JP3230349U6 - エレベータ用巻上機の構造 - Google Patents

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【課題】巻上機の出力軸が偏心してしまうことを防ぐとともに、巻上機の使用寿命を延ばしてメンテナンスの利便性が高いエレベータ用巻上機の構造を提供する。
【解決手段】エレベータ用巻上機の構造は、巻上機のベース1と、固定座4とを備える。ベース1には、モータチャンバ11が形成される。モータチャンバ11内には、互いに対応した固定子2及び回転子3が配設される。回転子3の中心部には、出力軸32が取付けられる。出力軸32上には、シーブ5が取り付けられる。ベース1には、第1の組立孔121が形成され、ベース1の第1の組立孔121には、出力軸32の後端が挿設される。固定座4は、ベース1の前側に位置するとともに、ベース1の前側に連結される。固定座4には、第2の組立孔42が形成される。固定座4の第2の組立孔42には、出力軸32の前端が挿設される。固定座4とベース1との間には、収容区間41が形成される。
【選択図】図2

Description

本考案は、エレベータ用巻上機の構造に関し、特に、巻上機の出力軸が偏心してしまうことを防ぐとともに、巻上機の使用寿命を延ばしてメンテナンスの利便性が高いエレベータ用巻上機の構造に関する。
従来の巻上機は、主にベースのモータチャンバ内に、互いに対応した固定子及び回転子が配設されるとともに、回転子の中心部に出力軸が取り付けられ、出力軸の前端にシーブが設けられ、ベースの後側の出力軸後端には、ロータリーエンコーダが取付けられ、ベースの前側には、ワイヤ外れ防止杆が設けられている。
しかし、従来の巻上機は、出力軸の前端が空中に吊下げられて十分に支持されておらず、巻上機が作動するときに、カゴの重量、つり合いおもり、人員の重量及び反作用力により発生する径方向の負荷が、シーブを介して出力軸上に作用し、径方向の負荷により出力軸が偏心してしまう問題が生じ、巻上機が早めに損壊してしまう欠点があった。従来の巻上機はロータリーエンコーダがベースの後側に取付けられているため、ベースの後側からエレベーターシャフトの壁までの距離を減らすことができず、広いスペースが必要となり取り付けが容易でない上、ロータリーエンコーダが故障して修理しなければならなくなると、巻上機全体を取外して巻上機の前後を反転させなければ、ロータリーエンコーダの修理・交換を行うことができなかった。そのため、ロータリーエンコーダの修理・交換を行うことが不便であった。
また、従来の巻上機はワイヤが外れることを防ぐために、ワイヤ外れ防止杆によりワイヤを戻して位置拘束していたが、ワイヤ外れ防止杆は、モータカバーにより外付けする必要があり、工程上、依然として改善の余地があった。また、停電・電源切断などによりエレベータのカゴが停止した場合、従来の巻上機では、手動でハンドルを操作して、指定の階までカゴを移動させ、カゴに閉じ込められた人員を救助するか物品を回収していたが、ハンドルの取付けには一定のスペースが必要である上、機構の設計が複雑となってしまった。
本考案の第1の目的は、巻上機の出力軸の前後端をベース及び固定座の軸受にそれぞれ挿着し、巻上機が作動するときに出力軸が径方向の負荷により偏心してしまうことを防ぐ、エレベータ用巻上機の構造を提供することにある。
本考案の第2の目的は、巻上機の前側にロータリーエンコーダを取付け、ロータリーエンコーダのメンテナンス・交換が容易なエレベータ用巻上機の構造を提供することにある。
本考案の第3の目的は、シーブの上方をワイヤ外れ防止杆により覆い、シーブ上のワイヤが外れてしまうことを防ぎ、エレベータ装置の安全性を高めるエレベータ用巻上機の構造を提供することにある。
本考案の第4の目的は、固定子が、長尺状の珪素鋼板に一体に巻回されてリング体に成形され、固定子を小型化し、固定子の製造時間及びコストを減らし、固定子の各巻線スロット内のコイルの断面積を大幅に増大させ、単位面積当りの電流量を高めるともに、トルク及び発電効率を高めるエレベータ用巻上機の構造を提供することにある。
本考案の第5の目的は、出力軸のロータリーエンコーダが取付けられた側の反対側には、ハンドルアダプタが螺着されているため、容易にハンドルを取付けることができ、手動により出力軸に異音・干渉、錆びなどが発生していないか否かを検査するか、電源停止又は故障してエレベータのカゴが停止したときに、エレベータのカゴに閉じ込められた人員を救助するか物を回収することができる、エレベータ用巻上機の構造を提供することにある。
本考案の一実施形態に係るエレベータ用巻上機の構造を示す正面図である。 本考案の一実施形態に係るエレベータ用巻上機の構造を示す分解断面図である。 本考案の一実施形態に係るエレベータ用巻上機の構造を示す断面図である。 本考案の一実施形態に係るエレベータ用巻上機の構造の固定子を巻付けた状態を示す説明図である。 本考案の他の実施形態に係るエレベータ用巻上機の構造を示す正面図である。 本考案の他の実施形態に係るエレベータ用巻上機の構造を示す正面図である。 本考案の他の実施形態に係るエレベータ用巻上機の構造を示す断面図である。
本考案の技術手段及びそれにより達成可能な効果を、より完全かつ明白に開示するために、開示した添付の図面及び符号と併せて本考案を以下に詳説する。
まず、図1〜図3を参照する。図1〜図3に示すように、本考案の一実施形態に係るエレベータ用巻上機の構造は、巻上機のベース1と、固定座4と、を備える。ベース1内には、モータチャンバ11が設けられる。モータチャンバ11のチャンバ底の中央部には、組立部12が成形される。組立部12には、固定子2が嵌着される。固定子2は、長尺状の珪素鋼板に一体に巻回されてリング体に成形され(図4を参照する)、固定子2間には複数のスロットが形成され、各スロットには銅線のコイルが巻回される。モータチャンバ11内には、回転子3が設けられ、回転子3の周側には複数の磁石片31が設けられ、磁石片31は、固定子2の周りに固定子2に対応するように配設される。回転子3の中心部には、出力軸32が取り付けられる。組立部12には、第1の組立孔121が形成される。第1の組立孔121には、少なくとも1つの第1の軸受13が取付けられ、出力軸32の後端には、第1の軸受13が挿設される。
固定座4は、ベース1の前側に位置し、ベース1の前側に接続され、固定座4とベース1との間には、収容区間41が形成され、収容区間41の左右両側には開口が形成され、固定座4は、第2の組立孔42を有する。第2の組立孔42には、少なくとも1つの第2の軸受43が取り付けられるともに、出力軸32の前端には、第2の軸受43が挿着される。出力軸32上には、シーブ5が取り付けられ、シーブ5が収容区間41に位置決めされ、シーブ5が出力軸32の中段位置に設けられ、固定座4の前側が第2の組立孔42に位置決めされてロータリーエンコーダ6が設けられ、出力軸32の前端が対応し、出力軸32の前端に第1のスロット321が形成される。
ロータリーエンコーダ6は、対応して挿設されて位置決めされた検出ピン61と、カバー62と、を有する。カバー62は、内面に嵌合槽621が形成され、周側に複数のロック孔が形成され、カバー62が固定座4の前側に位置するとともに、ロータリーエンコーダ6を被覆し、ロータリーエンコーダ6がカバー62の内面の嵌合槽621に嵌設される。カバー62の各ロック孔には、第2のロック部材63がそれぞれ挿設され、固定座4に予め形成されたロック孔に対応して螺着され、ロータリーエンコーダ6が固定座4の第2の組立孔42中に位置決めされる。
ベース1の後側はカバー14により被覆される。カバー14の周側には、複数のロック孔が周設され、カバー14の各ロック孔には、第1のロック部材15がそれぞれ挿設され、ベース1の後側に予め設けられたロック孔に対応して螺着され、ベース1の第1の組立孔121の後側を被覆し、塵、異物などが第1の組立孔121の後側からベース1内に侵入することを防ぐ。カバー14の外側には、ハンドル7が配設される。ハンドル7は、中心部に形成された多角形の接合溝71と、ハンドルアダプタ72と、を有する。ハンドルアダプタ72は、一端にロック部721が設けられ、他端に多角形の接合ブロック722が設けられ、ハンドルアダプタ72のロック部721は、出力軸32の後端の中心部に形成された第2のスロット322中に螺着される。カバー14の中心部には、穿孔141が形成され、ハンドルアダプタ72の多角形の接合ブロック722が穿孔141の外側に位置し、ハンドル7の多角形の接合溝71に対応して接合される。
固定座4上には、ワイヤ外れ防止杆8及びブレーキユニット9が取り付けられ、ワイヤ外れ防止杆8によりシーブ5の上方が覆われる。ブレーキユニット9は、ドラムブレーキ91でもよく、ベース1に設けられた1組のブレーキ動力源911を含む。ブレーキ動力源911は、電磁弁でもよく、両側にそれぞれ設けられた伝動軸912と、2つのブレーキアーム913と、を有する。2つのブレーキアーム913は、収容区間41の左右両側に形成された開口に位置し、2つのブレーキアーム913の上端は、ブレーキ動力源911の伝動軸912とそれぞれ組み合わされ、2つのブレーキアーム913の底端にはベース1がそれぞれ枢着される。2つのブレーキアーム913の内面の収容区間41の左右両側に形成された開口には、第1のブレーキパッド914がそれぞれ設けられ、シーブ5の位置が対応する。ブレーキアーム913の上下両端間には、ベース1を介して弾性アセンブリ915が取り付けられる。
本実施形態の巻上機は、取付け前又は使用前(特に一定時間使用しない場合)に、ハンドル7をハンドルアダプタ72により出力軸32に接続し、作業員がハンドル7を手で握り、ハンドル7により出力軸32を旋回させ、手動により出力軸32に異音・干渉、錆びなどが発生していないか否かを検査する。この手動の検査作業は、一般の検査・メンテナンスを行うときに行ってもよく、検査に合格した後、ハンドル7を取り外してもよい。
本実施形態の巻上機を建物のエレベーターシャフトに取付け、ロータリーエンコーダ6が固定座4の前側に取付けられているため、ベース1の後側がエレベーターシャフトの壁に当接されて取付ける際に大きなスペースを取らない。また、ロータリーエンコーダ6が故障して修理しなければならないときに、作業員が固定座4の前側に設けたロータリーエンコーダ6を直接修理するか交換することができるため、巻上機全体を取外す必要がなく、巻上機を前後に反転させるステップにより、ロータリーエンコーダ6に対して修理・交換を行う利便性を大幅に高めることができる。また、停電・電源停止などによりエレベータのカゴが停止したときに、ハンドル7をハンドルアダプタ72に取付け、手動方式によりエレベータのカゴを指定の階まで動かすと、エレベータのカゴに閉じ込められた人員を救助したり物を回収したりすることができる。
本実施形態の巻上機を実際に駆動する際、固定子2に給電し、回転子3との間に回転磁界を発生させて回転子3を旋回させると、固定子2が珪素鋼板に一体に巻回されて成形されているため、固定子2が小型化されて珪素鋼板の材料の無駄を減らし、製造時間を短縮し、巻線コイルの高さを低減し、固定子2の各巻線スロット内のコイルの断面積を大幅に増大させ、巻線係数を高めてコイルのスロット占有率を高め、単位面積当りの電流量を高めるともに、トルク及び発電効率を高めることができる。
回転子3が出力軸32を介して接続されたシーブ5を旋回させると、シーブ5が収容された収容区間41の左右両側に形成された開口により、シーブ5が旋回したときに強制的に対流を発生させ、シーブ5などの運転により発生する温度上昇を抑え、シーブ5などの運転効率を高める。これに伴ってシーブ5上に巻付けたワイヤaは、エレベータのカゴを牽引して昇降動作を行う。このときに出力軸32の前端位置に対応したロータリーエンコーダ6は、出力軸32の回転数を検出し、エレベータのカゴが変位したリアルタイムの位置に変換し、ロータリーエンコーダ6の検出ピン61を出力軸32の第1のスロット321に組み合わせて挿設して位置決めする設計により、ロータリーエンコーダ6の信号解析度及び信号フィードバック速度を高め、制御精度を高めることができる。
エレベータのカゴが所定の階に到達して運転を停止する場合、ドラムブレーキ91のブレーキ動力源911を駆動し、ブレーキ動力源911の2つの伝動軸912により2つのブレーキアーム913を作動させ、2つのブレーキアーム913が取り付けられた第1のブレーキパッド914を、収容区間41の左右両側に形成された開口から収容区間41内に進入させ、シーブ5の両側に当接させ、シーブ5の旋回を停止させ、エレベータのカゴを所望の階に停める。
シーブ5の制動を解除する場合、ブレーキ動力源911の2つの伝動軸912により2つのブレーキアーム913を復位させると、2つのブレーキアーム913上の第1のブレーキパッド914はシーブ5の当接から解除され、シーブ5の運転が回復し、エレベータのカゴが昇降する。
本実施形態の出力軸32は、前後両端にそれぞれ設けた第1の軸受13及び第2の軸受43により支えられ、シーブ5が出力軸32の中段部に位置するため、カゴの重量、つり合いおもり、人員の重量及び反作用力により発生する径方向の負荷により、シーブ5が出力軸32上に作用し、出力軸32に偏心が発生することを防ぎ、出力軸32に作用する径方向の負荷が第1の軸受13及び第2の軸受43を介してベース1及び固定座4に伝達され、出力軸32が受ける径方向の負荷が均等に分散され、出力軸32が早めに断裂して損壊してしまうことを防ぐ。
また、本実施形態は、シーブ5の上方を覆うワイヤ外れ防止杆8が配設され、シーブ5上のワイヤaが外れることを防ぎ、ワイヤaがシーブ5上にきれいに巻付けられた状態に維持され、エレベータのカゴの昇降の円滑性、安定性が高い。またワイヤaが外れたときに、ワイヤ外れ防止杆8が減速、ブレーキの機能を有するため、危険が発生することを防ぎ、エレベータ装置の安全性を高める。
本実施形態のブレーキユニット9は、ドラムブレーキ91の他、図5に示すように、プレート式ブレーキ92でもよい。プレート式ブレーキ92は、主にベース1の左右両側にブレーキ動力源921がそれぞれ取り付けられている。ブレーキ動力源921は電磁弁でもよく、ブレーキ動力源921の伝動軸には磁性の第2のブレーキパッド922が取り付けられ、2つの磁性の第2のブレーキパッド922が収容区間41の左右両側に形成された開口にそれぞれ位置し、シーブ5の位置に対応する。そのため、2つのブレーキ動力源921が作動すると、2つの磁性の第2のブレーキパッド922がシーブ5に近づき、磁性によりシーブ5の旋回を停止し、磁性ブレーキ効果を得る。
図6を併せて参照する。図6に示すように、本実施形態のブレーキユニット9には、ディスクブレーキ93を採用してもよい。ディスクブレーキ93は、ベース1に設けた1組のブレーキ動力源を含むとともに、ブレーキ動力源にブレーキパッドを連結し、ブレーキパッドがベース1の後側に位置し、回転子3の出力軸32の後端位置に対応する。ブレーキ動力源がブレーキパッドを出力軸32の後端に押付けると、出力軸32によりシーブ5の旋回が停止する。また、使用者のニーズに応じ、ドラムブレーキ91とディスクブレーキ93とを組み合わせて使用するか、プレート式ブレーキ92及びディスクブレーキ93を組み合わせて使用すると、シーブ5に対する高いブレーキ効率が得られる。
本実施形態は、固定子2をベース1のモータチャンバ11の中央部の組立部12に嵌着させ、回転子3の磁石片31を固定子2の周りに周設させてアウタロータの形態に構成する以外に(図2を参照する)、図7に示すように、回転子3をモータチャンバ11の組立部12の端面に設け、回転子3の周側に複数の磁石片31を設け、固定子2をモータチャンバ11のチャンバ壁に取付け、固定子2を回転子3の周側の磁石片31に周設し、インナロータの形態に構成してもよい。また、本実施形態は使用者のニーズに応じ、ロータリーエンコーダ6を前側の固定座4か、後側のベース1に選択的に取付けてもよい。
ロータリーエンコーダ6をベース1の後側に取付ける場合、ロータリーエンコーダ6をベース1の第1の組立孔121に取付けるとともに、ロータリーエンコーダ6の検出ピン61を出力軸32の後端の第2のスロット322に対応して挿設させてから、カバー62によりロータリーエンコーダ6を覆った後、ロック部材によりカバー62とベース1とを螺着し、ベース1の第1の組立孔121中にロータリーエンコーダ6を位置決めさせる。ロータリーエンコーダ6をベース1の後側に付け替える際、ディスクブレーキ93のブレーキ動力源を固定座4に取付け、ブレーキパッドにより出力軸32前端に対してブレーキ動作を行う。ロータリーエンコーダ6をベース1の後側に取付ける場合、ハンドルアダプタ72を出力軸32の前端の第1のスロット321に付け替えてから、カバー14により固定座4の前側を覆うように結合する。ここで、同様にハンドルアダプタ72を介してハンドル7を出力軸32に連結し、手動により出力軸32に異音・干渉、錆びなどが発生していないか否かを検査する。また、エレベータのカゴが停止したときに、ハンドル7によりエレベータのカゴを指定の階まで動かすと、エレベータのカゴに閉じ込められた人員を救助したり物を回収したりすることができる。
上述したことから分かるように、本考案のエレベータ用巻上機の構造は、以下(1)〜(11)の長所を有する。
(1)巻上機の出力軸は、その前後端に設けられた軸受により支えられ、シーブが出力軸の中段位置に設けられているため、巻上機が作動するときに径方向の負荷が発生し、出力軸が偏心してしまうことを防ぎ、巻上機の使用寿命を延ばす。
(2)巻上機の出力軸は、その前後端に設けられた軸受により支えられ、出力軸に作用する径方向の負荷が軸受を介し、それが取り付けられたベース及び固定座に伝達され、出力軸が受ける径方向の負荷が均等に分散されるため、出力軸が早めに断裂・損壊してしまうことを防ぐ。
(3)ロータリーエンコーダが巻上機の前側に設けられているため、ロータリーエンコーダが故障して修理する必要がある場合、巻上機の前側に設けられたロータリーエンコーダを作業員が直接修理するか交換することができるため、巻上機全体を取外して巻上機の前後を反転させる必要がなく、ロータリーエンコーダの修理・交換の利便性が高い。
(4)ロータリーエンコーダが巻上機の前側に設けられているため、ロータリーエンコーダがベースの後側から突出されて巻上機のベースの後側がエレベーターシャフトの壁に直接当接されることを防ぎ、巻上機を設置するときに広いスペースが必要ないため、巻上機の設置に便利である。
(5)シーブの上方をワイヤ外れ防止杆により覆うことにより、シーブ上のワイヤが外れてしまうことを防ぎ、ワイヤが外れそうになるときに、ワイヤ外れ防止杆が減速・ブレーキ機能を有するため、危険が発生することを防ぎ、エレベータ装置の安全性を高めることができる。
(6)固定子が珪素鋼板に一体に巻回されて成形されているため、多数の珪素鋼板を積層する工程は必要なく、製造時間が大幅に短縮される上、多数の珪素鋼板をそれぞれプレス成形するときに材料が無駄とならず、多数の珪素鋼板がプレス工程により変形したりバリが発生したりして、積層した後の体積が大きくなりすぎることを防ぎ、固定子が小型化されるため、固定子の各巻線スロット内のコイルの断面積が相対的に大幅に増大し、コイルのスロット占有率及び巻線係数を高め、単位面積当りの電流量を高めるともに、トルク及び発電効率を高めることができる。
(7)ベースと固定座との間に形成された収容区間の左右両側に形成された開口により、シーブが旋回すると強制的に対流効果が発生し、シーブなどの運転により発生する温度上昇を抑え、シーブなどの運転効率を高めることができる。
(8)回転子の出力軸の端部に形成されたスロットに、ロータリーエンコーダの検出ピンを挿設することにより、ロータリーエンコーダの信号解析度及び信号フィードバック速度を高め、制御精度を高めることができる。
(9)ドラムブレーキ、プレート式ブレーキ、ディスクブレーキなどの様々なブレーキに適用可能であり、使用者のニーズに応じ、ドラムブレーキとディスクブレーキとを組み合わせて使用するか、プレート式ブレーキとディスクブレーキとを組み合わせて使用すると、シーブに対するブレーキ効率を高めることができる。
(10)ロータリーエンコーダがカバーにより位置決めされるため、使用者のニーズに応じて選択的にロータリーエンコーダを前側の固定座に取付けるか後側のベースに取付け、ロータリーエンコーダの取付け位置を変更する場合、固定座又はベースに対するカバーの螺着を解除すると、ロータリーエンコーダを取外して所望の位置に取付けることができるため、ロータリーエンコーダの取付け及び位置交換を容易に行うことができる。
(11)出力軸のロータリーエンコーダが取付けられた側の反対側には、ハンドルアダプタが螺着されているため、容易にハンドルを取付けることができ、ハンドルにより手動で出力軸を旋回させ、出力軸に異音・干渉、錆びなどが発生していないか否かを検査するか、停電・電源停止などによりエレベータのカゴが停止したときに、ハンドルによりエレベータのカゴに閉じ込められた人員を救助するか物を回収することができる。
1 ベース
2 固定子
3 回転子
4 固定座
5 シーブ
6 ロータリーエンコーダ
7 ハンドル
8 ワイヤ外れ防止杆
9 ブレーキユニット
11 モータチャンバ
12 組立部
13 第1の軸受
14 カバー
15 第1のロック部材
31 磁石片
32 出力軸
41 収容区間
42 第2の組立孔
43 第2の軸受
61 検出ピン
62 カバー
63 第2のロック部材
71 接合溝
72 ハンドルアダプタ
91 ドラムブレーキ
92 プレート式ブレーキ
93 ディスクブレーキ
121 第1の組立孔
141 穿孔
321 第1のスロット
322 第2のスロット
621 嵌合槽
721 ロック部
722 接合ブロック
911 ブレーキ動力源
912 伝動軸
913 ブレーキアーム
914 第1のブレーキパッド
915 弾性アセンブリ
921 ブレーキ動力源
922 第2のブレーキパッド
a ワイヤ

Claims (3)

  1. 巻上機のベースと、固定座とを備えた、エレベータ用巻上機の構造であって、
    前記ベースには、モータチャンバが形成され、
    前記モータチャンバ内には、互いに対応した固定子及び回転子が配設され、
    前記回転子の中心部には、出力軸が取付けられ、前記出力軸上には、シーブが取り付けられ、前記ベースには、第1の組立孔が形成され、前記ベースの前記第1の組立孔には、前記出力軸の後端が挿設され、
    前記固定座は、前記ベースの前側に位置するとともに、前記ベースの前側に連結され、前記固定座には、第2の組立孔が形成され、前記固定座の前記第2の組立孔には、前記出力軸の前端が挿設され、前記固定座と前記ベースとの間には、収容区間が形成され、前記収容区間の左右両側には、開口がそれぞれ形成され、前記収容区間に前記シーブが位置し、前記シーブが前記出力軸の中段位置に配設されることを特徴とする、
    エレベータ用巻上機の構造。
  2. 前記固定座上には、ワイヤ外れ防止杆が取り付けられ、前記ワイヤ外れ防止杆により前記シーブの上方が覆われることを特徴とする請求項1に記載のエレベータ用巻上機の構造。
  3. 前記固定子は、長尺状の珪素鋼板に一体に巻回されてリング体に成形されることを特徴とする請求項1に記載のエレベータ用巻上機の構造。
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