JP3228587U - 紙製マスク - Google Patents

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Abstract

【課題】 耳掛止部を含めて全てを紙で作成する紙製マスクであって、耳掛止部が伸縮するともに、耳への負担が一層軽減されるものであり、しかも紙の端で皮膚を傷つけるおそれがない紙製マスクを提供する。【解決手段】 口等を覆うマスク部2と、耳に掛止する耳掛止部3が設けられており、前記マスク部2と前記耳掛止部3に、紙が接触して肌に切り傷を負わせることを防止するための円弧の凹凸が連続する波形部分2a,3aが設けられている。また、耳に掛止する耳掛止部3は、略円環のリング形状として設けられるとともに、その内側に紙が接触して肌に切り傷を負わせることを防止するための円弧の凹凸が連続する波形部分3aが設けられている。【選択図】 図3

Description

本考案は、口や鼻、或いは目を覆うために使用する紙製マスクに関する。
従来から、マスクはウイルス等の感染リスクを低減する必需品であるが、ウイルス等の流行時には、店舗や施設で、マスク等をしていない客に、来店中の短時間でもマスクをするように促すために、店舗等で配布する簡易で安価なマスクが求められている。
簡易で安価なマスクとしては、紙製のマスクが考えられる。紙製のマスクとして、次のようなマスクが考案されている。
なお、新聞紙には、紙の端を山型が連続したギザギザに形成しているが、これは、新聞紙は、ロール状の長い紙に連続して印刷されて断裁されるが、それを一瞬で切らなければならないので、カッターのようなまっすぐの刃で切るよりは、山型の、のこぎり状のギザギザした刃のほうが紙に食い込みやすく、新聞を一瞬で切るのに適しているからである。他の説では、手や肌が接触しても切れにくくなっているとする工夫であるとの説もあるが、その山型の連続した形状からは、手や肌に優しい、接触しても切れにくい形状とは言えないものである。
特許文献1には、要約において、その(目的)には、「この発明はマスク形状を紙材にて形成してなるもので健康人らには常時、鼻口啌内に自然的に一定の湿度を付与し、風邪等の疾患の予防をはからんとする所謂保健用マスクにて簡易に使用することが出来得、主に使い捨てをその目的としているものである。」と記載され、その(構成)には、通気性良好な紙素材を用いて表裏二重構造のマスク1を形成すると共に内側紙面2に芳香材または薬液等の水分を含侵せしめたことを特徴とする。また上記紙材にて有底袋状のマスク1を形成すると共に該袋体の内部空隙内に予め芳香材または薬液等の水分を含侵してなる含浸材5を必要において出入自在に装填せしめたことを特徴とする。更に上記紙製マスク1の内側紙面2周部適当箇所に粘着材または粘着テープ4を施着し、該粘着テープ4によってマスク1全体を顔面直接に被着行わしめることも出来得る。」紙製マスクが開示されている。
特許文献2には、要約において、その課題には、「当考案は、花粉、ハウスダストなどの異物から鼻粘膜を保護するためのペーパーをマスク背面に具え、紙のみで構成された人と環境にやさしい生活消耗品を提供することである。」と記載され、その解決手段には、「マスクの形状に切り抜いた和紙を数枚重ねてマスク本体1とする。マスク本体1の脇から中心へ切り込み2を設け、2の各上下にひも挿通孔3を切り抜き、裏面にポケット4を設ける。ドライハーブの包装体5を作り、5をポケット4に入れる。さらにマスク背面部6を設け、6の中心から外側へ左右に縦の切り口7を設ける。マスク背面用のペーパー8を作り、マスク背面6の切り口7にペーパーの両端をはさみ入れて、ペーパー8を固定する。ひも挿通孔3を下から上に重ねて立体的に構成し、ひも挿通孔3に装着ひも9を付けることを特徴とする。」マスクが開示されている。
特開平10−277171号 実用新案登録第3073430号
上記特許文献1、2のようなマスクは、口元を覆う部分が紙製であるものの、耳掛止部へと続く紐は紙製ではなく別のゴム紐で取り付けているものが多い。すなわち、耳掛止部に繋がる紐は、ゴム紐のような材質が伸縮性に富み、耳への負担(長期使用で耳が痛くなることがないこと)が軽いと考えられている。
紙製マスクの長所としては、使い捨てがし易くなることや、抜型で組み立て可能に製造できることが挙げられるが(A4やB4等の紙で平面で製造できること)、短所としては、耳掛止部をゴム紐のように伸縮する構造にすることができないことが挙げられる(特許文献1、2)。
しかしながら、これでは、すべてが紙製ではないので、使い捨ての長所が発揮されず(分別廃棄になる)、また、紙でマスクを作成する場合においても、耳掛止部が伸縮するともに、耳への負担が一層軽減されるものが理想である。
さらには、紙の端で皮膚を傷つけることがあってはならないことは、紙製マスクにおいても同様であるが、紙製マスクを組み立てるときにも、紙の端で指等の皮膚を傷つけるような事態はあってはならない。
なお、新聞紙の山型の連続するギザギザでは、指や肌を切れ難くするには十分な形状ではないものである。
そこで本考案の目的は、耳掛止部を含めて全てを紙で作成する紙製マスクであって、耳掛止部が伸縮するともに、耳への負担が一層軽減されるものであり、しかも紙の端で皮膚を傷つけるおそれがない紙製マスクを提供することにある。
本考案は、上記課題を解決するために、口や鼻、或いは目を覆うために使用する紙製マスクにおいて、口等を覆うマスク部と、耳に掛止する耳掛止部が設けられており、前記耳掛止部は、紙の切断部分を拡開すると略円環のリング形状、又は、湾曲したR形状に形成される構造であって、前記マスク部に連続するように設けられることを特徴とする紙製マスクである。また、口や鼻、或いは目を覆うために使用する紙製マスクにおいて、口等を覆うマスク部と、耳に掛止する耳掛止部が設けられており、これら前記マスク部と前記耳掛止部を含めたマスクの全体形状は、平面形状の一枚の用紙を切り抜いたり切断部分を形成することで設けられていることを特徴とする紙製マスクである。
本考案によれば、耳掛止部を含めて全てを紙で作成する紙製マスクであるために、A4やB4というような用紙に一体的に形成でき、耳掛止部も含めて、同時にデザインしたり、模様を施したり、コピーしたりすることができる。また、従来のゴム製の紐が取り付けられる紙製マスクとは異なり、分別した廃棄処理が不要になる。そして、前記耳掛止部は、紙の切断部分を拡開すると略円環のリング形状、又は、湾曲したR形状に形成される構造であるので、ゴム紐などよりも、耳にかかる負担を小さくして、耳に掛止することができる。
本考案としては、前記マスク部の外周縁部や、または、前記耳掛止部の略円環のリング形状、又は、前記湾曲したR形状の内側に、紙が接触して肌に切り傷を負わせることを防止するための円弧の凹凸が連続する波形部分が設けられていることを特徴とする。
本考案によれば、前記マスク部と前記耳掛止部に、紙が接触して肌に切り傷を負わせることを防止する円弧の凹凸が連続する波形部分が設けられているので、口等の部分のみならず、耳部においても、紙が接触して肌に切り傷を負わせるような事態を防止することができる。なお、本考案によれば、後述するように、マスク部を折り畳んで立体的に形成するときにも、指が紙の端で切り傷を負わせるようなことがない工夫がされている。
本考案としては、前記マスク部は、紙に切断部を形成した後に、前記切断部を重ね合わせると前記マスク部が立体的に形成されるが、前記マスク部の外周全域に円弧の凹凸が連続する波形部分が設けられるとともに、前記切断部にも円弧の凹凸が連続する波形部分が設けられていることを特徴とする。
本考案としては、前記マスク部と前記耳掛止部との間には、紙に所定形状に切り込みを入れた伸縮部が設けられていることを特徴とする。
本考案によれば、紙製マスクであっても、前記耳掛止部が伸縮する構造にすることができるので、耳にかかる負担を軽減することができる。
考案としては、前記マスク部と前記耳掛止部との間には、紙に所定形状に切り込みを入れた略円環のリング形状が連続して複数設けられて伸縮部が構成されていることを特徴とする。
本考案によれば、略円環のリング形状が連続して複数設けられて伸縮部が構成されていることから、安定した伸縮動作がかのうになり、容易に破損するようなことがない。
本考案の構成により、耳掛止部を含めて全てを紙で作成することができるものとなり、従来のゴム紐と比較して、紙製であることから、耳に係る負担を軽減することができる。また、伸縮部により、耳掛止部が伸縮することから、マスク部を移動させるなどしても、この移動に追従動作することができる。また、前記マスク部の外周全域に円弧の凹凸が連続する波形部分が設けられるとともに、前記切断部にも円弧の凹凸が連続する波形部分が設けられているので、マスクを組み立てる場合や装着するときなどに、手指が紙の端部で皮膚を気付付けるような子自体を防止することができる。
本考案の第一の実施形態の紙製マスクを示す図である。 上記実施形態の紙製マスクを組み立てる過程を示す図である。 上記実施形態の紙製マスクを装着した状態を示す図である。 上記実施形態の紙製マスクの円弧の凹凸が連続する波形部分と、新聞紙の山型の連続するギザギザ部分を示す図である。 上記実施形態の紙製マスクの耳掛止部を示す図である。 本考案の第二の実施形態の紙製マスクを示す図である。 本考案の第二の実施形態の紙製マスクを示す図である。 本考案の第三の実施形態の紙製マスクを示す図である。 本考案の第四の実施形態の紙製マスクを示す図である。
以下、本考案を実施するための一形態について、図面を引用しながら説明する。
(第一の実施形態)
図1は、本考案の第一の実施形態の紙製マスクを示す図であり、図2は、上記実施形態の紙製マスクを組み立てる過程を示す図であり、図3は、上記実施形態の紙製マスクを装着した状態を示す図である。
本考案の紙製マスク1は紙により作成される。
紙製マスク1は、マスク部2と耳掛止部3からなり、マスク部2には、切断部分である差し込み部4と差し込み口5が設けられている。また、耳掛止部3には、切断部分である切り取り線6が設けられている。紙製マスク1は、図2に示すように、差し込み部4を差し込み口5に差し込むことで、図3に示すように、立体的な紙製マスク1が形成される。
図1(b)は紙製マスク1の差し込み部4と差し込み口5の部分の拡大図であり、図1(c)は耳掛止部3とマスク部2の拡大図である。
マスク部2と耳掛止部3の一部には円弧の凹凸が連続する波形部分2aと3aが設けられている。
立体的に組み立てた紙製マスク1のマスク部2の肌に触れる部分は、全周にわたって円弧の凹凸が連続する波形部分2aを有する。また、耳掛止部3の円弧の凹凸が連続する波形部分3aは耳に触れる部分に有する。
これにより、紙の切り口が接触して頬や耳等の肌に切り傷を負わせることを防止することができる。また、マスク部2を立体的に組み立てる際にも、指等に切り傷を負わせることを防止することができる。
図4(a)は紙製マスク1の円弧の凹凸が連続する波形部分2aを示す図であり、図4(b)は新聞紙の山型の連続するギザギザ部分を示す図である。
紙製マスク1のように、円弧の凹凸が連続する波型部分2aは、新聞紙の山型の連続するギザギザ部分のように角部がないので、紙の端が接触しても切れ難くなり、肌に切り傷を負わせることを防止する。
図5は、上記実施形態の紙製マスクの耳掛止部を示す図である。
耳掛止部3は、切り取り線6の部分を拡開することで略円環のリング形状に形成される構造であり、このような構造の略円環のリング形状がマスク部2と耳掛止部3との間にも配されることで、耳掛止部3が伸縮する構造となっており、耳への負担が軽減される。
また、耳掛止部3は、略円環状リングを連続して複数設け、各々の拡開する幅が異なるようしすることができる。耳掛止部3は、耳に掛けるために円環状リングを最も大きく拡開するが、マスク部2と耳掛止部3との間に配される円環状リングは耳掛止部3よりも小さくてもよく、複数設けてもよい。
(第二の実施形態)
図6は、本考案の第二の実施形態の紙製マスクの耳掛止部を示す図である。
第二の実施形態の紙製マスク1の耳掛止部3は、切り取り線6として、中央の切り取り線6aと両側の切り取り線6bを有している。中央の切り取り線6aのみを拡開することによって略円環状リングは小さくなり、中央の切り取り線6aと両側の切り取り線6bの間の部分を切って両側の切り取り線6bまで拡開することによって略円環状リングは大きくなる。このように、略円環形状のリングの大きさを変えることによって、伸縮部9を顔の大きさに合わせて調節することができる。
(第三の実施形態)
図7は、本考案の第三の実施形態の紙製マスクを示す図である。
本考案の第三の実施形態の紙製マスク1は、マスク部2と耳掛止部3からなり、マスク部2には差し込み部4と差し込み口5が設けられており、差し込み部4を差し込み口5に差し込むことで、図5(b)に示すように、立体的な紙製マスク1が形成される。
また、本実施形態の耳掛止部3は略円環状リングではなくフック状になっているが、フック部分とマスク部2との間には切り取り線6を設けることにより円環状リングを設けており、フック部分とマスク部2の間を伸縮する構造にすることができる。
(第四の実施形態)
図8は、本考案の第四の実施形態の紙製マスクを示す図である。
本考案の第四の実施形態の紙製マスク1は、マスク部2と耳掛止部3からなり、耳掛止部3は、切り取り線6の部分を拡開することで略円環のリング形状に形成される構造であり、このような構造の略円環のリング形状がマスク部2と耳掛止部3との間にも配されることで、耳掛止部3が伸縮する伸縮部分9とする構造となっている。本考案によれば、前記耳掛止部3を前記マスク部から安定した動作で伸縮させることができるとともに、その伸縮性により耳への負担を一層軽減することができる。
また、本実施形態の紙製マスク1は立体的には形成されていないが、鼻当て部分7を有することで、顔と紙製マスク1との間の隙間を減らすことができる。
(第四の実施形態)
図9は、本考案の第五の実施形態の紙製マスクを示す図である。
本実施形態の紙製マスク1は、A4やB4等の用紙8に紙製マスク1が印刷されたものであり、はさみ等で切り取ることで誰でも紙製マスク1を製作することができる。また、はさみ等で切り取る際に、マスク部2や耳掛止部3の円環状リングの内側に円弧の凹凸が連続する波形部分2a及び3aを形成するように切り取ることで、紙が肌に接触して切り傷を負わせることを防止することができる。
以上、本考案では、上記実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。例えば、実施例では白い無地の紙で紙製マスクを作成しているが、色付きの紙で作成することもでき、また、絵柄・図柄等を印刷することによってオリジナリティのある紙製マスクを作成することもできる。
また、本実施の形態では、口や鼻覆うマスクを例に説明したが、目を覆う眼帯やアイ(eye)マスクにも適用可能である。
1 紙製マスク、
2 マスク部、2a 円弧の凹凸が連続する波形部分、
3 耳掛止部、3a 円弧の凹凸が連続する波形部分、
4 差し込み部、
5 差し込み口、
6 切り取り線、6a 中央の切り取り線、6b 両側の切り取り線
7 鼻当て部分、
8 用紙、
9 伸縮部




Claims (6)

  1. 口や鼻、或いは目を覆うために使用する紙製マスクにおいて、口等を覆うマスク部と、耳に掛止する耳掛止部が設けられており、前記耳掛止部は、紙の切断部分を拡開すると略円環のリング形状、又は、湾曲したR形状に形成される構造であって、前記マスク部に連続するように設けられることを特徴とする紙製マスク。
  2. 口や鼻、或いは目を覆うために使用する紙製マスクにおいて、口等を覆うマスク部と、耳に掛止する耳掛止部が設けられており、これら前記マスク部と前記耳掛止部を含めたマスクの全体形状は、平面形状の一枚の用紙を切り抜いたり切断部分を形成することで設けられていることを特徴とする紙製マスク。
  3. 前記マスク部の外周縁部や、または、前記耳掛止部の略円環のリング形状、又は、前記湾曲したR形状の内側に、紙が接触して肌に切り傷を負わせることを防止するための円弧の凹凸が連続する波形部分が設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載の紙製マスク。
  4. 前記マスク部は、紙に切断部分を形成した後に、前記切断部を重ね合わせると前記マスク部が立体的に形成されるが、前記マスク部の外周全域に円弧の凹凸が連続する波形部分が設けられるとともに、前記切断部にも円弧の凹凸が連続する波形部分が設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載の紙製マスク。
  5. 前記マスク部と前記耳掛止部との間には、紙に所定形状に切り込みを入れた伸縮部が設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載の紙製マスク。
  6. 前記マスク部と前記耳掛止部との間には、紙に所定形状に切り込みを入れた略円環のリング形状が連続して複数設けられて伸縮部が構成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の紙製マスク。


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KR200494368Y1 (ko) * 2020-10-30 2021-09-27 김형욱 항균 마스크
CN113576073A (zh) * 2021-06-18 2021-11-02 张港 一种适用于不同体型医护人员且易于调整进气量的医用口罩
JP2022034173A (ja) * 2020-08-18 2022-03-03 株式会社 京都深村 衛生マスク
WO2022107344A1 (ja) * 2020-11-18 2022-05-27 株式会社新和 手持ちマスクおよび手持ちマスクの製造方法

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