JP3230950B2 - 放置物体検出装置 - Google Patents

放置物体検出装置

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JP3230950B2 JP13542495A JP13542495A JP3230950B2 JP 3230950 B2 JP3230950 B2 JP 3230950B2 JP 13542495 A JP13542495 A JP 13542495A JP 13542495 A JP13542495 A JP 13542495A JP 3230950 B2 JP3230950 B2 JP 3230950B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像処理装置に係り、
特に画像から動きを持つ物体を検出し、画像内に置かれ
た放置物体を検出することが可能なように構成された放
置物体検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、画像から移動物体を抽出する手法
として特開平4−29472号公報に示されたものがあ
り、その手法は図18に示すように、画像信号を任意の
時間蓄えておくメモリ1801a,1801bと、スイ
ッチ1802と、フレームメモリ1803a,1803
bと、差分・しきい値回路1804a,1804bと、
論理積回路1805とからなり、連続して入力される画
像の差分(以下、フレーム間差分と記す)による移動物
体の抽出結果と、入力画像と装置内に蓄えている背景画
像との差分(以下、背景差分と記す)による移動物体の
抽出結果との論理積を取った結果を動き検出結果とする
とともに、この動き検出結果を用いて装置内に蓄えてい
る背景画像の更新を行う背景画像生成手法を用いた移動
物体抽出手法である。
【0003】また、従来、画像から異物を抽出する手段
として、移動物体や異物放置がない状態で、装置内に背
景画像を予め取り込んでおいて、入力画像とこの背景画
像とを逐次比較して、ある一定時間検出し続けているも
のを放置物体として検出するものがある。
【0004】さらに、移動物体を検出しないで、放置物
体だけを検出するために、前記特開平4−29472号
公報では図19に示すように、静止画像抽出回路190
1と、フレームメモリ1902と、差分・しきい値回路
1903と、スイッチ1904とからなり、移動物体や
放置物体がない状態でフレームメモリ1902に予め取
り込んだ背景画像と、入力画像から移動物体を含まない
ように生成した背景画像とを比較することによって、放
置物体だけを検出することを可能にしている手法を用い
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の移動物体検出手法では比較する画像の信号が等しい
ところは移動物体を抽出できない。フレーム間差分で
は、例えば一様に黒い背景の前を白く円形の領域が移動
した場合を考えると、進行方向の前部と後部に2つの三
日月形の領域が得られるが、この情報から移動物体が存
在する領域を含んだ領域を抽出することは困難である。
また背景差分では、移動領域の一部が背景画像と等しい
信号の領域を含んでいる場合、背景差分結果で得られる
領域が移動物体の存在する領域すべてを含んでいること
は困難である。
【0006】さらに、前記移動物体検出手法は、フレー
ム間差分と背景差分との動き検出結果に対して論理積演
算を行っているので、前記のようにどちらか一方の動き
検出結果が移動物体が存在する領域を含んでいないと、
それが最終の動き検出結果に影響するだけでなく、正し
い背景画像の生成も困難になる。
【0007】また、前記従来の放置物体検出手法では、
移動物体と放置物体とを含まないような背景(基準)画
像を事前に装置内に取り込んでおく必要がある。
【0008】本発明の目的は、移動物体は検出せずに放
置物体のみを正確に検出することができ、背景画像を取
り込む(リセットを行う)ときに画像内に移動物体が含
まれていても検出可能な放置物体検出装置を提供するこ
とにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明の放置物体検出装置は、平滑化フィルタ回路
とサブサンプリング回路からなる間引き手段と、この間
引き手段から出力される信号を1フレーム分記憶する第
1の画像記憶手段と、前記間引き手段から出力される信
号と前記第1の画像記憶手段の出力信号から移動物体を
検出する第1の動き検出手段と、後記連結処理手段から
出力した信号により、前記間引き手段から出力される信
号と後記第2の画像記憶手段から出力される信号とを画
素毎に切り替える切り替え手段と、この切り替え手段の
出力信号を記憶する第2の画像記憶手段と、この第2の
画像記憶手段の出力信号と前記間引き手段から出力され
る信号とから移動物体を検出する第2の動き検出手段
と、前記第1の動き検出手段の出力信号と前記第2の動
き検出手段の出力信号との論理演算を行う論理演算手段
と、この論理演算手段の出力信号に対し移動物体の穴埋
めを行う膨張処理及び移動物体の外形の大きさが変化し
ないようにする収縮処理による移動物体領域の結合を行
う連結処理手段とを有し、この連結処理手段の出力より
移動物体検出結果を求める移動物体検出装置とを備え、
信号を切り替える切替信号を発生する切替信号発生手段
と、この切替信号発生手段からの出力信号により入力信
号と背景記憶手段に記憶されている信号とを切り替える
切り替え手段と、前記切替信号発生手段からの信号によ
って切り替えられる複数の記憶手段と、前記切替信号発
生手段からの信号によって前記移動物体検出装置の出力
信号とリセットを行う信号とを切り替える切り替え手段
と、前記切替信号発生手段からの信号によって最終的な
動き検出出力を出力するか否かを制御する切り替え手段
とを備え、最終的な出力を取り出すタイミングによって
放置物体検出出力を取り出すことを可能にしたことを特
徴とする。
【0010】また本発明の放置物体検出装置は、平滑化
フィルタ回路とサブサンプリング回路からなる間引き手
段と、この間引き手段から出力される信号を1フレーム
分記憶する第1の画像記憶手段と、前記間引き手段から
出力される信号と前記第1の画像記憶手段の出力信号か
ら移動物体を検出する第1の動き検出手段と、後記連結
処理手段から出力した信号により、前記間引き手段から
出力される信号と後記第2の画像記憶手段から出力され
る信号とを画素毎に切り替える切り替え手段と、この切
り替え手段の出力信号を記憶する第2の画像記憶手段
と、この第2の画像記憶手段の出力信号と前記間引き手
段から出力される信号とから移動物体を検出する第2の
動き検出手段と、前記第1の動き検出手段の出力信号と
前記第2の動き検出手段の出力信号との論理演算を行う
論理演算手段と、この論理演算手段の出力信号に対し移
動物体の穴埋めを行う膨張処理及び移動物体の外形の大
きさが変化しないようにする収縮処理による移動物体領
域の結合を行う連結処理手段とを有し、この連結処理手
段の出力より移動物体検出結果を求める移動物体検出装
置とを備え、信号を切り替える切替信号を発生する切替
信号発生手段と、この切替信号発生手段からの出力信号
により多系統の入力信号を切り替える切り替え手段と、
前記切替信号発生手段からの出力信号により入力信号と
背景記憶手段に記憶されている信号とを切り替える切り
替え手段と、前記切替信号発生手段からの信号によって
切り替えられる複数の記憶手段と、前記切替信号発生手
段からの信号によって前記移動物体検出装置の出力信号
とリセットを行う信号とを切り替える切り替え手段と、
前記切替信号発生手段からの信号によって最終的な動き
検出出力を出力するか否かを制御する切り替え手段とを
備え、最終的な出力を取り出すタイミングによって多系
統に対応した移動物体検出出力と多系統に対応した放置
物体検出出力とを任意に設定して取り出すことを可能に
したことを特徴とする。
【0011】
【作用】前記構成の放置物体検出装置では、出力信号を
取り出すタイミングを切り替えることにより、移動物体
の検出と放置物体の検出とが可能になる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら説明する。
【0013】図1〜図12は本発明の放置物体検出装置
を説明するための移動物体検出装置,背景抽出装置につ
いて説明するためのものである。
【0014】図1は移動物体検出装置の第1例における
構成を示すブロック図、図2は動き検出回路の構成を示
すブロック図である。
【0015】図1において、100は平滑化フィルタ回
路101とサブサンプリング回路102からなる間引き
部、103a,103bは画像記憶手段であるフレーム
メモリ、104a,104bは動き検出回路、105は
論理演算回路、106は連結処理回路、107a,10
7bは画像信号を任意の時間蓄えておくメモリ、108
はスイッチである。
【0016】図2において、201a,201bは垂直
方向微分演算回路、202a,202bは水平方向微分
演算回路、203a〜203cは差分回路、204a〜
204cは絶対値回路、205a〜205cは入力信号
を設定した係数倍する係数倍回路、206は加算回路、
207は2値化回路、208はフィルタ処理回路であ
る。
【0017】次に前記移動物体検出装置の第1例の動作
を説明する。
【0018】図1において、入力信号1aとして時間的
に連続な画像信号が入力される。入力信号1aを平滑化
フィルタ回路101で高域成分を減衰させ、サブサンプ
リング回路102でサブサンプリングを行い、計算量の
削減およびランダムノイズの除去を行う。第1のフレー
ムメモリ103aは1フレーム分の画像信号を記憶す
る。第1の動き検出回路104aは、現フレームの画像
信号1bと、第1のフレームメモリ103aからの前フ
レームの画像信号1cとの信号から移動物体領域を求め
て出力し、第2の動き検出回路104bは現フレームの
画像信号1bと、第2のフレームメモリ103bからの
画像信号1dとの信号から移動物体領域を求めて出力す
る。
【0019】論理演算回路105は、第1の動き検出回
路104aからの出力信号1eと第2の動き検出回路1
04bからの出力信号1fとの論理積をとり、移動物体
の領域として出力する。連結処理回路106は、論理演
算回路105の出力信号1gを図9のようにn回の膨張
処理とn回の収縮処理を行い、移動物体の領域として出
力する。また、スイッチ108は連結処理回路106の
出力1iに従って、移動物体の領域でない領域以外の領
域では、第1のメモリ107aからの画像信号1jを第
2のフレームメモリ103bに出力し、移動物体の領域
では、第2のメモリ107bからの画像信号1kを第2
のフレームメモリ103bに出力する。第1のメモリ1
07aはサブサンプリングされた画像信号1bを記憶す
る。第2のメモリ107bは第2のフレームメモリ10
3bからの出力1dを記憶する。
【0020】スイッチ108と、第2のフレームメモリ
103bと、メモリ107a,107bとの動作につい
てさらに説明する。移動物体の領域では、スイッチ10
8により、第2のメモリ107bからの画像信号が第2
のフレームメモリ103bに出力されるが、これは第2
のフレームメモリ103bに記憶されていた信号であ
る。つまり結果的に、移動物体の領域以外の領域では、
サブサンプリング後の入力画像信号が第2のフレームメ
モリ103bに記憶され、移動物体の領域では、以前、
第2のフレームメモリ103bに記憶されていた信号が
保持される。
【0021】両メモリ107a,107bは、画像中の
ある画素の信号が動き検出回路104a,104bと論
理演算回路105と連結処理回路106とにより処理さ
れ、移動物体の領域であるかどうか、スイッチ108に
結果が入力される間、それぞれサブサンプリング後の入
力信号1bと第2のフレームメモリ103bの出力信号
を記憶する。
【0022】また、第2のフレームメモリ103bが1
画素単位でデータの書き込みを制御でき、書き込みを中
止した場合、以前のデータが残る構成とすると、スイッ
チ108は、移動物体領域の出力があるとき書き込みを
中止し、移動物体領域の出力がないとき、第1のメモリ
107aからのデータだけを書き込めばよい。したがっ
て、この場合、第2のメモリ107bはなくてもよい。
【0023】次に、動き検出回路104の詳細な動作を
図2のブロック図と図3の微分演算方法の説明図とを用
いて説明する。
【0024】垂直方向微分演算回路201a,201b
は、入力信号に対して図3(a)のように1次微分処理
を行う。なお、図3(c)のようにSobelフィルタ
を用いてもよい。Sobelフィルタを用いると、変化
部の影響が1次微分処理よりも周辺部に及ぶため差分を
抽出しやすい。また水平方向微分演算回路202a,2
02bは、入力信号を図3(b)のような1次微分処理
を行う。なお、図3(d)のように垂直方向と同様の理
由でSobelフィルタを用いてもよい。
【0025】第1の差分回路203aは、現フレームの
入力信号1bの水平方向微分処理出力2aとフレームメ
モリ103a,103bの出力1c,1dの水平方向微
分処理出力2a′との差分演算を行う。第2の差分回路
203bは、現フレームの入力信号1bの垂直方向微分
処理出力2bとフレームメモリ103a,103bの出
力1c,1dの垂直方向微分処理出力2b′との差分演
算を行う。第3の差分回路203cは、現フレームの入
力信号1bとフレームメモリ103a,103bの出力
1c,1dとの差分演算を行う。
【0026】3つの絶対値回路204a,204b,2
04cは、それぞれ差分回路の出力2c,2c′,2
c″の絶対値を計算する演算を行う。3つの係数倍回路
205a,205b,205cは、それぞれ絶対値回路
204a,204b,204cの出力2d,2d′,2
d″にそれぞれ所定の係数の乗算を行う。係数の値は、
サブサンプリングする値によって異なってくるが、サブ
サンプリング回路102によって水平方向を1/6倍,
垂直方向を1/4倍するときは、係数倍回路205a,
205b,205cの係数はそれぞれ“1”がよい。ま
た垂直方向をサブサンプリングにより1/2倍にすると
きには、係数倍回路205aの係数を1/2に設定する
のがよい。水平方向は1/6、垂直方向は1/4を基準
数にして、これと間引き間隔が異なるときは、新たな間
引き数を基準数から除算した数を係数として用いるのが
好ましい。
【0027】加算回路206は、係数倍回路205a,
205b,205cの出力2e,2e′,2e″を加算
する。2値化回路207は、加算回路206の出力2f
を設定した閾値で2値化を行う。その閾値は、第1の動
き検出回路104aで用いるときは、8bit(256
階調)の映像信号に対しては5/256から10/25
6の間が好ましい。また第2の動き検出回路104bで
用いるときは、8bit(256階調)の映像信号に対
しては10/256から20/256の間が好ましい。
【0028】フィルタ処理回路208は、2値化回路2
07の出力2gに対してフィルタリング処理を行う。フ
ィルタリング処理としてはメディアンフィルタを用い
る。サイズは、サブサンプリングにより水平方向1/
6,垂直方向1/4に間引くとすると5×5が好まし
い。また、移動物体が画角に対して小さいときは3×3
にするのもよい。
【0029】連続したフレームの画像から移動物体の検
出を行う第1の動き検出回路104aについて図4を用
いて動作を説明する。
【0030】現フレームの入力画像1bと第1のフレー
ムメモリ103aとの出力1cによる動き検出方法とし
て、従来例のように微分演算の差分情報を用いないで、
第3の差分回路203cにおける出力1bと1cの差分
処理を行い、その出力2c″の絶対値を取って2値化回
路207による2値化処理を行う方法であると、出力1
bと1cは連続したフレームの画像信号であるから、上
記の方法では図4(a)のようになり、移動物体の論理
和の領域を抽出することは困難である。
【0031】図2では、現フレームの入力画像1bと第
1のフレームメモリ103aとの出力1cによる差分値
2c″以外に、水平方向と垂直方向の微分演算回路20
1a,201b,202a,202bで微分演算を行
い、差分処理を行うことにより移動物体の持つテクスチ
ャやエッジ情報(例えば、移動物体が人間なら衣服のし
わ)も加算回路206で加えて、2値化回路207にお
いて低い閾値で2値化することにより図4(b)のよう
に移動領域が検出される。2値化回路207の出力2g
に対して、例えば5×5の2値のメディアンフィルタ処
理を行うことによって、移動物体の周辺の孤立ノイズは
除去され、移動物体内部の領域では検出領域がまとめら
れ、図4(c)のように領域が整形され、第1の動き検
出回路104aの出力1eとなる。
【0032】なお、図2では、各入力信号に対して各々
水平方向および垂直方向の微分演算処理を行ってから差
分処理を行っているが、図5のように入力信号に対して
最初に差分回路203で差分処理を行った後、垂直方向
微分演算回路201と水平方向微分演算回路202とで
垂直方向微分処理および水平方向微分処理を行っても絶
対値回路204a,204b,204cに入力される信
号2c,2c′,2c″は変わらないので、置き換えて
用いることにより垂直方向微分演算回路201と水平方
向微分演算回路202と差分回路203の数を削減する
ことが可能となる。図5に示すブロック図の構成は、基
本的に図2に示したブロック図の構成と同じであるの
で、同一構成部分には同一番号を付して詳細な説明を省
略する。
【0033】次に論理演算回路105,連結処理回路1
06の動作を説明する。
【0034】例えば、動き検出回路104a,104b
の出力1e,1fが図6(a),(b)であるとする
と、論理演算回路105では図6(a),(b)の論理
積を計算するので論理演算回路105の出力1gは図6
(c)のようになる。
【0035】連結処理回路106では、図9に示すよう
に、n回の膨張処理により移動物体の穴空きを埋め、n
回の収縮処理によって移動物体の外形の大きさが変化し
ないようにする。連結処理回路106の出力1iは、図
6(d)のようになる。通常膨張条件と収縮条件は等し
いが、移動物体と背景画像の信号差が小さい場合には膨
張条件と収縮条件を変えてもよい。例えば、“1”,
“0”の2値データに対して、膨張条件は注目画素の周
辺8画素のうち1画素以上“1”があれば注目画素を
“1”とするが、収縮条件は注目画素の周辺8画素のう
ち2画素以上“0”がなければ注目画素を“0”としな
いという処理である。
【0036】次に、この移動物体検出装置全体の動作を
図7,図8を用いながら説明する。図7は本移動物体検
出装置に入力される画像(入力画像1b)である。初期
状態で最初に入力される画像を第0フレームとし、第7
フレームまで示してある。画像内において移動物体が右
方向から左方向に一定速度で移動している。
【0037】図8は図7の入力画像に対する処理過程を
示すものである。図8の1eは第1の動き検出回路10
4aの出力、1fは第2の動き検出回路104bの出
力、1iは連結処理回路106の出力、1lは第2のフ
レームメモリ103bに記憶される画像である。
【0038】まず、第0フレームが入力されるとき、第
1の動き検出回路104aの出力1eと、第2の動き検
出回路104bの出力1fでは何も出力されない。した
がって、論理演算回路105および連結処理回路106
の出力1iでも何にも出力されず、第2のフレームメモ
リ103bには第0フレームの画像がそのまま記憶され
る。
【0039】次に第1フレームが入力されるとき、第1
の動き検出回路104aの出力1e,第2の動き検出回
路104bの出力1fでは共に、第0フレームと第1フ
レームとによる図4(c)のような移動物体検出結果が
出力される。第1の動き検出回路104aと第2の動き
検出回路104bでは閾値が異なるので出力結果が同一
とは限らない。論理演算回路105および連結処理回路
106の出力1iでは図6で説明した処理が行われ、第
0フレームと第1フレームの移動物体の論理和が移動物
体の領域として出力される。
【0040】したがって、第2のフレームメモリ103
bでは、第0フレームと第1フレームの移動物体の領域
の論理和の領域で前の信号を保持するので、第2のフレ
ームメモリ103bには第0フレームの移動物体の画像
がそのまま記憶される。
【0041】次に第2フレームが入力されるとき、第1
の動き検出回路104aの出力1eでは、第1フレーム
と第2フレームとによる図4(c)のような論理和の領
域が移動物体検出結果として出力される。第2の動き検
出回路104bの出力1fでは、第2のフレームメモリ
103bに記憶されている第0フレームの画像と、入力
される第2フレームとによる図3(c)のような論理和
の領域が移動物体検出結果として出力される。
【0042】したがって、論理演算回路105および連
結処理回路106の出力1iでは、第2フレームの移動
物体の領域と、第0フレームと第1フレームの移動物体
の領域の論理積との論理和が図6のように整形されて出
力される。第2のフレームメモリ103bでは、連結処
理回路106で出力される領域以外は第2フレームの画
像が入力されるので、第0フレームと第1フレームの移
動物体の領域の論理積の領域だけ、第0フレームの移動
物体の画像が記憶される。
【0043】次に第3フレームが入力されるとき、第1
の動き検出回路104aの出力1eでは、第2フレーム
と第3フレームとによる図4(c)のような論理和の領
域が動き検出結果として出力される。第2の動き検出回
路104bの出力1fでは、第2のフレームメモリ10
3bに記憶されている第0フレームと第1フレームの移
動物体の領域の論理積の画像と、入力される第3フレー
ムとによる図3(c)のような論理和の領域が移動物体
検出結果として出力される。
【0044】したがって、論理演算回路105および連
結処理回路106の出力1iでは、第3フレームの移動
物体の領域と、第0フレームと第1フレームと第2フレ
ームの移動物体の領域の論理積との論理和が図6のよう
に整形されて出力される。第2のフレームメモリ103
bでは、連結処理回路106で出力される領域以外は第
3フレームの画像が入力されるので、第0フレームと第
1フレームと第2フレームの移動物体の領域の論理積の
領域だけ、第0フレームの移動物体の画像が記憶され
る。
【0045】次に第4フレームが入力されるとき、第1
の動き検出回路104aの出力1eでは、第3フレーム
と第4フレームとによる図4(c)のような論理和の領
域が移動物体検出結果として出力される。第2の動き検
出回路104bの出力1fでは、第2のフレームメモリ
103bに記憶されている第0フレームと第1フレーム
と第2フレームの移動物体の領域の論理積の画像と、入
力される第4フレームとによる図4(c)のような論理
和の領域が移動物体検出結果として出力される。
【0046】したがって、論理演算回路105および連
結処理回路106の出力1iでは、第4フレームの移動
物体の領域と、第0フレームと第1フレームと第2フレ
ームと第3フレームの移動物体の領域の論理積との論理
和が図6のように整形されて出力される。第2のフレー
ムメモリ103bでは、連結処理回路106で出力され
る領域以外は第4フレームの画像が入力されるので、第
0フレームと第1フレームと第2フレームと第3フレー
ムの移動物体の領域の論理積の領域だけ、第0フレーム
の移動物体の画像が記憶される。
【0047】次に第5フレームが入力されるとき、第1
の動き検出回路104aの出力1eでは、第4フレーム
と第5フレームとによる図4(c)のような論理和の領
域が移動物体検出結果として出力される。第2の動き検
出回路104bの出力1fでは、第2のフレームメモリ
103bに記憶されている第0フレームと第1フレーム
と第2フレームと第3フレームの移動物体の領域の論理
積の画像と、入力される第5フレームとによる図4
(c)のような論理和の領域が移動物体検出結果として
出力される。
【0048】したがって、論理演算回路105および連
結処理回路106の出力1iでは、第5フレームの移動
物体の領域と、第0フレームと第1フレームと第2フレ
ームと第3フレームと第4フレームの移動物体の領域の
論理積との論理和が図6のように整形されて出力され
る。第2のフレームメモリ103bでは、連結処理回路
106で出力される領域以外は第5フレームの画像が入
力されるので、第0フレームと第1フレームと第2フレ
ームと第3フレームと第4フレームの移動物体の領域の
論理積の領域だけ、第0フレームの移動物体の画像が記
憶される。
【0049】次に第6フレームが入力されるとき、第1
の動き検出回路104aの出力1eでは、第5フレーム
と第6フレームとによる図4(c)のような論理和の領
域が移動物体検出結果として出力される。第2の動き検
出回路104bの出力1fでは、第2のフレームメモリ
103bに記憶されている第0フレームと第1フレーム
と第2フレームと第3フレームと第4フレームの移動物
体の領域の論理積の画像と、入力される第6フレームと
による図4(c)のような論理和の領域が移動物体検出
結果として出力される。
【0050】したがって、論理演算回路105および連
結処理回路106の出力1iでは、第6フレームの移動
物体の領域と、第0フレームと第1フレームと第2フレ
ームと第3フレームと第4フレームと第5フレームの移
動物体の領域の論理積との論理和が図6のように整形さ
れて出力される。ただし、図8のように第0フレームと
第5フレームの移動物体の領域の論理積が空集合となる
と、第6フレームの移動物体の領域だけが正確に検出さ
れる。
【0051】第2のフレームメモリ103bでは、連結
処理回路106で出力される領域以外は第6フレームの
画像が入力されるので、第0フレームと第1フレームと
第2フレームと第3フレームと第4フレームと第5フレ
ームの移動物体の領域の論理積の領域だけ、第0フレー
ムの移動物体の画像が記憶されることになるが、第0フ
レームと第5フレームの移動物体の領域の論理積が空集
合となると、移動物体を取り除いた背景画像が記憶され
る。
【0052】次に第7フレームが入力されるとき、第1
の動き検出回路104aの出力1eでは、第6フレーム
と第7フレームとによる図4(c)のような論理和の領
域が移動物体検出結果として出力される。第2の動き検
出回路104bの出力1fでは、第2のフレームメモリ
103bより移動物体を取り除いた背景画像が出力され
るので、第7フレームの移動物体の領域が正確に移動物
体検出結果として出力される。
【0053】したがって、論理演算回路105および連
結処理回路106の出力1iでは、第7フレームの移動
物体の領域だけが正確に検出される。第2のフレームメ
モリ103bでは、連結処理回路106で出力される領
域は以前の信号が記憶されるので、第6フレームと同
様、移動物体を取り除いた背景画像だけが記憶される。
【0054】以後のフレームでも、第2のフレームメモ
リ103bで移動物体を取り除いた背景画像だけが記憶
されていれば、次のフレームで第2の動き検出回路10
4bから、そのフレームでの移動物体の領域が正確に出
力される。したがって、第1の動き検出回路104a
で、そのフレームとその前のフレームの移動物体の領域
の論理和が出力されても、論理演算回路105および連
結処理回路106の出力1iでは、そのフレームの移動
物体の領域だけが正確に出力される。また、第2のフレ
ームメモリ103bでは、連結処理回路106で移動物
体の領域として出力される領域は以前の信号が記憶され
るので、移動物体を取り除いた背景画像だけが記憶され
る。
【0055】したがって、この動作が繰り返されること
により、第2のフレームメモリ103bでは、移動物体
を取り除いた背景画像が記憶され、連結処理回路106
の出力1iから、そのフレームの移動物体の領域だけが
正確に検出される。
【0056】また、第1例での動作説明から明らかなよ
うに、図1の第2のフレームメモリ103bの出力を取
り出すことによって背景抽出装置を構成することが可能
となる。これを背景抽出装置の一例とし、その構成を図
10のブロック図に示す。この背景抽出装置の各構成要
素の動作は、前記移動物体検出装置の第1例とまったく
同様であるが、出力端子より、図10の第2のフレーム
メモリ103bの出力を背景画像として出力することが
異なる。
【0057】図12は移動物体検出装置の第2例の構成
を示すブロック図である。なお、図12に示す第2例の
構成は、基本的には図1に示した第1例の構成と同じで
あるので、同一構成部分には同一番号を付して詳細な説
明を省略する。
【0058】図12において1201は切替信号発生回
路、1202は多入力1出力の切り替え手段であるスイ
ッチ、1203a,1203bはスイッチ1202で入
力される複数のフレームメモリであって、信号により切
り替えが可能なものである。
【0059】次に前記第2例の動作を図12を用いて説
明する。
【0060】切替信号発生回路1201で1フレームご
とに切替信号を発生する。例えば6系統の信号がスイッ
チ1202につながっていて、切替信号によって入力
“1”が選択された場合、スイッチ1202は6系統入
力されている入力画像信号を切り替えて、入力“1”の
系統の信号を平滑化フィルタ回路101へ出力する。ま
た、フレームメモリ1203a,1203bでは、切替
信号により入力“1”用のフレームメモリが選択され
る。スイッチ1202の出力信号の動作は第1実施例と
同じであるが、動き検出回路104a,104bに入力
される信号は、スイッチ1202により切り替えられた
入力“1”の信号と入力“1”用のフレームメモリ12
03a,1203bに記憶されている信号である。
【0061】また、連結処理回路106の出力として入
力“1”の移動物体検出結果が得られ、連結処理回路1
06の出力はまた、入力“1”用が選択された第2のフ
レームメモリ1203bへ書き込む制御信号となり、入
力“1”用の第2のフレームメモリ1203bは新たな
信号を記憶する。同様に、入力“1”用の第1のフレー
ムメモリ1203aも入力“1”系統の信号を記憶す
る。
【0062】次に、切替信号によって入力“2”が選択
されると、フレームメモリ1203a,1203bも入
力“2”用が選択されて、入力“1”の場合と同様な動
作を行う。これを入力“1”から入力“6”まで処理を
行い、入力“6”の処理が終了したら、また入力“1”
を選択して処理をループさせることによって、6フレー
ム間隔の処理を、フレームメモリ1203a,1203
bを切り替えて毎フレーム行うことができる。
【0063】この第2例では入力系統は“6”である
が、6以外の入力数でも前記動作が可能なことは明らか
である。このようにして、入力数に合わせたフレームメ
モリの増加で多系統入力の移動物体検出装置を構成する
ことができる。
【0064】図13は放置物体検出装置の第2例におけ
る全体構成を示すブロック図であり、1301は背景抽
出手段、1302は背景変化検出手段、13aは入力画
像信号、13bは背景画像信号、13cは放置物体検出
結果信号であって、背景抽出手段1301は図10の背
景抽出装置と同様な構成である。
【0065】図13において、入力画像信号13aは、
時間的に連続して背景抽出手段1301に入力され、背
景抽出手段1301によって移動物体に係る信号を取り
除いた背景画像信号13bが抽出されて出力される。そ
して、連続的に出力される背景画像信号13bから背景
変化検出手段1302によって背景画像の変化領域が検
出され、放置物体検出結果信号として出力される。
【0066】図14は図13における背景変化検出手段
の構成例を示すブロック図であり、図14に示す構成は
基本的には図1に示した移動物体検出装置における第2
の動き検出回路104bと同様であって、図1に基づい
て説明した構成部材と同一構成部材には同一符号を付し
て詳しい説明を省略する。図14の構成において図1の
構成と異なる点は、図1のフレームメモリ103aと第
1の動き検出回路104aからなる動き検出処理部分が
なく、代わりに論理演算回路105にリセットON/O
FF回路1401の出力信号が入力されている構成にあ
る。
【0067】リセットON/OFF回路1401の出力
信号は、リセット信号がONされたときは論理値で
“0”、すなわち動き検出回路104bの出力14eが
無視され、また、リセット信号がOFFのときは論理値
で“1”、すなわち出力14eを論理演算回路105で
そのまま通過させてしまう。
【0068】1フレームの間、リセット信号がONされ
たときに、論理演算回路105の出力14fが強制的に
動きが無かったことになるので、フレームメモリ103
bにはメモリ107aに保持されている入力画像14a
が記憶される。リセット信号がONされた次のフレーム
からは、第2の動き検出回路104bの出力14eで
は、フレームメモリ103bに記憶されている前フレー
ムの画像と入力される現フレームの画像とによる変化が
あった部分が出力されることになる。論理演算回路10
5の出力14fでは、リセット信号がONにならないと
第2の動き検出回路104bの出力がそのまま出力され
る。
【0069】よって、スイッチ108によって、フレー
ムメモリ103bには、変化があった領域はいままでの
値をそのまま保持し、変化がなかった領域は入力画像を
記憶する。したがって、入力画像が放置物体等によって
変化し続けている領域では、フレームメモリ103bが
変化する前の画像を保持し続けるので、以後のフレーム
においても常に変化領域として検出され続ける。
【0070】図15は放置物体検出装置の第2例におけ
る要部の構成を示すブロック図であり、前記第1例とは
背景抽出手段の構成が異なり、基本的には図1の背景抽
出手段の2段連結構成であって、図1に基づいて説明し
た構成部材と同一構成部材には同一符号を付して詳しい
説明を省略する。
【0071】図15において、1段目の背景抽出手段1
501と2段目の背景抽出手段1502との接続は、1
段目の背景抽出手段1501のフレームメモリ103b
の出力を2段目の背景抽出手段1502の入力信号とし
た構成である。スイッチ1503は、毎処理フレーム出
力される1段目の出力を、ある設定した時間間隔で2段
目に出力するためのスイッチである。このスイッチ15
03は、最低でも前段背景抽出手段の処理間隔の2倍以
上の処理間隔で次段の背景抽出手段を動作させるための
スイッチである。
【0072】次に放置物体検出装置の前記第2例の動作
の説明をする。
【0073】例えば、5秒間隔で2段目の背景抽出手段
1502にスイッチ1503から1段目の背景抽出手段
1501の背景画像が出力されるとすると、2段目の背
景抽出手段1502では、5秒間隔で処理を行うことに
なる。
【0074】この第2例による背景画像抽出方法では、
フレームメモリ103aと第1の動き検出回路104a
により2処理フレーム連続して同一の画像が入力される
とフレームメモリ104bに記憶している画像が入力画
像に置き換えられる。つまりフレームメモリ104bか
らの出力信号が変化する。よって処理間隔が5秒である
とすると、5秒(2処理)以上停止している物体でない
と背景画像(出力信号)の変化として現れない。このよ
うな構成にすることにより、物体の一時停止を誤検出す
ることがなくなる。
【0075】なお、前記第2例は、背景抽出手段が2段
構成であったが2段構成以上であっても目的を達成する
のに問題はない。また処理間隔も、次段が前段の処理間
隔の2倍以上であれば、どのような処理間隔であっても
本目的を達成するのに問題はない。
【0076】図16は本発明に係る放置物体検出装置の
第1実施例の構成を示すブロック図であり、図1に基づ
いて説明した構成部材と同一構成部材には同一符号を付
して詳しい説明を省略する。
【0077】図16において、1601a,1601b
は3チャンネル分の切替信号により切替可能なフレーム
メモリ、1602は入力信号と一方のフレームメモリ1
601bの出力信号を切り替えるスイッチ、1603は
リセットON/OFF回路の出力信号と第1の動き検出
回路104aの出力を切り替えるスイッチ、1604は
連結処理回路105の出力を最終出力結果として外部に
出力するかどうか制御するスイッチ、1605はフレー
ムメモリ1601a,1601b,スイッチ1602,
1603,1604の切替信号を発生する切替信号発生
手段である。
【0078】次に放置物体検出装置の前記第1実施例の
動作の説明をする。
【0079】切替信号発生手段1605は次の3種類の
切り替えパターンを持つ。すなわち、放置物体検出装
置の第2例の1段目の背景抽出手段のパターン、放置
物体検出装置の第2例の2段目の背景抽出手段のパター
ン、放置物体検出装置の第2例の背景変化検出手段の
パターン、の3種類である。
【0080】切替信号発生手段1605で1フレームご
とに切替信号を発生し、3チャンネルの場合、最初に切
替信号発生手段1605から前記のパターンの切替信
号によってスイッチ1602で入力信号が選択される。
フレームメモリ1601a,1601bは1チャンネル
目のメモリが選択され、スイッチ1603は第1の動き
検出回路104aからの信号が選択され、スイッチ16
04は閉じられる。この構成によって、この第1実施例
は前記放置物体検出装置の第2例の1段目の背景抽出手
段1501と同じ構成になる。
【0081】次のフレームでは、切替信号発生手段16
05から前記のパターンの切替信号によってスイッチ
1602でフレームメモリ1601bの1チャンネル目
の出力信号が選択される。フレームメモリ1601a,
1601bは2チャンネル目のメモリが選択される。た
だし、フレームメモリ1601bは2チャンネル目のメ
モリは書き込み/読み出しが行われ、1チャンネル目の
メモリは信号の読み出しだけが行われる。スイッチ16
03は第1の動き検出回路104aからの信号が選択さ
れ、スイッチ1604は閉じられる。この構成によっ
て、この第1実施例の前記放置物体検出装置の第2例の
2段目の背景抽出手段と同じ構成になる。
【0082】ここで、毎処理フレームごとに前記のパ
ターンの処理をしていたのでは、前段の処理間隔の2倍
以上にならないので、フレームメモリ1601a,16
01bへの書き込みを中止するようにして2チャンネル
目のフレームメモリ1601bに記憶されている信号が
変化しないようにする。
【0083】その次のフレームでは、、切替信号発生手
段1605から前記のパターンの切替信号によってス
イッチ1602でフレームメモリ1601bの2チャン
ネル目の出力信号が選択される。フレームメモリ160
1a,1601bは3チャンネル目のメモリが選択さ
れ、スイッチ1603はリセットON/OFF回路の出
力信号が選択され、スイッチ1604は開いた状態にな
る。この構成によって、この第1実施例は前記放置物体
検出装置の第2例の背景変化検出手段と同じ構成にな
る。
【0084】したがって、第1実施例によると、図15
の背景抽出手段でフレームメモリを多チャンネルで切替
可能なものに置き換え、スイッチを追加して、フレーム
メモリとスイッチを切り替える切替信号発生装置を付加
するだけで、放置物体検出装置の第2例と同様な放置物
体検出装置を構成することが可能である。
【0085】また、第1実施例では、スイッチ1604
の切り替えタイミングにより1つの入力画像から移動物
体と放置物体とを別々に検出することも実現可能であ
る。
【0086】図17は本発明に係る放置物体検出装置の
第2実施例の構成を示すブロック図であり、図1および
図16に基づいて説明した構成部材と同一構成部材には
同一符号を付して詳しい説明を省略する。図17におい
て、スイッチ1701は多入力の信号を切り替えるスイ
ッチである。
【0087】次に、放置物体検出装置の第2実施例の動
作説明をする。
【0088】例えば、図17においてフレームメモリを
9チャンネル分もっている場合、スイッチ1602を入
力信号を選択、スイッチ1603を第1の動き検出結果
の出力信号を選択、スイッチ1604は開いた状態にそ
れぞれ固定して、スイッチ1701とフレームメモリ1
601a,1601bを1処理フレームごとに切り替え
ることにより、移動物体検出装置の第2例と同様な
“9”入力の移動物体検出装置として動作する。
【0089】また、図16の放置物体検出装置の第1実
施例においてスイッチ1602が入力信号を選択すると
きだけ、スイッチ1701の入力切り替えを行うことに
より、3入力の放置物体検出装置として動作する。さら
に、この第1実施例の構成は、6入力の移動物体検出装
置と1入力の放置物体検出装置として、3入力の移動物
体検出装置と2入力の放置物体検出装置としても動作さ
せることが可能である。
【0090】また、この第1実施例では、スイッチ16
04の切り替えタイミングにより1つの入力画像から移
動物体と放置物体とを別々に検出することも可能であ
る。なお、この第1実施例では、9入力であったが、
“9”以外の入力数でも前記動作をさせるのに問題はな
い。また、放置物体検出の背景生成手段が2段構成であ
ったが、2段以外の段数でも前記動作させるのに問題は
ない。
【0091】なお、上述した本発明に係る放置物体検出
装置の各実施例において、入力画像は、動画像として時
間的に連続したフレームによって構成されるものであっ
たが、これは必ずしもテレビジョン信号のように視覚的
に動画像として認知されるものである必要はない。例え
ば、撮像装置から30フレーム/秒で動画像が出力され
るうち、フリッカの影響を考慮して3,6,9,12,
15,18,21,24,27,30,...と、3フ
レームの倍数の間隔の画像を用いて、各実施例の装置を
動作させることも可能である。また、入力画像として、
撮像装置と被写体との距離信号を入力信号として用いて
も、各実施例を動作させることも可能である。
【0092】さらに、ある間隔の画像を用いて処理を行
う場合には、各実施例の装置において、図11に示すよ
うに、第1の動き検出手段104aは連続画像を用いて
動き検出を行い、第2の動き検出手段104bではある
間隔の入力画像を用いて、処理を行っても本発明の目的
を達成するのに問題はない。
【0093】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の放置物体
検出装置によれば、入力画像から放置物体の領域を正確
に検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】移動物体検出装置の第1例の構成を示すブロッ
ク図である。
【図2】第1例の動き検出回路の一例の構成を示すブロ
ック図である。
【図3】第1例の動き検出回路の微分演算方法の一例を
示す図である。
【図4】第1例の移動物体検出手段における微分処理を
説明する説明図である。
【図5】第1例の動き検出回路の他の例の構成を示すブ
ロック図である。
【図6】第1例の論理演算手段と連結処理手段を説明す
る説明図である。
【図7】第1例の動作を説明する説明図である。
【図8】第1例の動作を説明する説明図である。
【図9】第1例の連結処理手段の一例を示すブロック図
である。
【図10】背景抽出装置の一例の構成を示すブロック図
である。
【図11】本例における処理フレームの一例を説明する
説明図である。
【図12】移動体検出装置の第2例の構成を示すブロッ
ク図である。
【図13】放置物体検出装置の第2例の全体構成を示す
ブロック図である。
【図14】図13の背景変化検出手段の構成の一例を示
すブロック図である。
【図15】放置物体検出装置の第2例における背景変化
検出手段の構成を示すブロック図である。
【図16】本発明の放置物体検出装置の第1実施例の構
成を示すブロック図である。
【図17】本発明の放置物体検出装置の第2実施例の構
成を示すブロック図である。
【図18】従来例の動き検出装置の構成を示すブロック
図である。
【図19】従来例の遺留物検出装置の構成を示すブロッ
ク図である。
【符号の説明】
100…間引き部、 101…平滑化フィルタ、 10
2…サブサンプリング回路、 103a,103b,1
203a,1203b,1601a,1601b…フレ
ームメモリ、 104a,104b…動き検出手段、
105…論理演算回路、 106…連結処理回路、 1
07a,107b…メモリ、 108…スイッチ、 2
01…垂直方向微分演算回路、 202…水平方向微分
演算回路、203a,203b,203c…差分回路、
204a,204b,204c…絶対値回路、 20
5a,205b,205c…係数倍回路、 206…加
算回路、 207…2値化回路、 208…フィルタ回
路、 1201,1605…切替信号発生回路、 12
02,1602,1603,1604,1701…スイ
ッチ(切り替え手段)、 1301,1501,150
2…背景抽出手段、1302…背景変化検出手段、 1
401…リセットON/OFF回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06T 7/00 - 7/60 G06T 1/00 H04N 7/18

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平滑化フィルタ回路とサブサンプリング
    回路からなる間引き手段と、この間引き手段から出力さ
    れる信号を1フレーム分記憶する第1の画像記憶手段
    と、前記間引き手段から出力される信号と前記第1の画
    像記憶手段の出力信号から移動物体を検出する第1の動
    き検出手段と、後記連結処理手段から出力した信号によ
    り、前記間引き手段から出力される信号と後記第2の画
    像記憶手段から出力される信号とを画素毎に切り替える
    切り替え手段と、この切り替え手段の出力信号を記憶す
    る第2の画像記憶手段と、この第2の画像記憶手段の出
    力信号と前記間引き手段から出力される信号とから移動
    物体を検出する第2の動き検出手段と、前記第1の動き
    検出手段の出力信号と前記第2の動き検出手段の出力信
    号との論理演算を行う論理演算手段と、この論理演算手
    段の出力信号に対し移動物体の穴埋めを行う膨張処理及
    び移動物体の外形の大きさが変化しないようにする収縮
    処理による移動物体領域の結合を行う連結処理手段とを
    有し、この連結処理手段の出力より移動物体検出結果を
    求める移動物体検出装置を備え、 信号を切り替える切替信号を発生する切替信号発生手段
    と、この切替信号発生手段からの出力信号により入力信
    号と背景記憶手段に記憶されている信号とを切り替える
    切り替え手段と、前記切替信号発生手段からの信号によ
    って切り替えられる複数の記憶手段と、前記切替信号発
    生手段からの信号によって前記移動物体検出装置の出力
    信号とリセットを行う信号とを切り替える切り替え手段
    と、前記切替信号発生手段からの信号によって最終的な
    動き検出出力を出力するか否かを制御する切り替え手段
    とを備え、最終的な出力を取り出すタイミングによって
    放置物体検出出力を取り出すことを可能にしたことを特
    徴とする放置物体検出装置。
  2. 【請求項2】 平滑化フィルタ回路とサブサンプリング
    回路からなる間引き手段と、この間引き手段から出力さ
    れる信号を1フレーム分記憶する第1の画像記憶手段
    と、前記間引き手段から出力される信号と前記第1の画
    像記憶手段の出力信号から移動物体を検出する第1の動
    き検出手段と、後記連結処理手段から出力した信号によ
    り、前記間引き手段から出力される信号と後記第2の画
    像記憶手段から出力される信号とを画素毎に切り替える
    切り替え手段と、この切り替え手段の出力信号を記憶す
    る第2の画像記憶手段と、この第2の画像記憶手段の出
    力信号と前記間引き手段から出力される信号とから移動
    物体を検出する第2の動き検出手段と、前記第1の動き
    検出手段の出力信号と前記第2の動き検出手段の出力信
    号との論理演算を行う論理演算手段と、この論理演算手
    段の出力信号に対し移動物体の穴埋めを行う膨張処理及
    び移動物体の外形の大きさが変化しないようにする収縮
    処理による移動物体領域の結合を行う連結処理手段とを
    有し、この連結処理手段の出力より移動物体検出結果を
    求める移動物体検出装置を備え、 信号を切り替える切替信号を発生する切替信号発生手段
    と、この切替信号発生手段からの出力信号により多系統
    の入力信号を切り替える切り替え手段と、前記切替信号
    発生手段からの出力信号により入力信号と背景記憶手段
    に記憶されている信号とを切り替える切り替え手段と、
    前記切替信号発生手段からの信号によって切り替えられ
    る複数の記憶手段と、前記切替信号発生手段からの信号
    によって前記移動物体検出装置の出力信号とリセットを
    行う信号とを切り替える切り替え手段と、前記切替信号
    発生手段からの信号によって最終的な動き検出出力を出
    力するか否かを制御する切り替え手段とを備え、最終的
    な出力を取り出すタイミングによって多系統に対応した
    移動物体検出出力と多系統に対応した放置物体検出出力
    とを任意に設定して取り出すことを可能にしたことを特
    徴とする放置物体検出装置。
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