW11、およびリレーR
10−2が閉成することによりタイマーTLR1,TL
R2が順次スタートし、そのタイムアップ後にコイルR
40が励磁して図11のリレーR40−3が閉成する。
したがって、昇温ナンバー切り換えスイッチ0301
より例えば第1ゾーンが選択されていれば、図11のS
SW7により第1ゾーンに対応するコイルR2が励磁
し、図9のリレーR2−1が閉成して第1ゾーンの温調
計No1が作動する。このとき、第1ゾーンのBH・C
H切り換えスイッチ0201 (図9のSSW1)がコイ
ルMS1側に切り換えられていれば、図8のリレーMS
1が閉成し、CONB1−1,CONB1−2に接続さ
れた第1ゾーンのバンドヒータBH1 〜BH3 が昇温を
開始する。若し、前記SSW1がコイルMS2側に切り
換えられていれば、図7のリレーMS2が閉成し、CO
NA1−1,CONA1−2に接続された第1ゾーンの
カートリッジヒータCH1 〜CH4 が昇温を開始する。 (1−5) 上記第1ゾーンのBH・CH切り換えスイ
ッチ0201 の操作、すなわち図13のSSW1の操作
により、第1ゾーンのバンドヒータ側の昇温設定ランプ
018(図13のPL3)あるいはカートリッジヒータ
側の昇温設定ランプ019(図13のPL9)のいずれ
か一方が点灯する。また、図16でコイルR39が励磁
することにより、図18でリレーR39−2が閉成して
シグナルタワーの黄色のランプが点滅する。 (1−6) 昇温の停止は昇温スタートスイッチ029
1 〜0293 、キースイチータ024、およびブレーカ
039を全てOFFすることにより行われる。 最適ヒータ位置検出機能 この機能はカートリッジヒータCH1 〜CH4 を最適位
置に配置することにより、無駄な電力を消費することな
くホットランナーブロック06を適切な温度に保持する
ためのものである。
【0022】図3において、ホットランナーブロック0
6のブロックBL7にカートリッジヒータCH1 を左か
ら右へ(矢印a方向)に挿入し、2個の外部熱電対OT
H1,OTH2を前記ブロックBL7 の右端および左端
に付着せしめる。次に、カートリッジヒータCH1 を昇
温させてみて、検査装置Eにより右側の外部熱電対OT
H1の方が左側の外部熱電対OTH2よりも例えば40
°C程温度が高いことが分かったとすると、そのカート
リッジヒータCH1 は挿入方向先端側が基端側よりも発
熱量が大きいことが見出される。この場合、ブロックB
7 の左端の温度を樹脂の固化を防止するために必要な
加熱温度200°Cに保持すると、ブロックBL7 の右
端の温度は240°となって無駄な電力が消費されるこ
とになる。そこで、前記カートリッジヒータCH1 を逆
に右から左(矢印b方向)に挿入する等の手段により、
ホットランナーブロック06の各部の温度を均一化して
消費電力を削減することができる。以下に、その具体的
手順を説明する。 (2−1) 外部熱電対OTH1,OTH2をホットラ
ンナーブロック06上の任意の被測定点に付着せしめ
る。 (2−2) 外部熱電対OTH1,OTH2の測定温度
を温調計0175 ,0176 に表示すべく、BH・CH
切り換えスイッチ0205 ,0206 をCH側に切り換
える。 (2−3) 前記BH・CH切り換えスイッチ02
5 ,0206 の操作により図12のSSW5とSSW
6がONしてコイルR17,R18が励磁し、リレーR
17−1,R17−2が閉成することによりライン14
0,141がコネクタCON3−5,CON3−6を介
して前記一方の外部熱電対OTH1に接続するととも
に、リレーR18−1,R18−2が閉成することによ
りライン147,148がコネクタCON3−7,CO
N3−8を介して前記他方の外部熱電対OTH2に接続
する。 (2−4) 図10の温調計No5にライン140,1
41を介して外部熱電対OTH1の熱起電力に対応する
電圧が印加され、その結果が外部熱電対OTH1の測定
温度として温調計0175 に表示される。同様に温調計
No6にライン147,148を介して外部熱電対OT
H2の熱起電力に対応する電圧が印加され、外部熱電対
OTH2の測定温度が温調計0176 に表示される。 最適熱電対位置検出機能 カートリッジヒータ用熱電対THC1 〜THC4 の位置
が適切でないと、ホットランナーブロック06の他のゾ
ーンからの熱影響で当該ゾーンのカートリッジヒータC
1 〜CH4 が早期に昇温を停止し、その部分が冷えて
樹脂が詰まるというトラブルが発生する。そこで、以下
の手順で最適なカートリッジヒータ用熱電対THC1
THC4 の最適位置を決定することができる。 (3−1) 例えば、第2ゾーン(ブロックBL2 )で
樹脂が詰まったというトラブルが発生した場合、図4に
示す位置に外部熱電対OTH1 ,OTH2 を付着せしめ
る。 (3−2) 第3ゾーン(ブロックBL3 〜BL5 )の
みを昇温させる。 (3−3) 昇温していない第2ゾーンのカートリッジ
ヒータ用熱電対THC2 の検出温度が、昇温している第
3ゾーンのカートリッジヒータ用熱電対THC3 の検出
温度なみに上昇したとすると、それは第3ゾーンの熱が
第2ゾーンに向けて想像線Gの如く広がり、その熱が第
2ゾーンのカートリッジヒータ用熱電対THC2 に影響
を及ぼして第2ゾーンのカートリッジヒータCH1 〜C
4 が切れてしまい、それが原因で樹脂の詰まりが発生
すると判断される。 (3−4) このとき、外部熱電対OTH1 ,OTH2
の検出温度のうち、第2ゾーンの先端近傍に装着した外
部熱電対OTH1 の検出温度が前記カートリッジヒータ
用熱電対THC2 の検出温度よりも所定値だけ低かった
とすると、その外部熱電対OTH1 の位置にカートリッ
ジヒータ用熱電対THC2 を移動させる。これにより、
カートリッジヒータ用熱電対THC2 の作動を遅らせて
第2ゾーンを充分に昇温させ、樹脂の詰まりを防止する
ことができる。 ヒータ性能確認機能 バンドヒータBH1 〜BH3 およびカートリッジヒータ
CH1 〜CH4 は新品のときには設定された性能を発揮
するが、長時間の使用に伴ってその性能が低下する。例
えば、本来30分で200°Cに昇温すべきものが、1
時間あるいは1時間30分を必要とするようになる。そ
こで、定期点検等で前記ヒータの性能を検査し、性能が
基準値を下回ったものを逐次交換して生産効率を維持す
ることが必要である。以下に、その手順を説明する。 (4−1) 昇温ナンバー切り換えスイッチ0301
0303、BH・CH切り換えスイッチ0201 〜02
6 、昇温スタートスイッチ0291 〜0293 を操作
して、所望のゾーンのバンドヒータBH1 〜BH3 ある
いはカートリッジヒータCH1 〜CH4 を昇温させる。 (4−2) このとき、後述のショート検出機能により
ショートの発生がなければ、図16においてコイルR4
0が励磁し、図11のリレーR403 が閉成してライン
180−1が接続する。すると図18のコイルR59が
励磁してリレーR59−1が閉成し、タイムカウンター
1がスタートする。 (4−3) 警報ブザー停止・リセットボタン035
(このモードでは温度到着ブザースイッチとして機能す
る)すなわち図10のPBS3をONさせる。 (4−4) 図10の温調計内で、ヒータの昇温中に接
点9は接点8に接続するが、昇温完了により設定温度に
達すると接点9は接点7に接続する。 (4−5) 接点9と接点8の離間により、コイルMS
1〜MS12がOFFして、対応するバンドヒータBH
1 〜BH3 あるいはカートリッジヒータCH1 〜CH4
に対する通電すなわち昇温が停止される。 (4−6) 前記(4−3)でPBS3がONしている
ため、接点9と接点7の導通により図10のコイルR6
0が励磁して図18のリレーR60−1が閉成し、警報
ブザーBZ(図6の警報ブザー026)が作動する。 (4−7) 作業者が昇温スタートスイッチ0291
0293を操作して図11のSSW11−2をOFFす
ると自己保持回路が切れ、図18のコイルR59が消磁
してリレーR591 が開成し、タイムカウンター1(図
6の昇温タイムカウンター0311 ,0312 )が停止
する。前記昇温タイムカウンター0311 ,0312
表示された時間から、バンドヒータBH1 〜BH3 ある
いはカートリッジヒータCH1 〜CH4 の劣化の程度を
知り、必要に応じて交換することができる。 ヒータ断線チェック機能 4本が1組になって使用されるカートリッジヒータCH
1 〜CH4 の総計の消費電力は3200Wであるが、例
えばそのうちの1本が断線すると消費電力は2400W
に低下する。したがって前記電力あるいは電流を監視す
ることにより、カートリッジヒータCH1 〜CH4 およ
びバンドヒータBH1 〜BH3 の断線を検出することが
できる。以下に、その手順を第1ゾーンを例にとって説
明する。 (5−1) 図7において、コネクタCONA1−1,
CONA1−2を介して第1ゾーンのカートリッジヒー
タCH1 〜CH4 に通電すると、ライン2を流れる電流
がコイルCT−1により検出される。 (5−2) ゾーン切り換えスイッチ028を前記第1
ゾーンに合わせることにより、図13のSSW14が第
1ゾーンに対応するライン229に接続してコイルR2
7が励磁する。 (5−3) コイルR27の励磁により図15のリレー
R27−3,R27−4が閉成し、前記コイルCT−1
のラインC1,C2が図14のラインC26,C27を
介してカートリッジヒータ用電力・電流表示計022に
接続され、これにより前記第1ゾーンのカートリッジヒ
ータCH1 〜CH4 の消費電力および電流が表示され
る。 (5−4)同様にして、第1ゾーンのバンドヒータBH
1 〜BH3 に通電すると、図8のライン25を流れる電
流がコイルCT−7により検出され、その結果がバンド
ヒータ用電力・電流表示計021に表示される。 BH・CH反転機能 例えば第1ゾーンにおいては、カートリッジヒータ用熱
電対THC1 とバンドヒータ用熱電対THB1 によりカ
ートリッジヒータCH1 〜CH4 とバンドヒータBH1
〜BH3 の温調が行われるが、バンドヒータ用熱電対T
HB1 がカートリッジヒータCH1 〜CH4 の熱影響を
受けてバンドヒータBH1 〜BH3 が切れっぱなしとな
り、ノズルNZ1 が冷えて樹脂の詰まりが発生する場合
がある。かかる不具合を検査するには、同一ゾーンのカ
ートリッジヒータCH1 〜CH4 とバンドヒータBH1
〜BH3 を同時に温調することが必要であるが、例えば
第1ゾーンの温調計0171 は、BH・CH切り換えス
イッチ0201 によりカートリッジヒータCH1 〜CH
4 とバンドヒータBH1 〜BH3 の一方の温調しか行う
ことができない。そこで、CH・BH反転スイッチ02
3を用いて同一ゾーンのカートリッジヒータCH1 〜C
4 とバンドヒータBH1 〜BH3 を同時に温調するこ
こができる。
【0023】すなわち、第1ゾーン〜第6ゾーンの6個
の温調計0171 〜0176 のうち、例えば第1ゾーン
〜第4ゾーンのBH・CH切り換えスイッチ0201
0204 をバンドヒータBH1 〜BH3 側に切り換える
とともに、第5ゾーンおよび第6ゾーンのBH・CH切
り換えスイッチ0205 ,0206 をカートリッジヒー
タCH1 〜CH4 側に切り換え、同時にCH・BH1
転スイッチ023を「反転」側に切り換える。すると、
第1ゾーン〜第4ゾーンの4個の温調計017 1 〜01
4 はそれぞれホットランナーブロック06の第1ゾー
ン〜第4ゾーンの温調を行い、第5ゾーンおよび第6ゾ
ーンの2個の温調計0175 ,0176 はそれぞれホッ
トランナーブロック06の第2ゾーンおよび第1ゾーン
の温調を行うようになる。したがって、第1ゾーンの温
調計0171 と第6ゾーンの温調計0176 を使用する
ことにより、ホットランナーブロック06の第1ゾーン
のバンドヒータBH1 〜BH3 とカートリッジヒータC
1 〜CH4 の温調を同時に行うことができる。以下、
その手順を電気回路に基づいて説明する。 (6−1) 第1ゾーンのBH・CH切り換えスイッチ
0201 をバンドヒータBH1 〜BH3 側に切り換える
と、図9のSSW1によりコイルMS1が励磁して図8
のリレーMS1が閉成し、第1ゾーンのバンドヒータB
1 〜BH3 が昇温を開始する。 (6−2) 第1ゾーンのバンドヒータ用熱電対THB
1 は、図12のコネクタCON1−1,CON1−2か
らライン112,113を介して図9の温調計No1の
ライン112,113に接続し、第1ゾーンの温調計0
171 に第1ゾーンのバンドヒータ用熱電対THB1
検出温度が表示される。 (6−3) 第6ゾーンのBH・CH切り換えスイッチ
0206 をカートリッジヒータCH1 〜CH4 側に切り
換えると、図10のSSW6によりライン143がライ
ン145に接続する。 (6−4) CH・BH反転スイッチ023を「反転」
側に切り換えることにより、図10のSSW9がONし
てコイルR9が励磁し、リレーR9−3を介してライン
145がライン111に接続する。 (6−5) すると図9のライン111を介してコイル
MS2が励磁し、図7のリレーMS2が閉成して第1ゾ
ーンのカートリッジヒータCH1 〜CH4 が昇温を開始
する。 (6−6) 前述のように第6ゾーンのBH・CH切り
換えスイッチ0206 をカートリッジヒータCH1 〜C
4 側に切り換えたことにより、図12のSSW6がO
NしてコイルR18が励磁し、リレーR18−1,R1
8−2が作動することによりライン147,148がラ
イン194,197に接続する。 (6−7) 而して、図10の温調計No6のライン1
47,148は、図12のライン194,197からコ
ネクタCON2−1,CON2−2を介して第1ゾーン
のカートリッジヒータ用熱電対THC1 に接続する。そ
の結果、第1ゾーンの温調計0171 に第1ゾーンのバ
ンドヒータ用熱電対THB1 の検出温度が表示されると
ともに、第6ゾーンの温調計0176 に第1ゾーンのカ
ートリッジヒータ用熱電対THC1 の検出温度が表示さ
れる。 ショート検出機能 バンドヒータBH1 〜BH3 およびカートリッジヒータ
CH1 〜CH4 と金型D間、あるいはバンドヒータBH
1 〜BH3 およびカートリッジヒータCH1 〜CH4
うしが金型Dを介してショートすると、金型Dに触れた
作業者が感電したり過剰電流が流れて設備が損傷する場
合があるため、以下の手順でショートの検出が行われ
る。 (7−1) キースイッチ024およびテスト開始ボタ
ン036を操作すると、図16のKEY−SWとPBS
2がONし、コイルR39が励磁することによりリレー
R39−1が閉成して自己保持回路が形成される。 (7−2) 図16のライン313を介してランプPL
19が点灯する。 (7−3) コイルR39の励磁により図18のリレー
R39−2が閉成し、シグナルタワーの黄色のランプが
点滅する。 (7−4) 図16および図317のライン24からリ
レーMS1−1,MS1−2,MS3−1,…を介して
全てのバンドヒータBH1 〜BH3 およびカートリッジ
ヒータCH1 〜CH4 に24Vの低電圧が印加される。 (7−5) バンドヒータBH1 〜BH3 あるいはカー
トリッジヒータCH1 〜CH4 と金型D間にショートが
ある場合、金型アースからライン327を介してショー
トコントロールボックスSCBに電流が流れ、図19の
2個のトランジスタTR3,TR4で増幅される。 (7−6) その結果、図16のライン318からライ
ン302に電流が流れてコイルR42が励磁し、図17
のリレーR42−3が閉成して警報ブザーBZ(図6の
警報ブザー026)が作動する。 (7−7) これと同時に、コイルR42は図18のリ
レーR42−4を閉成してコイルR62を励磁し、図1
7のリレーR62−1を閉成してショート検出ランプP
L22(図6のショート検出ランプ038)を点灯する
とともに、図18のリレーR62−2を閉成してシグナ
ルタワーの赤色のランプを点滅させる。 ショート箇所特定機能 上記ショート検出機能によりショートの発生が検出され
た場合、以下の手順でショート箇所を特定することがで
きる。 (8−1) 運転準備ボタン027を押すと、図9のP
BS−1がONしてコイルR1が励磁し、図16のリレ
ーR1−1が閉成する。 (8−2) テスト時BH・CH切り換えスイッチ03
3を例えばカートリッジヒータCH1 〜CH4 側に切り
換えると、図16のSSW15はライン331側に切り
換えられる。 (8−3) 先ず第1ゾーンのカートリッジヒータCH
1 〜CH4 について確認すべく、ゾーン切り換えスイッ
チ028を操作し、図13のSSW14をライン229
に接続する。 (8−4) その結果、コイルR22が励磁して図17
のリレーR22−2が作動し、リレーMS52−1,M
S52−2を介して第1ゾーンのカートリッジヒータC
1 〜CH4 がライン324に接続する。したがって第
1ゾーンのカートリッジヒータCH1 〜CH4 から金型
Dへ電流の漏れがあれば、前記(7−4)〜(7−6)
と同じ作用により警報ブザー026とショート検出ラン
プ038でショートを警報する。 (8−5) 残りの第2ゾーン〜第4ゾーンのカートリ
ッジヒータCH1 〜CH 4 についても、ゾーン切り換え
スイッチ028を順次切り換えることにより検査可能で
ある。同様にして、テスト時BH・CH切り換えスイッ
チ033をバンドヒータBH1 〜BH3 側、すなわち図
16のライン330側に切り換えることにより、前述の
カートリッジヒータCH1 〜CH4 の場合と同様にバン
ドヒータBH1 〜BH3 のショートを各ゾーン毎に順次
検査することができる。 ブレーカ落ち検出機能 バンドヒータBH1 〜BH3 あるいはカートリッジヒー
タCH1 〜CH4 を昇温させるとき、万一ショートが発
生していると作業者が感電する虞があるため、ブレーカ
により前記ヒータに対する通電が遮断されるとともに、
ブレーカ落ちが検出される。以下に、その手順を説明す
る。 (9−1) 所定のバンドヒータBH1 〜BH3 あるい
はカートリッジヒータCH1 〜CH4 を昇温すべく前述
の基本昇温機能の(1−1)〜(1−4)の操作を行
い、図16のタイマーTLR1のスタートと同時にコイ
ルR41が励磁すると、図16のリレーR41−3が閉
成してライン324が接続する。 (9−2) その結果、前述のショート検出機能の(7
−4)〜(7−7)が行われ、全てのバンドヒータBH
1 〜BH3 およびカートリッジヒータCH1 〜CH4
ショートが検出される。 (9−3) 図16のコイルR41の励磁によりリレー
R41−2が作動するとともにタイマーTLR1がタイ
ムアップしてリレーTLR1−1が閉成すると、コイル
R35,R36,R37,R38が励磁する。 (9−4) リレーTLR1−2の閉成によりタイマー
TLR2がスタートする。 (9−5) このとき、若しも図7および図8の全ての
ブレーカELB1〜ELB9が落ちていなければ、コイ
ルR45〜R53が励磁して図18のリレーR45−1
〜R53−1は開成しており、コイルR58は励磁しな
い。 (9−6) しかしながら、例えば図8のブレーカEL
B7が対応するバンドヒータBH1 〜BH3 どうしのシ
ョートにより落ちていたとすると、コイルR51は消磁
する。その結果、図18のリレーR51−1が閉成して
コイルR58が励磁する。 (9−10) コイルR58の励磁により、図17のリ
レーR58−1が閉成して警報ブザーBZ(図6の警報
ブザー026)が作動するとともに、リレーR58−2
の閉成によりブレーカ落ち検出ランプPL23(図6の
ブレーカ落ち検出ランプ037)が点灯する。 (9−11) 前記(9−4)でスタートしたタイマー
TLR2がタイムアップし、コイルR40がレジしてリ
レーR40−1が開成することにより全てのヒータに対
するショート検出電流の印加が停止される。
【0024】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明は前記実施例に限定されるものではなく、特許請求の
範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の小設
計変更を行うことが可能である。
【0025】
【発明の効果】以上のように本発明の第1の特徴によれ
ば、金型の各部をヒータで加熱した状態で該金型の任意
位置の温度を外部熱電対で測定して表示手段に表示する
ことができるので、ヒータの発熱量の不均衡や熱電対の
位置の不適切による金型の温度むらを確実に把握するこ
とが可能となる。したがって、ヒータや熱電対の位置変
更等の手段により金型各部の温度を均一化させることが
でき、これによりヒータの消費電力の削減と成形不良の
発生防止が可能となる。
【0026】また本発明の第2の特徴によれば、タイム
カウンターによってヒータの加熱開始から設定温度に達
して加熱停止するまでの時間を検出することができるの
で、ヒータの性能劣化を確実かつ容易に把握して金型の
性能を良好な状態に保持することが可能となる。しか
も、加熱により金型が所定温度に達すると警報発生手段
が作動して作業者に知らせるため、検査作業を短時間で
合理的に行うことができる。
【0027】また本発明の第3の特徴によれば、金型の
各ゾーンに設けられた複数種類のヒータに流れる電力お
よび電流を前記ゾーン別およびヒータの種類別に把握す
ることができるので、ヒータの断線を確実に検出して金
型の信頼性を高めることが可能となる。
【0028】また本発明の第4の特徴によれば、金型の
同一ゾーンに設けられた複数種類のヒータのうち、或る
種類のヒータの温調を列状に配設された複数の温調計の
一則のものから順次行わせるとともに、他の種類のヒー
タの温調を前記温調計の他側のものから順次行わせるこ
とが可能となるため、限られた数の温調計により同一ー
ゾーンの2種類のヒータの温調を同時に行うことがで
き、これにより装置の小型化とコストの削減が可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】射出成形金型の縦断面図
【図2】図1の2−2線断面図
【図3】図2の3−3線断面図
【図4】ホットランナーブロックの斜視図
【図5】検査装置の4面図
【図6】検査装置の操作パネル面を示す図
【図7】ヒータ昇温回路の回路図
【図8】ヒータ昇温回路の回路図
【図9】第1制御回路の回路図
【図10】第1制御回路の回路図
【図11】第1制御回路の回路図
【図12】第1制御回路の回路図
【図13】第1制御回路の回路図
【図14】第1制御回路の回路図
【図15】第1制御回路の回路図
【図16】第2制御回路の回路図
【図17】第2制御回路の回路図
【図18】第2制御回路の回路図
【図19】ショートコントロールボックスの回路図
【図20】タッチセンサの回路図
【符号の説明】
D・・・・金型 CH1 〜CH4 ・・・・カートリッジヒータ(ヒータ) BH1 〜BH3 ・・・・バンドヒータ(ヒータ) EC1・・・・ヒータ昇温回路(加熱手段) EC2・・・・第1制御回路(制御手段) THC1 〜THC4 ・・・・カートリッジヒータ用熱電
対(熱電対) THB1 〜THB4 ・・・・バンドヒータ用熱電対(熱
電対) OTH1 ,OTH2 ・・・・外部熱電対 0171 〜0176 ・・・・温調計 0201 〜0206 ・・・・BH・CH切り換えスイッ
チ(切換手段) 021・・・・バンドヒータ用電力・電流表示計(表示
手段) 022・・・・カートリッジヒータ用電力・電流表示計
(表示手段) 023・・・・BH・CH反転(反転手段) 026・・・・警報ブザー(警報発生手段) 028・・・・ゾーン切り換えスイッチ(切換手段) 0311 ,0312 ・・・・昇温タイムカウンター(タ
イムカウンター)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金型(D)の所定位置に設けたヒータ
    (BH1 〜BH3 ,CH1 〜CH4 )に電圧を印加して
    該金型(D)を加熱する加熱手段(EC1)と、前記ヒ
    ータ(BH1 〜BH3 ,CH1 〜CH4 )により加熱さ
    れた金型(D)の所定位置の温度を検出する熱電対(T
    HB1 〜THB4 ,THC1 〜THC4 )と、前記金型
    (D)の温度を設定温度に維持すべく前記熱電対(TH
    1 〜THB4 ,THC1 〜THC4 )の検出温度に基
    づいて前記加熱手段(EC1)を制御する制御手段(E
    C2)と、前記金型(D)の任意の箇所に装着されて該
    金型(D)の温度を検出する外部熱電対(OTH1,O
    TH2)と、この外部熱電対(OTH1,OTH2)の
    検出温度を表示する表示手段(021,022)と、を
    備えて成る金型用ヒータの点検装置。
  2. 【請求項2】 金型(D)の所定位置に設けたヒータ
    (BH1 〜BH3 ,CH1 〜CH4 )に電圧を印加して
    該金型(D)を加熱する加熱手段(EC1)と、前記ヒ
    ータ(BH1 〜BH3 ,CH1 〜CH4 )により加熱さ
    れた金型(D)の所定位置の温度を検出する熱電対(T
    HB1 〜THB4 ,THC1 〜THC4 )と、前記金型
    (D)の温度を設定温度に維持すべく前記熱電対(TH
    1 〜THB4 ,THC1 〜THC4 )の検出温度に基
    づいて前記加熱手段(EC1)を制御する制御手段(E
    C2)と、前記金型(D)の加熱開始に伴って作動し、
    加熱停止に伴って作動を停止するタイムカウンター(0
    31)と、前記金型(D)の温度が設定温度に達したと
    きに警報を発する警報発生手段(026)と、を備えて
    成る金型用ヒータの点検装置。
  3. 【請求項3】 金型(D)の複数のゾーンにそれぞれ複
    数種類設けられたヒータ(BH1 〜BH3 ,CH1 〜C
    4 )と、これらヒータ(BH1 〜BH3 ,CH1 〜C
    4 )に流れる電力および電流を表示し得る表示手段
    (021,022)と、前記表示手段(021,02
    2)にその電力および電流が表示されるヒータ(BH1
    〜BH3 ,CH1 〜CH4 )を前記ゾーン別および種類
    別に切り換える切換手段(0201 〜0206 ,02
    8))と、を備えて成る金型用ヒータの点検装置。
  4. 【請求項4】 金型(D)の複数のゾーンにそれぞれ複
    数種類設けられたヒータ(BH1 〜BH3 ,CH1 〜C
    4 )と、或る種類のヒータ(BH1 〜BH 3 ,CH1
    〜CH4 )の温調をそれぞれ行うべく前記ゾーンの番号
    に対応して列状に配設された複数個の温調計(0171
    〜0176 )と、前記列状に配設された複数個の温調計
    (0171 〜0176 )にその一側のものから前記或る
    種類のヒータ(BH1 〜BH3 ,CH1 〜CH4 )の温
    調を順次行わせるとともに、その他側のものから他の種
    類のヒータ(BH1 〜BH3 ,CH1 〜CH4 )の温調
    を順次行わせる反転手段(023)と、を備えて成る金
    型用ヒータの点検装置。
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