JP3230011U - 吸収式冷凍機 - Google Patents

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Abstract

【課題】吸収器内に不凝縮ガスを滞留させることなく外部に排出し、冷房性能の低下を抑制する吸収式冷凍機を提供する。【解決手段】吸収式冷凍機は、連通方向及び鉛直方向と直交する方向に延在する複数の伝熱管延在部22aを有し、延在方向から見た場合において、複数の伝熱管延在部22aの全てに向けて濃溶液を供給する第1濃溶液分配器30と、延在方向から見た場合において、複数の伝熱管延在部22aのうち、ガス抽気管40に近接する伝熱管延在部22aに向けて濃溶液を供給する第2濃溶液分配器31と、一方が第1濃溶液分配器30に通じる第1流路51に接続され、他方が第2濃溶液分配器31に通じる第2流路52に接続され、濃溶液の流通方向を第1流路51と第2流路52との間で切り替える切替器50とを備える。【選択図】図3

Description

本考案は、吸収式冷凍機に関する。
従来、蒸発器、吸収器、再生器、及び凝縮器を備え、これらによる吸収式冷凍サイクルを利用して冷水を得る吸収式冷凍機が知られている。従来の吸収式冷凍機では、吸収器において、冷媒蒸気が吸収液で吸収された際に残存する不凝縮ガス(または不凝縮性ガス)を抽気するために伝熱管等を適切に配置することで、蒸発器から吸収器に流れる蒸気流に不凝縮ガス(例えば空気等)を乗せて運ぶ手法が取られている(例えば、特許文献1参照)。
吸収器では、濃溶液分配器に送られた高濃度の吸収液(濃溶液)が、底に設けられた供給口より落下し、滴下トレイに溜められる。吸収液が十分な量になると、サイフォン機能を有する滴下トレイ付属のドリッパーから順次伝熱管へと当該吸収液が供給される。この供給された吸収液が、伝熱管上で蒸気を吸収し、吸収器内全体を低圧に保つことで、蒸発器からの蒸気を誘引し、蒸気の流れが発生する。
蒸気流と共に吸収器に運ばれた不凝縮ガスは、当該吸収器において、蒸発器から最も遠い位置に設置されたガス抽気管からエジェクター(真空発生器)により徐々に排出される。原理上、ガス抽気管付近が吸収器内で最も圧力が低い場所とされることから、不凝縮ガスは、ガス抽気管付近へと集められる。
特許第2568769号
しかしながら、運転中に冷房負荷が低下した(例えば、冷却水温度が目標値に達して冷房が一時的に不要となった)場合、伝熱管に供給する吸収液の量を抑止するため、吸収器の性能が十分に発揮されていない箇所での蒸気の流れが阻害され、蒸気流と共に運ばれた不凝縮ガスが滞留する場合がある。この結果、蒸発器で発生した新たな蒸気流の吸収器への移動が阻害され、冷房性能の低下を招くことから、改善の余地がある。
本考案は、上記課題に鑑みてなされたものであり、吸収器内に不凝縮ガスを滞留させることなく外部に排出し、冷房性能の低下を抑制する吸収式冷凍機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本考案に係る吸収式冷凍機は、蒸発器伝熱管が配設された蒸発器内部空間を有し、前記蒸発器伝熱管の表面に散布された冷媒液が蒸発するときの気化熱で前記蒸発器伝熱管内の冷却水を冷却する蒸発器と、吸収器伝熱管が配設され、かつ前記蒸発器内部空間と連通する吸収器内部空間を有し、前記蒸発器から流入する冷媒蒸気を前記吸収器伝熱管の表面に散布される濃溶液で吸収させて希溶液を生成する吸収器と、前記希溶液を加熱して前記濃溶液と冷媒蒸気を生成する再生器と、前記再生器で生成された冷媒蒸気を凝縮して前記冷媒液を生成する凝縮器と、を有し、前記吸収器伝熱管は、前記蒸発器内部空間と前記吸収器内部空間とが連通する連通方向及び鉛直方向と直交する延在方向に延在し、前記延在方向から見た場合に、前記連通方向に互いに間隔を空けて並列され、かつ前記鉛直方向に互いに間隔を空けて並列された複数の伝熱管延在部を有し、前記吸収器は、前記吸収器内部空間のうち、前記連通方向における前記蒸発器内部空間と反対側に配設され、前記濃溶液による前記冷媒蒸気の吸収時に発生する不凝縮ガスを抽気するガス抽気管と、前記延在方向から見た場合において、複数の前記伝熱管延在部の全てに向けて前記濃溶液を供給する第1濃溶液分配器と、前記延在方向から見た場合において、複数の前記伝熱管延在部のうち、前記ガス抽気管に近接する前記伝熱管延在部に向けて前記濃溶液を供給する第2濃溶液分配器と、一方が前記第1濃溶液分配器に通じる第1流路に接続され、他方が前記第2濃溶液分配器に通じる第2流路に接続され、前記濃溶液の流通方向を前記第1流路と前記第2流路との間で切り替える切替器と、を備える、ことを特徴とする。
また、上記吸収式冷凍機において、前記切替器は、前記第1流路と前記第2流路との間の切り替えを冷房負荷に応じて自動で行うものであり、前記冷房負荷が低下した場合、前記第1流路から前記第2流路に切り替え、前記冷房負荷の低下が解消した場合、前記第2流路から前記第1流路に切り替える、ものである。
本考案に係る吸収式冷凍機によれば、吸収器内に不凝縮ガスを滞留させることなく外部に排出し、冷房性能の低下を抑制する、という効果を奏する。
図1は、本実施形態に係る吸収式冷凍機の概略構成を示すブロック図である。 図2は、本実施形態に係る吸収式冷凍機における蒸発器及び吸収器の概略構成を模式的に表した断面図である。 図3は、本実施形態における吸収器の要部の概略構成を模式的に表した平面図である。
以下に、本考案の実施形態に係る吸収式冷凍機について図面を参照して詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態により本考案が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、いわゆる当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
[実施形態]
図1は、本実施形態に係る吸収式冷凍機の概略構成を示すブロック図である。図2は、本実施形態に係る吸収式冷凍機における蒸発器及び吸収器の概略構成を模式的に表した断面図である。図3は、本実施形態における吸収器の要部の概略構成を模式的に表した平面図である。
なお、図示のX方向は、本実施形態における蒸発器及び吸収器の延在方向である。Y方向は、本実施形態における蒸発器及び吸収器の連通方向であり、延在方向と直交する方向である。Z方向は、本実施形態における蒸発器及び吸収器の鉛直方向であり、延在方向及び連通方向と直交する方向である。なお、鉛直方向は、少なくとも蒸発器及び吸収器の上下方向と同じ方向である。
本実施形態における吸収式冷凍機1は、図1に示すように、再生器10と、凝縮器11と、蒸発器12と、吸収器13とを備える。吸収式冷凍機1は、水を冷媒として用い、再生器10、凝縮器11、蒸発器12、及び吸収器13による吸収式冷凍サイクルを利用して冷水を生成するものである。
再生器10は、冷媒が液化した冷媒液RL(例えば、水)、及び、吸収液となる臭化リチウム(LiBr)が混合された稀溶液RSを加熱して、濃溶液CSと冷媒蒸気RFを生成するものである。ここで、稀溶液RSは、吸収液の濃度が低い溶液であり、濃溶液CSは、吸収液の濃度が高い溶液である。冷媒蒸気RFは、冷媒が蒸発気化したものである。
再生器10には、吸収器13から稀溶液管25を経由して稀溶液RSが供給される。再生器10は、稀溶液分配器16、及び、再生器伝熱管19が配設された再生器内部空間10aを有する。再生器内部空間10aは、凝縮器11の凝縮器内部空間11aと連通する。稀溶液分配器16は、稀溶液管25に接続されており、当該稀溶液管25を経由して稀溶液RSが流入する。吸収器13から稀溶液管25を経由して供給される稀溶液RSは、稀溶液分配器16により再生器伝熱管19に滴下(散布)される。再生器伝熱管19は、再生器10の外部に配設された熱媒管23に連結されており、内部に熱媒HMが流れる。熱媒HMは、再生器10の外部にある不図示の熱源から熱媒管23を経由して再生器伝熱管19を循環する。稀溶液分配器16により再生器伝熱管19に滴下された稀溶液RSは、再生器伝熱管19の内部を流れる熱媒HMによって加熱される。再生器10は、加熱により稀溶液RSから蒸気を放出させることにより、冷媒蒸気RF、及び、濃溶液CSを生成する。生成された冷媒蒸気RFは、凝縮器11に供給される。一方、生成された濃溶液CSは、濃溶液管28を経由して吸収器13に供給される。
凝縮器11は、再生器10から供給される冷媒蒸気RFを凝縮して冷媒液RLを生成するものである。凝縮器11は、凝縮器伝熱管20が配設された凝縮器内部空間11aを有する。凝縮器伝熱管20は、凝縮器11の外部に配設された冷却水管26に連結されており、内部に冷却水CW2が流れる。冷却水CW2は、凝縮器11の外部にある不図示の冷却塔から冷却水管26を経由して凝縮器伝熱管20を循環する。再生器10から供給される冷媒蒸気RFは、凝縮器伝熱管20の内部を流れる冷却水CW2によって凝縮され、冷媒液RLとなる。冷媒液RLは、凝縮器伝熱管20の表面を流下した後、冷媒液管24を経由して蒸発器12に供給される。
蒸発器12は、蒸発器伝熱管21の表面に散布された冷媒液RLが蒸発するときの気化熱で蒸発器伝熱管21内の冷却水CW2を冷却するものである。蒸発器12には、凝縮器11から冷媒液管24を経由して冷媒液RLが供給される。蒸発器12は、冷媒液分配器14、冷媒液滴下トレイ35、及び蒸発器伝熱管21が配設された蒸発器内部空間12aを有する。蒸発器内部空間12aは、吸収器13の吸収器内部空間13aと連通する。冷媒液分配器14は、冷媒液管24に接続されており、当該冷媒液管24を経由して冷媒液RLが流入する。凝縮器11から冷媒液管24を経由して供給される冷媒液RLは、冷媒液分配器14により冷媒液滴下トレイ35を経由して蒸発器伝熱管21に滴下(散布)される(図2)。蒸発器伝熱管21は、蒸発器12の外部に配設された冷水管27に連結されており、内部に冷水CW1が流れる。冷水CW1は、蒸発器12の外部にある不図示の室内機から冷水管27を経由して蒸発器伝熱管21を循環する。冷媒液分配器14により冷媒液滴下トレイ35を経由して蒸発器伝熱管21に滴下された冷媒液RLは、蒸発器12内が真空に近い状態にあることから、蒸発器伝熱管21の表面で蒸発し、冷媒蒸気RFとなる。冷媒蒸気RFは、蒸発器内部空間12aから吸収器内部空間13aに流れていく。蒸発器12は、蒸発器内部空間12aに、吸収器内部空間13aとの間を部分的に仕切るための仕切り板60やエリミネータ(不図示)を有する。冷媒液滴下トレイ35から滴下された冷媒液RLの一部は、仕切り板60の鉛直方向下側の底部に滞留させることが可能である。
吸収器13は、蒸発器12から流入する冷媒蒸気RFを吸収器伝熱管22の表面に散布される濃溶液CSで吸収させて希溶液を生成するものである。吸収器13には、再生器10から濃溶液管28を経由して濃溶液CSが供給される。吸収器13は、濃溶液分配器15、濃溶液滴下トレイ33、吸収器伝熱管22、及びガス抽気管40が配設された吸収器内部空間13aを有する。濃溶液分配器15は、濃溶液管28に接続されており、当該濃溶液管28を経由して濃溶液CSが流入する。再生器10から濃溶液管28を経由して供給される濃溶液CSは、濃溶液分配器15により濃溶液滴下トレイ33を経由して吸収器伝熱管22に滴下(散布)される(図2)。吸収器伝熱管22は、吸収器13の外部に配設された冷却水管26に連結されており、内部に冷却水CW2が流れる。冷却水CW2は、上述したように、冷却塔から冷却水管26を経由して吸収器伝熱管22を循環する。濃溶液分配器15により濃溶液滴下トレイ33を経由して吸収器伝熱管22に滴下された濃溶液CSは、吸収器伝熱管22の表面で冷媒蒸気RFを吸収し、稀溶液RSとなる。濃溶液CSによる冷媒蒸気RFの吸収により生じる吸収熱は、吸収器伝熱管22内を流れる冷却水CW2により除去される。冷媒蒸気RFの吸収により濃度が低下した稀溶液RSは、稀溶液管25を経由して再生器10に供給される。
濃溶液分配器15は、第1濃溶液分配器30、及び、第2濃溶液分配器31を含む。第1濃溶液分配器30は、延在方向から見た場合において、複数の伝熱管延在部22aの全てに向けて濃溶液を供給するものである。第1濃溶液分配器30は、鉛直方向及び延在方向と直交する連通方向に延在し、筐体状に形成されている。第1濃溶液分配器30は、複数の濃溶液滴下トレイ33に対応する複数の滴下孔30aを有する。複数の滴下孔30aは、鉛直方向からみた場合、第1濃溶液分配器30の底板に、第1濃溶液分配器30の延在方向に沿って間隔をあけて設けられている。第1濃溶液分配器30は、濃溶液管28を経由して供給され内部に滞留する濃溶液CSを、複数の滴下孔30aを介して複数の濃溶液滴下トレイ33に分配する。第1濃溶液分配器30内の濃溶液CSは、各滴下孔30aを通って各濃溶液滴下トレイ33に滴下される。
第2濃溶液分配器31は、延在方向から見た場合において、複数の伝熱管延在部22aのうち、ガス抽気管40に近接する伝熱管延在部22aに向けて濃溶液CSを供給するものである。第2濃溶液分配器31は、筐体状に形成されている。第2濃溶液分配器31は、図3に示すように、連通方向の長さが第1濃溶液分配器30の連通方向の長さより短い。第2濃溶液分配器31は、複数の濃溶液滴下トレイ33のうちの1つに対応する1つの滴下孔31aを有する。第2濃溶液分配器31は、延在方向から見た場合に、複数の濃溶液滴下トレイ33のうち、ガス抽気管40に最も近いものに向けて濃溶液CSを滴下する。第2濃溶液分配器31内の濃溶液CSは、滴下孔31aを通って、対応する濃溶液滴下トレイ33に滴下される。滴下孔31aの内径は、例えば、滴下孔30aの内径と同一である。
濃溶液滴下トレイ33は、伝熱管延在部22aの延在方向に沿って延在し、トレイ状(皿状)に形成されている。複数の濃溶液滴下トレイ33は、連通方向に一定の間隔をあけて配設されている。各濃溶液滴下トレイ33は、鉛直方向から見た場合、連通方向に隣り合う伝熱管延在部22aの間の鉛直方向上側に配置されている(図3)。各濃溶液滴下トレイ33の連通方向の幅は、当該濃溶液滴下トレイ33に滞留する濃溶液CSが連通方向の端から溢れて鉛直方向下側に流れ落ちた場合、連通方向に隣り合う伝熱管延在部22aに滴下されるように設定されている。
ガス抽気管40は、吸収器内部空間13aのうち、連通方向における蒸発器内部空間12aと反対側に配設され、濃溶液による冷媒蒸気RFの吸収時に発生する不凝縮ガス(例えば、空気)を抽気するものである。ガス抽気管40は、鉛直方向に延在し、隣り合う伝熱管延在部22aの間に配設されている。ガス抽気管40は、鉛直方向から見て、連通方向に配列された複数の伝熱管延在部22aのうち、連通方向における蒸発器内部空間12aと反対側の端部から蒸発器内部空間12aに向かって2列目と3列目との間に配置される。ガス抽気管40は、鉛直方向から見て、連通方向に配列された複数の濃溶液滴下トレイ33のうち、連通方向における蒸発器内部空間12aと反対側の端部にある1列目の濃溶液滴下トレイ33と2列目の濃溶液滴下トレイ33との間に配置される。ガス抽気管40は、例えば、鉛直方向から見た場合、延在方向における第1濃溶液分配器30と第2濃溶液分配器31との間に配置される。ガス抽気管40は、延在方向に沿って間隔をあけて複数の抽気孔を有する。ガス抽気管40は、一方の端部が、吸収器13の外部にある不図示のエジェクター(真空発生器)に接続され、エジェクターにより、複数の抽気孔を介して吸収器内部空間13aに滞留する不凝縮性ガスを吸い込み、外部に排出する。
吸収器伝熱管22は、図2、図3に示すように、連通方向及び鉛直方向と直交する延在方向に延在し、延在方向から見た場合に、連通方向に互いに間隔を空けて並列され、かつ鉛直方向に互いに間隔を空けて並列された複数の伝熱管延在部22aを有する。ここで、連通方向は、蒸発器内部空間12aと吸収器内部空間13aとが連通する方向と同義である。複数の伝熱管延在部22aのうち、鉛直方向に配列された伝熱管延在部群は、伝熱管屈曲部(不図示)により、延在方向の一方の端部が、隣り合う他方の伝熱管延在部22aの端部に連結され、延在方向の他方の端部が、隣り合う一方の伝熱管延在部22aの端部に連結される。そして、複数の伝熱管延在部群のうち、連通方向に隣り合うものの端部同士が連結され、一連の流路を構成している。言い換えると、吸収器伝熱管22は、複数の伝熱管延在部22aと、複数の伝熱管屈曲部とで一連の流路を構成している。
切替器50は、濃溶液管28の途中に配置されており、濃溶液CSの流路を切り替えるものである。切替器50は、一方が第1濃溶液分配器30に通じる第1流路51に接続され、他方が第2濃溶液分配器31に通じる第2流路52に接続され、濃溶液CSの流通方向を第1流路51と第2流路52との間で切り替える。切替器50は、第1流路51と第2流路52の切り替えを、手動で行うものであってもよいし、自動で行うものであってもよい。切替器50は、第1流路51と第2流路52の切り替えを自動で行う場合、例えば、冷房負荷に応じて行うことが可能である。この場合、切替器50は、例えば、冷房負荷の低下を検出する検出器(不図示)を有し、当該検出器が冷房負荷の低下を検出した場合、第1流路51から第2流路52に切り替える。また、切替器50は、例えば、第2流路52に切り替わっている状態において、上記検出器が冷房負荷の低下を検出しなくなった場合、第2流路52から第1流路51に切り替える。
吸収式冷凍機1は、例えば、入熱(ガスバーナーによる燃焼ガスを送り込む等)により運転されている。冷房が一時的に不要となった判断されると、先ずこの入熱を下げる。これにより、吸収液の循環する量が低下し、結果として濃溶液滴下トレイ33への濃溶液CSの供給量が低下することになる。更に、冷房が不要と判断され続けると、入熱が停止され、休止状態となる。休止状態では、吸収液の循環も止まることから、濃溶液滴下トレイ33への濃溶液CSの供給も止まる。したがって、冷房負荷が低下するとは、冷房が一時的に不要と判断されたときを意味する。
以上説明したように、本考案に係る吸収式冷凍機1は、延在方向から見た場合において、複数の伝熱管延在部22aの全てに向けて濃溶液CSを供給する第1濃溶液分配器30と、延在方向から見た場合において、複数の伝熱管延在部22aのうち、ガス抽気管40に近接する伝熱管延在部22aに向けて濃溶液CSを供給する第2濃溶液分配器31と、一方が第1濃溶液分配器30に通じる第1流路51に接続され、他方が第2濃溶液分配器31に通じる第2流路52に接続され、濃溶液CSの流通方向を第1流路51と第2流路52との間で切り替える切替器50とを備える。
上記構成によれば、第1濃溶液分配器30により複数の伝熱管延在部22aの全てに向けて濃溶液CSが供給された場合と比較して、第2濃溶液分配器31によりガス抽気管40に近接する伝熱管延在部22aに向けて濃溶液CSが供給されることで、不凝縮ガスの滞留をガス抽気管40に近接する伝熱管延在部22aに限定することができる。この結果、吸収器13内に局所的に散在する不凝縮性ガスの滞留を防ぐと共に、不凝縮ガスの排出を容易にし、冷房性能の低下を抑制することが可能となる。
吸収器13は、吸収器内部空間13aに不凝縮ガスが局所的に散在し滞留し続けると、当該不凝縮ガスの分圧が高くなり、吸収性能が低下する。そこで、局所的な不凝縮ガスの滞留を抑制する必要がある。蒸発器12から冷媒蒸気RFと共に吸収器13に運ばれた不凝縮ガスは、蒸発器12から最も遠い位置に設置されているが吸収器13内で最も圧力が低いガス抽気管40付近へと集められ、当該ガス抽気管40により排出される。蒸発器12から最も遠い伝熱管延在部22aにのみ濃溶液CSが供給されるので、蒸発器12から運ばれる不凝縮ガスは、蒸発器12からガス抽気管40までの間にある伝熱管延在部22aで吸収されずにガス抽気管40まで運ばれて、当該ガス抽気管40により排出される。これにより、蒸発器12からガス抽気管40に運ばれるべき不凝縮ガスが、途中で滞留することを抑制することができる。この結果、不凝縮ガスの排出をより確実に行うことができ、吸収器13の吸収性能の低下を抑制することができる。
また、本考案に係る吸収式冷凍機1は、切替器50が、第1流路51と第2流路52との間の切り替えを冷房負荷に応じて自動で行うものである。切替器50は、冷房負荷が低下した場合、第1流路51から第2流路52に切り替え、冷房負荷の低下を解消した場合、第2流路52から前記第1流路51に切り替える。例えば、通常運転時には、切替器50が第1流路51に切り替わっている状態にあり、第1濃溶液分配器30により濃溶液CSが供給される。通常運転時において、冷房負荷が低下した場合、切替器50により第1流路51から第2流路52に切り替えて、第1濃溶液分配器30による濃溶液CSの供給を停止し、かつ第2濃溶液分配器31により濃溶液CSを供給する。その後、冷房負荷の低下が解消した場合、切替器50により第2流路52から第1流路51に切り替えて、第2濃溶液分配器31による濃溶液CSの供給を停止し、かつ第1濃溶液分配器30により濃溶液CSを供給する。この結果、切替器50を任意のタイミングで、手動で切り替える場合に比べて、吸収器13の吸収性能の低下抑制、及び、冷房性能の低下抑制をタイミングよく行うことができる。
なお、上記実施形態では、不図示の冷却塔を循環する冷却水CW2を、凝縮器11の凝縮器伝熱管20と吸収器13の吸収器伝熱管22とで共用する構成とし、冷却塔に対して凝縮器伝熱管20と吸収器伝熱管22とが直列的に接続された構成となっているが、これに限定されるものではない。例えば、凝縮器伝熱管20及び吸収器伝熱管22は、冷却塔に対して並列的に接続される構成であってもよい。
また、上記実施形態では、第2濃溶液分配器31は、延在方向の長さが、第1濃溶液分配器30の延在方向の長さと略同一に形成されているが、これに限定されるものではない。例えば、第2濃溶液分配器31の延在方向の長さは、吸収式冷凍機1の大きさに応じて、第1濃溶液分配器30の延在方向の長さよりも長く形成されていてもよい。また、第2濃溶液分配器31に設けられた滴下孔31aは、1つであるが、これに限定されず、例えば、吸収式冷凍機1の大きさに応じて、複数であってもよい。
また、上記実施形態では、第2濃溶液分配器31の滴下孔31aは、内径が滴下孔30aと同一としているが、これに限定されるものではない。例えば、滴下孔31aの内径は、伝熱管延在部22aのサイズに応じて、滴下孔30aより大きくてもよいし、小さくしてもよい。
また、上記実施形態では、切替器50は、第1流路51と第2流路52の切り替えを自動で行う場合、検出器の検出結果に応じて行っているが、これに限定されるものではない。例えば、切替器50は、不図示の制御部に電気的に接続され、当該制御部から受信した制御信号に応じて切り替えを行うものであってもよい。この場合、制御部は、例えば、冷水CW1の温度を監視し、室内機から戻ってくる冷水温度が閾値以下になったとき、切替器50に制御信号を送信して第1流路51と第2流路52の切り替えを行わせる構成であってもよい。
従来の吸収式冷凍機では、伝熱管延在部の長さが長くなったり、循環させなければならない吸収液の量が多くなると、1つの濃溶液分配器により一カ所からの濃溶液供給では間に合わなくなることから、装置の大きさによって第1濃溶液分配器30及び第2濃溶液分配器31の設置箇所が複数となってもよい。
1 吸収式冷凍機
10 再生器
11 凝縮器
12 蒸発器
12a 蒸発器内部空間
13 吸収器
13a 吸収器内部空間
14 冷媒液分配器
15 濃溶液分配器
20 凝縮器伝熱管
21 蒸発器伝熱管
25 稀溶液管
26 冷却水管
27 冷水管
30 第1濃溶液分配器
30a,31a 滴下孔
31 第2濃溶液分配器
33 濃溶液滴下トレイ
35 冷媒液滴下トレイ
40 ガス抽気管
50 切替器
51 第1流路
52 第2流路

Claims (2)

  1. 蒸発器伝熱管が配設された蒸発器内部空間を有し、前記蒸発器伝熱管の表面に散布された冷媒液が蒸発するときの気化熱で前記蒸発器伝熱管内の冷水を冷却する蒸発器と、
    吸収器伝熱管が配設され、かつ前記蒸発器内部空間と連通する吸収器内部空間を有し、前記蒸発器から流入する冷媒蒸気を前記吸収器伝熱管の表面に散布される濃溶液で吸収させて希溶液を生成する吸収器と、
    前記希溶液を加熱して前記濃溶液と冷媒蒸気を生成する再生器と、
    前記再生器で生成された冷媒蒸気を凝縮して前記冷媒液を生成する凝縮器と、を有し、
    前記吸収器伝熱管は、
    前記蒸発器内部空間と前記吸収器内部空間とが連通する連通方向及び鉛直方向と直交する延在方向に延在し、前記延在方向から見た場合に、前記連通方向に互いに間隔を空けて並列され、かつ前記鉛直方向に互いに間隔を空けて並列された複数の伝熱管延在部を有し、
    前記吸収器は、
    前記吸収器内部空間のうち、前記連通方向における前記蒸発器内部空間と反対側に配設され、前記濃溶液による前記冷媒蒸気の吸収時に発生する不凝縮ガスを抽気するガス抽気管と、
    前記延在方向から見た場合において、複数の前記伝熱管延在部の全てに向けて前記濃溶液を供給する第1濃溶液分配器と、
    前記延在方向から見た場合において、複数の前記伝熱管延在部のうち、前記ガス抽気管に近接する前記伝熱管延在部に向けて前記濃溶液を供給する第2濃溶液分配器と、
    一方が前記第1濃溶液分配器に通じる第1流路に接続され、他方が前記第2濃溶液分配器に通じる第2流路に接続され、前記濃溶液の流通方向を前記第1流路と前記第2流路との間で切り替える切替器と、を備える、
    ことを特徴とする吸収式冷凍機。
  2. 前記切替器は、
    前記第1流路と前記第2流路との間の切り替えを冷房負荷に応じて自動で行うものであり、
    前記冷房負荷が低下した場合、前記第1流路から前記第2流路に切り替え、
    前記冷房負荷の低下が解消した場合、前記第2流路から前記第1流路に切り替える、
    請求項1に記載の吸収式冷凍機。
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