JP5684045B2 - 車両座席用アームレストの大型表皮一体成形軟質ポリウレタンフォーム - Google Patents
車両座席用アームレストの大型表皮一体成形軟質ポリウレタンフォーム Download PDFInfo
- Publication number
- JP5684045B2 JP5684045B2 JP2011109607A JP2011109607A JP5684045B2 JP 5684045 B2 JP5684045 B2 JP 5684045B2 JP 2011109607 A JP2011109607 A JP 2011109607A JP 2011109607 A JP2011109607 A JP 2011109607A JP 5684045 B2 JP5684045 B2 JP 5684045B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- weight
- polyoxyalkylene polyol
- skin
- foam
- flexible polyurethane
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Mattresses And Other Support Structures For Chairs And Beds (AREA)
- Polyurethanes Or Polyureas (AREA)
Description
また、TDI類を用いたモールドフォームの発泡挙動において、最大発泡高さに対するガス抜け後の沈み込み率(以下、「セトリング」とも記す)が10%以下の軟質フォームでは、脱型時の独立気泡が多く、そのまま放置すると気泡内の反応熱によって暖められた炭酸ガスが、温度の低下とともに体積が減少し、著しい収縮が発生する。そのため脱型後、直ちに機械的に圧縮する等の操作(以下、「クラッシング」とも記す)を一回又は数回繰り返してセルの連通化を行っている。
さらに近年はコスト低減要求が強くコストダウンのための軟質フォームの低密度化が要望され、また車両用では燃費規制に対応する軽量化のための低密度化も要望されており、このような低密度化の要望に応えるため発泡剤としての水の使用量はさらに増加の傾向にある。しかし、発泡剤に主として水を用い、有機ポリイソシアネートの組成を、主にMDI及びP−MDIとした場合、モールドフォーム製造時のセトリングと収縮のバランスをとることが極めて難しくなる。
ポリメチレンポリフェニルイソシアネート30〜70重量%と、ジフェニルメタンジイソシアネート70〜30重量%の混合物であり、前記ジフェニルメタンジイソシアネート中に含まれる、2,2’−ジフェニルメタンジイソシアネート及び2,4’−ジフェニルメタンジイソシアネートが、5〜20重量%である有機ポリイソシアネート。
ポリオキシアルキレンポリオール(b)の含有量が、1重量%から40重量%であり、ポリオキシアルキレンポリオール(b)は、開始剤の官能基数が2であり、アルキレンオキサイド中のエチレンオキサイド含有量が、30〜50重量%であり、且つ、開始剤1molに対してアルキレンオキサイドを50molから90mol含有するポリオキシアルキレンポリオール。
(有機ポリイソシアネート(A))
本発明で用いられる有機ポリイソシアネート(A)のうち、P−MDIの構造を式1に示す。一般にP−MDIとは、式1に示した構造の化合物の他、その他の低活性成分、例えばイソシアヌレート化合物のような3量化物、構造を特定できないタール状物等も含まれる。また、P−MDIに2核体(式1のn=0:MDI)を含める場合もあるが、本発明におけるP−MDIとは、2核体以外の3核体以上及び低活性成分を指す(式1のn≧1)。
本発明で使用される有機ポリイソシアネート(A)中のP−MDIは、30〜70重量%、であり、MDI中の2,2'−MDIと2,4’−MDIの含量が5〜20重量%である。
一般にポリオキシアルキレンポリオール(B)は、官能基数2〜4の活性水素化合物にアルキレンオキサイドを付加重合した構造の化合物及びその混合物である。活性水素化合物としては、例えばグリセリン、トリエタノールアミン、トリメチロールプロパン、アニリン、ビスフェノールA、ジエタノールアミン、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ペンタエリスリトール等が挙げられる。
上記ポリマーポリオールを一部併用することにより、フォームの通気性及び硬さを調整することができる。
発泡剤としては水を使用するが、補助的発泡剤として二酸化炭素、窒素、空気、又は炭化水素類が併用されてもよい。
触媒としては、トリエチレンジアミン、ビス(ジメチルアミノ)エチルエーテル等の従来公知の触媒及び末端の活性水素が水酸基で置換された触媒が使用できる。
その他の助剤としては、難燃剤、減粘剤、老化防止剤、顔料等、公知のものがすべて使用できる。
本発明の軟質フォームは、特定の組成を有する上記有機ポリイソシアネート(A)と、特定の組成の上記ポリオキシアルキレンポリオール(B−I)と(B−II)を使用し、発泡剤を水として、その他の助剤を含有する混合物(これを「レジンプレミックス」と呼ぶ)とを所定のNCOインデックスとなるように混合し、成形型内にあらかじめセットされた表皮材等に注入成形することにより、成形密度が40Kg/m3から70kg/m3で成形性が良く特定の範囲で触感の柔らかい車両座席用の大型表皮一体成形アームレストが得られる。
本発明における車両座席用の大型表皮一体成形アームレストの成形密度と硬さの指標である負荷子φ50における78.4N荷重時のたわみ(以下、「たわみ」と略記する)の測定方法を示す。
実施例中の部及び%はそれぞれ重量部及び重量%を表す。
B−I:ポリオキシアルキレンポリオールとしては表1に示す原料を使用した。
有機ポリイソシアネートとしては表2に示す原料を使用した。
表3に示すポリオキシアルキレンポリオール混合物を用いて、水2.5部、触媒1(ビス(ジメチルアミノ)エチルエーテル)/商品名:Minico−TMDA:活材ケミカル(株)社製)0.3部、触媒2(トリメチルアミノプロピルエタノールアミン/商品名:POLYCAT17:エアープロダクツジャパン(株)社製)4.0部、整泡剤(SF―2969:東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)社製)0.5部を添加し、混合してレジンプレミックスを調整した。
良好:混合開始から10分後に脱型操作した際に永久変形が生じない。
不足:混合開始から10分後に脱型操作した際に永久変形が生じる。
製造例−1〜2及び比較製造例−1〜5の手法と同様に、製造例−2のレジンプレミックスに表2に示すイソシアネート混合物をレジンプレミックスの活性水素との当量比(NCO/OH)1.0で混合し、直ちに円柱容器(直径150φ×200mm:材質PP製)へ注入し発泡させる。混合開始から3分後の軟質フォームのセトリング、10分後の収縮度合い及び脱型操作時の変形等から見る硬化状態を表4に示す。
硬度、引張強度、伸び、引裂強度は以下の方法で測定した。
引張強度:JIS−K6400記載の方法に準じて2号形試験片にて測定を実施した。
伸び:JIS−K6400記載の方法に準じて2号形試験片にて測定を実施した。
引裂強度:JIS−K6400記載の方法に準じて4号形試験片にて測定を実施した。
(実施例−1及び比較例−1〜3)
製造例−1と比較製造例−1〜3のレジンプレミックスに表2に示すイソシアネート混合物(A−1)をレジンプレミックスの活性水素との当量比(NCO/OH)1.0で高圧発泡機(クラウス・マファイ・ジャパン(株)社製)を用いて総吐出量12Kg/minで混合した軟質フォーム反応混合液を円柱容器(直径150φ×200mm:材質PP製)へ注入し発泡させる。
また金型内に図1に示す表皮材及び金属製とプラスチック製のインサートを装着し、そこに前記と同条件で混合した軟質フォーム反応混合液を580g注入して得られる車両座席用の大型表皮一体成形アームレスト(体積およそ8500cc)において、軟質フォームの混合開始から1分後の脱型操作時の変形等から見る硬化状態及び金型形状に対する表皮一体成形品の形状追従性(以下、張り感と記す)及び脱型1時間後の収縮度合いと表皮材の縫い目から漏れる軟質フォームの数を表5に示す。
2 芯金(鉄・アルミなどの一般的な金属材)
3 軟質フォーム
4 カップホルダー(ポリプロピレンなどの一般的なプラスチック材)
5 車両座席用の大型表皮一体成型アームレスト
6 冶具
Claims (1)
- 体積が5000ccから12000ccの車両座席用アームレストの軟質ポリウレタンフォームであって、
該軟質ポリウレタンフォームは、有機ポリイソシアネート(A)、ポリオキシアルキレンポリオール(B)及び発泡剤(C)を少なくとも含有する組成物を反応させて得られ、前記有機ポリイソシアネート(A)およびポリオキシアルキレンポリオール(B)が下記要件を満たすものであり、
該軟質ポリウレタンフォームの成形密度が40kg/m3から70kg/m3であり、且つ
該車両座席用アームレストは成形品の硬さの指標である負荷子φ50における78.4N荷重時のたわみが20mmから35mmである
ことを特徴とする表皮一体成形軟質ポリウレタンフォーム:
有機ポリイソシアネート(A)とポリオキシアルキレンポリオール(B)の反応において、ポリオキシアルキレンポリオール(B)中のポリオキシアルキレンポリオール(b)の含有量が、1重量%から40重量%である;
有機ポリイソシアネート(A)が、ポリメチレンポリフェニルイソシアネート30〜70重量%と、ジフェニルメタンジイソシアネート70〜30重量%の混合物である;
前記ジフェニルメタンジイソシアネート中に含まれる、2,2'−ジフェニルメタンジイソシアネート及び2,4'−ジフェニルメタンジイソシアネートが、5〜20重量%である;
ポリオキシアルキレンポリオール(b)が、
開始剤の官能基数が2であり、アルキレンオキサイド中のエチレンオキサイド含有量が、30〜50重量%であり、且つ、開始剤1molに対してアルキレンオキサイドを50molから90mol含有する。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011109607A JP5684045B2 (ja) | 2011-05-16 | 2011-05-16 | 車両座席用アームレストの大型表皮一体成形軟質ポリウレタンフォーム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011109607A JP5684045B2 (ja) | 2011-05-16 | 2011-05-16 | 車両座席用アームレストの大型表皮一体成形軟質ポリウレタンフォーム |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012239516A JP2012239516A (ja) | 2012-12-10 |
JP2012239516A5 JP2012239516A5 (ja) | 2013-12-12 |
JP5684045B2 true JP5684045B2 (ja) | 2015-03-11 |
Family
ID=47461886
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011109607A Expired - Fee Related JP5684045B2 (ja) | 2011-05-16 | 2011-05-16 | 車両座席用アームレストの大型表皮一体成形軟質ポリウレタンフォーム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5684045B2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001329042A (ja) * | 2000-05-25 | 2001-11-27 | Nippon Polyurethane Ind Co Ltd | 高反発高振動吸収性軟質ポリウレタンフォームの製造方法 |
-
2011
- 2011-05-16 JP JP2011109607A patent/JP5684045B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2012239516A (ja) | 2012-12-10 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8957123B2 (en) | Process for making low density high resiliency flexible polyurethane foam | |
CN101541866B (zh) | 连皮聚氨酯泡沫制品 | |
US10166893B2 (en) | Seat pad | |
KR20120090708A (ko) | 무수축 폴리우레탄 발포체의 제조방법 | |
JP5964098B2 (ja) | 自動車内装材用半硬質ポリウレタンフォームの製造方法 | |
WO2017104600A1 (ja) | 軟質ポリウレタンフォーム、及びシート用パッド | |
JP6706445B2 (ja) | 車両用シートクッションの製造方法 | |
WO2010140304A1 (ja) | 車輌用シートクッション用軟質ポリウレタンフォームおよびその製造方法 | |
TW200948838A (en) | Low-resilience flexible polyurethane foam | |
JP5684045B2 (ja) | 車両座席用アームレストの大型表皮一体成形軟質ポリウレタンフォーム | |
JP2003026749A (ja) | 軟質ポリウレタンフォームの製造方法 | |
JP5717791B2 (ja) | 車両用シートパッドの製造方法及び車両用シートパッド | |
US11505700B2 (en) | Polyol composition for molding flexible polyurethane foam, and flexible polyurethane foam | |
JP6969193B2 (ja) | 軟質ポリウレタンフォーム成型用ポリオール組成物 | |
JP2016060895A (ja) | 軟質ポリウレタンフォーム成型用組成物 | |
JP5594070B2 (ja) | 軟質ポリウレタンフォームの製造法 | |
JP4667548B2 (ja) | 車両シートクッション用低密度軟質ポリウレタンフォームの製造方法 | |
US20180079853A1 (en) | Polyurethane forming composition and flexible polyurethane foam | |
JP3780522B2 (ja) | 自動車シートクッション用軟質ポリウレタンフォームの製造方法 | |
JP2018165292A (ja) | 軟質ポリウレタンフォーム用ポリイソシアネート組成物 | |
JP2003313267A (ja) | 軟質ポリウレタンフォームの製造方法 | |
JP6992353B2 (ja) | 軟質ポリウレタンフォーム | |
JP6485133B2 (ja) | 半硬質ポリウレタンフォーム製造用架橋剤及びそれを用いた半硬質ポリウレタンフォームの製造方法 | |
JP5586365B2 (ja) | ウレタン発泡成形体およびその製造方法 | |
JP2002212254A (ja) | 軟質ポリウレタンフォーム製造用原料システム及びこれを用いた軟質ポリウレタンフォーム並びにその製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20131025 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20131025 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20141010 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20141021 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20141211 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20150106 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20150114 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5684045 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115 |
|
R360 | Written notification for declining of transfer of rights |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360 |
|
R370 | Written measure of declining of transfer procedure |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |