JP3229630B2 - 半硬質ポリウレタンフォームを用いた3層一体成形体及び成形方法 - Google Patents
半硬質ポリウレタンフォームを用いた3層一体成形体及び成形方法Info
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- JP3229630B2 JP3229630B2 JP29700391A JP29700391A JP3229630B2 JP 3229630 B2 JP3229630 B2 JP 3229630B2 JP 29700391 A JP29700391 A JP 29700391A JP 29700391 A JP29700391 A JP 29700391A JP 3229630 B2 JP3229630 B2 JP 3229630B2
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- Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
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- Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車内装材、例えば
インストルメルトパネル、ドアートリムアッパー部、ア
ームレスト、ヘッドレスト等に用いられる半硬質ポリウ
レタンフォーム並びに該半硬質ポリウレタンフォームを
介して、芯材と表皮材とを3層構造に一体成形する方法
に関する。
インストルメルトパネル、ドアートリムアッパー部、ア
ームレスト、ヘッドレスト等に用いられる半硬質ポリウ
レタンフォーム並びに該半硬質ポリウレタンフォームを
介して、芯材と表皮材とを3層構造に一体成形する方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】上記自動車内装材の製造方法としては、
軟質ポリ塩化ビニル表皮を下型に装着し、ASG樹脂、
ABS樹脂等の芯材を上型に装着して、表皮上に半硬質
ポリウレタン原液を注入して発泡硬化させる3層構造一
体成形法が行われている。近年、排ガスによる公害問題
がクローズアップされ、特にアメリカにおいては、CA
FE(平均燃費効率)規制が設けられ、日本自動車メー
カーもこれに対応すべく、車の軽量化を余儀なくされて
いる。内装材についても軽量化が強く要求されている
が、半硬質ポリウレタンフォームを軽量化すると、フォ
ーム内部の空洞(ボイド)、フォーム表皮の荒れ(セル
荒れ)等の欠陥が多発して製品とならず、半硬質ポリウ
レタンフォームの軽量化には限界がある。また、芯材と
してはABS樹脂、ASG樹脂が汎用されているが、こ
れらの芯材は、機械強度や耐熱性の点で問題があった。
これに対し、変性PPO樹脂はASG樹脂、ABS樹脂
等と比べて、機械強度、耐熱性が優れているため、薄肉
化でき、従って軽量化が可能となる。しかしながら、変
性PPO樹脂を芯材として使用した場合、変性PPO樹
脂と半硬質ポリウレタンフォームとの接着性が悪く、成
形後のトリミング工程で、あるいは、実車使用時に、変
性PPO樹脂と半硬質ポリウレタンフォーム間で剥離が
生じやすい欠点があった。
軟質ポリ塩化ビニル表皮を下型に装着し、ASG樹脂、
ABS樹脂等の芯材を上型に装着して、表皮上に半硬質
ポリウレタン原液を注入して発泡硬化させる3層構造一
体成形法が行われている。近年、排ガスによる公害問題
がクローズアップされ、特にアメリカにおいては、CA
FE(平均燃費効率)規制が設けられ、日本自動車メー
カーもこれに対応すべく、車の軽量化を余儀なくされて
いる。内装材についても軽量化が強く要求されている
が、半硬質ポリウレタンフォームを軽量化すると、フォ
ーム内部の空洞(ボイド)、フォーム表皮の荒れ(セル
荒れ)等の欠陥が多発して製品とならず、半硬質ポリウ
レタンフォームの軽量化には限界がある。また、芯材と
してはABS樹脂、ASG樹脂が汎用されているが、こ
れらの芯材は、機械強度や耐熱性の点で問題があった。
これに対し、変性PPO樹脂はASG樹脂、ABS樹脂
等と比べて、機械強度、耐熱性が優れているため、薄肉
化でき、従って軽量化が可能となる。しかしながら、変
性PPO樹脂を芯材として使用した場合、変性PPO樹
脂と半硬質ポリウレタンフォームとの接着性が悪く、成
形後のトリミング工程で、あるいは、実車使用時に、変
性PPO樹脂と半硬質ポリウレタンフォーム間で剥離が
生じやすい欠点があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】変性PPO樹脂と半硬
質ポリウレタンフォームの接着性を改良する手法として
は、変性PPO樹脂側に、ある種の添加剤を添加する方
法が考えられるが、これら添加剤は一般的に高価であ
る。また、変性PPO樹脂の表面を粗すと半硬質ポリウ
レタンフォームとの接着性が改良されるが、工程数が増
える欠点がある。従って、本発明は、半硬質ポリウレタ
ンフォーム原液側に、ある種の安価な化合物を添加し、
変性PPO樹脂と半硬質ポリウレタンフォームの接着性
を改良し、薄肉化した変性PPO樹脂芯材、軟質ポリ塩
化ビニル表皮との3層一体軽量化された内装材を提供す
ることを目的とするものである。
質ポリウレタンフォームの接着性を改良する手法として
は、変性PPO樹脂側に、ある種の添加剤を添加する方
法が考えられるが、これら添加剤は一般的に高価であ
る。また、変性PPO樹脂の表面を粗すと半硬質ポリウ
レタンフォームとの接着性が改良されるが、工程数が増
える欠点がある。従って、本発明は、半硬質ポリウレタ
ンフォーム原液側に、ある種の安価な化合物を添加し、
変性PPO樹脂と半硬質ポリウレタンフォームの接着性
を改良し、薄肉化した変性PPO樹脂芯材、軟質ポリ塩
化ビニル表皮との3層一体軽量化された内装材を提供す
ることを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記問題
点を解決する目的で鋭意検討した結果、本発明に到達し
た。即ち本発明はポリイソシアネート、ポリオール、水
その他の助剤を反応させて得られる半硬質ポリウレタン
フォームにおいて、下記一般式(A)(化3)及び
(B)(化4)で示される化合物の1種又は2種以上を
ポリオール100重量部に対し、0.5〜20重量部含
有せしめて得られる半硬質ポリウレタンフォーム及び該
半硬質ポリウレタンフォームを介して、芯材変性PPO
樹脂と表皮材とを有する3層一体成形体および、3層構
造に成形することを特徴とする一体成形方法である。
点を解決する目的で鋭意検討した結果、本発明に到達し
た。即ち本発明はポリイソシアネート、ポリオール、水
その他の助剤を反応させて得られる半硬質ポリウレタン
フォームにおいて、下記一般式(A)(化3)及び
(B)(化4)で示される化合物の1種又は2種以上を
ポリオール100重量部に対し、0.5〜20重量部含
有せしめて得られる半硬質ポリウレタンフォーム及び該
半硬質ポリウレタンフォームを介して、芯材変性PPO
樹脂と表皮材とを有する3層一体成形体および、3層構
造に成形することを特徴とする一体成形方法である。
【化3】 (式中、R1は炭素数1〜3の低級アルキル基又は低級
アルケニル基を、R2は水素原子、炭素数1〜3の低級
アルキル基又は低級アルケニル基を表わす。)
アルケニル基を、R2は水素原子、炭素数1〜3の低級
アルキル基又は低級アルケニル基を表わす。)
【化4】 (式中、XはOH、COOH又はNH2基を、R3は炭
素数1〜6のアルキレン基又はオキシアルキレン基を、
mは0又は1〜3の整数、nは1〜3の整数を表わ
す。)
素数1〜6のアルキレン基又はオキシアルキレン基を、
mは0又は1〜3の整数、nは1〜3の整数を表わ
す。)
【0005】一般式(A)の化合物としては、特にスチ
レン、トルエン、ビニルトルエン等が適当である。一般
式(B)の化合物としては、メタクリル酸のエステル化
物、例えばメタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、
メタクリル酸プロピル、メタクリル酸ブチル、メタクリ
ル酸イソブチル、メタクリル酸ターシャリーブチルメタ
クリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸オクチル、
メタクリル酸2−ヒドロキシエチル、ジメタクリル酸ジ
エチレングリコール等が適当で、特にメタクリル酸メチ
ルが好ましい。一般式(A)及び(B)の化合物は、1
種または2種以上の混合物として用いられ、その使用量
は、ポリオール100重量部に対して0.5〜20重量
部、好ましくは3〜10重量部が適当である。0.5重
量部以下では、脱型直後の変性PPO樹脂とウレタンフ
ォームとの接着性が改良されず、好ましくない。また、
20重量部以上では、脱型時のウレタンフォームが柔ら
かくなり、キュアー性が悪くなる。
レン、トルエン、ビニルトルエン等が適当である。一般
式(B)の化合物としては、メタクリル酸のエステル化
物、例えばメタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、
メタクリル酸プロピル、メタクリル酸ブチル、メタクリ
ル酸イソブチル、メタクリル酸ターシャリーブチルメタ
クリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸オクチル、
メタクリル酸2−ヒドロキシエチル、ジメタクリル酸ジ
エチレングリコール等が適当で、特にメタクリル酸メチ
ルが好ましい。一般式(A)及び(B)の化合物は、1
種または2種以上の混合物として用いられ、その使用量
は、ポリオール100重量部に対して0.5〜20重量
部、好ましくは3〜10重量部が適当である。0.5重
量部以下では、脱型直後の変性PPO樹脂とウレタンフ
ォームとの接着性が改良されず、好ましくない。また、
20重量部以上では、脱型時のウレタンフォームが柔ら
かくなり、キュアー性が悪くなる。
【0006】ポリイソシアネートとしては、公知のもの
が使用可能であるが、特に好ましいものはポリメチレン
ポリフェニルポリイソシアネート(粗MDI、ポリメリ
ックMDI等と呼称されるもので、その製法を問わな
い。)、あるいは、ポリメチレンポリフェニルポリイソ
シアネートとポリオールを反応させて得られる末端NC
Oのプレポリマー等である。
が使用可能であるが、特に好ましいものはポリメチレン
ポリフェニルポリイソシアネート(粗MDI、ポリメリ
ックMDI等と呼称されるもので、その製法を問わな
い。)、あるいは、ポリメチレンポリフェニルポリイソ
シアネートとポリオールを反応させて得られる末端NC
Oのプレポリマー等である。
【0007】ポリオールは、公知のものが使用可能であ
るが、特に好ましいものは、水、エチレングリコール、
プロピレングリコール、ジエチレングリコール、グリセ
リン、ペンタエリスリトール、ソルビトール、ショ糖等
のポリヒドロキシ化合物にエチレンオキシド、プロピレ
ンオキシド、ブチレンオキシド等ノ1種又は2種以上を
付加重合して得られるポリエーテルポリオールであっ
て、官能基数は2〜4、水酸基価24〜55mgKOH
/grのものである。また、ポリエステルポリオールも
用いられ、例えば、各種グリコール類とアジピン酸とか
ら得られるポリエステルポリオールがあげられる。アミ
ノ基含有ポリオール、アクリルポリオール等も同様に使
用できる。
るが、特に好ましいものは、水、エチレングリコール、
プロピレングリコール、ジエチレングリコール、グリセ
リン、ペンタエリスリトール、ソルビトール、ショ糖等
のポリヒドロキシ化合物にエチレンオキシド、プロピレ
ンオキシド、ブチレンオキシド等ノ1種又は2種以上を
付加重合して得られるポリエーテルポリオールであっ
て、官能基数は2〜4、水酸基価24〜55mgKOH
/grのものである。また、ポリエステルポリオールも
用いられ、例えば、各種グリコール類とアジピン酸とか
ら得られるポリエステルポリオールがあげられる。アミ
ノ基含有ポリオール、アクリルポリオール等も同様に使
用できる。
【0008】整泡剤は、有機ケイ素化合物が好ましく、
例えば、日本ユニカー社製の L−5305、L−36
00、L−3601、L−5309、トーレシリコン社
製のSRX−274C、SF−2961、SF−296
2等がある。
例えば、日本ユニカー社製の L−5305、L−36
00、L−3601、L−5309、トーレシリコン社
製のSRX−274C、SF−2961、SF−296
2等がある。
【0009】触媒としては、主にアミン系の触媒が適当
である。例えばネトリエチレンジアミン、トリメチルア
ミノエタノール、N−エチルモルフォリン、テトラメチ
ルヘキサメチレンジアミン等があり、通常ポリオール1
00重量部に対し、0.25〜1.0重量部使用され
る。勿論、アミン系以外の有機金属類や有機酸等の触媒
を用いることもできる。
である。例えばネトリエチレンジアミン、トリメチルア
ミノエタノール、N−エチルモルフォリン、テトラメチ
ルヘキサメチレンジアミン等があり、通常ポリオール1
00重量部に対し、0.25〜1.0重量部使用され
る。勿論、アミン系以外の有機金属類や有機酸等の触媒
を用いることもできる。
【0010】架橋剤としては、トリエタノールアミン、
ジエタノールアミン等が、ポリオール100重量部に対
して、0.03〜3.0重量部使用される。
ジエタノールアミン等が、ポリオール100重量部に対
して、0.03〜3.0重量部使用される。
【0011】半硬質ポリウレタンフォーム製造時のイソ
シアナト基と水酸基の当量比(−NCO/−OH)は、
0.85〜1.30、好ましくは、0.95〜1.10
が適当である。本発明の半硬質ポリウレタンフォーム
は、手作業による方法、いわゆるハンドミックス法、又
は、機械を用いる方法により製造することができる。機
械による場合は、いわゆる高圧発泡機又は低圧発泡機に
よることができる。 また、本発明の半硬質ポリウレタ
ンフォームは、モールドへ注入する方法により製造でき
る。この場合、モールドの温度は35〜45℃程度が好
ましい。
シアナト基と水酸基の当量比(−NCO/−OH)は、
0.85〜1.30、好ましくは、0.95〜1.10
が適当である。本発明の半硬質ポリウレタンフォーム
は、手作業による方法、いわゆるハンドミックス法、又
は、機械を用いる方法により製造することができる。機
械による場合は、いわゆる高圧発泡機又は低圧発泡機に
よることができる。 また、本発明の半硬質ポリウレタ
ンフォームは、モールドへ注入する方法により製造でき
る。この場合、モールドの温度は35〜45℃程度が好
ましい。
【0012】芯材として用いられる変性PPO樹脂は、
例えば日本ジーイープラスチックス社の商品名「ノリル
樹脂」があり、ポリフェニレンオキシドを主成分とし、
他にポリスチレン等を含有するもので、ガラス繊維で強
化されたものも含む。表皮材としては通常軟質ポリ塩化
ビニル樹脂が用いられる。他に熱可塑性ポリオレフィ
ン、熱可塑性ウレタン等も用いられる。
例えば日本ジーイープラスチックス社の商品名「ノリル
樹脂」があり、ポリフェニレンオキシドを主成分とし、
他にポリスチレン等を含有するもので、ガラス繊維で強
化されたものも含む。表皮材としては通常軟質ポリ塩化
ビニル樹脂が用いられる。他に熱可塑性ポリオレフィ
ン、熱可塑性ウレタン等も用いられる。
【0013】本発明の方法によれば、変性PPO樹脂と
半硬質ポリウレタンフォームの接着性を改良し、薄肉化
した変性PPO樹脂芯材、軟質ポリ塩化ビニル表皮材と
3層一体の軽量化された内装材を提供することができ
る。
半硬質ポリウレタンフォームの接着性を改良し、薄肉化
した変性PPO樹脂芯材、軟質ポリ塩化ビニル表皮材と
3層一体の軽量化された内装材を提供することができ
る。
【0014】
【実施例】以下、本発明を、更に具体的に説明するた
め、実施例及び比較例をあげて説明する。結果をまとめ
て表−1に示す。
め、実施例及び比較例をあげて説明する。結果をまとめ
て表−1に示す。
【0015】
【表1】
【0016】実施例及び比較例で使用したポリオール、
ポリイソシアネート、触媒、一般式(A)及び(B)の
化合物並びに、架橋剤は次の通りである。 ポリオール ;プロピレングリコールにプロピレ
ンオキシドとエチレンオキシドを80:20の比で付加
して得た水酸基価28mgKOH/gのポリエーテルポ
リオール。 ポリイソシアネート;ポリメリックMDI(三井東圧化
学(株)製MDI−CR200) 触媒−A ;トリメチルアミノエタノール 触媒−B ;トリエチレンジアミンの33%ジ
プロピレングリコール溶液 架橋剤−A ;トリエタノールアミン 架橋剤−B ;ジエタノールアミン 一般式(A)の化合物 化合物−A ;スチレン 化合物−B ;トルエン 一般式(B)の化合物 化合物−C ;メタクリル酸メチル
ポリイソシアネート、触媒、一般式(A)及び(B)の
化合物並びに、架橋剤は次の通りである。 ポリオール ;プロピレングリコールにプロピレ
ンオキシドとエチレンオキシドを80:20の比で付加
して得た水酸基価28mgKOH/gのポリエーテルポ
リオール。 ポリイソシアネート;ポリメリックMDI(三井東圧化
学(株)製MDI−CR200) 触媒−A ;トリメチルアミノエタノール 触媒−B ;トリエチレンジアミンの33%ジ
プロピレングリコール溶液 架橋剤−A ;トリエタノールアミン 架橋剤−B ;ジエタノールアミン 一般式(A)の化合物 化合物−A ;スチレン 化合物−B ;トルエン 一般式(B)の化合物 化合物−C ;メタクリル酸メチル
【0017】実施例1 ポリオール100部、水2.4部、架橋剤−A2.0
部、架橋剤−B1.0部、触媒−A0.4部、触媒−B
0.2部、化合物−A5.0部を混合し、ポリオール成
分とした。ポリオール成分をイソシアネートと混合し、
自由発泡、モールド発泡を行った。自由発泡では、発泡
が開始する時間(以下クリームタイム CTという)、
フォームに棒を突き刺し、棒を引き上げた時、フォーム
が糸を引くまでの時間(ゲルタイム、略号GT)及び発
泡が終了するまでの時間(ライズタイム、略号RT)を
測定した。モールド発泡では、予め40℃に調整した平
均厚み10mmのアルミ製テストモールドの下型に、軟
質ポリ塩化ビニル表皮を装着し、上型にはノリル樹脂
(日本ジーイープラスチック(株)商品名、変性PPO
樹脂)を装着して、所定量のウレタン原液を下型に注入
し、上型を締めて室温で6分間放置した後、3層一体成
形品をモールドより取り出し、軟質ポリ塩化ビニル表皮
上にアスカー−C硬度計を当てて、フォームの脱型硬度
を測定した。また、脱型3分後に、ノリル樹脂とポリウ
レタンフォームの接着性を測定した。ノリル樹脂からポ
リウレタンフォームを剥がすと、ノリル樹脂にポリウレ
タンフォームが破壊剥離しており、ノリル樹脂、ポリウ
レタンフォーム間の接着性は良好であった。また脱型硬
度も十分高く、キュアー性も良好であった。
部、架橋剤−B1.0部、触媒−A0.4部、触媒−B
0.2部、化合物−A5.0部を混合し、ポリオール成
分とした。ポリオール成分をイソシアネートと混合し、
自由発泡、モールド発泡を行った。自由発泡では、発泡
が開始する時間(以下クリームタイム CTという)、
フォームに棒を突き刺し、棒を引き上げた時、フォーム
が糸を引くまでの時間(ゲルタイム、略号GT)及び発
泡が終了するまでの時間(ライズタイム、略号RT)を
測定した。モールド発泡では、予め40℃に調整した平
均厚み10mmのアルミ製テストモールドの下型に、軟
質ポリ塩化ビニル表皮を装着し、上型にはノリル樹脂
(日本ジーイープラスチック(株)商品名、変性PPO
樹脂)を装着して、所定量のウレタン原液を下型に注入
し、上型を締めて室温で6分間放置した後、3層一体成
形品をモールドより取り出し、軟質ポリ塩化ビニル表皮
上にアスカー−C硬度計を当てて、フォームの脱型硬度
を測定した。また、脱型3分後に、ノリル樹脂とポリウ
レタンフォームの接着性を測定した。ノリル樹脂からポ
リウレタンフォームを剥がすと、ノリル樹脂にポリウレ
タンフォームが破壊剥離しており、ノリル樹脂、ポリウ
レタンフォーム間の接着性は良好であった。また脱型硬
度も十分高く、キュアー性も良好であった。
【0018】実施例2〜3 実施例1の化合物−Aを化合物−B、−Cに変更した
が、ノリル樹脂とポリウレタンフォームの接着性、キュ
アー性、共に良好であった。
が、ノリル樹脂とポリウレタンフォームの接着性、キュ
アー性、共に良好であった。
【0019】比較例1〜2 実施例1において化合物A〜Cを省略した場合、及び化
合物A0.4部を使用した場合はノリル樹脂とポリウレ
タンフォームの接着性が顕著に劣った 比較例3 実施例1において化合物Aの使用量を25部に増したと
ころ、接着性は良かったが、ポリウレタンフォームのキ
ュアー性が顕著に劣った。
合物A0.4部を使用した場合はノリル樹脂とポリウレ
タンフォームの接着性が顕著に劣った 比較例3 実施例1において化合物Aの使用量を25部に増したと
ころ、接着性は良かったが、ポリウレタンフォームのキ
ュアー性が顕著に劣った。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、半硬質ポリウレタンフ
ォームと芯材変性PPO樹脂との接着性が改良され、薄
肉化した変性PPO樹脂芯材、軟質ポリ塩化ビニル表皮
材との3層一体の軽量化された内装材を提供することが
できる。
ォームと芯材変性PPO樹脂との接着性が改良され、薄
肉化した変性PPO樹脂芯材、軟質ポリ塩化ビニル表皮
材との3層一体の軽量化された内装材を提供することが
できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C08G 101:00) C08G 101:00) B29K 75:00 B29K 75:00 105:04 105:04 B29L 31:58 B29L 31:58 (56)参考文献 特開 平3−244620(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08G 18/00 - 18/87 B29C 39/10 B32B 27/40
Claims (2)
- 【請求項1】 ポリイソシアネート、ポリオール、水そ
の他の助剤を反応させて得られる半硬質ポリウレタンフ
ォームにおいて、下記一般式(A)(化1)及び(B)
(化2)で示される化合物の1種又は2種以上をポリオ
ール100重量部に対し、0.5〜20重量部含有せし
めて得られる半硬質ポリウレタンフォームを介して、変
性PPO樹脂と表皮材とを有する3層一体成形体。 【化1】 (式中、R1は炭素数1〜3の低級アルキル基又は低級
アルケニル基を、R2は水素原子、炭素数1〜3の低級
アルキル基又は低級アルケニル基を表わす。) 【化2】 (式中、XはOH、COOH又はNH2基を、R3は炭
素数1〜6のアルキレン基又はオキシアルキレン基を、
mは0又は1〜3の整数、nは1〜3の整数を表わ
す。) - 【請求項2】 ポリイソシアネート、ポリオール、水そ
の他の助剤を反応させて得られる半硬質ポリウレタンフ
ォームにおいて、上記一般式(A)(化1)及び(B)
(化2)で示される化合物の1種又は2種以上をポリオ
ール100重量部に対し、0.5〜20重量部含有せし
めて得られる半硬質ポリウレタンフォームを介して、芯
材変性PPO樹脂と表皮材とを3層構造に成形すること
を特徴とする一体成形方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29700391A JP3229630B2 (ja) | 1991-11-13 | 1991-11-13 | 半硬質ポリウレタンフォームを用いた3層一体成形体及び成形方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29700391A JP3229630B2 (ja) | 1991-11-13 | 1991-11-13 | 半硬質ポリウレタンフォームを用いた3層一体成形体及び成形方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05132536A JPH05132536A (ja) | 1993-05-28 |
JP3229630B2 true JP3229630B2 (ja) | 2001-11-19 |
Family
ID=17840993
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29700391A Expired - Fee Related JP3229630B2 (ja) | 1991-11-13 | 1991-11-13 | 半硬質ポリウレタンフォームを用いた3層一体成形体及び成形方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
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---|---|---|---|---|
CN1188444C (zh) * | 1997-04-02 | 2005-02-09 | 三洋化成工业株式会社 | 聚氨酯泡沫体及其制法和泡沫体形成用组合物 |
JP2010047635A (ja) * | 2008-08-19 | 2010-03-04 | Nippon Polyurethane Ind Co Ltd | 軟質ポリウレタンフォーム及びその製造方法 |
-
1991
- 1991-11-13 JP JP29700391A patent/JP3229630B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JPH05132536A (ja) | 1993-05-28 |
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