JP3228308B2 - 射出成形体及びその製造方法 - Google Patents

射出成形体及びその製造方法

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JP3228308B2 JP17300193A JP17300193A JP3228308B2 JP 3228308 B2 JP3228308 B2 JP 3228308B2 JP 17300193 A JP17300193 A JP 17300193A JP 17300193 A JP17300193 A JP 17300193A JP 3228308 B2 JP3228308 B2 JP 3228308B2
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賢司 田中
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    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/1703Introducing an auxiliary fluid into the mould
    • B29C45/1704Introducing an auxiliary fluid into the mould the fluid being introduced into the interior of the injected material which is still in a molten state, e.g. for producing hollow articles
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29LINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASS B29C, RELATING TO PARTICULAR ARTICLES
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポリカーボネート樹脂
とABS樹脂を主成分とする、中空層を有する射出成形
体及びその製造方法に関する。更に詳しくは中空層を有
し、しかも表面にはメッキ等の表面被覆処理がされた射
出成形体及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】軽量、耐腐食性、デザインの自由度とい
った観点から、自動車の各種材料をはじめ家電材料、建
築材料等の工業用材料が金属からプラスチックに代替さ
れている。しかしながら、プラスチックは金属と比較し
て引張強度、曲げ弾性率等の機械的強度の点で劣ってお
り、これらの性能をおぎなう為、ガラス繊維による材料
の補強や厚肉構造、リブ構造とする形状構造の改良によ
って、プラスチック製品の機械的強度の向上が図られて
いる。一方、これらの用途に用いられるプラスチック製
品は、色調、手触り等の感覚的要求特性の充足も特に重
要であり、これらの要求特性を満たす為に、通常は金型
表面の特殊形状処理(しぼ加工等)、成形体表面の後処
理(メッキ処理、塗料塗装処理、印刷等)、その他各種
の方法が行われている。
【0003】上記メッキ処理や塗料塗装処理を行う場
合、処理を行う前の製品表面の平滑性は、処理後の外観
を決定する上で極めて重要である。ガラス繊維で強化さ
れたプラスチック材料においては製品表面にガラス繊維
が析出するいわゆる「浮き」の現象が発生したり、製品
強度を保持する為に設けられた厚肉構造やリブ構造にお
いては、プラスチックの熱収縮の不均一さに起因するい
わゆる「ヒケ」の現象が発生する。これらの現象によ
り、製品表面の平滑性が大きく損なわれてしまうため、
表面を研磨加工したりメッキ、塗料の膜厚を増すことに
より対処しており、作業性、塗料コストの点で好ましく
ない。さらにメッキ処理においては、プラスチックとメ
ッキ間の密着性を向上させる為、合成樹脂自体の種類の
選択、組成物としての改良、特殊な充填剤又は添加剤の
配合等の方法が採られる。
【0004】しかし、この材質の選択にあたっては成形
体の用途に応じた物理的、化学的特性の充足が前提であ
ることは当然であり、通常は引張強伸度、衝撃強度、曲
げ強度、耐クリープ性、耐候(光)性、耐熱性、耐薬品
性、導電性等が必要な項目として挙げられる。このよう
な観点からはポリカーボネート樹脂、ポリアセタール樹
脂、ナイロン樹脂等が汎用的に好ましく利用されるが、
より実用的観点からはポリカーボネート樹脂が最も好ま
しい。ポリカーボネート樹脂の場合は耐衝撃性の向上、
メッキ処理特性の向上からABS(アクリロニトニル−
ブタジエン−スチレン)樹脂とかMBS(メチルメタク
リレート−ブタジエン−スチレン)樹脂等が配合され
る。本出願人はこのようなポリカーボネート樹脂につい
てそのメッキ処理特性の向上を目的として検討し、特定
の組成物が特に優れていることを見出し、先に提案した
(特願平3−72121号)が、メッキ処理膜、塗料塗
装処理膜等の被覆処理膜の密着(接着)性には限界があ
った。これは、これらの製品が通常の射出成形により、
賦形される為、射出速度、金型温度といった成形条件が
密着性に影響を及ぼす為であり、品質を安定させる為の
条件設定が難しいといった問題点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明は、自動
車の各種構成材料、建築材料、工業用機材等のうち、射
出成形法の採られる成形体、特にメッキ処理とか塗料塗
装処理の必要な自動車の各種構成材料、就中、構造が複
雑で、しかも外表面には精巧な上記表面処理の要求され
る自動車のドアハンドルについての表面外観と密着性の
向上方法について解決することを目的とするものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は上記課題を
解決するため鋭意研究をした結果、本出願人が先に提案
した前記ポリカーボネート樹脂組成物(特願平3−72
121号)を中心とする、ガラス繊維を含有しないポリ
カーボネート樹脂組成物を使用して射出成形品を製造す
る際に、特殊な中空層を形成すればヒケのない平滑な表
面を得られることを見出し、さらに驚くべきことに優れ
たメッキ密着強度が得られることを見出し、本発明を完
成した。即ち、本発明の要旨は、第1に(A)ポリカー
ボネート樹脂50〜97重量%(B)共役ジエン系ゴム
成分が40〜65重量%であるABS樹脂50〜3重量
%及び(A)と(B)の合計量100重量部に対して
(C)無機質充填剤及び/又はゴム状弾性材0〜30重
量部を配合してなるガラス繊維を含有しないポリカーボ
ネート樹脂組成物からなり、補強用厚肉部と中空層を有
し、表面メッキ処理された射出成形体にあり、第2に前
記射出成形体が自動車用ドアハンドルである射出成形体
にあり、第3に、ポリカーボネート樹脂組成物をガス圧
入射出成形用金型に射出注入開始後、射出注入終了時又
は終了前までの間に加圧ガスの圧入を行って射出成形後
表面被覆処理をする上記第1又は第2の射出成形体を製
造する方法にある。
【0007】以下、本発明の内容を詳細に説明する。本
発明において使用されるポリカーボネート樹脂組成物を
構成するポリカーボネート樹脂は、下記一般式(1)
【0008】
【化1】
【0009】で表される繰り返し単位を有する重合体で
ある。ここで、Zは単なる結合を示すかあるいは炭素数
1〜8のアルキレン,炭素数2〜8のアルキリデン,炭
素数5〜15のシクロアルキレン,炭素数5〜15のシ
クロアルキリデン,SO2 ,SO,O,COまたは式
【0010】
【化2】
【0011】で表される基を意味する。また、Xは水
素,塩素もしくは臭素原子または1〜8個の炭素原子を
有する飽和アルキル基を示し、a及びbは0〜4の整数
を示す。
【0012】このポリカーボネート樹脂は、例えば溶剤
法、すなわち塩化メチレン等の溶剤中で公知の酸受容
体,分子量調整剤の存在下、二価フェノールとホスゲン
の如きカーボネート前駆体との反応または二価フェノー
ルとジフェニルカーボネートの如きカーボネート前駆体
とのエステル交換反応によって製造することができる。
【0013】ここで、好適に使用し得る二価フェノール
としてはビスフェノール類があり、特に2,2−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)プロパン〔通称ビスフェノ
ールA〕が好ましい。また、ビスフェノールAの一部ま
たは全部を他の二価フェノールで置換したものであって
もよい。ビスフェノールA以外の二価フェノールとして
は、例えばハイドロキノン;4,4' −ジヒドロキシジ
フェニル;ビス(4−ヒドロキシフェニル)アルカン;
ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロアルカン;ビス
(4−ヒドロキシフェニル)スルフイド;ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)スルホン;ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)スルホキシド;ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)エーテルのような化合物またはビス(3,5−ジブ
ロモ−4−ヒドロキシフェニル)プロパン;ビス(3,
5−ジクロロ−4−ヒドロキシフェニル)プロパンのよ
うなハロゲン化ビスフェノール類をあげることができ
る。これら二価フェノールは二価フェノールのホモポリ
マーまたは2種以上のコポリマー若しくはブレンド物で
あってもよい。更に、本発明で用いるポリカーボネート
樹脂は、多官能性芳香族化合物を二価フェノールおよび
/またはカーボネート前駆体と反応させた熱可塑性ラン
ダム分岐ポリカーボネートであってもよい。
【0014】本発明で用いるこれらポリカーボネート樹
脂は、機械的強度および中空層とか補強用厚肉部を有す
る射出成形体の成形性を考慮して、その粘度平均分子量
は10,000〜100,000のものが好ましく、特に1
3,000〜40,000のものが最適である。
【0015】また、本発明において用いるABS樹脂と
は、共役ジエン系ゴムの存在下、芳香族ビニル単量体,
ビニルシアン単量体及び不飽和カルボン酸アルキルエス
テル単量体から選ばれた2種以上の化合物を乳化重合
法,塊状重合法,塊状・懸濁重合法,乳化・懸濁重合法
等の公知の重合方法で重合してなるグラフト重合体であ
る。なお、かかるグラフト重合体はグラフト重合時に生
成する未グラフト共重合体または別途調製された上述の
化合物2種以上からなる共重合体を含むことができる。
【0016】ABS樹脂の構成成分比としては、共役ジ
エン系ゴムが20〜70重量%,芳香族ビニル単量体が
20〜70重量%,ビニルシアン単量体及び/又は不飽
和カルボン酸アルキルエステル単量体が10〜50重量
%であることが望ましい。ABS樹脂を構成する共役ジ
エン系ゴムとは、ポリブタジエン,ブタジエン−スチレ
ン共重合体,ブタジエン−アクリロニトリル共重合体,
ポリイソプレンなどであり、これらを組み合わせて使用
しても何ら問題はない。芳香族ビニル単量体とは、スチ
レン,α−メチルスチレン,p−メチルスチレン等であ
る。また、ビニルシアン単量体とはアクリロニトリル,
メタクリルニトリル等であり、不飽和カルボン酸アルキ
ルエステル単量体とは、メチルアクリレート,エチルア
クリレート,メチルメタクリレート,ヒドロキシエチル
アクリレート等である。
【0017】一般にゴム成分のガラス転移温度(Tg)
は、ゴム成分の組成により変化するが、主たるゴム成分
に起因するTgが−65℃以下であることが好ましい。
ここで、主たるゴム成分とは、ゴム成分が単一の成分
(例えば、ポリブタジエンあるいはブタジエン−スチレ
ン共重合体を単独で用いる)であれば、そのゴム成分を
指し、ゴム成分が2種類以上組み合わされる場合(例え
ば、ポリブタジエンとブタジエン−スチレン共重合体を
併用)は、ゴム全体の50重量%以上を占めるゴム成分
を指す。100%ポリブタジエンであればTgは−70
℃以下となる。ブタジエン−スチレン共重合体ではスチ
レンの共重合量が増加するに従いTgが上昇するため、
これを主成分とする場合は、Tgが−65℃以下となる
ようスチレンの共重合量を調節することが好ましい。こ
の主たるゴム成分のTgが−65℃より高いとPC/A
BS組成物とした時の低温衝撃特性が低下する傾向にあ
り好ましくない。
【0018】また共役ジエン系ゴム成分は、前述のよう
に20重量%以上、70重量%以下、好ましくは40重
量%以上、65重量%以下であることが望ましいが、こ
の共役ジエン系ゴム成分が20重量%未満ではPC/A
BS組成物とした時のメッキ特性(一般的なABS樹脂
用メッキ工程でのメッキ析出安定性)が低下し、低温衝
撃特性も低下する。また、70重量%を超えると、PC
/ABS組成物の耐熱性,剛性が低下するため好ましく
ない。
【0019】本発明において使用されるポリエステル樹
脂は脂肪族又は芳香族系多価カルボン酸と脂肪族又は芳
香族系多価アルコールのエステル結合を有するポリエス
テルを言い、好適にはポリエチレンテレフタレート、ポ
ブチレンテレフタレートが選ばれる。
【0020】本発明においては、射出成形体の剛性の向
上とか、メッキ処理等表面被覆処理の効果の向上のため
無機質充填剤が好ましく使用されるが、該無機質充填剤
としては炭酸カルシウム、珪酸アルミニウム、珪酸マグ
ネシウム(例えばタルク等の鉱物)、シリカ、水酸化ア
ルムニウム、酸化アルミニウム、カーボンブラック、酸
化亜鉛、酸化マグネシウム、マイカ等通常プラスチック
の剛性の向上に使用される充填剤は好適に使用される。
本発明においてはガラス繊維等ポリカーボネート樹脂、
ABS樹脂又はこれらの組成物に親和性の低い繊維は成
形品表面に突出したり、成形後のメッキ処理とか塗料塗
装処理においてその密着(接着)性を低下せしめるので
使用しない。なお、従来このガラス繊維の充填により得
ていた補強効果は後述の厚肉化及び中空層形成により達
成できる。
【0021】本発明においては、更に射出成形体の耐衝
撃性の一層の向上を図るためゴム状弾性体が好ましく使
用されるが、該ゴム状弾性体としては、通常MAS,M
BSと呼ばれるコアシェルエラストマーがある。
【0022】次に、各成分の配合割合について述べる。
ポリカーボネート樹脂とABS樹脂との配合割合は、前
者が50〜97重量%、後者が3〜50重量%になるよ
うに選ばれる。ポリカーボネートが50重量%未満では
耐衝撃性や耐熱性が低下し、逆に97重量%を超えると
組成物の流動性が低下し、中空層を有する射出成形その
ものが不可能になり、ともに採用できない。ポリエステ
ル樹脂もしくはABS樹脂は3重量%未満では流動性が
低下し、中空層を有する射出成形が困難になるばかり
か、メッキ密着強度の低下をも来す。50重量%を超え
ると耐衝撃性とか耐熱性の低下があり共に好ましくな
い。
【0023】ポリカーボネート樹脂及びABS樹脂以外
の無機充填材及び又はゴム状弾性体の添加量は、上記樹
脂の合計100重量部に対して多くとも30重量部であ
り、これを超えると中空層を有する射出成形体の各種強
度を却って落とし、好ましくない。
【0024】上述のようなPC/ABS組成物は、通常
のABS樹脂用メッキラインでメッキ処理を施すことが
可能である他、通常の塗料塗装処理、印刷処理等の表面
被覆処理が可能である。本発明にいう塗料塗装処理は、
塗料の有機溶媒溶液(例えば(溶媒)シンナー/(溶
質)アクリル酸エステル),エマルジョン溶液,反応性
モノマーを溶媒とする溶液(例えばエポキシ化合物/ア
ミン化合物),アクリル酸エステル/イソシアネート等
従来ポリカーボネート成形体の塗装に使用されている塗
料を含むものであり、その種類により特に制限されるも
のではない。
【0025】本発明においては、射出成形体の少なくと
もメッキ処理又は塗料塗装処理される部分は中空層にな
っている必要があり、この中空層の形成により上記処理
で形成される膜の密着(接着)性は著しく向上すること
は驚くべきことである。本発明にかかる射出成形体は、
上記のごとく少なくとも表面被覆処理(メッキ処理又は
塗料塗装処理)されている部分は中空層を有することに
特徴を有するが、射出成形体に中空層を形成する方法と
しては、通常の射出成形法を用いることができ、具体的
には、溶融された合成樹脂を射出開始後、射出終了前又
は射出終了時までの間、該樹脂注入口または他の吹き込
み口から不活性ガスを圧入する方法であり、従来いくつ
か提案されている(特公昭57−14968号、特開昭
63−268611号、特開平3−138126号、特
開平4−272815号等)。本発明にかかる方法はこ
れら従来の方法がそのまま使用でき、その特定の方法に
制限されるものではない。
【0026】圧入されるガスの温度については、特に限
定されるものではなく、常温であってもよいし、射出さ
れる溶融された合成樹脂の温度と同じ又はそれ以上に加
熱されていてもよい。
【0027】上記のごとく、射出成形法で中空層は形成
でき、表裏両面間に中空層を有する壁体は該中空層のな
い場合に比べ、通常は曲げ強度とか曲げ剛性は高いが、
該表裏各壁自体は薄く、外力には弱い。また中空層の部
分即ち成形体内部において両面間にわたるような補強壁
は形成できないので壁体全体としても衝撃強度には弱
い。本願発明においては、メッキ膜とか塗料塗装膜の密
着(接着)強度が、中空層形成により飛躍的に向上し、
優れた表面被覆を有する射出成形体が得られるという技
術的効果が、一方では上記中空層形成に基づく強度低下
により失われることのないように、中空層を有する壁面
の外表面のうち、好ましくは裏面に適宜補強用厚肉部を
形成したことに特徴を有する。この補強用厚肉部の形、
位置は特に制限されるものではないが、上記成形体内に
おいて両壁間に跨がって形成できない補強壁に代わる位
置に形成されることが好ましいことは当然であり、通常
は外観に影響しない、成形品の背面側にリブとして形成
される。このリブは幅は広いが高さの低いものから、幅
は狭いが高さの高いものまで種々選択される。
【0028】自動車用ドアーハンドルの場合は正面のグ
リップ部分にメッキ処理又は塗料塗装処理をしなければ
ならないが、グリップ部分に中空層を形成することによ
り上記処理膜の密着(接着)強度をあげることができ、
またグリップ部分の背面側にドアーハンドルの受ける種
々の応力に対応した補強用厚肉部を形成することにより
強度を補強することができ、ドアーハンドル全体として
優れたものを得ることができる。
【0029】この補強対策としての厚肉部の形成は、も
し中空層を形成しなければ、厚肉部のない側の外表面に
ヒケ現象をもたらし、外観特性を落とす。このヒケ部分
を平滑化することは技術的にかなり煩雑であり、また使
用材料も量的に多くなり、部分的厚肉化という手段は従
来は避けてきた技術である。本発明によればこの厚肉化
技術を積極的に利用してもヒケを生ずることがないばか
りか、逆にこれを補強用に用いて中空層成形を可能に
し、被覆処理膜の密着(接着)性を向上せしめている。
【0030】次に図面を用いて本願発明の補強用厚肉部
と中空層を有する、表面被覆処理された射出成形体及び
そのの製造方法について述べる。図1は本発明にかかる
補強用厚肉部12と一体成形された、中空層14を有す
る板部材11の断面図である。図2は本発明にかかる自
動車用ドアハンドルの説明をするためのもので、該ハン
ドル21が自動車のドアDに取り付けられた状態の正面
外観図を示す。図3は該ドアハンドルを取り外し、その
正面側下方(グリップ22の下方の手を差し込む側)か
らの斜視図であり、図4は同じく背面側上方(アーム2
6側上方)からの斜視図であり、図5は自動車用ドアハ
ンドル21の側面図(図6のZ1 −Z1矢視図)であ
り、図6は該ドアハンドル21の正面図(図5のX1
1 矢視図)であり、図7は図6に示した正面図におい
てグリップ22とその背面側のアーム等の構造部材との
取付け位置関係を示した透視図であり、図8は該ドアハ
ンドル21の背面図(図5のY1 −Y1 矢視図) であ
り、図9、10、11はそれぞれ、図6のW1 −W1
1 −V1 、T1 −T1 切断端面矢視図である。
【0031】図12は図1において中空層がない場合に
対応するもので、樹脂のみの層厚みとしては同じであ
る。図13は図5において中空層がない場合に対応する
もので、補強用厚肉部を有する自動車用ドアハンドル6
1の側面図(図14のZ2 −Z2 矢視図)であり、図1
4は該自動車用ドアハンドル61の正面図( 図13のX
2 −X2 矢視図) であり、図15、16、17はそれぞ
れ、図14のW2 −W2 、V2 −V2 、T2−T2 切断
端面矢視図である。
【0032】図1において、板部材11の本体部分の補
強用厚肉部12のない側の表面13にはメッキ処理がさ
れている。この中空層14のガスは射出成形時に樹脂の
注入と同じゲートから圧入される場合の例示であり、こ
の圧入場所は15で表示されている。上記厚肉部12が
あっても、表面13にはなんらヒケは生じていない。図
2は、自動車用ドアハンドル21がドアDに取り付けら
れた場合の典型的な場合の正面図であり、通常このドア
ハンドルはドアーに弾発性を有して取り付けられてお
り、指先を差し入れて引けば所定の軸を回転軸として回
転し、開扉するが手を離せば元に戻る機構になってい
る。従って、このドアハンドルはかなりの回数の繰り返
し回転応力等に耐えるものでなければならないので、自
動車部材中でも特殊な補強構造の必要な部分である。
【0033】図3及び図4は自動車用ドアハンドル21
の概念的理解を容易にするために所定の2方向からみた
斜視図であり、図5ないし図11は、本発明のドアーハ
ンドルの構造を理解しやすくするためこのドアハンドル
を模式図的に表現したものであり、そのうち図5ないし
図8は外観を中心に表現したものであり、図9ないし図
11は各種断面図で表現したものである。なお、共通し
た部分には同一符号が付されている。
【0034】正面に来るグリップ部22の背面には、該
グリップ部上方の縁部に続く天井部24、該天井部24
に続き、前記グリップ部の背面に平行に構成されている
アーム取り付け部23、上記天井部24及びアーム取り
付け部23の構造補強をしているリブ25が形成されて
全体として指を差し入れる部分の室を構成している。更
に上記アーム取り付け部23にはグリップ部後方側上方
に湾曲して、しかも一体的に肉厚のアーム26が形成さ
れている。アーム26は湾曲部26aを経て延びている
が、該湾曲部は通常、ドアハンドルの回転の中心軸とな
る部分である。更にグリップ部背面22bの下辺には、
グリップ部22の変形防止用厚肉部22cがグリップ部
に平行に設けられている。
【0035】グリップ部の後方には射出成形のゲート部
に連結し、且つガス注入口26eがあるアーム26があ
り、ここからのガス注入により、ガスが成形体中に入
り、ガスはアーム26、天井部24を経てグリップ部2
2には入り、連続した中空層26d−24d−22dが
形成されるが、ガス注入口を複数にすれば上記同様に連
続もしくは不連続の中空層26d、24d、22dとな
る。この中空層形成により構造補強用のリブ25のある
反対側面、即ちグリップ表面22a、またグリップの変
形防止用厚肉部22cのある反対側面、即ちグリップ表
面22a、天井部24の取り付けられた部分の反対側
面、即ちグリップ表面22aには何らヒケ現象が見られな
かった。
【0036】上記ガス注入方法は特に制限されることな
く、公知の各種手段が適用できる。ガスは樹脂射出ノズ
ルから注入してもよいし、別途金型内にガス流路を設
け、スプルー、ランナー、ゲート等から製品キャビティ
内に導入してもよい。なお、ガスは窒素ガス等の不活性
ガスが好ましい。ガス圧は射出樹脂圧よりも高くするこ
とにより自由に圧入することができる。
【0037】射出成形においては、ガス注入は少なくと
も樹脂の注入開始後が好ましい。この理由は溶融樹脂が
予め注入され、少なくとも金型との接触面が固化しはじ
めてからガスを注入しなければ、ガスが金型と樹脂との
間に噴出してしまって、そこにガス層ができ、樹脂成形
体の表面の粗面化の他、中空層の成形が困難になるから
である。一方、ガス注入の終了は樹脂注入の前であれ
ば、その終了時期は特に制限されないが、余り早ければ
当然に中空部分の容積とか、成形体全体における中空部
分の拡がりが低下し、所期の目的が達成されないことに
なる。また樹脂注入終了と同時の終了は何ら問題ではな
いので、工程管理上はこの同時終了方法が最も簡単であ
る。このようにしてヒケを生ずることなく成形された、
平滑な表面を有するグリップ表面22aにはメッキ処理
がされている。グリップ表面に対するこのメッキ膜の密
着(接着)強度は中空層22dが無い場合より優れてい
ることは後記実施例に示す通りである。
【0038】図12は薄い板部材51に中空層を形成す
ることなく、補強用厚肉部52を形成した例であるが、
表面53にはヒケ53pが生じている。図13〜図17
は、中空層のないドアハンドル61について示したもの
であるが、そのうち図13、14は外観を中心に表現し
たものであり、図15〜図17は所定の位置での切断端
面を中心に表現したものである。同一部分には同じ符号
を付してある。側面図が図13で表され、成形品にガス
注入による中空層がない場合は、厚肉の天井部64、構
造補強用のリブ65及び62cに基づきグリップ62の
表面62aにヒケ62r、62q及び62pが生じてい
ることがわかる。
【0039】
【実施例】
(実施例1〜3)ガスインジェクション射出成形機(東
芝機械株式会社製)を用い、型締力100トン、シリン
ダー設定温度280℃、金型設定温度70℃の条件下に
て、図3に相当する形状を有し、グリップ長さ10c
m、グリップ厚さ5mm、グリップ背面側に幅10m
m、高さ5mmの補強用厚肉部のドアーハンドルの成形
金型内に、表1のポリカーボネート樹脂組成物を金型容
積の75〜95容積%相当量射出充填後、チッソガス
(ガス温度25℃)を10 MPa〜15 MPaで注入し、加
圧ガスで金型内を充満させ、成形品を得た。この成形品
のグリップ面にメッキ処理をしたが、その要領及び条件
は表2に示した。成形品の外観(ヒケ、荒れの有無)を
目視により観察し、同時にメッキ膜密着強度を測定し
た。なお、メッキ膜密着強度は幅10mmのメッキ処理
面の密着強度をピーリングテスト(90°剥離試験)に
より測定した。結果は表3に示した。
【0040】(比較例1)ポリカーボネート樹脂組成物
としてガラス繊維配合組成物を使用し、ガス注入はせ
ず、シリンダー設定温度300℃、金型温度90℃で保
持力70MPa である以外は実施例と同じ方法で射出成形
及びメッキ処理をした。成形品の外観、メッキ膜密着強
度の測定は実施例と同じ要領で行った。結果は表3に示
した。
【0041】(比較例2〜3)ガス注入はせず、シリン
ダー設定温度300℃、金型温度90℃で保持力70MP
a である以外は実施例と同じ方法で射出成形及びメッキ
処理をした。成形品の外観、メッキ膜密着強度の測定は
実施例と同じ要領で行った。結果は表3に示した。(メ
ッキ処理は、比較例2のみ行った。)
【0042】(比較例4)ポリカーボネート樹脂組成物
中にガラス繊維を添加した以外、実施例と同じ条件で射
出成形をした。
【0043】
【表1】
【0044】
【表2】
【0045】
【表3】
【0046】
【発明の効果】以上の説明から明らかなごとく、ポリカ
ーボネート樹脂及びポリエステル樹脂又はABS樹脂を
主成分とする特定のポリカーボネート樹脂組成物を使用
し、射出成形体表面にメッキ等の表面被覆処理をする場
合、その処理膜の密着(接着)強度は射出成形体を中実
とせず、少なくともメッキ層のある部分に中空層を形成
しておくと極めて効率よく向上させることができ、しか
もこの中空層形成による物理的強度の低下を補強するた
めに射出成形体の前記中空層の背面側に補強用厚肉部を
形成しても、射出成形品の外観(ヒケ等)、メッキ密着
(接着)強度を低下せしめない。この効果は自動車用ド
アーハンドルのごとく、複雑な構造を有し、正面板の外
観、耐侯性が特に重要で、メッキ処理、塗料塗装等の表
面被覆処理がされるものについては特に大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】中空層、補強用厚肉部を有する板部材の断面図
【図2】自動車ドアーハンドル取付け状態の正面図
【図3】ドアーハンドルの1斜視図
【図4】ドアーハンドルの他の1斜視図
【図5】ドアーハンドルの側面図
【図6】ドアーハンドルの正面図
【図7】ドアーハンドルの正面図の透視図
【図8】ドアーハンドルの背面図
【図9】ドアーハンドルの断面図
【図10】ドアーハンドルの断面図
【図11】ドアーハンドルの断面図
【図12】中空層はなく、補強用厚肉部を有する板部材
断面図
【図13】中空層はないドアーハンドルの側面図
【図14】中空層はないドアーハンドルの正面図
【図15】中空層はないドアーハンドルの断面図
【図16】中空層はないドアーハンドルの断面図
【図17】中空層はないドアーハンドルの断面図
【符号の説明】
11・・・・中空層、補強用厚肉部を有する板部材 12・・・・補強用厚肉部 13・・・・板部材表面 14・・・・中空層 21・・・・中空層、補強用厚肉部を有する自動車用ド
アーハンドル 22・・・・グリップ部 22a・・・グリップ部表面 22c・・・グリップ部の変形防止用補強用厚肉部 22d・・・グリップ部の中空層 25・・・・リブ 51・・・・補強用厚肉部を有するが中空層はない板部
材 52p・・・ヒケ 61・・・・中空層はなく、補強用厚肉部を有する自動
車用ドアーハンドル 62・・・・グリップ部 62a・・・グリップ部表面 62r,62q,62p・・・ヒケ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B29L 31:30 B29L 31:30 (56)参考文献 特開 平4−224920(JP,A) 特開 昭61−123660(JP,A) 特開 昭60−250060(JP,A) 特開 平6−32912(JP,A) 特開 平11−28740(JP,A) 特公 昭57−14968(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 45/00 - 45/84

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)ポリカーボネート樹脂50〜97重
    量%(B)共役ジエン系ゴム成分が40〜65重量%で
    あるABS樹脂50〜3重量%及び(A)と(B)の合
    計量100重量部に対して(C)無機質充填剤及び/又
    はゴム状弾性材0〜30重量部を配合してなるガラス繊
    維を含有しないポリカーボネート樹脂組成物からなり、
    補強用厚肉部と中空層を有し、表面メッキ処理された射
    出成形体。
  2. 【請求項2】射出成形体が自動車用ドアハンドルである
    請求項1記載の射出成形体。
  3. 【請求項3】ポリカーボネート樹脂組成物をガス圧入射
    出成形用金型に射出注入開始後、射出注入終了時又は終
    了前までの間に加圧ガスの圧入を行うことを特徴とする
    請求項1又は2記載の射出成形体の製造方法。
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