JP3227824U - フェイスシールドおよびフェイスシールドセット - Google Patents

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Abstract

【課題】頭部の締付等の不快を感じることなく長時間の使用ができるフェイスシールドの提供。
【解決手段】フェイスシールド1は、PET素材のシート材により湾曲面に形成されたフェイスシールド本体10とヘッドバンド部20とにより構成し、平面略U字形状に形成された帯状のヘッドバンド部20は、後頭部を囲むU字部の帯面を水平面とし、側頭部に沿った直線部21L、21Rの帯面を垂直面としてフェイスシールド本体10の上端部の左右に長手方向の取り付け位置を調節可能に取り付ける。フェイスシールド本体10は、本体面部11の上端に庇部15を設け、さらに庇部15の後縁15aから下方に使用者の額に当接する額当接板部16を設ける。
【選択図】図1

Description

本考案は、唾、唾液、咳等、分泌物等の湿性生体物質の飛沫が飛散する場合に、それに含まれる病原体による曝露から目、鼻、口の粘膜を保護するフェイスシールドの技術に関する。
フェイスシールドは、ポリエチレンテレフタレート(PET)等の可撓性を有する透明な樹脂製薄板で顔の前面を覆うフェイスシールド本体部と、フェイスシールド本体部の上部に取り付けられ、頭部に装着されるヘッドバンド部とにより構成される(非特許文献1)。ヘッドバンド部としては、例えば樹脂材により平面略C型のフレーム形状に形成され、頭部に若干の弾性力で挟持される挟持タイプ、額にフィットする厚みを有する湾曲した厚みを有する樹脂製の前面当接部の両端にゴムバンドを固定したゴムバンド併用タイプ等が提案されている。
挟持タイプのヘッドバンド部は、額側から前方に向かう方向の厚みにより、フェイスシールド本体部と顔との間に所定の空間を形成し、鼻や目などにフェイスシールド本体部の内面が接触しないようにしている。またゴムバンド併用タイプのヘッドバンド部は、前面当接部の曲率よりもフェイスシールド本体部の曲率を大きくしてフェイスシールド本体部と顔との間に所定の空間を形成している。
フェイスシールドの作り方・動画まとめ2020(フェイスガードの作り方)、[令和2年4月26日インターネット検索]、インターネット<URL:https://camp.isaax.io/ja/tips-ja/how-to-make-faceshield>
ところで、フェイスシールドは、フェイスシールド本体部とヘッドバンド部は使用時に組み付ける構成とし、ストック状態ではフェイスシールド本体部とヘッドバンド部を一セットとして袋などに収納されて保管される。またフェイスシールドは使い捨てを前提としており、一人の使用者が一日に複数セットを消費することも多い。このため、多数セットのフェイスシールドを事前に保管する必要が生じるが、従来のフェイスシールドは、フェイスシールド本体部の板厚が薄くてもヘッドバンド部の部材が厚みを有するため、どうしても嵩張ってしまい、多数セットを保管するには大きなスペースが必要となる。さらには、定型サイズの封筒等に多数セットを収納できれば、配達費用の低減化だけでなく多数セットのフェイスシールドをストックするスペースの省スペース化が図れる。
また、挟持タイプやゴムバンド併用タイプのヘッドバンド部は、どうしても頭部を締め付けるため、長時間の使用では頭部が痛くなる。
本考案の目的は、頭部の締付等の不快を感じることなく長時間の使用ができるフェイスシールドを提供することにある。
本考案の他の目的は、保管状態で嵩張らず、収納が容易なフェイスシールドセットを提供することにある。
本考案の目的を実現するフェイスシールドの第1の構成は、弾性変形可能な透明樹脂シート製のフェイスシールド本体と、頭部の回りに装着され、前記フェイスシールド本体に取り付けられて前記フェイスシールド本体を顔面の前方に保持する弾性変形可能な透明樹脂シート製の略U字形状に形成された帯状のヘッドバンド部と、を備え、前記フェイスシールド本体は、左右方向の中央部が前方に向けて突出する湾曲面をなす平面略矩形形状の本体面部と、前記本体面部の上端から後方に延びる庇部と、前記庇部の後端から下方に向けて延び、使用者の額に当接する額当接板部と、を有し、前記ヘッドバンド部は、帯面が上下方向と垂直な面に向いている後頭部を囲むU字部と、前記U字部の左右両端からそれぞれ前方に向け延びていて帯面が左右方向と垂直な面に向いている側頭部に沿った左右の直線部とを有し、前記左右の直線部の両前端部と前記本体面部の左右上端部にそれぞれ形成した取り付け部により長手方向の取り付け位置を調節可能に取り付けて前記ヘッドバンド部を前記フェイスシールド本体に取り付けるようにしている。
本考案の目的を実現するフェイスシールドの第2の構成は、上記した第1の構成において、前記フェイスシールド本体は、前記本体面部に対して前記庇部が折曲可能に一体的に形成され、前記庇部に対して前記額当接部が折曲可能に一体的に形成された構成とすることができる。
本考案の目的を実現するフェイスシールドの第3の構成は、上記した第2構成において、前記フェイスシールド本体は予め左右方向の中央部が前方に向けて突出する湾曲面をなした構成とすることができる。
本考案の目的を実現するフェイスシールドの第4の構成は、上記した第1の構成において、前記ヘッドバンド部は、前後方向の全長が前記フェイスシールド本体の長手方向全長と略同じ長さとすることができる。
本考案の目的を実現するフェイスシールドの第5の構成は、上記した第1の構成において、前記本体面部の左右上端部にそれぞれ形成した取り付け部は、前後方向に隔設して形成されたスリットの間に形成した挿通部とし、前記ヘッドバンド部の左右の直線部に形成した取り付け部は、前記挿通部に差し込まれて前記スリットに係合する係合爪を前後方向に所定ピッチで複数備えた差し込み係合部とすることができる。
本考案の他の目的を実現するフェイスシールドセットの第1の構成は、上記した第2の構成のフェイスシールドにおけるフェイスシールド本体を展開した形態とした未使用のフェイスシールド本体と、上記した第4の構成のフェイスシールドにおける未使用のヘッドバンド部とを上下に重ね合わせた組み合わせを1セットとするようにしている。
本考案の他の目的を実現するフェイスシールドセットの第2の構成は、上記した第1の構成のフェイスシールドセットにおいて、前記1セットの組み合わせをなす重ね合わせされたフェイスシールド本体と前記ヘッドベルトとを袋詰めした構成とすることができる。
請求項1に係る考案によれば、ヘッドバンド部を頭部に装着すると、フェイスシールド本体がずり落ちることなくしっかりと頭部に保持され、しかも頭部に強い挟持圧が加わらないため、疲れなく長時間の使用が可能となる。
請求項2に係る考案によれば、フェイスシールド本体を一体形成できるため、軽量化できると共に、コストダウン、製造時間の低減化を図ることができる。
請求項3に係る考案によれば、予め湾曲していることにより、フェイスシールド本体の弾性復元力に抗してフェイスシールド本体を曲げる力が少なくて済み、また弾性復元力が弱いので、フェイスシールド本体のみならず、ヘッドベルトの先端部側が外側に余分に開くことがない。
請求項4に係る考案によれば、フェイスシールド本体とヘッドバンド部を同じ寸法のシート材から例えば打ち抜きで形成することができ、コストダウンを図ることができる。
請求項5に係る考案によれば、簡単で確実にヘッドバンド部にフェイスシールド本体を取り付けることができる。
請求項6に係る考案によれば、嵩高とならないため、一か所に多数セットのフェイスシールドセットを狭いスペースに保管することができ、また多数セットを注文等しても配送費用が安価で済む。
請求項7に係る考案によれば、衛生的にフェイスシールドセットを保管することができる。
本考案によるフェイスシールドの実施形態を示す外観斜視図。 (a)は図1に示すヘッドバンド部の上面図、(b)は(a)に示すヘッドバンド部の正面図、(c)は図1に示すフェイスシールド本体部の上面図、(d)は(c)に示すフェイスシールド本体部の正面図である。 図1に示すフェイスシールドの左側面図である。 図1に示すヘッドバンド部とフェイスシールド本体部をロール状のPETシートから型抜きで製造する概略図で、(a)は正面図、(b)は上面図である。 図1に示すヘッドバンド部とフェイスシールド本体部を1セットとして重ねた状態のフェイスシールドセットを示す図で、(a)は上面図、(b)は正面図である。
以下、本考案を図面に示す実施形態に基づいて説明する。
図1〜図3を参照してフェイスシールド1の構成を説明する。図1に示すように、使用者Pの頭部Hにフェイスシールド1が装着される。フェイスシールド1は、唾、唾液、咳等、分泌物等の湿性生体物質の飛沫が飛散する場合に、それに含まれる病原体による曝露から目、鼻、口の粘膜を保護する。フェイスシールド1は、顔の前面を覆うと共に額にあてがわれるフェイスシールド本体10と、フェイスシールド本体10の後記する左取り付け片部14Lと右取り付け片部14Rから水平に延びて頭部Hの両側頭部から後頭部を取り囲むヘッドバンド部20により構成される。そして、ヘッドバンド部20の左右両端部に形成された後記する差し込み係合部22L、22Rがフェイスシールド本体10の左取り付け片部14Lと右取り付け片部14Rに形成した左バンド挿通部17Lと右バンド挿通部17Rに抜け止め可能に挿通され、所定の長さ位置に取り付けられる。
フェイスシールド本体10とヘッドバンド部20は、共に透明で弾性を有する樹脂材、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)の薄いシート材、例えば0.4mm厚のシート材を用いて形成されている。
本実施形態において、フェイスシールド本体10は、顔の前面を覆う本体面部11が平面略矩形形状に形成されている。本体面部11は、左右方向の中央部が前方に突出する湾曲面に形成されており、本実施形態ではヘッドバンド部20が取り付けられる以前の状態で予め湾曲面としている。
フェイスシールド本体10は、左右対称に形成され、湾曲した本体面部11の上縁は左右方向の中央部分が二次曲線状に形成されていて、該二次曲線状の上縁で囲まれた切欠領域を中央切欠部12とし、中央切欠部12の左右上端から左右端にわたってそれぞれ水平に形成した左水平縁13L、右水平縁13Rを形成している。そして、左水平縁13Lと右水平縁13Rを有する上方に突出した左右端部をそれぞれ左取り付け片部14Lと右取り付け片部14Rとしている。
フェイスシールド本体10は、図3に示すように、本体面部11の中央切欠部12の下死位置を上端とする庇部15が水平に後方に向けて延びている。庇部15の後縁15aは額の外縁に沿った湾曲に形成され、後縁15aの左右方向中央部には使用者の額に直接当接する額当接板部16が下方に向けて形成されている。庇部15の左右両端部は、本体面部11の左右端の近傍まで延びているため、フェイスシールド1を頭Hに装着した状態で上方から唾などの飛沫が顔と本体面部11との間に入り込むのを防ぐ。額当接板部16が設けられている庇部15の前後方向の長さ(幅)により、顔面が本体面部11の内面に接触しない空隙が保持される。
庇部15の左右方向両端部には、庇部15の後縁15aから外方に向けて差し込み係合片部15bがそれぞれ突出し、左取り付け片部14Lと右取り付け片部14Rに形成した後記する後スリット17bの下方に差し込み係合片部15bが係合する横スリット17cが前後方向に沿って形成されている。左右の差し込み係合片部15bが左右の横スリット17cに係合することにより、湾曲した庇部15の湾曲した前縁に沿って本体面部11が所定の曲面に湾曲保持され、また庇部15の上下方向のガタつきを防止する。
左取り付け片部14Lと右取り付け片部14Rには、バンド取り付け部である左バンド挿通部17Lと右バンド挿通部17Rが形成されている。左バンド挿通部17Lと右バンド挿通部17Rは、前後方向に間隔を有して配置した上下方向に延びる前スリット17aと、逆L字形状の後スリット17bにより構成される。
ヘッドバンド部20は、平面略U字形状に形成され、内周縁20aと外周縁20bとの間に一定のバンド幅Wの帯面を有している。ヘッドバンド部20は、左右の直線部21L、21Rの先端部にフェイスシールド本体10との取り付け部の相手方となるバンド側取り付け部を構成する左差し込み係合部22L、右差し込み係合部22Rを形成している。本実施形態において、左差し込み係合部22Lと右差し込み係合部22Rは、帯面の両側に複数の係合爪23を所定ピッチ(例えば5mm)で長さ方向に形成した係合爪部24を設けている。バンド幅W方向で対向する一対の係合爪23の根元部間の幅(根本幅とする)をW1とする。
左バンド挿通部17Lと右バンド挿通部17Rを形成する前スリット17aと後スリット17bの上下方向に延びるスリット長をSとすると、スリット長Sの長さは、根本幅W1よりも長くバンド幅W(両側の係合爪の先端間長さ)以下とし、スリットの上下端に係合爪23を係合して後方への抜けを阻止している。勿論、S=Wとしてもいる。図3に示すように、ヘッドバンド部20の左差し込み係合部22Lを左取り付け片部14Lの表面側から左バンド挿通部17Lの後スリット17bを通して左取り付け片部14Lの内面側に挿通し、さらに前スリット17aを通して左取り付け片部14Lの表面側に出す。その際、バンド幅W方向の上下一対の係合爪23のいずれかが前後のスリット17a、17bの上下方向のスリット端に係合し、左差し込み係合部22Lが抜けることなくその係合位置に保持されて取り付けが完了する。右差し込み係合部22Rと右バンド挿通部17Rとの係合も同様に行われる。なお、後スリット17bを逆L字形状に形成しているため、後スリット17bの後側上端が大きく開き、左差し込み係合部22Lを左バンド挿通部17Lに容易に挿入することができる。この場合、前スリット17aの上下端を通過する際に上下の係合爪23が弾性変形し、通過した係合爪23が元に戻って係合爪23が前スリット17aの上下端に係合する。
この係合状態を左差し込み係合部22Lと左バンド挿通部17Lを例にしてさらに説明する。ヘッドバンド部20を頭部Hに水平に装着した状態において、ファイスシールド本体10には自重により、左差し込み係合部22の下側に形成される係合爪23に対して前スリット17aの下端を支点として反時計回り方向に回転モーメントが付与される。この場合、前スリット17aのスリット上端が左差し込み係合部22Lの上側に形成される係合爪23に係合しているため抜けが防止される。さらに、後スリット17bのスリット下端が左差し込み係合部22Lの下側の係合爪23に係合するため、フェイスシールド本体10の反時計回り方向の回転が阻止される。したがって、フェイスシールド本体10が自重で傾くことが防止される。係合爪23と前スリット17aの係合位置を調節することにより、使用者の頭のサイズに合わせて適切な装着位置を位置決めすることができる。
本実施形態のフェイスシールド本体10は、図2(c)(d)に示す未使用の展開状態において、本体面部11に対して庇部15がいわゆるミシン目で形成される折り曲げ線をなす破線で示す第1折り曲げ線部18を介して連設され、庇部15に対して額当接板部16がいわゆるミシン目で形成される折り曲げ線をなす第2折り曲げ線部19を介して連設される。なお、第1折り曲げ線部18の両側に示す実線で示す符号18aの線は切り取り線で、庇部15と本体面部11とは切り離されている。
本実施形態において、フェイスシールド本体10とヘッドバンド部20は、図4(a)(b)に示す未使用の展開状態において、PETシート30から打ち抜きにより形成している。このため、フェイスシールド本体10は本体面部11と庇部15と額当接部16が一体的に形成される。また、図4(a)(b)に示すように、PETシート30はロール状のシートを使用し、矢印方向をシートが繰り出されるシート移動方向とする。フェイスシールド本体10とヘッドバンド部20の左右方向をPETシートの長尺方向(シート移動方向)として打ち抜き形成する。ロール状のPETシートは、ロールから繰り出された状態において、内側に湾曲する歪が残っている。このため、打ち抜き形成されたPET製のフェイスシールド本体10とヘッドバンド部20は、左右方向に予め湾曲している。なお、PETシート30は薄いため、軽く押すと平坦状に変形する。
図3に示すように、フェイスシールド本体10は、本体面部11に対して庇部15を第1折り曲げ線部18を境にして内側に約90度の角度まで折り曲げ、さらに額当接部16を庇部15に対して第2折り曲げ線部19を境にして所定の角度、例えば約90度の角度まで折り曲げる。額当接部16を庇部15に対して所定の角度まで折り曲げた状態において、第2折り曲げ線部19は完全に塑性変形しておらず、弾性復元力が作用して90度の角度よりも上方に向けて傾斜した状態に保持される。したがって、ヘッドバンド部20を頭部Hに装着した際、額当接部16が弾性力を有して使用者Pの額に当接する。このため、使用者Pの頭部Hとヘッドバンド部20との間に適度な弾性力が付与されてヘッドバンド部20が頭部Hからずりおちることが防止される。その際、ファイスシールド本体10の素材がPETで板厚が薄いため、額当接部16から生じる弾性力は頭部Hを強く締め付けることがない。したがって、頭部に痛みを生じさせることなく長時間の使用が可能となる。
また、本体面部11は予め湾曲し、しかも弾性復元力を弱いため、庇部15に設けた差し込み係合片部15bに対して横スリット17cの差し込み作業は容易に行え、また横スリット17cを差し込み係合片部15bに差し込んで係合しても左右の取り付け片部14L、14Rを外側に向けて開く方向に弾性復元力が作用することはない。したがって、ヘッドバンド部20の左直線部21Lと右直線部1Rの先端部の対向距離が開いてヘッドバンド部20の頭部Hに対する装着力が弱まることはない。
ヘッドバンド部20は、左右の直線部21L、21RがU字部21Uに対して90度の角度を捩じってフェイスシールド本体10の左右の取り付け片部14L、14Rに取り付けられるため、板厚が薄くても左右の直線部21L、21Rの上下方向における曲げ剛性は高い。すなわち、ヘッドバンド部20の後頭部を囲むU字部21Uは帯面が上下方向と垂直な面に向き、側頭部に沿った左右の直線部21L、21Rは帯面が左右方向と垂直な面に向いている。
したがって、フェイスシールド本体10を強固に保持することができる。また、U字部21Uは左右の直線部21L、21Rを一体に連結する役割と、帯面が上下方向と垂直な面に向いた状態で使用者の後頭部に内周縁20aが当接し、額当接板部16が使用者の額に当接して生じる弾性力の反力を受ける役割を果たす。その際、U字部21Uの帯面が上下方向と垂直な面に向いているため、前後方向に対する剛性が高く、後方に向けての変形は殆ど生じない。したがって、額当接板部16が使用者の額に当接して生じる装着力の減少が生じることはなく、ヘッドバンド部20が頭部Hにずり落ちることなく装着される。
本実施形態のフェイスシールド本体10は、例えば縦が約25.5cm、横幅が約23cmの寸法に形成されてA4サイズ定型封筒に収納可能とすることができる。また、ヘッドバンド部20は、例えば前後方向の長さを約25.5cm、左右方向の幅を約19.5cm、内周縁と外周縁との差でバンド幅を約2.5cmの平面略U字形状に形成することができる。
フェイスシールド本体10とヘッドバンド部20をPETシート30から上記した寸法で打ち抜いた状態において、一つのフェイスシールド本体10と一つのヘッドバンド部20の組み立て前の組み合わせを1セットのフェイスシールド1とする。図5(a)は、この1セットの組み合わせにおいて、フェイスシールド本体10の上にヘッドバンド部20を載せて袋40に収納した状態を示す。図5(b)に示すように、1セットのフェイスシールド1は厚みが薄く、全体的に平板状であるため、複数セットを重ねても嵩高にならない。
机の引き出しやサイドロッカー、書棚、鞄、ドキュメントファイル等はA4サイズの物を収納可能となっていることが多いため、1セットのフェイスシールド1をA4サイズとすることにより、多数セットのフェイスシールドの保管を容易に行える。また、配送も容易で安価に行える。
本実施形態において、ヘッドベルト部20の両端部に対してフェイスシールド本体10の左右の取り付け片部14L、14Rを取り付けるベルト取り付け手段として、一対の前後スリット17a、17bで構成される左右のバンド挿通部17L、17Rと、係合爪23を有する左右の差し込み係合部22L、22Rで構成しているが、この構成に限定されるものではない。ベルト取り付け手段としては、ヘッドベルト部20の左右の直線部21L、21Rの先端部とフェイスシールド本体10の左右の取り付け片部14L、14Rとを例えば切起こした切起こし片と該切起こし片が係合するスリットとにより構成し、これを離れた2点位置に設けて長手方向および上下方向に緩みなく係合する構成とすると、別部材を用意せずにベルト取り付け手段を構成でき、また組み立て作業を容易に行える。
P:使用者 H:頭部 W:バンド幅 W1:根本幅 S:スリット長
1:フェイスシールド
10:フェイスシールド本体 11:本体面部 12:中央切欠部
13L:左水平縁 13R:右水平縁 14L:左取り付け片部
14R:右取り付け片部 15:庇部 15a:後縁
15b:差し込み係合片部 16:額当接板部 17L:左バンド挿通部
17R:右バンド挿通部 17a:前スリット 17b:後スリット
17c:横スリット 18:第1折り曲げ線部 19:第2折り曲げ線部
20:ヘッドバンド部 20a:内周縁 20b:外周縁 20U:U字部
21L、21R:直線部 22L:左差し込み係合部
22R:右差し込み係合部 23:係合爪 24:係合爪部
30:PETシート 40:袋

Claims (7)

  1. 弾性変形可能な透明樹脂シート製のフェイスシールド本体と、
    頭部の回りに装着され、前記フェイスシールド本体に取り付けられて前記フェイスシールド本体を顔面の前方に保持する弾性変形可能な透明樹脂シート製の略U字形状に形成された帯状のヘッドバンド部と、を備え、
    前記フェイスシールド本体は、左右方向の中央部が前方に向けて突出する湾曲面をなす平面略矩形形状の本体面部と、前記本体面部の上端から後方に延びる庇部と、前記庇部の後端から下方に向けて延び、使用者の額に当接する額当接板部とを有し、
    前記ヘッドバンド部は、帯面が上下方向と垂直な面に向いている後頭部を囲むU字部と、前記U字部の左右両端からそれぞれ前方に向け延びていて帯面が左右方向と垂直な面に向いている側頭部に沿った左右の直線部とを有し、
    前記左右の直線部の両前端部と前記本体面部の左右上端部にそれぞれ形成した取り付け部により長手方向の取り付け位置を調節可能に取り付けて前記ヘッドバンド部を前記フェイスシールド本体に取り付けることを特徴とするフェイスシールド。
  2. 請求項1に記載のフェイスシールドにおいて、
    前記フェイスシールド本体は、前記本体面部に対して前記庇部が折曲可能に一体的に形成され、前記庇部に対して前記額当接部が折曲可能に一体的に形成されていることを特徴とするフェイスシールド。
  3. 請求項1または2に記載のフェイスシールドにおいて、
    前記フェイスシールド本体は予め左右方向の中央部が前方に向けて突出する湾曲面をなしていることを特徴とするフェイスシールド。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載のフェイスシールドにおいて、
    前記ヘッドバンド部は、前後方向の全長が前記フェイスシールド本体の長手方向全長と略同じ長さであることを特徴とするフェイスシールド。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載のフェイスシールドにおいて、
    前記本体面部の左右上端部にそれぞれ形成した取り付け部は、前後方向に隔設して形成されたスリットの間に形成した挿通部とし、前記ヘッドバンド部の左右の直線部に形成した取り付け部は、前記挿通部に差し込まれて前記スリットに係合する係合爪を前後方向に所定ピッチで複数備えた差し込み係合部とすることを特徴とするフェイスシールド。
  6. 請求項2に記載のフェイスシールドにおけるフェイスシールド本体を展開した形態とした未使用のフェイスシールド本体と、請求項4または5に記載のフェイスシールドにおける未使用のヘッドバンド部とを上下に重ね合わせた組み合わせを1セットとしたことを特徴とするフェイスシールドセット。
  7. 請求項6に記載のフェイスシールドセットにおいて、
    前記1セットの組み合わせをなす重ね合わせされたフェイスシールド本体と前記ヘッドベルトとを袋詰めしたことを特徴とするフェイスシールドセット。
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JP2022101481A (ja) * 2021-11-24 2022-07-06 大日本印刷株式会社 フェイスガード

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