JP3227402U - 曲がり防止治具 - Google Patents

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順一 高橋
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Abstract

【課題】金属板のすみ肉溶接、重ね継手溶接、充填等の溶接を行う場合、簡単な構成で金属板の曲がり等を防止する曲がり防止治具を提供する。【解決手段】曲がり防止治具は、第2の金属板22と第3の金属板23を幅方向に離間し、第1の金属板21の片面に当接した状態で載置可能で、断面がU字形状の台部11と、押圧部と、台部の幅方向の両端部から立設する一対の柱部材131L、131Rと、一対の柱部材から水平に台部の中央に向けて突出した一対の水平部材132L、132Rとを有し、押圧部を上下動自在に支持する支持部とを有する。台部は、第1〜第3金属板を水平に載置可能な第1〜第3の載置部を有する。第1の載置部111F、111Rは、第2の載置部112F、112Rと第3の載置部113F、113Rの間に凹形状に形成されている。押圧部は、第1の押圧部材12FL、12RLと、第2の押圧部材12FR、12RRを有する。【選択図】図3

Description

本考案は、曲がり防止治具に関する。
金属板などの被溶接物を溶接する際に用いられる溶接用クランプ治具が知られている(例えば、特許文献1参照)。この溶接用クランプ治具は、短尺の鋼構造物の片面自動又は半自動溶接において、裏波形成用裏当材を貫挿支持する横孔と、該裏当材上方に於いて溶接ビード延長端部形成材用竪孔とを有し、且つ被溶接両母材に咬着すべき1対の挟腕を具備し、狭腕に設けられた複数の締付けネジ(つまみネジ)で締め付けることにより被溶接物を保持する。
実開昭47−028721号公報
ところで、2つの金属板を幅方向に所定間隔だけ離した状態で、裏当材などの金属板の片面に当接させた状態で、金属板にすみ肉溶接を行い、2つの金属板の間を溶接棒等を用いて溶接にて充填した場合、溶接部分が高温状態から冷めると、金属板に歪みや曲がりが生じる虞がある。
このため、金属板のすみ肉溶接、重ね継手溶接、充填等の溶接を行う場合に、簡単な構成で、金属板の歪みや曲がりを防止する曲がり防止治具が望まれている。
本考案に係る曲がり防止治具は、少なくとも以下の構成を具備する。
溶接対象の第1の金属板、第2の金属板、及び第3の金属板を保持する曲がり防止治具であって、
前記第1の金属板よりも幅広の前記第2の金属板と前記第3の金属板を、前記第1の金属板の幅よりも短い所定距離だけ幅方向に離間し、前記第1の金属板の片面に当接した状態で載置可能で、幅方向に直交する方向の断面がU字形状の台部と、
前記第2の金属板および前記第3の金属板を前記台部に向けて押圧可能な押圧部と、
前記台部の前記幅方向の両端部から立設する一対の柱部材と、前記一対の柱部材から水平に前記台部の中央に向けて突出した一対の水平部材とを有し前記押圧部を上下動自在に支持する支持部とを有し、
前記台部は、前記第1の金属板を水平に載置可能な第1の載置部と、
前記第2の金属板を水平に載置可能な第2の載置部と、
前記第2の載置部と同じ高さに形成され、前記第3の金属板を水平に載置可能な第3の載置部とを有し、
前記第1の載置部は、前記第2の載置部と前記第3の載置部の間に設けられ、前記第1の金属板の厚さ分だけ前記第2の載置部又は前記第3の載置部よりも下方に向けて凹形状に形成され、
前記押圧部は、前記第2の金属板の幅方向の端部のうち前記第1の金属板に当接しない端部又はその端部付近を押圧可能な第1の押圧部材と、
前記第3の金属板の幅方向の端部のうち前記第1の金属板に当接しない端部又はその端部付近を押圧可能な第2の押圧部材とを有することを特徴とする。
本考案の実施形態に係る曲がり防止治具の一例を示す図である。(a)は曲がり防止治具の平面図であり、(b)は曲がり防止治具の正面図であり、(c)は曲がり防止治具の側面図である。 曲がり防止治具に保持される金属板の一例を示す図である。(a)は第1の金属板、第2の金属板、第3の金属板の一例を示す平面図であり、(b)は第1の金属板、第2の金属板、第3の金属板の正面図であり、(c)はすみ肉溶接を説明するための概念図であり、(d)は第2の金属板と第3の金属板の間を溶接により充填した状態を説明するための概念図である。 金属板を保持した状態の曲がり防止治具の一例を示す図である。(a)は曲がり防止治具の平面図であり、(b)は曲がり防止治具の正面図であり、(c)は曲がり防止治具の側面図である。
本考案の実施形態に係る曲がり防止治具は、溶接対象の第1の金属板、第2の金属板、及び第3の金属板を保持する。この曲がり防止治具は、第1の金属板よりも幅広の第2の金属板と第3の金属板を、第1の金属板の幅よりも短い所定距離だけ幅方向に離間し、第1の金属板の片面に当接した状態で載置可能で、幅方向に直交する方向の断面がU字形状の台部と、第2の金属板および第3の金属板を台部に向けて押圧可能な押圧部と、台部の幅方向の両端部から立設する一対の柱部材と、一対の柱部材から水平に台部の中央に向けて突出した一対の水平部材とを有し押圧部を上下動自在に支持する支持部とを有する。台部は、第1の金属板を水平に載置可能な第1の載置部と、第2の金属板を水平に載置可能な第2の載置部と、第2の載置部と同じ高さに形成され、第3の金属板を水平に載置可能な第3の載置部とを有する。第1の載置部は、第2の載置部と第3の載置部の間に設けられ、第1の金属板の厚さ分だけ第2の載置部又は第3の載置部よりも下方に向けて凹形状に形成されている。押圧部は、第2の金属板の幅方向の端部のうち第1の金属板に当接しない端部又はその端部付近を押圧可能な第1の押圧部材と、第3の金属板の幅方向の端部のうち第1の金属板に当接しない端部又はその端部付近を押圧可能な第2の押圧部材とを有する。
以下、本考案の実施形態を、図面を参照しながら説明する。本考案の実施形態は図示の内容を含むが、これのみに限定されるものではない。尚、以後の各図の説明で、既に説明した部位と共通する部分は同一符号を付して重複説明を一部省略する。
図1は、本考案の実施形態に係る曲がり防止治具1の一例を示す図である。詳細には、図1(a)は曲がり防止治具1の平面図であり、図1(b)は曲がり防止治具1の正面図であり、図1(c)は曲がり防止治具1の側面図である。本実施形態では、図1(b)に示す上下方向をZ軸方向、左右方向をX軸方向、前後方向をY軸方向としている。
図1に示すように、本考案の実施形態に係る曲がり防止治具1は、台部11、押圧部(押圧部材12FL,12RL,12FR,12RR)、押圧部を支持する支持部13などを有する。
本実施形態では、曲がり防止治具1は、仮付け溶接(組立溶接)された第1の金属板、第2の金属板、第3の金属板に、金属板のすみ肉溶接、重ね継手溶接、充填等の溶接を行うときに用いられる。重ね継ぎ手溶接とは、2つの金属板の端部を重ねて、すみ肉溶接で接合するものである。
詳細には、図2に示すように、2つの金属板(第2の金属板22と第3の金属板23)を所定距離だけ幅方向(X軸方向)に離した状態で、その所定距離よりも幅広の裏当て材(第1の金属板21)の片面(上面等)に当接させ、K1部分に仮付け溶接(組立溶接)が行われており、この第1の金属板21、第2の金属板22、第3の金属板23を、曲がり防止治具1により保持する。
具体的には、細長矩形状の第1の金属板21の片面(上面等)に、第2の金属板22の一部分と第3の金属板23の一部分とを当接させた状態で組立治具により各金属板が保持される。第2の金属板22と第3の金属板23は、第1の金属板21の幅(X軸方向の長さ)よりも短い所定距離だけ離れて配置される。
そして、第2の金属板22の裏面と第1の金属板21の側面の間の部分K1、及び第3の金属板23の裏面と第1の金属板21の側面の間の部分K1に、仮付け溶接(組立溶接)が行われている。詳細には、図2(a),図2(b)に示すように、第2の金属板22と第1の金属板21の重なる部分のY軸方向の両端部付近、第3の金属板23と第1の金属板21の重なる部分のY軸方向の両端部付近に、仮付け溶接(組立溶接)が行われている。
本実施形態では、第1の金属板21、第2の金属板22、第3の金属板23は、例えば、鋼板などの金属板である。図2に示すように、第1の金属板21は、細長矩形状に形成されている。第1の金属板21、第2の金属板22、第3の金属板23は同じ厚さである。第1の金属板21の幅(X軸方向の長さ)は、第1の金属板21の厚さ(Z軸方向の長さ)の約5.56倍である。第1の金属板21の奥行き長さ(Y軸方向の長さ)は、第1の金属板21の幅の約4倍である。
第2の金属板22及び第3の金属板23の幅(X軸方向の長さ)は、第1の金属板21の幅よりも大きい。第2の金属板22と第3の金属板23の幅は、第1の金属板21の幅の約2.5倍である。
第2の金属板22、第3の金属板23の奥行き長さ(Y軸方向の長さ)は、第1の金属板21の奥行き長さ(Y軸方向の長さ)と同じ又は短い。
本実施形態では、具体的には、第1の金属板21は、例えば、長さ(奥行き)200mm(Y軸方向の長さ)、幅50mm(X軸方向の長さ)、厚さ9mm(Z軸方向の長さ)である。第2の金属板22は、例えば長さ(奥行き)200mm、幅約125mm、厚さ9mmである。第3の金属板23は、例えば長さ(奥行き)200mm、幅約125mm、厚さ9mmである。
第2の金属板22と、第3の金属板23の間の距離(X軸方向の距離)は、25mmであり、第1の金属板21の幅よりも小さくなるように設定されている。第2の金属板22は、12.5mmだけ第1の金属板21の片面に重なるように配置されている。第3の金属板23は、12.5mmだけ第1の金属板21の同じ片面に当接するように配置されている。
なお、第1の金属板21、第2の金属板22、第3の金属板23は、上記実施形態に限られるものではなく、例えば、第1の金属板21、第2の金属板22、第3の金属板23の厚さ、幅、奥行き(長さ)は異なっていてもよい。
曲がり防止治具1は、溶接対象の金属板の厚さ、厚さ、幅、奥行き(長さ)に応じて、適宜、台部11等の形状が規定される。
次に、曲がり防止治具1の各構成要素について説明する。
<台部11>
台部11は、図1,図3に示すように、第1の金属板21、第2の金属板22、第3の金属板23を水平に載置する載置部を有する。本実施形態では、図1に示すように、台部11は、Y軸方向に沿った断面がU字形状に形成されている。台部11は、水平配置されたウェブ11a(水平平坦部)と、ウェブ11aの両端(Y軸方向の両端)から上方に向かって突出した形状の一対のフランジ11b(壁部)を有する。
一対のフランジ11bの間の距離(Y軸方向に沿った距離)は、第1の金属板21、第2の金属板22、第3の金属板23のY軸方向の長さ(奥行き)よりも短く、本実施形態では約1/2になるように規定されている。
台部11のX軸方向の長さは、図2,図3に示すように、第2の金属板22と第3の金属板23が所定距離だけX軸方向に離れて配置できるように、第2の金属板22の幅(X軸方向の長さ)+第3の金属板23の幅(X軸方向の長さ)+所定距離(第2の金属板22と第3の金属板23の間隔)よりも長くなるように設定されている。
フランジ11bの上端には、第1の金属板21を載置可能な第1の載置部111F,111R、第2の金属板22を載置可能な第2の載置部112F,112R、第3の金属板23を載置可能な第3の載置部113F,113Rが設けられている。
詳細には、第2の載置部112F,112Rと第3の載置部113F,113Rは、同じ高さとなるように規定されている。
第2の載置部112F,112Rと、第3の載置部113F,113Rの間に、第1の載置部111F,111Rが形成されている。
第1の載置部111F,111Rは、フランジ11bの上端の中央に形成されている凹形状部(切欠き部)であり、第2の載置部112F,112R及び第3の載置部113F,113Rよりも、第1の金属板21の厚さ分だけ下方に凹設されている。
本実施形態では、台部11としては、例えば、断面U字型の溝形鋼(いわゆるCチャンネル)などの金属材を採用し、ウェブ11aを水平に下側になるように、且つ、そのウェブ11aの両端からフランジ11bが上方に向かって延びるように配置し、フランジ11bの中央に切欠き部を形成して第1の載置部111F,111Rとすることで、作製することができる。
なお、台部11は、H形鋼やI形鋼を利用して、フランジの中央部に切り欠き部を形成することにより作製してもよい。また、台部11は上記実施形態に限られるものではなく、例えば、断面四角柱形状に形成されていてもよい。
本実施形態では、台部11が断面U字形状に形成されているので、例えば四角柱形状の台部(比較例)と比較して軽量である。
<支持部13>
支持部13は、金属板を台部11に向かって押圧可能な押圧部を支持する。
詳細には、支持部13は、図1に示すように、柱部材131L,131R、水平部材132L,132Rを有する。
台部11の長手方向(X軸方向)の両端又は両端付近から上方に向かって一対の柱部材131L,131Rが立設されている。
本実施形態では、台部11のウェブ11aの長手方向(X軸方向)の両端又は両端付近から上方に向かって一対の柱部材131L,131Rが立設されており、この一対の柱部材131L,131Rから水平に台部11の中央に向けて突出した一対の水平部材132L,132Rとを有する。支持部13は、押圧部の押圧部材12FL,12RL,12FR,12RRを上下動自在に支持する。
図1に示す例では、支持部13の柱部材131L,131R、及び水平部材132L,132RのY軸方向の長さは、台部11のY軸方向の長さと同じ又は僅かに長く規定されている。
水平部材132L,132Rは、台部11の一対のフランジ11bの上端よりも高い位置に配置されている。
台部11の上方に押圧部の押圧部材12FL,12RL,12FR,12RRが配置されており、水平部材132L,132Rにより支持されている。
<押圧部>
本実施形態では、押圧部は、押圧部材12FL,12RL,12FR,12RRを有する。押圧部材12FL,12RLは、台部11の第2の載置部112F,112Rに載置された第2の金属板22を台部11に向かって押圧可能に構成されている。
図1,図3に示す例では、押圧部材12FL,12RLは、第2の金属板22の幅方向の端部のうち第1の金属板21に当接しない端部又はその端部付近を台部11に向かって押圧可能に構成されている。
押圧部材12FR,12RRは、台部11の第3の載置部113F,113Rに載置された第3の金属板23の幅方向の端部のうち第1の金属板21に当接しない端部又はその端部付近を台部11に向かって押圧可能に構成されている。
本実施形態では、押圧部材12FL,12RL,12FR,12RRとしてネジ部材(締め付けネジ)を採用している。
支持部13の水平部材132L,132Rには、複数のネジ孔13Hが形成されており、それぞれに押圧部材12FL,12RL,12FR,12RRのネジ部材(締め付けネジ)が螺挿され、ネジ先12a(下端部)が、水平部材132L,132Rの下端よりも下方に位置している。
また、押圧部材12FL,12RL,12FR,12RRのネジ部材の頭部12Hは、水平部材132L,132Rの上端よりも上方に位置している。
押圧部材12FL,12RL,12FR,12RRのネジ部材の頭部12Hには、例えばつまみ12T、蝶形突起部、レバー等が設けられており、指等で回転操作可能に構成されている。
つまり、支持部13の水平部材132L,132Rに設けられた押圧部材12FL,12RL,12FR,12RRのネジ部材は、例えばつまみ12Tを回転操作することにより上下動可能に構成されている。
次に、曲がり防止治具1の動作の一例を説明する。
図1に示すように、初期状態では、押圧部の押圧部材12FL,12RL,12FR,12RRのネジ部材のネジ先12aは、台部11から十分に離間した状態とする。十分に離間した状態とは、第2の金属板22、第3の金属板23が台部11の第2の載置部112F,112R、第3の載置部113F,113Rに載置することができる程度に離間した状態である。
図3に示すように、台部11の第1の載置部111F,111Rに第1の金属板21を載置し、第2の載置部112F,112Rに第2の金属板22を載置し、第3の載置部113F,113Rに第3の金属板23を載置する。図2(a)、図2(b)に示すように、K1部分に仮付け溶接(組立溶接)が行われていてもよい。
そして、押圧部材12FL,12RLのネジ部材を締め付けて、押圧部材12FL,12RLにより第2の金属板22を台部11へ押圧する。押圧部材12FR,12RRのネジ部材を締め付けて、押圧部材12FR,12RRにより第3の金属板23を台部11へ押圧する。
次に、図2(c)に示すように、第1の金属板21の片面(上面)と、第2の金属板22の端面の間の部分S2にY軸方向(第1の金属板21の長手方向)に沿ってすみ肉溶接を行い、第1の金属板21の片面(上面)と、第3の金属板23の端面の間の部分S2にY軸方向(第1の金属板21の長手方向)に沿って溶接棒等を用いてすみ肉溶接を行う。
水平部材132Lと水平部材132Rの間には、溶接棒等により溶接を行うための空間(隙間)が形成されているので、容易に溶接を行うことができる。
なお、溶接としては、被覆アーク溶接、マグ溶接などを挙げることができる。
そして、図2(d)に示すように、第1の金属板21上の第2の金属板22と第3の金属板23の間の部分S3を溶接棒等により充填する溶接を行う。
溶接部分が高温状態から冷めたとしても、曲がり防止治具1の台部11、押圧部の押圧部材12FL,12RL,12FR,12RRにより金属板を押圧しているので、金属板の歪みや曲がりを防止することができる。
以上、説明したように、本考案の実施形態に係る曲がり防止治具1は、溶接対象の第1の金属板、第2の金属板、及び第3の金属板を保持する。この曲がり防止治具1は、第1の金属板21よりも幅広の第2の金属板22と第3の金属板23を、第1の金属板21の幅よりも短い所定距離だけ幅方向に離間し、第1の金属板21の片面(上面)に当接した状態で載置可能で、幅方向に直交する方向の断面がU字形状の台部11と、第2の金属板22および第3の金属板を台部11に向けて押圧可能な押圧部(押圧部材12FL,12RL,12FR,12RR)と、台部11の幅方向の両端部から立設する一対の柱部材131L,131Rと、一対の柱部材から水平に台部11の中央に向けて突出した一対の水平部材132L,132Rとを有し押圧部を上下動自在に支持する支持部13とを有する。
台部11は、第1の金属板21を水平に載置可能な第1の載置部111F,111Rと、第2の金属板22を水平に載置可能な第2の載置部112F,112Rと、第2の載置部112F,112Rと同じ高さに形成され、第3の金属板23を水平に載置可能な第3の載置部113F,113Rとを有する。
第1の載置部111F,111Rは、第2の載置部112F,112Rと第3の載置部113F,113Rの間に設けられ、第1の金属板21の厚さ分だけ第2の載置部112F,112R又は第3の載置部113F,113Rよりも下方に向けて凹形状に形成されている。
押圧部は、第2の金属板22の幅方向の端部のうち第1の金属板21に当接しない端部又はその端部付近を押圧可能な第1の押圧部材(押圧部材12FL,12RL)と、第3の金属板23の幅方向の端部のうち第1の金属板21に当接しない端部又はその端部付近を押圧可能な第2の押圧部材(押圧部材12FR,12RR)とを有する。
すなわち、台部11に載置された第1の金属板、第2の金属板、第3の金属板のすみ肉溶接、重ね継手溶接、充填等の溶接を行う場合に、第1の押圧部材(押圧部材12FL,12RL)により、第2の金属板22の幅方向の端部のうち第1の金属板21に当接しない端部又はその端部付近を押圧し、第2の押圧部材(押圧部材12FR,12RR)により、第3の金属板23の幅方向の端部のうち第1の金属板21に当接しない端部又はその端部付近を押圧するので、簡単な構成で、金属板の歪みや曲がりを防止する曲がり防止治具1を提供することができる。
また、本考案の実施形態に係る曲がり防止治具1の第1の押圧部材及び第2の押圧部材は、複数のネジ部材からなり、一対の水平部材132L,132Rに形成されたネジ孔13Hに螺挿され、ネジ先12aが一対の水平部材132L,132Rよりも下方に位置し、複数のネジ部材の頭部12Hが一対の水平部材132L,132Rよりも上方に位置するように構成されている。
すなわち、簡単な構成で、複数のネジ部材により、第2の金属板22、第3の金属板23を台部11に向けて押圧することで、金属板の歪みや曲がりを防止する曲がり防止治具1を提供することができる。
以上、本考案の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこれらの実施形態に限られるものではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本考案に含まれる。
また、上述の各図で示した実施形態は、その目的、構成等に特に矛盾や問題がない限り、互いの記載内容を組み合わせることが可能である。
また、各図の記載内容はそれぞれ独立した実施形態になり得るものであり、本考案の実施形態は各図を組み合わせた一つの実施形態に限定されるものではない。
1…組立治具
11…台部
12FL,12RL,12FR,12RR…押圧部材(押圧部)
13…支持部
21…第1の金属板(試験体又は試験材)
22…第2の金属板(試験体又は試験材)
23…第3の金属板(試験体又は試験材)
111F,111R…第1の載置部
112F,112R…第2の載置部
113F,113R…第3の載置部
131L,131R…柱部材
132L,132R…水平部材

Claims (2)

  1. 溶接対象の第1の金属板、第2の金属板、及び第3の金属板を保持する曲がり防止治具であって、
    前記第1の金属板よりも幅広の前記第2の金属板と前記第3の金属板を、前記第1の金属板の幅よりも短い所定距離だけ幅方向に離間し、前記第1の金属板の片面に当接した状態で載置可能で、幅方向に直交する方向の断面がU字形状の台部と、
    前記第2の金属板および前記第3の金属板を前記台部に向けて押圧可能な押圧部と、
    前記台部の前記幅方向の両端部から立設する一対の柱部材と、前記一対の柱部材から水平に前記台部の中央に向けて突出した一対の水平部材とを有し前記押圧部を上下動自在に支持する支持部とを有し、
    前記台部は、前記第1の金属板を水平に載置可能な第1の載置部と、
    前記第2の金属板を水平に載置可能な第2の載置部と、
    前記第2の載置部と同じ高さに形成され、前記第3の金属板を水平に載置可能な第3の載置部とを有し、
    前記第1の載置部は、前記第2の載置部と前記第3の載置部の間に設けられ、前記第1の金属板の厚さ分だけ前記第2の載置部又は前記第3の載置部よりも下方に向けて凹形状に形成され、
    前記押圧部は、前記第2の金属板の幅方向の端部のうち前記第1の金属板に当接しない端部又はその端部付近を押圧可能な第1の押圧部材と、
    前記第3の金属板の幅方向の端部のうち前記第1の金属板に当接しない端部又はその端部付近を押圧可能な第2の押圧部材とを有する
    ことを特徴とする曲がり防止治具。
  2. 前記第1の押圧部材及び前記第2の押圧部材は、複数のネジ部材からなり、前記一対の水平部材に形成されたネジ孔に螺挿され、ネジ先が前記一対の水平部材よりも下方に位置し、前記複数のネジ部材の頭部が前記一対の水平部材よりも上方に位置する
    ことを特徴とする請求項1に記載の曲がり防止治具。
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