JP3228600B2 - 一液型ポリウレタン組成物 - Google Patents

一液型ポリウレタン組成物

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JP3228600B2
JP3228600B2 JP13010293A JP13010293A JP3228600B2 JP 3228600 B2 JP3228600 B2 JP 3228600B2 JP 13010293 A JP13010293 A JP 13010293A JP 13010293 A JP13010293 A JP 13010293A JP 3228600 B2 JP3228600 B2 JP 3228600B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一液型ポリウレタン組
成物に関し、特に、接着剤、シーリング剤、塗料、樹脂
成形体などの用途に適した貯蔵可能な一液型ポリウレタ
ン組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ポリウレタン組成物は、末端にイ
ソシアネート基を有するウレタンポリプレマーを水分に
より硬化させあるいはイソシアネート基間の重合により
硬化させる一液型のものと、ウレタンプレポリマーにポ
リオールなどの活性水素を有する化合物を混合して硬化
させる二液型のものとが知られている。
【0003】然るに、二液型ポリウレタン組成物におい
ては、ウレタンプレポリマーと活性水素を有する化合物
とを別々に貯蔵して使用直前に混合する必要があるこ
と、また、それぞれの成分の混合比を常に一定に保たな
ければならないことなど取扱いが煩雑であるという欠点
がある。このため、混合操作が不要で、取扱いの容易な
一液型ポリウレタン組成物の検討が行われている。
【0004】このような一液型ポリウレタン組成物とし
て、芳香族ポリイソシアネート化合物による液状プレポ
リマー中に固形のポリヒドロキシ化合物を分散させてな
るものが特公昭61−26927号公報に、末端にイソ
シアネート基を有するウレタンプレポリマーに、1,8
ジアザビシクロ(5,4,10)ウンデセン−7などの
シクロアミジン類若しくはその塩類またはこれらと活性
水素を有する化合物を含有してなるものが特公昭46−
10549号公報および特公昭47−25138号公報
に開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特公昭
61−26927号公報に記載の一液型ポリウレタン組
成物においては、その貯蔵安定性が低く、しかも、硬化
処理のために130℃以上の比較的高い温度を必要とす
るという問題があり、特公昭46−10549号公報お
よび特公昭47−25138号公報に記載の一液型ポリ
ウレタン組成物においても、加熱硬化性若しくは貯蔵安
定性のうちいずれかを犠牲にせざるを得ないという問題
があった。
【0006】本発明の目的は、比較的低い温度による硬
化処理によって短時間で必要な初期強度が発現される程
度に硬化し、しかも、貯蔵安定性に優れた一液型ポリウ
レタン組成物を提供することにある。ここに、初期強度
とは、組成物が接着剤として使用された場合において、
接着部に外力が加えられたときにも充分に耐える状態に
達したときの強度をいい、また、組成物が塗料として使
用された場合において、塗膜の表面のべた付きが無くな
る程度に硬化した状態の強度をいう。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の一液型ポリウレ
タン組成物は、ポリイソシアネート化合物と、全水酸基
の20重量%以上が三官能以上の多官能ポリオールに起
因するポリオール化合物とを、当量比(NCO/OH)
が6以下となる割合で反応させて得られるウレタンプレ
ポリマーに、常温下で固体の硬化促進剤が分散含有され
ていることを特徴とする。
【0008】また、本発明の一液型ポリウレタン組成物
には、下記に示す化合物〜化合物からなる群より選
ばれた少なくとも1種の固形成分が分散含有されている
ことが好ましい。 化合物 ヒドラジノ基、第一アミド基、第一チオアミ
ド基およびスルファモイル基から選ばれた少なくとも1
種の官能基を有する固形の多官能化合物 化合物 アミジノ基を有する固形の化合物 化合物 複素環および複数の活性水素を有する固形の
化合物
【0009】以下、本発明について具体的に説明する。
本発明において用いられるウレタンプレポリマーは、後
述するポリイソシアネート化合物とポリオール化合物と
を、当量比(NCO/OH)が6以下、好ましくは1.
1〜6、特に好ましくは2〜5となる割合で混合し、例
えば20〜90℃で1〜8時間反応させることによって
得られるものである。
【0010】ポリイソシアネート化合物とポリオール化
合物との当量比(NCO/OH)が6.0を超える場合
には、初期強度が発現される程度に硬化するまでの時間
が長くなり、作業性が悪化する。また、ポリイソシアネ
ート化合物とポリオール化合物との当量比(NCO/O
H)が1.1未満の場合には、組成物中のイソシアネー
ト基の量が少なすぎるため、加熱硬化性が低下する。
【0011】ウレタンプレポリマーを得るために用いら
れるポリイソシアネート化合物は、分子中に複数の、好
ましくは2〜3個のイソシアネート基を有する化合物で
ある。このポリイソシアネート化合物としては、例えば
脂肪族、芳香族、脂環式などの各種のポリイソシアネー
ト化合物を用いることができる。
【0012】斯かるポリイソシアネート化合物として
は、例えばキシリレンジイソシアネート、ポリフェニル
メタンジイソシアネート、4,4’−ジフェニルメタン
ジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、トリ
レンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネー
ト、ナフタレンジイソシアネート、水添ジフェニルメタ
ンジイソシアネート、水添キシリレンジイソシアネー
ト、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネートなどのジ
イソシアネート化合物、あるいはこれらの重合物を挙げ
ることができ、さらに、分子内にアロファネート結合、
イソシアヌレート結合、カルボジイミド結合などを含有
し、分子中に複数のイソシアネート基を有する化合物、
例えば上記ジイソシアネート化合物の二量化物や三量化
物、ポリメリックジフェニルメタンジイソシアネートな
どを用いることもできる。これらのポリイソシアネート
化合物は、単独で若しくは2種類以上組合せて用いるこ
とができる。
【0013】ウレタンプレポリマーを得るために上記の
ポリイソシアネート化合物と反応させるポリオール化合
物は、当該ポリオール化合物中の全水酸基に対する三官
能以上の多官能ポリオールに起因する水酸基の割合が、
20重量%以上、好ましくは50重量%以上、特に好ま
しくは80重量%以上のものである。
【0014】用いられるポリオール化合物中の全水酸基
に対する三官能以上の多官能ポリオールに起因する水酸
基の割合が20重量%未満の場合には、得られる一液型
ポリウレタン組成物の加熱硬化性が低下する。
【0015】ポリオール化合物の具体例としては、エチ
レングリコール、プロピレングリコール、ポリエチレン
グリコール、ポリプロピレングリコール、トリメチロー
ルプロパン、ジエチレングリコール、トリエチレングリ
コール、ヘキサメチレングリコール、グリセリン、1,
3−ブチレングリコール、1,4−ブタンジオール、ヘ
キサントリオール、ペンタエリスリトール誘導体、ソル
ビトール、ネオペンチルグリコールなどの多価アルコー
ル類;前記多価アルコール類と、エチレンオキサイド、
プロピレンオキサイドなどのアルキレンオキサイドとの
付加重合により得られるポリエーテルポリオール;前記
多価アルコール類と、マレイン酸、コハク酸、アジピン
酸、セバシン酸、酒石酸、テレフタル酸、イソフタル酸
などの多塩基酸類との縮合反応により得られるポリエス
テルポリオール;ε−カプロラクトン、γ−バレロラク
トンなどのラクトン類の開環重合により得られるポリエ
ステルポリオール;アクリル酸ヒドロキシエチル、アク
リル酸ヒドロキシブチル、トリメチロールプロパンモノ
アクリレートなどの水酸基を含有する重合性モノマーを
単独で重合して、またはこれらと共重合可能なモノマ
ー、例えばアクリル酸、メタクリル酸、スチレン、アク
リロニトリル、α−メチルスチレンなどとを共重合して
得られるアクリルポリオール;ヒマシ油もしくはその誘
導体;両末端にエポキシ基を有するエポキシ樹脂と、モ
ノエタノールアミン、ジエタノールアミンなどとを反応
させて得られるエポキシポリオールなどを挙げることが
できる。これらのポリオール化合物は、これらのうち三
官能以上の多官能ポリオールをこれに起因する水酸基が
20重量%以上となる割合で使用すれば、単独で若しく
は2種類以上組み合わせて用いることができる。
【0016】また、ポリオール化合物の数平均分子量
は、10000以下であることが好ましく、特に、10
00〜7000であることが好ましい。このような分子
量を有するポリオール化合物を用いることによって得ら
れる一液型ポリウレタン組成物を硬化することにより、
強靱でかつ弾性のある硬化樹脂が得られる。
【0017】更に、ウレタンプレポリマーを得るため
に、上記のポリオール化合物と共にポリアミン化合物を
用いることもできる。ポリアミン化合物の具体例として
は、エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエ
チレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、ペンタ
エチレンヘキサミン、テトラメチレンジアミン、ペンタ
メチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、シクロヘ
キシレンジアミン、イソホロンジアミン、メラミンおよ
びこれらの誘導体などの脂肪族ポリアミン化合物;o−
フェニレンジアミン、m−フェニレンジアミン、p−フ
ェニレンジアミン、4,4’−ジアミノジフェニルメタ
ン、4,4’−ジアミノジフェニルスルホン、4,4’
−ジアミノジフェニルエーテル、2,4−ジアミノジフ
ェニルアミン、1,5−ジアミノナフタレン、1,8−
ジアミノナフタレン、2,4−ジアミノトルエンなどの
芳香族ポリアミン化合物を挙げることができる。
【0018】本発明に用いられるウレタンプレポリマー
においては、ウレタンプレポリマーにおける全イソシア
ネート基の割合が0.1〜20重量%であることが好ま
しく、この場合には、得られる組成物が比較的低い温度
で硬化可能なものとなる。
【0019】また、ウレタンプレポリマーのイソシアネ
ート基の全部あるいは一部がブロックされていてもよ
い。このイソシアネート基のブロックのためのブロック
剤の例としては、エタノール、プロパノール、ブタノー
ル、イソブタノールなどのアルコール類;フェノール、
クレゾール、キシレノール、p−ニトロフェノールなど
のフェノール類;マロン酸エチル、アセト酢酸エチル、
アセチルアセトンなどのカルボニル化合物類;アセトア
ミド、アクリルアミドなどの酸アミド類;コハク酸イミ
ド、マレイン酸イミドなどの酸イミド類;2−エチルイ
ミダゾール、2−エチル−4−メチルイミダゾールなど
のイミダゾール類;2−ピロリドン、ε−カプロラクタ
ムなどのラクタム類;アセトキシム、メチルエチルケト
キシム、ジアセチルモノオキシム、シクロヘキサノンオ
キシムなどのオキシム類;その他を挙げることができ
る。
【0020】これらのブロック剤をウレタンプレポリマ
ーと通常の方法例えばブロック剤を溶解する活性水素を
含有しない溶液中または無溶媒下において、20〜80
℃の温度で0.5〜5時間程度反応させることにより、
ブロックされたウレタンプレポリマーが得られる。これ
らのブロックされたウレタンプレポリマーは、加熱時に
イソシアネート基を生成するものである。
【0021】本発明においては、上記のウレタンプレポ
リマーに、常温下で固体の硬化促進剤が分散含有されて
いる。用いる硬化促進剤が常温下で液体のものである場
合には、得られる一液型ポリウレタン組成物の貯蔵安定
性が低下する。また、常温下で固体であっても、常温下
においてポリイソシアネート化合物の硬化や二量体化お
よび三量体化を促進する作用のある触媒は、組成物の貯
蔵安定性を低下させるので好ましくない。
【0022】ここで、硬化促進剤の例としては、1,8
−ジアザ−ジシクロ(5,4,0)ウンデセン−7 (以
下「DBU」と記す。)の塩類、例えばオルソフタル酸
モノDBU塩、アジピン酸モノDBU塩、フェノールノ
ボラック樹脂の部分DBU塩などのDBU塩類;鉄(II
I )アセチルアセトナート、マンガン(III )アセチル
アセトナート、亜鉛(II)アセチルアセトナートなどの
アセチルアセトナート類;2−メチルイミダゾール、2
−ヘプタデシルイミダゾールなどのイミダゾール類;エ
ポキシ樹脂の硬化促進剤を挙げることができる。これら
の促進剤の中で、DBU塩類、特にフェノールノボラッ
ク樹脂のDBU塩は、加熱硬化性と貯蔵安定性の点で好
ましい。これらの硬化促進剤は市販品としても入手する
ことができ、例えば「U−CAT SA−831」、
「U−CAT SA−841」(以上、すべてサンアプ
ロ(株)製)などを挙げることができる。
【0023】上記の硬化促進剤は、ウレタンプレポリマ
ー100重量部に対して0.1〜35重量部、特に0.
1〜20重量部の割合で分散含有されていることが好ま
しく、この場合には、得られる一液型ポリウレタン組成
物は、貯蔵安定性が損なわれずに、加熱硬化性が付与さ
れたものとなる。
【0024】本発明の組成物には、下記に示す化合物
〜化合物からなる群より選ばれた少なくとも一種の固
形成分(以下、これを「特定固形化合物」という。)が
分散含有されていることが好ましい。 化合物 ヒドラジノ基、第一アミド基、第一チオアミ
ド基およびスルファモイル基から選ばれる少なくとも一
種の官能基を有する固形の多官能化合物 化合物 アミジノ基を有する固形の化合物 化合物 複素環および複数の活性水素を有する固形の
化合物
【0025】上記の化合物は、ヒドラジノ基、第一ア
ミド基、第一チオアミド基およびスルファモイル基以外
に、イソシアネート基と反応性を有する基、例えばアミ
ノ基、水酸基などを有していてもよい。また、上記の化
合物もイソシアネート基と反応性を有する基を有して
いてもよい。
【0026】ヒドラジノ基を有する固形の多官能化合物
の例としては、コハク酸ジヒドラジド、アジピン酸ジヒ
ドラジド、セバシン酸ジヒドラジド、ドデカン二酸ジヒ
ドラジド、ヘキサデカン二酸ジヒドラジド、エイコサン
二酸ジヒドラジド、カルボン酸ジヒドラジド、アゼライ
ン酸ジヒドラジド、シュウ酸ジヒドラジド、イソフタル
酸ジヒドラジド、テレフタル酸ジヒドラジド、ヘキサヒ
ドロイソフタル酸ジヒドラジド、ヘキサヒドロテレフタ
ル酸ジヒドラジド、メチルアミノジプロピオン酸ジヒド
ラジド、フェニルアミノプロピオン酸ジヒドラジド、メ
チルアミノジ酪酸ジヒドラジド、エチルアミノジ吉草酸
ジヒドラジド、1,3−ビス(ヒドラジノカルボエチ
ル)−5−イソプロピルヒダントインなどの分子内に2
個のヒドラジノ基を有する化合物;クエン酸トリヒドラ
ジド、シクロヘキサントリカルボン酸トリヒドラジドな
どの分子内に3個以上のヒドラジノ基を有する化合物;
セミカルバジドなどの分子内にヒドラジノ基とアミノ基
とを有する化合物;サリチル酸ヒドラジド、p−オキシ
安息香酸ヒドラジドなどの分子内にヒドラジノ基と水酸
基を有する化合物を挙げることができる。
【0027】第一アミド基を有する固形の多官能化合物
の例としては、コハク酸ジアミド、アジピン酸ジアミ
ド、マレイン酸ジアミド、マロン酸ジアミド、セバシン
酸ジアミド、ドデカン二酸ジアミド、ヘキサデカン二酸
ジアミド、エイコサン二酸ジアミド、ビウレット、イソ
フタル酸ジアミドなどの分子内に2個以上の第一アミド
基を有する化合物;クエン酸トリアミド、シクロヘキサ
ントリカルボン酸トリアミドなどの分子内に3個以上の
第一アミド基を有する化合物;尿素などの分子内に第一
アミド基とアミノ基とを有する化合物;オキサミックヒ
ドラジドなどの分子内にヒドラジノ基と第一アミド基と
を有する化合物を挙げることができる。
【0028】第一チオアミド基を有する固形の多官能化
合物の例としては、コハク酸ジチオアミド、アジピン酸
ジチオアミド、マレイン酸ジチオアミド、マロン酸ジチ
オアミド、セバシン酸ジチオアミド、ドデカン二酸ジチ
オアミド、ヘキサデカン二酸ジチオアミド、エイコサン
二酸ジチオアミド、イソフタル酸ジチオアミドなどの分
子内に2個以上の第一チオアミド基を有する化合物;ク
エン酸トリチオアミド、シクロヘキサントリカルボン酸
トリチオアミドなどの分子内に3個以上の第一チオアミ
ド基を有する化合物、チオ尿素などの分子内に第一チオ
アミド基とアミノ基とを有する化合物を挙げることがで
きる。
【0029】スルファモイル基を有する固形の多官能化
合物の例としては、ブタンジスルファミド、ヘキサンジ
スルファミド、ベンゼンジスルファミドなどの分子内に
2個以上のスルファモイル基を有する化合物を挙げるこ
とができる。
【0030】化合物のアミジノ基を有する固形の化合
物の例としては、ジシアンジアミド、シクロヘキサンカ
ルボキサミジンなどの分子内に1個のアミジノ基を有す
る化合物;ペンタンジアミジン、オキサルジアミジン、
イソフタルジアミジン、ビグアニドなどの分子内に2個
のアミジノ基を有する化合物;1,1,3,3−プロパ
ンテトラカルボキサミジンなどの分子内に3個以上のア
ミジノ基を有する化合物;グアニジンなどの分子内にア
ミジノ基とアミノ基を有する化合物;3−グアニジノプ
ロピオナミドなどの分子内にアミジノ基と第一アミド基
を有する化合物を挙げることができる。
【0031】化合物の複素環および複数の活性水素を
有する固形の化合物は、活性水素を有する基としてアミ
ノ基を有することが好ましく、例えばメラミン、モノメ
チロールメラミン、ジアリルメラミン、アミノイミダゾ
イルメラミン、2,4−ジアミノ−6−[2−メチルイ
ミダゾリル−(1)]−エチルトリアジン、2,4−ジ
アミノ−6−[2−エチル−4−メチルイミダゾリル−
(1)]−エチルトリアジン、2,4−ジアミノ−6−
[2−ウンデシルイミダゾリル−(1)]−エチルトリ
アジン、ベンゾグアナミン、トリチオシアヌル酸および
これらの誘導体などを挙げることができる。
【0032】上記の特定固形化合物のうち、特に好まし
いものとしては、アジピン酸ジヒドラジド、エイコサン
二酸ジヒドラジド、メラミン、アミノイミダゾイルメラ
ミンなどを挙げることができる。また、特定固形化合物
は、単独でもしくは2種以上を組み合わせて用いること
ができる。
【0033】特定固形化合物は、ウレタンプレポリマー
の有するイソシアネート基と、当該特定固形化合物の有
するイソシアネート基と反応性を有する基の総量との当
量比(イソシアネート基/イソシアネートと反応性を有
する基)が、通常0.3〜20、好ましくは0.5〜1
5となるように使用される。
【0034】本発明においては、特定化合物と共に、ヒ
ドラジノ基、第一アミド基、第一チオアミド基、スルフ
ァモイル基、アミジノ基および複素環を有さない固形の
ポリヒドロキシ化合物を併用してもよい。この固形のポ
リヒドロキシ化合物を併用する場合において、ウレタン
プレポリマーの有するイソシアネート基と、当該ヒドロ
キシ化合物の有する水酸基との当量比(NCO/OH)
は2.5以上であることが好ましい。この当量比が2.
5未満の場合には、水酸基の割合が大きいため、得られ
る組成物の貯蔵安定性が低下することとなる。
【0035】固形のポリヒドロキシ化合物の具体例とし
ては、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトー
ル、トリペンタエリストール、コーンでんぷんのメチル
アルファグルコシド、コーンでんぷん、ショ糖、ラクト
ース、d−マンニトール、無水ソルビトール、ドゥルシ
トール、エリスリトール、イソプロピリデン−ビス(β
−ヒドロキシエトキシフェノール)、1,4−ジ(β−
ヒドロキシエトキシ) フェノール、5−メチロール−5
−エチル−2−(1,1−ジメチル−2−ヒドロキシエ
チル)−1,3−ジオキサン、5,5−ジメチロール−
2−(1,1−ジメチル−2−ヒドロキシエチル)−
1,3−ジオキサンなどを挙げることができる。
【0036】本発明における特定固形化合物は、得られ
る組成物の硬化処理温度以上の融点、例えば60℃以上
の融点を有することが好ましいが、硬化処理が通常、7
0〜150℃で行われることから、70〜200℃程度
の融点を有する化合物が特に好ましい。
【0037】また、特定固形化合物は、ウレタンプレポ
リマー中に分散されるものであるため、微細に粉砕され
ていることが好ましく、特に50μ程度以下の粒度を有
するものとすることにより、硬化樹脂が強靭性および弾
性の優れたものとなる。
【0038】本発明の組成物には、更に、高沸点極性化
合物が含有されていることが好ましい。この高沸点極性
化合物は、その融点が得られる組成物のための硬化処理
温度以下のものであり、かつその沸点が硬化処理温度以
上あるいは当該組成物が適用される個所の温度以上のも
のであることが好ましい。この高沸点極性化合物を選択
することにより、本発明の組成物の硬化温度および速度
を制御することができる。
【0039】斯かる高沸点極性化合物としては、例えば
プロピレンカーボネート、γ−ブチロラクトン、γ−バ
レロラクトン、δ−バレロラクトン、N−メチル−ε−
カプロラクタム、N−メチルピロリドン、シクロヘキサ
ノン、フルフラール、N−メチルホルムアミド、N,N
−ジメチルアセトアミド、ジエチレングリコールモノエ
チルエーテルアセテート、ジエチレングリコールジアセ
テート、アセトニルアセトン、メチルシアノアセテー
ト、テトラメチルウレア、ジエチレングリコールジメチ
ルエーテル、トリエチレングリコールジメチルエーテル
などの融点が20℃未満の化合物、エチレンカーボネー
ト、α−ピペリドン、スルホレン、サクシノニトリル、
ジアミノマレオニトリル、p−ニトロアニソール、カル
バミン酸メチル、カルバミン酸イソプロピル、アセトア
ミド、N−メチルアセトアミド、無水コハク酸、ジフェ
ニルカーボネートなどの融点が20℃以上の化合物など
を挙げることができる。これらのうちでは、プロピレン
カーボネート、エチレンカーボネートなどの炭酸エステ
ル類、γ−ブチロラクトン、γ−バレロラクトン、δ−
バレロラクトンなどのラクトン類が好ましい。
【0040】上記の高沸点極性化合物は、単独でもしく
は2種以上組み合わせて用いることができる。また、高
沸点極性化合物は、ウレタンプレポリマーの100重量
部に対して0.1〜30重量部、特に0.1〜10重量
部であることが好ましく、この場合には、更に短時間で
硬化させることができ、貯蔵安定性も比較的よい組成物
を得ることができる。
【0041】本発明の組成物には、必要に応じて充填剤
を加えることができる。充填剤の例としては、タルク、
炭酸カルシウム、クレイ、合成シリカ、合成ゼオライ
ト、ベントナイト、亜鉛華、二酸化チタン、乾燥カーボ
ンブラック、ガラス粒子、およびこれらを表面処理した
ものを挙げることができる。
【0042】以上の他に、本発明の組成物には、必要に
応じて着色剤、安定剤、可塑剤、増粘剤、タレ防止剤、
非極性溶媒などを添加することができる。
【0043】本発明の組成物は、比較的低い温度による
加熱処理によって短時間で初期強度が発現される程度に
硬化するが、その後、更に加熱処理を続けることおよび
/または湿気を与えることにより硬化反応を完了させる
ことができる。
【0044】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明するが、
本発明はこれらによって限定されるものではない。な
お、以下において、「部」は重量部を、「%」は重量%
を示す。
【0045】〔実施例1〕数平均分子量が5000の三
官能性ポリエーテルポリオール「エクセノール823」
(旭硝子(株)製)28部と、ポリメリック4,4’−
ジフェニルメタンジイソシアネート「スミジュール44
V−20」(住友バイエルウレタン(株)製)9部とを
90℃で2時間反応させて複数のイソシアネート基を有
するウレタンプレポリマーを得た。ここに、水酸基に対
するイソシアネート基の当量比(NCO/OH)は4.
0であり、ポリオール化合物における全水酸基に対する
三官能以上の多官能ポリオールに起因する水酸基の割合
(以下、「OH/全OH」と記す。)は100%であ
る。このウレタンプレポリマーにフタル酸ジオクチル
(以下、「DOP」と記す。)11部、炭酸カルシウム
20部、合成ゼオライト「5A」26部およびタルク6
部を加えてイソシアネート基を有するプレポリマーを含
有する配合物を調製した。この配合物100部に対し、
フェノールノボラック樹脂の部分DBU塩「U−CAT
SA831」(サンアプロ(株)製)4部を加え、一
液型ポリウレタン組成物を得た。
【0046】〔実施例2〕実施例1において、三官能性
ポリエーテルポリオール「エクセノール823」を25
部、ポリメリック4,4’−ジフェニルメタンジイソシ
アネート「スミジュール44V−20」を12部(当量
比(NCO/OH)は5.6であり、OH/全OHは1
00%である。)としてウレタンプレポリマーを得たこ
と以外は同様にして、一液型ポリウレタン組成物を得
た。
【0047】〔実施例3〕実施例1において、三官能性
ポリエーテルポリオール「エクセノール823」を29
部、ポリメリック4,4’−ジフェニルメタンジイソシ
アネート「スミジュール44V−20」を8部(当量比
(NCO/OH)は3.5であり、OH/全OHは10
0%である。)としてウレタンプレポリマーを得たこと
以外は同様にして、一液型ポリウレタン組成物を得た。
【0048】〔実施例4〕三官能性ポリエーテルポリオ
ール「エクセノール823」28部と、ポリメリック
4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート「スミジ
ュール44V−20」9部(当量比(NCO/OH)は
4.0であり、OH/全OHは100%である。)とを
90℃で2時間反応させて複数のイソシアネート基を有
するプレポリマー得た。このウレタンプレポリマーにD
OP11部、炭酸カルシウム30部、合成ゼオライト
「5A」13部およびタルク9部を加えてイソシアネー
ト基を有するプレポリマーを含有する配合物を調製し
た。この配合物100部に対し、フェノールノボラック
樹脂の部分DBU塩「U−CAT SA831」4部を
加え、一液型ポリウレタン組成物を得た。
【0049】〔実施例5〕実施例4において、三官能性
ポリエーテルポリオール「エクセノール823」28部
の代わりに、三官能ポリエーテルポリオール「エクセノ
ール823」14部および数平均分子量が4000の二
官能性ポリエーテルポリオール「エクセノール510」
(旭硝子(株)製)14部(当量比(NCO/OH)は
4.0であり、OH/全OHは55%である。)を用い
てウレタンプレポリマーを得たこと以外は同様にして、
一液型ポリウレタン組成物を得た。
【0050】〔実施例6〕実施例4において、三官能性
ポリエーテルポリオール「エクセノール823」28部
の代わりに、三官能ポリエーテルポリオール「エクセノ
ール823」7部および二官能性ポリエーテルポリオー
ル「エクセノール510」21部(当量比(NCO/O
H)は4.0であり、OH/全OHは30%である。)
を用いてウレタンプレポリマーを得たこと以外は同様に
して、一液型ポリウレタン組成物を得た。
【0051】〔実施例7〕実施例4において、フェノー
ルノボラック樹脂の部分DBU塩「U−CATSA83
1」4部の代わりに、o−フタル酸のモノDBU塩「U
−CAT SA810」(サンアプロ(株)製)0.7
部を用いたこと以外は同様にして、一液型ポリウレタン
組成物を得た。
【0052】〔実施例8〕実施例4において、フェノー
ルノボラック樹脂の部分DBU塩「U−CATSA83
1」4部の代わりに、亜鉛(II)アセチルアセトナート
(キシダ化学(株)製)1.6部を用いたこと以外は同
様にして、一液型ポリウレタン組成物を得た。
【0053】〔比較例1〕実施例4において、三官能性
ポリエーテルポリオール「エクセノール823」を23
部、ポリメリック4,4’−ジフェニルメタンジイソシ
アネート「スミジュール44V−20」を14部(当量
比(NCO/OH)は7.4であり、OH/全OHは1
00%である。)としてウレタンプレポリマーを得たこ
と以外は同様にして、一液型ポリウレタン組成物を得
た。
【0054】〔比較例2〕実施例4において、三官能性
ポリエーテルポリオール「エクセノール823」28部
の代わりに、二官能性ポリエーテルポリオール「エクセ
ノール510」28部(当量比(NCO/OH)は4.
0であり、OH/全OHは0%である。)を用いてウレ
タンプレポリマーを得たこと以外は同様にして、一液型
ポリウレタン組成物を得た。
【0055】〔比較例3〕比較例1において、三官能性
ポリエーテルポリオール「エクセノール823」23部
の代わりに、二官能性ポリエーテルポリオール「エクセ
ノール510」23部(当量比(NCO/OH)は7.
4であり、OH/全OHは0%である。)を用いてウレ
タンプレポリマーを得たこと以外は同様にして、一液型
ポリウレタン組成物を得た。
【0056】〔比較例4〕実施例4において、フェノー
ルノボラック樹脂の部分DBU塩「U−CATSA83
1」を除いたこと以外は同様にして、一液型ポリウレタ
ン組成物を得た。
【0057】〔比較例5〕実施例4において、フェノー
ルノボラック樹脂の部分DBU塩「U−CATSA83
1」4部の代わりに、常温下で液体の硬化促進剤である
フェノールのDBU塩「U−CAT SA1」(サンア
プロ(株)製)0.07部を用いたこと以外は同様にし
て、一液型ポリウレタン組成物を得た。
【0058】〔実施例9〕三官能性ポリエーテルポリオ
ール「エクセノール823」28部と、ポリメリック
4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート「スミジ
ュール44V−20」9部(当量比(NCO/OH)は
4.0であり、OH/全OHは100%である。)とを
90℃で2時間反応させて複数のイソシアネート基を有
するプレポリマーを得た。このウレタンプレポリマーに
DOP11部、炭酸カルシウム20部、合成ゼオライト
「5A」26部およびタルク6部を加えてイソシアネー
ト基を有するプレポリマーを含有する配合物を調製し
た。この配合物100部に対し、フェノールノボラック
樹脂の部分DBU塩「U−CAT SA831」4部
と、アジピン酸ジヒドラジド1.31部(当量比(NC
O/NH2 )は3.5である。)とを加え、一液型ポリ
ウレタン組成物を得た。
【0059】〔実施例10〕実施例9において、三官能
性ポリエーテルポリオール「エクセノール823」を2
5部、ポリメリック4,4’−ジフェニルメタンジイソ
シアネート「スミジュール44V−20」を12部(当
量比(NCO/OH)は5.6であり、OH/全OHは
100%である。)としてウレタンプレポリマーを得た
こと以外は同様にして、一液型ポリウレタン組成物を得
た。
【0060】〔実施例11〕三官能性ポリエーテルポリ
オール「エクセノール823」28部と、ポリメリック
4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート「スミジ
ュール44V−20」9部(当量比(NCO/OH)は
4.0であり、OH/全OHは100%である。)とを
90℃で2時間反応させて複数のイソシアネート基を有
するプレポリマーを得た。このウレタンプレポリマーに
DOP11部、炭酸カルシウム20部、合成ゼオライト
「5A」26部およびタルク6部を加えてイソシアネー
ト基を有するプレポリマーを含有する配合物を調製し
た。この配合物100部に対し、フェノールノボラック
樹脂の部分DBU塩「U−CAT SA831」4部
と、アジピン酸ジヒドラジド1.31部(当量比(NC
O/NH2 )は3.5である。)とを加え、一液型ポリ
ウレタン組成物を得た。
【0061】〔実施例12〕実施例11において、三官
能性ポリエーテルポリオール「エクセノール823」2
8部の代わりに、三官能ポリエーテルポリオール「エク
セノール823」14部および二官能性ポリエーテルポ
リオール「エクセノール510」14部(当量比(NC
O/OH)は4.0であり、OH/全OHは55%であ
る。)を用いてウレタンプレポリマーを得たこと以外は
同様にして、一液型ポリウレタン組成物を得た。
【0062】〔実施例13〕実施例11において、フェ
ノールノボラック樹脂の部分DBU塩「U−CATSA
831」4部の代わりに、o−フタル酸のモノDBU塩
「U−CAT SA810」0.7部を用いたこと以外
は同様にして、一液型ポリウレタン組成物を得た。
【0063】〔実施例14〕実施例11において、フェ
ノールノボラック樹脂の部分DBU塩「U−CATSA
831」4部の代わりに、亜鉛(II)アセチルアセトナ
ート1.6部を用いたこと以外は同様にして、一液型ポ
リウレタン組成物を得た。
【0064】〔実施例15〕実施例11において、アジ
ピン酸ジヒドラジド1.31部の代わりに、セバシン酸
ジヒドラジド1.75部(当量比(NCO/NH2 )は
3.5である。)を用いたこと以外は同様にして、一液
型ポリウレタン組成物を得た。
【0065】〔実施例16〕実施例11において、アジ
ピン酸ジヒドラジド1.31部の代わりに、アジピン酸
ジアミド1.09部(当量比(NCO/NH2 )は3.
5である。)を用いたこと以外は同様にして、一液型ポ
リウレタン組成物を得た。
【0066】〔実施例17〕実施例11において、アジ
ピン酸ジヒドラジド1.31部の代わりに、メラミン
0.64部(当量比(NCO/NH2 )は3.5であ
る。)を用いたこと以外は同様にして、一液型ポリウレ
タン組成物を得た。
【0067】〔比較例6〕実施例9において、三官能性
ポリエーテルポリオール「エクセノール823」を23
部、ポリメリック4,4’−ジフェニルメタンジイソシ
アネート「スミジュール44V−20」を14部(当量
比(NCO/OH)は7.4であり、OH/全OHは1
00%である。)としてウレタンプレポリマーを得たこ
と以外は同様にして、一液型ポリウレタン組成物を得
た。
【0068】〔比較例7〕実施例11において、三官能
性ポリエーテルポリオール「エクセノール823」28
部の代わりに、二官能性ポリエーテルポリオール「エク
セノール510」28部(当量比(NCO/OH)は
4.0であり、OH/全OHは0%である。)を用いて
ウレタンプレポリマーを得たこと以外は同様にして、一
液型ポリウレタン組成物を得た。
【0069】〔比較例8〕比較例6において、三官能性
ポリエーテルポリオール「エクセノール823」23部
の代わりに、二官能性ポリエーテルポリオール「エクセ
ノール510」23部(当量比(NCO/OH)は7.
4であり、OH/全OHは0%である。)を用いてウレ
タンプレポリマーを得たこと以外は同様にして、一液型
ポリウレタン組成物を得た。
【0070】〔実施例18〕三官能性ポリエーテルポリ
オール「エクセノール823」28部と、ポリメリック
4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート「スミジ
ュール44V−20」9部(当量比(NCO/OH)は
4.0であり、OH/全OHは100%である。)とを
90℃で2時間反応させて複数のイソシアネート基を有
するプレポリマーを得た。このウレタンプレポリマーに
DOP11部、炭酸カルシウム30部、合成ゼオライト
「5A」13部およびタルク9部を加えてイソシアネー
ト基を有するプレポリマーを含有する配合物を調製し
た。この配合物100部に対し、フェノールノボラック
樹脂の部分DBU塩「U−CAT SA831」4部
と、プロピレンカーボネート(和光純薬(株)製)1部
とを加え、一液型ポリウレタン組成物を得た。
【0071】〔実施例19〕実施例18において、プロ
ピレンカーボネートを4部としたこと以外は同様にし
て、一液型ポリウレタン組成物を得た。
【0072】〔実施例20〕実施例18において、プロ
ピレンカーボネート1部の代わりに、γ−バレロラクト
ン(和光純薬(株)製)1部を用いたこと以外は同様に
して、一液型ポリウレタン組成物を得た。
【0073】〔実施例21〕実施例18において、プロ
ピレンカーボネート1部の代わりに、γ−ブチロラクト
ン(和光純薬(株)製)1部を用いたこと以外は同様に
して、一液型ポリウレタン組成物を得た。
【0074】〔実施例22〕三官能性ポリエーテルポリ
オール「エクセノール823」28部と、ポリメリック
4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート「スミジ
ュール44V−20」9部(当量比(NCO/OH)は
4.0であり、OH/全OHは100%である。)とを
90℃で2時間反応させて複数のイソシアネート基を有
するプレポリマーを得た。このウレタンプレポリマーに
DOP11部、炭酸カルシウム30部、合成ゼオライト
「5A」13部およびタルク9部を加えてイソシアネー
ト基を有するプレポリマーを含有する配合物を調製し
た。この配合物100部に対し、フェノールノボラック
樹脂の部分DBU塩「U−CAT SA831」4部
と、アジピン酸ジヒドラジド1.31部(当量比(NC
O/NH2 )は3.5である。)と、プロピレンカーボ
ネート1部とを加え、一液型ポリウレタン組成物を得
た。
【0075】〔実施例23〕実施例22において、プロ
ピレンカーボネートを4部としたこと以外は同様にし
て、一液型ポリウレタン組成物を得た。
【0076】〔実施例24〕実施例22において、プロ
ピレンカーボネート1部の代わりに、γ−バレロラクト
ン1部を用いたこと以外は同様にして、一液型ポリウレ
タン組成物を得た。
【0077】〔実施例25〕実施例22において、プロ
ピレンカーボネート1部の代わりに、γ−ブチロラクト
ン1部を用いたこと以外は同様にして、一液型ポリウレ
タン組成物を得た。
【0078】〔実施例26〕実施例22において、プロ
ピレンカーボネート1部の代わりに、エチレンカーボネ
ート(キシダ化学(株)製)1部を用いたこと以外は同
様にして、一液型ポリウレタン組成物を得た。
【0079】〔試験例1(初期強度発現時間の測定)〕
実施例1〜26および比較例1〜8で得られた組成物の
各々についての90℃での初期強度発現時間を求めるた
めに、90℃における組成物の硬化度を測定機「JSR
キュラストメーターIII 型」(日合商事(株)製)を用
いて下記の測定条件に従って測定し、組成物が硬化して
その測定トルク値が0.5kg・cmに達するまでの加
熱硬化時間を測定した。また、実施例4については、8
0℃および140℃における上記の加熱硬化時間を同様
に測定した。なお、このトルク値が0.5kg・cmを
示す組成物の状態は、例えば組成物が接着剤として使用
された場合において、接着部に外力が加えられたときに
も充分に耐えるだけの強度に達した状態、すなわちクラ
ンプオフが可能な強度に達したとみなすことのできる状
態である。 測定条件: 振幅角 1/4度 振動数 100サイクル/1分間 結果を表1に示す。
【0080】〔試験例2〕実施例1〜26および比較例
1〜8で得られた組成物を容量100mlのフタ付ガラ
ス製サンプルビンに入れ、50℃の恒温槽中で保存し、
貯蔵中に硬化するまでの日数を調べた。その結果を表1
に示す。
【0081】
【表1】
【0082】〔試験例3(接着剪断強度の測定)〕縦1
00mm、横25mm、厚み3mmのSMC板の2枚一
組を用い、25mm×25mmの接着部に、実施例4、
実施例11、比較例1および比較例2で得られた組成物
の各々を塗布し、実施例4、比較例1および比較例2に
ついては下記の処理条件、処理条件および処理条件
に従って、実施例11については下記の処理条件、
処理条件および処理条件に従って硬化させることに
より、剪断試験片を作製した。この試験片を用い、引張
り速度5mm/分で「オートグラフ AG−5000
B」により剪断強度を測定した。 処理条件 90℃で7分30秒間処理した。 処理条件 90℃で6分間処理した。 処理条件 90℃で120分間処理した。 処理条件 90℃で7分30秒間処理した後、更に、
23℃、相対湿度60%で7日間処理した。 処理条件 90℃で6分間処理した後、更に、23
℃、相対湿度60%で7日間処理した。 結果を表2に示す。
【0083】
【表2】
【0084】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による一液
型ポリウレタン組成物は、比較的低い温度による硬化処
理によって短時間で必要な初期強度が発現される程度に
硬化し、しかも、貯蔵安定性に優れたものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C09K 3/10 C09K 3/10 D (56)参考文献 特開 平2−614(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08G 18/00 - 18/87 C08L 75/04 - 75/12

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリイソシアネート化合物と、全水酸基
    の20重量%以上が三官能以上の多官能ポリオールに起
    因するポリオール化合物とを、当量比(NCO/OH)
    が6以下となる割合で反応させて得られるウレタンプレ
    ポリマーに、常温下で固体の硬化促進剤が分散含有され
    ていることを特徴とする一液型ポリウレタン組成物。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のウレタンプレポリマー
    に、常温下で固体の硬化促進剤と、下記に示す化合物
    〜化合物からなる群より選ばれた少なくとも1種の固
    形成分とが分散含有されていることを特徴とする一液型
    ポリウレタン組成物。 化合物 ヒドラジノ基、第一アミド基、第一チオアミ
    ド基およびスルファモイル基から選ばれた少なくとも1
    種の官能基を有する固形の多官能化合物 化合物 アミジノ基を有する固形の化合物 化合物 複素環および複数の活性水素を有する固形の
    化合物
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