JP3230927B2 - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機

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JP3230927B2 JP11704894A JP11704894A JP3230927B2 JP 3230927 B2 JP3230927 B2 JP 3230927B2 JP 11704894 A JP11704894 A JP 11704894A JP 11704894 A JP11704894 A JP 11704894A JP 3230927 B2 JP3230927 B2 JP 3230927B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、室内機と室外機とから
構成され、特に、交流電源と、室内機および室内機と室
外機との接続間に設けられる端子台と、その温度検出構
造を改良した空気調和機に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的な空気調和機として、室内機と室
外機とに分離したタイプの機種が多用される。この種の
形態によれば、特に室内機を壁掛け形にできるなど、配
置スペースを最小限に押さえて、居住空間の確保を図れ
る利点がある。
【0003】このような空気調和機において、たとえば
業務用など、比較的大形のものや、建物に組み込むタイ
プのものでは、交流電源と室内機に備えられるパワーリ
レーとの電源線による接続間に設けられる端子台と、上
記パワーリレーと室外機との電源線による接続間に設け
られるとともに、室内機に備えられる制御部と室外機と
の制御信号線による接続間に設けられる端子台とが、そ
れぞれ室内機に取付けられる。
【0004】すなわち、上記室内機に、電源線を接続す
る第1の端子台と、電源線および制御信号線を接続する
第2の端子台とを取付けた、端子台取付け装置が設けら
ている。
【0005】各端子台に対する電源線および信号線の両
方(以下総称して、配線コードという)の接続作業をよ
り簡単化するため、これら端子台を近接して、かつ平行
に並べるのが普通である。
【0006】これら端子台に対する配線コードの接続
は、予め端子台に備えられるねじを緩め、配線コード先
端の絶縁被覆部を除去し、なかの金属線を露出して端子
台の差し込み口に挿入した上、上記ねじを締結する作業
となる。
【0007】これら接続作業は装置の据付け時に、据付
け作業者が行うのであり、当然、確実な作業が行われて
いる。しかしながら、極く低い確率ではあるが、何らか
の悪条件が重なったとき、上記端子台の配線コードを固
定するねじが緩むことがある。
【0008】このような端子台における接触不良は、接
続部に接触抵抗が増大して電流の増加とともに熱が発生
する。特に電源線などは大電流が流れるので、接触不良
による温度上昇が顕著であり、端子台は異常高温化す
る。
【0009】そのまま放置すると、端子台、ねじおよび
配線コードが溶融し、特に配線コードの溶断事故に繋が
る。そして、空気調和機の異常運転あるいは異常停止な
ど、思わぬ故障事故の発生要因となる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】このように、確実な配
線作業を行ってもなお故障事故が発生する恐れがあるた
め、近時、その対策として、それぞれの端子台近傍に温
度ヒューズを配設するようになった。
【0011】すなわち、端子台近傍位置で配線コードの
接続端部を束ねる固定具が用いられる。この固定具に、
配線コードとともに温度ヒューズを取付け固定し、これ
を端子台を設けた取付け板に取付け固定するようになっ
ている。
【0012】先に説明したように、端子台が異常高温状
態になると、その熱影響を受けて温度ヒューズが加熱さ
れ、所定温度以上になると溶断する。すると、パワーリ
レーが作動して、室外機への交流電源の供給を遮断し、
かつ制御部の暴走など上述した事故の発生を阻止する。
【0013】このような温度ヒューズの取付け採用によ
って、事故の発生率が低下したのは事実であるが、それ
でもまだ問題が残されている。すなわち、従来の構造で
は、端子台の数だけ温度ヒューズが必要であり、部品費
がかさむとともに、この取付け手間がかかり、組立て性
が悪いものである。そして、温度ヒューズの取付け位置
は端子台の近傍であるところから、端子台の温度そのも
のを関知することができず、互いに温度差を持ってしま
う。その結果、温度ヒューズの有効動作が行えず、信頼
性が低いという不具合がある。
【0014】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであり、その目的とするところは、温度ヒューズ
を備えて、端子台に接続される電源線等の配線コードの
緩みによる異常高温と、それに係わる事故の発生を確実
に阻止するとともに、温度ヒューズの組立て性の向上を
図り、しかもこの有効動作を確保して信頼性の向上を得
られる空気調和機を提供しようとするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】このような目的を満足す
るため、本発明における空気調和機は、請求項1とし
て、室内機と室外機とから構成される空気調和機であ
り、上記室内機において、交流電源とリレーとの電源線
による接続間に設けられる第1の端子台および上記リレ
ーと上記室外機との電源線による接続間に設けられる第
2の端子台と、これら第1の端子台と第2の端子台との
間に介設される空間部と、この空間部に設けられ、所定
温度以上の熱影響を受けたとき溶断し、上記室外機への
電源供給を遮断する温度ヒューズとを具備したことを特
徴とする。
【0016】請求項2として、請求項1記載の上記第2
の端子台は、室内機の制御部と室外機との信号線の接続
端子を有し、かつこの第2の端子台は上記温度ヒューズ
に近い側に上記電源線が接続される接続端子を、遠い側
に前記信号線の接続端子をそれぞれ配置したことを特徴
とする。
【0017】また、第2の発明の空気調和機は、請求項
3として、室内機と室外機とから構成され、前記室内機
と交流電源とを接続する第1の端子台と、この交流電源
を前記室内機内のリレーを介して前記室外機に接続する
ための第2の端子台とを前記室内機に設けた空気調和機
において、前記第1の端子台と前記第2の端子台とを、
互いの間に所定の空間部を設けて並べて配置し、前記空
間部に周囲温度が所定温度以上となったとき信号を出力
する温度センサを設置し、この温度センサの出力を入力
し、この出力にもとづき前記リレーを開放する手段を設
けたことを特徴とする。
【0018】請求項4として、請求項3記載の上記第2
の端子台は、室内機の制御部と室外機との信号線の接続
端子を有し、かつこの第2の端子台は上記温度センサに
近い側に上記電源線が接続される接続端子を、遠い側に
前記信号線の接続端子をそれぞれ配置したことを特徴と
する。
【0019】請求項5として、請求項1ないし請求項4
のいずれかに記載の上記空間部に、外部から上記第1の
端子台または第2の端子台に接続される配線の空間部へ
の差し込みを規制する邪魔板部を備えたことを特徴とす
る。
【0020】請求項6として、請求項5記載の上記第1
の端子台および第2の端子台は、それぞれ取付け板に取
付け支持されていて、上記邪魔板部は、この取付け板の
空間部位置に切り起こし加工される切り起こし片である
ことを特徴とする。
【0021】請求項7として、請求項6記載の上記切り
起こし片は、上記第1の端子台および第2の端子台とと
もに上記温度ヒューズもしくは温度センサを囲撓する片
部を備えていることを特徴とする。
【0022】
【作用】交流電源とリレーとの電源線による接続間に設
けられる第1の端子台と、上記リレーと上記室外機との
電源線による接続間に設けられる第2の端子台との間の
空間部に、溶断したとき室外機への電源供給を遮断する
温度ヒューズを介設して、この組立て性を良好にすると
ともに、有効動作を確保する。
【0023】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。図2は、空気調和機を構成する室内機Aの一部
を示す。すなわち、この室内機本体1の前面パネルを取
外して、本体内部を露出した状態である。
【0024】図における左側部分にエアーフイルタ2
と、風向案内位置を備えた吹き出し口3とが上下に設け
られていて、上記エアーフイルタはここでは図示しない
熱交換器の前面側に位置することになる。
【0025】この右側端部に電気部品箱4が設けられて
いる。上記電気部品箱4内には、ここでは図示しないリ
レーやトランスおよび制御部を構成するCPUなどの電
気・電子部品が収容配置される。
【0026】上記電気部品箱4の下部には、後述する端
子台取付け装置Sが設けられる。この端子台取付け装置
Sはカバー5によって開閉自在に覆われる。すなわち、
室内機の据付けにあたって、図のようにカバー5を取外
して、ここでは図示しない室外機から延出される電源線
や信号線などの配線コードを上記端子台取付け装置Sに
接続する必要がある。
【0027】つぎに、上記端子台取付け装置Sについて
詳述する。図1に示すように、端子台取付け装置Sは、
鋼板からなる取付け板6に、絶縁シート6aを介して並
行に並べられ、取付け固定される第1の端子台7と、第
2の端子台8を備えている。
【0028】上記第1の端子台7は、2本の配線コード
が並列に接続される2P端子台であり、第2の端子台8
は3本の配線コードが接続される3P端子台である。こ
れら第1,第2の端子台7,8相互間には空間部9が形
成され、ここに邪魔板部を構成する切り起こし片10が
設けられる。
【0029】この切り起こし片10についてなお説明す
れば、図3に示すように、上記取付け板6の空間部9位
置に上下方向に長い長孔11が設けられる。上記切り起
こし片10は上記長孔11の下側縁に沿って切り起こさ
れる。
【0030】長孔11の下側縁から切り起こされた切り
起こし片10は、一旦手前側に突出してから、さらに長
孔11に沿って上方に折曲される。したがって切り起こ
し片10は、閉塞される下面片部10aと、取付け板6
と平行な前面片部10bとが一体に設けられてなる。
【0031】同図および図1に示すように、上記切り起
こし片10の開放された上部から切り起こし片内である
下面片部10aと前面片部10bとの中に、温度ヒュー
ズ12が挿入配置される。
【0032】すなわち、切り起こし片10の上方部位に
おいて、温度ヒューズ12に接続されるコード12aが
コード固定具13を介して取付け板6に取付け固定され
る。上記温度ヒューズ12は、コード固定具13から垂
下し切り起こし片10内に延出して収容される。
【0033】一方、第1,第2の端子台7,8に接続さ
れる配線コードを構成する電源線ACL1 ,ACL2 ,
ACL3 や制御信号線CLは、後述する電気回路で説明
される。
【0034】特に、各端子台7,8の上部側から延出さ
れる配線コードACL1 ,ACL2,CLは、製品の出
荷時に既に上記電気部品箱4内の電気機器に接続配線さ
れており、下部側から延出される配線コードACL1 ,
ACL2 ,ACL3 ,CLは空気調和機の据付け時に室
外機Bとの間に渡り線として接続されるものである。
【0035】再び図3に示すように、たとえば第2の端
子台8(ここでは図示しない第1の端子台も同様)の下
面部には差し込み口80…が設けられていて、室外機B
から延出される上記配線コードACL1 ,ACL2 ,A
CL3 ,CLの先端部が差し込まれ、取付け固定される
ことにより接続がなされる。
【0036】つぎに、空気調和機を構成する室内機Aと
室外機Bとの電気回路を、図4にもとづいて説明する。
交流電源20に電源線ACL1 を介して第1の端子台7
の接続端子7a,7bが接続される。この第1の端子台
7の接続端子7a,7bに電源線ACL2 を介して第2
の端子台8の接続端子8a,8bが接続される。
【0037】上記第2の端子台8の端子8a,8bに電
源線ACL3 を介して室外機Bが接続される。上記電源
線ACL2 にパワーリレー21の常開接点21a,21
bが挿接される。なお、パワーリレー21は、安全性の
より高い両切りとしたが、接点が1つの片切りであって
もよい。
【0038】一方、直流電源Vdの正側端子tは、上記
温度ヒューズ12を介して上記パワーリレー21の一端
が接続され、このパワーリレー21の他端がNPN形ト
ランジスタ23のコレクタ−エミッタ間を介して接地さ
れる。
【0039】上記トランジスタ23のベースは制御部を
構成するCPU22に接続される。このCPU22から
上記室外機Bに亘って上記第2の端子台8における端子
8cを介して制御信号線CLが接続される。
【0040】このようにして構成される電気回路と端子
台取付け装置Sを備えた空気調和機であるから、温度ヒ
ューズ12が溶断されない通常の運転時において、パワ
ーリレー12の常開接点21a,21bが励磁されて閉
成し、交流電源21から第1の端子台7と第2の端子台
8を介して室外機Bへ供電され、必要な作動が行われ
る。
【0041】また、上記CPU22は室内機Aと室外機
Bとに必要な制御信号を送って、空調運転を制御する。
室外機Bは、室内機Aのパワーリレー21を介して交流
電源20が接続され、さらに制御信号線CLを通じて送
られてくる室内機AのCPU22からの信号を室外機B
内のCPU40が受信する。
【0042】室外機BのCPU40は、圧縮機41と室
外ファン42の運転をリレー43を開閉することにより
制御する。また、室外機BのCPU40は運転状況等を
同じ制御信号線CLを通じて室内機AのCPU22へ送
っている。
【0043】ところで、据付け現場で行った室外機Bか
ら延出される電源線ACL1 ,ACL3 と制御信号線C
Lの第1,第2の端子台7,8に対する接続が何らかの
理由で緩くなる場合がある。
【0044】当然、その端子台7,8は高温化するが、
安全は確保される。すなわち、制御信号線CLには微小
電流しか流れないので、ここでの温度上昇がわずかでし
かないが、電源線ACL1 ,ACL2 ,ACL3 には大
電流が流れているので、緩みによる温度上昇程度も大で
ある。
【0045】上記電源線ACL1 ,ACL2 ,ACL3
は、第1,第2の端子台7,8の両方に接続されてい
て、それぞれの端子台において緩みが生じれば、その端
子台の温度上昇が顕著となる。
【0046】このような第1,第2の端子台7,8の相
互間に温度ヒューズ12が介設されるところから、いず
れか一方の端子台が高温化しても熱影響を直接受けて温
度上昇する。そして、高温化が継続して所定温度に上昇
したとき、温度ヒューズ12は溶融し回路を溶断する。
【0047】この温度ヒューズ12の溶断にともなって
パワーリレー21が作動し、常開接点21a,21bが
開放して、交流電源20から室外機Bへの電源供給を遮
断する。その結果、室外機Bの運転動作は停止する。し
たがって、最も大電流を消費する圧縮機41を含む室外
機Bへの電源電流が0となるため、第2の端子台8に流
れる電流は0になる。
【0048】一方、第1の端子台7には電流消費の少な
いCPU22などの室内機Aの電気部品のみが作動して
いる状態となり、第1の端子台7に流れる電流は小さ
く、この端子での接続が緩んでいても温度の上昇は低
く、問題となるレベルには達しない。
【0049】したがって、温度上昇した第1,第2の端
子台7,8における異常高温化と熱的悪影響は防止でき
る。また、この構成ではCPU22の電源はパワーリレ
ー21より前から取られているため、パワーリレー21
を開放してもCPU22は動作しているため、表示器2
4での異常表示が可能である。
【0050】すなわち、信号線CLを通じて室外機Bの
運転状況がCPU40により室内機Aに送られている
が、パワーリレー21が開放されることでCPU40は
電源回路44の出力が失われ、室内機Aへの信号が出力
されなくなる。
【0051】このため、通常であれば運転中に送られて
くる信号が室内機AのCPU22に到達しなくなる。そ
こで、室内機AのCPU22はトランジスタ23をON
しているにもかかわらず、室外機Bからの信号が到達し
ないことを検出して、第1,第2の端子台7,8の温度
異常上昇、パワーリレー21,制御信号線CLまたは室
外機Bの制御部品に何らかの異常が発生したと判断し、
表示器24に異常の表示を行い、使用者に異常を報知す
る。
【0052】なお、第1の端子台7には電源線ACL1
のみが接続され、第2の端子台8においては電源線AC
L2 ,ACL3 と制御信号線CLとが接続される。そし
て、第2の端子台8における制御信号線CLは、温度ヒ
ューズ12から最も離間した端子8cに接続される。
【0053】換言すれば、温度ヒューズ12を電源線A
CL1 ,ACL2 ,ACL3 が両側から挟みこむように
して、いずれか一方の端子台7,8で緩みによる温度上
昇があっても、この熱影響をより受け易い状態とする。
【0054】また、取付け板6に切り起こし片10を設
けて、この内部に温度ヒューズ12を収容配置するよう
にしたので、温度ヒューズの位置決めが容易になる。さ
らに、空気調和機の据付け時において、室外機Bから室
内機Aへ延出される電源線ACL1 ,ACL3 および制
御信号線CLを第1,第2の端子台7,8に接続するこ
とは上述した通りである。
【0055】具体的には、各接続端子7aないし8cの
下面部に開口する差し込み口80内に配線コードの端部
を差し込んでねじ締めするのであるが、上記温度ヒュー
ズ12を切り起こし片10内に収容配置しているので、
この部分への差し込みを阻止される。
【0056】なお説明すれば、長孔11から切り起こさ
れる切り起こし片10の下面片部10aが上記差し込み
口80と同位置に揃えて設けられる。したがって、この
下面片部10aが邪魔板部となって、配線コードの差し
込みを阻止する。
【0057】また、温度ヒューズ12は、その両側を第
1の端子台7と第2の端子台8とに挟まれ、前面側には
切り起こし片10の前面部10bが、かつ下面側には下
面片部10aがあって、わずかに上面側が開放されてい
るに過ぎない。
【0058】この上面側とて、温度ヒューズ12に接続
されるコード12aがあって、その周囲は全て囲まれて
いると言っても良い状態である。このような構成を採用
することにより、たとえ熱交換空気が室内機本体1内に
侵入したとしても温度ヒューズ12に接することがほと
んどなく、その熱影響を受けずにすむ。すなわち、温度
ヒューズ12は純粋に各端子台7,8の熱影響のみを受
けることとなる。
【0059】つぎに、他の実施例として上記温度ヒュー
ズ12の代りに温度センサを使用した例を、図5を用い
て説明する。この実施例において、室内機Aの制御回路
部分以外は、先に説明した第1実施例と同一であり、同
一部分に同一符号を付して説明を省略する。
【0060】図5において、パワーリレー21は一端が
直流電源Vd に接続され、他端がNPN形トランジスタ
22のコレクタ−エミッタを介して接地されている。こ
のトランジスタ23のベースはCPU22の出力端子に
接続され、ベースへ入力されるCPU22の出力に応じ
てON/OFFするようになっている。
【0061】したがって、CPU22がトランジスタ2
3をONさせるとパワーリレー21に励磁電流が流れて
パワーリレー21がONし、トランジスタ23をOFF
させるとパワーリレー21がOFFする。
【0062】また、サーミスタからなる温度センサ30
が第1の端子台7と第2の端子台8との間の空間部9に
設置されており、この配置と取付け構造は図1〜図3に
示す温度ヒューズ12を温度センサ30に置き換えただ
けであるため図示しない。
【0063】この温度センサ30の出力はCPU22の
A/D入力端子に入力され、温度がCPU22に読み込
まれる。上記CPU22は温度センサ30の検出温度が
75°C未満では操作と空調条件にもとづきトランジス
タ23をON/OFFさせて室外機Bへの通電を制御す
るが、温度センサ30の検出温度が75°Cを越えたこ
とを検出すると即座に、かつ無条件にトランジスタ23
をOFFさせる。この結果、パワーリレー21がOFF
し、室外機Bへの給電は阻止される。
【0064】また、CPU22はトランジスタ23のO
FFと同時に第1,第2の端子台7,8の温度が異常で
ある旨の報知を行う。この場合、第1の実施例よりも異
常箇所を特定できるので、サービス性に優れる。また、
温度ヒューズの場合、一旦溶断すると部品の取換えが必
要であるが、この実施例のようにサーミスタを使用すれ
ば、部品の取換えは不要である。
【0065】ただし、温度センサ30の検出温度はパワ
ーリレー21の開放後は直ぐに低下するため、CPU2
2の制御処理として、一旦温度センサ30の検出温度が
75°Cを越えた場合、その検出温度が75°Cより低
下してもパワーリレー21を再度ONさせないようにす
ることが必要である。
【0066】この場合、室内機Aの電源再投入時または
新たに設けたリセットスイッチの入力によりCPU22
をリセットして、再度パワーリレー21をON可能とす
るような手立てが必要である。
【0067】つぎに第3の実施例を、図6にもとづき説
明する。この実施例は、第1の実施例と回路上の温度ヒ
ューズ12の挿入位置を異ならせたものである。
【0068】この実施例では温度ヒューズ12は制御信
号線CLに直列に接続されている。したがって、温度ヒ
ューズ12が溶断した場合、CPU22はトランジスタ
23をONしているにもかかわらず、室外機Bからの信
号が到達しないことを検出して第1,第2の端子台7,
8の温度異常上昇、パワーリレー21,制御信号線CL
または室外機Bの制御部品に何らかの異常が発生したと
判断し、トランジスタ23をOFFしてパワーリレー2
1を開放するものである。
【0069】さらに、図7は第4の実施例を示すもの
で、この実施例では、温度ヒューズ12の一端を直流電
源に接続し、他端をCPU22の入力端子に接続したも
のである。
【0070】この場合、CPU22は温度ヒューズ12
が溶断したことをこの入力端子の入力電圧から検出し、
トランジスタ23をOFFさせる。その結果、パワーリ
レー21がOFFし、室外機Bへの給電が阻止される。
【0071】また、CPU22はトランジスタ23のO
FFと同時に、第1,第2の端子台7,8の温度が異常
である旨の報知を行う。なお、第3,第4の実施例は室
内機Aの制御回路部分の変更のみであり、それ以外の部
分は第1の実施例と同一である。したがって、同一部品
に同番号を付して新たな説明は省略する。
【0072】
【発明の効果】以上述べたように、第1の発明の空気調
和機によれば、第1,第2の端子台相互間に温度ヒュー
ズを介設するようにしたので、各端子台に接続される電
源線等の配線コードの緩みによる異常高温と、それに係
わる事故の発生を確実に阻止するとともに、温度ヒュー
ズの組立て性の向上化が得られ、しかもこの有効動作を
確保して信頼性の向上を図れるという効果を奏する。
【0073】さらに、第2の発明の空気調和機によれ
ば、第1,第2の端子台相互間に温度検出手段を設置
し、この温度検出手段の出力にもとづきリレーを開放す
る手段を設けたたので、各端子台に接続される電源線等
の配線コードの緩みによる異常高温と、それに係わる事
故の発生を確実に阻止するとともに、異常箇所の特定が
できてサービス性に優れる。そして、温度ヒューズのよ
うな溶断がなく、したがって部品の取換えが不要でラン
ニングコストに影響しないなどの効果を奏する。
【0074】また、第1,第2の端子台において、温度
ヒューズもしくは温度センサに近い側に電源線の接続端
子を、遠い側に信号線の接続端子を配置したので、緩ん
だ状態で高熱となる電源線の接続端子の熱影響をより有
効に受けることができる。
【0075】さらに、空間部に外部から第1,第2の端
子台に接続される配線の空間部への差し込みを阻止する
邪魔板部を設けたから、作業者が誤って空間部に配線を
差し込むことがなく、作業性の向上を得られる。
【0076】さらに、切り起こし片と第1,第2の端子
台で温度ヒューズもしくは温度センサを囲撓するように
したから、上記温度ヒューズもしくは温度センサは純粋
に各端子台の熱影響のみを受けることになり、信頼性の
向上を図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す、空気調和機における
端子台取付け装置の正面図。
【図2】同実施例の、空気調和機室内機の一部省略した
斜視図。
【図3】同実施例の、端子台取付け装置の組立て途中の
斜視図。
【図4】同実施例の、空気調和機の電気回路図。
【図5】第2実施例の、空気調和機の電気回路図。
【図6】第3実施例の、空気調和機の電気回路図。
【図7】第4実施例の、空気調和機の電気回路図。
【符号の説明】
A…室内機、B…室外機、20…交流電源、21…パワ
ーリレー、ACL1 ,ACL2 ,ACL3 …電源線、7
…第1の端子台、7a,7b…接続端子、22…制御
部、CL…制御信号線、8…第2の端子台、8a,8
b,8c…接続端子、12…温度ヒューズ、30…温度
センサ、10…切り起こし片、10a…邪魔板部(下面
片部)、10b…前面片部。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−58604(JP,A) 特開 平5−133592(JP,A) 特開 平6−325671(JP,A) 特開 平7−293930(JP,A) 実開 昭62−2942(JP,U) 実開 平5−52643(JP,U) 実開 平1−66535(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24F 1/00 H01H 37/76

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】室内機と室外機とから構成される空気調和
    機であり、 上記室内機において、交流電源とリレーとの電源線によ
    る接続間に設けられる第1の端子台および上記リレーと
    上記室外機との電源線による接続間に設けられる第2の
    端子台と、 これら第1の端子台と第2の端子台との間に介設される
    空間部と、 この空間部に設けられ、所定温度以上の熱影響を受けた
    とき溶断し、上記室外機への電源供給を遮断する温度ヒ
    ューズとを具備したことを特徴とする空気調和機。
  2. 【請求項2】上記第2の端子台は、室内機の制御部と室
    外機との信号線の接続端子を有し、かつこの第2の端子
    台は上記温度ヒューズに近い側に上記電源線が接続され
    る接続端子を、遠い側に前記信号線の接続端子をそれぞ
    れ配置したことを特徴とする請求項1記載の空気調和
    機。
  3. 【請求項3】室内機と室外機とから構成され、 前記室内機と交流電源とを接続する第1の端子台と、 この交流電源を前記室内機内のリレーを介して前記室外
    機に接続するための第2の端子台とを前記室内機に設け
    た空気調和機において、 前記第1の端子台と前記第2の端子台とを、互いの間に
    所定の空間部を設けて並べて配置し、 前記空間部に周囲温度を検出する温度センサを設置し、 この温度センサの出力を入力し、この出力にもとづき前
    記リレーを開放する手段を設けたことを特徴とする空気
    調和機。
  4. 【請求項4】上記第2の端子台は、室内機の制御部と室
    外機との信号線の接続端子を有し、かつこの第2の端子
    台は上記温度センサに近い側に上記電源線が接続される
    接続端子を、遠い側に前記信号線の接続端子をそれぞれ
    配置したことを特徴とする請求項3記載の空気調和機。
  5. 【請求項5】上記空間部に、外部から上記第1の端子台
    または第2の端子台に接続される配線の空間部への差し
    込みを阻止する邪魔板部を備えたことを特徴とする請求
    項1ないし請求項4のいずれかに記載の空気調和機。
  6. 【請求項6】上記第1の端子台および第2の端子台は、
    それぞれ取付け板に取付け支持されていて、 上記邪魔板部は、この取付け板の空間部位置に切り起こ
    し加工される切り起こし片であることを特徴とする請求
    項5記載の空気調和機。
  7. 【請求項7】上記切り起こし片は、上記第1の端子台お
    よび第2の端子台とともに上記温度ヒューズもしくは温
    度センサを囲撓する片部を備えていることを特徴とする
    請求項6記載の空気調和機。
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