JP3230810B2 - 引き戸 - Google Patents

引き戸

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JP3230810B2
JP3230810B2 JP19059999A JP19059999A JP3230810B2 JP 3230810 B2 JP3230810 B2 JP 3230810B2 JP 19059999 A JP19059999 A JP 19059999A JP 19059999 A JP19059999 A JP 19059999A JP 3230810 B2 JP3230810 B2 JP 3230810B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、引き戸に関し、詳
しくは、雨戸、玄関、室内を仕切る襖、障子等に用いら
れて、左右に引くことで開閉する引き戸に関する。
【0002】
【従来背景】左右動させることで開閉される引き戸は、
雨戸や玄関、室内を仕切る障子、襖等に広く用いられて
いる。また、通常使用される引き戸1枚の幅は半間の幅
のものであり、例えば1間半の部位には3枚の引き戸が
用いられ、一枚ごとに左右動させることで開閉を行って
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な引き戸が雨戸として用られている場合、戸袋に引き戸
が必要枚数収納され、使用するときに一枚づつ戸袋から
引出し、しまうときも一枚づつ戸袋に収納している。
【0004】ところが、雨戸の場合、使用する場所が室
外であることから、風雨に耐えられる丈夫な素材を用い
てあり、これによって、引き戸一枚が相当の重さとなっ
てしまう。すなわち、これを一枚づつ引出したり、収納
したりすることはかなりの重労働であり、これは枚数が
多ければ多いほど顕著である。特に、高齢者や身障者に
とってこの重い雨戸の開閉作業は極めて大変であった。
【0005】また、玄関や室内の仕切り(障子、襖)等
に引き戸を用いている場合、例えば間口が一間の幅であ
れば半間幅の引き戸を2枚使用するので、実際の出入り
口の間口は半間となる。
【0006】出入り口が半間である場合、例えば幅が半
間以上ある家具等の出し入れ時には、引き戸を2枚とも
外さなければならないという不満があった。又、半間で
は大きさによっては車椅子が通過することができないと
いうこともあり、仮に、通過できなければ、恒久的に引
き戸を外して部屋の出入り口を開放しておかなければな
らず、プライバシーの保護という点においても不満があ
った。
【0007】本発明は、上記した従来事情に鑑みてなさ
れたもので、その第1の目的とするところは、引き戸の
開閉における操作性の向上を図ることにある。更に、第
2の目的とするところは、引き戸の開閉における操作性
の向上を図った上に、十分な間隔の出入り口を確保可能
に開閉できる引き戸を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記した第1の目的を達
成するために本発明は、下記の技術的手段を採用した。
【0009】請求項1の技術的手段は、少なくとも2枚
以上複数の戸板を有し、それら戸板が前後に位置して左
右動可能とする引き戸において、これら全ての戸板と、
該戸板を前後に位置させ、且つ夫々左右動可能に支持す
るレール、もしくは、レール近傍の左右各々にプーリー
を軸支し、これらプーリーにおける前後方向3列のプー
リーを1グループとし、このグループ内で牽引体を左右
互い違いとして巻掛け、さらに、戸板が1枚増やされる
ごとにグループを増やして、その増やされたグループご
とに他のワイヤを最初のワイヤと同様の構成で巻掛ける
ことによって、左右動操作用の戸板の動作に連動して他
の戸板が左右動作する引き戸にしたことである。
【0010】請求項2の技術的手段は、少なくとも3枚
以上複数の戸板を有し、それら戸板が前後に位置して左
右動可能とする引き戸において、これら全ての戸板の左
右各々にプーリーを軸支し、これらプーリーにおける前
後方向3列のプーリーを1グループとし、このグループ
内で牽引体を左右互い違いとして巻掛け、さらに、戸板
が1枚増やされるごとにグループを増やして、その増や
されたグループごとに他のワイヤを最初のワイヤと同様
の構成で巻掛けることによって、左右動操作用の戸板の
動作に連動して他の戸板が左右動作する引き戸にしたこ
とである。
【0011】請求項1の技術的手段によれば、戸板が2
枚の場合では、図1(a)に示すように、レールに軸支
された一列目の左右プーリー30,31と、1枚目の戸
板1A及び2枚目の戸板1B(左右動操作用)に夫々軸
支された2列目及び3列目の左右プーリー10,11及
び20,21とでなるグループG1に、ワイヤ7A,7
Bを左右互い違い(ジグザグ状)となるように巻掛け
る。
【0012】そして、図1(b)に示すように、左右動
操作用の戸板1Bを右に動作(閉方向)させるとその動
作に伴って、ワイヤ7B(太線で示す)が2列目の左側
のプーリー10を回転させながら、1枚目の戸板1Aを
右側に牽引して、図1(c)に示すような全閉状態にす
る。
【0013】この図1(c)の状態から左右動操作用の
戸板1Bを左に動作(開方向)させるとその動作に伴っ
て、図1(d)に示すように、ワイヤ7A(太線で示
す)が2列目の右側のプーリー11を回転させながら、
1枚目の戸板1Aを左側に牽引し、図1(a)に示すよ
うな全開状態にする。
【0014】また、戸板が3枚の場合では、図2(a)
に示すように、レールに軸支された一列目の左右プーリ
ー30,31と、1枚目及び2枚目の戸板1A,1Bに
夫々軸支された2列目及び3列目の左右プーリー10,
11及び20,21とでなる第1のグループG1に、第
1のワイヤ7A,7Bを左右互い違い(ジグザグ状)と
なるように巻掛ける。さらに、2枚目及び3枚目の戸板
1A,1Bに前記左右プーリー1Bに夫々軸支された2
列目及び3列目の左右プーリーと同軸上に軸支された左
右プーリー40,41,50,51と、4枚目の戸板1
C(左右動操作用)に軸支された左右プーリー60,6
1とでなる第2のグループG2に、第2のワイヤ7C,
7Dを左右互い違い(ジグザグ状)となるように巻掛け
る。
【0015】そして、図2(b)に示すように、左右動
操作用の戸板1Cを右に動作(閉方向)させるとその動
作に伴って、第2のワイヤ7D(太線で示す)が3列目
の左側のプーリー20を回転させながら、2枚目の戸板
1Bを右側に牽引する。この牽引に伴う2枚目の戸板1
Bの右への動作に伴って、第1のワイヤ7B(太線で示
す)が2列目の左側のプーリー10を回転させながら、
1枚目の戸板1Aを右側に牽引して、図1(c)に示す
ような全閉状態にする。
【0016】この図2(c)の状態から左右動操作用の
戸板1Cを左に動作(開方向)させるとその動作に伴っ
て、図1(d)に示すように、第2のワイヤ7C(太線
で示す)が3列目の右側のプーリー21を回転させなが
ら、2枚目の戸板1Bを左側に牽引する。この牽引に伴
う2枚目の戸板1Bの左への動作に伴って、第1のワイ
ヤ7A(太線で示す)が2列目の右側のプーリー11を
回転させながら、1枚目の戸板1Aを左側に牽引して、
図2(a)に示すような全開状態にする。
【0017】上記戸板を4枚以上にするときには、第1
のグループ及び第2のグループと同様に、戸板を1枚ず
つずらして、第3以降のグループを設けると共に、増え
たグループに対応した本数のワイヤを巻掛ければよい。
【0018】請求項2の技術的手段は、基本的には上記
請求項1の技術的手段と同様のものであり、最前部と最
後部に位置する戸板を夫々左右動操作用とし、1列目の
左右プーリーを上記レールに代えて、最後部に位置する
1枚目の戸板に軸支したものである。
【0019】すなわち、戸板が4枚の場合では、図3
(a)乃至図3(d)に示すように、1枚目の戸板乃至
3枚目の戸板1A,1B,1Cに夫々軸支された1列目
乃至3列目の左右プーリー10,11,20,21,3
0,31とでなる第1のグループG1に、第1のワイヤ
7A,7Bを、2枚目の戸板乃至4枚目の戸板1B,1
C,1Dに夫々軸支された1列目乃至3列目の左右プー
リー40,41,50,51,60,61とでなる第2
のグループG2に、第2のワイヤ7C,7Dを、夫々左
右互い違い(ジグザグ状)となるように巻掛けることに
よって、上記請求項1の技術的手段の動作と同様の動作
をする。また、戸板が3枚でも上記請求項1の技術的手
段の動作と同様の動作をする。
【0020】上記戸板を5枚以上にするときには、第1
のグループ及び第2のグループと同様に、戸板を1枚ず
つずらして、第3以降のグループを設けると共に、増え
たグループに対応した本数のワイヤを巻掛ければよい。
【0021】この請求項2の技術的手段では、左右動操
作用の戸板が最前部及び最後部の戸板1A,1Dである
ので、いずれの戸板においても左右動操作を行うことが
できる。また、一方の左右動操作用の戸板1Aを左右動
させたとき、開閉中ではワイヤの牽引力は他方の左右動
操作用の戸板1Dには作用しなのでこの戸板の定位置が
保持される。そして、図3(c)の全閉状態になると、
ワイヤ7A,7B,7C,7Dが両左右動操作用の間で
一直線状となるので、一方の左右動操作用の戸板の動作
に伴って発生するワイヤの牽引力が他方の左右動操作用
の戸板に作用し、戸板全部が一体となって動作する。
【0022】したがって、上記の請求項1及び請求項2
の技術的手段における引き戸は、1枚の戸板を左右動さ
せれば、他の戸板も同時に左右動するので、夫々1回の
操作で開閉ができる。また、ワイヤでプーリーを回転さ
せながら戸板を牽引する構成であるので、滑車の原理に
よって開閉操作が軽いものとなる。
【0023】更に、本発明は上記第2の目的を達成する
ために請求項3の技術的手段を採用した。
【0024】請求項3の技術的手段は、上記請求項1及
び請求項2の戸板の幅を半間未満の幅としたことであ
る。
【0025】請求項3の技術的手段によれば、例えば、
図3(c)に示すように、戸板1枚の幅を半間未満の幅
として4枚で引き戸Cを構成し、1間幅の出入り口8に
用いた場合、全開状態では4枚の戸板1A,1B,1
C,1Dが正対状に重ね合わされて出入り口8の端に寄
せられているため、1間の出入り口8の内半間よりも広
く開放される。
【0026】この技術的手段における引き戸の開閉にお
いても、上記請求項1及び請求項2と同様に、ワイヤと
プーリーによって左右動操作用の戸板の動作によって全
ての戸板が動作する。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明における実施の形態
の一例を図面に基づいて説明すると、図4及び図5にお
ける符号Aは、請求項1における図1(a)乃至図1
(d)に対応する2枚の戸板1A,1Bでなる引き戸A
であり、本例では雨戸用としている。
【0028】図中、符号10,11,20,21,3
0,31はプーリー、7A,7Bはワイヤである。
【0029】戸板1A,1Bは2枚で一間幅の窓部6を
全閉できる幅のものであり、最前部に位置する戸板1A
を左右動操作用としている。これら戸板1A,1Bの上
端面にブラケット110,1110が固定されており、
このブラケット11,11の内側に、戸板1A,1Bの
左右端部近傍に位置するように、プーリー10,11,
20,21が軸支され、外側にプーリー10,11,2
0,21と同軸でレール1に支持されるローラー2…2
が軸支されている。下端面には下側のレール3に支持さ
れる戸車4…4が備えられている。
【0030】上下のレール1,3は、1間半強の長さを
有し、戸板1A,1Bが収納される戸袋5内から窓部6
の開口側端部6Aに亘って配設されている。また、戸板
1A,1Bを前後に位置させ、夫々左右動可能に支持す
るようにしてある。
【0031】プーリー30,31は、戸袋5の内の上端
に、上記戸板1A,1Bに軸支されたプーリー10,1
1,20,21と同じ高さ、且つ、左右方向に同じ間隔
として軸支してあり、戸板1A,1Bが収納された状態
では、左側のプーリー30が戸板1A,1Bに軸支され
た左側のプーリー10,20と、右側のプーリー31が
戸板1A,1Bに軸支された左側のプーリー11,21
と夫々前後方向に一列に並ぶようになっている。
【0032】このようにしたプーリー10,11,2
0,21,30,31でグループG1が構成されて、こ
のグループG1にワイヤ7A,7Bがジグザグ状に巻掛
けられる。
【0033】ワイヤ7Aは、戸袋5内の左側のプーリー
30に先端部を固定すると共に、戸板1Aの右側のプー
リー11に外側から巻掛け、且つ、後端部を戸板1Bの
左側のプーリー20に固定してある。
【0034】ワイヤ7Bは、戸袋5内の右側のプーリー
31に先端部を固定すると共に、戸板1Aの左側のプー
リー10に外側から巻掛け、且つ、後端部を戸板1Bの
右側のプーリー21に固定してある。
【0035】このように、グループG1にワイヤ7A,
7Bを夫々ジグザグ状に巻掛けて構成した引き戸Aは、
左右動操作用の戸板1Bの左右動作によって、上記〔課
題を解決するための手段〕の項で記載したように、図1
(a)〜図1(d)に示す動作をするので、夫々一回の
開閉動作で雨戸の開閉ができる。
【0036】図6に示す引き戸Bは第2の例であり、請
求項1における図2(a)乃至図2(d)に対応する3
枚の戸板1A,1B,1Cでなるものであると共に、請
求項3に対応する半間幅未満の戸板を用いたもので、本
例においても雨戸用としている。尚、上記した例と重複
する部分については説明を省略する。
【0037】戸板1A,1B,1Cは3枚で1間幅の窓
部6を全閉できる幅のものであり、この3枚の戸板1
A,1B,1Cによって窓部6の開閉をするようになっ
ている。また、本例では最前部に位置する戸板1Cを左
右動操作用としている。
【0038】本例でのプーリーは、戸袋5内に軸支され
たプーリー30,31と、戸板1A,1Bに軸支された
プーリー10,11,20,21と、これらプーリー1
0,11,20,21と同軸上に軸支されたプーリー4
0,41,50,51と、戸板1Cの左右端部近傍に位
置し、プーリー40,41,50,51と同じ高さ、左
右方向に同じ間隔として軸支されたプーリー60,61
とを有している。
【0039】すなわち、本例では、プーリー10,1
1,20,21,30,31,で構成される第1のグル
ープG1と、プーリー40,41,50,51,60,
61で構成される第2のグループG2との2つのグルー
プを有することになる。
【0040】本例でのワイヤは、第1のグループG1に
巻掛けられるワイヤ7A,7Bと、第2のグループG2
に巻掛けられるワイヤ7C,7Dとを有しており、上記
した例と同様の構成で、夫々ジグザグ状に巻掛けられて
いる。
【0041】このように、グループG1にワイヤ7A,
7Bを、グループG2にワイヤ7C,Dを夫々ジグザグ
状に巻掛けて構成した引き戸Bは、左右動操作用の戸板
1Cの左右動作によって、上記〔課題を解決するための
手段〕の項で記載したように、図2(a)〜図2(d)
に示す動作をするので、夫々一回の開閉動作で雨戸の開
閉ができる。さらに、本例では、戸板1A,1B,1C
の幅が半間よりも狭くなるので、戸袋5の左右幅を通常
の戸袋よりも小さくすることができる。
【0042】上記引き戸Aと引き戸Bの全閉状態(図1
(c),図2(c))をロックするには、引き戸Aの場
合、戸板1Aと戸板1Bとに亘って鍵(図示せず)を設
けて両戸板を一体化することで、プーリー10とプーリ
ー21間のワイヤ7Aと、プーリー20とプーリー31
間のワイヤ7Bの伸びた状態が保持される。すなわち、
戸板20を開ける動作(左への動作)をしたとき、両ワ
イヤは伸びた状態で保持されているので、両戸板の動作
が不能となって全閉状態がロックされる。
【0043】また、引き戸Bの場合も同様であり、3枚
の戸板の内いずれか2枚の戸板に亘って鍵を設ければ、
引き戸Aと同様に作用して、全ての戸板の動作が不能と
なって全閉状態がロックされる。
【0044】図7に示す引き戸Cは第3の例であり、請
求項2における図3(a)乃至図3(d)に対応する4
枚の戸板1A,1B,1C,1Dでなるものであると共
に、請求項3に対応する半間幅未満の戸板を用いたもの
で、本例では室内の仕切り(襖、障子等)用としてい
る。尚、上記した例と重複する部分については説明を省
略する。
【0045】戸板1A,1B,1C,1Dは、4枚で1
間幅の出入り口を開閉する幅のものであり、出入り口8
の上端に取付けられたレール1に吊り下げられている。
また、本例では最前部に位置する戸板1Aと、最後部に
位置する戸板1Dを左右動操作用としている。尚、本例
では4枚の戸板を用いたもので説明するが、この枚数に
限らず3枚の戸板を用いたものでもよい。(図示せず)
【0046】本例の引き戸Cは、ワイヤが巻掛けられる
グループを二つ有するものである。すなわち、基本的に
は上記した第2の例と同様の構成でグループG1,G2
が構成され、夫々にワイヤ7A、7B,7C,7Dが巻
掛けられている。
【0047】本例では、プーリー10,11,20,2
1,30,31,40,41,50,51,60,61
が、戸板1A,1B,1C,1Dに軸支されている。
【0048】したがって、この引き戸Cは、図3(a)
及び図4(d)に示すように、上記第1及び第2の例と
同様に左右動操作用の戸板1D(1A)の動作により開
閉が可能である上に、戸板1枚の幅を半間未満の幅とし
て4枚で引き戸を構成し、1間の出入り口8に用いた場
合、全開状態では4枚の戸板が正対状に重ね合わされて
出入り口8の端に寄せられているため、1間の出入り口
の内半間よりも広い幅の出入り口8が確保される。
【0049】また、本例の引き戸Cのように吊り下げタ
イプであれば、出入り口8の境界部分に段差がなくなる
ので、車椅子等の出入りが極めて容易となるので、バリ
アフリーに対応する住宅にする上で効果的である。ま
た、この引き戸Cにおいても第2の例と同様に鍵を設け
てもよい。(図示せず)
【0050】上記した構成の引き戸では、戸板を奇数枚
にして、中央に位置する戸板を固定した場合、最前部に
位置する戸板を左右動させると、最後部に位置する戸板
が左右動作する。個のような使用形態も挙げられる。
(図示せず)
【0051】尚、本発明の引き戸は、本実施の形態で例
示した雨戸、室内の仕切りに用いる例に以外にも、例え
ば、玄関、門、押入の開口部、ガレージの出入り口等、
広い範囲で利用可能であり、また、このような建築用に
用いるほかにも、家具(箪笥、食器棚、)等、通常引き
戸が用いられる場所での使用が全て可能なものである。
【0052】また、本実施の形態では、引き戸が使用さ
れる場所の幅を全て1間幅で例示したが、本発明の引き
戸は、1間幅以上の部位においても使用可能なものであ
る。例えば、5枚以上の戸板を用いて全閉状態での幅を
確保したり、例示した枚数でなる引き戸を複数個用意し
て1間幅以上の部位に対応させるようにしてもよい。
(図示せず)
【0053】また、図2乃至図3における各グループの
プーリーの径が、大小に2種類の径としてあらわされて
いるが、これは、説明上、全てのプーリーが現れるよう
に図示したものであって、実際には図6及び図7に示す
ように同径のものである。
【0054】また、本実施の形態では、プーリーとワイ
ヤによって戸板を動作させるようにしているが、ワイヤ
に換えてベルトにしてもよいし、プーリーとワイヤに換
えてスプロケットとチェーンを用いてもよい。
【0055】
【発明の効果】本発明の引き戸は、請求項1及び請求項
2の発明により、左右動操作用の戸板の左右動により、
全ての戸板が左右動作するので、引き戸の開閉を迅速、
且つ、容易に行うことができると共に、滑車の原理を利
用していることで、引き戸の開閉を軽い力で行うことが
できる。したがって、例えば、重い戸板にせざるを得な
い部位に利用した場合、高齢者等の非力な者が極めて楽
に開閉を行えるという効果を奏する。
【0056】更に、請求項3の発明により、開閉も極め
て楽である上に、引き戸を全開した状態で出入り口が広
く確保されるので、身障者が利用する車椅子の通路が十
分に確保できる。したがって、バリアフリーに対応する
住宅等に最適であり、例えば、車椅子に乗った身障者が
自ら引き戸を開閉でき、しかも出入りができる独立した
部屋を提供できるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(d)は、本発明の引き戸を雨戸に用
いた例の作動概略図である。
【図2】(a)〜(d)は、本発明の引き戸を雨戸に用
いた第2の例の作動概略図である。
【図3】(a)〜(d)は、本発明の引き戸を室内の仕
切りに用いた第3の例の作動概略図である。
【図4】図1における引き戸の構成を示す一部切欠側面
図である。
【図5】図4の(5)―(5)線断面図である。
【図6】図2における引き戸の構成を示す一部切欠側面
図である。
【図7】図3における引き戸の構成を示す一部切欠側面
図である。
【符号の説明】
1A,1B,1C,1D:戸板 A,B,C:引き戸 1:レール 3:レール 10,20,30,40,50,60:プーリー(左
側) 11,21,31,41,51,61:プーリー(右
側) G1:グループ G2:グループ 7A,7B:ワイヤ 7C,7D:ワイヤ

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも2枚以上複数の戸板を有し、
    それら戸板が前後に位置して左右動可能とする引き戸に
    おいて、 これら全ての戸板と、該戸板を前後に位置させ、且つ夫
    々左右動可能に支持するレール、もしくは、レール近傍
    の左右各々にプーリーを軸支し、これらプーリーにおけ
    る前後方向3列のプーリーを1グループとし、このグル
    ープ内で牽引体を左右互い違いとして巻掛け、さらに、
    戸板が1枚増やされるごとにグループを増やして、その
    増やされたグループごとに他のワイヤを最初のワイヤと
    同様の構成で巻掛けることによって、左右動操作用の戸
    板の動作に連動して他の戸板が左右動作するようにして
    いることを特徴とする引き戸。
  2. 【請求項2】 少なくとも3枚以上複数の戸板を有し、
    それら戸板が前後に位置して左右動可能とする引き戸に
    おいて、 これら全ての戸板の左右各々にプーリーを軸支し、これ
    らプーリーにおける前後方向3列のプーリーを1グルー
    プとし、このグループ内で牽引体を左右互い違いとして
    巻掛け、さらに、戸板が1枚増やされるごとにグループ
    を増やして、その増やされたグループごとに他のワイヤ
    を最初のワイヤと同様の構成で巻掛けることによって、
    左右動操作用の戸板の動作に連動して他の戸板が左右動
    作するようにしていることを特徴とする引き戸。
  3. 【請求項3】 戸板の幅を半間未満の幅としていること
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の引き戸。
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