JP3230327U - 圧力センサ - Google Patents

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尚信 大川
尚信 大川
矢澤 久幸
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Abstract

【課題】キャップを接着剤によって基材に接続する際に接着剤がキャップの外側にはみ出ることを抑制できる圧力センサを提供する。【解決手段】圧力センサ1は、圧力検出素子10と、圧力検出素子10を実装する基材20と、基材20における圧力検出素子10の周辺を囲む取り付け面に接着剤70によって取り付けられる筒状のキャップ50と、を備え、キャップ50における取り付け面と対向する端面51には、キャップ50の外周面53から内周面52に向かう方向に取り付け面からの距離が増加する斜面を有する誘引凹部55が設けられ、接着剤70の一部が誘引凹部55内に埋め込まれている。【選択図】図1

Description

本発明は、圧力センサに関し、より詳しくは、圧力検出素子の周囲を筒状のキャップで覆う圧力センサに関するものである。
近年、圧力センサの高精度化の要求が高まり、圧力検出素子の周囲に筒型のキャップを取り付けたものがある。特許文献1には、ケースとキャップとの接合の際に接着剤が内部に入ることを防止するために、キャップに先端側にいくほど肉厚が小さくなるテーパを設けた構成が開示される。
特許文献2には、接着剤が圧力導入孔を塞いでしまうことを防止するために、接着部の側面をテーパ形状とした構成が開示される。
特許文献3には、回路基板にスリーブ(枠部品)を接着する際に接着剤がセンサに付着することを防止するため、スリーブの内壁面にテーパを設け、這い上がらせるようにした構成が開示される。
特許文献4には、上ケースと下ケースとを接合するケース構造体において、接着剤が内部に入らないようにするために、下ケースに接着剤溜め部を設け、上ケースに突出部を設けた構成が開示される。
特開2000−206137号公報 特開2013−167468号公報 特開2015−090318号公報 特開平9−199864号公報
しかしながら、特許文献1、2に記載の構成では、キャップを取り付ける際にキャップを押圧すると接着剤が外側にはみ出す可能性がある。接着剤がキャップの外側にはみ出していると、外形寸法を保障することができない。例えば、キャップの外周面を取り付け基準としている場合には、キャップからはみ出した接着剤によって取り付け位置がばらつくことになり、圧力センサを正確な位置や角度で取り付けることができないと、検出精度の低下を招く。また、特許文献3に記載の構成では、ビーズ等の追加部品が必要なため、量産性向上の妨げとなる。また、特許文献4に記載の構成では、接着剤がケースの外側に流れてしまう。
本発明は、キャップを接着剤によって基材に接続する際に接着剤がキャップの外側にはみ出ることを抑制できる圧力センサを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の一態様は、圧力検出素子と、圧力検出素子を実装する基材と、基材における圧力検出素子の周辺を囲む取り付け面に接着剤によって取り付けられる筒状のキャップと、を備え、キャップにおける取り付け面と対向する端面の中央部には、キャップの外周面から内周面に向かう方向に取り付け面からの距離が増加する部分を有する誘引凹部が設けられ、接着剤の一部が誘引凹部内に埋め込まれたことを特徴とする圧力センサである。
このような構成によれば、キャップを接着剤によって基材に取り付ける際に、キャップへの押圧力で接着剤が拡がっても、拡がった接着剤は誘引凹部内に入り込む。すなわち、接着剤は誘引凹部に沿ってキャップの外周面から内周面に向かう方向に拡がりながら誘引凹部内に引き込まれ、キャップの外周面から外側にはみ出ないようになる。
上記圧力センサにおいて、誘引凹部は、テーパ面または曲面を有していることが好ましい。これにより、キャップを取り付ける際に拡がる接着剤は、誘引凹部のテーパ面または曲面によってスムーズに誘引凹部内に引き込まれるようになる。
上記圧力センサにおいて、キャップは導電性を有し、基材には、接地電位となる接地電極が設けられていてもよい。これにより、導電性を有するキャップを取り付けた際に、キャップによって電磁的なシールドや、ESD(Electro Static Discharge:静電気放電)対策を施すことができる
上記圧力センサにおいて、基材は、圧力検出素子が載置された凹部を有し、取り付け面は凹部の周囲に設けられ、キャップは、凹部内に位置するように端面から突出する突出部を有していることが好ましい。これにより、キャップを取り付ける際にキャップの突出部が凹部の内側に嵌合して確実に位置決めされるとともに、突出部と凹部の内側面との間に接着剤の流れ込みの経路が構成される。接着剤が突出部と凹部の内側面との間に位置する部分を有することにより、接着剤の外側への流出を積極的に抑制できる。
上記圧力センサにおいて、突出部の先端面は基材側に向けて凸型となっていてもよい。これにより、凹部の内側に突出部を嵌合させる際のはめ込みを容易にできる。また、キャップが導電性を有し、基材に接地電極が設けられている場合には、凸型の対向面と接地電極との対向面積が狭くなり、ESD対策における放電性を高めることができる。
接着剤は突出部と基材との隙間に入り込んだ部分を有していてもよい。この部分を有することにより、キャップ内にゲル剤を充填した際に突出部と基板との間にゲル剤が充填されない領域が形成されにくくなる。
キャップが導電性を有し、接着剤は非導電性であって、基材には接地電位となる接地電極が設けられた場合において、突出部と接地電極とが接していてもよいし、突出部と接地電極との間に隙間が設けられていてもよい。突出部と接地電極とが接していれば、キャップの電位を接地電位にすることが安定的に実現される。突出部と接地電極との間に隙間が設けられていれば、ESD(Electro Static Discharge)が発生した際に、この隙間にて優先的に放電を行わせて、ESDに基づく電流を接地側に流すことができる。
キャップが導電性を有し、接着剤は導電性を有していてもよい。かかる構成を備えることにより、キャップの電位を接地電位にすることが安定的に実現される。
本発明によれば、キャップを接着剤によって基材に接続する際に接着剤のはみ出しを抑制することができる圧力センサを提供することが可能になる。
(a)および(b)は、本実施形態に係る圧力センサの構成を例示する図である。 キャップ取り付け部分の拡大断面図である。 参考例に係る圧力センサのキャップ取り付け部分の拡大断面図である。 (a)〜(c)は、参考例に係る圧力センサにおけるキャップの取り付け時の接着剤の拡がりの様子を例示する模式断面図である。 (a)〜(c)は、本実施形態に係る圧力センサにおけるキャップの取り付け時の接着剤の拡がりの様子を例示する模式断面図である。 (a)は、本実施形態に係る圧力センサが筐体に取り付けられた状態を例示する断面図であり、(b)は、参考例に係る圧力センサが筐体に取り付けられた状態を例示する断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の説明では、同一の部材には同一の符号を付し、一度説明した部材については適宜その説明を省略する。
(圧力センサの構成)
図1(a)および(b)は、本実施形態に係る圧力センサの構成を例示する図である。
図1(a)には圧力センサ1の断面図が示され、図1(b)には圧力センサ1の平面図が示される。図1(a)に示す断面図は、図1(b)に示すA−A線断面図である。
図2は、キャップ取り付け部分の拡大断面図である。
図1に示すように、本実施形態に係る圧力センサ1は、印加される圧力を圧力検出素子10で検出するセンサである。圧力センサ1は、圧力検出素子10と、圧力検出素子10を実装する基材20と、接着剤70によって基材20に取り付けられる筒状のキャップ50とを備える。キャップ50の内側(筒内)にはゲル剤90が充填されており、防水型の圧力センサ1が構成される。
圧力検出素子10は、例えばシリコンの半導体にエッチング等でダイアフラムを形成したチップ部品である。基材20は、例えばアルミナなどのセラミックスの積層基板となっている。基材20には圧力検出素子10のほか回路素子15も実装される。本実施形態では、小型化のため圧力検出素子10と回路素子15とが重ね合わされている。なお、圧力検出素子10および回路素子15は基材20上に並置されていてもよい。
基材20には、例えばメタライズパターンによるパッド電極30および接地電極40が形成される。圧力検出素子10と回路素子15とはボンディングワイヤ80によって接続される。また、圧力検出素子10は回路素子15を経由してボンディングワイヤ80によりパッド電極30と接続される。
接地電極40は、圧力検出素子10および回路素子15の外側を囲むように基材20上に設けられる。接地電極40は接地電位となっており、パッド電極30とは離間して設けられる。本実施形態では、基材20における圧力検出素子10が載置される位置に凹部20aが設けられる。凹部20aは、基材20の中央部分を周辺部分に比べて薄くすることで構成してもよいし、圧力検出素子10の周囲を囲むように所定の厚さの枠部25を設けることで構成してもよい。本実施形態では基材20に枠部25が設けられており、この枠部25に接地電極40が設けられている。
キャップ50は金属などの導電性材料によって形成される。筒型のキャップ50は内周面52、外周面53および基材20との対向する端面51を有する。キャップ50は基材20上において圧力検出素子10および回路素子15の外側を囲むように取り付けられる。この際、キャップ50の端面51は接着剤70によって基材20に取り付けられる。具体的には、キャップ50の端面51と基材20の枠部25の取り付け面25aとが対向するようにキャップ50が接着剤70によって取り付けられる。
本実施形態では、キャップ50における端面51に誘引凹部55が設けられる。誘引凹部55は、キャップ50の外周面53側(以下、単に「外周側」とも言う。)の端部が外周面53に達しないように設けられるため、誘引凹部55の外周側には、枠部25の取り付け面25aに対向する面が位置することになる。また、誘引凹部55は、キャップ50の外周面53から内周面52に向かう方向(以下、単に「内側方向」とも言う。)に基材20の取り付け面25aからの距離が増加する部分としての斜面55aを有する。
キャップ50の端面51にこのような誘引凹部55が設けられていることで、キャップ50を接着剤70によって基材20に取り付ける際に、キャップ50への押圧力で接着剤70が拡がっても、拡がった接着剤70が誘引凹部55内に引き込まれやすくなる。すなわち、誘引凹部55の斜面55aにおける取り付け面25aからの距離が内側方向に増加するように設けられているため、端面51と取り付け面25aとの間の圧力は外側よりも内側のほうが低くなる。この内側方向に向けた圧力の傾斜によって接着剤70は外側よりも誘引凹部55内に引き込まれる。これにより、枠部25の取り付け面25aとキャップ50の端面51との間に位置する接着剤70は、誘引凹部55よりも外周側に拡がる量が制限され、結果、接着剤70はキャップ50の外周面53から外側にはみ出ることなく拡がるようになる。
誘引凹部55の斜面55aは、テーパ面または曲面を有していることが好ましい。これにより、キャップ50を取り付ける際に拡がる接着剤70は、誘引凹部55の斜面55aにおけるテーパ面または曲面によってスムーズに誘引凹部55内に引き込まれるようになる。なお、誘引凹部55の斜面55aには、内側方向に取り付け面25aからの距離が段階的に増加するもの(階段状など)も含まれる。
キャップ50の端面51には、凹部20a内に位置するように端面51から突出する突出部58が設けられていてもよい。これにより、キャップ50を取り付ける際にキャップ50の突出部58が枠部25の内側に嵌合して確実に位置決めされる。
また、突出部58と枠部25との間に接着剤70の流れ込みの経路が構成される。すなわち、突出部58が枠部25の内側に嵌め込まれると、突出部58の先端は、枠部25の取り付け面25aよりも下側に位置する。これによって、接着剤70の内側方向への流出経路が屈曲することになり、直線的な流出経路に比べて接着剤70の内側方向への拡がりの空間が増加する。これにより、接着剤70の外側への流出を積極的に抑制することができる。
また、接着剤70の流出経路が屈曲することで、直線的な流出経路に比べて接着面積を増加させることができる。したがって、接着剤70は、キャップ50の突出部58と基材20の凹部20aの内側面との間に位置する部分を有することが好ましい。接着剤70は、突出部58と基材20との隙間にも入り込んでいることがさらに好ましい。これにより、キャップ50内にゲル剤90を充填する際、突出部58と基材20との間にゲル剤90が充填されない領域(空間)が出来てしまうことを回避することができる。
また、基材20におけるキャップ50の突出部58と対向する位置に接地電極40が設けられていてもよい。これにより、導電性を有するキャップ50を取り付けた際に、キャップ50の突出部58と接地電極40とが導通状態になれば、キャップ50が接地電位となり、キャップ50で囲まれた圧力検出素子10および回路素子15に対して電磁的なシールドの役目を果たすことになる。突出部58と接地電極40とを導通状態にするためには、接着剤70として導電性を有するものを用いてもよいし、接着剤70として非導電性のものであっても突出部58と接地電極40とが接するようになっていてもよい。
導電性を有するキャップ50を取り付けた際に、キャップ50の突出部58と接地電極40との間に僅かな隙間(数μmから数十μm程度)を設けておくようにしてもよい。このような隙間があることで、ESD(Electro Static Discharge:静電気放電)が発生した際にキャップ50からこの隙間を介して接地側へ電流を流し、圧力検出素子10や回路素子15を保護することができる(ESD対策)。
ここで、突出部58の先端面は基材20側に向けて凸型になっていてもよい。これにより、枠部25の内側に突出部58を嵌合させる際のはめ込みを容易にできる。また、キャップ50が導電性を有し、基材20に接地電極40が設けられている場合には、突出部58の凸型の先端面と接地電極40との対向面積が狭くなり、ESD対策における放電性を高めることができる。
(参考例)
図3は、参考例に係る圧力センサのキャップ取り付け部分の拡大断面図である。
参考例に係る圧力センサ2においては、キャップ50の基材20側の端面51と枠部25とを対向させて、接着剤70によってキャップ50を取り付けている。端面51および枠部25の取り付け面25aのそれぞれは平坦であるため、端面51と取り付け面25aとの間の接着剤70は、キャップ50の押圧力によって内側および外側の両方に拡がることになる。
図4(a)〜(c)は、参考例に係る圧力センサにおけるキャップの取り付け時の接着剤の拡がりの様子を例示する模式断面図である。
先ず、図4(a)に示すように、枠部25の取り付け面25aに接着剤70を塗布する。次に、図4(b)に示すように、キャップ50を枠部25の上に取り付ける。この際、キャップ50の端面51と枠部25の取り付け面25aとを付き合わせるようにして、キャップ50を枠部25側に押圧していく。
キャップ50を押圧すると、図4(c)に示すように、キャップ50の端面51と枠部25の取り付け面25aとの間で接着剤70が潰され、内側および外側の両方に拡がっていく。ここで、接着剤70は、端面51および取り付け面25aの全体(全周)に隙間無く行き渡るように、ある程度の余剰分を含めて塗布されている。したがって、接着剤70の余剰分は、キャップ50の内周面52および外周面53の両方からはみ出ることになる。
図5(a)〜(c)は、本実施形態に係る圧力センサにおけるキャップの取り付け時の接着剤の拡がりの様子を例示する模式断面図である。
先ず、図5(a)に示すように、枠部25の取り付け面25aに接着剤70を塗布する。接着剤70の塗布は、参考例の場合(図4(a)参照)と同様である。
次に、図5(b)に示すように、キャップ50を枠部25の上に取り付ける。この際、キャップ50の突出部58を枠部25の内側に嵌め込むようにする。そして、キャップ50の端面51と枠部25の取り付け面25aとを付き合わせるようにして、キャップ50を枠部25側に押圧していく。
キャップ50を押圧すると、キャップ50の端面51と枠部25の取り付け面25aとの間で接着剤70が潰され拡がっていく。この際、本実施形態では、端面51に誘引凹部55が設けられているため、拡がろうとする接着剤70は内側方向に向けて誘引凹部55内に引き込まれていく。
さらにキャップ50を押圧していくと、図5(c)に示すように、突出部58の枠部25の内側への嵌合とともに、誘引凹部55からはみ出した接着剤70が突出部58と枠部25の内周面との間、および突出部58の先端と基材20との間に充填される。このような誘引凹部55が設けられているため、誘引凹部55の内部に接着剤70は優先的に埋め込まれ、誘引凹部55よりも外周側に拡がる接着剤70の量は制限される。それゆえ、接着剤70が拡がったとしてもキャップ50の外周面53から外側にははみ出ないことになる。また、突出部58を有することにより、キャップ50と枠部25との接着面積を増やすことができ、キャップ50を枠部25により安定的に固定することができる。
このように、本実施形態に係る圧力センサ1では、キャップ50の外周面53から外側に接着剤70がはみ出ない。ここで、キャップ50の外周面53や枠部25の表面25bは、圧力センサ1の取り付けの基準面となる。それゆえ、図6(a)に示されるように、本実施形態に係る圧力センサ1を筐体100の取り付け穴100hに取り付けたときに、キャップ50が取り付け穴100hに適切に嵌合される。このように嵌合されると、外周面53や枠部25の表面25bを基準として圧力センサ1が正確な位置や角度で取り付けられ、検出精度を適切に確保できる。また、キャップ50の絞り部50aに設けられたOリング等のシール材150による気密も適切に行われるため、圧力センサ1が取り付けられた部分で防水性が低下しにくい。
これに対し、キャップ50の外周面53から接着剤70がはみ出ていると、圧力センサを外周面53に合わせて筐体100の取り付け穴100hに取り付ける際、外周面53にはみ出た接着剤70のために取り付け穴100hにキャップ50が入り込みにくくなる場合がある。この状態でキャップ50を取り付け穴100hに無理に押し込むと、キャップ50が破損してしまうおそれがある。
また、図6(b)に示される参考例に係る圧力センサ2のように、外周面53の一部からはみ出した接着剤70のために、キャップ50を取り付け穴100hに取り付けても、取り付けられた圧力センサ2の枠部25の表面25bと筐体100との間に隙間が発生する場合がある。この場合には、圧力センサ2は本来取り付けられるべき位置とずれた位置に配置されるため、センサとしての検出精度が低下するおそれがある。また、キャップ50の外周面53が取り付け穴100hに対して斜めに取り付けられた状態となるため、キャップ50の絞り部50aに設けられたOリング等のシール材150による気密が適切に行われにくくなることが懸念される。シール材150での気密が不十分になると、防水性が低下して、シール材150を越えて外部から水分が侵入しやすくなる。シール材150を越えて侵入した水分は、圧力センサ2の枠部25の表面25bと筐体100との間の隙間からさらに内部へと侵入して、圧力センサ2が取り付けられた機器の動作不良をもたらすおそれがある。
図6(b)に示されるほどキャップ50の外周面53から接着剤70がはみ出していない場合であっても、はみ出した接着剤70がキャップ50の外周面53と取り付け穴100hとの間に位置することにより、外周面53と取り付け穴100hとの嵌合が適切に行われない場合がある。このような場合には、圧力センサ2の位置決めは外周面53や取り付け穴100hを基準としているため、圧力センサ2は所期の位置からずれて配置される。この配置ずれは、圧力センサ2の検出精度を低下させる原因となり得る。このように、キャップ50の外周面53からはみ出した接着剤70は、キャップ50の破損、圧力センサ2の検出精度の低下、圧力センサ2が取り付けられた部分の防水性の低下といった各種不具合の原因となる。
以上説明したように、本実施形態によれば、キャップ50を接着剤70によって基材20に接続する際にキャップ50の外周面53から外側に接着剤70がはみ出ることを抑制できる。これにより、キャップ50の外周面53を基準として圧力センサ1を正確な位置および角度で取り付けることが可能になる。それゆえ、本実施形態に係る圧力センサ1によれば、取り付け不良に起因する検出精度の低下が生じにくくなるとともに、圧力センサ1の破損や防水性の低下による機器の動作不良など致命的な問題が生じる可能性も適切に抑制される。
なお、上記に本実施形態を説明したが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。また、前述の各実施形態に対して、当業者が適宜、構成要素の追加、削除、設計変更を行ったものや、各実施形態の構成例の特徴を適宜組み合わせたものも、本発明の要旨を備えている限り、本発明の範囲に含有される。
1,2…圧力センサ
10…圧力検出素子
15…回路素子
20…基材
20a…凹部
25…枠部
25a…取り付け面
25b…表面
30…パッド電極
40…接地電極
50…キャップ
50a…絞り部
51…端面
52…内周面
53…外周面
55…誘引凹部
55a…斜面
58…突出部
70…接着剤
80…ボンディングワイヤ
90…ゲル剤
100…筐体
100h…取り付け穴
150…シール材

Claims (9)

  1. 圧力検出素子と、
    前記圧力検出素子を実装する基材と、
    前記基材における前記圧力検出素子の周辺を囲む取り付け面に接着剤によって取り付けられる筒状のキャップと、
    を備え、
    前記キャップにおける前記取り付け面と対向する端面には、前記キャップの外周面から内周面に向かう方向に前記取り付け面からの距離が増加する部分を有する誘引凹部が設けられ、
    前記接着剤の一部が前記誘引凹部内に埋め込まれていることを特徴とする圧力センサ。
  2. 前記誘引凹部は、テーパ面または曲面を有する、請求項1に記載の圧力センサ。
  3. 前記キャップは導電性を有し、
    前記基材には、接地電位となる接地電極が設けられた、請求項1または請求項2に記載の圧力センサ。
  4. 前記基材は、前記圧力検出素子が載置された凹部を有し、
    前記取り付け面は前記凹部の周囲に設けられ、
    前記キャップは、前記凹部内に位置するように前記端面から突出する突出部を有する、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の圧力センサ。
  5. 前記突出部の前記基材側の対向面は前記基材側に向けて凸型となっている、請求項4に記載の圧力センサ。
  6. 前記接着剤は前記突出部と前記基材との隙間に入り込んだ部分を有する、請求項5に記載の圧力センサ。
  7. 前記キャップは導電性を有し、前記接着剤は非導電性であって、前記基材には接地電位となる接地電極が設けられ、前記突出部と前記接地電極とが接する、請求項5または請求項6に記載の圧力センサ。
  8. 前記キャップは導電性を有し、前記接着剤は非導電性であって、前記基材には接地電位となる接地電極が設けられ、前記突出部と前記接地電極との間に隙間が設けられている、請求項5または請求項6に記載の圧力センサ。
  9. 前記キャップは導電性を有し、前記接着剤は導電性を有する、請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の圧力センサ。
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