JPH07271985A - 動き検出装置及び方法 - Google Patents

動き検出装置及び方法

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JPH07271985A
JPH07271985A JP5736094A JP5736094A JPH07271985A JP H07271985 A JPH07271985 A JP H07271985A JP 5736094 A JP5736094 A JP 5736094A JP 5736094 A JP5736094 A JP 5736094A JP H07271985 A JPH07271985 A JP H07271985A
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JP
Japan
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absolute value
image
gradient
calculating
output
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Application number
JP5736094A
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English (en)
Inventor
Yoshihiro Nishida
好宏 西田
Tsutomu Nakagaito
励 中垣内
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 信号レベルが近い部分においても、検出漏れ
することなく精度良く動いている領域を検出できる動き
検出装置及び方法を得る。 【構成】 差分手段3、絶対手段4によって得られた第
一の画像と第二の画像の信号レベルの差分絶対値と、第
一の画像及び第二の画像各々について勾配を算出し、差
分手段9、絶対手段10によって得られた第一の画像を
基に算出された勾配と第二の画像を基に算出された勾配
の差分絶対値とを加算手段11で加算し、この出力を2
値化手段12で2値化して動き検出を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、連続して入力される動
画像の中から移動物体を検出するための動き検出装置お
よびその方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】2つの連続したフレーム間のフィールド
信号g1(i,j)、g2(i,j) を考えると、そのフレーム間差分
は静止画像の場合には全ての画素(i,j)について、 g1(i,j)-g2(i,j)=0 である。一方、動画像の場合にはフレーム間差分は、画
像信号g1(i,j)、g2(i,j)と動きに依存するが、一般的に
は、 g1(i,j)-g2(i,j)≠0 と考えられる。従って、全ての(i,j)に対して、 |g1(i,j)-g2(i,j)|>k (kはノイズ等を考慮した所定のしきい値) として、動き検出を行うことができる。
【0003】図16は従来の動き検出装置のブロック図
である。図において、1は現在の現画像信号入力、2は
所定時間間隔前の前画像信号入力、3は現画像信号1と
前画像信号入力2との差分を算出するための減算器、4
は減算器3の出力を絶対値に変換するための絶対値回
路、12は絶対値回路4の出力を所定のしきい値で2値
化する2値化回路である。
【0004】次に、動作について説明する。図17は従
来の動き検出装置の動作を説明するための図である。例
えば、図17(a)を前画像信号入力、(b)を現画像
信号入力の1水平ラインの輝度信号として、図16の回
路に入力すると、減算器3および絶対値回路4により図
17(c)に示す現画像信号と前画像信号の信号レベル
の差分絶対値が得られる。この信号レベルの差分絶対値
は現画像信号と前画像信号との間の同一座標の信号レベ
ルに変化がある時にその変化量に応じた値が出力され
る。この差分絶対値出力(c)を2値化回路12で所定
のしきい値で2値化することにより(d)が得られる。
この(d)が、前フレーム(a)と現フレーム(b)と
の間で信号レベルに変化のあった部分、すなわち動きの
あった部分として検出している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の動き検出装置
は、以上のように信号レベルの変化に基づいて動きを判
定する構成とされているので、図17(ア)の部分のよ
うに実際には動いていても信号レベルが近い部分は動い
ていないと判定されてしまう欠点があった。すなわち、
移動物体が重なっている部分で実際には動いているのに
静止していると検出してしまう(以下、これを中抜けと
いう)という問題があった。
【0006】本発明は、上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、信号レベルが近い部分において
も、検出漏れすることなく動いている領域を精度良く検
出できる動き検出装置及び方法を得ることを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
動き検出装置は、所定の時間間隔を有した第一の画像と
第二の画像の信号レベルの差分絶対値を算出する第一の
差分絶対値算出手段と、第一の画像及び第二の画像各々
について信号レベルの傾き(以下、これを勾配という)
を算出する勾配算出手段と、第一の画像を基に算出され
た勾配と第二の画像を基に算出された勾配の差分絶対値
を算出する第二の差分絶対値算出手段と、上記第一の差
分絶対値算出手段の出力と第二の差分絶対値算出手段の
出力を加算する加算手段と、上記加算手段の出力を所定
の閾値で2値化する2値化手段とを備えて動き検出を行
うものである。
【0008】本発明の請求項2に係る動き検出装置は、
所定の時間間隔を有した第一の画像と第二の画像の信号
レベルの差分絶対値を算出する第一の差分絶対値算出手
段と、第一の画像及び第二の画像各々について水平勾配
を算出する水平勾配算出手段と、第一の画像及び第二の
画像各々について垂直勾配を算出する垂直勾配算出手段
と、第一の画像を基に算出された水平勾配と第二の画像
を基に算出された水平勾配の差分絶対値を算出する第二
の差分絶対値算出手段と、第一の画像を基に算出された
垂直勾配と第二の画像を基に算出された垂直勾配の差分
絶対値を算出する第三の差分絶対値算出手段と、第一の
差分絶対値算出手段より算出された第一の差分絶対値
と、第二の差分絶対値算出手段より算出された第二の差
分絶対値と、第三の差分絶対値算出手段より算出された
第三の差分絶対値を加算する加算手段と、上記加算手段
の出力を所定の閾値で2値化する2値化手段とを備えて
動き検出を行うものである。
【0009】本発明の請求項3に係る動き検出装置は、
所定の時間間隔を有した第一の画像と第二の画像の信号
レベルの差分絶対値を算出する第一の差分絶対値算出手
段と、第一の画像及び第二の画像各々について勾配を算
出する勾配算出手段と、第一の画像を基に算出された勾
配と第二の画像を基に算出された勾配の符号が異なる場
合にのみ差分絶対値を算出する第二の差分絶対値算出手
段と、上記第一の差分絶対値算出手段の出力と第二の差
分絶対値算出手段の出力を加算する加算手段と、上記加
算手段の出力を所定の閾値で2値化する2値化手段とを
備えて動き検出を行うものである。
【0010】本発明の請求項4に係る動き検出装置は、
所定の時間間隔を有した第一の画像と第二の画像の信号
レベルの差分絶対値を算出する第一の差分絶対値算出手
段と、第一の画像及び第二の画像各々について勾配を算
出する勾配算出手段と、第一の画像を基に算出された勾
配と第二の画像を基に算出された勾配の差分絶対値を算
出する第二の差分絶対値算出手段と、上記第二の差分絶
対値算出手段の出力を所定数倍にする乗算手段と、上記
第一の差分絶対値算出手段の出力と乗算手段の出力を加
算する加算手段と、上記加算手段の出力を所定の閾値で
2値化する2値化手段とを備えて動き検出を行うもので
ある。
【0011】本発明の請求項5に係る動き検出装置は、
所定の時間間隔を有した第一の画像と第二の画像の信号
レベルの差分絶対値を算出する第一の差分絶対値算出手
段とと、第一の画像及び第二の画像各々について勾配を
算出する勾配算出手段と、第一の画像を基に算出された
勾配と第二の画像を基に算出された勾配の差分絶対値を
算出する第二の差分絶対値算出手段と、上記第一の差分
絶対値算出手段の出力と第二の差分絶対値算出手段の出
力を加算する第一の加算手段と、上記加算手段の出力を
所定の閾値で2値化する第一の2値化手段と、所定の時
間間隔を有した第二の画像と第三の画像の信号レベルの
差分絶対値を算出する第三の差分絶対値算出手段と、第
二の画像及び第三の画像各々について勾配を算出する勾
配算出手段と、第二の画像を基に算出された勾配と第三
の画像を基に算出された勾配の差分絶対値を算出する第
四の差分絶対値算出手段と、上記第三の差分絶対値算出
手段の出力と第四の差分絶対値算出手段の出力を加算す
る第二の加算手段と、上記加算手段の出力を所定の閾値
で2値化する第二の2値化手段と、上記第一の2値化手
段の出力と上記第二の2値化手段の出力との論理積を算
出する論理回路とを備えて動き検出を行うものである。
【0012】本発明の請求項6に係る動き検出装置は、
所定の時間間隔を有した第一の画像と第二の画像の信号
レベルの差分絶対値を算出する第一の差分絶対値算出手
段と、第一の画像及び第二の画像各々について勾配を算
出する勾配算出手段と、第一の画像を基に算出された勾
配と第二の画像を基に算出された勾配の差分絶対値を算
出する第二の差分絶対値算出手段と、上記第一の差分絶
対値算出手段の出力と第二の差分絶対値算出手段の出力
を加算する加算手段と、上記加算手段の出力を所定の閾
値で2値化する2値化手段と、上記2値化手段の出力を
所定の時間間隔分だけ遅延させる遅延手段と、上記2値
化手段の出力と遅延手段の出力との論理積を算出する論
理回路とを備えて動き検出を行うものである。
【0013】本発明の請求項7に係る動き検出方法は、
所定の時間間隔を有した第一の画像と第二の画像の信号
レベルの差分絶対値を算出する処理と、第一の画像及び
第二の画像各々について勾配を算出する処理と、第一の
画像を基に算出された勾配と、第二の画像を基に算出さ
れた勾配の差分絶対値を算出する処理と、上記信号レベ
ルの差分絶対値と勾配の差分絶対値を加算する処理と、
上記加算結果を所定の閾値で2値化する処理とを備えて
動き検出を行うものである。
【0014】
【作用】本発明の請求項1に係る動き検出装置において
は、上記の構成により、信号レベルの値そのものだけで
なく勾配の差異をも動き検出の判定に加えるため、信号
レベルの近い部分でも動き検出ができる。
【0015】本発明の請求項2に係る動き検出装置にお
いては、水平方向と垂直方向の両方向の勾配の差異を動
き検出の判定に加えるため、信号レベルの近い部分がど
の方向に動いても動き検出ができる。
【0016】本発明の請求項3に係る動き検出装置にお
いては、傾きの極性を判定し、極性が異なるときにのみ
勾配の差異を動き検出の判定に加えることにより、本来
の動き検出領域より大きな領域を誤検出することがなく
なる。
【0017】本発明の請求項4に係る動き検出装置にお
いては、信号レベルの値そのものの差異と勾配の差異の
重み付けを変更することにより、信号レベル変化の緩や
かな物体においても動き検出ができる。
【0018】本発明の請求項5に係る動き検出装置にお
いては、3枚の画像を基にして、それぞれ2枚の画像間
で抽出した2つの動き検出信号の論理和を算出すること
により、2枚の画像間に共通する動き部分のみを抽出す
ることができる。
【0019】本発明の請求項6に係る動き検出装置にお
いては、1ビットの所定時間間隔の遅延手段を追加する
ことにより、2枚の画像を基にして、1つの動き検出を
行う構成で、2枚の画像間に共通する動き部分のみを抽
出することができる。
【0020】本発明の請求項7に係る動き検出方法にお
いては、DSP等のソフトウエア処理により、信号レベ
ルの値そのものだけでなく勾配の差異をも動き検出の判
定に加えることができ、信号レベルの近い部分でも動き
検出ができる。
【0021】
【実施例】
実施例1.図1は本発明の実施例1における動き検出装
置のブロック図である。図において、1は現画像信号入
力端子、2は所定時間間隔前の前画像信号入力端子、3
は現画像信号1と前画像信号2との差分を算出する減算
器、4は減算器3によって算出された差分値の絶対値を
求める絶対値回路、5、6は現画像信号1の勾配を算出
するための遅延手段及び減算器、7、8は前画像信号2
の勾配を算出するための遅延手段及び減算器、9、10
は現画像信号の勾配と前画像信号の勾配の差分絶対値を
算出するための減算器及び絶対値回路、11は絶対値回
路4の出力と絶対値回路10の出力を加算する加算器、
12は加算器11の出力を所定のしきい値で2値化する
2値化回路である。
【0022】図14は本発明の動き検出装置及び方法の
応用例を示すブロック図であり、図において、140は
現画像入力端子、141は所定時間間隔前の画像を得る
ための遅延手段、142は本発明の動き検出手段、14
3は動き検出装置142から出力される動き部分の2値
画像のノイズをとるノイズ除去手段、144はノイズ除
去した動き検出領域に対して、ラベル付けを行い面積等
の特徴を算出するラベリング手段、145はラベリング
手段で算出した特徴から各ラベル毎に人の形状か否かを
判定する形状判定手段である。
【0023】次に、図1及び図2に基づいて動作例を説
明する。図2(a)を前画像信号入力、(b)を現画像
信号入力の1水平ラインの輝度信号として、図1の回路
に入力したとする。現画像信号と前画像信号の信号レベ
ルの差分絶対値は、従来と同様に減算器3および絶対値
回路4により得られる。この信号レベルの差分絶対値を
図2(g)に示す。これに加えて、現画像信号入力1に
ついて、遅延手段5の出力と減算器6により勾配を算出
する。この現画像信号の勾配、すなわち減算器6の出力
を図2(c)に示す。同様に、前画像信号入力2につい
て、遅延手段7の出力と減算器8により勾配を算出す
る。この前画像信号の勾配、すなわち減算器8の出力を
図2(d)に示す。
【0024】次に、上記減算器6より出力される現画像
信号の勾配(c)と上記減算器8より出力される前画像
信号の勾配(d)について、減算器9により差分処理を
行う。その出力を図2(e)に示す。ここで出力される
差分値は、現画像信号と前画像信号が同一の画像である
と、現画像信号の勾配と前画像信号の勾配は同一の値と
なり、その差分結果は0となる。逆に変化が大きい場合
には、プラス、またはマイナスの大きな値を取ることに
なる。ここでは、変化量だけに注目するので、次に絶対
値回路10により勾配の差分信号(e)に対し絶対値処
理を行う。上記絶対値回路10の出力、すなわち勾配の
差分絶対値を図2(f)に示す。この勾配の差分絶対値
は同一座標において現画像信号と前画像信号との間の勾
配に変化がある時にその変化量に応じた値が出力され
る。
【0025】勾配の差分絶対値(f)と信号レベルの差
分絶対値(g)は加算器11により加算される。この加
算値は図2(i)のようになり、これを2値化回路12
で所定のしきい値で2値化することにより動き検出信号
が得られる。従来例における信号レベルの差分絶対値に
対応する図2の(g)及び本発明における信号レベルの
差分絶対値と勾配の差分絶対値の和である(i)を同一
のしきい値で2値化を行った場合、(g)の方は、
(h)に示すように信号レベルが近い(ア)の部分に
“0”となる部分ができてしまうが、(i)の方は、
(j)に示すように中抜けのない2値化出力となる。
【0026】以上のようにして得られた2値画像は、ノ
イズ除去手段143で単独あるいはひとまとまりになっ
ていない動き検出領域を除去し、ラベリング手段に入力
される。ラベリング手段144では動き検出領域のまと
まりが5個であったとすると、5個の領域にそれぞれ領
域番号が付けられ面積や周囲長等を算出する。ラベリン
グ手段で算出した面積や周囲長をもとにして、形状判定
手段145で人の形状にマッチするか否かを判定し、例
えば5個の領域から人の領域が2個と判定され、人が二
人と検出される。また、画面のどの位置にいるかを検出
できる。
【0027】次に、前画像と現画像の所定時間間隔につ
いて説明する。一般的には、画像信号は1秒間に30枚
のフレームから構成されているため、フレーム単位での
動き検出が可能である。従って、動きの早い物体の検出
には時間間隔をフレーム単位にするとよい。しかし、フ
レーム単位ではほとんど動かないような、動きの遅い物
体の場合には、時間間隔を大きくとる方がよい。従っ
て、検出すべき物体の動きのスピードに応じて時間間隔
を決定する。
【0028】実施例2.図3は本発明の実施例2におけ
る動き検出装置のブロック図である。図において、1は
現在の現画像信号入力、2は所定時間間隔前の前画像信
号入力、3は現画像信号1と前画像信号2との差分を算
出する減算器、4は減算器3によって算出された差分値
の絶対値を求める絶対値回路、31、32は現画像信号
1の水平勾配を算出するための遅延手段及び減算器、3
3、34は前画像信号2の水平勾配を算出するための遅
延手段及び減算器、35、36は現画像信号1の垂直勾
配を算出するための遅延手段及び減算器、37、38は
前画像信号2の垂直勾配を算出するための遅延手段及び
減算器、39、40は現画像信号の水平勾配と前画像信
号の水平勾配の差分絶対値を算出するための減算器及び
絶対値回路、41、42は現画像信号の垂直勾配と前画
像信号の垂直勾配の差分絶対値を算出するための減算器
及び絶対値回路、11は絶対値回路4の出力と絶対値回
路40と絶対値回路42の出力を加算する加算器、12
は加算器11の出力を所定のしきい値で2値化する2値
化回路である。
【0029】次に、動作について説明する。図3におい
て、現画像信号と前画像信号の信号レベルの差分絶対値
は、実施例1と同様に減算器3および絶対値回路4によ
り得られる。実施例2の実施例1との違いは、勾配の差
分絶対値を水平、垂直の両方向で算出し、加算すること
である。すなわち、現画像信号入力1について、遅延手
段31の出力と減算器32により水平勾配を算出し、遅
延手段35の出力と減算器36により垂直勾配を算出す
る。また、前画像信号入力2について、遅延手段33の
出力と減算器34により水平勾配を算出し、遅延手段3
7の出力と減算器38により垂直勾配を算出する。 上
記減算器32より出力される現画像信号の水平勾配と上
記減算器34より出力される前画像信号の水平勾配につ
いて、減算器39および絶対値回路40により差分絶対
値が算出される。また、上記減算器36より出力される
現画像信号の垂直勾配と上記減算器38より出力される
前画像信号の垂直勾配について、減算器41および絶対
値回路42により差分絶対値が算出される。水平勾配の
差分絶対値と垂直勾配の差分絶対値は加算器11によっ
てともに信号レベルの差分絶対値に加算される。この加
算器11の出力を2値化回路12で所定のしきい値で2
値化することで動き検出信号が得られる。
【0030】次に、勾配を水平、垂直の両方向で算出す
る効果について説明する。水平、垂直ともに図2の
(a)のような信号レベルの物体が、図4(a)の位置
から図4(b)の位置に垂直方向に平行移動したとす
る。この時、水平勾配の差分絶対値のみを信号レベルの
差分絶対値に加算したとすると、物体の重なった部分付
近では信号レベルの差分絶対値、水平勾配の差分絶対値
ともに値が小さいため、検出漏れが起こり、(c)のよ
うに中抜けが生じてしまう。一方、物体の重なった部分
付近では垂直勾配の差分絶対値が大きくなるため、水
平、垂直の両方向の勾配の差分絶対値を加算した場合に
は、(d)のように検出漏れなく動きを検出することが
できる。
【0031】実施例3.図5は本発明の実施例3におけ
る動き検出装置のブロック図である。構成は、上記実施
例1の減算器6及び減算器8の後に例えば図6に示す符
号判別手段51を付加し、上記絶対値回路10の後に上
記符号判別手段51の出力により上記絶対値回路10の
出力を次段の加算器11に送るかどうかを選択するセレ
クタ52を付加する。上記符号判別手段51は、例えば
図6に示すように、入力に対し、その値が0よりも大き
いときに“1”を出力する出力端子1と、値が0のとき
に“1”を出力する出力端子2を有する判別器61、6
2と、上記判別器61、62のそれぞれの出力端子1か
らの出力の排他的ORをとる排他的OR素子63と、上
記判別器61、62のそれぞれの出力端子2からの出力
のNORをとるNOR素子64と上記排他的OR素子6
3と上記NOR素子64のANDをとるAND素子65
より構成されている。上記符号判別手段51は、入力が
“0”でなく、入力のどちらか一方が正であり、かつ他
方が負である場合のみセレクト信号の出力が“1”とな
る。セレクタ52は、上記符号判別手段51の出力が
“1”の時に上記絶対値回路10の値を出力し、“0”
の時には出力を“0”とする。
【0032】次に、図5、図6及び図7に基づいて動作
例を説明する。図7(a)を前画像信号入力、(b)を
現画像信号入力の1水平ラインの輝度信号として、図5
の回路に入力したとする。現画像信号と前画像信号の信
号レベルの差分絶対値は、従来と同様に減算器3および
絶対値回路4により得られる。この信号レベルの差分絶
対値を図7(g)に示す。これに加えて、現画像信号入
力1について、遅延手段5の出力と減算器6により勾配
を算出する。この現画像信号の勾配、すなわち減算器6
の出力を図7(c)に示す。同様に、前画像信号入力2
について、遅延手段7の出力と減算器8により勾配を算
出する。この前画像信号の勾配、すなわち減算器8の出
力を図7(d)に示す。
【0033】次に、上記減算器6より出力される現画像
信号の勾配(c)と上記減算器8より出力される前画像
信号の勾配(d)について、減算器9により差分処理を
行う。ここで出力される差分値は、現画像信号と前画像
信号が同一の画像であると、現画像信号の勾配と前画像
信号の勾配は同一の値となり、その差分結果は0とな
る。逆に変化が大きい場合には、プラス、またはマイナ
スの大きな値を取ることになる。ここでは、変化量だけ
に注目するので、次に絶対値回路10により勾配の差分
信号に対し絶対値処理を行う。上記絶対値回路10の出
力、すなわち勾配の差分絶対値を図7(f)に示す。こ
の勾配の差分絶対値は現画像信号と前画像信号との間の
同一座標の勾配に変化がある時にその変化量に応じた値
が出力される。この時、減算器6の出力である現画像信
号の勾配と、減算器8の出力である前画像信号の勾配は
符号判別手段51に入力される。上記前画像信号の勾配
と上記現画像信号の勾配は、図7(c)、(d)に示さ
れているが、上記符号判別手段51では、(I)及び(I
II)の領域では(c)若しくは(d)の値が“0”な
ら、出力は“0”となる。(II)の領域では、(c)と
(d)の符号が異なるため、(II)の領域のみ“1”が
出力される。上記符号判別手段51の出力は、セレクタ
52へ送られ、上記セレクタ52は、符号判別手段51
の出力が“0”の時は“0”、“1”の時は上記絶対値
回路10の出力(f)、すなわち勾配の差分絶対値が出
力される。上記セレクタ52の出力を図7(f’)に示
す。
【0034】セレクタ52の出力(f’)と信号レベル
の差分絶対値(g)は加算器11により加算される。こ
の加算値は図7(i)のようになり、これを2値化回路
12で所定のしきい値で2値化することにより動き検出
信号が得られる。従来例である信号レベルの差分絶対値
に対応する図7の(g)及び本発明である信号レベルの
差分絶対値と符号判別を含んだ勾配の差分絶対値の和で
ある(i)について同一の閾値で2値化を行った場合、
(g)の方は、(h)に示すように信号レベルが近い
(ア)の部分に“0”となる部分ができてしまうが、
(i)の方は、(j)に示すように中抜けのない2値化
出力となる。また、本出願の実施例1の場合には勾配の
差分絶対値をすべて加算していたため、図2(i)のよ
うに物体の端部分でも加算値が大きくなり動き検出領域
が大きく検出される。これに対して、この実施例3の場
合には、勾配の極性の異なる部分のみ加算するため、図
7(i)のように物体の端部分での勾配の差分絶対値が
加算されず、実際の動き領域より一回り大きな領域を動
き領域と誤検出することがなくなり、正確な動き領域が
検出できる。
【0035】実施例4.図8は本発明の実施例4におけ
る動き検出装置のブロック図である。構成は、上記実施
例1の絶対値回路10の後に乗算器81を付加したもの
である。図において、1は現在の現画像信号入力、2は
所定時間間隔前の前画像信号入力、3は現画像信号1と
前画像信号2との差分を算出する減算器、4は減算器3
によって算出された差分値の絶対値を求める絶対値回
路、5、6は現画像信号1の勾配を算出するための遅延
手段及び減算器、7、8は前画像信号2の勾配を算出す
るための遅延手段及び減算器、9、10は現画像信号の
勾配と前画像信号の勾配の差分絶対値を算出するための
減算器及び絶対値回路、81は勾配の差分絶対値を所定
倍の値にする乗算器、11は絶対値回路4の出力と乗算
器81の出力を加算する加算器、12は加算器11の出
力を所定のしきい値で2値化する2値化回路である。
【0036】次に、図8及び図9に基づいて動作例を説
明する。図9(a)を前画像信号入力、(b)を現画像
信号入力の1水平ラインの輝度信号として、図8の回路
に入力したとする。現画像信号と前画像信号の信号レベ
ルの差分絶対値は、従来と同様に減算器3および絶対値
回路4により得られる。この信号レベルの差分絶対値を
図9(g)に示す。これに加えて、現画像信号入力1に
ついて、遅延手段5の出力と減算器6により勾配を算出
する。この現画像信号の勾配、すなわち減算器6の出力
を図9(c)に示す。同様に、前画像信号入力2につい
て、遅延手段7の出力と減算器8により勾配を算出す
る。この前画像信号の勾配、すなわち減算器8の出力を
図9(d)に示す。
【0037】次に、上記減算器6より出力される現画像
信号の勾配(c)と上記減算器8より出力される前画像
信号の勾配(d)について、減算器9により差分処理を
行う。その出力を図9(e)に示す。ここで出力される
差分値は、現画像信号と前画像信号が同一の画像である
と、現画像信号の勾配と前画像信号の勾配は同一の値と
なり、その差分結果は0となる。逆に変化が大きい場合
には、プラス、またはマイナスの大きな値を取ることに
なる。ここでは、変化量だけに注目するので、次に絶対
値回路10により勾配の差分信号(e)に対し絶対値処
理を行う。上記絶対値回路10の出力、すなわち勾配の
差分絶対値を図9(f)に示す。この勾配の差分絶対値
は現画像信号と前画像信号との間の同一座標の勾配に変
化がある時にその変化量に応じた値が出力される。
【0038】勾配の差分絶対値(f)を乗算器81で例
えば2倍に増幅したとすると乗算器81の出力は図9
(f’)のようになる。乗算器出力(f’)と信号レベ
ルの差分絶対値(g)は加算器11により加算される。
この加算値は図9(i)のようになり、これを2値化回
路12で所定のしきい値で2値化することにより動き検
出信号が得られる。従来例である信号レベルの差分絶対
値に対応する図9の(g)及び本発明である信号レベル
の差分絶対値と勾配の差分絶対値の和である(i)を所
定のしきい値で2値化を行った場合、(g)の方は、
(h)に示すように信号レベルが近い(ア)の部分に
“0”となる部分ができてしまうが、(i)の方は、
(j)に示すように中抜けのない2値化出力となる。こ
の時、例えば乗算器81で勾配の差分絶対値を2倍に増
幅した場合、実施例1に比べて(ア)の部分の加算値が
さらに大きくなる。従って、さらに検出漏れを減らすこ
と、あるいは逆に閾値を大きくし誤検出を減らすことが
可能である。
【0039】実施例5.図10は本発明の実施例5にお
ける動き検出装置のブロック図である。図において、1
01、102、103はそれぞれ所定の時間間隔を有し
た第一画像信号入力、第二画像信号入力、第三画像信号
入力、104は第1画像信号101と第2画像信号10
2の差分を行う減算器、105は第2画像信号102と
第3画像信号103の差分を行う減算器、106は上記
減算器104の出力の絶対値を算出する絶対値回路、1
07は上記減算器105の出力の絶対値を算出する絶対
値回路、108、109は上記第1画像信号101の勾
配を算出するための遅延手段および減算器、110、1
11は上記第二画像信号102の勾配を算出するための
遅延手段および減算器、112、113は上記第三画像
信号103の勾配を算出するための遅延手段および減算
器、114は第一画像信号の勾配と第二画像信号の勾配
の差分を求める減算器、115は減算器114の出力に
絶対値処理を行う絶対値回路、116は第二画像信号の
勾配と第三画像信号の勾配の差分を求める減算器、11
7は減算器116の出力に絶対値処理を行う絶対値回
路、118は絶対値回路106の出力と絶対値回路11
5の出力を加算する加算器、119は加算器118の出
力を所定の閾値で2値化する2値化回路、120は絶対
値回路107の出力と絶対値回路117の出力を加算す
る加算器、121は加算器120の出力を所定の閾値で
2値化する2値化回路、222は2値化回路119の出
力と2値化回路121の出力の論理積をとる論理回路で
ある。
【0040】次に、図に基づいて動作例の説明を行う。
図11は本発明の実施例5における動き検出装置の動作
を説明するための図であり、図11(a)は第1画像信
号、(b)は第2画像信号、(c)は第3画像信号の1
水平ラインの輝度信号とする。遅延手段108、11
0、112をそれぞれ1画素の遅延とすると、減算器1
09では図11(d)に示すような隣接画素間差分、減
算器111では図11(e)に示すような隣接画素間差
分、減算器113では図11(f)に示すような隣接画
素間差分が得られる。
【0041】第一画像信号101と第二画像信号102
の隣接画素間差分すなわち勾配の差分絶対値は減算器1
14および絶対値回路115により得られ、図11
(g)のようになる。また、第一画像信号101と第二
画像信号102の信号レベルの差分絶対値は減算器10
4および絶対値回路106により得られ、図11(i)
のようになる。勾配の差分絶対値(g)と信号レベルの
差分絶対値(i)は加算器118で加算され図11
(k)のようになる。加算器出力(k)は2値化回路1
19で所定の閾値で2値化され、図11(m)に示すよ
うな第一画像信号と第二画像信号間の動き検出信号が得
られる。
【0042】同様に、第二画像信号102と第三画像信
号103の隣接画素間差分すなわち勾配の差分絶対値は
減算器116および絶対値回路117により得られ、図
11(h)のようになる。また、第二画像信号102と
第三画像信号103の信号レベルの差分絶対値は減算器
105および絶対値回路107により得られ、図11
(j)のようになる。勾配の差分絶対値(h)と信号レ
ベルの差分絶対値(j)は加算器120で加算され図1
1(l)のようになる。加算器出力(l)は2値化回路
121で所定の閾値で2値化され、図11(n)に示す
ような第二画像信号と第三画像信号間の動き検出信号が
得られる。
【0043】2値化回路119の出力と2値化回路12
1の出力を論理回路222で論理積をとることにより、
第一画像信号と第二画像信号との間で変化のある部分に
ついての出力(m)と、第二画像信号と第三画像信号と
の間で変化のある部分についての出力(n)との論理積
(o)が得られ、第二画像信号に対応した動き部分のみ
の抽出を行うことができる。
【0044】実施例6.図12は本発明の実施例6にお
ける動き検出装置のブロック図である。図において、1
は現在の現画像信号入力、2は所定時間間隔前の前画像
信号入力、3は現画像信号1と前画像信号2との差分を
算出する減算器、4は減算器3によって算出された差分
値の絶対値を求める絶対値回路、5、6は現画像信号1
の勾配を算出するための遅延手段及び減算器、7、8は
前画像信号2の勾配を算出するための遅延手段及び減算
器、9、10は現画像信号の勾配と前画像信号の勾配の
差分絶対値を算出するための減算器及び絶対値回路、1
1は絶対値回路4の出力と絶対値回路10の出力を加算
する加算器、12は加算器11の出力を所定のしきい値
で2値化する2値化回路、201は2値化回路12の出
力を画像入力の時間間隔と同じ所定時間遅延させる遅延
手段、202は上記遅延手段201の出力と上記2値化
回路12の出力の論理積を算出する論理回路である。
【0045】次に、図12及び図13に基づいて動作例
を説明する。図13(a)の第一画像信号を前画像信号
入力、(b)の第二画像信号を現画像信号入力の1水平
ラインの輝度信号として、図12に入力したとする。現
画像信号と前画像信号の信号レベルの差分絶対値は、従
来と同様に減算器3および絶対値回路4により得られ
る。この信号レベルの差分絶対値を図13(c)に示
す。これに加えて、現画像信号入力1について、遅延手
段5の出力と減算器6により勾配を算出する。この現画
像信号の勾配、すなわち減算器6の出力を図13(e)
に示す。同様に、前画像信号入力2について、遅延手段
7の出力と減算器8により勾配を算出する。この前画像
信号の勾配、すなわち減算器8の出力を図13(d)に
示す。
【0046】次に、上記減算器6より出力される現画像
信号の勾配(e)と上記減算器8より出力される前画像
信号の勾配(d)について、減算器9により差分処理を
行う。ここで出力される差分値は、現画像信号と前画像
信号が同一の画像であると、現画像信号の勾配と前画像
信号の勾配は同一の値となり、その差分結果は0とな
る。逆に変化が大きい場合には、プラス、またはマイナ
スの大きな値を取ることになる。ここでは、変化量だけ
に注目するので、次に絶対値回路10により勾配の差分
信号に対し絶対値処理を行う。
【0047】上記絶対値回路10の出力、すなわち勾配
の差分絶対値を図13(f)に示す。この勾配の差分絶
対値は現画像信号と前画像信号との間の同一座標の勾配
に変化がある時にその変化量に応じた値が出力される。
勾配の差分絶対値(f)と信号レベルの差分絶対値
(c)は加算器11により加算される。この加算値は図
13(g)のようになり、これを2値化回路12で所定
のしきい値で2値化することにより動き検出信号が得ら
れる。上記加算器11の出力は、2値化回路12におい
て2値化処理を行う。上記2値化回路の出力を図13
(h−1)に示す。この2値化回路12の出力は、遅延
手段201へ送られる。遅延手段201は、例えば1ビ
ット*1フレーム分の容量を持つメモリで構成され、画
像入力の所定時間間隔と同じ時間分データを保持する。
【0048】ここで、所定時間間隔後について考える。
先ほどの第二画像信号(b)は時間経過により前画像信
号入力2となり、現画像信号入力1には図13(i)に
示した新たな第三画像信号が入力される。これらの新し
い画像信号に対して上記の一連の処理が行われ、2値化
回路12により新たな出力が得られる。この時の2値化
回路12の出力を図13(h−2)に示す。この図13
(h−2)は、(h−1)に対し、所定時間間隔遅れの
動き部分が出力される事となる。次に、上記遅延手段2
01の出力である図13(h−1)と、上記2値化回路
201の出力である図13(h−2)と論理回路202
において論理積処理を行う。上記論理回路202の出力
は、最初の第一画像信号(a)と第二画像信号(b)の
動き部分と、所定時間経過後の第二画像信号(b)と第
三画像信号(i)との動き部分の論理積により、第二画
像信号(b)における動き部分である。上記論理回路2
02の出力を上記図13(j)に示す。以上のような構
成により、実施例5と同様に第二画像に対応した動き部
分のみの検出ができる。
【0049】実施例7.図14の動き検出手段142を
ハードウエア(ワイヤードロジック)で実現する例が実
施例1であったが、実施例7はこれを遅延手段141を
含めてソフトウエア(ストアドプログラム)で実現する
例である。図15は本発明の実施例7における動き検出
方法のフローチャートを示す図である。図において、1
51は所定時間の時間経過を判定するタイマー判定ステ
ップ、152は前の入力画像となったメモリAの内容を
メモリBに転送するステップ、153は入力画像をメモ
リAに記憶するステップ、154はメモリAとメモリB
の信号レベルの差分絶対値を算出してメモリCに記憶す
るステップ、155はメモリAとメモリBの信号レベル
の傾きの差分絶対値を算出してメモリBに記憶するステ
ップ、156はメモリBとメモリCの差分絶対値を加算
してメモリCに記憶するステップ、157はメモリCの
値を2値化して出力するステップである。
【0050】ソフトウエアで実現する場合には、演算結
果をストアするレジスタ或いはメモリが必要となり、リ
アルタイム処理は困難になる。しかしながら原理的には
ハードウエアで実現する場合と同様に図2で説明した動
作が可能である。以下、図15のフローチャートを用い
て動き検出方法について説明する。プログラムがスター
トすると所定の初期設定ステップ150を行った後、ス
テップ151からステップ157のループに入り、以後
ループを巡回する。ステップ151は所定の時間が経過
するとループを抜け出し、同時に所定時間のタイマーを
セットするもので、所定の時間以外はループを巡回す
る。ループを抜けると、ステップ152で前の演算時に
現画像信号入力を記憶したメモリAの内容をメモリBに
転送する。
【0051】従って、メモリBには前画像信号入力が記
憶される。ステップ153で現画像信号入力がメモリA
に記憶される。ステップ154ではメモリAとメモリB
の同一アドレスの信号レベルの差分絶対値を求めてメモ
リCの同一アドレスに記憶する。ステップ155ではメ
モリAとメモリBの同一アドレスの信号レベルの傾きを
それぞれ算出し、その差分絶対値を求めてメモリBの同
一アドレスに記憶する。これによって、メモリBの値は
前画像信号入力から前画像信号と現画像信号の勾配の差
分絶対値に変わる。ステップ156では前画像信号と現
画像信号の差分絶対値を記憶したメモリCと前画像信号
と現画像信号の勾配の差分絶対値を記憶したメモリBを
加算し再度メモリCに記憶する。ステップ157ではメ
モリCに記憶された差分絶対値と勾配の差分絶対値の和
が所定の値より大きい領域を動き検出領域として抽出す
る。
【0052】
【発明の効果】以上のように、本発明になる動き検出装
置及び方法は、請求項1によれば、信号レベルの差分絶
対値に加えて、勾配の差分絶対値で動き検出を行うた
め、信号レベルの近い部分での検出漏れすなわち中抜け
がなくなり、精度の良い動き検出ができる。
【0053】さらに、請求項2によれば、勾配の検出を
水平、垂直両方向で行うことにより、色々な絵柄の物体
の色々な動きに対しても精度の良い動き検出ができる。
【0054】また、請求項3によれば、傾きの極性が異
なる時にのみ勾配の差分絶対値を加えることにより、本
来の動き検出領域より大きな領域を誤検出してしまうこ
とがなくなり、精度の良い動き検出ができる。
【0055】また、請求項4によれば、信号レベルの差
分絶対値と勾配の差分絶対値の重み付けを変えることに
より、請求項1において検出漏れを起こすような信号レ
ベル変化の緩やかな物体においても動き検出ができる。
【0056】さらに、請求項5によれば、3枚の画像を
基にして、それぞれ2枚間の2つの動き検出信号の論理
和を算出することにより、2枚めの画像に対しての動き
検出のみの抽出、すなわち動き物体の抽出ができる。
【0057】また、請求項6によれば、1ビットの所定
時間間隔の遅延手段を追加することにより、請求項5で
は2組必要であった2枚の画像間での動き検出回路を1
組に減らして、2枚めの画像に対しての動き検出のみの
抽出、すなわち動き物体の抽出ができる。
【0058】さらに、請求項7によれば、DSP等のソ
フトウエア処理によって、信号レベルの差分絶対値に加
えて、勾配の差分絶対値で動き検出を行うため、信号レ
ベルの近い部分での検出漏れすなわち中抜けがなくな
り、精度の良い動き検出ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における動き検出装置のブロ
ック図である。
【図2】本発明の実施例1における動き検出装置の動作
を説明するための図である。
【図3】本発明の実施例2における動き検出装置のブロ
ック図である。
【図4】本発明の実施例2における動き検出装置の動作
を説明するための図である。
【図5】本発明の実施例3における動き検出装置のブロ
ック図である。
【図6】本発明の実施例3における符号判別手段の構成
例を示す図である。
【図7】本発明の実施例3における動き検出装置の動作
を説明するための図である。
【図8】本発明の実施例4における動き検出装置のブロ
ック図である。
【図9】本発明の実施例4における動き検出装置の動作
を説明するための図である。
【図10】本発明の実施例5における動き検出装置のブ
ロック図である。
【図11】本発明の実施例5における動き検出装置の動
作を説明するための図である。
【図12】本発明の実施例6における動き検出装置のブ
ロック図である。
【図13】本発明の実施例6における動き検出装置の動
作を説明するための図である。
【図14】本発明の動き検出装置及び方法の応用例を示
すブロック図である。
【図15】本発明の実施例7における動き検出方法のフ
ローチャート図である。
【図16】従来の動き検出装置のブロック図である。
【図17】従来の動き検出装置の動作を説明するための
図である。
【符号の説明】
1 現画像信号入力 2 前画像信号入力 3 減算器 4 絶対値回路 5 遅延手段 6 減算器 7 遅延手段 8 減算器 9 減算器 10 絶対値回路 11 加算器 12 2値化回路
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年10月18日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0056
【補正方法】変更
【補正内容】
【0056】さらに、請求項5によれば、3枚の画像を
基にして、それぞれ2枚間の2つの動き検出信号の論理
を算出することにより、2枚めの画像に対しての動き
検出のみの抽出、すなわち動き物体の抽出ができる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図15
【補正方法】変更
【補正内容】
【図15】

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の時間間隔を有した第一の画像と第
    二の画像の信号レベルの差分絶対値を算出する第一の差
    分絶対値算出手段と、第一の画像及び第二の画像各々に
    ついて勾配を算出する勾配算出手段と、第一の画像を基
    に算出された勾配と、第二の画像を基に算出された勾配
    の差分絶対値を算出する第二の差分絶対値算出手段と、
    上記第一の差分絶対値算出手段の出力と第二の差分絶対
    値算出手段の出力を加算する加算手段と、上記加算手段
    の出力を所定の閾値で2値化する2値化手段とを備えた
    ことを特徴とする動き検出装置。
  2. 【請求項2】 所定の時間間隔を有した第一の画像と第
    二の画像の信号レベルの差分絶対値を算出する第一の差
    分絶対値算出手段と、第一の画像及び第二の画像各々に
    ついて水平勾配を算出する水平勾配算出手段と、第一の
    画像及び第二の画像各々について垂直勾配を算出する垂
    直勾配算出手段と、第一の画像を基に算出された水平勾
    配と第二の画像を基に算出された水平勾配の差分絶対値
    を算出する第二の差分絶対値算出手段と、第一の画像を
    基に算出された垂直勾配と第二の画像を基に算出された
    垂直勾配の差分絶対値を算出する第三の差分絶対値算出
    手段と、第一の差分絶対値算出手段より算出された第一
    の差分絶対値と、第二の差分絶対値算出手段より算出さ
    れた第二の差分絶対値と、第三の差分絶対値算出手段よ
    り算出された第三の差分絶対値を加算する加算手段と、
    上記加算手段の出力を所定の閾値で2値化する2値化手
    段とを備えたことを特徴とする動き検出装置。
  3. 【請求項3】 所定の時間間隔を有した第一の画像と第
    二の画像の信号レベルの差分絶対値を算出する第一の差
    分絶対値算出手段と、第一の画像及び第二の画像各々に
    ついて勾配を算出する勾配算出手段と、第一の画像を基
    に算出された勾配と、第二の画像を基に算出された勾配
    の符号が異なる場合にのみ差分絶対値を算出する第二の
    差分絶対値算出手段と、上記第一の差分絶対値算出手段
    の出力と第二の差分絶対値算出手段の出力を加算する加
    算手段と、上記加算手段の出力を所定の閾値で2値化す
    る2値化手段とを備えたことを特徴とする動き検出装
    置。
  4. 【請求項4】 所定の時間間隔を有した第一の画像と第
    二の画像の信号レベルの差分絶対値を算出する第一の差
    分絶対値算出手段と、第一の画像及び第二の画像各々に
    ついて勾配を算出する勾配算出手段と、第一の画像を基
    に算出された勾配と、第二の画像を基に算出された勾配
    の差分絶対値を算出する第二の差分絶対値算出手段と、
    上記第二の差分絶対値算出手段の出力を所定数倍にする
    乗算手段と、上記第一の差分絶対値算出手段の出力と乗
    算手段の出力を加算する加算手段と、上記加算手段の出
    力を所定の閾値で2値化する2値化手段とを備えたこと
    を特徴とする動き検出装置。
  5. 【請求項5】 所定の時間間隔を有した第一の画像と第
    二の画像の信号レベルの差分絶対値を算出する第一の差
    分絶対値算出手段と、第一の画像及び第二の画像各々に
    ついて勾配を算出する勾配算出手段と、第一の画像を基
    に算出された勾配と、第二の画像を基に算出された勾配
    の差分絶対値を算出する第二の差分絶対値算出手段と、
    上記第一の差分絶対値算出手段の出力と第二の差分絶対
    値算出手段の出力を加算する第一の加算手段と、上記加
    算手段の出力を所定の閾値で2値化する第一の2値化手
    段と、所定の時間間隔を有した第二の画像と第三の画像
    の差分絶対値を算出する第三の差分絶対値算出手段と、
    第二の画像及び第三の画像各々について隣接画素間差分
    値を算出する隣接画素間差分算出手段と、第二の画像を
    基に算出された隣接画素間差分値と、第三の画像を基に
    算出された隣接画素間差分値の差分絶対値を算出する第
    四の差分絶対値算出手段と、上記第三の差分絶対値算出
    手段の出力と第四の差分絶対値算出手段の出力を加算す
    る第二の加算手段と、上記加算手段の出力を所定の閾値
    で2値化する第二の2値化手段と、 上記第一の2値化手段の出力と上記第二の2値化手段の
    出力との論理積を算出する論理回路とを備えたことを特
    徴とする動き検出装置。
  6. 【請求項6】 所定の時間間隔を有した第一の画像と第
    二の画像の信号レベルの差分絶対値を算出する第一の差
    分絶対値算出手段と、第一の画像及び第二の画像各々に
    ついて勾配を算出する勾配算出手段と、第一の画像を基
    に算出された勾配と、第二の画像を基に算出された勾配
    の差分絶対値を算出する第二の差分絶対値算出手段と、
    上記第一の差分絶対値算出手段の出力と第二の差分絶対
    値算出手段の出力を加算する加算手段と、上記加算手段
    の出力を所定の閾値で2値化する2値化手段と上記2値
    化手段の出力を所定の時間間隔分だけ遅延させる遅延手
    段と、上記2値化手段の出力と遅延手段の出力との論理
    積を算出する論理回路とを備えたことを特徴とする動き
    検出装置。
  7. 【請求項7】 所定の時間間隔を有した第一の画像と第
    二の画像の信号レベルの差分絶対値を算出する処理と、
    第一の画像及び第二の画像各々について勾配を算出する
    処理と、第一の画像を基に算出された勾配と、第二の画
    像を基に算出された勾配の差分絶対値を算出する処理
    と、上記信号レベルの差分絶対値と勾配の差分絶対値を
    加算する処理と、上記加算結果を所定の閾値で2値化す
    る処理とを備えたことを特徴とする動き検出方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1319018C (zh) * 2003-11-07 2007-05-30 中华电信股份有限公司 一种检测影像中物体移动的方法
JP2011108105A (ja) * 2009-11-19 2011-06-02 Tokyo Electric Power Co Inc:The 画像データ処理装置およびコンピュータプログラム

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