JP2003313267A - 軟質ポリウレタンフォームの製造方法 - Google Patents

軟質ポリウレタンフォームの製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】成形型充填性に優れた軟質ポリウレタンフォー
ムの製造方法を提供する。 【解決手段】ポリオール化合物とイソシアネート化合物
とを触媒、発泡剤、架橋剤および整泡剤の存在下で反応
させて軟質ポリウレタンフォームを製造する方法におい
て、ポリオール化合物として水酸基価が56mgKOH
/g以下のポリエーテルポリオールを用い、発泡剤とし
て水のみまたは水と不活性ガスを併せて用い、架橋剤と
してポリグリセリンを架橋剤のうちの20質量%以上用
い、かつ、製造された軟質ポリウレタンフォームのコア
密度が30〜45kg/mであることを特徴とする軟
質ポリウレタンフォームの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軟質ポリウレタン
フォームの製造方法に関し、より詳しくは成形型充填性
に優れた軟質ポリウレタンフォームの製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、軟質ポリウレタンフォーム(以
下、軟質フォームという。)の軽量化、低密度化の要求
が高まっている。この密度の低い軟質フォームを製造す
る際には、水を発泡剤として用いる場合はその使用量が
多くなる傾向にある。この場合にポリオール化合物とイ
ソシアネート化合物との反応混合液の反応性が増加しフ
ォームの成形性が悪化する傾向にある。
【0003】すなわち、成形型に反応混合液を充填した
直後に反応が速やかに進行するために、流動性が悪化
し、成形型末端部での充填性の悪化、エアボイド等の発
生、および軟質フォームの挫屈等の問題が発生しやす
い。これらの問題を解決する方法としては、触媒として
遅延化触媒を用いる方法が知られている。すなわち、3
級アミンをギ酸等の強酸でブロックした化合物を触媒と
して用いる方法である。
【0004】しかしこのような遅延化触媒を用いた場合
には、強酸による成形型の腐食が問題となりやすい。ま
た架橋剤としてグリセリンを用いることが、特開昭53
−99298号公報に提案されている。しかし架橋剤と
してグリセリンのみを用いると独立気泡性が強くなる傾
向にあり、良好な成形性(特にクラッシング性)が得ら
れにくい、製造された軟質フォームの伸びが悪化しやす
いという問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明においては、上
記の問題を解決し、水を発泡剤として用い軽量(低密
度)の軟質フォームを得る際に、初期の反応性を遅くす
ることにより良好な成形型充填性が得られ、かつ、製造
された軟質フォームの独立気泡性を抑えながら良好な機
械特性を得るための製造方法を提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、ポリオール化
合物とイソシアネート化合物とを触媒、発泡剤、架橋剤
および整泡剤の存在下で反応させて軟質ポリウレタンフ
ォームを製造する方法において、ポリオール化合物とし
て水酸基価が56mgKOH/g以下のポリエーテルポ
リオールを用い、発泡剤として水のみまたは水と不活性
ガスを併せて用い、架橋剤としてポリグリセリンを架橋
剤のうちの20質量%以上用い、かつ、製造された軟質
ポリウレタンフォームのコア密度が30〜45kg/m
であることを特徴とする軟質ポリウレタンフォームの
製造方法を提供する。ここでポリグリセリンとグリセリ
ンとからなる架橋剤を用いることが好ましい。
【0007】この製造方法により、水のみまたは水と不
活性ガスを併せて発泡剤として用いて軽量の軟質フォー
ムを製造した場合にも、良好な成形型充填性が得られ、
かつ、製造された軟質フォームの機械特性が良好である
という特徴を有する。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明では、ポリオール化合物と
イソシアネート化合物とを触媒、発泡剤、架橋剤および
整泡剤の存在下で反応させて軟質ポリウレタンフォーム
を製造する。以下にその詳細を説明する。
【0009】(ポリオール化合物)本発明で用いるポリ
オール化合物としては、水酸基価が56mgKOH/g
以下のポリエーテルポリオールを用いる。このポリエー
テルポリオールは開始剤にアルキレンオキシドを開環付
加重合させて得られる。ポリエーテルポリオールは1種
のみを用いても、2種以上を混合して用いてもよい。
【0010】前記開始剤としては、グリセリン、ペンタ
エリスリトール、ソルビトール等の多価アルコール類、
ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等のアルカ
ノールアミン類、エチレンジアミン等のアミン類、また
は、これらに少量のアルキレンオキシドを付加した化合
物等が挙げられ、これらの1種または2種以上の併用が
好ましい。また前記アルキレンオキシドとしては、エチ
レンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシド
等が挙げられ、エチレンオキシドとプロピレンオキシド
との併用が好ましい。
【0011】前記ポリオール化合物の水酸基数は3〜6
が好ましく、3〜4.5がより好ましい。この水酸基数
が3未満の場合には製造される軟質フォームの耐久性が
悪化する傾向にあり、また水酸基数が6を超える場合に
は製造される軟質フォームが硬くなり伸び等の機械物性
が悪化する傾向にあり、いずれも好ましくない。なお耐
久性は圧縮永久歪により評価される。
【0012】また前記ポリオール化合物の水酸基価は5
6mgKOH/g以下であるが、10〜56mgKOH
/gが好ましく、15〜45mgKOH/gがより好ま
しい。水酸基価が56mgKOH/gを超えると製造さ
れる軟質フォームの伸び、反発弾性等の物性が得られに
くく、また10mgKOH/g未満であるとポリオール
化合物の粘度が高くなりすぎ、いずれも好ましくない。
前記ポリオール化合物の不飽和度は、0.04meq/
g以下が好ましく、0.035meq/g以下が好まし
い。不飽和度が0.04meq/gより大きい場合には
製造された軟質フォームの耐久性が悪化しやすく好まし
くない。
【0013】また前記ポリエーテルポリオールがオキシ
エチレン基を有することが好ましく、その含有量はポリ
オール化合物全体を平均して、5〜20質量%が好まし
く、10〜16質量%がより好ましい。オキシエチレン
基含有量が少ない場合には、軟質フォームを製造する際
に挫屈が発生しやすく製造が困難になりやすい。またオ
キシエチレン基含有量が多い場合には、耐久性が悪化し
やすく好ましくない。
【0014】本発明においてポリオール化合物としてポ
リマー分散ポリオールを用いることが好ましい。ここで
ポリマー分散ポリオールとは、ベースポリオール(分散
媒)中にポリマー微粒子(分散質)が安定に分散してい
る分散系である。ポリマー微粒子のポリマーとしては、
付加重合系ポリマーまたは縮重合系ポリマーが挙げられ
る。付加重合系ポリマーは例えば、アクリロニトリル、
スチレン、メタクリル酸エステル、アクリル酸エステル
等のモノマーを単独重合または共重合して得られる。
【0015】また縮重合系ポリマーとしては、ポリエス
テル、ポリウレア、ポリウレタン、メラミン等が挙げら
れる。ポリオール中にポリマー微粒子が存在することに
より、ポリオールの水酸基価が低く抑えられ、軟質フォ
ームの硬度、通気性等の物性向上に有効である。またポ
リマー分散ポリオール中のポリマー微粒子の含有率は特
に制限されないが、50質量%以下が好ましく、3〜4
0質量%がより好ましい。なお、ポリオールの質量を計
算に用いる場合はポリマー微粒子の質量は含まない。
【0016】(イソシアネート化合物)前記イソシアネ
ート化合物としては、特に制限はないが、イソシアネー
ト基を2以上有する芳香族系、脂環族系、脂肪族系等の
ポリイソシアネート;前記ポリイソシアネートの2種類
以上の混合物;これらを変性して得られる変性ポリイソ
シアネート等が挙げられる。具体例としては、トリレン
ジイソシアネート(TDI)、ジフェニルメタンジイソ
シアネート(MDI)、ポリメチレンポリフェニルイソ
シアネート(通称:クルードMDI)、キシリレンジイ
ソシアネート(XDI)、イソホロンジイソシアネート
(IPDI)、ヘキサメチレンジイソシアネート(HM
DI)等のポリイソシアネート、またはこれらのプレポ
リマー型変性体、ヌレート型変性体、ウレア型変性体、
カルボジイミド型変性体等が挙げられる。このうち、T
DI、MDI、クルードMDI、またはこれらの変性体
が好ましく、TDIとクルードMDIの混合物が特に好
ましい。
【0017】イソシアネート化合物の使用量は通常イソ
シアネートインデックス(ポリオール、架橋剤、破泡
剤、水等のすべての活性水素数の合計に対するイソシア
ネート基の数の100倍で表される数値)で表すが、本
発明におけるイソシアネート化合物の使用量は、イソシ
アネートインデックスで50〜120が好ましく、65
〜110がより好ましい。
【0018】(触媒)前記触媒としては、ウレタン化反
応を促進する触媒であれば特に制限はないが、例えば、
トリエチレンジアミン、ビス(2−ジメチルアミノエチ
ル)エーテル、N,N,N’,N’−テトラメチルヘキ
サメチレンジアミン等の3級アミン類;酢酸カリウム、
2−エチルヘキサン酸カリウム等のカルボン酸金属塩;
ジブチルスズジラウレート等の有機金属化合物等が挙げ
られる。これらの触媒は1種のみを用いても2種以上を
併用してもよい。またその使用量はポリオール化合物1
00質量部に対して、0.05〜1質量部が好ましい。
【0019】(発泡剤)本発明においては、発泡剤とし
て水のみまたは水と不活性ガスを併せて用いる。不活性
ガスとしては、空気、窒素、炭酸ガス等が挙げられる。
ここで、発泡剤としては、水のみまたは水と炭酸ガスの
併用が好ましい。水の使用量はポリオール化合物100
質量部に対して、10質量部以下が好ましく、0.1〜
8質量部がより好ましい。
【0020】(架橋剤)本発明においては、架橋剤とし
てポリグリセリンを用い、その使用量は架橋剤のうち2
0質量%以上である。ただしポリグリセリンとはグリセ
リンの縮合した化合物の混合物であり、具体的には、ジ
グリセリン、トリグリセリン、テトラグリセリン等の混
合物である。本発明で用いるポリグリセリンの平均水酸
基数は4を超え10以下が好ましく、5〜8がより好ま
しい。
【0021】本発明において架橋剤として、ポリグリセ
リンと他の化合物とを併用してもよい。ポリグリセリン
と併用してもよい化合物としては、多価アルコール類、
ポリアミン類が挙げられる。架橋剤の活性水素原子は2
以上であればよいが、3以上が好ましく、4〜8がより
好ましい。架橋剤として用いる多価アルコール類の水酸
基価は100mgKOH/g以上が好ましく、200m
gKOH/g以上がより好ましい。多価アルコール類の
具体例としては、グリセリン、トリメチロールプロパン
等が挙げられる。またポリアミン類としては、エチレン
ジアミン等が挙げられる。
【0022】本発明においては、架橋剤としてポリグリ
セリンを所定量使用すればよいが、ポリグリセリンとグ
リセリンとからなる混合物を用いることが好ましく、ポ
リグリセリンのみを用いることが特に好ましい。架橋剤
のうちの、ポリグリセリンの割合は、20質量%以上で
あるが、50質量%以上が好ましく、100質量%が特
に好ましい。架橋剤全体の平均活性水素原子数は3.5
〜10が好ましく、4〜8がより好ましい。架橋剤の使
用量はポリオール化合物100質量部に対して、0.5
〜10質量部が好ましく、1〜5質量部がより好まし
い。
【0023】(整泡剤)本発明においては、成形性を向
上させるために整泡剤を用いる。この整泡剤としては特
に制限はないが、シリコーン系整泡剤、フッ素系整泡剤
等が挙げられ、このうちシリコーン系整泡剤が好まし
い。整泡剤の使用量は、ポリオール化合物100質量部
に対して、0.1〜4質量部が好ましく、0.5〜3質
量部がより好ましい。
【0024】(その他配合剤)本発明の軟質フォームの
製造においては、上記以外の配合剤も使用できる。例え
ば、難燃剤、破泡剤、安定剤等である。
【0025】(軟質フォームの製造方法)本発明におけ
る軟質フォームの製造方法としては、低圧発泡機または
高圧発泡機を用いて反応混合液を直接金型に注入する方
法(すなわち反応射出成形法)が好ましい。本発明にお
ける軟質フォームはコールドキュア法、ホットキュア法
のいずれの方法によっても製造できるが、コールドキュ
ア法が好ましい。
【0026】本発明の特定の架橋剤を用いると初期反応
性を遅くすることができ、成形型への充填性が向上す
る。この初期反応性の評価方法は、以下のように行う。
上部が開放の箱内に発泡機より反応混合液を注入し、注
入後25秒後の発泡高さの、発泡終了時の高さに対して
の割合で評価する。この値が小さければ初期反応性が遅
いといえ、25%以下であれば成形型への充填性が特に
良好であるといえる。
【0027】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに詳しく説
明するが、本発明はこれに限定されない。なお、実施例
および比較例中の発泡処方欄の数値は質量部を表す。使
用した原料を以下に示す。
【0028】ポリオール1:ペンタエリスリトールを開
始剤とし、水酸化セシウムを用いてプロピレンオキシド
を付加し、次いでエチレンオキシドを付加した、水酸基
価が28mgKOH/g、オキシエチレン基含有量が1
3質量%、不飽和度が0.03meq/gのポリエーテ
ルポリオール。
【0029】ポリオール2:グリセリンを開始剤とし、
水酸化カリウムを用いてプロピレンオキシドを付加し、
次いでエチレンオキシドを付加した、水酸基価が34m
gKOH/g、オキシエチレン基含有量が15質量%、
不飽和度が0.035meq/gのポリエーテルポリオ
ール。
【0030】ポリオール3:グリセリンとペンタエリス
リトールとの混合物を開始剤とし、水酸化カリウムを用
いてプロピレンオキシドを付加し、次いでエチレンオキ
シドを付加した、水酸基価が28mgKOH/g、オキ
シエチレン基含有量が15質量%、不飽和度が0.03
6meq/gのポリエーテルポリオール。
【0031】ポリオール4:ポリオール2をベースポリ
オールとし、スチレン/アクリロニトリルが22.5/
77.5の割合で共重合したポリマー微粒子が分散し
た、ポリマー微粒子濃度が35質量%のポリマー分散ポ
リオール。
【0032】ポリオール5:ポリオール3をベースポリ
オールとし、スチレン/アクリロニトリルが40/60
の割合で共重合したポリマー微粒子が分散した、ポリマ
ー微粒子濃度が22質量%のポリマー分散ポリオール。
【0033】架橋剤1:平均水酸基数が6のポリグリセ
リン(商品名:ポリグリセロール300、鹿島ケミカル
社製)。 架橋剤2:グリセリン。 架橋剤3:ソルビトールを開始剤とし、水酸化カリウム
を用いてプロピレンオキシドを付加し、次いでエチレン
オキシドを付加した、水酸基価が450mgKOH/
g、オキシエチレン基含有量が15質量%のポリエーテ
ルポリオール。
【0034】触媒1:トリエチレンジアミンのジプロピ
レングリコール(DPG)溶液(商品名:TEDA L
33、東ソー社製)。 触媒2:ビス−[(2−ジメチルアミノ)エチル]エー
テルのDPG溶液(商品名:TOYOCAT ET、東
ソー社製)。
【0035】整泡剤1:シリコーン系整泡剤(商品名:
L−5309、日本ユニカー社製)。 整泡剤2:シリコーン系整泡剤(商品名:L−360
1、日本ユニカー社製)。
【0036】イソシアネート化合物:TDI―80
(2,4−TDIと2,6−TDIの80/20(質量
比)混合物。イソシアネート基含有量48.3質量%)
とクルードMDIとの混合物。混合比はTDI−80/
クルードMDI=80/20(質量比)である。イソシ
アネート基含有量は44.8質量%である。商品名:コ
ロネート1021、日本ポリウレタン工業社製。
【0037】本実施例では、丸加化工機社製の高圧発泡
機を用いて発泡評価を行った。ポリオール化合物、架橋
剤、水、触媒、整泡剤の各成分、および添加剤を混合し
たものをポリオールシステム液とし、高圧発泡機の一方
のタンクに入れ、タンクの液温を25℃に調節した。ま
た、もう他方のタンクにイソシアネート化合物を入れ、
タンクの液温を25℃に調節した。
【0038】これらのポリオールシステム液とイソシア
ネート化合物を高圧発泡機のヘッド内で混合させ所定の
容器内へ注入した。発泡時の圧力は、ポリオールシステ
ム液、イソシアネート化合物共に14MPa〜15MP
aである。所定の容器としては、反応性の測定では30
0mm×300mm×300mmの上部開放の木型を使
用した。物性測定用サンプルの成形では、金型の温度を
62℃〜68℃に調節した400mm×400mm×1
00mmの金型を使用した。また、金型からの脱型は原
料注入から6分後に行った。
【0039】処方および評価結果を表1に示す。例1〜
3は実施例、例4〜6は比較例である。全密度(単位:
kg/m)、コア密度(単位:kg/m)、25%
硬さ(ILD)(単位:N/314cm)、コア反発
弾性率(単位:%)、通気性(単位:L/min)、引
き裂き強度(N/cm)、引っ張り強度(kPa)、伸
び(%)、乾熱圧縮永久歪(単位:%)、湿熱圧縮永久
歪(単位:%)はJIS K6400に準拠した方法で
評価した。また初期反応性については本文記載の方法で
行い、25秒後の高さの最終の高さに対する割合(単
位:%)で表した。また成形性に関しては、軟質フォー
ムを金型から脱型する際の作業性およびテストピースの
末端部の充填製、キュア性を評価し、それぞれ○を良好
とし、△をやや不良、×を不良とした。
【0040】
【表1】
【0041】架橋剤として、ポリグリセリンを用いた場
合は軟質フォーム製造時の初期反応性が遅くなり、成形
型の末端部まで充分に反応混合液が充填された。一方架
橋剤としてグリセリンを用いた場合には、伸び、圧縮永
久歪の値が不充分であった。
【0042】
【発明の効果】本発明の製造方法は、成形型充填性に優
れる。特に低密度、高反発弾性率の軟質フォームを製造
する際に有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4J034 BA08 CA03 CB02 CB05 CC01 DG01 DG03 DG14 HA07 HC03 HC12 HC17 HC46 HC61 HC64 HC71 NA01 NA03 NA05 QB01 QB15

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリオール化合物とイソシアネート化合物
    とを触媒、発泡剤、架橋剤および整泡剤の存在下で反応
    させて軟質ポリウレタンフォームを製造する方法におい
    て、 ポリオール化合物として水酸基価が56mgKOH/g
    以下のポリエーテルポリオールを用い、発泡剤として水
    のみまたは水と不活性ガスを併せて用い、架橋剤として
    ポリグリセリンを架橋剤のうちの20質量%以上用い、
    かつ、製造された軟質ポリウレタンフォームのコア密度
    が30〜45kg/mであることを特徴とする軟質ポ
    リウレタンフォームの製造方法。
  2. 【請求項2】ポリグリセリンとグリセリンとからなる架
    橋剤を用いる、請求項1に記載の軟質ポリウレタンフォ
    ームの製造方法。
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