JP3228677U - 直接ロック構造を有するコネクタ - Google Patents

Abstract

【課題】フレキシブルフラットケーブルとプリント回路基板を接続するための直接ロック構造を有するコネクタを提供する。【解決手段】直接ロック構造を有するコネクタ１０は、オスプラグ１２及びメスソケット１４を備える。オスプラグ１２は複数の弾性部を有し、当該複数の弾性部の外側には留め具が形成される。メスソケット１４は複数の接合部材を有し、当該複数の接合部材がそれぞれ接合空間の両側に形成され、複数の留め具に対応して設けられる。複数の弾性部を変形することで、複数の留め具を複数の接合部材に対応させて、オスプラグ１２とメスソケット１４を更にロックし、また、複数の弾性部を変形することで、複数の留め具と複数の接合部材をオスプラグ１２とメスソケット１４のロックを解除させる。【選択図】図１

Description

本考案は、コネクタの技術分野に関わり、特にフレキシブルフラットケーブル（Ｆｌｅｘｉｂｌｅ Ｆｌａｔ Ｃａｂｌｅ，ＦＦＣ）に適用される直接ロック構造を有するコネクタに関するものである。

従来、フレキシブルフラットケーブルは、自動化設備の生産ラインでＰＥＴ絶縁材の錫メッキフラットケーブルを圧着した信号の伝送を提供するデータケーブルであり、その自体は、自由に撓むことができる、及び高周波信号の伝送能力などのメリットを有するため、自動車、家電、ディスプレイ、スマートフォンなどの製品分野に適用される。

組立者が回路基板又はフレキシブルフラットケーブルを破損することなく容易に組み立てることができるように、本考案は、組立者が迅速に組み立てることができる直接ロック構造を有するコネクタを提供する。

本考案の第一の目的は、フレキシブルフラットケーブルとプリント回路基板を接続するために、直接ロック構造を有するコネクタを提供する。

本考案の第二の目的は、前記直接ロック構造を有するコネクタにより、回路基板上のメスソケットと接合するために、オスプラグをフレキシブルフラットケーブルと接合することを提供する。

本考案の第三の目的は、前記直接ロック構造を有するコネクタにより、オスプラグをメスソケットにロックし、又はオスプラグをメスソケットから離脱するために、オスプラグが変形可能な弾性部を提供する。

本考案の第四の目的は、前記直接ロック構造を有するコネクタにより、フレキシブルフラットケーブルをロックするために、ストッパ溝及びストッパ柱を提供する。

本考案の第五の目的は、前記直接ロック構造を有するコネクタにより、接合機構の設計を減少するために、オスプラグがその第１の本体から延びた蓋体を提供する。

本考案の第六の目的は、前記直接ロック構造を有するコネクタにより、フレキシブルフラットケーブルを収容空間に挟持するために、オスプラグが押さえ板を提供する。

以上の目的及び他の目的を達成するために、本考案は、直接ロック構造を有するコネクタを提供する。前記直接ロック構造を有するコネクタは、オスプラグ及びメスソケットを備える。前記オスプラグは、第１の本体と、蓋体及び複数の弾性部を備える。前記第１の本体は、前記蓋体と接合して収容空間を形成する。前記複数の弾性部は、それぞれ前記第１の本体の両側に設けられる。また、各弾性部は、閉空間を形成するように、前記第１の本体の両端から延びて接合し、かつ前記各弾性部の外側に留め具が形成される。前記メスソケットは、第２の本体及び複数の接合部材を備える。前記第２の本体は、前記第１の本体を接合可能な接合空間を形成する。前記複数の接合部材は、それぞれ前記接合空間の両側に形成されており、前記複数の接合部材は、複数の留め具に対応して設けられる。前記第１の本体は、前記接合空間の方向に向かって移動し、前記複数の弾性部を変形することで、前記複数の留め具を前記複数の接合部材に対応させて、前記複数の留め具と前記複数の接合部材とを更にロックし、また、前記複数の弾性部を変形することで、前記複数の留め具と前記複数の接合部材とのロックを解除して、更に前記第１の本体を前記接合空間から離れる方向に向かって移動させる。

従来の技術と比較して、本考案は、直接ロック構造を有するコネクタを提供し、予めオスプラグを接合したフレキシブルフラットケーブルによってメスソケットを接合し、弾性部の変形で迅速に組み立てることができて、特に、自動車用電子機器、スマートフォン、スマートタブレット、ラップトップ、テレビなどの小型化の分野に適用される。

図１は本考案の実施例にかかる直接ロック構造を有するコネクタの構造を示す図である。 図２は本考案の図１にかかるオスプラグの詳しい構造を示す図である。 図３は本考案の図１にかかる直接ロック構造を有するコネクタの構造を示す図である。 図４は本考案の図１にかかるメスソケットの詳しい構造を示す図である。 図５は本考案の図１にかかるオスプラグとメスソケットとを接合したＡ−Ａ’の断面を示す図である。

本考案の目的、特徴及び効果を十分に理解するために、後述の実施例及び図面に基づいて、本考案を説明する。

本考案において、「１つ」を使用して本明細書に記載されるユニット、デバイスを説明する。特に指摘しない限り、このような説明は、１つ、少なくとも１つを含むと理解され、かつ単数も同時に複数を含む。

図１は本考案の実施例にかかる直接ロック構造を有するコネクタの構造を示す図である。直接ロック構造を有するコネクタ１０は、フレキシブルフラットケーブル（図示せず）とプリント回路基板（図示せず）を接続することができる。前記直接ロック構造を有するコネクタ１０の接続は、オスプラグ１２及びメスソケット１４を含む。前記オスプラグ１２は前記フレキシブルフラットケーブルに接続され、前記メスソケット１４が回路基板に接続される。別の実施例では、前記直接ロック構造を有するコネクタ１０は、前記メスソケット１４が前記プリント回路基板に固定されるように、前記メスソケット１４に設けられた固定部材１６を更に備えてもよい。また、図３のように、前記直接ロック構造を有するコネクタ１０は、導電端子１８を更に備えてもよい。

図２は本考案の図１にかかるオスプラグの詳しい構造を示す図である。図２では、オスプラグ１２は、第１の本体１２２、蓋体１２４及び２つの弾性部１２６を備える。

前記第１の本体１２２、蓋体１２４及び弾性部１２６の材質は、絶縁体である。前記第１の本体１２２は、収容空間ＳＰを形成するように、前記蓋体１２４と接合する。前記収容空間ＳＰは、フレキシブルフラットケーブルを収容することができる。前記蓋体１２４は、前記収容空間ＳＰの方向に向かって移動（又は回転と呼ぶ）して閉めることができる、又は、前記収容空間ＳＰの反対方向に向かって移動（又は回転と呼ぶ）して開けることができる。本実施例において、前記収容空間ＳＰとは、前記蓋体１２４が閉められるときに生じた空間を指し、例えば、前記収容空間ＳＰの開口高さは、前記フレキシブルフラットケーブルの厚さ以上であってもよい。

別の実施例において、図３は本考案の図１にかかる直接ロック構造を有するコネクタの構造を示す図である。図３では、収容空間ＳＰの周縁にはストッパ溝１２２２が形成され、蓋体１２４にはストッパ柱１２４２が形成される。前記蓋体１２４が前記収容空間ＳＰの方向に向かって移動した後に、前記ストッパ柱１２４２は前記ストッパ溝１２２２によりストッパされ、前記蓋体１２４を第１の本体１２２にロックさせる。また、前記ストッパ溝１２２２は前記収容空間ＳＰの両側に形成され、前記ストッパ柱１２４２は前記ストッパ溝１２２２に対応して前記蓋体１２４に設けられる。また、別の実施例では、前記ストッパ柱１２４２の位置は、従来のフレキシブルフラットケーブルに対応するノッチの設定である。

注意するのは、１つの実施例では、第１の本体１２２と蓋体１２４とが接合する時に、収容空間ＳＰを形成できるように、前記第１の本体１２２は、収容空間ＳＰの位置に予め１つの溝体１２２４を形成してもよい。ただし、フレキシブルフラットケーブルは、蓋体１２４が閉められる前に、予め溝体１２２４に設けられてもよい。

本実施例では、蓋体１２４は、第１の本体１２２から延びて形成され、同じ材質を介して接合されて、一回以上に折り曲げることができる。別の実施例では、例えば係合構造によって係合することができる。

図２を参照して、本実施例では、第１の本体１２２は、複数の押さえ板を更に備え、前記複数の押さえ板は、前記第１の本体１２２に接合された蓋体１２４が反転する時に、押さえ板１２２６の下に滑り込まれるように、前記蓋体１２４と前記第１の本体１２２との接合するところの両側に形成され、下向きの力を提供する。前記押さえ板１２２６は、ストッパ溝１２２２及びストッパ柱１２４２と協働して、前記蓋体１２４を前記第１の本体１２２に安定的に被せることができる。

弾性部１２６は、第１の本体１２２の両側に設けられる。前記弾性部１２６は、前記第１の本体１２２の側辺の両端から延びて接合されて閉空間ＣＳＰを形成する。本実施例では、前記弾性部１２６は、弾性アーム１２６２、１２６４を有する。前記弾性アーム１２６２、１２６４の一方側の外側には留め具１２６６が形成され、前記弾性アーム１２６２、１２６４は外力Ｆを受けた時に、前記弾性アーム１２６２、１２６４が内側への圧縮力を生じて前記閉空間ＣＳＰの形状を変形する。前記変形によって前記留め具１２６６の位置を変え、例えば前記留め具１２６６は後続のＬ字状の接合部材を接合するための突起であり、よって、前記弾性部１２６が前記第１の本体１２２にロックされる。

図４は本考案の図１にかかるメスソケットの詳しい構造を示す図である。図４において、メスソケット１４は、第２の本体１４２及び２つの接合部材１４４を備える。前記第２の本体１４２は、第１の本体１２２を接合可能な接合空間ＣＢＳＰを形成する。前記接合部材１４４は、前記接合空間ＣＢＳＰの両側に形成され、留め具１２６６に対応して設けられる。例えば、前記接合部材１４４は、フック状の構造のようなＬ字状の接合部材であってもよい。前記接合空間ＣＢＳＰの形状は、オスプラグ１２の外側輪郭に従い設置される。

図２、３及び４を参照して、本実施例では、第１の本体１２２は第１の位置決め部材１２２８を更に備え、第２の本体１４２は第２の位置決め部材１４２２を更に備える。前記第１の位置決め部材１２２８を前記第２の位置決め部材１４２２に位置合わせることにより、前記第１の本体１２２を接合空間ＣＢＳＰに設置することができる。

図５は本考案の図１にかかるオスプラグ１２とメスソケット１４とを接合したＡ−Ａ’の断面を示す図である。図５では、第１の本体１２２が接合空間ＣＢＳＰの方向に向かって移動すると、弾性部１２６の変形により留め具１２６６の位置を調整し、留め具１２６６を接合部材１４４に対応させて、更に留め具１２６６と接合部材１４４とをロックする。逆に、弾性部１２６の変形により留め具１２６６と接合部材１４４とのロックを解除して、更に第１の本体１２２を接合空間ＣＢＳＰから離れる方向に移動させる。

本考案の実施例を説明したが、実施例は、例として提示したものであり、考案の範囲を限定することは意図していない。実施例は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、考案の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。実施例やその変形は、考案の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された考案とその均等の範囲に含まれるものである。

１０…直接ロック構造を有するコネクタ
１２…オスプラグ
１２２…第１の本体
１２２２…ストッパ溝
１２２４…溝体
１２２６…押さえ板
１２２８…第１の位置決め部材
１２４…蓋体
１２４２…ストッパ柱
１２６…弾性部
１２６２、１２６４…弾性アーム
１２６６…留め具
１４…メスソケット
１４２…第２の本体
１４２２…第２の位置決め部材
１４４…接合部材
１６…固定部材
１８…導電端子
ＳＰ…収容空間
ＣＳＰ…閉空間
Ｆ…外力
ＣＢＳＰ…接合空間

Claims (10)

1. 蓋体と接合して収容空間を形成する第１の本体と、前記蓋体と、それぞれが前記第１の本体の両側に設けられた複数の弾性部とを有し、各弾性部が閉空間を形成するように、前記第１の本体の両端から延びて接合し、且つ前記各弾性部の外側には留め具が形成されるオスプラグと、
   前記第１の本体を接合するための接合空間を形成する第２の本体と、それぞれが前記接合空間の両側に形成され、複数の留め具に対応して設けられる複数の接合部材を有するメスソケットと、
   を備え、
   前記第１の本体は、前記接合空間の方向に向かって移動し、前記複数の弾性部を変形することで、前記複数の留め具を前記複数の接合部材に対応させて、前記複数の留め具と前記複数の接合部材とを更にロックし、また、前記複数の弾性部を変形することで、前記複数の留め具と前記複数の接合部材とのロックを解除して、更に前記第１の本体を前記接合空間から離れる方向に向かって移動させることを特徴とする直接ロック構造を有するコネクタ。
2. 前記メスソケットがプリント回路基板に固定されるように、前記第２の本体に設けられた固定部材を更に備えることを特徴とする請求項１に記載の直接ロック構造を有するコネクタ。
3. 前記収容空間の周縁にはストッパ溝が形成され、前記蓋体にはストッパ柱が形成され、
   前記蓋体が前記収容空間の方向に向かって移動した後に、前記ストッパ柱は前記ストッパ溝によりストッパされ、前記蓋体を前記第１の本体にロックさせることを特徴とする請求項１に記載の直接ロック構造を有するコネクタ。
4. 前記ストッパ柱の位置は、フレキシブルフラットケーブルに対応するノッチの設定であることを特徴とする請求項３に記載の直接ロック構造を有するコネクタ。
5. 前記ストッパ溝は前記収容空間の両側に形成され、前記ストッパ柱は前記ストッパ溝に対応して前記蓋体に設けられることを特徴とする請求項３に記載の直接ロック構造を有するコネクタ。
6. 前記蓋体は前記第１の本体から延びで形成されることを特徴とする請求項１に記載の直接ロック構造を有するコネクタ。
7. 前記第１の本体は、第１の位置決め部材を更に備え、
   前記第２の本体は、第２の位置決め部材を更に備え、
   前記第１の位置決め部材を前記第２の位置決め部材に連結することにより、前記第１の本体を前記接合空間に設置することを特徴とする請求項１に記載の直接ロック構造を有するコネクタ。
8. 前記複数の接合部材は、Ｌ字状の接合部材であり、
   前記複数の留め具は、突起であり、
   前記複数の弾性部が前記第１の本体にロックされるように、前記Ｌ字状の接合部材により前記突起をロックすることを特徴とする請求項１に記載の直接ロック構造を有するコネクタ。
9. 前記第１の本体は、前記蓋体と前記第１の本体との接合するところの両側に形成された複数の押さえ板を更に備えることを特徴とする請求項１に記載の直接ロック構造を有するコネクタ。
10. 前記収容空間の開口高さは、前記フレキシブルフラットケーブルの厚さ以上であることを特徴とする請求項１に記載の直接ロック構造を有するコネクタ。