JP3228447B2 - バンドパスフィルタ - Google Patents

バンドパスフィルタ

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JP3228447B2
JP3228447B2 JP12519793A JP12519793A JP3228447B2 JP 3228447 B2 JP3228447 B2 JP 3228447B2 JP 12519793 A JP12519793 A JP 12519793A JP 12519793 A JP12519793 A JP 12519793A JP 3228447 B2 JP3228447 B2 JP 3228447B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、TV受信機の
チューナ、VIF(映像中間周波)およびSIF(音声
中間周波検波)回路等で用いられる数メガ乃至数百メガ
Hzの高い周波数でQの大きな(10乃至30)バンド
パスフィルタ(BPF)に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のBPFは、図5に示され
ているように、gm変換器11が入力電圧を電流に変換
して、コイルLo、コンデンサCoおよび抵抗Roの並
列回路からなるLCR並列共振回路13に注入し、回路
13のインピーダンスの共振点の周波数を抜き取ってい
る。このときの共振(中心)周波数foおよびQは、次
の(式1)および(式2)により示される。
【0003】
【数1】
【0004】
【数2】
【0005】また、従来、TV受信機の音声信号検波回
路において、変調搬送波周波数fcの異なる複数の放送
方式に対応したマルチ・システム化を実現するには、B
PFの共振周波数foが異なる変調搬送波周波数fcの
数だけ必要となるため、図6に示されているように、抵
抗RoおよびコンデンサCoに並列に例えば3個のコイ
ルL1,L2,L3を接続し、スイッチSWによって切り
替えている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図5の従来のBPF
は、共振周波数foを変更する場合、コイルLoの値ま
たはコンデンサCoの値を変更するとQも変動してしま
うため、Qを一定に保つには抵抗Roの値も変更する必
要が生じ、Qを変更する場合、コイルLoの値またはコ
ンデンサCoの値を変更するとfoが変動するので、抵
抗Roの値の変更に限られるため、共振回路13を構成
する各構成素子の定数設定の自由度が小さくなってい
る。
【0007】図6の従来のBPFは、共振周波数foを
変化させるとQの変動が生じる。この変動により、検波
回路では検波出力のレベル、歪み、Dレンジ等の特性が
変動し、性能を均一に保つことができず、AFC回路で
は、周波数の制御精度が一定に保てなくなり、BPFそ
のものとしての使用では、周波数特性(減衰量)および
C/N特性等に変動が生じる等の不都合がある。
【0008】本発明は、このような状況に鑑みてなされ
たものであり、共振周波数foを一定に保った状態でQ
を変化させることができるバンドパスフィルタを提供す
ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のバンドパスフィ
ルタは、入力信号の電圧を、第1のアドミッタンスによ
り電流に変換して出力する第1の電圧電流変換手段と、
少なくともコイルとコンデンサとを有し、第1の電圧電
流変換手段により出力される電流の供給を受ける共振回
路と、電圧制御が可能な第2のアドミッタンスを有し、
共振回路の出力電圧を第2のアドミッタンスにより電流
に変換して共振回路に帰還する第2の電圧電流変換手段
と、所定の電圧により第2のアドミッタンスを設定する
アドミッタンス設定手段とを備え、アドミッタンス設定
手段により第2のアドミッタンスを設定して、共振回路
の共振周波数を維持しながらQ値を変更することによ
り、第1の電圧電流変換手段に入力される入力信号のう
ち、共振周波数を含む所定の帯域のみを通過させること
を特徴とする。
【0010】
【作用】本発明のバンドパスフィルタにおいては、入力
信号の電圧が第1のアドミッタンスにより電流に変換さ
れて出力され、共振回路は、少なくともコイルとコンデ
ンサとを有し、第1のアドミッタンスにより変換されて
出力される電流を供給され、共振回路の出力電圧が、電
圧制御が可能な第2のアドミッタンスにより電流に変換
されて共振回路に帰還され、所定の電圧により第2のア
ドミッタンスが設定され、共振回路の共振周波数が維持
されながらQ値が変更されることにより、入力される入
力信号のうち、共振周波数を含む所定の帯域のみが通過
される。
【0011】
【実施例】図1は、本発明のバンドパスフィルタ(BP
F)の一実施例の構成を示す。gm変換器1は、入力電
圧VIを電流i1に変換して、コイルLo、コンデンサC
oおよび抵抗Roの並列回路からなるLCR並列共振回
路3に注入する。gm変換器2は、共振回路3の出力電
圧Voを電流i2に変換して共振回路3に帰還する。従
って、共振回路3に供給される電流は、i1とi2とを加
算したものとなる。gm変換器1および2のアドミッタ
ンスを、それぞれ、gm1およびgm2とすると、電流
1およびi2は、次の(式3)および(式4)により示
される。
【0012】
【数3】
【0013】
【数4】
【0014】共振回路3のインピーダンスZは、次の
(式5)で示される。
【0015】
【数5】
【0016】出力電圧Voは、次の(式6)で示され
る。
【0017】
【数6】
【0018】(式5)および(式6)から、伝達関数T
(s)を求めると、(式7)のようになる。
【0019】
【数7】
【0020】このときの共振周波数foおよびQは、次
の(式8)および(式9)により示される。
【0021】
【数8】
【0022】
【数9】
【0023】従って、図1の実施例によれば、gm変換
器2のアドミッタンスgm2を変化させることにより、
共振回路3を構成する素子の値を変更することなく、共
振周波数foを一定に維持しながら、Qを変化させるこ
とができる(ただし、ゲインはQとともに変化する)。
【0024】図2は、図1の実施例に使用できるgm変
換器の構成例を示す。このgm変換器は、入力電圧源V
iの一方の端子がベースに接続されるNPNトランジス
タQ1と、入力電圧源Viの他方の端子がベースに接続
されるNPNトランジスタQ2と、入力電圧源Viに接
続された直流電圧源V1と、トランジスタQ1およびQ2
のベース間に接続されたエミッタ抵抗R1と、トランジ
スタQ1のエミッタと接地点間に接続されたI1の定電流
源と、トランジスタQ2のエミッタと接地点間に接続さ
れたI1の定電流源と、トランジスタQ1のコレクタにエ
ミッタが接続されたNPNトランジスタQ3と、トラン
ジスタQ1のコレクタにエミッタが接続されたNPNト
ランジスタQ4と、トランジスタQ2のコレクタにエミッ
タが接続されトランジスタQ4のコレクタにコレクタが
接続されるNPNトランジスタQ5と、トランジスタQ2
のコレクタにエミッタが接続されトランジスタQ3のコ
レクタにコレクタが接続されるNPNトランジスタQ6
と、トランジスタQ4およびQ6のベースにコレクタが接
続され制御電圧源Vkの一方の端子にベースが接続され
るNPNトランジスタQ7と、トランジスタQ3およびQ
5のベースにコレクタが接続され制御電圧源Vkの他方の
端子にベースが接続されるNPNトランジスタQ8と、
制御電圧源Vkの他方の端子に接続された直流電圧源V2
と、トランジスタQ7およびQ8のベース間に接続された
エミッタ抵抗R2と、トランジスタQ7のエミッタと接地
点間に接続されたI2の定電流源と、トランジスタQ8
エミッタと接地点間に接続されたI2の定電流源と、ト
ランジスタQ7のコレクタにエミッタが接続されるとと
もに直流電圧源V3にベースが接続されるNPNトラン
ジスタQ9と、トランジスタQ8のコレクタにエミッタが
接続されるとともに直流電圧源V3にベースが接続され
るNPNトランジスタQ10とを備えている。
【0025】上述のように構成された図2のgm変換器
において、トランジスタQ1およびQ2のからなる差動対
およびエミッタ間抵抗R1により入力電圧Viが電流i1
に変換され、トランジスタQ3乃至Q6からなるフルバラ
ンス回路によって電流i1が係数K倍される。電流i
1は、次の(式10)により示される。
【0026】
【数10】
【0027】係数Kは、トランジスタQ7およびQ8から
なる差動対のベース間電圧として与えられる制御電圧V
kにより以下のように決定される。すなわち、制御電圧
Vkは、トランジスタQ7およびQ8からなる差動対およ
びベース間抵抗R2により電流I4に変換される。電流I
4は、次の(式11)により示される。
【0028】
【数11】
【0029】トランジスタQ9およびQ10のそれぞれに
流れる電流は、(I2+I4)および(I2−I4)であ
る。トランジスタQ3乃至Q6ならびにQ9およびQ10
それぞれのベース・エミッタ間電圧の関係は、次の(式
12)および(式13)で示すようになる。
【0030】
【数12】
【0031】
【数13】
【0032】従って、出力電流Ki1は、次の(式1
4)で示されるようになる。
【0033】
【数14】
【0034】(式11)および(式14)より、Kは、
次の(式15)のように示すことができる。
【0035】
【数15】
【0036】従って、Kは、制御電圧Vkの変化に対し
てリニアに変化することがわかる。また、I2をRの逆
温度係数とすることにより、Kの温度変化がなくなる。
【0037】図3は、図1の実施例の具体的IC回路例
を示す。gm変換器1は、入力電圧源VIの一方の端子
がベースに接続されるNPNトランジスタQ1と、入力
電圧源VIの他方の端子がベースに接続されるNPNト
ランジスタQ2と、トランジスタQ1およびQ2のエミッ
タ間に接続された抵抗R1と、トランジスタQ1のエミッ
タと接地点間に接続されたIの定電流源と、トランジス
タQ2のエミッタと接地点間に接続されたIの定電流源
と、入力電圧源VIの一方の端子がベースに接続される
NPNトランジスタQ3と、入力電圧源VIの他方の端子
がベースに接続されるNPNトランジスタQ4と、トラ
ンジスタQ3およびQ4のエミッタ間に接続された抵抗R
3と、トランジスタQ3のエミッタと接地点間に接続され
たIの定電流源と、トランジスタQ4のエミッタと接地
点間に接続されたIの定電流源と、トランジスタQ3
コレクタにエミッタが接続されトランジスタQ2のコレ
クタにコレクタが接続されたNPNトランジスタQ
5と、トランジスタQ3のコレクタにエミッタが接続さ
れトランジスタQ1のコレクタにコレクタが接続される
NPNトランジスタQ6と、トランジスタQ4のコレクタ
にエミッタが接続されトランジスタQ1およびQ6のコレ
クタにコレクタが接続されるNPNトランジスタQ
7と、トランジスタQ4のコレクタにエミッタが接続され
トランジスタQ2およびQ5のコレクタにコレクタが接続
されるNPNトランジスタQ8とを備えている。
【0038】共振回路3は、トランジスタQ1,Q6およ
びQ7のコレクタと、トランジスタQ2,Q5およびQ8
コレクタとの間に接続されたコンデンサCo/2と、こ
のコンデンサに並列に接続されたコイル2Lと、コンデ
ンサCo/2およびコイル2Lの一端とバイアス電圧線
間に接続された抵抗Ro/2と、コンデンサCo/2お
よびコイル2Lの他端とバイアス電圧線間に接続された
抵抗Ro/2とを備えている。
【0039】gm変換器2は、トランジスタQ1,Q6
よびQ7のコレクタにベースが接続されたNPNトラン
ジスタQ9と、トランジスタQ9のエミッタと接地点間に
接続されたIの定電流源と、トランジスタQ2,Q5およ
びQ8のコレクタにベースが接続されたNPNトランジ
スタQ10と、トランジスタQ10のエミッタと接地点間に
接続されたIの定電流源と、トランジスタQ10のエミッ
タがベースに接続されるNPNトランジスタQ11と、ト
ランジスタQ9のエミッタがベースに接続されるNPN
トランジスタQ12と、トランジスタQ11およびQ12のベ
ース間に接続されたエミッタ抵抗R2と、トランジスタ
11のエミッタと接地点間に接続されたIの定電流源
と、トランジスタQ12のエミッタと接地点間に接続され
たIの定電流源と、トランジスタQ11のコレクタにエミ
ッタが接続されたNPNトランジスタQ13と、トランジ
スタQ11のコレクタにエミッタが接続されたNPNトラ
ンジスタQ14と、トランジスタQ12のコレクタにエミッ
タが接続されトランジスタQ14のコレクタにコレクタが
接続されるNPNトランジスタQ15と、トランジスタQ
12のコレクタにエミッタが接続されトランジスタQ13
コレクタにコレクタが接続されるNPNトランジスタQ
16とを備えている。
【0040】係数制御回路4は、トランジスタQ6
8,Q14およびQ16のベースにコレクタが接続され制
御電圧源Vkの一方の端子にベースが接続されるNPN
トランジスタQ17と、トランジスタQ5,Q7,Q13およ
びQ15のベースにコレクタが接続され制御電圧源Vk
他方の端子にベースが接続されるNPNトランジスタQ
18と、制御電圧源Vkの他方の端子に接続された直流電
圧源V2と、トランジスタQ17およびQ18のベース間に
接続されたエミッタ抵抗R4と、トランジスタQ17のエ
ミッタと接地点間に接続されたIの定電流源と、トラン
ジスタQ18のエミッタと接地点間に接続されたIの定電
流源と、トランジスタQ17のコレクタにエミッタが接続
されるとともに直流電圧源VBにベースが接続されるN
PNトランジスタQ19と、トランジスタQ18のコレクタ
にエミッタが接続されるとともに直流電圧源VBにベー
スが接続されるNPNトランジスタQ20とを備えてい
る。
【0041】トランジスタQ2,Q5およびQ8のコレク
タ、トランジスタQ10のベース、ならびにトランジスタ
14およびQ15のコレクタが、出力電圧Voの一方の端
子に接続され、トランジスタQ1,Q6およびQ7のコレ
クタ、トランジスタQ9のベース、ならびにトランジス
タQ13およびQ16のコレクタが、出力電圧Voの他方の
端子に接続されている。
【0042】上述のように構成された図3の回路におい
て、係数制御回路4によって設定される係数Kは、次の
(式16)により示される。
【0043】
【数16】
【0044】gm変換器1は、トランジスタQ1および
2ならびにエミッタ間抵抗R1によって、入力電圧VI
を電流i1に変換するとともに、トランジスタQ3および
4、ならびにエミッタ間抵抗R3によって、入力電圧V
Iを電流i3に変換する。電流i1およびi3は、それぞ
れ、次の(式17)および(式18)で示すことができ
る。
【0045】
【数17】
【0046】
【数18】
【0047】電流i3は、トランジスタQ5乃至Q9によ
り構成されるフルバランス回路によって係数K倍され、
電流i1と逆極性で加算され、電流(i1−Ki3)が出
力される。gm変換器1のアドミッタンスgm1は、次
の(式19)により示すことができる。
【0048】
【数19】
【0049】一方、gm変換器2は、トランジスタQ11
およびQ12からなる差動対ならびに抵抗R2により、出
力電圧Voを電流i2に変換する。電流i2は、次の(式
20)で示すことができる。
【0050】
【数20】
【0051】電流i2は、トランジスタQ13乃至Q16
構成されるフルバランス回路によって係数K倍され、K
2となって共振回路3に供給される。従って、gm変
換器1および2の双方によって共振回路3に供給される
電流は、(i1−Ki3+Ki2)となる。
【0052】gm変換器2のアドミッタンスgm2は、
次の(式21)により示すことができる。
【0053】
【数21】
【0054】従って、(式19)および(式21)を
(式7)に代入して伝達関数T(s)を求めると、次の
(式22)のようになる。
【0055】
【数22】
【0056】ここで、抵抗R3を次の(式23)のよう
に選択すると、(式22)の分子および分母のsの一次
の項が一致し、共振周波数fo、QおよびゲインGは、
次の(式24)、(式25)および(式26)のように
なる。
【0057】
【数23】
【0058】
【数24】
【0059】
【数25】
【0060】
【数26】
【0061】従って、図3の回路例によれば、共振周波
数foおよびゲインGを変更することなく、Qの値をK
により自由に変化させることができる。
【0062】よって、共振周波数foを変化させるため
に共振回路3の定数値(LまたはC)を変化させても、
係数設定電圧Vkを切り替えることにより、常に、Qお
よびゲインGを一定に保つことが可能となる。
【0063】従って、図3の回路を、SIFおよびVI
FのFMおよびAM検波回路やAFC回路のタンク回路
(BPF特性を利用)に用いるとき、共振周波数foの
設定において定数可変によるQの補正が可能となる。
【0064】図4は、図1の実施例の位相特性を従来の
BPFの位相特性と比較して示す。破線は従来例を示
し、実線は本発明の実施例を示す。従来例では、共振回
路単体特性がそのままBPFの位相特性となり、共振周
波数foを高く設定すると、Qも大きくなり、位相特性
の傾きが急になる。このため、これを検波回路に使用し
た場合には、システムの切り替えに伴って、検波出力の
レベル、歪み、Dレンジ等の特性が変化し、性能が均一
でなくなる。これに対し、本発明の実施例では、共振周
波数foの値にかかわらず、Qを一定にするBPF特性
が得られ、検波回路を構成したときも、システム切り替
えに伴う特性の変動を無くし、性能を均一にすることが
できる。また、AFC回路においても、従来回路では、
Qの変動により周波数制御の精度が変化するのに対し、
本発明の実施例では、Qの変動はなく、周波数制御の精
度も一定に保たれる。
【0065】また、図1の本発明の実施例は、BPFそ
のものとして使用しても、Qの変動による周波数特性
(減衰量)およびC/N等の性能を均一化することがで
きる。
【0066】
【発明の効果】本発明のバンドパスフィルタによれば、
入力信号の電圧を第1のアドミッタンスにより電流に変
換して出力し、共振回路は、少なくともコイルとコンデ
ンサとを有し、第1のアドミッタンスにより変換されて
出力される電流の供給を受け、共振回路の出力電圧を、
電圧制御が可能な第2のアドミッタンスにより電流に変
換して共振回路に帰還し、所定の電圧により第2のアド
ミッタンスを設定し、共振回路の共振周波数を維持しな
がらQ値を変更することにより、入力される入力信号の
うち、共振周波数を含む所定の帯域のみが通過すること
ができるようにしたので、0にかかわらずQ一定の位
相特性を実現できるから、検波回路を構成した場合に
は、検波出力の性能を均一にでき、AFC回路を構成し
たときには、周波数制御精度を一定化でき、また、f0
にかかわらずQ一定の周波数特性を実現できるから、バ
ンドパスフィルタの性能を一定化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のバンドパスフィルタ(BPF)の一実
施例の構成を示すブロック図である。
【図2】図1の実施例に使用できるgm変換器の構成例
を示す回路図である。
【図3】図1の実施例の具体的回路例を示す回路図であ
る。
【図4】図1の実施例の位相特性を従来のBPFの位相
特性と比較して示す図である。
【図5】従来のBPFの例を示すブロック図である。
【図6】従来のマルチシステム対応SIF(音声中間周
波検波)用BPFの一例を示す回路図である。
【符号の説明】
1,2 gm変換器 3 共振回路 4 係数制御回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03H 11/04 H04N 5/44

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力信号の電圧を、第1のアドミッタン
    スにより電流に変換して出力する第1の電圧電流変換手
    段と、 少なくともコイルとコンデンサとを有し、前記第1の電
    圧電流変換手段により出力される前記電流の供給を受け
    る共振回路と、 電圧制御が可能な第2のアドミッタンスを有し、前記共
    振回路の出力電圧を前記第2のアドミッタンスにより電
    流に変換して前記共振回路に帰還する第2の電圧電流変
    換手段と、 所定の電圧により前記第2のアドミッタンスを設定する
    アドミッタンス設定手段とを備え、 前記アドミッタンス設定手段により前記第2のアドミッ
    タンスを設定して、前記共振回路の共振周波数を維持し
    ながらQ値を変更することにより、前記第1の電圧電流
    変換手段に入力される前記入力信号のうち、前記共振周
    波数を含む所定の帯域のみを通過させることを特徴とす
    るバンドパスフィルタ。
  2. 【請求項2】 前記第1の電圧電流変換手段の前記第1
    のアドミッタンスは電圧制御が可能であり、 前記アドミッタンス設定手段は、前記第1のアドミッタ
    ンスを、前記第2のアドミッタンスの設定に用いる前記
    所定の電圧により更に設定する ことを特徴とする請求項
    1記載のバンドパスフィルタ。
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