JPH05254078A - ポリ塩化ビニル/ポリウレタン積層体 - Google Patents

ポリ塩化ビニル/ポリウレタン積層体

Info

Publication number
JPH05254078A
JPH05254078A JP4055733A JP5573392A JPH05254078A JP H05254078 A JPH05254078 A JP H05254078A JP 4055733 A JP4055733 A JP 4055733A JP 5573392 A JP5573392 A JP 5573392A JP H05254078 A JPH05254078 A JP H05254078A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pur
pvc
layer
laminate
trimming
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP4055733A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoru Ono
悟 小野
Masahiro Takimoto
正博 滝本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyoda Gosei Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyoda Gosei Co Ltd filed Critical Toyoda Gosei Co Ltd
Priority to JP4055733A priority Critical patent/JPH05254078A/ja
Publication of JPH05254078A publication Critical patent/JPH05254078A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)
  • Polyurethanes Or Polyureas (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 成形品離型後、PVCシートのトリミングが
必要なPVC/PUR積層体を実生産可能にすることに
ある。 【構成】 PVC層に、PUR層が成形一体化されてな
り、PVC層は、PVCシートがPUR層に成形一体化
された後にトリミングして形成されてなる構成のPVC
/PUR積層体において、PUR層を形成するPUR材
料は、ポリオール成分とポリイソシアネート成分とから
なる二液型であり、前記ポリイソシアナート成分が、ク
ルードMDI及びポリメリックMDIの一方または双方
と、ポリエステル系ポリオールとを反応させて得られる
イソシアナートプレポリマーである、ことを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、PVC層に、PUR層
が成形一体化されているPVC/PUR積層体に関す
る。特に、PUR層が発泡タイプである自動車用コンソ
ールボックス、ホーンパッド、インストルメントパネ
ル、等の自動車用内装品として好適な発明である。
【0002】本明細書で使用する略号の一覧を下記に示
す。
【0003】クルードMDI…ジフェニルメタン−4、
4′−ジイソシアナート未精製物、 ポリメリックMDI…ポリメチルポリフェニルイソシア
ナート(重合度1〜4)、 NCO価…NCO基を含む化合物におけるNCO基の重
量%、 OH/NCO…ポリオール成分とポリイソシアナート成
分との当量比、 RIM…反応射出成形、 また、配合単位は、特に断らない限り重量単位である。
【0004】
【従来の技術】ここでは、第1図に示すような、軟質P
VC製表皮(軟質PVC層)1と硬質PUR製コア(硬
質PUR層)3とからなるコンソールボックス蓋体5を
例に採り説明するが、これに限られるものではない。
【0005】上記パツドの製造方法は、下記のごとくで
あった(第2図参照)。
【0006】加熱された軟質PVC製シート(通常発
泡タイプ)1Aを、雌型7にセットして、表面側から真
空引きして所定形状に付形(成形)する。そして、当該
シート1A裏面側(コア3との接着側)には、接着剤
(ウレタン系)を塗布しておく。
【0007】次に雄型9と雌型7とを型締めした後、
形成されるコア用キヤビテイ11に、硬質ウレタン材料
を射出(通常RIM)して、コア3を成形するととも
に、コア3を表皮1と一体化する。
【0008】離型後、表皮用シート1Aの余剰部分の
トリミングをおこなう。
【0009】なお、下記に従来使用していたPUR材料
の一例を示す。
【0010】 硬質PUR材料配合処方 (i) ポリオール成分 ポリエーテルトリオール(M=250 ) 30部 ポリエーテルトリオール(M=400 ) 55部 ポリエステルジオール(M=2000) 15部 水(発泡剤兼架橋剤) 0.9 部 シリコーン系整泡剤 0.245 部 ジブチルチンラウレート(触媒) 0.5 部 顔 料 1.0 部 (ii)ポリイソシアナート成分 クルードMDI(NCO価=30.9) 137部 (iii) OH/NCO=100/133
【0011】
【発明が解決しようとする課題】そして、上記製造方法
において、生産性等向上の見地から、PVCシートの裏
面への接着剤塗布工程を不要にしたいという要望があ
る。
【0012】しかし、従来のPUR材料では、接着剤無
塗布では、表皮1とシート3との間にトリミング可能な
接着強度を離型後、短時間で得ることが困難であった
(通常3時間以上)。このため、従来、接着剤無塗布で
は、離型後PVCシートのトリミングが必要なPVC/
PUR積層体を実生産できないとされていた。
【0013】本発明の目的は、上記にかんがみて、離型
後PVCシートのトリミングが必要なPVC/PUR積
層体を実生産可能にすることにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を、
下記構成により解決するものである。
【0015】PVC層に、PUR層が成形一体化されて
なり、前記PVC層は、PVCシートが前記PUR層に
成形一体化された後にトリミングして形成されてなる構
成のPVC/PUR積層体において、前記PUR層を形
成するPUR材料は、ポリオール成分とポリイソシアナ
ート成分とからなる二液型であり、前記ポリイソシアナ
ート成分が、クルードMDI及びポリメリックMDIの
一方または双方と、ポリエステル系ポリオールとを反応
させて得られるイソシアナートプレポリマーである、こ
とを特徴とする。
【0016】
【手段の詳細な説明】
(1) 本発明のPVC/PUR積層体は、PVC層に、P
UR層が成形一体化されてなり、PVC層は、PVCシ
ートがPUR層に成形一体化された後にトリミングして
形成されてなる構成を前提的構成要件とする。
【0017】ここで、PVC材料としては、ストレート
ポリマーまたは酢酸ビニルとのコポリマーに可塑剤30
phr以上加えて軟質化した汎用軟質PVCばかりでな
く、結晶性PVCと非晶性PVCからなる高弾性PVC
(熱可塑性エラストマー)も使用可能である。また、P
VC層は、図例では発泡タイプであるが、非発泡タイプ
であっても良い。次に、本発明に使用可能な発泡タイプ
の軟質PVCの配合処方の一例を、次に示す。
【0018】 軟質PVC(発泡タイプ)配合処方 ポリマー(PVC) 100部 可塑剤(DOP) 60部 安定剤(Ba−Zn系) 4部 発泡剤(アゾ系) 5部 着色剤(顔料) 3部 (2) 本発明は、PUR層を形成するPUR材料が、ポリ
オール成分とポリイソシアナート成分とからなる二液型
であり、前記ポリイソシアナート成分が、クルードMD
I及びポリメリックMDIの一方または双方と、ポリエ
ステル系ポリオールとを反応させて得られるイソシアナ
ートプレポリマーであることを特徴的構成要件とする。
【0019】ポリオール成分としては、通常、分子量
500未満の低分子量ポリオールに、平均分子量500
〜2000のポリエステル型のものを添加したものを使
用する。
【0020】具体的には、低分子量ポリオールとして
は、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリ
セリン、ヘキサントリオール、ペンタエリトリトール及
びこれらの重合体等を挙げることができる。
【0021】また、ポリエステルポリオールとしては、
コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピペリン酸等のジ
カルボン酸にエチレングリコール、ポリオキシエチレン
グリコール、ジプロピレングリコール、ポリオキシプロ
ピレングリコール等のジオール成分を過剰に反応させて
得られるものである。
【0022】上記イソシアナートプレポリマーの製造
に使用するポリエステルポリオールは、上記例示のもの
を使用可能である。そして、当該イソシアナートプレポ
リマーのNCOインデックスは、105〜120のもの
を使用する。
【0023】PUR材料には、上記ポリオール成分及
びイソシアナート成分の他に、通常、錫系触媒、架橋剤
(活性水素化合物)、顔料を、ポリオール成分側に配合
し、さらに、発泡処方の場合は、発泡剤及び整泡剤をや
はりポリオール成分側に配合する。なお、水発泡の場合
は、水が架橋剤として作用するので、別に架橋剤は添加
しなくても良い。水以外の架橋剤としては、ジアミン、
グリコール、アミノアルコール、ジメルカプタン、ジカ
ルボン酸等を使用できる。
【0024】また、PUR層は、図例では発泡タイプで
あるが、非発泡タイプであっても良い。
【0025】次に、本発明で使用可能なPUR材料の配
合処方の一例を示す。
【0026】 硬質PUR(水発泡)配合処方 (i) ポリオール成分 上記従来例と同じ。
【0027】 (ii)ポリイソシアナート成分 ポリエステル系イソシアナート プレポリマー(NCO価=29.5%) 137部 原料イソシアナート:クルードMDI (iii) OH/NCO=100/133 (3) 本発明のPVC/PUR積層体の製造方法は、従来
と基本的には同じであるが、PVCシート裏面側への接
着剤塗布工程がない。
【0028】即ち、当該接着剤塗布工程がなくても、離
型後のPVCシートのトリミングに際して、PUR層と
PVC層との間に剥離のほとんど生じない接着強度を、
離型後、短時間で得られるためである。
【0029】
【発明の作用・効果】本発明のPVC/PUR積層体
は、上記のような構成により、後述の実施例で示すごと
く接着剤塗布工程がなくても、離型後のPVCシートの
トリミングに際して、PUR層とPVC層との間に剥離
の生じない接着強度を、離型後、短時間で得られる。こ
のため、離型後PVCシートのトリミングが必要なPV
C/PUR積層体を実生産可能になる。
【0030】
【実施例】第1図に示す構成のコンソールボックス蓋体
を、第2図に示す金型を利用して、RIM成形した。な
お、PVCシート及びPUR製コアの各材料は、上記例
示のものを使用した。
【0031】そして、1h時間ごとに、PVCシート接
着強度を測定した試験結果を表1に示す。本発明の実施
例は、トリミング可能な必要接着強度(一部被着体破
壊)を得るために、1hで済んだのに対し、従来のPU
R材料を使用した比較例では、3h必要であった。
【0032】なお、表1に同時に硬質PURの材料物性
を示すが、物性的にも問題がないことが分る。
【0033】
【表1】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用可能な積層体の一例であるコンソ
ールボックスの断面図である。
【図2】第1図のコンソールボックスを製造する際の金
型の概略断面図である。
【符号の説明】
1 軟質PVC層、 3 硬質PUR層、

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリ塩化ビニル(略号PVC)層に、ポ
    リウレタン(略号PUR)層が成形一体化されてなり、
    前記PVC層は、PVCシートが前記PUR層に成形一
    体化された後にトリミングして形成されてなる構成のP
    VC/PUR積層体において、 前記PUR層を形成するPUR材料は、ポリオール成分
    とポリイソシアナート成分とからなる二液型であり、前
    記ポリイソシアナート成分が、クルードMDI及びポリ
    メリックMDIの一方または双方と、ポリエステル系ポ
    リオールとを反応させて得られるイソシアナートプレポ
    リマーである、 ことを特徴とする。PVC/PUR積層体。
  2. 【請求項2】 請求項1記載において、前記PUR層が
    発泡体であることを特徴とするPVC/PUR積層体。
  3. 【請求項3】 請求項2において、活性水素化合物であ
    る架橋剤がトリオールであることを特徴とするPVC/
    PUR積層体。
JP4055733A 1992-03-13 1992-03-13 ポリ塩化ビニル/ポリウレタン積層体 Withdrawn JPH05254078A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4055733A JPH05254078A (ja) 1992-03-13 1992-03-13 ポリ塩化ビニル/ポリウレタン積層体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4055733A JPH05254078A (ja) 1992-03-13 1992-03-13 ポリ塩化ビニル/ポリウレタン積層体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05254078A true JPH05254078A (ja) 1993-10-05

Family

ID=13007062

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4055733A Withdrawn JPH05254078A (ja) 1992-03-13 1992-03-13 ポリ塩化ビニル/ポリウレタン積層体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05254078A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9278891B2 (en) 2008-12-22 2016-03-08 Gtl.F1 Ag Apparatus and method for conducting a fischer-tropsch synthesis reaction

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9278891B2 (en) 2008-12-22 2016-03-08 Gtl.F1 Ag Apparatus and method for conducting a fischer-tropsch synthesis reaction

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3013108B2 (ja) 連続気泡の常温成形しうる硬質ポリウレタンフォームの製造方法および成形物品を製造するためのその使用
US7989516B2 (en) Plastic composite elements and a process for the production thereof
US4792575A (en) Method for manufacturing polyurethane foam
EP0247359B1 (en) Interior material for vehicles and method for its manufacture
JP4886982B2 (ja) プラスチック複合体およびその製造法と用途
JPH05254078A (ja) ポリ塩化ビニル/ポリウレタン積層体
JPH0375329B2 (ja)
US4750963A (en) Method for producing laminated product of porous materials
JP4326644B2 (ja) 発泡ウレタン反応射出成形品
JP3229630B2 (ja) 半硬質ポリウレタンフォームを用いた3層一体成形体及び成形方法
JP3165142B2 (ja) 表皮材付き硬質ウレタンフォームの製造方法
JPH09132629A (ja) 表皮一体型軟質ポリウレタン発泡体の製造方法
JP3270555B2 (ja) 半硬質ポリウレタンフォームの製造方法
JP2612275B2 (ja) 半硬質ポリウレタンフオーム成形品の製造方法
JPH0326694B2 (ja)
US9415572B2 (en) Composite elements composed from thermoplastic polymers and polyurethanes, and process for production thereof
JPH0559146A (ja) ポリウレタン成形品の製法
US20010051261A1 (en) Compact veneer based on polyisocyanate polyaddition products
JPH11166033A (ja) 暖房カーペット用の一体成形ポリウレタンフォーム用組成物
JPS63109016A (ja) 内装材の製造方法
JPH0139905B2 (ja)
JPH0371467B2 (ja)
WO1994023937A1 (en) Preparation of pour-in-place articles employing elastomer coating
JPH08143637A (ja) 半硬質ポリウレタンフォーム
WO1990008791A1 (en) Process for preparing integral skin foam

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19990518